| 【発明の名称】 |
キャスタ |
| 【発明者】 |
【氏名】和田 俊雄 【住所又は居所】京都府長岡京市東神足2丁目1番1号 日本輸送機株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】無人搬送車や搬送台車などの搬送装置の反転走行を小さな力でスムーズに行なわせること。
【解決手段】キャスタ30を、ホルダー31の下面側に軸35を旋回軸として回転自在にベアリング33を介して取り付けられるブラケット34と、このブラケット34の内側にシャフト40を介して配置されるタイヤ36とで主に構成する。シャフト40の両側にはベアリング41をそれぞれ設け、このベアリング41をブラケット34の両側に穿孔した長穴状のガイド穴42内に位置させる。両側のガイド穴42の上方にはラック43をそれぞれ設け、このラック43と噛合するピニオン44をシャフト40の両端にそれぞれ固定する。これにより、搬送装置の反転走行の場合には、タイヤ36の偏芯量だけラック43、ピニオン44を介してシャフト40が前後方向に平行に移動する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】荷を搬送する搬送装置の下面に設けられ、車輪が走行方向に転動可能で且つ水平面上で旋回可能なキャスタにおいて、前記車輪の回転軸の両側を軸支するブラケットの両側に前記回転軸を前後方向にガイドする案内手段を設けていることを特徴とするキャスタ。 【請求項2】前記案内手段を、前記ブラケットに穿孔した前後方向の長穴と、この長穴内を転動し前記回転軸に装着したベアリングとで構成していることを特徴とする請求項1記載のキャスタ。 【請求項3】前記ブラケットの両側面に前記長穴の前後方向と同程度の長さのラックをそれぞれ配設し、このラックと噛合するピニオンを前記回転軸の両側にそれぞれ設けていることを特徴とする請求項2記載のキャスタ。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、荷物を搬送する無人搬送車や搬送台車などの搬送装置の車輪として用いられるキャスタに関するものである。 【0002】 【従来の技術】図5は立体自動倉庫の概略構成図を示し、荷を保管する荷棚を多数設けたラック1が走行路2を挟んで構築されており、走行路2にはレール3が敷設されている。このレール3には該レール3上を走行自在としたスタッカクレーン4が配置されており、このスタッカクレーン4によりラック1内の荷の搬入、搬出を行なうようになっている。ラック1の端部側には入出庫ステーション5がそれぞれ設けられており、この入出庫ステーション5は、荷が搬入される入庫ステーション5aと、荷を搬出する出庫ステーション5bとで構成されている。 【0003】上記の入出庫ステーション5の側方には無人搬送車10を周回走行させるレール6、7が略長方形状に敷設されており、入出庫ステーション5側とは反対側に外部と無人搬送車10との間で荷の搬入、搬出を行なう入庫ステーション11と出庫ステーション12とがそれぞれ設けられている。 【0004】そして、無人搬送車10が入庫ステーション11で荷を受け取り、レール6、7上を走行して所定のラック1側の入庫ステーション5aまで行き、該入庫ステーション5aまで無人搬送車10に積載していた荷を降ろす。該入庫ステーション5aにスタッカクレーン4が移動し、荷をラック1の所定の荷棚に搬入する。また、ラック1の荷を搬出する場合には、スタッカクレーン4が荷棚まで荷を取りに行き、出庫ステーション5bまで荷を搬送する。該出庫ステーション5bでは無人搬送車10に荷を搭載し、出庫ステーション12まで無人搬送車10が走行して該出庫ステーション12に荷を降ろすようになっている。 【0005】図6は上記無人搬送車10の概略構成図を示しており、無人搬送車10の基台13の下面の一方側には、モータ14を備えた駆動輪15と、従動輪16が設けられている。また、基台13の下面の他方側にはキャスタ20がそれぞれ設けられていて、駆動輪15及び従動輪16はレール6上を、キャスタ20はレール6より幅広としてレール7上をそれぞれ転動して無人搬送車10がレール6、7上を走行するようになっている。 【0006】図7は上記キャスタ20の斜視図を示し、このキャスタ20は周知な構造のものであり、無人搬送車10の基台13の下面に直接取り付けられる平板状のベース21と、このベース21の下面にベアリング(図示せず)を介して該ベース21に旋回自在に取り付けられている軸22と、この軸22の下面に装着されている略コ字型のブラケット23と、このブラケット23の下部にピン24により回転自在に装着されているタイヤ25とで構成されている。 【0007】図8は基台13を上から見た場合のキャスタ20等の配置構成図を示しており、駆動輪15及び従動輪16はそれぞれ4つのガイドローラ17を備えていて、これらのガイドローラ17がレール6の左右に位置して駆動輪15及び従動輪16のガイドを行なっている。