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【発明の名称】 メカニカルバルブ
【発明者】 【氏名】岡本 英司
【住所又は居所】神奈川県藤沢市辻堂新町4丁目3番1号 エヌオーケー株式会社内

【要約】 【課題】油圧制御システムを構成するメカニカルバルブにおいて電気系統に異常が発生した場合でも正常に動作する信頼性の高いメカニカルバルブを提供する。

【解決手段】管路11,12内の油圧がPH 以上になり、バルブ3により管路11,12間を遮断させた後、管路11,12内の油圧のうちいずれか一方が下降した場合に、バルブ4によりバルブ3と管路11,12に連通する管路との間を遮断して、バルブ3が感知する油圧をPH 以上に保持して、管路11,12間の遮断状態を保持する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】第1の管路と第2の管路との間に設けられ、該第1及び第2の管路内の油圧を制御する油圧制御システムを構成するメカニカルバルブにおいて、前記第1及び第2の管路間を開閉可能に設けられ、該第1及び第2の管路内の油圧を感知して該油圧が所定圧以上になった場合に、該第1及び第2の管路間を遮断する第1のバルブ部と、前記第1のバルブ部と、前記第1及び第2の管路に連通する管路とを開閉可能に設けられ、該第1及び第2の管路内の油圧に差が生じた場合に、該第1のバルブ部と該管路との間を遮断する第2のバルブ部と、を備え、前記第1及び第2の管路内の油圧が所定圧以上になり、前記第1のバルブ部により該第1及び第2の管路間を遮断させた後、該第1及び第2の管路内の油圧のうちいずれか一方が下降した場合に、前記第2のバルブ部により該第1のバルブ部と該管路との間を遮断して、該第1のバルブ部が感知する油圧を所定圧以上に保持して、該第1及び第2の管路間の遮断状態を保持することを特徴とするメカニカルバルブ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油圧を制御する油圧制御システムを構成するメカニカルバルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の油圧制御システムには、ソレノイドバルブや圧力センサ等が備えられていた。
【0003】しかしながら、電気系統に異常が発生した場合、ソレノイドバルブや圧力センサ等を用いたシステムにおいては、正常な動作を行うことができなくなってしまう。
【0004】また、ソレノイドバルブや圧力センサ等を用いることは、コストアップの要因となっていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の従来技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、油圧制御システムを構成するメカニカルバルブにおいて電気系統に異常が発生した場合でも正常に動作する信頼性の高いメカニカルバルブを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために本発明にあっては、第1の管路と第2の管路との間に設けられ、該第1及び第2の管路内の油圧を制御する油圧制御システムを構成するメカニカルバルブにおいて、前記第1及び第2の管路間を開閉可能に設けられ、該第1及び第2の管路内の油圧を感知して該油圧が所定圧以上になった場合に、該第1及び第2の管路間を遮断する第1のバルブ部と、前記第1のバルブ部と、前記第1及び第2の管路に連通する管路とを開閉可能に設けられ、該第1及び第2の管路内の油圧に差が生じた場合に、該第1のバルブ部と該管路との間を遮断する第2のバルブ部と、を備え、前記第1及び第2の管路内の油圧が所定圧以上になり、前記第1のバルブ部により該第1及び第2の管路間を遮断させた後、該第1及び第2の管路内の油圧のうちいずれか一方が下降した場合に、前記第2のバルブ部により該第1のバルブ部と該管路との間を遮断して、該第1のバルブ部が感知する油圧を所定圧以上に保持して、該第1及び第2の管路間の遮断状態を保持することを特徴とする。
【0007】従って、電気系統に異常が発生した場合でも正常に動作する信頼性の高いメカニカルバルブを提供することが可能となる。また、ソレノイドバルブ、圧力センサ、それに伴う制御装置等を使うことなくシステムを構成することができるので、安価で信頼性の高い油圧制御システムを構成することが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に図面を参照して、この発明の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明する。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状それらの相対配置などは、発明が適用される装置の構成や各種条件により適宜変更されるべきものであり、この発明の範囲を以下の実施の形態に限定する趣旨のものではない。
