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【発明の名称】 キャスタ
【発明者】 【氏名】和田 俊雄
【住所又は居所】京都府長岡京市東神足2丁目1番1号 日本輸送機株式会社内

【要約】 【課題】無人搬送車や搬送台車などの搬送装置の反転をスムーズに行なわせて反転走行を容易に行なわせること。

【解決手段】タイヤ25の旋回軸となる軸22の外側面に溝31を凹設した受け具32を固着する。この溝31に嵌まり込むボールプランジャ33を無人搬送車の下面に取り付けられるベース21の下面に配設する。無人搬送車の前進走行時にはボールプランジャ33が溝31内に嵌まり込み、無人搬送車を前進から後進に反転させても、ボールプランジャ33が溝31に嵌まり込んでいるので、タイヤ25はロックされた状態となる。これにより、無人搬送車をスムーズに反転走行をさせることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】荷を搬送する搬送装置の下面に設けられ、前記搬送装置の走行反転時にタイヤが旋回可能なキャスタにおいて、前記搬送装置の走行反転時に前記タイヤの向きを該タイヤの反転前の向きにロックするロック機構を設けていることを特徴とするキャスタ。
【請求項2】前記ロック機構は、タイヤの旋回軸側に設けた溝と、この溝に嵌まり込むボールプランジャとで構成されていることを特徴とする請求項1記載のキャスタ。
【請求項3】前記タイヤの旋回軸にネジ止めするリングを設け、このリングの外面に前記溝を形成していることを特徴とする請求項1または請求項2記載のキャスタ。
【請求項4】前記ロック機構を、前記タイヤの旋回軸に設けた溝と、この溝に直線の反転時に嵌まり混んでタイヤの旋回をロックするソレノイド装置とで構成していることを特徴とする請求項1〜請求項3にいずれか記載のキャスタ。
【請求項5】前記搬送装置が走行するレール側には該搬送装置の位置検出用のドクが複数設けられ、これらのドクを検出したセンサからの出力にて前記レールが直線部分では前記ソレノイド装置を制御して前記タイヤの旋回をロックし、直線部分以外では前記ロックを解除する制御手段を設けていることを特徴とする請求項4に記載のキャスタ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、荷物を搬送する無人搬送車や搬送台車などの搬送装置の車輪として用いられるキャスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】図12は立体自動倉庫の概略構成図を示し、荷を保管する荷棚を多数設けたラック1が走行路2を挟んで構築されており、走行路2にはレール3が敷設されている。このレール3には該レール3上を走行自在としたスタッカクレーン4が配置されており、このスタッカクレーン4によりラック1内の荷の搬入、搬出を行なうようになっている。ラック1の端部側には入出庫ステーション5がそれぞれ設けられており、この入出庫ステーション5は、荷が搬入される入庫ステーション5aと、荷を搬出する出庫ステーション5bとで構成されている。
【0003】上記の入出庫ステーション5の側方には無人搬送車10を周回走行させるレール6、7が略長方形状に敷設されており、入出庫ステーション5側とは反対側に外部と無人搬送車10との間で荷の搬入、搬出を行なう入庫ステーション11と出庫ステーション12とがそれぞれ設けられている。
【0004】そして、無人搬送車10が入庫ステーション11で荷を受け取り、レール6、7上を走行して所定のラック1側の入庫ステーション5aまで行き、該入庫ステーション5aで無人搬送車10に積載していた荷を降ろす。該入庫ステーション5aにスタッカクレーン4が移動し、荷をラック1の所定の荷棚に搬入する。また、ラック1の荷を搬出する場合には、スタッカクレーン4が荷棚まで荷を取りに行き、出庫ステーション5bまで荷を搬送する。該出庫ステーション5bでは無人搬送車10に荷を搭載し、出庫ステーション12まで無人搬送車10が走行して該出庫ステーション12に荷を降ろすようになっている。
【0005】図13は上記無人搬送車10の概略構成図を示しており、無人搬送車10の基台13の下面の一方側には、モータ14を備えた駆動輪15と、従動輪16が設けられている。また、基台13の下面の他方側にはキャスタ20がそれぞれ設けられていて、駆動輪15及び従動輪16はレール6上を、キャスタ20はレール6より幅広としてレール7上をそれぞれ転動して無人搬送車10がレール6、7上を走行するようになっている。