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】ところで、無人搬送車10が図5の矢印イに示す方向に走行してきて入庫ステーション5aで荷を降ろした後に、隣接する出庫ステーション5b(図5では上側の出庫ステーション5b)で荷を受け取る場合に、レール6、7を一周して受け取ることも考えられるが、作業効率の観点からは矢印ロに示すように無人搬送車10を後進へと反転させて該出庫ステーション5bで荷を受け取ることになる。 【0009】かかる場合、図8に示すように無人搬送車10を前進(図5では矢印イ)から後進(図5では矢印ロ)へ反転する場合に、キャスタ20はその偏芯量ほど横ズレを発生しつつ向きを変える必要がある。他方の駆動輪15及び従動輪16は各4個のガイドローラ17でレール6に拘束されているため、キャスタ20の横ズレはタイヤ25とレール7の摩擦による移動で処理されている。この時の移動力は通常のころがり抵抗0.01に対して0.6程度の大きな力を必要とし、無人搬送車10をスムーズに反転できないという問題があり、同時に、その分大きな駆動力を持つモータ等が駆動輪15に必要となるという問題があった。 【0010】本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、無人搬送車や搬送台車などの搬送装置の反転走行を小さな力でスムーズに行なわせることを目的としたキャスタを提供するものである。 【0011】 【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項1記載の記載のキャスタでは、荷を搬送する搬送装置の下面に設けられ、車輪が走行方向に転動可能で且つ水平面上で旋回可能なキャスタにおいて、前記車輪の回転軸の両側を軸支するブラケットの両側に前記回転軸を前後方向にガイドする案内手段を設けていることを特徴としている。 【0012】かかる構成とすることで、搬送装置を反転走行させる場合には、案内手段を介して車輪の回転軸を該回転軸と旋回軸との偏芯量だけ前後に移動させるだけなので、前後の反転動作に大きな力を必要とせず、搬送装置をスムーズに反転走行させることができる。 【0013】請求項2記載のキャスタでは、前記案内手段を、前記ブラケットに穿孔した前後方向の長穴と、この長穴内を転動し前記回転軸に装着したベアリングとで構成していることを特徴としている。これにより、小さな力で反転が可能であり、しかも、車輪の回転軸の前後に移動させる案内手段を安価に構成することができる。 【0014】請求項3記載のキャスタでは、前記ブラケットの両側面に前記長穴の前後方向と同程度の長さのラックをそれぞれ配設し、このラックと噛合するピニオンを前記回転軸の両側にそれぞれ設けていることを特徴としている。これにより、車輪の回転軸はブラケットに対して斜めにはならずに、前後方向と同一線上を移動し、そのため、車輪の端面とブラケットの内側面とは接触せず、回転軸をスムーズに移動させることができる。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明のキャスタ30の分解斜視図を示し、図2は無人搬送車10の基台13の下面に取り付けたキャスタ30の断面図を、図3はキャスタ30の側面図をそれぞれ示している。また、図4は図3のA−A矢視図である。 【0016】本発明のキャスタ30は以下のように構成されている。無人搬送車10の基台13の下面にボルト止めされる平板状のホルダー31の中央部には穴32が上下に貫通して穿設されている。このホルダー31に下面にブラケット34が水平面上で回転自在、つまり旋回自在にベアリング33を介して支持されており、ブラケット34の上面に突設した軸35をベアリング33及びホルダー31の穴32に挿通し、軸35がベアリング33に回転自在に取り付けられる。 【0017】略コ字型に形成されているブラケット34の内側にタイヤ36が配置されるようになっており、タイヤ36の軸穴37にシャフト40が挿通され、このシャフト40の両側にベアリング41がそれぞれ装着される。また、ブラケット34の両側にはそれぞれ水平方向に長い長穴状のガイド穴42が形成されており、このガイド穴42内に上記ベアリング41が転動自在に配置される。さらに、前記ガイド穴42の上方には該ガイド穴42の水平方向の長さ寸法と同程度の長さのラック43が配設されていて、このラック43と噛合するピニオン44が前記シャフト40の両端に固定されている。また、ベアリング41、ピニオン44を装着したシャフト40がブラケット34のガイド穴42より左右に脱落しないように略コ字型のカバー45がボルト46をブラケット34の側面に螺刻したねじ穴47に螺着することで取り付けられている。 【0018】図2は上記各部材をブラケット34に装着した場合の断面図を示しており、シャフト40に装着したベアリング41はブラケット34のガイド穴42内に位置し、ベアリング41はガイド穴42内を長手方向の水平方向に転動しながら移動可能となっている。また、タイヤ36の下部はブラケット34の下面より突出してシャフト40を回転軸として走行方向に回転するようになっている。さらに、シャフト40の両端に固定したピニオン44の歯部はラック43の歯部と噛み合っている。 