| 【発明の名称】 |
タイヤ空気圧監視装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】小松 五郎 【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内
【氏名】別所 誠人 【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内
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| 【要約】 |
【課題】ユーザが乗車前の始業点検などにおいてタイヤ空気圧をタイヤの外部から簡単に確認できるタイヤ空気圧監視装置を提供する。
【解決手段】車両に装着された4個のタイヤ14のバルブ14bに配置され、タイヤ空気圧を示す出力を生じる圧力センサなど備えたセンサユニット16と、車室内に配置されてセンサユニットから送信される出力を所定値と比較してタイヤの空気圧が適正か否か判定する監視ユニットを備えると共に、センサユニット16に外部から認識可能に配置されるLED16iを設け、監視ユニットはタイヤ空気圧が適正ではないと判定されるとき、車室内のインディケータを作動させると共に、LED16iも発光させる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】a.車両に装着された複数個のタイヤのそれぞれに配置され、タイヤ空気圧を示す出力を生じる圧力センサと前記圧力センサの出力を送信する第1の送信アンテナとを少なくとも含むセンサユニットと、b.前記車両に搭載され、前記センサユニットから送信される出力を第1の受信アンテナを介して受信して所定値と比較し、前記タイヤの空気圧が適正ではないと判定されるとき、報知指示信号を出力して第1の報知部を作動させる監視ユニットと、を備えたタイヤ空気圧監視装置において、c.前記センサユニットに配置される第2の受信アンテナと、d.前記監視ユニットに配置される第2の送信アンテナと、e.前記センサユニットに外部から認識可能に配置される第2の報知部と、を備えると共に、前記監視ユニットは、前記第2の送信アンテナと第2の受信アンテナを介して前記センサユニットにも前記報知指示信号を出力し、前記第1の報知部と共に、前記第2の報知部も作動させることを特徴とするタイヤ空気圧監視装置。 【請求項2】 前記監視ユニットは、前記第2の送信アンテナと第2の受信アンテナを介して前記センサユニットに前記報知指示信号を出力するとき、空気圧が適正ではないと判定されたタイヤを特定する識別信号を付加して出力することを特徴とする請求項1項記載のタイヤ空気圧監視装置。 【請求項3】a.車両に装着された複数個のタイヤのそれぞれに配置され、タイヤ空気圧を示す出力を生じる圧力センサと、前記圧力センサの出力を送信する送信アンテナとを少なくとも含むセンサユニットと、b.前記車両に搭載され、前記センサユニットから送信される出力に基づいて報知指示信号を出力して第1の報知部を作動させる監視ユニットと、を備えたタイヤ空気圧監視装置において、c.前記センサユニットに外部から認識可能に配置される第2の報知部、を備えると共に、前記センサユニットは、前記圧力センサの出力を所定値と比較し、前記タイヤの空気圧が適正ではないと判定されるとき、報知指示信号を出力して前記第2の報知部を作動させることを特徴とするタイヤ空気圧監視装置。 【請求項4】 前記センサユニットが前記複数個のタイヤのそれぞれに装着されたバルブに内蔵されると共に、前記第2の報知部が前記バルブのキャップに配置される発光ダイオードからなることを特徴とする請求項1項から3項のいずれかに記載のタイヤ空気圧監視装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】この発明は、タイヤ空気圧監視装置に関する。 【0002】 【従来の技術】自動車(車両)のユーザにとって、始業点検の際、エンジンオイルやラジエータ冷却液の残量などは目視によって外部から容易に確認することができるが、タイヤの空気圧が適正か否かは外部から確認することが困難である。 【0003】その意図から特公昭43−17766号公報において、車両のタイヤに圧力応動電気スイッチと、送信アンテナを含む小型発振器などからなるセンサユニットを取りつけ、タイヤ空気圧が所定値以下に低下した場合に発振器を作動させて出力を送信させると共に、運転席付近に受信アンテナを含む監視ユニットを設けて前記出力を受信するようにしたタイヤ空気圧監視装置が提案されている。 