【0006】図14は上記キャスタ20の斜視図を示し、このキャスタ20は周知な構造のものであり、無人搬送車10の基台13の下面に直接取り付けられる平板状のベース21と、このベース21の下面にベアリング(図示せず)を介して該ベース21に旋回自在に取り付けられている軸22と、この軸22の下面に装着されている略コ字型のブラケット23と、このブラケット23の下部にピン24により回転自在に装着されているタイヤ25とで構成されている。
【0007】図15は基台13を上から見た場合のキャスタ20等の配置構成図を示しており、駆動輪15及び従動輪16はそれぞれ4つのガイドローラ17を備えていて、これらのガイドローラ17がレール6の左右に位置して駆動輪15及び従動輪16のガイドを行なっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、無人搬送車10が図12の矢印イに示す方向に走行してきて入庫ステーション5aで荷を降ろした後に、隣接する出庫ステーション5b(図12では上側の出庫ステーション5b)で荷を受け取る場合に、レール6、7を一周して受け取ることも考えられるが、作業効率の観点からは矢印ロに示すように無人搬送車10を後進へと反転させて該出庫ステーション5bで荷を受け取ることになる。
【0009】かかる場合、図15に示すように無人搬送車10を前進(図12では矢印イ)から後進(図12では矢印ロ)へ反転する場合に、キャスタ20はその偏芯量A(図14に示す軸22の旋回軸とタイヤ25の回転軸の偏芯量A)ほど横ズレを発生しつつ向きを変える必要がある。他方の駆動輪15及び従動輪16は各4個のガイドローラ17でレール6に拘束されているため、キャスタ20の横ズレはタイヤ25とレール7の摩擦による移動で処理されている。この時の移動力は通常のころがり抵抗0.01に対して0.6程度の大きな力を必要とし、無人搬送車10をスムーズに反転できないという問題があり、同時に、その分大きな駆動力を持つモータ等が駆動輪15に必要となるという問題があった。
【0010】本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、無人搬送車や搬送台車などの搬送装置の反転をスムーズに行なわせて反転走行を容易に行なわせることを目的としたキャスタを提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明の請求項1記載のキャスタでは、荷を搬送する搬送装置の下面に設けられ、前記搬送装置の走行反転時にタイヤが旋回可能なキャスタにおいて、前記搬送装置の走行反転時に前記タイヤの向きを該タイヤの反転前の向きにロックするロック機構を設けていることを特徴としている。
【0012】かかる構成とすることで、搬送装置を走行反転させてもタイヤは反転前の向きにロックされているため、スムーズに反転走行が可能となる。
【0013】請求項2に記載のキャスタでは、前記ロック機構は、タイヤの旋回軸側に設けた溝と、この溝に嵌まり込むボールプランジャとで構成されていることを特徴としている。これにより、簡単な構成でロック機構を構成でき、しかも低コストにすることができる。
【0014】請求項3に記載のキャスタでは、前記タイヤの旋回軸にネジ止めするリングを設け、このリングの外面に前記溝を形成していることを特徴としている。これにより、溝を形成する部材の旋回軸への取り付けがリングをネジ止めするだけで容易に取り付けることができ、また、リングをタイヤの旋回軸の周方向にずらすことで、溝の位置をタイヤの旋回軸に合わせることができ、溝等の部材の加工精度を無視して組立が可能となり、その分製造コストを安価にできる。
【0015】請求項4に記載のキャスタでは、前記ロック機構を、前記タイヤの旋回軸に設けた溝と、この溝に直線の反転時に嵌まり混んでタイヤの旋回をロックするソレノイド装置とで構成していることを特徴としている。これにより、搬送装置を反転させる場合にソレノイド装置によりタイヤを確実にロックでき、スムーズに反転走行させることができる。