【0019】図3において、今、無人搬送車10がレール6、7(図5参照)上を前進しているとすると、タイヤ36の回転軸であるシャフト40は後方(図3では左方)に付勢されるので、シャフト40に装着しているベアリング41はブラケット34のガイド穴42内を後方へ転動しながら移動し、ガイド穴42の後端部(図3では左端部)まで移動する。この位置で、シャフト40とタイヤ36の旋回軸であるブラケット34の軸35との距離がタイヤ36の偏芯量となり、安定して走行することができる。 【0020】ここで、無人搬送車10が走行し、所定の作業が終了した後に後進する場合、上述の駆動輪15により反転駆動されて、無人搬送車10が反転すると、基台13及びブラケット34は後進方向に移動する。このブラケット34が後進方向(図3では左方)に移動していくと、ブラケット34に固定されているラック43も後方に移動するため、ラック43と噛合しているピニオン44が回転する。そのため、ガイド穴42内のベアリング41が転動しながらガイド穴42の前端部(図3では右端部)まで移動していく。また、ベアリング41の移動、つまりシャフト40が水平方向に移動する際に、シャフト40の両端に固定したピニオン44が同時に回転しながら移動するために、シャフト40はシャフト40の移動方向に対してねじれることなく移動することになる。つまり、タイヤ36がねじれることなく、反転方向に平行移動させることができる。 【0021】このように無人搬送車10の走行を反転させる場合、旋回軸である軸35に対して偏芯している量がタイヤ36の走行軸(回転軸)であるシャフト40が前後に移動するため、前後の反転動作には大きな力を必要とせず、キャスタ30を旋回させることなくスムーズに反転走行させることができる。つまり、キャスタ30を旋回させずに反転方向に平行移動させているので、無人搬送車10を大きな力を必要とせず反転走行させることができる。特に、ラック43とピニオン44とでシャフト40がブラケット34に対して斜めに移動せずに、反転方向と同一線上で移動するので、タイヤ36の端面とブラケット34の内側面とが接触せず、スムーズに移動させることができる。なお、このラック43とピニオン44とがなくても良いが、ラック43とピニオン44を設ける方が好適例である。また、シャフト40の前後の移動を、ブラケット34のガイド穴42とベアリング41とで行なうようにしているので、小さな力で反転が可能であり、しかも、安価に構成することができる。 【0022】なお、無人搬送車10を前進から後進へと反転走行させる場合、無人搬送車10を後進状態でレール6、7上を周回させることができ、図3に示すようなレール6、7のコーナー部では、キャスタ30が軸35を中心にして旋回自在となっているので、無人搬送車10はコーナー部をスムーズを走行することができる。 【0023】また、上記実施形態では、本発明にかかるキャスタが用いられる搬送装置の例として無人搬送車を挙げて説明したが、無人搬送車に限られるものではなく、有人による一般的な台車などの荷物を搭載して搬送する搬送装置全般に本発明を適用できるものである。もちろん、レール上を走行しない一般の搬送装置にも本発明を適用することができる。 【0024】 【発明の効果】本発明の請求項1記載のキャスタによれば、搬送装置を反転走行させる場合には、案内手段を介して車輪の回転軸を該回転軸と旋回軸との偏芯量だけ前後に移動させるだけなので、前後の反転動作に大きな力を必要とせず、搬送装置をスムーズに反転走行させることができる。 【0025】請求項2記載のキャスタによれば、前記案内手段を、前記ブラケットに穿孔した前後方向の長穴と、この長穴内を転動し前記回転軸に装着したベアリングとで構成しているので、小さな力で反転が可能であり、しかも、車輪の回転軸の前後に移動させる案内手段を安価に構成することができる。 【0026】請求項3記載のキャスタによれば、前記ブラケットの両側面に前記長穴の前後方向と同程度の長さのラックをそれぞれ配設し、このラックと噛合するピニオンを前記回転軸の両側にそれぞれ設けているので、車輪の回転軸はブラケットに対して斜めにはならずに、前後方向と同一線上を移動し、そのため、車輪の端面とブラケットの内側面とは接触せず、回転軸をスムーズに移動させることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000232807 【氏名又は名称】日本輸送機株式会社 【住所又は居所】京都府長岡京市東神足2丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成14年2月19日(2002.2.19) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−237304(P2003−237304A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月27日(2003.8.27) |
| 【出願番号】 |
特願2002−40928(P2002−40928) |
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