【0009】(実施の形態1)図1を参照して、実施の形態1に係るメカニカルバルブについて説明する。
【0010】本実施の形態に係るメカニカルバルブ1は、油圧制御システムを構成するものであり、その油圧制御システムは、油圧シリンダ13,14に取り付けられるメカニカルバルブ1と、メカニカルバルブ1の管路11に接続されるアキュムレータ10と、管路11とアキュムレータ10との間に設けられたバルブ5と、を備えている。
【0011】本実施の形態に係るメカニカルバルブ1は、油圧シリンダ13,14にそれぞれ接続された管路11,12と、管路11,12間に設けられて管路11,12間を開閉するバルブ3と、管路11に接続され、かつ、バルブ3の上流側に設けられたバルブ2と、管路11,12内の油圧差によりバルブ2及び3と管路11,12とを繋ぐ管路を開閉するバルブ4と、を備えている。
【0012】また、バルブ2の管路11側の管路には、バルブ2から管路11側への逆流を防止するチェックバルブ6が設けられ、バルブ4のバルブ3側の管路には、バルブ4からバルブ3側への逆流を防止するチェックバルブ7が設けられ、バルブ4の管路11,12側の管路には、管路11,12からバルブ4側への逆流を防止するチェックバルブ8,9がそれぞれ設けられている。
【0013】以下に、油圧シリンダ13に接続された管路11の接続状態について説明する。
【0014】油圧シリンダ13に接続された管路11は、分岐部11aで管路11b,11cに分岐し、管路11bはバルブ3のポート3aに接続している。
【0015】管路11から分岐した管路11cは、分岐部11aの下流側の分岐部11dで管路11e,11fに分岐し、管路11eはバルブ5のポート5a,5bに接続している。
【0016】また、バルブ5のポート5cには管路11gが接続しており、管路11gはアキュムレータ10に接続している。
【0017】バルブ5のポート5cとアキュムレータ10とに接続している管路11gは、分岐部11hで管路11iに分岐しており、管路11iはさらに分岐してバルブ3のポート3d,3eにそれぞれ接続している。
【0018】分岐部11dで分岐した管路11fは、分岐部11dの下流側の分岐部11jでさらに管路11k,11lに分岐しており、管路11kはチェックバルブ6を介してバルブ2のポート2aに接続している。
【0019】管路11lは、分岐部11jの下流側の分岐部11mでさらに管路11n,11oに分岐しており、管路11nはバルブ4のポート4aに接続している。管路11oは、チェックバルブ8を介してバルブ4のポート4cに接続している。
【0020】また、バルブ2のポート2bとバルブ4のポート4dとを繋ぐ管路11pが設けられ、管路11pから分岐して設けられた管路11qは、チェックバルブ7を介した後、バルブ2のポート2cとバルブ3のポート3cとに接続している。
【0021】次に、油圧シリンダ14に接続された管路12の接続状態について説明する。
【0022】油圧シリンダ14に接続された管路12は、分岐部12aで管路12b,12cに分岐し、管路12bはバルブ3のポート3bに接続している。
【0023】管路12cは、分岐部12aの下流側の分岐部12dで管路12e,12fに分岐しており、管路12eはバルブ4のポート4bに接続している。管路12fは、チェックバルブ9を介してバルブ4のポート4cに接続している。
【0024】次に、各バルブについて説明する。
【0025】バルブ2には、チェックバルブ7が設けられ管路11から連通している管路11kに接続されるポート2aと、バルブ4に接続している管路11pに接続されるポート2bと、バルブ3に接続されるとともにチェックバルブ7を介した後バルブ4に連通する管路11qに接続されるポート2cと、が設けられており、その内部には、ポート2cを開閉する弁部2dを有し圧力の変化に応じて弁部2dを変位させる感圧部2eが設けられている。
【0026】ポート2a,2b間は常時連通しており、また、感圧部2eは、本実施の形態において、油圧がPH より大きくなった場合に、変位(図において右方向に移動)して弁部2dを移動させ、ポート2cを開弁状態とする。
【0027】バルブ3には、管路11bに接続されるポート3aと、管路12bに接続されるポート3bと、バルブ2に接続されるとともにチェックバルブ7を介した後バルブ4に連通する管路11qに接続されるポート3cと、管路11iにそれぞれ接続されるポート3d,3eと、が設けられており、その内部には、スプール3fが設けられている。
