| 【発明の名称】 |
リーフサスペンション装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】籾山 冨士男 【住所又は居所】千葉県八千代市上高野1827番地4 株式会社ホリキリ内
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| 【要約】 |
【課題】アクスルを左右各一枚のリーフスプリングによりフレームに懸架し得るようにしたリーフサスペンション装置を安全性を損なうことなく実現する。
【解決手段】アクスル3を左右各一枚のリーフスプリング15によりフレーム1に懸架するようにしたリーフサスペンション装置に関し、リーフスプリング15の前端のフレーム1側に対する固定部(アイ16)を他の部分より相対的に強度が高くなるように設定し、リーフスプリング15におけるアクスル3の担持位置より後方に配置されるようにヘルパラバー14をフレーム1側に設け、その配置位置より後方を境界としたリーフスプリング15の後方部分を前方部分より相対的に強度が低くなるように設定し、左右何れか一方のリーフスプリング15だけでもアクスル3の左右方向の動きを規制し得るよう十分な横剛性を確保する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 アクスルを左右各一枚のリーフスプリングによりフレームに懸架するようにしたリーフサスペンション装置であって、リーフスプリングの前端のフレーム側に対する固定部を他の部分より相対的に強度が高くなるように設定すると共に、リーフスプリングにおけるアクスルの担持位置より後方に配置されるようにヘルパラバーをフレーム側に設け且つ該ヘルパラバーの配置位置より後方を境界としたリーフスプリングの後方部分を前方部分より相対的に強度が低くなるように設定し、左右何れか一方のリーフスプリングだけでもアクスルの左右方向の動きを規制し得るよう十分な横剛性を確保したことを特徴とするリーフサスペンション装置。 【請求項2】 リーフスプリングの強度変化を厚さ寸法を変えることで設定したことを特徴とする請求項1に記載のリーフサスペンション装置。 【請求項3】 リーフスプリングの強度変化を熱処理により材質を変えることで設定したことを特徴とする請求項1に記載のリーフサスペンション装置。 【請求項4】 リーフスプリングの横剛性をリーフスプリングの後方部分について板幅を拡張することで確保したことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のリーフサスペンション装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、リーフサスペンション装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】アクスルをフレームに懸架する為に用いられるサスペンションには、各種の形式を採用したものがあるが、それらのうちで複数枚のリーフスプリングを積層して成るリーフサスペンション装置は、構造が簡単で強度が大きく、メンテナンスが容易で耐久性も高いという特徴を有しており、従来よりトラック等の車両に広く用いられている。 【0003】図4は従来のリーフサスペンション装置の一例を示すもので、図中1は車両のフレーム、2はフレーム1の前後方向に二枚重ねで配置されているリーフスプリング、3はIビームから成るアクスルを示し、該アクスル3はリーフスプリング2の長手方向中央部下面にUボルト4を介し結合されている。 【0004】前記リーフスプリング2の前端部は、上向きに巻かれてアイ5として形成されており、該アイ5をフレーム1側のフロントブラケット6に装備された水平ピン7に対し傾動自在に巻き掛けられている。 【0005】他方、前記リーフスプリング2の後端部は、前端部側と同様に上向きに巻かれてアイ8として形成され、該アイ8をフレーム1側のリヤブラケット9に装備されたシャックル10の水平ピン11に対し傾動自在に巻き掛けられており、リーフスプリング2が弓状に撓むことによる前後方向の伸び縮みが前記シャックル10の揺動で吸収されるようにしてある。 【0006】尚、リーフスプリング2によりUボルト4を介してアクスル3が担持されている箇所には、ブラケット12も一緒にUボルト4で固定されており、このブラケット12の先端部と、その直上のフレーム1との間がショックアブソーバ13により連結されている。 【0007】また、ここに図示している例では、リーフスプリング2におけるアクスル3の担持位置より後方のフレーム1にヘルパラバー14が設けられており、このヘルパラバー14は、リーフスプリング2が所定以上の負荷を受けて大きく撓んだ時に当接してリーフスプリング2と一緒に作用するようにしたものである。 【0008】即ち、軽負荷時にリーフスプリング2のみを作用させ、重負荷時にはリーフスプリング2をヘルパラバー14と共に作用させるようにしてあり、重負荷でバネ定数が大きくなるような非線形のバネ特性を与え、負荷変化に対応して乗心地と走行安定性の両立を図り得るようにしてある。 【0009】尚、このヘルパラバー14は、ブレーキ作動時にリーフスプリング2が上方へ反り返るワインドアップを規制するストッパとしても機能するようになっている。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述した如き従来のリーフサスペンション装置においては、万一、リーフスプリング2の何れかが破断してもアクスル3の位置決めが可能となるようリーフスプリング2を複数枚重ねて装着するのが常識であったが、このようにすることで車両重量が嵩むという問題があった。 【0011】本発明は上述の実情に鑑みてなしたもので、アクスルを左右各一枚のリーフスプリングによりフレームに懸架し得るようにしたリーフサスペンション装置を安全性を損なうことなく実現することを目的としている。 【0012】 【課題を解決するための手段】本発明は、アクスルを左右各一枚のリーフスプリングによりフレームに懸架するようにしたリーフサスペンション装置であって、リーフスプリングの前端のフレーム側に対する固定部を他の部分より相対的に強度が高くなるように設定すると共に、リーフスプリングにおけるアクスルの担持位置より後方に配置されるようにヘルパラバーをフレーム側に設け且つ該ヘルパラバーの配置位置より後方を境界としたリーフスプリングの後方部分を前方部分より相対的に強度が低くなるように設定し、左右何れか一方のリーフスプリングだけでもアクスルの左右方向の動きを規制し得るよう十分な横剛性を確保したことを特徴とするものである。 