| 【発明の名称】 |
タイヤ内圧警報装置 |
| 【発明者】 |
【氏名】豊福 雅宣 【住所又は居所】東京都小平市小川東町3−1−1 株式会社ブリヂストン技術センター内
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| 【要約】 |
【課題】タイヤへの内圧の充填に際し、タイヤの内圧が正常に回復したとき、すぐに圧力異常の警報を解除できるタイヤ内圧警報装置を提供する。
【解決手段】圧力の上昇率が所定の値を超えた場合は、圧力値自体が正常であっても、すぐ圧力データを含む情報を車体側の受信機に送信する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 リムに装着されたタイヤの内圧を検出する圧力センサと、少なくとも検出した圧力データを車体側の受信機に送信する送信部と、圧力データに関する制御を行う制御部とを具え、制御部に、所定の周期で圧力センサから検出した圧力データを取り込むデータ取込手段と、取り込んだ圧力データを送信部に出力するデータ出力手段と、圧力データを送信部に出力する際の出力タイミングを、取り込んだ圧力データが所定の圧力正常範囲内にある場合、圧力データの取込周期より長い周期で決まるタイミングに制御する出力タイミング制御手段とを設けてなるタイヤ内圧警報装置において、制御部の出力タイミング制御手段は、取り込んだ圧力データが所定の圧力正常範囲内にあっても、この取りこんだ圧力データから所定の計算式により求めた圧力上昇率が、予め定められた値より大きいと判定した場合には、データ出力手段に、この判定処理の直後に取りこんだ圧力データを出力させるよう、出力タイミングの制御を行うものとするタイヤ内圧警報装置。 【請求項2】 制御部の出力タイミング制御手段は、取り込んだ圧力データが所定の圧力正常範囲内にあっても、この取りこんだ圧力データから所定の計算式により求めた圧力下降率が、予め定められた値より大きいと判定した場合には、データ出力手段に、この判定処理の直後に取りこんだ圧力データを出力させるよう、出力タイミングの制御を行うものとする請求項1に記載のタイヤ内圧警報装置。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、車両におけるタイヤ内圧の状態を監視して、異常を運転者に通知する、車体側に設けた受信機に送信するタイヤ内圧警報装置の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従来から、車両のホィールに取り付けられて、タイヤの内圧を検出し、この内圧に関する情報を、電波により、車体側に設けた受信機に送信するタイヤ内圧警報装置は知られていて、この装置は、タイヤの内圧を検出する圧力センサと、受信機に圧力データを送信する送信部と、圧力センサから圧力データを取り込み、これを処理して、送信部に出力する制御部と、これらの部分に電力を供給する電池を具えている。 【0003】このタイヤ内圧警報装置は、回転する車輪に取り付けられているので、電源を車体側に設けて、車体側から、圧力センサ、制御部および送信部に電力を供給するのは難しく、タイヤ内圧警報装置の内部に設けた電池により、これらに電力を供給している。一方、この装置は、運転者にタイヤ内圧が異常を知らせるためのものであり、タイヤ内部の圧力が正常な場合はこれを受信側に知らせる必要がない。このため、従来のタイヤ内圧警報装置の制御部は、電池の消耗を抑制するため、タイヤの内圧が正常なときは、圧力データの出力周期を取込周期より長いものとし、一方、緊急事態にすばやく対応するため、圧力が正常範囲から外れたときには、所定の出力周期に基づくタイミングでなくても、圧力データを取りこんだらすぐ、取りこんだ圧力データを出力することが行われている。 【0004】そして、車体側に設けた受信機は、圧力データを内圧警報装置より受信して、このデータが、予め受信機が保持する警報下限値未満である場合、運転者に警報を出す仕組みになっている。 【0005】しかし、このような制御部を有するタイヤ内圧警報装置は、次のような問題点をかかえている。タイヤの修理や交換を行った後や、タイヤの内圧を補充するため、タイヤ内に空気を充填するに際し、内圧が充填されて正常な範囲内に到達するまでは、このタイヤ内圧警報装置に対応する車体側の受信機は、送信された圧力データが異常であると判断し、運転者に警報を出し続けるが、このことについては、運転者は警報の原因が何であるかを理解できるので問題はない。しかし、内圧が充填され、圧力が正常の範囲に回復しても、この異常がすぐには解除されないという現象が実際に発生し、これが問題となっていた。