【0004】また、タイヤ空気圧検出手法としては、上記の他、特開2000─142043号で提案されるように圧力センサを用いてタイヤ空気圧を直接的に検出する手法や、特開平6−92114号公報で提案されるようにABS(Antilock BrakeSystem) 用の車輪速センサの出力から推定することも良く知られている。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】このように上記した従来技術によって走行中にはタイヤ空気圧の低下を確認することはできるが、ユーザが乗車前の始業点検などにおいてタイヤ空気圧をタイヤの外部から簡単に確認するのは依然として困難であった。 【0006】従って、この発明は上記した不都合を解消し、ユーザが乗車前の始業点検などにおいてタイヤ空気圧をタイヤの外部から簡単に確認できるようにしたタイヤ空気圧監視装置を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、この発明は、請求項1項において、車両に装着された複数個のタイヤのそれぞれに配置され、タイヤ空気圧を示す出力を生じる圧力センサと前記圧力センサの出力を送信する第1の送信アンテナとを少なくとも含むセンサユニットと、前記車両に搭載され、前記センサユニットから送信される出力を第1の受信アンテナを介して受信して所定値と比較し、前記タイヤの空気圧が適正ではないと判定されるとき、報知指示信号を出力して第1の報知部を作動させる監視ユニットとを備えたタイヤ空気圧監視装置において、前記センサユニットに配置される第2の受信アンテナと、前記監視ユニットに配置される第2の送信アンテナと、前記センサユニットに外部から認識可能に配置される第2の報知部とを備えると共に、前記監視ユニットは、前記第2の送信アンテナと第2の受信アンテナを介して前記センサユニットにも前記報知指示信号を出力し、前記第1の報知部と共に、前記第2の報知部も作動させる如く構成した。 【0008】監視ユニットは、タイヤの空気圧が適正ではないと判定されるとき、第2の送信アンテナと第2の受信アンテナを介してセンサユニットにも報知指示信号を出力し、第1の報知部と共に、センサユニットに外部から認識可能に配置される第2の報知部も作動させる如く構成したので、ユーザは乗車前の始業点検などにおいてタイヤ空気圧をタイヤの外部から簡単に確認することができる。 【0009】さらに、第1の報知部と共に、第2の報知部も作動させるように構成したので、第1の報知部と第2の報知部の作動が不一致となることがなく、ユーザを不要に混乱させることがない。尚、第1の報知部は、視覚的に報知するものでも音声的に報知するものでも良く、さらにはその双方であっても良い。 【0010】請求項2項にあっては、前記監視ユニットは、前記第2の送信アンテナと第2の受信アンテナを介して前記センサユニットに前記報知指示信号を出力するとき、空気圧が適正ではないと判定されたタイヤを特定する識別信号を付加して出力する如く構成した。 【0011】監視ユニットは、報知指示信号を出力するとき、空気圧が適正ではないと判定されたタイヤを特定する識別信号を付加して出力する如く構成したので、複数個のタイヤについて、その空気圧の状態を精度良く、かつ誤認識することなく、監視することができる。 【0012】請求項3項にあっては、車両に装着された複数個のタイヤのそれぞれに配置され、タイヤ空気圧を示す出力を生じる圧力センサと、前記圧力センサの出力を送信する送信アンテナとを少なくとも含むセンサユニットと、前記車両に搭載され、前記センサユニットから送信される出力に基づいて報知指示信号を出力して第1の報知部を作動させる監視ユニットとを備えたタイヤ空気圧監視装置において、前記センサユニットに外部から認識可能に配置される第2の報知部を備えると共に、前記センサユニットは、前記圧力センサの出力を所定値と比較し、前記タイヤの空気圧が適正ではないと判定されるとき、報知指示信号を出力して前記第2の報知部を作動させる如く構成した。 【0013】センサユニットは、圧力センサの出力を所定値と比較し、タイヤの空気圧が適正ではないと判定されるとき、報知指示信号を出力して第2の報知部を作動させる如く構成したので、ユーザは乗車前の始業点検などにおいてタイヤ空気圧をタイヤの外部から簡単に確認することができる。 