【0016】請求項5に記載のキャスタでは、前記搬送装置が走行するレール側には該搬送装置の位置検出用のドクが複数設けられ、これらのドクを検出したセンサからの出力にて前記レールが直線部分では前記ソレノイド装置を制御して前記タイヤの旋回をロックし、直線部分以外では前記ロックを解除する制御手段を設けていることを特徴としている。これにより、レールの直線部分は、ソレノイド装置によりタイヤの旋回がロックされているので、搬送装置の前進、後進を自由に行なうことができ、また、レールの直線部分以外のコーナー部などでは、タイヤの旋回のロックが解除されるので、タイヤがスムーズに旋回してコーナー部をスムーズに走行することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明のキャスタ30の分解斜視図を示している。なお、従来のキャスタと同一の機能を発揮する要素には同一の番号を付している。キャスタ30の旋回軸となる軸22の周面に断面を略円弧状とした溝31を凹設した受け具32を固着し、この受け具32の溝31に嵌めてタイヤ25の向きを一定の方向にロックするロック部材としてのボールプランジャ33をベース21の下面に固定具33を介して配設している。
【0018】ボールプランジャ33は図2に示すように、ケース35と、このケース35内に配設したスプリング36と、このスプリング36により付勢されてケース35の先端の開口部37より先端部分が突出するボール38との周知な構成から成っている。ボールプランジャ33のボール38の先端部分は通常はケース35の開口部37より突出していて溝31内に嵌まり、タイヤ25が軸22を中心として旋回しないようにロックされた状態となっている。このボールプランジャ33を用いることにより、簡単な構成でロック機構を構成でき、しかも低コストにすることができる。
【0019】図3は軸22の表面に溝31を直接凹設した場合を示し、上記と同様にボールプランジャ33のボール38が溝31内に嵌まってタイヤ25が軸22を中心として旋回しないように軸22をロックするようになっている。また、図4はロック部材の他の例を示し、ベース41に穿孔している穴42に遊嵌しているアーム43にスプリング44を介装し、アーム43の先端に回転自在に設けたローラ45を上記スプリング44の付勢力により軸22側の溝31に嵌めるようにしたものである。
【0020】図5はタイヤ25を特定の方向にロックする場合の溝31の位置とこの溝31に嵌めるボールプランジャ33の付勢方向との関係を示す図である。無人搬送車10が前進する方向のタイヤ25の向きにおけるタイヤ25の幅方向の中心線とタイヤ25の回転軸とが90°になるように溝31の位置とボールプランジャ33のボール38との位置が合うようにする必要がある。すなわち、タイヤ25の旋回中心上を通るタイヤ25の幅方向の中心線上と同一線上に溝31と嵌合しているボール38を付勢することで、タイヤ25が無人搬送車10の走行方向と同一の向きにロックされて、タイヤ25は旋回することなく、レール7に沿って回転する。
【0021】したがって、図12に示すように無人搬送車10を前進から後進へと反転させても、ボールプランジャ33が溝31に嵌まっているので、タイヤ25がロックされて該タイヤ25は旋回せずに、そのままタイヤ25が逆回転して、スムーズに反転走行が可能となる。なお、本発明におけるキャスタ30は無人搬送車10を反転させた状態でレール6、7上を周回させることを特に想定はしておらず、隣接する入出庫ステーション5へ短距離の走行に特に有効である。
【0022】また、軸22側の溝31の位置が周方向にずれてボールプランジャ33による軸22への付勢方向が図5に示すタイヤ25の幅方向の中心線と交差する方向に付勢されると、前進から後進に反転させた場合にタイヤ25を旋回させる方向に力が加わり、タイヤ25が旋回して従来と同様に大きな力が必要となり、スムーズに反転走行ができなくなる。
【0023】なお、図12に示すレール6、7の円弧状のコーナー部では、無人搬送車10の基台13がねじれるために、そのねじれに伴ってタイヤ25が軸22の中心を旋回軸として旋回する。この時、軸22が旋回するためボールプランジャ33のボール38は溝31から外れるが、コーナー部を回ってタイヤ25がレール6、7の直線部分に来るとタイヤ25が元の位置に復帰するように旋回して、ボール38が溝31内に嵌まり込む。
【0024】なお、上記の説明の中での図4及び図5において、溝31を図3に示すような軸22に直接形成しているような状態で描いているが、受け具32に溝31を形成している場合も含まれるものである。また、後述する図6の場合も同様である。
