| 【発明の名称】 |
自転車用リム |
| 【発明者】 |
【氏名】岡島 伸平
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| 【要約】 |
【課題】スポークの引張力により、真円度の改善された自転車車輪が形成されるリムを提供する。
【解決手段】このリムは、第1及び第2環状横部分52と、内部環状部分54と、外部環状タイヤ接続部分50と、複数のスポーク穴58とを備えている。内部環状部分54は、第1及び第2環状横部分52の内側でかつこれらの間に配置される。外部環状タイヤ接続部分50は第1及び第2環状横部分52の間に配置される。タイヤ接続部分50はリムの中心軸を中心に配置された非円形の外周端を備えている。複数のスポーク穴58は、内部環状部分54か、または第1及び第2環状横部分52の少なくとも1つに形成されている。非円形外周端は、リムの中心軸からスポーク穴を通過して延びる第1半径と、周上に隣接する選択された2組のスポーク穴対の中間部を通過する第1半径よりも小さい第2半径とを有している。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】第1及び第2環状横部分と、前記第1及び第2環状横部分の半径方向内側において、前記第1及び第2環状横部分の間に軸方向に配置された内部環状部分と、前記第1及び第2環状横部分の間に軸方向に配置され、リムの中心軸を中心に配置された非円形外周端を有する外部環状タイヤ接続部分とを備え、前記内部環状部分及び前記第1及び第2環状横部分の少なくとも1つは周上に間隔をおいて配置された複数のスポーク穴を備え、前記非円形外周端は、前記リムの中心軸から前記スポーク穴を通過して延びる第1半径と、周上に隣接する選択された2組のスポーク穴対の中間部を通過する前記第1半径よりも小さい第2半径とを有している、自転車用リム。 【請求項2】前記第1及び第2環状横部分と、前記内部環状部分と、前記外部環状タイヤ接続部分とは中空の内部を形成している、請求項1に記載の自転車用リム。 【請求項3】前記スポーク穴の第1組は前記第1環状横部分に形成され、前記スポーク穴の第2組は前記第2環状横部分に形成される、請求項1又は2に記載の自転車用リム。 【請求項4】前記外部環状タイヤ接続部分は、第1環状ビードを備えた第1クリンチャー式接続フランジと、第2環状ビードを備えた第2クリンチャー式接続フランジとを備えている、請求項1から3のいずれかに記載の自転車用リム。 【請求項5】前記外部環状タイヤ接続部分は、軸方向に湾曲するタイヤ接合面である、請求項1から3のいずれかに記載の自転車用リム。 【請求項6】前記スポーク穴の総数は28個以下である、請求項1から5のいずれかに記載の自転車用リム。 【請求項7】前記スポーク穴の総数は16個である、請求項6に記載の自転車用リム。 【請求項8】前記スポーク穴の前記第1組の数は、前記スポーク穴の前記第2組の数に等しい、請求項3から5のいずれかに記載の自転車用リム。 【請求項9】前記スポーク穴の前記第1組は前記リムの周上にほぼ等間隔で配置され、前記スポーク穴の前記第2組は前記リムの周上にほぼ等間隔で配置され、前記リムの前記中心軸に沿って観察した際に、前記スポーク穴の前記第2組の穴は、前記スポーク穴の前記第1組の穴の1つにほぼ隣接して配置されている、請求項8に記載の自転車用リム。 【請求項10】前記スポーク穴の前記第1組は、前記スポーク穴の前記第2組の2倍の数の前記スポーク穴を備えるとともに、前記リムの周上にほぼ等間隔で対にされて配置され、前記第2組の前記スポーク穴の1つは、前記スポーク穴の前記第1組の前記対の1つに隣接して配置される、請求項3に記載の自転車用リム。 【請求項11】前記リムの中心軸を中心に配置された非円形外周を有する非円形自転車用リムを形成するステップと、複数の引張スポークによって、自転車用ハブを非円形自転車用リムに接続するステップと、前記引張スポークに引張力を持たせて、前記リムが半径方向内側に変形するように引張スポークを締めるステップと、から成る自転車車輪の形成方法。 【請求項12】前記引張スポークの前記締め操作の結果、前記リムは、前記引張スポークによって高度の変形を受ける第1リム領域の第1半径と、周上に隣接する選択された2組の前記引張スポーク対の間に位置する低度変形第2リム領域の第2半径とを有し、前記第1リム領域の前記第1半径は前記第2リム領域の前記第2半径よりも大きい、請求項11に記載の自転車車輪の形成方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、自転車車輪用の自転車用リム、特に、リムとハブとの間にスポークが引張力を有して配置される際、自転車車輪の真円度を改善するように構成された自転車用リムに関する。 【0002】 【従来の技術】サイクリングは、交通の手段としてだけでなく、レクリエーションとしてもますます普及している。さらに、自転車競技は、アマ/プロの両方の分野で非常に人気の高い競技スポーツになっている。