【0028】ポート3aとポート3bとは、通常の状態においては連通しており、管路11qを通じてポート3cに導かれる油圧の大きさに応じてスプール3fが変位することにより閉じられる。
【0029】スプール3fの両端には側室3g,3hが設けられており、管路11iに接続するポート3d,3eは、側室3g,3hにそれぞれ設けられる。従って、側室3g,3hには、アキュムレータ10の油圧PAが導かれることとなる。また、側室3g,3h内において、スプール3fをそれぞれ反対方向に付勢するスプリング3i,3jが設けられている。側室3g,3hでのスプール3fの受圧面積は、(側室3gでの受圧面積)<(側室3hでの受圧面積)
としている。
【0030】これにより、差圧を発生させている。
【0031】そして、ポート3cが設けられた圧導入室3k(以下、圧導入室3kの油圧はPCで表す)において、スプール3fの受圧部3lが油圧を受けることにより、スプール3fは変位する。
【0032】ここで、管路11b,12bに接続されるポート3a,3b側の受圧部3lの受圧面積と、ポート3a,3bとは反対側の受圧部3mの受圧面積とは、(ポート3a,3bとは反対側の受圧部3mの受圧面積)<(ポート3a,3b側の受圧部3lの受圧面積)
としている。
【0033】これにより、圧導入室3kに所定圧以上の油圧が導かれると、スプール3fはポート3a,3b側(図において下側)に移動してバルブ3は閉弁状態となる。
【0034】バルブ4には、管路11から連通している管路11nに接続されるポート4aと、管路12から連通している管路12eに接続されるポート4bと、チェックバルブ8が設けられ管路11から連通している管路11o及び、チェックバルブ9が設けられ管路12から連通している管路12fに接続されるポート4cと、バルブ2に接続するとともに、チェックバルブ7を介してバルブ2,3に接続する管路11qが分岐される管路11pに接続されるポート4dと、が設けられており、その内部には、スプール4eが設けられている。
【0035】ポート4cとポート4dとは、通常の状態においては連通しており、ポート4a,4bを通じてスプール4eの両端にそれぞれ導かれる管路11,12内の油圧P1 ,P2 の差圧により変位するスプール4eにより閉じられる。
【0036】また、スプール4eの両端には、スプール4eをそれぞれ反対方向に付勢するスプリングが設けられている。
【0037】バルブ5には、管路11から連通している管路11eに接続されるポート5a,5bと、アキュムレータ10に接続している管路11gに接続されるポート5cとが設けられている。その内部には、弁部5eが設けられ圧力に応じて弁部5eを変位させる感圧部5dが設けられている。
【0038】感圧部5dに設けられた弁部5eには、ポート5aと、感圧部5dが設けられたバルブ内室5fとを連通する連通孔5gが設けられている。
【0039】ポート5bとポート5cとは、通常時には連通しており、管路11eからポート5a,連通孔5gを介してバルブ内室5fに導かれた油圧が所定圧以上の場合に、感圧部5dにより弁部5eが変位されて連通状態が閉じられる。
【0040】本実施の形態においては、感圧部5dは、油圧がPL より大きくなった場合に、変位(図において右方向に移動)して、アキュムレータ10に連通しているポート5cを閉じる。
【0041】なお、本実施の形態では、図に示すように、バルブ2,5の感圧部をベローズとし、バルブ3を段付きスプールバルブ、バルブ4をスプールバルブとしているが、これに限るものではない。
【0042】次に、油圧制御システムの動作について説明する。
【0043】通常の状態(第1の状態)では、バルブ3は開の状態であり、この時の管路11,12内の油圧をP0 とする。
【0044】管路11からチェックバルブ6を介してバルブ2に導入される油圧は、弁部2d及びチェックバルブ7によりバルブ3側に通じることなく、バルブ4に連通され、チェックバルブ8,9を介してそれぞれ管路11,12に連通する。
【0045】そして、管路11,12内の油圧P0 がPL より大きくなった場合には、バルブ5の感圧部5dが変位し、それに伴い弁部5eが変位(図において右方向に移動)して、ポート5b,5c間の連通状態が閉じられることにより、管路11とアキュムレータ10との連通状態が閉じられる。この状態を第2の状態とする。
【0046】さらに油圧が大きくなり、P0 がPL より大きいPH となった場合には、バルブ2の感圧部2eが変位して、弁部2dが変位(図において右方向に移動)することによりポート2cが開かれ、バルブ2は開弁状態となる。