圧力が正常であるにもかかわらず、警報が出る状態が続くことは、運転者に、この装置の信頼性に対する不安を与えるものであり、好ましいものではなかった。 【0006】この問題は、前述の通り、電池の消耗を抑制するため、圧力が正常に戻った後は、圧力データの取込周期より長い周期のタイミングでしか、圧力データを出力しないよう制御部を構成したため、場合によっては、実際の圧力と警報とが一致しない状態が長く続くようになったものであり、例えば、圧力データの取込周期を十秒、圧力データの出力周期を一分とすると、圧力が正常になったあと、一分間近く警報が解除されない状態が続くことを意味している。 【0007】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、タイヤへの内圧の充填に際し、タイヤの内圧が正常に回復したとき、すぐに圧力異常の警報を解除できるタイヤ内圧警報装置を提供することを目的とするものである。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため、本発明はなされたものであり、その要旨構成ならびに作用を以下に示す。 【0009】請求項1に記載のタイヤ内圧警報装置は、リムに装着されたタイヤの内圧を検出する圧力センサと、少なくとも検出した圧力データを車体側の受信機に送信する送信部と、圧力データに関する制御を行う制御部とを具え、制御部に、所定の周期で圧力センサから検出した圧力データを取り込むデータ取込手段と、取り込んだ圧力データを送信部に出力するデータ出力手段と、圧力データを送信部に出力する際の出力タイミングを、取り込んだ圧力データが所定の圧力正常範囲内にある場合、圧力データの取込周期より長い周期で決まるタイミングに制御する出力タイミング制御手段とを設けてなるタイヤ内圧警報装置において、制御部の出力タイミング制御手段は、取り込んだ圧力データが所定の圧力正常範囲内にあっても、この取りこんだ圧力データから所定の計算式により求めた圧力上昇率が、予め定められた値より大きいと判定した場合には、データ出力手段に、この判定処理の直後に取りこんだ圧力データを出力させるよう、出力タイミングの制御を行うものとするものである。 【0010】本発明に係るこのタイヤ内圧警報装置によれば、制御部の出力タイミング制御手段を、取り込んだ圧力データが所定の圧力正常範囲内にあっても、圧力上昇率が、予め定めた値より大きいと判定した場合には、データ出力手段に、この判定処理の直後に取りこんだ圧力データを出力させるよう、出力タイミングの制御を行うものとしたので、内圧を充填しないときに通常起こりうる最大の圧力上昇率を前記予め定められた値として設定しておけば、圧力上昇率がこの値より大きい場合には、タイヤに内圧を充填中であると判定することができ、この場合、正常範囲の下限値を越えて上昇した圧力データを最初に取り込んだ取込タイミングの直後に、圧力データを含む情報を出力することができるので、車体側の受信機は、内圧充填作業により圧力が正常範囲内に回復した時点で、すぐに、警報を解除することができる。 【0011】請求項2に記載のタイヤ内圧警報装置は、請求項1に記載するところにおいて、制御部の出力タイミング制御手段は、取り込んだ圧力データが所定の圧力正常範囲内にあっても、この取りこんだ圧力データから所定の計算式により求めた圧力下降率が、予め定められた値より大きいと判定した場合には、データ出力手段に、この判定処理の直後に取りこんだ圧力データを出力させるよう、出力タイミングの制御を行うものとするものである。 【0012】このタイヤ内圧警報装置によれば、制御部の出力タイミング制御手段を、取り込んだ圧力データが所定の圧力正常範囲内にあっても、圧力下降率が、予め定めた値より大きいと判定した場合には、データ出力手段に、この判定処理の直後に取りこんだ圧力データを含む情報を出力させるよう、出力タイミングの制御を行うものとしたので、正常時に起こり得る圧力下降率の上限を、予め定められた値として設定することにより、圧力が正常範囲にあっても、圧力下降率がその上限を超えれば、圧力下降率の異常を察知して、圧力下降率の異常を示す圧力データを取り込んだあとにすぐ、取りこんだ圧力データを含む情報を出力することができるので、車体側の受信機は、圧力値自体が異常に低下する前に、その予兆を捉えて圧力低下の警報を運転者に発することができ、より安全な運転を可能にする。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について図1ないし図3に基づいて説明する。図1は、タイヤ内圧警報装置1を、ホィール2に取り付けた状態で示す略線部分断面図である。タイヤ内圧警報装置1は、タイヤ3に空気を注入するための円筒状のバルブステム5と一体となってホィール2に取り付けられている。 