| 【発明の名称】 |
タイヤ状態監視装置の送信機及びタイヤ状態監視装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】辻田 泰久 【住所又は居所】岐阜県大垣市久徳町100番地 太平洋工業 株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】タイヤの異常な状態をきめ細かく報知することができ、しかも電池の寿命を長くすることが可能なタイヤ状態監視装置の送信機及びタイヤ状態監視装置を提供すること。
【解決手段】タイヤ内の空気圧及び温度の計測時間間隔は、通常は15秒に設定されている。その結果、タイヤの状態が正常である場合には、15秒間隔という比較的長い計測時間間隔で圧力センサ32及び温度センサ33によりタイヤ内の空気圧及び温度が計測される。しかし、タイヤ内の空気圧又は温度が異常である場合には、空気圧及び温度の計測時間間隔が通常の15秒から1秒となる。その結果、タイヤの状態が異常である場合には、1秒間隔という比較的短い計測時間間隔で圧力センサ32及び温度センサ33によりタイヤ内の空気圧及び温度が計測される。従って、タイヤ内の空気圧又は温度の異常な状態をきめ細かく報知することができ、しかも電池36の寿命を長くすることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 電池によって動作され、車両のタイヤの状態を間欠的に計測するための計測手段を有し、その計測手段で計測したタイヤの状態を示すデータを無線送信するタイヤ状態監視装置の送信機であって、送信機は、タイヤの状態に応じて計測手段の計測時間間隔を変更するタイヤ状態監視装置の送信機。 【請求項2】 請求項1に記載のタイヤ状態監視装置の送信機において、送信機は、タイヤの状態を示す値が所定値未満の場合は、所定値以上の場合よりも計測手段の計測時間間隔を短くするタイヤ状態監視装置の送信機。 【請求項3】 請求項1に記載のタイヤ状態監視装置の送信機において、送信機は、タイヤの状態を示す値が所定値を越える場合は、所定値以下の場合よりも計測手段の計測時間間隔を短くするタイヤ状態監視装置の送信機。 【請求項4】 請求項1に記載のタイヤ状態監視装置の送信機において、送信機は、タイヤの状態を示す値が所定範囲以外の場合は、所定範囲内の場合よりも計測手段の計測時間間隔を短くするタイヤ状態監視装置の送信機。 【請求項5】 請求項1に記載のタイヤ状態監視装置の送信機において、送信機は、前回のタイヤの状態を示す値と今回のタイヤの状態を示す値との差の絶対値が所定値以上の場合は、所定値未満の場合よりも計測手段の計測時間間隔を短くするタイヤ状態監視装置の送信機。 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のタイヤ状態監視装置の送信機と、その送信機から送信されてきたデータを受信アンテナで受信して、受信データを処理する受信機とを備えたタイヤ状態監視装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤ状態監視装置の送信機及びタイヤ状態監視装置に関し、より詳しくはタイヤ空気圧等のタイヤ状態を車室内から確認できる無線方式のタイヤ状態監視装置の送信機及びタイヤ状態監視装置に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、車両に装着された複数のタイヤの状態を車室内で確認するために、無線方式のタイヤ状態監視装置が提案されている。その監視装置は、タイヤのホイールにそれぞれ装着された複数の送信機と、車両の車体に設けられた受信機とから構成されている。各送信機は、対応するタイヤの空気圧や温度等の状態を計測して、その計測された状態を示すデータを無線送信する。一方、受信機は、送信機からのデータをアンテナで受信して、各タイヤの状態を、例えば車両の運転席に設けられた表示器に表示する。 【0003】このような監視装置において、送信機は電池によって動作されるため、電池が寿命に達するとタイヤの空気圧や温度等の状態を計測することができず、送信機は作動不能になる。しかし、送信機はタイヤのホイールに装着される。従って、もし電池を交換しようとすると、タイヤをホイールから外す必要があり、非常に面倒である。