自転車がレクリエーション、交通、競技のいずれに使われる場合でも、自転車業界は自転車の様々な部品に絶えず改良を重ねてきている。特に自転車車輪は、ここ数年にわたり、広範囲にわたって設計し直されてきている。自転車車輪は、製造及び組立てが簡単なだけでなく、軽量且つ空力性に優れた設計に絶えず設計し直されている。 【0003】現在、市場では、様々な種類の自転車車輪が入手可能である。大半の自転車車輪は、ハブ部分と、複数のスポークと、環状リムとを備えている。ハブ部分は、自転車フレーム対して回転するように、フレームの一部に装着されている。スポークの内端は、ハブに連結され、ハブからリムへと外向きに延びている。環状リムは、スポークの外端に連結され、空気タイヤを支持するための外側部分を備えている。自転車車輪のスポークは、引張力のもとに配置される金属製の細い針金スポークである。ハブの各端部は、スポークをハブに連結するために使用されるフランジを備えている。ハブフランジは、特に、穴を備えている。針金スポークは、通常、内端で曲げられ、ネールヘッドの形状に形成されたフランジを備えている。内端は、ハブフランジに設けられた穴に支持される。スポークの外端は、スポークニップルに噛み合うネジを備え、これによって針金スポークの外端はリムに固定される。特に、スポークニップルは、リムの内面に係合するフランジを備えている。あるいは、スポークを逆向きにして、外端にネールヘッドを備え、内端にスポークニップルに噛み合うネジを備え、スポークニップルが針金スポークの内端をハブに固定してもよい。 【0004】従来のスポークはリムの内端部分又は横側部分に装着される。したがって、スポークによってリムに掛けられる力の大きさは、リムの内端部分又は横側部分の厚みに主として依存する。スポークからの応力に対処できるよう、リムの内端を分厚くしてもよいが、リムの厚みを増すと、リムの質量が増加する。近年の車輪は、リムのいくつかの部分に集中する応力の分配を促進するよう、スポークの外端に補強部材を備えるように設計されてきている。このような車輪は、シマノ株式会社の U.S. Patent No. 6,126,243 に開示されている。この車輪(すなわち、リム及びスポークの組合せ)は、非常に頑丈且つ軽量でありながら、低価格で簡単に製造できる。 【0005】一般に、自転車車輪のスポークは、車輪に剛性を与えるとともに正確な調整ができるように、一定量の引張りを持たせて張られる必要がある。32本以上のスポークを有する従来型の車輪では、1本のスポークに掛けられる引張力はさほど大きくない。また、リムのスポーク装着穴は互いに近接しているので、スポークは比較的均等にリムを引張する。 【0006】しかし、自転車業界にとっては、スポークの数を可能な限り少なくするのが望ましい。スポークの数の減少により発生する問題点の1つは、リムに掛けられる応力の集中である。すなわち、スポークの数を減らすと、各スポークによってリムに掛けられる応力が次第に増加する。したがって、少数のスポークを有する車輪では、スポークが、各接続点において、より大きな力でリムを引張する。これにより、スポーク接続点におけるリムの変形が、リムの残りの部分よりも著しくなる。その結果、組み立てられた車輪は、厳密な円形にならない可能性がある。すなわち、リムの外周端は、幾分多角形に変形する可能性がある。例えば、1対のスポーク接続部分が近接して配置された、16個のスポーク接続部分を有する車輪が製造されている。このような車輪においては、スポークに引張力が掛けられると、車輪の組立後にリムはほぼ完全な円形から、多角形に変形される。 【0007】上記の視点から、従来の技術での前述の問題を克服する、自転車用リムが必要になっている。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、スポークの引張力により、真円度の改善された自転車車輪が形成されるリムを提供することにある。本発明の別の目的は、製造コストを著しく増加させずに製造可能なリムを提供することにある。 【0009】本発明の更に別の目的は、少数のスポークを利用して実用可能なリムを提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】前記の目的は、基本的に、第1及び第2環状横部分と、内部環状部分と、外部環状タイヤ装着部分と、周上に互いに間隔をおいて配置された複数のスポーク穴とから成る自転車用リムを提供することによって達成できる。内部環状部分は、半径方向については第1及び第2環状横部分の内側に、軸方向については第1及び第2環状横部分の間に配置される。外部環状タイヤ装着部分は、軸方向について第1及び第2環状横部分の間に配置される。タイヤ装着部分は、リムの中心軸を中心に配置された非円形の外周端を備えている。周上に互いに間隔をおいて配置される複数のスポーク穴は、内部環状部分か、または第1及び第2環状横部分の少なくとも1つに形成されている。