【0025】図6は溝31に嵌めてタイヤ25をロックするロック部材をソレノイド装置50で構成した場合を示しており、このソレノイド装置50は、電源が印加されるコイル51と、このコイル51内に配置されて該コイル51のオン(励磁)、オフ(非励磁)により吸引、突出するロックプランジャ52と、コイル51のオフ時にロックプランジャ52を突出させて軸22側の溝31に嵌め込むコイル状のスプリング53とで構成されている。このソレノイド装置50を用いた場合は、無人搬送車10がレール6、7の直線部分を走行する時はオフしたソレノイド装置50のロックプランジャ52がスプリング53の弾発力により溝31に嵌まり込んでタイヤ25の旋回をロックし、後述するようにコーナー部などを走行する場合には、ソレノイド装置50をオンしてロックプランジャ52を吸引して溝31から外してロックを解除するものである。
【0026】以下にソレノイド装置50による制御動作について説明する。図7及び図8に示すように、無人搬送車10のキャスタ30が走行する側のレール6には複数のドク70・・・が配設され、また、無人搬送車10側には上記ドク70・・・を検出するための2つのセンサ61、62が設けられている。この例では、レール6側に9個のドク71〜79が配設されており、その内のドク71を原点として、該ドク71の位置より下方に原点用ドク70が配設されている。なお、この原点用ドク70は、原点とした位置のドク71の箇所のみ1つだけ設置されている。また、無人搬送車10側には図7に示すように、略コ字型としたセンサ61、62が上下方向に2個配設されていて、上側のセンサをカウント用センサ61とし、下側のセンサを原点検出用センサ62としている。
【0027】上記各ドク70・・・は、例えば平板状に形成されてレール6の側面に配置されていて、無人搬送車10の走行に伴いセンサ61、62の内側を通過するようになっている。両センサ61、62は、例えば、投光器と受光器とで構成され、ドク70・・・がセンサ61、62を通過した際に該ドク70・・・により光が遮断されることで、センサ61、62がドク70・・・を検出するようになっている。カウント用センサ61及び原点検出用センサ62からの検出信号は、無人搬送車10内のCPU60に取り込まれ、後述するようにCPU60によりソレノイド装置50がオン、オフされて、タイヤ25の旋回をロックしたり、解除したり制御される。
【0028】上述したように、この例ではドク71を原点の位置とし、無人搬送車10がレール6上を走行してカウント用センサ61がこの原点位置のドク71を検出した場合にCPU60側でカウントを開始するようになっている。なお、無人搬送車10が反転走行するとマイナスにカウンタされていく。そして、原点のドク71を検出し、さらにレール6を走行して順次ドク72・・・をカウントしながら走行していく。ドク71・・・を検出してカウントしていくことで、CPU60側は、キャスタ30が現在どこの位置にいるが認識し、図8に示す直線部分のドク71〜ドク75と、ドク76〜ドク79の区間は、CPU60はソレノイド装置50を解除してスプリング53の弾発力にてロックプランジャ52が軸22、つまりタイヤ25の旋回をロックして走行する。
【0029】図8に示す直線部分以外の両コーナー部を含めたドク79〜ドク71及びドク75〜ドク76の区間はソレノイド装置50をオンして、ロックプランジャ52を吸引させてタイヤ25の旋回のロックを解除して、タイヤ25がコーナー部などではスムーズに旋回できるようにしている。
【0030】このように、このソレノイド装置50を設けた例では、レール6、7の直線部分は、ソレノイド装置50によりタイヤ25の旋回がロックされているので、無人搬送車10の前進、後進を自由に行なうことができ、また、レール6、7の直線部分以外のコーナー部などでは、タイヤ25の旋回のロックが解除されるので、タイヤ25がスムーズに旋回してコーナー部をスムーズに走行することができる。
【0031】なお、このソレノイド装置50の制御は、CPU60側で無人搬送車10を反転走行させている時だけタイヤ25の旋回をロックするようにしても良い。また、搬送台車などの有人搬送装置の場合は、オペレータの手動によるスイッチ操作などでソレノイド装置50を操作するようになっている。
【0032】(第2の実施の形態)先の実施形態では、溝31を形成した該受け具32を軸22に固着したり、あるいは溝31を軸22に直接形成するようにしていたが、本実施形態では、軸22側には何ら加工を施さずに軸22に装着固定する略Ω状のリング54に溝31を形成するようにしたものである。金属製のリング54の表面に図1に示すのと同様の溝31を形成した受け具32を固着し、受け具32の反対側には接続片55をそれぞれ折曲形成している。両接続片55にはボルト(図示せず)挿通用の穴56が穿孔されており、この穴56にボルトを挿通してナットを螺着することで、リング54を軸22に固定する。