【0047】バルブ2が開弁することにより、PC =PH となり、スプール3fが図において下方向に移動することにより、ポート3a,3b間がスプール3fにより閉じられてバルブ3が閉弁状態となる。
【0048】従って、管路11,12間は閉じられる。この状態を第3の状態とする。
【0049】次に、この第3の状態から、P1 もしくはP2 が降下した場合について説明する。
【0050】第3の状態では、管路11,12間はバルブ3により閉じられているため、管路11,12にそれぞれ連通しているバルブ4のポート4a,4bからバルブ4内に導入される油圧は、それぞれ、P1 ,P2 となる。
【0051】P1 ≠P2 であるため、この差圧によりスプール4eが移動することになり、連通状態であったポート4c,4d間が閉じられ、バルブ4は閉弁状態となる。
【0052】バルブ4が閉弁すると、管路11pにより接続されていたバルブ2とバルブ4との接続状態が閉じられることとなる。また、管路11側からバルブ2に接続している管路11kにはチェックバルブ6が設けられているので、チェックバルブ6によりバルブ2側の油圧が保持されることとなる。
【0053】すなわち、管路11p,管路11q,バルブ2,バルブ2のポート2aからチェックバルブ6までの管路11k,及びバルブ3の圧導入室3kにおいては、PC が維持されるので、バルブ3は閉の状態を維持する。この状態を第4の状態とする。
【0054】次に、第4の状態からP1 及びP2 が降下した場合について説明する。
【0055】P1 及びP2 が降下して、P1 ,P2 が同圧となると、ポート4a,4bからバルブ4に導入される油圧に差がなくなり、スプール4eが中立位置に戻ることとなり、ポート4c,4d間は連通状態に戻り、バルブ4は開弁状態となる。
【0056】したがって、管路11p,管路11q,バルブ2,バルブ2のポート2aからチェックバルブ6までの管路11k,及びバルブ3の圧導入室3kにおいて維持されていた油圧PC は、P1 又はP2 まで降下し、これにより、スプール3fが中立位置に移動してバルブ3が開弁することとなる。
【0057】すなわち、管路11,12が連通され、初期の状態に戻る。
【0058】このように構成されるメカニカルバルブ1は、電気系統に異常が生じた場合でも、確実に動作することができるので、例えばサスペンションの油圧を制御する油圧制御システムに適用されると好適であり、特に、その補助システムとして適用されると好ましい。
【0059】(実施の形態2)図2には、実施の形態2が示されている。上記第1の実施の形態では、バルブ3の側室3g,3hに、アキュムレータ10の油圧PAを導いていたが、本実施の形態では、チェックバルブ22を介して管路11に連通する管路21cを接続している。その他の構成および作用については実施の形態1と同様なので、同一の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0060】油圧シリンダ13に接続された管路11は、分岐部21aで管路21bを分岐させ、管路21bはバルブ5のポート5a,5bに接続している。
【0061】また、バルブ5のポート5cには管路11gが接続しており、管路11gはアキュムレータ10に接続している。
【0062】管路11は、分岐部21aの下流側の分岐部11aで管路11b,11cに分岐し、管路11bはバルブ3のポート3aに接続している。
【0063】管路11aで分岐した管路11cは、分岐部11aの下流側の分岐部11dで管路21c,11fに分岐し、管路21cはチェックバルブ22を介してバルブ3のポート3d,3eにそれぞれ接続している。
【0064】そして、バルブ3において差圧を発生させるために側室3g,3hの油圧をPD としている。
【0065】ここで、チェックバルブ22は、管路11側からバルブ3側への逆流を防止するためのものであり、圧導入室3kから側室3g,3hへのリークを考慮したものである。
【0066】すなわち、チェックバルブ22は、圧導入室3kの油圧が上昇した場合に側室3g,3hの油圧PD が上昇することを防止しており、また、圧導入室3kの油圧が上昇した後に降下した際、リークにより上昇した側室3g,3hの油圧を降下させる。
【0067】なお、圧導入室3kから側室3g,3hへのリークがない場合には、チェックバルブ22及び、バルブ3から管路11に連通する管路21cは不要となる。
【0068】また、動作条件によっては、アキュムレータ10及びバルブ5は不要としてもよい。