しかも、送信機は、タイヤ内部の厳しい環境に耐え得るように非常に精密に構成されている。このため、電池を交換するために送信機のケースを開放する作業は、送信機の動作の信頼性を低下させる可能性がある。以上のような理由により、電池を交換することは現実的ではない。 【0004】一方、電池を交換することなく送信機を長期に亘って使用できるようにするため、電池の容量を大きくすることも考えられる。しかし、このようにすると、電池が大型化し且つ重くなる。その結果、タイヤのバランスが悪化するため、電池の容量を大きくするにも限界がある。 【0005】そのため、タイヤの空気圧や温度等の計測を連続的に行うのではなく、一定期間毎に間欠的に行って送信することが従来より行われている。このようにすれば、送信機の累積動作時間を極力削減でき、限られた容量の電池を長期に亘って使用することが可能になる。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、電池の寿命を長くするためには、送信機でのタイヤの空気圧や温度等の計測時間間隔が長い方が好ましい。しかしながら、計測時間間隔が長いと、タイヤのパンク等により空気圧の低下が急激な場合等には、空気圧の異常な変化をきめ細かく報知することができない。一方、送信機での計測時間間隔が比較的短い場合には、空気圧の異常な変化をきめ細かく報知することができるが、送信機の累積動作時間が増えるため、電池の寿命が短くなる。従って、このように相反する問題点を両立させることは困難であった。 【0007】本発明は、このような問題点に着目してなされたものであって、その目的は、タイヤの異常な状態をきめ細かく報知することができ、しかも電池の寿命を長くすることが可能なタイヤ状態監視装置の送信機及びタイヤ状態監視装置を提供することにある。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するために、請求項1に記載の発明では、電池によって動作され、車両のタイヤの状態を間欠的に計測するための計測手段を有し、その計測手段で計測したタイヤの状態を示すデータを無線送信するタイヤ状態監視装置の送信機であって、送信機は、タイヤの状態に応じて計測手段の計測時間間隔を変更する。 【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のタイヤ状態監視装置の送信機において、送信機は、タイヤの状態を示す値が所定値未満の場合は、所定値以上の場合よりも計測手段の計測時間間隔を短くする。 【0010】請求項3に記載の発明では、請求項1に記載のタイヤ状態監視装置の送信機において、送信機は、タイヤの状態を示す値が所定値を越える場合は、所定値以下の場合よりも計測手段の計測時間間隔を短くする。 【0011】請求項4に記載の発明では、請求項1に記載のタイヤ状態監視装置の送信機において、送信機は、タイヤの状態を示す値が所定範囲以外の場合は、所定範囲内の場合よりも計測手段の計測時間間隔を短くする。 【0012】請求項5に記載の発明では、請求項1に記載のタイヤ状態監視装置の送信機において、送信機は、前回のタイヤの状態を示す値と今回のタイヤの状態を示す値との差の絶対値が所定値以上の場合は、所定値未満の場合よりも計測手段の計測時間間隔を短くする。 【0013】請求項6に記載の発明では、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のタイヤ状態監視装置の送信機と、その送信機から送信されてきたデータを受信アンテナで受信して、受信データを処理する受信機とを備えた。 【0014】 【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るタイヤ状態監視装置を自動車等の車両に具体化した一実施形態について図面を用いて説明する。 【0015】図1に示すように、タイヤ状態監視装置1は、車両10の4つのタイヤ20に設けらた4つの送信機30と、車両10の車体11に設けられた1つの受信機40とを備えている。 【0016】各送信機30は、それぞれ対応するタイヤ20の内部、例えばタイヤ20のホイール21に固定されている。そして、各送信機30は、対応するタイヤ20の状態、すなわち対応するタイヤ20の空気圧を計測して、その計測によって得られたタイヤ20の空気圧データ及び温度データを含むデータを無線送信する。 