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【発明の名称】 移動台
【発明者】 【氏名】高藤 盛久
【住所又は居所】大阪府大阪市東成区深江北3丁目10番17号 シーホネンス株式会社内

【氏名】浅井 清春
【住所又は居所】大阪府大阪市東成区深江南1丁目6番23号 ハンマーキャスター株式会社内

【要約】 【課題】コストの高騰を抑制しながらも、任意の位置で確実に固定することができる移動台を提供する点にある。

【解決手段】複数のキャスター3により移動自在に構成された台本体の下部に、台本体を移動不能に接地支持するための接地体4を設け、キャスター3の車輪の下端が接地体4の下端と同一上下位置又は接地体4の下端よりも上方に位置した移動不能姿勢と、キャスター3の車輪の下端が接地体4の下端よりも下方に位置した移動可能姿勢とにキャスター3を上下方向で位置変更するための位置変更手段を備えている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 複数のキャスターにより移動自在に構成された台本体の下部に、該台本体を移動不能に接地支持するための接地体を設け、前記キャスターの車輪の下端が前記接地体の下端と同一上下位置又は該接地体の下端よりも上方に位置した移動不能姿勢と、前記キャスターの車輪の下端が前記接地体の下端よりも下方に位置した移動可能姿勢とに該キャスターを上下方向で位置変更するための位置変更手段を備えてなる移動台。
【請求項2】 前記位置変更手段が、前記台本体側に固定された固定部材に上下方向でスライド自在に取り付けた支持部材と、この支持部材をスライド操作するために該支持部材に連動機構を介して連結された足踏み操作部材からなり、前記連動機構が、前記固定部材に一端が水平軸芯周りで揺動自在に取り付けられた揺動アームと、前記支持部材に一端が枢支連結され、かつ、前記揺動アームの揺動力を該支持部材の上下方向への移動力に変換するために該揺動アームの他端に枢支連結された操作アームと、前記揺動アームを揺動操作するために前記足踏み操作部材とを連動連結する連動部材とからなる請求項1記載の移動台。
【請求項3】 前記支持部材及び固定部材のそれぞれが筒状部材からなり、前記揺動アームの一端を揺動支持する上側の回転軸を前記固定部材に貫通させ、前記操作アームの一端を前記支持部材に貫通させた下側の回転軸に一体回転状態で取り付け、前記両回転軸の間で、かつ、前記支持部材内に位置させた状態でコイルスプリングを配置してなる請求項2記載の移動台。
【請求項4】 前記台本体が寝具を載置するための寝台でなり、その寝台の下部を構成する略矩形状の基台フレームの前後に前記キャスターを左右一対ずつ配置し、前記左右一対のキャスターの揺動アームを同時に揺動操作自在にするために該揺動アームと前記足踏み操作部材とを連動連結してなる請求項1〜3のいずれかに記載の移動台。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特に寝具を載置して移動するために下部にキャスターを備えた寝台に関し、又、工場内等で重量物を運ぶために使用される移動台や買い物用のカート等の移動手段であるキャスターを備えた各種の移動台に関する。
【0002】
【従来の技術】上記寝台について説明すれば、診察室から病室への移動や病室の変更による移動が容易に行えるように平面視においてほぼ矩形状の支持フレームの4つの角部のそれぞれに、キャスターを備えさせて寝台を構成したものが一般的に用いられている。そして、前記移動後においてはその位置で移動しないように寝台を固定しておく必要があり、従来では、キャスターの車輪が回転しないように車輪に対する制動装置(ロック装置)を4個のキャスターにそれぞれ設けて、その制動装置をロック操作することにより寝台が移動しないように固定し、又、ロック操作された制動装置をロック解除操作することにより寝台の移動が行えるようにしている。