非円形外周端は、リムの中心軸からスポーク穴を通過して延びる第1半径と、周上に隣接する選択された2組のスポーク穴対の中間部を通過する第1半径よりも小さい第2半径とを有している。 【0011】また、前記の目的は、基本的に、リムの中心軸を中心に配置された非円形外周を有する非円形自転車用リムを形成するステップと、複数の引張スポークによって自転車用ハブを非円形自転車用リムに接続するステップと、引張スポークを引張力を持たせて配置してリムを半径方向内側に変形するように引張スポークを締めるステップと、から成る自転車車輪の形成方法を提供することによって達成できる。 【0012】当業者にとって、本発明のその他の目的、特徴、様相、利点は、添付された図面と共に、本発明の実施形態を開示するところの以下の詳細な説明から明かになる。 【0013】[第1実施形態]図1に、本発明の一実施形態による1対の自転車車輪12及び13の装着された自転車10を示す。自転車車輪12及び13は、以下に説明するように、同様のスポーク配置を備えた従来の車輪と比較して、組立後により完全な円に近付くように設計されている。自転車10は、基本的に、前輪12及び後輪13が回転自在に連結されたフレーム14を備えている。自転車10を推進するための従来型ドライブトレイン15が後輪13に連結されている。フレーム14及び前輪12の間には、フロントフォーク17が従来の方法で連結される。フロントフォーク17に固定連結されているハンドルバー18を操舵すると、前輪12がその方向に回転する。後輪13はフレーム14の後部に回転自在に連結されている。フレーム14は、さらに、調整自在に連結されたサドル19を備えている。 【0014】自転車10の部品については、当該技術において周知であるので、自転車10の部品に関する詳細は、本発明により修正されたものを除き、ここでは説明または図示しない。さらに、ここでは詳細を説明または図示していないが、ブレーキ、ディレイラー、スプロケットなど、様々な従来の自転車用部品も本発明と共に使用できる。 【0015】ここで、図2から図8を参照すると、前輪12は、基本的に、自転車用フロントハブ20と、外側に向かって延びる複数のスポーク22と、従来の方法で空気タイヤ26が連結された環状リム24とを備えている。図の実施形態による前輪12は、フロントハブ20及び環状リム24の間に、通常は、半径方向に延びる16本のスポーク22を備えている。必要または希望に応じて、本発明から離れることなく、前輪12が図示されたものよりも少数又は多数のスポーク22を備えてもよいことは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。 【0016】リム24は、当該技術では周知の材料を含む剛性材料で形成されるのが望ましい。例えば、メッキ鋼、ステンレス鋼、アルミニウム、マグネシウム、チタンなどの適切な金属材料や、自転車車輪に利用可能な炭素繊維強化合成材料などの非金属材料でリム24を構築してもよい。リム24は、その形状を除き、比較的従来どおりのリムである。以下で詳細に説明するように、リム24は、一般に、図5に示すような八角形の形状を組立て前に有している。リム24の八角形の形状は、スポーク22が引き起こす変形によって、車輪の真円度が改善されるように意図されている。以下で詳細に説明するように、スポーク22は、基本的に、組立て中に引張り力を持つように張られ、それによってリム24が半径方向内側に変形される。 【0017】再び、図2から図4及び図6から図8を参照しながら、本発明をより明確に理解するために、車輪12の一般的な構造について、ここで詳細に説明する。フロントハブ20については、当該技術において周知であるので、ここでは説明または図示しない。また、本発明の範囲から離れることなく、フロントハブ20の構造を修正できることは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。さらに、フロントハブ20は、接線方向に配置された16本のスポーク22を備えるように設計されているが、本発明の範囲から離れることなく、必要、希望に応じて、より少数又は多数の接線方向又は半径方向(あるいは両方)のスポークを備えるように、ハブ20を設計可能であることは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。 【0018】フロントハブ20は、基本的に、スポーク22をハブに連結するために使用される、1対の端部取付フランジ32を備えた管状本体30を有している。各々の端部フランジ32は、スポーク22を連結するための、1対のスポーク穴34の形成された4個のスポーク接続点又は部材を有している。管状本体30は、1対の軸受アセンブリ(図示せず)によって、車軸36を回転中心軸Aの周りに回転自在に支持している。スポーク穴34は、スポーク22が接続されるように段状に構成されるのが望ましい。 【0019】前述のように、端部フランジ32のスポーク接続点の数及び形状はスポークの数及び形状に依存する。