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【発明の名称】 自動車用タイヤガード
【発明者】 【氏名】原 武志

【要約】 【課題】自動車用タイヤを紫外線の照射やペット等の犬猫等による排尿等から保護することを目的とする。

【解決手段】タイヤ10が踏板部2上を回転して移動し、踏板部2の略中央部隆起部5、6で保持される際に、タイヤ10の踏板部2上の移動とともに、踏板部2とガード部3とを連結したベルト4がタイヤ10に接触して、タイヤ10の移動(回転)により踏板部2へ接触するようにベルト4が移動することで、踏板部2に連結されたガード部3が踏板部2に対して所定の角度回動し、タイヤ10を被うことが可能な自動車用タイヤガード1を提供する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 タイヤを被うための自動車用タイヤガードであって、前記タイヤが乗り上げて、移動することが可能であるとともに、移動した前記タイヤを保持することが可能な踏板部と、前記踏板部と連結され、前記踏板部に対して所定の角度をなして前記タイヤを被うことが可能なガード部と、前記踏板部と前記ガード部とを連結し、前記ガード部を前記踏板部に対して回動させるためのベルトと、を備えることを特徴とする自動車用タイヤガード。
【請求項2】 前記踏板部に乗り上げて前記踏板部上を移動し、停止した前記タイヤを挟むために前記踏板部に複数の隆起部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の自動車用タイヤガード。
【請求項3】 前記隆起部同士が対向して向かい合う面は傾斜をなしていることを特徴とする請求項1又は2に記載の自動車用タイヤガード【請求項4】 前記ベルトは少なくとも二本以上であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の自動車用タイヤガード。
【請求項5】 前記ガード部のまわりには踏板部の方へ向いた突縁部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至4に記載の自動車用タイヤガード。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、紫外線による照射や犬猫等のペットの排泄物等からタイヤを保護するための自動車用タイヤガードに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】一般に、屋根がない駐車場に駐車してある自動車には太陽光線が直接照りつけることになる。そのような場合には、自動車のボンネット等だけではなくタイヤにも太陽光線が照射することになる。太陽光線が自動車に照射する時間が短ければタイヤに与える影響も小さいが、太陽光線が長時間にわたって自動車に照射することになると、自動車自身、特にタイヤに与える影響は大きくならざるを得ない。タイヤに太陽光線内の紫外線が長時間照射することによる具体的な影響としては、タイヤの側面の劣化(タイヤのひび割れ)という形で現れる。
【0003】特に、タイヤの側面であるサイドウォールはタイヤの柔軟性(タイヤの弾力性)を確保し、クッションとして撓めるように厚みが他の部分に比べて肉薄にできている。そのため、太陽光線内の紫外線が長時間照射することにより、サイドウォールの表面の柔軟性が失われサイドウォールの表面にひび割れを生じさせるというタイヤの劣化現象を招くことになる。
【0004】特に、長時間照射する場合としては、駐車場に駐車した自動車のタイヤが南向きになっていると、天気がよい日には一日中太陽光線内の紫外線が照射することになる。それ故、そのような場合にはタイヤの劣化を早く招くことになる。つまり、太陽光線が照射していた一方の側の前輪と後輪のサイドウォールの表面にひび割れを生じることになるが、太陽光線が照射していない反対側の前輪と後輪のサイドウォールの表面にひび割れは生じない。その場合に、頻繁にタイヤ交換するということも考えられるが、一方の側で前輪と後輪のタイヤを交換するだけであるから太陽光線の長時間照射を防止するということにはならない。
【0005】また、駐車場に自動車を駐車しておくとペット等である犬猫等の動物が自動車のタイヤの近くで排尿等を済ます場合もある。係る行為が行われるとタイヤのホイール部分に排尿等が付着する場合もあり、ホイール部分が錆の発生等により変質し変色してしまう。特に高価なホイールや自動車の掃除終了直後に排尿等が行われると自動車の所有者の精神的な損失も大きい。