【0003】上記構成によれば、多数の部品からなる制動装置を全てのキャスターにそれぞれ備えさせることから、キャスター自体のコストが高くついてしまい、寝台全体がコスト高になる不都合があった。又、移動が小さな操作力で容易に行えるように転がり抵抗を少なくしたキャスターでは、制動装置をロックしていても寝台が不測に移動してしまうことがあり、改善の余地があった。尚、特に、床面がワックス等が塗られた滑りやすい場合には、前記不都合を顕著にするものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、コストの高騰を抑制しながらも、任意の位置で確実に固定することができる移動台を提供する点にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の課題解決のために、複数のキャスターにより移動自在に構成された台本体の下部に、該台本体を移動不能に接地支持するための接地体を設け、前記キャスターの車輪の下端が前記接地体の下端と同一上下位置又は該接地体の下端よりも上方に位置した移動不能姿勢と、前記キャスターの車輪の下端が前記接地体の下端よりも下方に位置した移動可能姿勢とに該キャスターを上下方向で位置変更するための位置変更手段を備えさせて、移動台を構成した。従って、移動台を移動させて任意の位置で移動できないように固定する場合には、位置変更手段にてキャスターの車輪の下端が接地体の下端と同一上下位置又は該接地体の下端よりも上方に位置した移動不能姿勢にキャスターを姿勢変更することにより、接地体にて移動台が移動しないように床面に接地支持することができる。又、前記移動不能姿勢から位置変更手段にてキャスターの車輪の下端が接地体の下端よりも下方に位置した移動可能姿勢にキャスターを姿勢変更することにより、キャスターにて移動台を自由に移動させることができる。つまり、キャスターを下降させてキャスターにて床面を押すことにより、キャスターの車輪の下端が接地体の下端よりも下方に位置した移動可能姿勢にキャスターを姿勢変更させることができ、又、前記移動可能姿勢からキャスターを上方に移動させることにより、車輪の下端が接地体の下端と同一上下位置又は該接地体の下端よりも上方に位置した移動不能姿勢にキャスターを姿勢変更させることができる。前記キャスターの上下位置変更は、人為操作力を用いて行うとにより、電動力を用いて行う場合に比べて装置の簡素化を図ることができ、好ましい。しかも、全てのキャスターに制動装置を設ける従来の場合に比べて、位置変更手段を構成する場合の方が、部品点数を減らすことができる。又、キャスターを上下方向に移動させる構成であるから、例えば接地体を上下方向に移動させる構成にした場合に、接地体を下降させて接地体により接地支持させた状態にしているときに、何らかの原因で接地体が上昇してキャスターにて移動可能な状態になるといったことがない。
【0006】前記位置変更手段が、前記台本体側に固定された固定部材に上下方向でスライド自在に取り付けた支持部材と、この支持部材をスライド操作するために該支持部材に連動機構を介して連結された足踏み操作部材からなり、前記連動機構が、前記固定部材に一端が水平軸芯周りで揺動自在に取り付けられた揺動アームと、前記支持部材に一端が枢支連結され、かつ、前記揺動アームの揺動力を該支持部材の上下方向への移動力に変換するために該揺動アームの他端に枢支連結された操作アームと、前記揺動アームを揺動操作するために前記足踏み操作部材とを連動連結する連動部材とからなっている。上記のように構成することによって、足踏み操作部材を揺動操作すると、揺動アームが揺動され、その揺動力を操作アームにて支持部材の上下方向への移動力に変換されて、前述のようにキャスターの車輪の下端が接地体の下端と同一上下位置又は該接地体の下端よりも上方に位置した移動不能姿勢にキャスターを姿勢変更したり、キャスターの車輪の下端が接地体の下端よりも下方に位置した移動可能姿勢にキャスターを姿勢変更することができる。
