| 【発明の名称】 |
空気入りタイヤ |
| 【発明者】 |
【氏名】杉谷 健一郎 【住所又は居所】神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株式会社平塚製造所内
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| 【要約】 |
【課題】大きな衝撃力で縁石に接触した場合でもリムフランジを縁石等から保護することができる空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】リムプロテクトバー6を有する空気入りタイヤにおいて、リムプロテクトバー6に補強層7を、リムプロテクトバー6の厚さ方向に延長するように埋設する。好ましくは、補強層7をリムプロテクトバー6の少なくともリムフランジ側表面に沿うように埋設する。更に好ましくは、補強層7をリムプロテクトバー6の表面全体に沿うように埋設する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 リムプロテクトバーを有する空気入りタイヤにおいて、該リムプロテクトバーに補強層を、前記リムプロテクトバーの厚さ方向に延長するように埋設した空気入りタイヤ。 【請求項2】 前記補強層を前記リムプロテクトバーの少なくともリムフランジ側表面に沿うように埋設した請求項1に記載の空気入りタイヤ。 【請求項3】 前記補強層を前記リムプロテクトバーの表面全体に沿うように埋設した請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。 【請求項4】 前記補強層がスチールコード又は有機繊維コードからなる請求項1〜3の何れかに記載の空気入りタイヤ。 【請求項5】 前記リムプロテクトバーの表面にタイヤ周方向に沿って複数の細溝を間欠的に設けた請求項1〜5の何れかに記載の空気入りタイヤ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、空気入りタイヤに関し、更に詳しくは、リムフランジを縁石等から保護するようにした空気入りタイヤに関する。 【0002】 【従来の技術】偏平率が小さい空気入りタイヤは、地面からリムフランジまでの高さが低いため、車両を駐車させるとき等に縁石にタイヤが接触すると、リムフランジが縁石に接触してリムフランジを傷つけることがあった。 【0003】そのため、偏平率の小さい空気入りタイヤには、サイドウォール部にゴムを突出させたリムプロテクトバーを設ける対策が取られていた。つまり、リムプロテクトバーを縁石と接触させて、縁石にリムフランジが接触しないようにしていた。 【0004】しかし、リムプロテクトバーがゴムであるため、大きな衝撃力で縁石に接触した場合には、リムプロテクトバーだけで衝撃力を吸収しきれずにリムフランジが縁石に接触して損傷するという問題があった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、大きな衝撃力で縁石に接触した場合でもリムフランジを縁石等から保護することができる空気入りタイヤを提供することにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発明の空気入りタイヤは、リムプロテクトバーを有する空気入りタイヤにおいて、該リムプロテクトバーに補強層を、前記リムプロテクトバーの厚さ方向に延長するように埋設したことを特徴とする。 【0007】このように、リムプロテクトバーに補強層を、リムプロテクトバーの厚さ方向に延長するように埋設したため、リムプロテクトバーの厚さ方向の圧縮剛性が増大する。そのため、タイヤが縁石等に強く接触するときでも、リムプロテクトバーが変形することなくリムフランジを保護し、損傷を防止することができる。 【0008】 【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付の図面を参照しながら詳細に説明する。 【0009】図1〜4はそれぞれ本発明の空気入りタイヤのリムプロテクトバーの部分を拡大して示す子午線方向断面図である。 【0010】図1〜4において、1はサイドウォール部、2はビード部、Rfはリムフランジである。ビード部2には不図示のもう一方のビード部2との間に不図示のトレッド部を経由してカーカス層3が装架され、カーカス層3の端部がビード部2に埋設されたビードコア4の廻りにビードフィラ−5を挟み込むようにしてタイヤ内側から外側に折り返されている。 【0011】サイドウォール部1の、表面には、台形状に突出するリムプロテクトバー6がタイヤ周方向に延在している。この、リムプロテクトバー6の内部には、補強層7がリムプロテクトバー6の厚さ方向に延長するように埋設されている。 【0012】図1〜4の各タイヤにおいて、補強層7は、それぞれ次のように異なった態様で埋設されている。 【0013】先ず、図1のタイヤでは、補強層7が、リムプロテクトバー6の全表面に沿って配置され、このうち上面側(トレッド側)と下面側(リムフランジ側)との層がリムプロテクトバー6の厚さ方向に延長している。この上下2層により、リムプロテクトバー6の厚さ方向の圧縮剛性が向上し、リムプロテクトバー6にタイヤ幅方向外側から内側に向かう外力に対し、高い抵抗力を示す。