【0013】而して、このようにすれば、万一、リーフスプリングに破断が生じるような事態に陥ったとしても、相対的に強度が低く設定されているリーフスプリングのヘルパラバーより後方で破断が生じることになるので、ここに破断が生じた場合には、その破断端部がヘルパラバーを介してフレームを支え続けることになり、しかも、左右何れか一方のリーフスプリングが破断しても、残った他方のリーフスプリングが健在であれば、このリーフスプリングの横剛性によりアクスルの左右方向の動きを規制することが可能であるので、アクスルが車体から外れてハンドルが効かなくなってしまうような最悪の事態が確実に回避されることになる。 【0014】また、本発明においては、リーフスプリングの強度変化を厚さ寸法を変えることで設定しても良いし、熱処理により材質を変えることで設定しても良く、更には、リーフスプリングの横剛性をリーフスプリングの後方部分について板幅を拡張することで確保するようにしても良い。 【0015】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。 【0016】図1〜図3は本発明を実施する形態の一例を示すもので、図4と同一の符号を付した部分は同一物を表わしている。 【0017】図1に示す如く、本形態例においては、アクスル3を左右各一枚のリーフスプリング15によりフレーム1に懸架するようにしており、ここに図示している例では、下方向きに撓んだ弓形を成すようなリーフスプリング15を採用し、その長手方向中央部下面にUボルト4を介してアクスル3を結合するようにしている。 【0018】また、リーフスプリング15の前端部は、上向きに巻かれてアイ16として形成されており、該アイ16をフレーム1側のフロントブラケット6に装備された水平ピン7に対し傾動自在に巻き掛けられているが、このアイ16の形成部分は、リーフスプリング15の他の部分より厚さ寸法が大きく設定されていて相対的に強度が高くなるようにしてある。 【0019】他方、前記リーフスプリング15の後端部は、前端部側と同様に上向きに巻かれてアイ17として形成されており、該アイ17をフレーム1側のリヤブラケット9に装備されたシャックル10の水平ピン11に対し傾動自在に巻き掛けられている。 【0020】更に、前述した図4の場合と同様に、リーフスプリング15におけるアクスル3の担持位置より後方のフレーム1にヘルパラバー14が設けられているが、このヘルパラバー14の配置位置より後方を境界としたリーフスプリング15の後方部分は、その前方部分より厚さ寸法が小さく設定されていて相対的に強度が低くなるようにしてある。 【0021】また、図2に示す如く、前記厚さ寸法を小さく設定したリーフスプリング15の後方部分は、板幅を大きく拡張して横剛性を高めた構造となっており、左右何れか一方のリーフスプリング15だけでもアクスル3の左右方向の動きを規制することが可能な十分な横剛性が確保されるようになっている。 【0022】而して、このようにリーフサスペンション装置を構成すれば、図3に示す如く、万一、リーフスプリング15に破断が生じるような事態に陥ったとしても、相対的に強度が低く設定されているリーフスプリング15のヘルパラバー14より後方で破断が生じることになるので、ここに破断が生じた場合には、その破断端部がヘルパラバー14を介してフレーム1を支え続けることになり、しかも、左右何れか一方のリーフスプリング15が破断しても、残った他方のリーフスプリング15が健在であれば、このリーフスプリング15の横剛性によりアクスル3の左右方向の動きを規制することが可能であるので、アクスル3が車体から外れてハンドルが効かなくなってしまうような最悪の事態が確実に回避されることになる。 【0023】従って、上記形態例によれば、万一、左右何れか一方のリーフスプリング15に破断しても、その破断端部によりヘルパラバー14を介してフレーム1を支え続けることができ、しかも、残った他方のリーフスプリング15の横剛性によりアクスル3の左右方向の動きを規制することができるので、アクスル3を左右各一枚のリーフスプリング15によりフレーム1に懸架し得るようにしたリーフサスペンション装置を安全性を損なうことなく実現することができる。 【0024】また、本形態例においては、リーフスプリング15の強度変化を厚さ寸法を変えることで設定した場合を例に説明したが、熱処理により材質を変えることでリーフスプリング15の強度変化を設定することも可能である。 【0025】尚、本発明のリーフサスペンション装置は、上述の形態例にのみ限定されるものではなく、リーフスプリングの前端の固定部は必ずしもアイの巻き掛けによる固定方式としなくても良いこと、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。 【0026】 【発明の効果】上記した本発明のリーフサスペンション装置によれば、万一、左右何れか一方のリーフスプリングに破断が生じるような事態に陥ったとしても、その破断端部によりヘルパラバーを介してフレームを支え続けることができ、しかも、残った他方のリーフスプリングの横剛性によりアクスルの左右方向の動きを規制することができるので、アクスルを左右各一枚のリーフスプリングによりフレームに懸架し得るようにしたリーフサスペンション装置を安全性を損なうことなく実現できるという優れた効果を奏し得る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】597052145 【氏名又は名称】株式会社 ホリキリ 【住所又は居所】千葉県八千代市上高野1827番地4
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| 【出願日】 |
平成14年3月18日(2002.3.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062236 【弁理士】 【氏名又は名称】山田 恒光 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−267019(P2003−267019A) |
| 【公開日】 |
平成15年9月25日(2003.9.25) |
| 【出願番号】 |
特願2002−74856(P2002−74856) |
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