| 【発明の名称】 |
チューブレスワイヤースポークホイール |
| 【発明者】 |
【氏名】小林 正芳 【住所又は居所】石川県加賀市熊坂町イ197番地 大同工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】ハブとリム間に複数本のワイヤースポークを張設した、外観的、意匠的に良好なワイヤースポークホイールにおいて、極めて簡単な構造にてチューブレス化を行うことが出来るチューブレスワイヤースポークホイールの提供。
【解決手段】リム1のドロップ部4にゴム等の弾性体から成る帯状リング9を嵌め、ドロップ部外周面に所定の面圧をもって密着し、そして帯状リング9の両側を締結リング10,10にて締付けている。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハブとリム間に複数本のワイヤースポークを張設したワイヤースポークホイールにおいて、リムのドロップ部にゴム等の弾性体から成る帯状リングを嵌め、ドロップ部外周面に所定の面圧をもって密着したことを特徴とするチューブレスワイヤースポークホイール。 【請求項2】 上記ドロップ部に嵌めた帯状リングの両側を締結リングにて締付けた請求項1記載のチューブレスワイヤースポークホイール。 【請求項3】 上記締結リングとして強力なワイヤーを用いて機械的に締付けた請求項2記載のチューブレスワイヤースポークホイール。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はワイヤースポークホイールにおいて、チューブを用いないように構成するホイールに関するものである。 【0002】 【従来の技術】車両用のホイールにはチューブを備えたものと、チューブの無いものがあり、近年ではチューブを用いないホイールが多用されている。チューブレスホイールの方が、チューブが無い分だけコスト的にも安く、又パンクが発生し難く、仮にパンクが発生しても補修し易い等の利点が多い。従って、近年のホイール形態はリムに穴を明けないような構造とし、ホイール全体を鋳造したり、スポークをリム内周に溶接して取付ける等の構造と成っている。 【0003】しかし、かなり以前のホイールはリムとハブを複数本のスポークで連結したワイヤースポークホイールが主流であり、ホイールとしての外観及び意匠は近年の鋳造ホイールには存在しない魅力がある。しかし、ワイヤースポークホイールはリムにスポーク穴を明けて止着しなくてはならないことから、エアーが漏れてしまい、チューブレスホイールを構成することは不可能である。 【0004】図3は従来のワイヤースポークホイールのリム断面を示している具体例であるが、リム(イ)のドロップ部(ロ)にはボス(ハ)、(ハ)…が成形され、これらボス(ハ)、(ハ)…には穴(ニ)、(ニ)…が貫通している。そして該穴(ニ)、(ニ)…にはニップル(ホ)、(ホ)…が挿通され、ニップル頭部(ヘ)、(ヘ)…はボス(ハ)、(ハ)…に嵌って係合している。 【0005】このように、穴(ニ)に嵌ったニップル(ホ)はその頭部(ヘ)がボス(ハ)に嵌合して係止することでリム(イ)を支えることは出来るが、穴(ニ)とニップル(ホ)間には隙間が存在している。チューブレスホイールとするにはこの隙間を無くすことが必要であり、該隙間に樹脂を詰めるなどしてシールすることは理論的には可能であるが、現実的ではない。 【0006】ニップル(ホ)はワイヤースポーク(ト)の外端に取付けられてリム(イ)と連結し、該ニップル(ホ)を回転してワイヤースポーク(ト)の長さを調整することでリム(イ)はハブと同心を成し、又ワイヤースポーク(ト)に作用する張力を調整することが出来る。ワイヤースポーク(ト)には常時張力が作用しているが、ホイールに大きな衝撃が作用する場合には、リム(イ)が変形することで張力がゼロになると同時にニップル(ホ)の頭部(ヘ)がボス(ハ)から浮上することもある。 【0007】従って、ニップル(ホ)と穴(ニ)間の隙間を埋めても該ニップル(ホ)の動きによってシールが外れてエアー漏れが生じてしまう。勿論、ニップル(ホ)がリム(イ)のボス(ハ)に対して動かないように固定したのではワイヤースポークホイールとしての機能が損われてしまう。複数本のワイヤースポーク(ト)、(ト)…に作用する張力が逐次変化し、各ニップル(ホ)、(ホ)…もボス(ホ)、(ホ)…に対して動くことが必要である。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】このように、外観的、意匠的には良好な形態を有すワイヤースポークではチューブレス化が不可能となっている。本発明が解決しようとする課題はこの問題点であって、極めて簡単な構造にてチューブレス化出来るワイヤースポークホイールを提供する。そして、使用中のワイヤースポークホイールであってもチューブレスに変更可能な構造を提供する。 【0009】 【課題を解決する為の手段】本発明に係るチューブレスワイヤースポークホイールは、ワイヤースポークホイールを改良することでチューブレス化するものである。そこで、本発明ではホイールのドロップ部に弾性の帯状リングを嵌めることでスポーク穴を塞ぐことが出来る。弾性の帯状リングとはゴムリングのような伸縮自在であって、大きく引き伸ばして径を拡大した状態でリムのドロップ部に嵌める。 【0010】従って、ドロップ部のボスに係合しているニップルとボスに形成している穴との隙間を塞ぐことが出来る。そして上記ドロップ部に嵌った帯状リングが位置ズレしないように、両側には締結バンドによって締付けられる。