【0017】受信機40は、車体11の所定箇所に設置され、例えば車両10のバッテリ(図示略)からの電力によって動作する。受信機40は、1つの受信アンテナ41を備え、ケーブル42を介して受信機40に接続されている。このケーブル42は、ノイズの影響をあまり受けない同軸ケーブルが好ましい。受信機40は、各送信機30から送信されたデータを受信アンテナ41を介して受信する。 【0018】表示器50は、車室内等、車両10の運転者の視認範囲に配置される。この表示器50は、ケーブル43を介して受信機40に接続されている。図2に示すように、各送信機30は、マイクロコンピュータ等よりなる送信コントローラ31を備える。送信コントローラ31は、例えば、中央処理装置(CPU)、リードオンリメモリ(ROM)及びランダムアクセスメモリ(RAM)を備えている。送信コントローラ31の内部メモリ、例えばROMには、予め固有のIDコードが登録されている。そして、このIDコードは、4つのタイヤ20に設けらた4つの送信機30を識別するために利用されている。 【0019】圧力センサ32は、タイヤ20内の空気圧を計測して、その計測によって得られた空気圧データを送信コントローラ31に出力する。温度センサ33は、タイヤ20内の温度を計測して、その計測によって得られた温度データを送信コントローラ31に出力する。 【0020】送信コントローラ31は、入力された空気圧データ及び温度データ並びに自身に登録されているIDコードを送信回路34に出力する。送信回路34は、空気圧データ及び温度データ並びにIDコードを含む送信データを、送信アンテナ35を介して受信機40に無線送信する。送信機30は、電池36を備えている。送信機30は、その電池36からの電力によって動作する。 【0021】図3に示すように、送信コントローラ31は、通常は予め設定された計測時間間隔t1(本実施形態では15秒間隔)毎に、圧力センサ32及び温度センサ33に計測動作を行わせる。図3に示される時間t2は、圧力センサ32及び温度センサ33が計測を開始してから、計測によって得られたデータが送信コントローラ31で処理されるまでの間の時間、つまり計測動作時間である。 【0022】また、送信コントローラ31は、圧力センサ32及び温度センサ33の計測回数をカウントし、計測回数が所定回数(本実施形態では40回)に達する毎に、送信回路34に送信動作を行わせる。本実施形態では、通常は圧力センサ32及び温度センサ33の計測時間間隔t1が15秒に定められている。従って、図3に示すように、送信コントローラ31は、予め設定された送信時間間隔t4、具体的には10分(=15秒×40)毎に、送信回路34に送信動作を行わせる。図3に示される時間t3は、送信回路34が送信動作を実行している時間、つまり送信動作時間である。従って、送信機30は、上述した計測動作時間t2及び送信動作時間t3以外は、電池36の電力を殆ど消費しないスリープ状態になる。 【0023】計測時間間隔t1及び送信時間間隔t4は、例えば電池36の容量、送信機30の消費電力及び送信機30の計測動作時間t2、送信動作時間t3を考慮して決定される。ちなみに、1000〔mAh〕の容量を有する電池36を使用した場合、計測時間間隔t1を15秒、送信時間間隔t4を10分とすると、電池36の寿命が10年以上になることが確認されている。 【0024】送信コントローラ31は、通常は、上述した一定の送信時間間隔t4毎に送信回路34に送信動作を行わせる。しかし、送信コントローラ31は、圧力センサ32からの空気圧データ及び温度センサ33からの温度データに基づき、予め設定された計測条件が成立したと判断したときには、計測時間間隔t1毎に行われる定期的な計測動作とは別に、圧力センサ32及び温度センサ33に計測動作を行わせる。後に詳述するが、計測条件は、タイヤ20内の空気圧及び温度の急激な変化やタイヤ20内の温度の異常な上昇である。 【0025】図4に示すように、受信機40は、受信アンテナ41を介して受信されたデータを処理するための受信コントローラ44及び受信回路45を備えている。マイクロコンピュータ等よりなる受信コントローラ44は、例えばCPU、ROM及びRAMを備えている。受信回路45は、各送信機30からの送信データを、主に対応する受信アンテナ41を介して受信する。