【0006】従来の自動車用カバーでは、車体の上半分程度を被うことしかできず、タイヤについても車体に近い部分は自動車用カバーで被われるが、タイヤのほとんどの部分は自動車用カバーで被われることはない。従って、太陽光線内の紫外線やペット等の犬猫等による排尿等の排泄物からタイヤを保護することは難しい。
【0007】本発明は、上記の事情に鑑みなされたものであり、タイヤを紫外線やペット等の犬猫による排尿等から保護するための自動車用タイヤガードを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、タイヤを被うための自動車用タイヤガードであって、前記タイヤが乗り上げて、移動することが可能であるとともに、移動した前記タイヤを保持することが可能な踏板部と、前記踏板部と連結され、前記踏板部に対して所定の角度をなして前記タイヤを被うことが可能なガード部と、前記踏板部と前記ガード部とを連結し、前記ガード部を前記踏板部に対して回動させるためのベルトと、を備えることを特徴とする。
【0009】従って、請求項1に記載の発明によれば、タイヤが移動することが可能な踏板部で、タイヤがその踏板部を乗り上げて移動し、踏板部とガード部とを連結したベルトがタイヤに接触して、タイヤの移動(回転)によりベルトが踏板部へ接触するように移動し、タイヤでベルトが踏まれることで踏板部と回動自在に連結されたガード部が回動し、タイヤが踏板部の略中央部で保持される際に、踏板部と回動自在に連結されたガード部が踏板部に対して所定の角度回動し、タイヤを被うことが可能になる。
【0010】また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の構成に加え、前記踏板部に乗り上げて前記踏板部上を移動し、停止した前記タイヤを挟むために前記踏板部に複数の隆起部が設けられていることを特徴とする。
【0011】従って、請求項2に記載の発明によれば、踏板部に隆起部を設けているため、踏板部を乗り上げて踏板部上を回転しながら移動し、踏板部の略中央部に停止したタイヤを挟むことになるためタイヤの位置決めを可能にし、タイヤの踏板部における位置が安定するため、タイヤがベルトを踏み付けた状態(タイヤの位置決め)が保持し易くすることを可能にする。
【0012】さらに、請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記隆起部同士が対向して向かい合う面は傾斜をなしていることを特徴とする。
【0013】従って、請求項3に記載の発明によれば、隆起部同士が対向して向かい合う面は傾斜をなしているため、踏板部の略中央部で停止しているタイヤに対する面がそれぞれ傾斜をなしており、タイヤと踏板部の隙間に容易に入り込むことができ踏板部におけるタイヤの位置決めをより確実に行うことを可能にする。
【0014】また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の構成に加え、前記ベルトは少なくとも二本以上であることを特徴とする。
【0015】従って、請求項4に記載の発明によれば、ベルトを少なくとも二本以上設けることにより、タイヤがベルトに接触しタイヤの回転によりベルトが踏板部へ近づく動作を確実に行うことを可能にするとともに、踏板部に対するガード部の回動を安定させることが可能になる。
【0016】さらに、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の構成に加え、前記ガード部のまわりには踏板部の方へ向いた突縁部が設けられていることを特徴とする。
【0017】従って、請求項5に記載の発明によれば、突縁部を設けることでタイヤの側面だけではなく、タイヤの上部近傍のトレッド部分も被うことが可能になり、タイヤの汚れ防止を図ることが可能になる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0019】図1に本発明の自動車用タイヤガード1の斜視図が示されている。踏板部2はタイヤ10が乗り上げて移動することが可能で、そのタイヤ10を保持することが可能である。本実施の形態では、踏板部2は全体が矩形形状をなしているが、特に矩形形状に限定されない。踏板部2上(の略中央部)には、隆起部5、6が二箇所設けられており、停止したタイヤ10を挟めるように隆起部5、6同士が互いに対向して向かい合うように設けられている。隆起部5、6は、図1に示すように、踏板部2の底面より所定の高さだけ高くなっており、隆起部5、6同士が対向して向かい合う面(側面)5a、6aは傾斜をなしている。このような傾斜を設けることで踏板部2にタイヤ10が乗り上げて移動し、停止したときに、タイヤ10の動き(移動)を阻止することが可能になる。