この締結バンドとは、さらに強力な弾性リングであったり、又は金属製ワイヤーにて締付けることも出来る。以下、本発明に係る実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 【0011】 【実施例】図1はワイヤースポークホイールの外観を示しているが、同図の1はリム、2はワイヤースポーク、3はハブを表わしている。同図に示すように、ワイヤースポークホイールはリム1がハブ3を中心として同芯を成すように、複数本のワイヤースポーク2,2…によって保持される。しかもワイヤースポーク先端であってリム1と連結しているニップルを調整することで、リム1はハブ3に対して同心を成すように張設されている。 【0012】図2に図1のA−A断面拡大図を示しているように、リム1のドロップ部4にはボス5が成形加工されていて、このボス5には穴6が貫通している。そして、該穴6にはニップル7が挿通すると共にニップル7の頭部8はボス5に嵌っていて、ハブ3に一端を連結しているワイヤースポーク2の外端がニップル7のネジ穴に螺合して連結している。従って、ニップル7の頭部8を何らかの工具で回転するならば、ワイヤースポーク2に作用する張力の調整が可能となり、全てのワイヤースポーク2,2…は各ニップル7,7…を調整することで張力のバランスが行われ、リム1はハブ3と同心を成して保持される。 【0013】同図からも明らかなように、ボス5に設けた穴6にニップル7が挿通されているが、穴6との間には多少の隙間を残していて、ワイヤースポークホイールのチューブレス化を拒む理由がここにある。そして本発明ではリム1のドロップ部外周を被覆する為の帯状リング9を嵌めている。この帯状リング9はゴム等の弾性体から成り、帯状リング9を引き伸ばして径を拡大した状態でドロップ部4に嵌めることが出来る。 【0014】ドロップ部4に嵌った帯状リング9には所定の張力が作用した状態にあって、ドロップ部4の外周面を押圧するに面圧が働き、ドロップ部4を塞ぎボス穴6からエアーが漏れないようになる。そして帯状リング9はニップル7の頭部8にも密着して該ニップル7の弛みを防止することも出来る。ニップル頭部8には帯状リング9が密着し、該頭部8には押圧力が作用しているがニップル7の動きを阻止することはない。すなわち、リムに作用する衝撃にて変形する場合、ニップル頭部8は帯状リング9を変形して浮上することが可能である。 【0015】一方、ドロップ部4に嵌った帯状リング9がホイールの走行に際してその位置がズレないように、該帯状リング9の両側にはさらに強力な締結リング10,10によって締付けられている。この締結リング10は無端状の弾性リングであったり、又は金属製のワイヤーにて締付けることも可能である。例えば、金具を用いて機械的に締付ける事が出来、従って金具を弛めることで帯状リング9を取外すことも可能である。 【0016】以上述べたように、本発明のワイヤースポークホイールはそのリムのドロップ部に帯状リングを嵌め、両側を締結リングにて締付けたものであり、次のような効果を得ることが出来る。 【0017】 【発明の効果】本発明のワイヤースポークホイールはそのドロップ部に弾性の帯状リングを嵌めていて、ワイヤースポークの外端が止着されるニップルが嵌る穴の隙間を塞ぐことが出来る。従って、ワイヤースポークホイールのチューブレス化が可能と成る。ところで、本発明のチューブレス化構造は実施例でも説明しているように、帯状リングを引き伸ばしてリムのドロップ部に嵌めるだけであって、その構造は極めて簡単であると共に、安定性に優れている。 【0018】すなわち、エアー漏れを発生することはなく、仮にエアー漏れが生じた場合には、帯状リングを外して新たなものと交換することも可能である。さらに、帯状リングの両側を締結リングで強力に締付けることで、帯状リングの位置ズレもなく、又ニップルが弛んでリムのバランスが崩れることもない。一方、本発明は使用中のワイヤースポークホイールにも適用可能であり、外観的、意匠的にも良好なワイヤースポークホイールのチューブレス化を簡単に低コストで改造出来る。 【0019】そして、リムのドロップ部に嵌めた帯状リングによってリムのボスに係合しているニップルの動きが阻止されることはない。すなわち、ワイヤースポークホイールとしての弾力機能はそのまま確保され、ホイールに作用する衝撃によるリムの変形に伴ってニップルは帯状リングを持上げて動くことが出来る。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000207425 【氏名又は名称】大同工業株式会社 【住所又は居所】石川県加賀市熊坂町イ197番地
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| 【出願日】 |
平成14年5月16日(2002.5.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100087169 【弁理士】 【氏名又は名称】平崎 彦治
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| 【公開番号】 |
特開2003−326901(P2003−326901A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月19日(2003.11.19) |
| 【出願番号】 |
特願2002−141034(P2002−141034) |
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