【0007】前記支持部材及び固定部材のそれぞれが筒状部材からなり、前記揺動アームの一端を揺動支持する上側の回転軸を前記固定部材に貫通させ、前記操作アームの一端を前記支持部材に貫通させた下側の回転軸に一体回転状態で取り付け、前記両回転軸の間で、かつ、前記支持部材内に位置させた状態でコイルスプリングを配置している。上記のようにコイルスプリングを配置することによって、移動台の一部の重量(コイルスプリングの付勢力の大きさによって変更できる)をコイルスプリングにて支えることができるから、前記のようにキャスターを下降させてキャスターにて床面を押すことにより、キャスターの車輪の下端が接地体の下端よりも下方に位置した移動可能姿勢にキャスターを姿勢変更させる場合の床面を押す力を軽減することができる。しかも、コイルスプリングの上下端を支持する部材を上記のように配設される2つの回転軸を兼用構成することができる。
【0008】前記台本体が寝具を載置するための寝台でなり、その寝台の下部を構成する略矩形状の基台フレームの前後に前記キャスターを左右一対ずつ配置し、前記左右一対のキャスターの揺動アームを同時に揺動操作自在にするために該揺動アームと前記足踏み操作部材とを連動連結している。上記のように構成することによって、足踏み操作部材を踏み込み操作することにより左右一対のキャスターの姿勢変更を行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に、寝具を載置することができる寝台(ベッド)を示し、寝台の下部の構成を図2に示している。その寝台の下部は、4つの床部1からなる台本体を支持するためのほぼ矩形状(図では長方形であるが正方形でもよい)の基台フレーム2に、寝台を移動させるための4個のキャスター3及び寝台を任意の位置で接地支持するための4個の接地体4を設けている。尚、図1に示す5は、ヘッドボードを示し、6は、フットボードを示しているが、これらは無くてもよい。前記ヘッドボード5側を前側とし、前記フットボード6側を後側とし、これら2つのボード5,6を前後方向とした場合にこれと直交する方向、つまり寝台の横幅方向を左右方向として以下において説明する。又、ここでは、移動台として寝台を挙げて説明しているが、キャスターを備えた各種の移動台に本発明を適応して実施することができる。前記基台フレーム2は、前後に配置された角型で左右方向に延びる第1フレーム部2A,2Aと、これら第1フレーム部2A,2Aの左右端同士を前後方向で連結するための角型の第2フレーム部2B,2Bとからなっているが、他の構成であってもよい。
【0010】又、前記接地体4は、図2に示すように、前記前後に位置する一対の第1フレーム部2A,2Aそれぞれの左右端部に固定されたほぼ円柱状のボス部4Aと、このボス部4Aの下端に取り付けられた円盤状の接地部4Bとから構成されているが、他の構成であってもよい。又、ここでは、4個の接地体4から構成しているが、寝台を安定良く接地支持させることができるのであれば、2個又は3個であってもよいし、更に安定度を高めるために5個以上の任意の数から構成してもよい。
【0011】前記キャスター3は、図4及び図5(a),(b)に示すように、ゴム製又は合成樹脂製等からなるほぼドーナツ型のタイヤ7Aとこのタイヤ7Aが外嵌着されたホイール7Bとからなる車輪7、この車輪7を回転自在に支持するほぼ門型のフレーム8、前記フレーム8を縦(上下)軸芯X周りで回転自在に支持するための取付部材9、この取付部材9の上端に突出すると共に支持部材10にそれの下端に溶接されたフランジ付きナット11(図6(a),(b)参照)に螺合して固定される支軸12を備えている。前記キャスター3は、縦軸芯X周りで回転(旋回)自在なものから構成しているが、回転(旋回)できないものから構成してもよい。又、前記キャスター3の構成は、図に示すものに限定されるものではなく、形状及び構成部品等は自由に変更可能である。図5(a),(b)に示す13は、ワッシャーである。