【0014】請求項4項にあっては、前記センサユニットが前記複数個のタイヤのそれぞれに装着されたバルブに内蔵されると共に、前記第2の報知部が前記バルブのキャップに配置される発光ダイオードからなる如く構成した。 【0015】第2の報知部がタイヤのバルブキャップに配置される発光ダイオードからなる如く構成したので、ユーザは乗車前の始業点検などにおいてタイヤ空気圧をタイヤの外部から簡単かつ迅速に確認することができる。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、添付図面に即してこの発明の実施の形態を説明する。 【0017】図1はその一つの実施の形態に係るタイヤ空気圧監視装置を全体的に示す概略説明図である。 【0018】符号10はそのタイヤ空気圧監視装置を示し、タイヤ空気圧監視装置10は、車両12に装着された符号14で総称する4個(複数個)のタイヤのそれぞれに配置された、符号16で総称する4個のセンサユニットと、車両12の室内の適宜位置に搭載される1個の監視ユニット20を備える。尚、4個のタイヤ14およびそれに対応するセンサユニット16は具体的には、図示の如く、前右側FRを14FRあるいは16FR、後右側RRを14RRあるいは16RR、前左側FLを14FLあるいは16FL、後左側RLを14RLあるいは16RLで示す。 【0019】図2はセンサユニット16の構造を示す説明断面図である。 【0020】図示の如く、センサユニット16は、金属製のホイールディスク(リム)14aに装着された空気注入用のバルブ14bと一体的に構成される。ホイールディスク14aとバルブ14bの間にはグロメット(ブッシュ)14b1が介挿され、バルブ14bのステム14b2の外周に突出して形成されるフランジ部14b3と、ナット14b4(およびワッシャ14b5)でグロメット14b1を挟持することにより、バルブ14bは図示位置に固定される。バルブ14bは、ホイールディスク14aの内部側において拡径され、そこにセンサユニット16の本体16aが接続される。 【0021】図3は、センサユニット16の本体16aの構成を詳細に示すブロック図である。 【0022】センサユニット16の本体16aは、CPU22と、タイヤ空気圧を示す出力を生じる圧力センサ24と、その部位の温度を示す出力を生じる温度センサ26を備える。センサ24,26の出力は、A/D変換回路(図示せず)を介してデジタル値に変換され、CPU22に入力される。尚、CPU22および圧力センサ24などの構成部品は、1枚の回路基板28の上に一体的に搭載されてワンチップ化される。 【0023】また、本体16aには、電源(リチウム電池。バッテリ電源)30が配置されてCPU22の動作電源として機能する。また、本体16aには送信アンテナ32と受信アンテナ34が設けられて圧力センサ24と温度センサ26の出力を監視ユニット20に送信する一方、監視ユニット20からの送信を受信する。 【0024】図示は省略するが、電源30とCPU22の間の電源回路の適宜位置には電圧センサが設けられ、電源30の出力電圧に応じた信号を出力する。電圧センサの出力もA/D変換され、CPU22に入力される。 【0025】図2の説明に戻ると、ステム14b2の先端側、即ち、ユーザがタイヤ14の外部から認識可能な部位には、金属製のキャップ14b6が取りつけられる。また、ステム14b2は中空にされてその内部にバルブコア14b7が収容される。バルブコア14b7は、その外壁が樹脂によって形成されると共に、その内部には、バルブキャップ14b6に向けて長手方向に延びる金属製のピン14b8が収容される。ピン14b8は、リード線16bを介して前記した電源30に接続される。尚、同図で符合14b9は、ステム14b2に形成されたネジ部を示し、前記したナット14b4およびキャップ14b6は、このネジ部14b9と締結されることにより、ステム14b2に固定される。 【0026】図4はそのバルブキャップ14b6付近の拡大説明断面図である。 【0027】図示の如く、ステム14b2はキャップ14b6の内部でリング状の電極片16dに接続されると共に、電極片16dは金属製のスプリング16eを介してリング状の第2の電極片16fに接続される。第2の電極片16fはリード16gを介して差し込み型の電極16hに接続される。電極16hの付近でキャップ14b6は切り欠かれて開口されると共に、開口端側にはLED(発光ダイオード。