【0033】これにより、溝31を形成した受け具32を軸22側に取り付ける場合と比べて、リング54を軸22に取り付けるだけで、溝31を形成した受け具32を容易に軸22側に取り付けることができる。また、ボールプランジャ33等のロック部材に対しての溝31の周方向の位置は、リング54を周方向に回すことで容易に位置決めを行なうことができる。また、タイヤ25の旋回軸に溝31の位置(図5参照)に容易に合わせることができるため、受け具32の部品の加工精度を無視でき、また、組立誤差を吸収することができる。
【0034】図10はリング54の他の例を示し、タイヤ25が旋回した後に復帰する際にボールプランジャ33のボール38が溝31内にスムーズに嵌まり込むようにしたものであり、リング54の厚みを溝31に近くなるにつれて厚くしたものである。これにより溝31の両側の表面が緩やかな曲面となって、ボール38が溝31内にスムーズに嵌まり込むことができる。また、リング54の厚みを全周にわたって均等にしても良い。
【0035】図11は更に他の例を示し、リング54の周面に固着する受け具32を円弧状に形成すると共に、受け具32の厚みを溝31に近くなるにつれて厚くしたものである。これにより溝31の両側の表面を緩やかな曲面となって、ボール38が溝31内にスムーズに嵌まり込むることができる。また、受け具32の厚みを全体に均等にしても良い。
【0036】なお、図9〜図11において、ロック部材としてはボールプランジャ33の場合を例に挙げて説明したが、図4及び図6に示すようなロック部材の場合も適用できることは言うまでもない。
【0037】また、上記各実施形態では、本発明にかかるキャスタが用いられる搬送装置の例として無人搬送車を挙げて説明したが、無人搬送車に限られるものではなく、有人による一般的な台車などの荷物を搭載して搬送する搬送装置全般に本発明を適用できるものである。
【0038】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のキャスタによれば、前記搬送装置の走行反転時に前記タイヤの向きを該タイヤの反転前の向きにロックするロック機構を設けているので、搬送装置を走行反転させてもタイヤは反転前の向きにロックされており、これにより、搬送装置をスムーズに反転走行させることができる。
【0039】請求項2に記載のキャスタによれば、前記ロック機構は、タイヤの旋回軸側に設けた溝と、この溝に嵌まり込むボールプランジャとで構成しているので、簡単な構成でロック機構を構成でき、しかも低コストにすることができる。
【0040】請求項3に記載のキャスタによれば、前記タイヤの旋回軸にネジ止めするリングを設け、このリングの外面に前記溝を形成しているので、溝を形成する部材の旋回軸への取り付けがリングをネジ止めするだけで容易に取り付けることができ、また、リングをタイヤの旋回軸の周方向にずらすことで、溝の位置をタイヤの旋回軸に合わせることができ、溝等の部材の加工精度を無視して組立が可能となり、その分製造コストを安価にできる。
【0041】請求項4に記載のキャスタによれば、前記ロック機構を、前記タイヤの旋回軸に設けた溝と、この溝に直線の反転時のみ嵌まり混んでタイヤの旋回をロックするソレノイド装置とで構成しているので、搬送装置を反転させる場合にソレノイド装置によりタイヤを確実にロックでき、スムーズに反転走行でき、また、搬送装置の反転時以外はタイヤはフリー状態となっているので、走行時にはスムーズにタイヤを旋回させることができる。
【0042】請求項5に記載のキャスタによれば、レールの直線部分は、ソレノイド装置によりタイヤの旋回がロックされているので、無人搬送車の前進、後進を自由に行なうことができ、また、レールの直線部分以外のコーナー部などでは、タイヤの旋回のロックが解除されるので、タイヤがスムーズに旋回してコーナー部をスムーズに走行することができる。
【出願人】 【識別番号】000232807
【氏名又は名称】日本輸送機株式会社
【住所又は居所】京都府長岡京市東神足2丁目1番1号
【出願日】 平成14年1月25日(2002.1.25)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−211906(P2003−211906A)
【公開日】 平成15年7月30日(2003.7.30)
【出願番号】 特願2002−16298(P2002−16298)