【0014】図2は、このタイヤ内圧警報装置1の構成を示すブロック線図である。タイヤ内圧警報装置1は、タイヤの内圧を検出する圧力センサ11と、制御部を構成するMPU12と、圧力の正常範囲の下限値や、このタイヤ内圧警報装置1の自己識別データを格納するROM17と、圧力データを送信信号に変換するトランスミッタ18と、送信アンテナ19とにより構成されていて、このうち、トランスミッタ18と送信アンテナ19とで送信部を構成する。また、MPU12は、所定の取込周期T1で圧力センサから検出したデータを取り込むデータ取込手段13と、所定の出力周期で送信部にデータを出力するデータ出力手段14と、出力タイミングを司る出力タイミング制御手段15とを有している。 【0015】図3は、MPU12の各手段の構成を示すフローチャートである。このフローチャートは、圧力センサ11から圧力を取り込む取込周期T1、例えばこの周期を十秒とすると、十秒ごとに発生する一回分の手順を示している。また、(A05)に示す出力タイミングは、特に異常あるいは要注意状態でないときのデータ出力周期T2により決まるタイミングを示し、本例ではこのデータ出力周期T2を一分としている。 【0016】まず、取込タイミングが来ると、MPU12のデータ取込手段13は、圧力センサ11から検出された圧力データPを取り込む(A01)。 【0017】このとき、出力タイミング制御手段15は、圧力データPが正常圧力範囲の下限値Ps未満であれば(A02)、データ出力手段14がすぐ情報を出力するよう、タイミングを制御し、一方、圧力データがPs以上であれば(A02)、所定の計算式に基づいて、圧力下降率Rpdを求め、これが、所定の値Pdより大きい場合(A03)、すなわち、圧力の低下率が異常に大きい場合には、データ出力手段14がすぐ情報を出力するよう、出力のタイミングを制御する。 【0018】出力タイミング制御手段15は、圧力下降率RpdがPd以下であれば(A03)、圧力上昇率Rpuをチェックし(A04)、圧力上昇率Rpuを所定の圧力上昇率下限値Puと比較し、圧力上昇率RpuがPuより大きい場合、すなわち、圧力の上昇率が異常に大きい場合には、データ出力手段14に、すぐ情報を出力させ、そうでない場合には、データ出力周期T2により決まる次の出力タイミング(A05)で情報の出力を行わせるよう、出力のタイミングを制御する。 【0019】なお、図3において、(A01)の機能はデータ取込手段13によって、(A01)〜(A05)の機能は出力タイミング制御手段15によって、そして、(A06)の機能は、データ出力手段14によって実行される。 【0020】また、本実施形態において、圧力上昇率を算出するに際しては、今取り込んだ圧力データから、これ以前に取り込んだ最新の複数個の圧力データの最大値を差し引いた値を圧力上昇率としているが、これは、測定そのものに起因するデータのバラツキをできるだけ排除するためのものであり、本例では十個の圧力データの最大値と、今取り込んだ圧力データを比較するように定められている。一方、本実施形態の圧力下降率Rpdは、同様の主旨で、以前に取り込んだ最新の複数個の圧力データの最小値から今取り込んだ圧力データを差し引いた値として定められている。 【0021】 【発明の効果】以上述べたところから明らかなように、本発明によれば、圧力の上昇率が所定の値を超えた場合は、圧力値自体が正常であっても、すぐ圧力データを含む情報を車体側の受信機に送信することができるので、このタイヤ内圧警報装置は内圧充填時における警報の解除を早期に行うことができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005278 【氏名又は名称】株式会社ブリヂストン 【住所又は居所】東京都中央区京橋1丁目10番1号
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| 【出願日】 |
平成13年12月19日(2001.12.19) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100072051 【弁理士】 【氏名又は名称】杉村 興作 (外1名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−182326(P2003−182326A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月3日(2003.7.3) |
| 【出願番号】 |
特願2001−385514(P2001−385514) |
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