また、受信回路45は、受信データを復調及び復号した後、受信コントローラ44に送出する。 【0026】受信コントローラ44は、受信データに基づいて発信元の送信機30に対応するタイヤ20の空気圧及び温度を把握する。また、受信コントローラ44は、空気圧及び温度に関するデータを表示器50に表示させる。特に、タイヤ20の空気圧が異常である場合には、その旨を表示器50に警告表示する。なお、受信機40は、例えば車両10のキースイッチ(図示略)のオンに伴って起動する。 【0027】次に、タイヤ20内の空気圧Pnを計測するときの送信機30の動作について、図5及び図6に示すフローチャートを用いて説明する。なお、この動作は、送信機30の送信コントローラ31によって実行される(以下、送信機30の動作について同じ)。また、図5に示すフローチャートは、15秒の計測時間間隔t1毎に実行される通常の空気圧動作モードを示すものである。 【0028】ステップS1においては、圧力センサ32によりタイヤ20内の空気圧Pnが15秒間隔で計測される。ステップS2においては、カウント値Cがインクリメントされる。このカウント値Cは、圧力センサ32による15秒間隔の計測回数を示すものである。 【0029】ステップS3においては、タイヤ20内の空気圧Pnが許容範囲内(本実施形態では180〔kPa〕〜250〔KPa〕)であるか否かが判断される。タイヤ20内の空気圧Pnが許容範囲内である場合は、ステップS4に移行する。一方、タイヤ20内の空気圧Pnが許容範囲内でない場合は、ステップS8に移行する。 【0030】ステップS4においては、前回の空気圧Pn−1と今回の空気圧Pnとの差の絶対値が、予め設定された空気圧(本実施形態では2.5〔kPa〕)以上であるか否かが判断される。すなわち、前回の空気圧Pn−1の計測から今回の空気圧Pnの計測までの15秒の間に、タイヤ20内の空気圧が2.5〔kPa〕以上変化したか否かが判断される。設定空気圧以上である場合は、ステップS8に移行する。一方、設定空気圧未満である場合は、ステップS5に移行する。 【0031】ステップS5においては、カウント値Cが40に達したか否かが判断される。すなわち、空気圧Pnの計測回数が40回に達したか否かが判断される。カウント値Cが40に達した場合には、ステップS6に移行する。一方、カウント値Cが40に達していない場合は、この処理を一旦終了する。そして、計測時間間隔t1が経過すると、換言すれば前回の空気圧Pnの計測から15秒が経過すると、前記ステップS1に戻って圧力センサ32によりタイヤ20内の空気圧Pnが計測される。 【0032】ステップS6においては、前記ステップS5においてカウント値Cが40に達したため、送信時間間隔t4である10分が経過したと判断して、カウント値Cが0(ゼロ)にリセットされる。 【0033】ステップS7においては、IDデータ及び空気圧Pnのデータを含む送信データが送信回路34から送信アンテナ35を介して送信される。ステップS8においては、前記ステップS3においてタイヤ20内の空気圧Pnが許容範囲内でないため、または、前記ステップS4において前回の空気圧Pn−1と今回の空気圧Pnとの差の絶対値が設定空気圧以上であるため、IDデータ及び空気圧Pnのデータを含む送信データが送信回路34から送信アンテナ35を介して送信される。 【0034】ステップS9においては、空気圧異常モードに移行する。図6に示す空気圧異常モードでは、15秒の計測時間間隔t1ではなく、1秒毎に空気圧の計測が行われる。また、IDデータ及び空気圧Pnのデータの送信も1秒毎に行われる。 【0035】ステップS11においては、圧力センサ32によりタイヤ20内の空気圧Pnが1秒間隔で計測される。ステップS12においては、IDデータ及び空気圧Pnのデータを含む送信データが送信回路34から送信アンテナ35を介して送信される。 【0036】ステップS13においては、カウント値Dがインクリメントされる。このカウント値Dは、圧力センサ32による1秒間隔の計測回数を示すものである。ステップS14においては、カウント値Dが14に達したか否かが判断される。すなわち、空気圧Pnの計測回数が14回に達したか否かが判断される。カウント値Dが14に達した場合には、ステップS15に移行する。一方、カウント値Dが14に達していない場合は、前記ステップS11に戻って圧力センサ32によりタイヤ20内の空気圧Pnが1秒間隔で計測される。 