【0012】図2〜図6に示すように、前記寝台には、キャスター3の車輪7の下端が接地体4の下端と同一上下位置(接地体4の下端よりも上方に位置した上方位置でもよい)した移動不能姿勢と、キャスター3の車輪7の下端が接地体4の下端よりも下方に位置した移動可能姿勢とにキャスター3を上下方向で位置変更するための位置変更手段14を備えさせており(位置変更手段は前後にそれぞれ同一のものを備えており、以下において、一方の位置変更手段についてのみ説明する)、その位置変更手段14が、前記基台フレーム2側に固定された円筒状(楕円筒状や角筒状でもよい)の固定部材15に上下方向でスライド自在に取り付けた円筒状(楕円筒状や角筒状でもよい)の前記支持部材10と、この支持部材10をスライド操作するために支持部材10に連動機構16を介して連結された足踏み操作部材17からなっている。
【0013】前記連動機構16は、前記固定部材15に一端が水平軸芯Y周りで後述の回転軸21を介して揺動自在に取り付けられた一対の揺動アーム18,18(強度アップ及び動きをスムーズにするために2枚のアームを設けているが、一枚であってもよい)と、前記支持部材10に一端が支持部材10に貫通された後述のピンPに連結され、かつ、前記揺動アーム18,18の揺動力を支持部材10の上下方向への移動力に変換するために揺動アーム18,18の他端に枢支連結された一対の操作アーム19,19(前記揺動アーム18と同数)と、前記揺動アーム18を揺動操作するために前記足踏み操作部材17とを連動連結する連動部材20とからなっているが、他の構成であってもよい。図6(a),(b)に示す15Aは、ピンPの上下移動を許容するために固定部材15に形成された上下方向に長い長孔である。
【0014】前記連動部材20は、前記左右一対ずつの合計4枚の揺動アーム18,18、18,18を一体的に揺動させるためにそれら揺動アームに一体化された左右方向に長尺な六角棒からなる回転軸21と、その回転軸21の長手方向2箇所から前後方向に延びる逆への字形状の中継アーム22,22と、それら中継アーム22,22の遊端側に貫設され、かつ、左右一対の前記足踏み操作部材17,17が一対の取付部材24,24を介して取り付けられた円筒状のパイプ部材23とからなっている。前記足踏み操作部材17は、前記取付部材24,24に支持された円筒状のパイプ部17Aと、このパイプ部17Aの先端に回転自在に取り付けられた足踏み部17Bとからなっているが、他の構成であってもよい。ここでは、寝台の左右いずれからでも足踏み操作部材17を操作することができるように2個の足踏み操作部材17,17を備えさせているが、一方側のみで操作できるように一方側のみ足踏み操作部材17を備えさせて実施することもできる。又、2個のキャスター3,3を同時に上下方向に姿勢変更させることによって、操作性を高めることができるが、各キャスター3に対して足踏み操作部材17を備えさせて4個の足踏み操作部材17,17,17,17をそれぞれ操作する構成であってもよい。又、前記足踏み操作部材17を踏み込んだときの揺動力を利用してキャスター3を上下方向に移動させる構成としているが、他の構成であってもよい。
【0015】前記キャスター3,3の姿勢変更について説明すれば、まず図7(a)に示すように、前側に位置する左右の足踏み操作部材17,17のうちの一方の足踏み操作部材17に足を掛けて下方に踏んで下方へ移動させることにより、回転軸21が回転すると同時に4つの揺動アーム18を一方に揺動させる。このとき、4つの操作アーム19も揺動アーム18と逆方向に揺動されて、図5(a)及び図6(a)に示すように、両アーム18,19が縦(上下)方向に一直線に並んだ伸長状態になることにより支持部材10,10が固定部材15,15に対して下方に移動する。そして、床面を支持部材10,10の下端に備えたキャスター3,3が押圧することにより寝台を持ち上げて、図7(a)に示すように、キャスター3,3の車輪7,7の下端が接地体4,4の下端よりも下方に位置した移動可能姿勢に姿勢変更することができる。つまり、寝台を床面Hに対して前側のキャスター3,3で支えている状態にすることができる。そして、残る後側に位置するキャスター3,3も前記と同様に移動可能姿勢に姿勢変更することにより、寝台を移動させることができる。