したがって、本発明に関して、その他の種類や形状のハブも利用できることは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。各スポーク22は、外端部分40と、中央中間部分42と、内端部分44とを備えている。外端部分40は、補強部材又は座金48によってリム24に連結されるスポークヘッドの形状を有している。補強座金48は、スポーク22によってリム24に加えられる応力を分散するように設計されている。勿論、必要、希望に応じて、図示された補強部材を使用せずに本発明を実行に移すことも可能である。 【0020】各スポーク22の真直な中心部分42は、外端部分40の半径方向内側に位置し、内端部分44は、中心部分42の半径方向内側に位置している。内端部分44は、従来の方法でスポークニップル46を利用して、フロントハブ20に連結される。外端部分40、中心部分42及び内端部分44は一体に形成され、スポークニップル46が各スポーク22の内端部分44にねじ込み連結されて、ハブ20に接続されるのが望ましい。 【0021】図6及び図8に最も明らかなように、スポーク22の外端部分40は、自由端側に拡大ヘッド40bを備えた曲り部分40aを有している。曲り部分40aは、予め決められた直径又は幅を有する円形断面を備えている。補強座金48によってスポーク22をリム24に固定するように、ヘッド40bはより大きい直径又は幅を有している。中心部分42及び内端部分44は、各々、円形又は楕円形の断面を有している。勿論、必要、希望に応じて、スポーク22は、その全長にわたり、ほぼ一様の断面を備えてもよいことは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。また、必要、希望に応じて、一定断面または可変断面を有するスポークも利用できることは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。 【0022】再び図4を参照すると、スポーク22の内端部分44には、従来のスポークニップル46を受け取るためのねじが切られている。さらに具体的に、スポーク22の内端部分44がハブ20の穴34の一端から挿入され、続いて、スポークニップル46が穴34の他端から挿入される。スポークニップル46のヘッド付き部分又はフランジ付き部分が穴34の内部係合面と係合して、スポーク22の内端部分34がハブ20に固定される。したがって、スポーク22が引張られるように、従来とほぼ同じ方法を用いて、スポーク22をハブ20及びリム24の間で引き締めることができる。すなわち、スポーク22が引張られると、スポーク22は、リム24上の様々な点において、リム24に半径方向内側の力を掛ける。以下に説明するように、リム24は、スポーク22によるこれらの引張力によって、スポークが連結されている点で内側に変形される。 【0023】ここで、図5、図7、図8を参照すると、リム24は、半径方向の幅よりも半径方向の高さの方が大きい、いわゆるディープリムである。勿論、本発明の範囲から離れることなく、本発明に関してその他の種類のリムを利用できることは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。リム24は、従来の方法でタイヤ26を固定するように設計されている。特にこの実施例のリム24は、クリンチャータイプである。リム24は、タイヤ26がリムセメントによってそこに固定されるチューブラータイプのリムであってもよいことは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。すなわち、本発明の範囲から離れることなく、必要、希望に応じて、その他の種類のタイヤ配置に対応するその他の形状をリム24が有してもよい。 【0024】図5に示すように、リム24はほぼ八角形である。図5におけるほぼ八角形の形状は、図示の目的により強調されていることに注意する必要がある。勿論、リム24の外周の正確な形状は、利用されるスポーク22の数又はその配置(あるいは両方)に依存している。本実施形態では、スポーク22による引張力がリム24上の8箇所の点に集中されるように、8対のスポーク22が配置されている。したがって、リム24を、16のリム領域またはリム部分24a,24bに分割することができる。さらに具体的に、リム24は、8つのスポーク接続領域24aと、スポーク接続領域24aの間に位置する、8つのスポーク非接続領域24bとを有している。スポーク接続領域24aの外周端は、リム24の中心軸Aから延びる第1半径R1を備え、スポーク非接続領域24bの外周端は、リムの中心軸から延びる第2半径R2を備えている。スポーク22からの引張力がスポーク接続領域24aを、通常、半径方向内側に変形するので、スポーク接続領域24aの第1半径R1は、スポーク非接続領域24bの第2半径R2よりも長くなっている。このように、スポーク22の引張力は、スポーク接続領域24aが半径方向内側に移動されるように、リム24を変形する。