【0037】ステップS15においては、前記ステップS13においてカウント値Dが14に達したため、空気圧異常モードを一旦終了すべく、カウント値Dが0(ゼロ)にリセットされる。つまり、空気圧異常モードは、15秒の計測時間間隔t1の間においてのみ継続される。 【0038】次に、タイヤ20内の温度Tnを計測するときの送信機30の動作について、図7及び図8に示すフローチャートを用いて説明する。なお、この動作は、図5及び図6に示すフローチャート、すなわちタイヤ20内の空気圧Pnを計測する動作と並行して実行される。また、図7に示すフローチャートは、15秒の計測時間間隔t1毎に実行される通常の温度動作モードを示すものである。 【0039】ステップS21においては、温度センサ33によりタイヤ20内の温度Tnが15秒間隔で計測される。ステップS22においては、カウント値Cがインクリメントされる。このカウント値Cは、温度センサ33による15秒間隔の計測回数を示すものである。 【0040】ステップS23においては、タイヤ20内の温度Tnが予め設定された許容温度(本実施形態では100〔度〕)以上であるか否かが判断される。タイヤ20内の温度Tnが許容温度以上である場合は、ステップS28に移行する。一方、タイヤ20内の温度Tnが許容温度未満である場合は、ステップS24に移行する。 【0041】ステップS24においては、前回の温度Tn−1と今回の温度Tnとの差の絶対値が、予め設定された温度(本実施形態では10〔度〕)以上であるか否かが判断される。すなわち、前回の温度Tn−1の計測から今回の温度Tnの計測までの15秒の間に、タイヤ20内の温度が10〔度〕以上変化したか否かが判断される。設定温度以上である場合は、ステップS28に移行する。一方、設定温度未満である場合は、ステップS25に移行する。 【0042】ステップS25においては、カウント値Cが40に達したか否かが判断される。すなわち、温度Tnの計測回数が40回に達したか否かが判断される。カウント値Cが40に達した場合には、ステップS26に移行する。一方、カウント値Cが40に達していない場合は、この処理を一旦終了する。そして、計測時間間隔t1が経過すると、換言すれば前回の温度Tnの計測から15秒が経過すると、前記ステップS21に戻って温度センサ33によりタイヤ20内の温度Tnが計測される。 【0043】ステップS26においては、前記ステップS25においてカウント値Cが40に達したため、送信時間間隔t4である10分が経過したと判断して、カウント値Cが0(ゼロ)にリセットされる。 【0044】ステップS27においては、IDデータ及び温度Tnのデータを含む送信データが送信回路34から送信アンテナ35を介して送信される。ステップS28においては、前記ステップS23においてタイヤ20内の温度Tnが許容温度未満でないため、または、前記ステップS24において前回の温度Tn−1と今回の温度Tnとの差の絶対値が設定温度以上であるため、IDデータ及び温度Tnのデータを含む送信データが送信回路34から送信アンテナ35を介して送信される。 【0045】ステップS29においては、温度異常モードに移行する。図8に示す温度異常モードでは、15秒の計測時間間隔t1ではなく、1秒毎に温度の計測が行われる。また、IDデータ及び温度Tnのデータの送信も1秒毎に行われる。 【0046】ステップS31においては、温度センサ33によりタイヤ20内の温度Tnが1秒間隔で計測される。ステップS32においては、IDデータ及び温度Tnのデータを含む送信データが送信回路34から送信アンテナ35を介して送信される。 【0047】ステップS33においては、カウント値Dがインクリメントされる。このカウント値Dは、温度センサ33による1秒間隔の計測回数を示すものである。ステップS34においては、カウント値Dが14に達したか否かが判断される。すなわち、温度Tnの計測回数が14回に達したか否かが判断される。カウント値Dが14に達した場合には、ステップS35に移行する。一方、カウント値Dが14に達していない場合は、前記ステップS31に戻って温度センサ33によりタイヤ20内の温度Tnが1秒間隔で計測される。 【0048】ステップS35においては、前記ステップS33においてカウント値Dが14に達したため、温度異常モードを一旦終了すべく、カウント値Dが0(ゼロ)にリセットされる。