第2の報知部)16iが配置される。即ち、LED16iは、ユーザがタイヤ14の外部から目視(認識)できるように取りつけられる。 【0028】電極16hは第2のリード16jを介して固定電極16kに接続され、固定電極16kは金属製のスプリング16lを介してアノード側の電極16mに接続される。電極16mは前記したピン14b8と接触する。これにより、電源30からリード線16b、ピン14b8、電極16m、スプリング16l、電極16k、リード16j、電極16h(LED16i)、リード16g、電極片16f、スプリング16e、電極片16d、ステム14b2に至って接地されるLED通電(発光)回路が形成される。尚、ステム14b2とピン14b8は、前記したバルブコア14b7の樹脂性の外壁(同図で図示省略)によって絶縁される。 【0029】図1の説明に戻ると、監視ユニット20は、車室内の適宜位置に配置されてハウジング20a内に収容された本体20b(図1で図示省略)と、タイヤ14のそれぞれの付近に配置された、符号40で総称する4個の受信アンテナと、符号42で総称する4個の送信アンテナを備える。即ち、監視ユニット20は、タイヤ14FRから14RLに対応して配置された送信アンテナ40FRから40RLと、受信アンテナ42FRから42RLを備える。受信アンテナ40と送信アンテナ42は、同軸ケーブル44を介してハウジング20a内の本体20bに接続される。 【0030】さらに、監視ユニット20は、車両12の運転席のダッシュボードに配置されたインディケータ(第1の報知部)46を備える。インディケータ46と監視ユニット20のハウジング20a内の本体20bは、ハーネス48を介して接続される。 【0031】図5は、監視ユニット20の本体20bなどの構成を詳細に示す説明ブロック図である。 【0032】図示の如く、監視ユニット20の本体20bは、CPU52を備える。CPU52も、センサユニット16の本体16aと同様、1枚の回路基板54の上に搭載されてワンチップ化される。CPU52は、前記した受信アンテナ40を介してセンサユニット16からのデータを受信すると共に、送信アンテナ42を介して後述するようにデータを送信する。 【0033】インディケータ46は、第1、第2の警告灯46a,46bと、5個の表示パネル46c,46d,46e,46f,46gを備える。インディケータ46は、前記したように、監視ユニットの本体20bに接続、より詳しくはそのCPU52に接続される。 【0034】図6は、監視ユニット20、より正確にはその本体20bのCPU52の動作を機能的に示す説明ブロック図である。 【0035】CPU52は、センサユニット16から送信アンテナ32を介して送信された、4個のタイヤ14についての空気圧を示す信号を受信アンテナ40を介して入力し、空気圧比較ブロック52aで入力値を第1の所定値と比較する。第1の所定値としては、推奨値(Recommended Cold Pressure 。車両12が放置されてタイヤ14が冷却しきったときの値で、車種により予め設定される値)を1.3倍して得た値を使用する。 【0036】CPU52は、空気圧比較ブロック52aにおいて4個のタイヤの1つまたは2以上に関する入力値が第1の所定値以上と判断されるとき、そのタイヤが過剰空気圧と判定して点灯指示信号(報知指示信号)をインディケータ46に出力し、第1の警告灯46aを点灯させると共に、LED16iの点灯指示信号を送信アンテナ42と受信アンテナ34を介してセンサユニット16に送信し、同時に送信周期切り換え信号(後述)を出力する。 【0037】尚、CPU52は点灯指示信号を出力して第1の警告灯46aを点灯させるとき、パネル46cに図示される車両図形の4個のタイヤ部分図の中の対応するものを表示させる。尚、報知手段として視覚的に報知するインディケータ46を用いたが、音声で表示するスピーカ、ブザーなどを用いても良く、さらには両者を用いても良い。 【0038】CPU52は、空気圧比較ブロック52aで入力値(検出タイヤ空気圧)が第1の所定値未満と判断されるときは警報判定ブロック52bに進み、そこで入力値を第2の所定値と比較する。第2の所定値としては、推奨値を0.8倍して得た値を使用する。 【0039】CPU52は、警報判定ブロック52bで入力値が第2の所定値未満と判定されるとき、同様に点灯指示信号を出力し、第1の警告灯46aを点灯させると共に、アンテナ42,34を介してセンサユニット16にLED点灯(発光)指示信号と送信周期切り換え信号を出力する。 