前記キャスター3,3の車輪7,7の下端が接地体4,4の下端よりも下方に位置した移動可能姿勢に姿勢変更された状態で固定することができるロック機構を備えさせて、寝台の移動中等にキャスター3,3が移動可能姿勢から移動不能姿勢に不測に切り換えられることがないように構成してもよいし、又、不安定切り換え用のバネを設けて、キャスター3,3を移動可能姿勢及び移動不能姿勢のそれぞれの姿勢で付勢し、かつ、その一方の姿勢が少しでも切り替わると残る他方の姿勢に付勢力により容易に切り替わるように構成してもよい。前記寝台を移動させた後は、図7(b)に示すように、下方に位置している足踏み操作部材17をそれに下方から足先を引っ掛けて上方に持ち上げることにより、図7(a)で示す上方位置に位置させることで、前記回転軸21が前記方向とは反対方向に回転し、図6(b)に示すように、揺動アーム18と操作アーム19がほぼくの字形状に短縮した状態になり、支持部材10が固定部材15に対して上方に移動する。これにより、キャスター3,3の車輪7,7の下端が接地体4の下端と同一上下位置(接地体4の下端よりも上方に位置した上方位置でもよい)に位置した移動不能姿勢にキャスター3,3を姿勢変更することができる(図7(a)参照)。つまり、寝台を床面Hに前側の接地体4,4で支えている状態にすることができる。そして、残る後側のキャスター3,3も同様に移動不能姿勢に姿勢変更することにより、その位置で寝台を移動不能状態に固定することができる。ここでは、前後のキャスター3,3に対する上下位置変更を、前後に設けられた2つの足踏み操作部材17,17をそれぞれ操作することにより行うことによって、各キャスター3に対してそれぞれ設けた足踏み操作部材17を操作する合計4回の操作を行う場合に比べて、2回の操作で済ませることができるが、前記前後の足踏み操作部材17,17をリンク等により連動連結することにより一回の操作で4個のキャスター3の位置を変更できるように構成してもよい。このように一回の操作で4個のキャスター3を位置変更させる場合には、2回の操作で行う場合に比べて操作力が大きくなり操作性が低下するものであるため、後述するコイルスプリング27による付勢力を用いることによって、操作力を軽減することができる。
【0016】図5(a),(b)及び図6(a),(b)に示すように、前記一対の揺動アーム18,18の一端を揺動支持する上側の回転軸である前記回転軸21を前記固定部材15に回転自在に貫通させ、前記操作アーム19の一端を前記支持部材10に貫通させた下側の回転軸である前記ピンPに一体回転状態で取り付け、前記回転軸21とピンPの間で、かつ、前記支持部材10内に位置させた状態でコイルスプリング25を配置している。図において26は、前記上側の回転軸21を覆うと共に前記コイルスプリング25の上端を受けるために設けられたパイプであり、又、27は、前記下側の回転軸Pを覆うと共に前記コイルスプリング25の下端を受けるために設けたパイプであり、これらパイプ26,27を省略して実施することもできる。従って、コイルスプリング25を配置することによって、寝台の一部の重量をコイルスプリング25の付勢力にて受け止めることができるから、足踏み操作力の軽減を図ることができるだけでなく、移動可能姿勢から移動不能姿勢への切り換えやこれとは反対に移動不能姿勢から移動可能姿勢への切り換え時に、コイルスプリング27がクッション材として働くことになり、姿勢変更時に発生する衝撃力の一部を吸収することができる。又、汎用部品である安価なコイルスプリング27を用いているが、反発力を有する弾性体に代えてもよいし、又、エアダンパーなどを用いて実施することもできる。前記コイルスプリング25の上下端部を水平方向にカットして偏平な端面を形成することにより、回転軸21及びピンPとの接触面積を増大させて、ガタツキのない安定した状態で接当させた状態を維持させることができる利点があるが、このような上下端部の処理を行わなくてもよい。