このとき、スポーク接続領域24aの半径は、スポークの引張力による変形の前に円形の外周端を有する従来のリムと比較して、スポーク非接続領域24bとほぼ一致するまで移動される。例えば、従来型の円形リム(組立前の円形)の半径は、典型的に、スポークの引張力によって、約0.4mmから約0.6mmまで変化する。 【0025】スポーク非接続領域24bは、比較的真直ぐな環状部分に描かれているが、わずかに湾曲させてもよいことは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。いずれにしろ、スポーク22が締められると、リム24は、一般に、半径方向内側に変形されて、より円形に近付くよう、リム24は、リム24の中心軸Aの周りに配置された非円形外周を備えるように構築されている。さらに具体的に、スポーク22が締められる結果、リム24は、スポーク非接続領域24bにおける第2半径R2よりも大きい第1半径R1をスポーク接続領域24aに有することになる。すなわち、スポーク接続領域24aは変形の大きい領域であり、スポーク非接続領域24bは、変形の小さい領域である。これとは対照的に、従来型のリムは最初にほぼ円形であるので、スポーク接続領域は、一般に、半径方向内側に変形されて、真円度が低下する。すなわち、従来型リムの場合、スポーク接続領域は、スポーク非接続領域よりも小さい半径を持つことになる。 【0026】再び図7及び図8を参照すると、リム24は、外部環状タイヤ接続部分50と、1対の環状スポーク接続部分又は側面部分52と、内部環状部分54とを備えた環状部材である。外部環状部分50は、1対の環状スポーク接続部分52の間に延びて、空気タイヤ26を上部に受け取るように準備されている。リム断面プロファイルの一般的な形状は、2001年9月4日に発行され、シマノ株式会社に付与されたU.S. No. 6,283,557に図示及び解説されている。したがって、リム24の断面プロファイルについて、ここでは詳細に説明または図示しない。 【0027】外部環状部分50は、クリンチャー式空気タイヤ26を受け取るように準備された、ほぼU字形の断面を有するのが望ましい。リムの外部環状部分50は、第1及び第2環状ビード57を備えた第1及び第2クリンチャー(引っ掛け)式接続フランジ56を備えている。ビード57の外周端は、リム24の外周端を定めている。ビード57の半径方向内側に面した面は、リム24の外周端に合致する環状輪郭を有している。ただし、ビード57の半径方向内側に面した面は、リム24の外周端よりも短い半径を有している。 【0028】リム24は、自転車用リムを生産する従来の製造技術を利用して構築されるのが望ましい。さらに具体的には、図示された実施形態によるリム24は、図5に示すような多少の八角形を形作るように形成された押出し成形された管である。管の端部は、溶接点又は合わせ面53に沿って結合溶接されて、連続環状、管形部材が形成されている。 【0029】本実施形態による環状スポーク接続部分52は、互いに反対側の軸方向に面し、複数のスポーク穴58を備えている。図示された実施形態では、環状スポーク接続部分52に、各々、8個のスポーク穴58が形成され、スポーク穴58の第1組及び第2組が形成されている。さらに具体的に、第1環状スポーク接続部分52の第1スポーク穴58は、周方向に等間隔に配置されている。同様に、第2環状スポーク接続部分52の第2スポーク穴58も、周方向に等間隔に配置されている。本実施形態による第1スポーク穴58は、第2スポーク穴58から周方向に数度オフセットされている。したがって、スポーク穴58は、リム24のスポーク接続領域24aに配置されている。 【0030】ここで図9から図11を参照すると、後輪13は、自転車用リアハブ20’を除き、基本的に、前輪12と同一である。したがって、前輪12の部品と同じ後輪13の部品には、前輪12の部品と同じ参照番号を付けている。すなわち、後輪13は、前輪12と同一のリム24を備え、リアハブ20’と環状リム24との間に16本のスポーク22が、通常は、半径方向に延びている。前輪12と後輪13との類似点を考慮して、前輪12の部品と同一の後輪13の部品に関する説明は、簡略化のために省略している。 【0031】リアハブ20’は当該技術において周知である。したがって、リアハブ20’に関する詳細は、ここでは説明または図示しない。また、本発明の範囲から離れることなく、リアハブ20’の構造を図示されたハブから修正できることは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。さらに、リアハブ20’は、接線方向に配置された16本のスポーク22を備えるように設計されているが、必要、希望に応じて、より少数又は多数の接線方向又は半径方向(あるいは両方)のスポークを備えるように、リアハブ20’を設計可能であることは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。 