【0040】他方、CPU52は、入力値が第2の所定値以上と判定されるとき、消灯指示信号を出力して第1の警告灯46aとLED16iを消灯させる。これは、空気圧比較ブロック52aで入力値が第1の所定値未満と判定された場合も同様である。 【0041】さらに、CPU52は、センサユニット16からアンテナ32,40を介して送信された、4個のタイヤ14についてのタイヤ温度を示す温度センサ26の出力を入力し、温度比較ブロック52cで入力値を所定温度(例えば80℃)と比較する。 【0042】CPU52は、温度比較ブロック52cにおいて4個のタイヤの1つまたは2以上に関する入力値が所定温度以上と判断されるときは点灯指示信号を出力し、第1の警告灯46aを点灯させると共に、入力値が所定温度未満と判断されるときは消灯信号を出力して第1の警告灯46aを消灯させる。 【0043】さらに、CPU52は、センサユニット16からアンテナ32,40を介して送信された電源30の出力電圧を示す電圧センサの出力を入力し、電圧比較ブロック52dで入力値を所定電圧(例えば1.8V)と比較する。 【0044】CPU52は、電圧比較ブロック52dにおいて入力値が所定電圧未満と判断されるときは点灯指示信号を出力して第2の警告灯46bを点灯させると共に、入力値が所定電圧以上と判断されるときは消灯指示信号を出力し、第2の警告灯46bを消灯させる。 【0045】ここで、動作電源について説明すると、図5に示す如く、監視ユニット20において、インディケータ46は車両12に搭載された車載バッテリ電源56にイグニション・スイッチ58を介して接続され、ユーザがイグニション・スイッチ58をオンしたとき、通電されて動作(表示)電源を供給される。 【0046】それに対し、監視ユニット20において、CPU52は、車載バッテリ電源56と独立に設けられた第2のバッテリ電源60に定電源回路62を介して接続される。前記したように、センサユニット16の電源30はリチウム電池であることから、センサユニット16はタイヤ空気圧などを示す出力を、イグニション・スイッチ58がオフ、即ち、車両12のエンジン(図示せず)が停止されるときも検出(測定)して送信すると共に、監視ユニット20も常時その送信を受信して後述するようにタイヤ空気圧などが適正か否か判定する。 【0047】また、インディケータ46は、CPU52から第1、第2の警告灯46a,46bやパネル46cなどの点灯指示信号が出力されたときは、その出力は信号線481を介してスイッチング回路64に送られてスイッチング回路64をオンして車載バッテリ電源56から動作電源を供給される。即ち、インディケータ46は、CPU52においてタイヤ空気圧などが適正でないと判定されたときは、イグニッション・スイッチ58のオン・オフの如何に関わらず点灯されるため、ユーザは容易に始業点検を行なうことができる。尚、インディケータ46に動作電源が供給されると、その信号が信号線482(および図示しない遅延回路)を介してCPU52に入力され、CPU52は遅延時間後にインディケータ46の起動を認識する。 【0048】図7は、CPU52のタイヤ空気圧などの検出・送信動作を示すタイム・チャートである。 【0049】同図(a)は、タイヤの空気圧が適正な状態、即ち、少なくともタイヤ空気圧が第1の所定値未満で第2の所定値以上の状態にある場合のタイム・チャートである。尚、タイヤ空気圧が適正な状態にあることに加え、タイヤ温度が所定温度未満である場合を、タイヤ空気圧が適正な状態とみなしても良い。 【0050】そのような適正な場合にあっては、センサユニット16においてCPU22は測定周期(例えば7sec)ごとにセンサ出力をA/D変換して入力する(読み込む)と共に、送信周期(例えば4.0minから8.0min)ごとに入力値(検出値)を監視ユニット20に送信する。尚、送信周期は4個のセンサユニット16ごとに僅かづつずらされる。 【0051】尚、センサユニット16の送信アンテナ32から監視ユニット20の受信アンテナ40を介してのデータ送信は、周波数は315MHzで行われる。また、後述するように、監視ユニット20の送信アンテナ42からセンサユニット16の受信アンテナ34を介してのデータ送信も、同一の周波数で行われる。 