そのため、タイヤ・ホイール組立体がリムフランジRfと接触可能な高さの縁石等に強く接触したときでも、リムプロテクトバー6がリムフランジRfまで縁石と接触しないように保護することができる。 【0014】図2のタイヤでは、補強層7が、リムプロテクトバー6のリムフランジ側(下側)の表面に沿うように埋設されている。 【0015】このように、補強層7がリムプロテクトバー6のリムフランジ側の表面に沿ってリムプロテクトバー6の厚さ方向に延長しているため、リムプロテクトバー6の圧縮剛性を向上し、図1の場合と同様の作用効果を奏する。 【0016】図3のタイヤでは、補強層7が、リムプロテクトバー6のタイヤ径方向外側の表面に沿ってリムプロテクトバー6の厚さ方向に延長している。従って、図1,2の場合と同様に、リムプロテクトバー6の厚さ方向の圧縮剛性が向上し、同様の作用効果を奏する。 【0017】図4のタイヤでは、補強層7が、リムプロテクトバー6の幅方向中央を厚さ方向に延長するように配置されている。 【0018】従って、図1〜3のタイヤと同様に、リムプロテクトバー6の厚さ方向の圧縮剛性が向上し、同様の作用効果を奏する。 【0019】本発明において補強層は、スチールコード、アラミドやナイロン等の有機繊維コード、炭素繊維やガラス繊維等の無機繊維コードなどから構成され、簾織り等の形態にて埋設される。 【0020】また、上記補強層を埋設するときの補強コードの配列方向は、タイヤ周方向に対して20〜60°の範囲にすることが好ましい。補強層における補強コードのタイヤ周方向に対するコード角度が20°未満では、リムプロテクトバーの圧縮剛性向上に十分に寄与できない。また、60°より大きいコード角度はタイヤ製造を難しくする。 【0021】上記のように補強層7を埋設すると、その分だけタイヤ重量が増加することになる。特にスチールコードからなる補強層の場合に顕著である。このような重量増加を回避する対策としては、図5および図6に示すように、リムプロテクトバー6の表面にタイヤ周方向に沿って多数の細溝8を間欠的に設けるとよい。 【0022】上記細溝8はリムプロテクトバー6のトレッド側の側面またはビード側の側面に設けるとよく、特に好ましくはトレッド側側面に設けるとよい。顕著な軽量化効果を得るためには、細溝の合計面積がその細溝を設けているリムプロテクトバー側面の面積に占める割合を20〜40%にするとよい。また、溝幅を2〜5mm、溝深さを最大で5mm以下にするとよい。 【0023】また、細溝8はタイヤ周方向に対して斜めに設けるとよい。このように斜め配置にすることにより、リム保護性に必要なリムプロテクトバー6の剛性低下を少なくし、また操縦安定性に必要な周方向剛性の低下を少なくすることができる。このようなリム保護性や操縦安定性の保持効果を顕著にするため、細溝がタイヤ周方向に対してなす平均傾斜角を20°〜60°の範囲にするとよい。 【0024】本発明の空気入りタイヤは、偏平率が小さいタイヤに適用されるが、特に偏平率60%以下、更に好ましくは55%以下のタイヤに好適に使用される場合に有効である。 【0025】 【実施例】実施例1〜3、従来例タイヤサイズは215/45ZR17(SH=94)で共通にし、補強層の配置を図1のようにし、補強層に使用する補強材を表1のように変化させた超偏平タイヤ(実施例1〜3、従来例)を製作した。 【0026】これら4種類のタイヤを実車に装着し、以下の試験方法によりリムフランジ損傷性を評価した。 試験方法:予めリムフランジに厚さ2mm程度の塗料を塗っておき、速度5km/hrで縁石に対し5°の進入角度で前進し、ドライバーが衝撃を感じたところでブレーキをかけて停止する。そのときの塗料の損傷範囲にて優劣をつける。◎はほとんど損傷のない状態、○は損傷範囲が小さい状態、そして×は損傷範囲が大きい状態を表す。 【0027】この結果を表1に示す。 【0028】 【表1】
表1から明らかなように、本発明の構成からなるタイヤ(実施例1〜3)はリムフランジの損傷度が小さく良好であり、特にスチールを補強層に使用した実施例1が優れていることがわかる。 【0029】 【発明の効果】上述したように本発明の空気入りタイヤによれば、リムプロテクトバーに補強層を、リムプロテクトバーの厚さ方向に埋設したため、リムプロテクトバーの厚さ方向の圧縮剛性を増大し、縁石等に強い衝撃力で接触させた場合にも、リムプロテクトバーの変形を小さくしてリムフランジと縁石との接触から保護することができる |
| 【出願人】 |
【識別番号】000006714 【氏名又は名称】横浜ゴム株式会社 【住所又は居所】東京都港区新橋5丁目36番11号
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| 【出願日】 |
平成14年6月7日(2002.6.7) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100066865 【弁理士】 【氏名又は名称】小川 信一 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−146026(P2003−146026A) |
| 【公開日】 |
平成15年5月21日(2003.5.21) |
| 【出願番号】 |
特願2002−166648(P2002−166648) |
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