つまり、温度異常モードは、15秒の計測時間間隔t1の間においてのみ継続される。 【0049】以上、詳述したように本実施形態によれば、次のような作用、効果を得ることができる。 (1)タイヤ20内の空気圧Pn及び温度Tnの計測時間間隔t1は、通常は15秒に設定されている。その結果、タイヤ20の状態が正常である場合には、15秒間隔という比較的長い計測時間間隔t1で圧力センサ32及び温度センサ33によりタイヤ20内の空気圧Pn及び温度Tnが計測される。しかし、タイヤ20内の空気圧Pn又は温度Tnが異常である場合には、空気圧Pn及び温度Tnの計測時間間隔t1が通常の15秒から1秒となる。その結果、タイヤ20の状態が異常である場合には、1秒間隔という比較的短い計測時間間隔t1で圧力センサ32及び温度センサ33によりタイヤ20内の空気圧Pn及び温度Tnが計測される。従って、タイヤ20内の空気圧Pn又は温度Tnの異常な状態をきめ細かく報知することができ、しかも電池36の寿命を長くすることができる。 【0050】(2)タイヤ20内の空気圧Pn又は温度Tnが異常である場合には、1秒間隔でタイヤ20内の空気圧Pn及び温度Tnが計測される。そして、送信機30は、1秒間隔で空気圧Pn及び温度Tnを含む送信データを送信している。従って、空気圧Pn又は温度Tnの異常時に、電波状態が悪い環境下であっても、受信機40が受信できる可能性を拡大することができる。よって、空気圧Pn又は温度Tnの異常時には、データの信頼性を向上させることができる。 【0051】(3)図5に示す通常の空気圧動作モードの実行時において、タイヤ20が縁石等に乗り上げて、空気圧が一時的に変動した場合にも、図6に示す空気圧異常モードが実行されることがある。しかし、空気圧異常モードは、15秒の計測時間間隔t1の間にのみ実行されるモードである。このため、15秒後に空気圧の変動が修まっていれば、空気圧異常モードがそれ以上継続されることはない。その結果、1秒間隔という比較的短い時間間隔での計測及び送信が必要以上に実行されることはない。従って、電池36の長寿命化を妨げる要因になることもない。よって、空気圧異常モードにおいて、1秒間隔で計測及び送信を行っても、電池36の長寿命化を図ることができる。なお、温度異常モードにおいても、同様であることは言うまでもない。 【0052】なお、前記実施形態は、次のように変更して具体化することも可能である。 ・図6に示す空気圧異常モードの実行時において、タイヤ20内の空気圧Pnが許容範囲内(180〔kPa〕〜250〔KPa〕)に復帰した場合には、空気圧異常モードを中断する構成にしても良い。このように構成すれば、タイヤ20内の空気圧Pnを1秒間隔で計測して送信する空気圧異常モードが短縮されるため、電池36の消費電力を抑制することができる。従って、より一層電池36の長寿命化を図ることができる。 【0053】・また、図8に示す温度異常モードの実行時において、タイヤ20内の温度Tnが許容温度(100〔度〕)に復帰した場合には、温度異常モードを中断する構成にしても良い。このように構成すれば、タイヤ20内の温度Tnを1秒間隔で計測して送信する温度異常モードが短縮されるため、電池36の消費電力を抑制することができる。従って、より一層電池36の長寿命化を図ることができる。 【0054】・計測時間間隔t1は、15秒に限定されるものではなく、例えば送信機30を装着したタイヤ20の種類に応じて適宜変更しても良い。 ・送信時間間隔t4が経過したか否かの判断基準となる圧力センサ32及び温度センサ33による計測回数を40回以外の回数に適宜変更しても良い。 【0055】・空気圧Pnの許容範囲は、180〔kPa〕〜250〔KPa〕に限定されるものではなく、タイヤ20の種類に応じて適宜変更しても良い。すなわち、例えば230〔kPa〕を標準の空気圧値として、その標準の空気圧値からそれぞれ20〔kPa〕を上限値及び下限値とする許容範囲であっても良い。 【0056】・温度Tnの許容温度は、100〔度〕に限定されるものではなく、タイヤ20の種類に応じて適宜変更しても良い。すなわち、例えば車両10の使用環境に応じて、許容温度を80〔度〕や120〔度〕としても良い。 【0057】・各タイヤ20に対応して受信アンテナ41を設けた構成にしても良い。 ・タイヤ20の空気圧又は温度が異常である場合には、その旨を音で報知する報知器を設けても良い。加えて、予め車両10に装備されているスピーカを報知器とする構成にしても良い。 【0058】・送信機30から送信される空気圧データとしては、空気圧の値を具体的に示すデータ、または単に空気圧が許容範囲内であるか否かを示すデータであっても良い。 【0059】・車両としては、4輪の車両に限らず、2輪の自転車やオートバイ、多輪のバスや被牽引車、またはタイヤを装備する産業車両(例えばフォークリフト)等に、前記実施形態を適用しても良い。なお、被牽引車に前記実施形態を適用する場合には、受信機40や表示器50を牽引車に設置することは言うまでもない。 【0060】・温度センサ33を省いた構成にしても良い。このように構成すれば、必要最小限の機能を備えた送信機30を低コストで提供することができる。さらに、上記実施形態より把握される技術的思想について、以下にそれらの効果と共に記載する。 【0061】〔1〕請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のタイヤ状態監視装置の送信機において、送信機は、計測手段の計測時間間隔を短くした後、タイヤの状態を示す値が所定範囲内であると判断した場合には、計測手段の計測時間間隔を元の計測時間間隔に戻すタイヤ状態監視装置。このように構成すれば、電池の寿命を長くすることができる。 【0062】〔2〕請求項6に記載のタイヤ状態監視装置において、受信機は、タイヤの状態を報知する報知手段に接続されているタイヤ状態監視装置。このように構成すれば、タイヤの異常な状態をきめ細かく報知手段に報知することができる。 【0063】〔3〕電池によって動作され、車両のタイヤの状態を間欠的に計測するための計測手段を有し、その計測手段で計測したタイヤの状態を示すデータを無線送信するタイヤ状態監視装置の送信機であって、計測されたタイヤ状態に基づきタイヤ状態が正常であると判断した場合には、計測手段は所定の第1時間間隔で計測を行い、タイヤ状態が正常でないと判断した場合には、計測手段は第1時間間隔よりも短い第2時間間隔で計測を行うタイヤ状態監視装置の送信機。このように構成すれば、タイヤの異常な状態をきめ細かく報知することができ、しかも電池の寿命を長くすることができる。 【0064】〔4〕前記〔3〕に記載のタイヤ状態監視装置の送信機において、送信機は、タイヤ状態が正常であると判断した場合には、第1時間間隔での計測が所定回数行われる毎にデータの送信を行い、タイヤ状態が正常でないと判断した場合には、第2時間間隔での計測が1回行われる毎にデータの送信を行うタイヤ状態監視装置の送信機。このように構成すれば、タイヤの異常な状態をきめ細かく報知することができ、しかも電池の寿命を長くすることができる。 【0065】 【発明の効果】本発明は、以上のように構成されているため、次のような効果を奏する。請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の発明によれば、タイヤの異常な状態をきめ細かく報知することができ、しかも電池の寿命を長くすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000204033 【氏名又は名称】太平洋工業株式会社 【住所又は居所】岐阜県大垣市久徳町100番地
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| 【出願日】 |
平成13年12月21日(2001.12.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100068755 【弁理士】 【氏名又は名称】恩田 博宣 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−182328(P2003−182328A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月3日(2003.7.3) |
| 【出願番号】 |
特願2001−390435(P2001−390435) |
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