【0052】また、センサユニット16からの送信データは、図8に示すように、IDパルス列(後述)、および圧力センサ出力(デジタル変換値)、温度センサ出力(デジタル変換値)および電圧センサ出力(デジタル変換値)を示すパルス列の順で結合された、例えば56ビットの信号(IDパルス列が32ビット、圧力センサ出力、温度センサ出力および電圧センサ出力を示すパルス列がそれぞれ8ビット)を1単位として構成される。 【0053】IDパルス列は同図の下部に示すように、4個のセンサユニット16が対応する、1セット分(4個)のタイヤ14のそれぞれに個別に添付されるバーコードからなる。即ち、バーコードは、車両12を工場から出荷するとき、前記した14FRなどの4個のタイヤごとに別々に付与されると共に、車両12が異なるときは別々に付与される。従って、1つのバーコード(IDパルス列)は、対象となる車両群の中のある一つのタイヤを特定する。 【0054】前記した如く、監視ユニット20にあってCPU52は、4個のタイヤ14のいずれかの入力値(検出タイヤ空気圧)が第1の所定値以上あるいは第2の所定値未満と判断されるとき、インディケータ46の第1の警告灯46aなどを点灯すると共に、送信アンテナ42および受信アンテナ34を介してセンサユニット16にLED点灯指示信号と送信周期切り換え信号を出力するが、CPU52は、そのとき、LED点灯指示信号の先頭に前記したIDパルス列を付して送信する。 【0055】従って、そのIDパルス列で特定されるセンサユニット16FR,FL,RR,RLのいずれかにおいて、該当するCPU22はLED点灯指示信号が自己宛ての指令であることを認識し、LED16iを点灯(発光)させる。 【0056】さらに、ユーザが車両12を購入した後、タイヤ14のローテーションを実施することもあり得ることから、監視ユニット20においてCPU52は、センサユニット16の送信アンテナ32から送信され、監視ユニット20の受信アンテナ40で受信される4個の送信データの中、受信強度(電波強度)が最も高いものを、対応するタイヤのセンサユニット16からの送信データと判別する。 【0057】受信アンテナ40FRを例にとって具体的に説明する。今、前述の図1に示す如く、受信アンテナ40FRに最も近いタイヤが14FRである場合、送信間隔ごとに順次送信される4個のタイヤについての送信データの中、受信アンテナ40FRの受信強度が最も高いのはセンサユニット16FRからの信号であるから、CPU52は、センサユニット16FRからの送信データを車両の右前輪FRの情報と判別する。他方、タイヤ14のローテーションを実施した結果、受信アンテナ40FRに最も近いタイヤが14RLとなり、よって受信アンテナ40FRに最も近いセンサユニットが16RLになったとすると、受信アンテナ40FRは、センサユニット16RLからの送信データの受信強度が最も高くなる。CPU52は、その最も受信強度が高いセンサユニット16RLからの送信データを車両の右前輪の情報と判別し、CPU52に書き込まれている車両の右前輪を示すIDパルスを、センサユニット16FRのものからセンサユニット16RLのものに置き換える。 【0058】図7の説明に戻ると、同図(b)は上記した適正な状態にない場合、即ち、タイヤ空気圧が第1の所定値以上あるいは第2の所定値未満である場合のタイム・チャートである。 【0059】その場合にあっては、監視ユニット20は、前記したように、送信周期切り換え信号を出力する。従って、センサユニット16は同一の測定周期(例えば7sec)ごとにセンサ出力をA/D変換して読み込むと共に、送信周期切り換え信号に応じて送信周期を短縮、例えば7.0secとする。 【0060】これは、センサユニット16の電源30の蓄電容量が限られていることから、タイヤ空気圧などが適正な状態にある限り、送信周期を長くして電源電圧の消耗を可能な限り回避すると共に、タイヤ空気圧が適正な状態にないと判断されたときは、監視頻度を上げて速やかに報知することが望ましいためである。 【0061】この実施の形態に係るタイヤ空気圧監視装置にあっては上記の如く、監視ユニット20は、タイヤ14の1つまたは2つ以上の空気圧が適正ではないと判定されるとき、送信アンテナ42と受信アンテナ34を介して対応するセンサユニット16にも点灯指示信号を出力し、インディケータ46と共に、センサユニット16にタイヤ14の外部から認識可能に配置されるLED16iも作動(点灯あるいは発光)させるように構成したので、ユーザは乗車前の始業点検などにおいてタイヤ空気圧をタイヤの外部から簡単に確認することができる。 