【0017】又、図3で示すように、キャスター3,3、足踏み操作部材17,17等を組み付けてユニット化しておけば、図7(a),(b)に示すように、これらユニットを固定部材15に取り付けた取付板28を介して既存の寝台に固定するだけで、移動可能状態と移動不能状態とに切り換え自在な寝台を得ることができる利点がある。前記キャスター3,3の上下位置変更を足踏み力のみを利用して行うことによって、装置の簡素化を図ることができるが、場合によっては一部又は全部の操作力を電動モータ等の電動力にて代用することもできる。
【0018】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、キャスターの車輪の下端が接地体の下端と同一上下位置又は接地体の下端よりも上方に位置した移動不能姿勢と、キャスターの車輪の下端が接地体の下端よりも下方に位置した移動可能姿勢とにキャスターを上下方向で位置変更するための位置変更手段を備えさせることによって、キャスターを位置変更操作しない限り、キャスターが位置変更されることがなく、従来のようにキャスターの車輪が回転しないようにロック装置を設けた場合に発生する移動台の不測の移動を確実に阻止して任意の位置で確実に固定することができる信頼性の高い移動台を提供することができる。尚、キャスターの上下位置変更は、人為操作力を用いて行うとにより、電動力を用いて行う場合に比べて装置の簡素化を図ることができ、好ましい。しかも、全てのキャスターに制動装置を設ける従来の場合に比べて、位置変更手段を構成する場合の方が、部品点数を減らすことができ、コストが高騰することを抑制することができる。又、キャスターを上下方向に移動させる構成であるから、例えば接地体を上下方向に移動させる構成にした場合に、接地体を下降させて接地体により接地支持させた状態にしているときに、何らかの原因で接地体が上昇してキャスターにて移動可能な状態になるといったことがなく、使用面において信頼性の高いものに構成することができる。
【0019】請求項2の発明によれば、揺動アームの揺動力を支持部材の上下方向への移動力に変換することによって、直接上下方向への移動力によりキャスターを上下方向に移動させるものに比べて操作力の軽減を行うことができる。
【0020】請求項3の発明によれば、移動台の重量の一部を支えることができるコイルスプリングを配置することによって、キャスターを下降させてキャスターにて床面を押すことにより、キャスターの車輪の下端が接地体の下端よりも下方に位置した移動可能姿勢にキャスターを姿勢変更させる場合の床面を押す力を軽減することができるだけでなく、移動可能姿勢から移動不能姿勢への姿勢変更や移動不能姿勢から移動可能姿勢への姿勢変更時に発生する床面との衝撃力を吸収することができる。しかも、コイルスプリングの上下端を支持する部材を上記のように配設される2つの回転軸を兼用構成することができ、部材点数の削減化によるコストの低減を図ることができる。又、汎用のコイルスプリングを用いることによって、コスト面において更に有利になる。
【0021】請求項4の発明によれば、足踏み操作部材を踏み込み操作することにより左右一対のキャスターの姿勢変更を行うことができ、各キャスターに対して足踏み操作部材を設けたものに比べて、操作回数が半分の2回で済み、操作性の向上を図ることができる。
【出願人】 【識別番号】390007870
【氏名又は名称】シーホネンス株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市東成区深江北三丁目10番17号
【識別番号】000111731
【氏名又は名称】ハンマーキャスター株式会社
【住所又は居所】大阪府大阪市東成区深江南1丁目6番23号
【出願日】 平成14年2月20日(2002.2.20)
【代理人】 【識別番号】100074561
【弁理士】
【氏名又は名称】柳野 隆生
【公開番号】 特開2003−237303(P2003−237303A)
【公開日】 平成15年8月27日(2003.8.27)
【出願番号】 特願2002−42890(P2002−42890)