【0069】(実施の形態3)図3には、実施の形態3が示されている。上述した実施の形態と同様の構成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0070】本実施の形態に係るメカニカルバルブにより構成される油圧制御システムは、油圧シリンダ13,14に取り付けられるメカニカルバルブ30と、メカニカルバルブ30の管路11に接続されるアキュムレータ10と、管路11とアキュムレータ10との間に設けられたバルブ5と、を備えている。
【0071】本実施の形態に係るメカニカルバルブ30は、油圧シリンダ13,14にそれぞれ接続された管路11,12と、管路11,12間に設けられて管路11,12間を開閉するバルブ31と、管路11,12内の油圧差によりバルブ31と管路11,12とを繋ぐ管路を開閉するバルブ4と、を備えている。
【0072】以下に、油圧シリンダ13に接続された管路11の接続状態について説明する。
【0073】油圧シリンダ13に接続された管路11は、分岐部11aで管路11b,11cに分岐し、管路11bはバルブ31のポート31aに接続している。
【0074】バルブ31において、ポート31aと常時連通して設けられたポート31cに接続している管路33cは分岐部33dで管路33b,33eに分岐し、管路33eはバルブ5のポート5a,5bに接続している。
【0075】また、バルブ5のポート5cには管路11gが接続しており、管路11gはアキュムレータ10に接続している。
【0076】分岐部33dで分岐した管路33bは、チェックバルブ32を介してバルブ31のポート31dに接続している。
【0077】チェックバルブ32は、バルブ31側から分岐部33d側への逆流防止のために設けられている。
【0078】管路11cは、分岐部11aの下流側の分岐部11mでさらに管路11n,11oに分岐しており、管路11nはバルブ4のポート4aに接続している。管路11oは、チェックバルブ8を介してバルブ4のポート4cに接続している。
【0079】また、バルブ31のポート31eとバルブ4のポート4dとを繋ぐ管路33aが設けられている。
【0080】次に、油圧シリンダ14に接続された管路12の接続状態について説明する。
【0081】油圧シリンダ14に接続された管路12は、分岐部12aで管路12b,12cに分岐し、管路12bはバルブ31のポート31bに接続している。
【0082】管路12cは、分岐部12aの下流側の分岐部12dで管路12e,12fに分岐しており、管路12eはバルブ4のポート4bに接続している。管路12fは、チェックバルブ9を介してバルブ4のポート4cに接続している。
【0083】次に、各バルブについて説明する。
【0084】バルブ31には、管路11bに接続されるポート31aと、管路12bに接続されるポート31bと、アキュムレータ10に連通される管路33cに接続されるポート31cと、チェックバルブ32が設けられた管路33bが接続されるポート31dと、バルブ4に接続している管路33aに接続されるポート31eと、が設けられており、その内部には、ポート31a,b間を開閉する弁部31fを有し圧力の変化に応じて弁部31fを変位させる感圧部31gが設けられている。
【0085】本実施の形態において、通常の状態においては、弁部31fは開いておりポート31aとポート31bとは連通しており、ポート31eから感圧部31gに導かれる油圧がPH より大きくなった場合に、変位(図において上方向に移動)して弁部31fを移動させ、ポート31a,b間が閉じられて、バルブ31は、閉弁状態となる。
【0086】バルブ4には、管路11から連通している管路11nに接続されるポート4aと、管路12から連通している管路12eに接続されるポート4bと、チェックバルブ8が設けられ管路11から連通している管路11o及び、チェックバルブ9が設けられ管路12から連通している管路12fに接続されるポート4cと、バルブ31に接続している管路33aに接続されるポート4dと、が設けられており、その内部には、スプール4eが設けられている。
【0087】ポート4cとポート4dとは、通常の状態においては連通しており、ポート4a,4bを通じてスプール4eの両端にそれぞれ導かれる管路11,12内の油圧P1 ,P2 の差圧により変位するスプール4eにより閉じられる。
【0088】また、スプール4eの両端には、スプール4eをそれぞれ反対方向に付勢するスプリングが設けられている。
【0089】バルブ5には、管路11から連通している管路33eに接続されるポート5a,5bと、アキュムレータ10に接続している管路11gに接続されるポート5cとが設けられている。その内部には、弁部5eが設けられ圧力に応じて弁部5eを変位させる感圧部5dが設けられている。
【0090】感圧部5dに設けられた弁部5eには、ポート5aと、感圧部5dが設けられたバルブ内室5fとを連通する連通孔5gが設けられている。