【0020】踏板部2の一方の端部2aにはガード部3が設けられている。ガード部3は踏板部2と一体であってもよいが、踏板部2と別体であっても接合剤等で一体となるように接合されていればよい。ガード部3は踏板部2の一方の端部2aである踏板部2とのつなぎ目(2a)を中心に回動することが可能になっている。また、ガード部3のまわり(周囲)には踏板部2の方へ向いた突縁部3aが設けられており、この突縁部3aが踏板部2に乗り上げたタイヤ10の外周を被うことになる。従って、ガード部3の大きさはタイヤ10全体を被いタイヤ10を包み込むことが可能なようにタイヤ10の直径よりも大きくしてある。
【0021】また、自動車のフェンダー部8にガード部3(突縁部3a)が接触してしまうとタイヤの側面10aを被うことが困難になるため、フェンダー部8よりガード部3は小さくしてある(図2参照)。また、ガード部3(突縁部3a)の材質は、特に限定されないが、紫外線、曲折及び圧折に耐えるとともに、車体(フェンダー部8)に傷をつけ難く軽量であることが必要である。また、このガード部3がタイヤの側面10aを被うことになるため、タイヤ10の種類、特にタイヤ10の大きさに合わせて種々の大ききのガード部3を備えた自動車用タイヤガード1用いることになる。
【0022】ガード部3の中心部分より高い位置と、踏板部2の中央位置より、踏板部2の他方の端部2bよりとの間には柔軟なベルト4が取り付けられている(取り付け位置2c)。本実施の形態では二本のベルト4を用いているが、特に二本に限定されることなく何本のベルト4を用いることも可能である。ベルト4の長さは特に限定されないが、ベルト4が伸びた状態で踏板部2の延長線に対してガード部4が60゜程度で保持されるようになることが望ましい(図2参照)。
【0023】この60゜程度で保持されていれば、踏板部2をタイヤ10の下へ配置する場合に、ガード部4が妨げとならない適切な位置に配置することができる。ただし、このように、踏板部2をタイヤ10の下へ配置することで、踏板部2に対してガード部3を開いて自動車用タイヤガード1を移動するのに妨げとならなければ、踏板部2の延長線に対してガード部4が60゜で開くということに限定されず、何度で開いていてもよい。
【0024】つぎに、この自動車用タイヤガード1の作動状況について説明する。踏板部2の延長線に対してガード部4が60゜程度開いた状態の自動車用タイヤガード1をタイヤ10の前方又は後方に配置する。タイヤ10の前方に自動車用タイヤガード1を配置した場合には、自動車を前方へ移動させてタイヤ10を踏板部2に乗り上げさせる。タイヤ10の後方に自動車用タイヤガード1を配置した場合には、自動車を後方へ移動させてタイヤ10を踏板部2に乗り上げさせる。以下ではタイヤ10の前方に自動車用タイヤガード1を配置した場合について説明する。
【0025】具体的なタイヤ10の移動に伴う自動車用タイヤガード1の動作を図3に基づいて説明する。図3では、踏板部2に乗り上げるタイヤ10の移動(回転)を分かり易くするためにタイヤの内側方向から動作を示している。まず、踏板部2に乗り上げたタイヤ10を踏板部2上で回転しながら移動させ、タイヤ10を踏板部10の隆起部5、6の間に向かって移動させる(図3に示す矢印X方向)。
【0026】最初の状態では、自動車用タイヤガード1は踏板部2の延長線に対してガード部4が60゜程度開いた状態では、二本のベルト4a、4bは伸びきったおり、二本のベルト4a、4bはタイヤ10及び踏板部2と接触していない状態にあり、ベルト4と踏板部2との間には空間がある(図3(a)参照)。そして、タイヤ10が踏板部2上で回転しながら隆起部5、6の間に向かってくると、タイヤ10が一本目のベルト4aと接触する(図3(b)参照)。
【0027】そして、タイヤ10の回転とともにタイヤ10に接触したベルト4aは踏板部2の方向へ運ばれる。それと同時に、一本目のベルト4aが真っ直ぐ伸びた状態から曲げられた状態になるため、ベルト4と踏板部2との間の空間が減りベルト4aが引っ張られる。そして、ベルト4が取り付けられているガード部3が踏板部2の方向へつなぎ目2aを中心にして回動し始める(図3(b)に示す矢印Y方向)。タイヤ10の移動(回転)が進むと、タイヤ10に接触している一本目のベルト4aはさらに踏板部2に近づき最終的には踏板部2と接触する。一本目のベルト4aが踏板部2に近づくと、二本目のベルト4bもタイヤ10に接触し始める(図3(c)参照)。