【0032】リアハブ20’は、基本的に、スポーク22を取り付けるための、1対の端部取付フランジ32’を備えた、管状本体30’を有している。各々の端部フランジ32’は、スポーク22を連結するための、1対のスポーク穴34’の形成された、4個のスポーク接続点又は部材を有している。管状本体30’は、1対の軸受アセンブリ(図示せず)によって、車軸36’を回転中心軸Aの周りに回転自在に支持している。各々のスポーク穴34’は、スポーク22が接続されるように、段状に構成されるのが望ましい。車軸36’は、スプロケットアセンブリ39’(図1)を支持するフリーホイール38’を備えている。 【0033】端部フランジ32’のスポーク接続点の数及び形状は、スポークの数及び形状に依存することは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。したがって、本発明に関して、その他の種類や形状のハブも利用できることは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。 [第2実施形態]図12から図14に、本発明の第2実施形態によるリム124を示している。必要、希望に応じて、リム124を、スポーク22と、フロントハブ20又はリアハブ20’と共に使用して、前輪又は後輪を形成することができる。リム124は、チューブラータイプのリムである。リム124は、クリンチャー式接続フランジを備えない点を除き、前述のリム24とほぼ同一である。第1実施形態と第2実施形態との類似点を考慮して、第2実施形態に関する詳細は、ここでは説明または図示しない。むしろ、第1実施形態の説明は、タイヤの装着を除く第2実施形態の説明にも当てはまることは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。 【0034】図12に示すように、リム124は、前述のリム24と同様、ほぼ八角形に形成されている。図12におけるほぼ八角形の形状は、図示の目的により強調されていることに注意する必要がある。勿論、リム124の外周の正確な形状は、利用されるスポーク22の数又はその配置(あるいは両方)に依存している。本実施形態では、第1実施形態と同様に、スポークによる引張力がリム124上の8箇所の点に集中されるように、8対のスポークが配置されている。したがって、リム124を、16のリム領域またはリム部分124a,124bに分割することができる。さらに具体的に、リム124は、8つのスポーク接続領域124aと、スポーク接続領域124aの間に位置する8つのスポーク非接続領域124bとを有している。スポーク接続領域124aの外周端は、リム124の中心軸Aから延びる第1半径R1を備え、スポーク非接続領域124bの外周端は、リム124の中心軸Aから延びる第2半径R2を備えている。スポーク122からの引張力がスポーク接続領域124aを、通常、半径方向内側に変形するので、スポーク接続領域124aの第1半径R1は、スポーク非接続領域124bの第2半径R2よりも長くなっている。このように、スポークの引張力は、スポーク接続領域124aが半径方向内側に移動されるように、リム124を変形する。このとき、スポーク接続領域124aの半径は、スポークの引張力による変形の前に円形の外周端を有する従来のリムと比較して、スポーク非接続領域124bとほぼ一致するまで移動される。いずれにしろ、スポークが締められると、リム124は、一般に、半径方向内側に変形されて、より円形に近付くよう、リム124は、リム124の中心軸Aの周りに配置された非円形外周を備えるように構築されている。さらに具体的に、スポークが締められる結果、リム124は、スポーク非接続領域124bにおける第2半径R2よりも大きい第1半径R1をスポーク接続領域124aに有することになる。すなわち、スポーク接続領域124aは変形の大きい領域であり、スポーク非接続領域124bは、変形の小さい領域である。これとは対照的に、従来型のリムは最初にほぼ円形であるので、スポーク接続領域は、一般に、半径方向内側に変形されて、真円度が低下する。すなわち、従来型リムの場合、スポーク接続領域は、スポーク非接続領域よりも小さい半径を持つことになる。 【0035】図13及び図14を参照すると、リム124は、外部環状タイヤ接続部分150と、1対の環状スポーク接続部分又は横部分152と、内部環状部分154とを備えた環状部材である。外部環状部分150は、空気タイヤ26を上部に受け取るように準備されている。リム断面プロファイルの一般的な形状は、2001年5月22日に発行され、シマノ株式会社に付与されたU.S. No. 6,234,580に図示及び解説されている。したがって、リム24の断面プロファイルについて、ここでは詳細に説明または図示しない。リム124の外部環状部分150は、断面図に示されるように、空気タイヤ26を受け取るように準備された、軸方向に湾曲するタイヤ引合せ表面であるのが望ましい。環状スポーク接続部分152の外周端は、リム124の外周端を定めている。