【0091】ポート5bとポート5cとは、通常時には連通しており、管路33eからポート5a,連通孔5gを介してバルブ内室5fに導かれた油圧が所定圧以上の場合に、感圧部5dにより弁部5eが変位されて連通状態が閉じられる。
【0092】本実施の形態においては、感圧部5dは、油圧がPL より大きくなった場合に、変位(図において右方向に移動)して、アキュムレータ10に連通しているポート5cを閉じる。
【0093】なお、本実施の形態では、図に示すように、バルブ31の感圧部をベローズとしているが、これに限るものではない。
【0094】次に、油圧制御システムの動作について説明する。
【0095】通常の状態(第1の状態)では、バルブ31は開の状態であり、この時の管路11,12内の油圧をP0 とする。
【0096】バルブ31内においてポート31a,31b間は連通状態であり、ポート31cから管路33c,チェックバルブ32を介してポート31dからバルブ31に導入される油圧は、ポート31eに接続される管路33aを通じてバルブ4に連通され、チェックバルブ8,9を介してそれぞれ管路11,12に連通する。
【0097】そして、管路11,12内の油圧P0 がPL より大きくなった場合には、バルブ5の感圧部5dが変位し、それに伴い弁部5eが変位(図において右方向に移動)して、ポート5b,5c間の連通状態が閉じられることにより、管路11とアキュムレータ10との連通状態が閉じられる。この状態を第2の状態とする。
【0098】さらに油圧が大きくなり、P0 がPL より大きいPH となった場合には、バルブ31の感圧部31gが変位して、弁部31fが変位(図において上方向に移動)することによりポート31a,b間は閉じられ、バルブ31は閉弁状態となる。
【0099】従って、管路11,12間は閉じられる。この状態を第3の状態とする。
【0100】次に、この第3の状態から、P1 もしくはP2 が降下した場合について説明する。
【0101】第3の状態では、管路11,12間はバルブ3により閉じられているため、管路11,12にそれぞれ連通しているバルブ4のポート4a,4bからバルブ4内に導入される油圧は、それぞれ、P1 ,P2 となる。
【0102】P1 ≠P2 であるため、この差圧によりスプール4eが移動することになり、連通状態であったポート4c,4d間が閉じられ、バルブ4は閉弁状態となる。
【0103】バルブ4が閉弁すると、管路33aにより接続されていたバルブ31とバルブ4との接続状態が閉じられることとなる。また、バルブ31のポート31dに接続している管路33bにはチェックバルブ32が設けられているので、チェックバルブ32によりバルブ31側の油圧が保持されることとなる。
【0104】すなわち、管路33a,バルブ31の感圧室31h及び、バルブ31のポート31dからチェックバルブ32までの管路33bにおいては、PC が維持されるので、バルブ31は閉の状態を維持する。この状態を第4の状態とする。
【0105】次に、第4の状態からP1 及びP2 が降下した場合について説明する。
【0106】P1 及びP2 が降下して、P1 ,P2 が同圧となると、ポート4a,4bからバルブ4に導入される油圧に差がなくなり、スプール4eが中立位置に戻ることとなり、ポート4c,4d間は連通状態に戻り、バルブ4は開弁状態となる。
【0107】したがって、管路33a,バルブ31の感圧室31h及び、バルブ31のポート31dからチェックバルブ32までの管路33bにおいて維持されていた油圧PC は、P1 又はP2 まで降下し、これにより、バルブ31の感圧部31gが変位して、弁部31fが変位(図において下方向に移動)することにより、ポート31a,b間が開かれ、バルブ31は開弁状態となる。
【0108】すなわち、管路11,12が連通され、初期の状態に戻る。
【0109】なお、動作条件によっては、アキュムレータ10及びバルブ5は不要としてもよい。
【0110】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、電気系統に異常が発生した場合でも正常に動作する信頼性の高いメカニカルバルブを提供することが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000004385
【氏名又は名称】エヌオーケー株式会社
【住所又は居所】東京都港区芝大門1丁目12番15号
【出願日】 平成13年12月25日(2001.12.25)
【代理人】 【識別番号】100085006
【弁理士】
【氏名又は名称】世良 和信 (外1名)
【公開番号】 特開2003−182333(P2003−182333A)
【公開日】 平成15年7月3日(2003.7.3)
【出願番号】 特願2001−392450(P2001−392450)