【0028】そうなると、タイヤ10に踏まれたベルト4によりガード部3が引っ張られ、ガード部3がさらにつなぎ目2aを中心に踏板部2の方へ回動する。そして、タイヤ10の回転がさらに進むと、二本目のベルト4bも踏板部2の方へ運ばれる。そして、タイヤ10の回転とともに接触した二本目のベルト4bも踏板部2に近づき接触する。それと同時に、ベルト4が取り付けられたガード部3がさらにつなぎ目2aを中心に回動しタイヤ10の方向に向かって回動する(図3(c)に示す矢印Y方向)。
【0029】タイヤ10の回転が進むと、一本目のベルト4a及び二本目のベルト4bはタイヤ10の移動(回転)とともにタイヤ10の下側へ移動し、タイヤ10と踏板部2とに挟まれた状態になる。この時、最終的にはタイヤ10は隆起部5と隆起部6との間に入る。そして、タイヤ10はベルト4の取り付け位置2cを通るように移動(回転)する。タイヤ10がベルト4の取り付け位置2cを通る際には、ベルト4の取り付け位置2cだけではなくベルト4上も踏み付ける。
【0030】タイヤ10が隆起部5と隆起部6との間に入ると、二本のベルト4はタイヤ10の下側(真下)に入り、タイヤ10に踏まれた状態になり、タイヤ10が回転する前にあったベルト4と踏板部2との間の空間がなくなる。その結果、ベルト4が取り付けられたガード部3はタイヤ10にベルト4が踏まれた分(実質的にベルト4が短くなった分)引っ張られ、つなぎ目2aを中心に回動しタイヤ10の方向へ移動する。図2に示すように、タイヤ10の方向へ移動したガード部3は自動車のフェンダー部8に触れることなく通過し、タイヤの側面10aと接触する。
【0031】タイヤの側面10aと接触したガード部3は、図2に示すように、踏板部2の延長線に対してほぼ100゜の位置でつなぎ目2aを中心とする回動が停止する。この時、ガード部3のまわりに設けられた踏板部2の方へ向いた突縁部3aがタイヤの側面10aの上部近傍(トレッドの一部)を被う。以上のように自動車用タイヤガード1の動作が終了すると、図4に示すように、自動車の真横から見るとタイヤ10全体をガード部3が被うことになる。
【0032】図5には、より具体的に自動車用タイヤガード1がタイヤ10を被う(取り付けられる)前と後のタイヤ近傍の斜視図が示されている。図5(a)に示すように、自動車用タイヤガード1で被われる前のタイヤ10は外部から見える状態にある。このタイヤ10を自動車用タイヤガード1で被うと、上記タイヤの側面10aはガード部3が被い、タイヤの側面10aの上部近傍(トレッドの一部)は突縁部3aが被い、外部からはタイヤ10が見えなくなる(図5(b)参照)。
【0033】また、自動車を駐車場から出す等して本発明の自動車用タイヤガード1を使用しないときには、つなぎ目2aを中心に踏板部2及びガード部3を回動させて折り畳んだ状態にする。本実施の形態における自動車用タイヤガード1は、全長の1/3が踏板部2であり、2/3がガード部3で構成されている。そのため、折り畳んだときにはガード部3が踏板部2を包み込むようになる。そして、この自動車用タイヤガード1は折り畳むことによりタイヤ10の直径よりもわずかに大きいだけで、厚みはタイヤ10に比べ十分に薄いものであるため、トランク等に容易に収納することが可能である。
【0034】
【発明の効果】本発明によれば、タイヤの側面全体をガード部で被うことになるので、太陽光線である紫外線からタイヤを保護することができ、タイヤへの紫外線照射により生じるタイヤ側面のひび割れといった劣化現象をなくすことができ、タイヤの寿命の延命を図ることができる。また、ガード部でタイヤ側面が被われているため、ペット等である犬猫等による排尿等がタイヤに直接行われるということもなくなるため、タイヤの汚れ防止を図ることができる。さらに、タイヤ側面を被っているためにタイヤの取り付けられたホイールが外から見えることがなくなるためホイール等の盗難防止も図ることができる。
【出願人】 【識別番号】502192742
【氏名又は名称】原 武志
【出願日】 平成14年5月29日(2002.5.29)
【代理人】 【識別番号】100106161
【弁理士】
【氏名又は名称】竹島 智司
【公開番号】 特開2003−341314(P2003−341314A)
【公開日】 平成15年12月3日(2003.12.3)
【出願番号】 特願2002−155099(P2002−155099)