【0062】さらに、インディケータ46と共に、LED16iも作動(点灯あるいは発光)させるように構成したので、インディケータ46とLED16iの作動が不一致となることがなく、ユーザを不要に混乱させることがない。 【0063】また、監視ユニット20は、点灯指示信号を出力するとき、送信データに空気圧が適正ではないと判定されたタイヤ14を特定するIDパルス列(識別信号)を付加して出力する如く構成したので、4個のタイヤ14についてその空気圧の状態を精度良く、かつ誤認識することなく、監視することができる。即ち、空気圧などが適正でないタイヤに装着されたLED16iのみを正確に点灯させることができる。 【0064】また、LED16iをタイヤ14に装着されたバルブキャップ14b6に配置するように構成したので、ユーザは乗車前の始業点検などにおいてタイヤ空気圧をタイヤの外部から簡単かつ迅速に確認することができる。 【0065】図9はこの発明に係るタイヤ空気圧監視装置の第2の実施の形態を示す、図6と同様のブロック図である。 【0066】第1の実施の形態と相違する点に焦点をおいて説明すると、第2の実施の形態に係るタイヤ空気圧監視装置においては、センサユニット16においてCPU22が第1の実施の形態で図6を参照して述べたタイヤ空気圧判定を行うと共に、タイヤ空気圧が適正ではないと判定されるとき、信号線22a(図3に想像線で示す)を介してLED16iを点灯(発光)させるようにした。 【0067】センサユニット16は、第1の実施の形態と同様、圧力センサ24、温度センサ26および電圧センサの出力を監視ユニット20に送出する。従って、第2の実施の形態においては、センサユニット16と監視ユニット20で空気圧監視動作が平行して実行される。 【0068】そして、監視ユニット20は、4個のタイヤ14の1つまたはそれ以上で空気圧が適正ではないと判定したとき、第1の実施の形態と同様、送信アンテナ42と受信アンテナ34を介してセンサユニット16に送信周期切り換え信号を出力し、送信周期を短縮させる。尚、残余の構成は、第1の実施の形態と異ならない。 【0069】第2の実施の形態に係るタイヤ空気圧監視装置にあっては上記の如く、センサユニット16は、圧力センサ24から送信される出力を所定値と比較し、タイヤ14の空気圧が適正ではないと判定されるとき、点灯指示信号を出力してLED16iを作動させるように構成したので、第1の実施の形態と同様、ユーザは乗車前の始業点検などにおいてタイヤ空気圧をタイヤの外部から簡単かつ容易に確認することができる。また、センサユニット16と監視ユニット20が空気圧監視動作を平行して行うので、タイヤ空気圧監視装置10としての信頼性も向上する。 【0070】尚、第2の実施の形態において、センサユニット16の受信アンテナ34と監視ユニット20の送信アンテナ42を除去し、送信周期切り換え信号を出力しないようにしても良い。 【0071】さらに、第2の実施の形態において、センサユニット16が、タイヤ空気圧判定、温度判定および電源電圧判定を全て行うようにしても良い。 【0072】さらに、第2の実施の形態において、センサユニット16のみがタイヤ空気圧判定、温度判定および電源電圧判定を実行し、監視ユニット20はその判定結果を送信されてインディケータ46を作動させるだけにしても良い。 【0073】上記の如く、第1の実施の形態にあっては、車両12に装着された複数個のタイヤ14のそれぞれに配置され、タイヤ空気圧を示す出力を生じる圧力センサ24と前記圧力センサの出力を送信する第1の送信アンテナ32とを少なくとも含むセンサユニット16と、前記車両12に搭載され、前記センサユニットから送信される出力を第1の受信アンテナ40を介して受信して所定値と比較し、前記タイヤの空気圧が適正ではないと判定されるとき、より具体的にはセンサ出力を空気圧過剰を示す第1の所定値とタイヤ空気圧不足を示す第2の所定値と比較し、前記タイヤの空気圧が適正な範囲にはないと判定されるとき、報知指示信号(点灯指示信号)を出力して第1の報知部(インディケータ46)を作動させる監視ユニット20とを備えたタイヤ空気圧監視装置10において、前記センサユニットに配置される第2の受信アンテナ34と、前記監視ユニットに配置される第2の送信アンテナ42と、前記センサユニットに外部から認識可能に配置される第2の報知部(LED16i)とを備えると共に、前記監視ユニットは、前記第2の送信アンテナと第2の受信アンテナを介して前記センサユニットにも前記報知指示信号を出力し、前記第1の報知部と共に、前記第2の報知部も作動させる如く構成した。 