外部環状部分150及び環状スポーク接続部分152は、リム124の外周端に合致する環状輪郭を有している。ただし、外部環状部分150はリム24の外周端よりも短い半径を有している。 【0036】[第3実施形態]ここで、図15及び図16を参照すると、本発明の第3実施形態による後輪213を示している。第3実施形態と前述の実施形態との類似点を考慮して、第3実施形態に関する詳細は、ここでは説明または図示していない。後輪213には、スポーク22が引張力のもとに配置されてリム224が変形される前に、図5と同様の八角形に形成されたリム224が使用される。このように、リム224は、第1実施形態と同じ方法で変形して形成されている。ただし、後輪213のスポーク配置は、ハブ220のフリーホイール側に半径方向に配置されたスポークを備え、ハブ220の反対側(フリーホイールでない側)に接線方向に配置されたスポークを備えるように変更されている。したがって、リム224は、異なるスポーク配置に適合するように、スポーク穴258の間隔配置が変更されている点を除き、前述のリム24と同一である。具体的には、スポーク穴258の第1組及び第2組は、後輪213に対して軸方向に整列されている。すなわち、スポーク接続部分252の反対側に各々位置する第1及び第2スポーク穴258は同心である。図16に示すように、リム224は、組立前に第1及び第2実施形態と同様の八角形の形状である。リム224の断面形状は、第1実施形態と同じである。勿論、必要、希望に応じて、リム224は第2実施形態と同じ形状にしてもよい。 【0037】さらに、リム224は、16本の引張スポーク22を備えるように設計されている。ただし、必要、希望に応じて、より少数又は多数のスポークを備えるように、リム224を設計してもよいことは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。また、ハブ220のフリーホイールでない側に半径方向に配置されたスポークを備え、ハブ220のフリーホイール側に接線方向に配置されたスポークを備えるように後輪213を設計してもよい。 【0038】本実施形態では、第1実施形態と同様に、スポークによる引張力がリム224上の8箇所の点に集中されるように8対のスポークが配置されている。したがって、リム224を、16のリム領域またはリム部分224a,224bに分割することができる。さらに具体的に、リム224は、8つのスポーク接続領域224aと、スポーク接続領域224aの間に位置する8つのスポーク非接続領域224bとを有している。スポーク接続領域224aの外周端はリム224の中心軸Aから延びる第1半径R1を備え、スポーク非接続領域224bの外周端はリム224の中心軸Aから延びる第2半径R2を備えている。スポーク222からの引張力がスポーク接続領域224aを、通常、半径方向内側に変形するので、スポーク接続領域224aの第1半径R1は、スポーク非接続領域224bの第2半径R2よりも長くなっている。このように、スポークの引張力は、スポーク接続領域224aが半径方向内側に移動されるようにリム224を変形する。このとき、スポーク接続領域224aの半径は、スポークの引張力による変形の前に円形の外周端を有する従来のリムと比較して、スポーク非接続領域224bとほぼ一致するまで移動される。いずれにしろ、スポークが締められると、リム224は、一般に、半径方向内側に変形されて、より円形に近付くよう、リム224は、リム224の中心軸Aの周りに配置された非円形外周を備えるように構築されている。さらに具体的に、スポークが締められる結果、リム224は、スポーク非接続領域224bにおける第2半径R2よりも大きい第1半径R1をスポーク接続領域224aに有することになる。すなわち、スポーク接続領域224aは変形の大きい領域であり、スポーク非接続領域224bは、変形の小さい領域である。これとは対照的に、従来型のリムは最初にほぼ円形であるので、スポーク接続領域は、一般に、半径方向内側に変形されて真円度が低下する。すなわち、従来型リムの場合、スポーク接続領域はスポーク非接続領域よりも小さい半径を持つことになる。 【0039】[第4実施形態]ここで、図17及び図18を参照すると、本発明の第4実施形態による後輪313を示している。第4実施形態と前述の実施形態との類似点を考慮して、第4実施形態に関する詳細は、ここでは説明または図示していない。後輪313には、スポーク22が引張力のもとに配置されてリム324が変形される前に、図5と同様の八角形のリム324が使用される。このように、リム324は、第1実施形態と同じ方法で変形されて形成されている。ただし、後輪313のスポーク配置は、ハブ320のフリーホイール側に半径方向に配置されたスポークを備え、ハブ320の反対側(フリーホイールでない側)に接線方向に配置されたスポークを備えるように変更されている。したがって、リム324は、異なるスポーク配置に適合するように、スポーク穴358の間隔配置が変更されている点を除き、前述のリム24と同一である。具体的には、スポーク穴358の第1組及び第2組は、後輪313において3個1組にグループ分けされて配置されている。図18に示すように、リム324は、組立前に第1及び第2実施形態と同様の八角形である。リム324の断面形状は、第1実施形態と同じ形状を有している。勿論、必要、希望に応じて、リム324は第2実施形態と同じ形状にしてもよい。 【0040】さらに、リム324は、24本の引張スポーク22を備えるように設計されている。ただし、必要または希望に応じて、より少数又は多数のスポークを備えるように、リム324を設計してもよいことは、本開示から当該技術における当業者には明らかである。また、ハブ320のフリーホイールでない側に半径方向に配置されたスポークを備え、ハブ320のフリーホイール側に接線方向に配置されたスポークを備えるように、後輪313を設計してもよい。 【0041】本実施形態では、第1実施形態と同様に、スポークによる引張力がリム324上の8箇所の点に集中されるように、各々3本のスポークを備えた8組のスポークが配置されている。したがって、リム324を、16のリム領域またはリム部分324a,324bに分割することができる。さらに具体的に、リム324は、8つのスポーク接続領域324aと、スポーク接続領域324aの間に位置する、8つのスポーク非接続領域324bとを有している。スポーク接続領域324aの外周端はリム324の中心軸Aから延びる第1半径R1を備え、スポーク非接続領域324bの外周端はリム324の中心軸Aから延びる第2半径R2を備えている。スポーク322からの引張力がスポーク接続領域324aを、通常、半径方向内側に変形するので、スポーク接続領域324aの第1半径R1は、スポーク非接続領域324bの第2半径R2よりも長くなっている。このように、スポークの引張力は、スポーク接続領域324aが半径方向内側に移動されるように、リム324を変形する。このとき、スポーク接続領域324aの半径は、スポークの引張力による変形の前に円形の外周端を有する従来のリムと比較して、スポーク非接続領域324bとほぼ一致するまで移動される。いずれにしろ、スポークが締められると、リム324は、一般に、半径方向内側に変形されて、より円形に近付くよう、リム324は、リム324の中心軸Aの周りに配置された非円形外周を備えるように構築されている。さらに具体的に、スポークが締められる結果、リム324は、スポーク非接続領域324bにおける第2半径R2よりも大きい第1半径R1をスポーク接続領域324aに有することになる。すなわち、スポーク接続領域324aは変形の大きい領域であり、スポーク非接続領域324bは変形の小さい領域である。これとは対照的に、従来型のリムは最初にほぼ円形であるので、スポーク接続領域は、一般に、半径方向内側に変形されて真円度が低下する。すなわち、従来型リムの場合、スポーク接続領域はスポーク非接続領域よりも小さい半径を持つことになる。 【0042】ここで使用されている「ほぼ」、「約」、「おおよそ」などの程度を表す用語は、最終結果が著しく変化しないような、妥当な量の変化を意味する修正用語である。これらの用語は、修正対象の用語の意味を否定しない場合は、±5%の偏差を含むものと解釈される。ここでは、本発明の選択された実施形態を説明、図示しているが、本開示から本技術に精通するものには明らかであるが、以下の請求事項で定義された本発明の意図又は範囲から離れることなく、様々な修正、変更を加えることができる。さらに、本発明による複数の実施形態の説明は、図示のみを目的とし、附随する請求事項や同等の請求による定義によって本発明を制限するものではない。 【0043】 【発明の効果】以上のように本発明によれば、リムにおいて、スポークが取り付けられる部分の半径を、スポークの非取り付け部分の半径よりも大きくしたので、スポークの取り付けによってリムの真円度が改善され、製造コストを増加させることなくリムの精度を向上することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000002439 【氏名又は名称】株式会社シマノ
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| 【出願日】 |
平成14年11月25日(2002.11.25) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100094145 【弁理士】 【氏名又は名称】小野 由己男 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−182302(P2003−182302A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月3日(2003.7.3) |
| 【出願番号】 |
特願2002−341442(P2002−341442) |
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