【0074】また、前記監視ユニット20は、前記第2の送信アンテナ42と第2の受信アンテナ34を介して前記センサユニット16に前記報知指示信号を出力するとき、空気圧が適正ではないと判定されたタイヤを特定する識別信号(IDパルス列)を付加して出力する如く構成した。 【0075】また、第2の実施の形態にあっては、車両12に装着された複数個のタイヤ14のそれぞれに配置され、タイヤ空気圧を示す出力を生じる圧力センサ24と、前記圧力センサの出力を送信する送信アンテナ32とを少なくとも含むセンサユニット16と、前記車両に搭載され、前記センサユニットから送信される出力に基づいて報知指示信号(点灯指示信号)を出力して第1の報知部(インディケータ46)を作動させる監視ユニット20とを備えたタイヤ空気圧監視装置において、前記センサユニットに外部から認識可能に配置される第2の報知部(LED16i)を備えると共に、前記センサユニットは、前記圧力センサの出力を前記所定値と比較し、前記タイヤの空気圧が適正ではないと判定されるとき、報知指示信号を出力して前記第2の報知部を作動させる如く構成した。 【0076】また、前記センサユニットが前記複数個のタイヤ14のそれぞれに装着されたバルブ14bに内蔵されると共に、前記第2の報知部が前記バルブのキャップ14b6に配置される発光ダイオード16iからなる如く構成した。 【0077】 【発明の効果】請求項1項にあっては、監視ユニットは、タイヤの空気圧が適正ではないと判定されるとき、第2の送信アンテナと第2の受信アンテナを介してセンサユニットにも報知指示信号を出力し、第1の報知部と共に、センサユニットに外部から認識可能に配置される第2の報知部も作動させるように構成したので、ユーザは乗車前の始業点検などにおいてタイヤ空気圧をタイヤの外部から簡単に確認することができる。 【0078】さらに、第1の報知部と共に、第2の報知部も作動させるように構成したので、第1の報知部と第2の報知部の作動が不一致となることがなく、ユーザを不要に混乱させることがない。尚、第1の報知部は、視覚的に報知するものでも音声的に報知するものでも良く、さらにはその双方であっても良い。 【0079】請求項2項にあっては、監視ユニットは、報知指示信号を出力するとき、空気圧が適正ではないと判定されたタイヤを特定する識別信号を付加して出力する如く構成したので、複数個のタイヤについてその空気圧の状態を精度良く、かつ誤認識することなく、監視することができる。 【0080】請求項3項にあっては、センサユニットは、圧力センサの出力を所定値と比較し、タイヤの空気圧が適正ではないと判定されるとき、報知指示信号を出力して第2の報知部を作動させるように構成したので、ユーザは乗車前の始業点検などにおいてタイヤ空気圧をタイヤの外部から簡単に確認することができる。 【0081】請求項4項にあっては、第2の報知部がタイヤのバルブキャップに配置される発光ダイオードからなる如く構成したので、ユーザは乗車前の始業点検などにおいてタイヤ空気圧をタイヤの外部から簡単かつ迅速に確認することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005326 【氏名又は名称】本田技研工業株式会社 【住所又は居所】東京都港区南青山二丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成14年5月24日(2002.5.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081972 【弁理士】 【氏名又は名称】吉田 豊
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| 【公開番号】 |
特開2003−341316(P2003−341316A) |
| 【公開日】 |
平成15年12月3日(2003.12.3) |
| 【出願番号】 |
特願2002−150254(P2002−150254) |
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