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【発明の名称】 タイヤホイール組み立て体の車軸取り付け方法
【発明者】 【氏名】小暮 知彦
【住所又は居所】神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株式会社平塚製造所内

【氏名】鈴木 立夫
【住所又は居所】神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株式会社平塚製造所内

【氏名】清宮 眞二
【住所又は居所】神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株式会社平塚製造所内

【氏名】斉藤 英司
【住所又は居所】神奈川県平塚市追分2番1号 横浜ゴム株式会社平塚製造所内

【要約】 【課題】タイヤとホイールとの組み立て体を車軸に取り付けた状態でのアンバランスを解消することを可能にしたタイヤホイール組み立て体の車軸取り付け方法を提供する。

【解決手段】タイヤTとホイールWからなる組み立て体Aの偏芯量を最小とするようにホイールWのハブ穴3又は締結穴4の軸芯位置3A,4Aを調整する。例えば、複数の締結穴3を偏芯自在に構成したホイールWにタイヤTを組み付け、これらタイヤTとホイールWからなる組み立て体Aの偏芯量を最小とするように締結穴3の軸芯位置3Aを調整する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 車体部のボルトが挿入される複数の締結穴を偏芯自在に構成したホイールにタイヤを組み付け、これらタイヤとホイールからなる組み立て体の偏芯量を最小とするように前記締結穴の軸芯位置を調整することを特徴とするタイヤホイール組み立て体の車軸取り付け方法。
【請求項2】 前記締結穴の軸芯位置を調整する手段として、前記締結穴に偏芯したカラーを挿入することを特徴とする請求項1に記載のタイヤホイール組み立て体の車軸取り付け方法。
【請求項3】 前記締結穴の軸芯位置を調整する手段として、前記締結穴にシムを挿入することを特徴とする請求項1に記載のタイヤホイール組み立て体の車軸取り付け方法。
【請求項4】 前記締結穴の軸芯位置を調整する手段として、前記締結穴にボルト軸に向けて進退自在な調整ネジ機構を設けることを特徴とする請求項1に記載のタイヤホイール組み立て体の車軸取り付け方法。
【請求項5】 前記組み立て体のランアウトを前記ホイールの基準回転軸の周りに測定し、該基準回転軸からランアウトのピークが存在する位置への方向と同一方向に全ての締結穴を偏芯させることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のタイヤホイール組み立て体の車軸取り付け方法。
【請求項6】 ハブ穴を偏芯自在に構成したホイールにタイヤを組み付け、これらタイヤとホイールからなる組み立て体の偏芯量を最小とするように前記ハブ穴の軸芯位置を調整することを特徴とするタイヤホイール組み立て体の車軸取り付け方法。
【請求項7】 前記ハブ穴の軸芯位置を調整する手段として、前記ハブ穴に偏芯したカラーを挿入することを特徴とする請求項6に記載のタイヤホイール組み立て体の車軸取り付け方法。
【請求項8】 前記ハブ穴の軸芯位置を調整する手段として、前記ハブ穴にシムを挿入することを特徴とする請求項6に記載のタイヤホイール組み立て体の車軸取り付け方法。
【請求項9】 前記ハブ穴の軸芯位置を調整する手段として、前記ハブ穴にハブ軸に向けて進退自在な調整ネジ機構を設けることを特徴とする請求項6に記載のタイヤホイール組み立て体の車軸取り付け方法。
【請求項10】 前記組み立て体のランアウトを前記ホイールの基準回転軸の周りに測定し、該基準回転軸からランアウトのピークが存在する位置に向けて前記ハブ穴を偏芯させることを特徴とする請求項6〜9のいずれかに記載のタイヤホイール組み立て体の車軸取り付け方法。
【請求項11】 ハブ穴を仮加工したホイールにタイヤを組み付け、これらタイヤとホイールからなる組み立て体の偏芯量を最小とするように前記ハブ穴を再加工することを特徴とするタイヤホイール組み立て体の車軸取り付け方法。
【請求項12】 前記組み立て体のランアウトを前記ホイールの基準回転軸の周りに測定し、該基準回転軸からランアウトのピークが存在する位置に向けて補正した位置を軸芯位置として前記ハブ穴を再加工することを特徴とする請求項11に記載のタイヤホイール組み立て体の車軸取り付け方法。
【請求項13】 ハブ穴を備えたホイールにタイヤを組み付け、これらタイヤとホイールからなる組み立て体の偏芯量を最小とするように前記ハブ穴の周囲に複数の締結穴を加工することを特徴とするタイヤホイール組み立て体の車軸取り付け方法。
【請求項14】 前記組み立て体のランアウトを前記ホイールの基準回転軸の周りに測定し、該基準回転軸からランアウトのピークが存在する位置への方向と同一方向に補正した位置を軸芯位置として前記締結穴を加工することを特徴とする請求項13に記載のタイヤホイール組み立て体の車軸取り付け方法。
【請求項15】 ハブ穴を仮加工したホイールにタイヤを組み付け、これらタイヤとホイールからなる組み立て体の偏芯量を最小とするように前記ハブ穴を再加工すると共に該ハブ穴の周囲に複数の締結穴を加工することを特徴とするタイヤホイール組み立て体の車軸取り付け方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タイヤとホイールとの組み立て体を車軸に取り付ける方法に関し、さらに詳しくは、タイヤとホイールとの組み立て体を車軸に取り付けた状態でのアンバランスを解消するようにしたタイヤホイール組み立て体の車軸取り付け方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、タイヤとホイールとの組み付け(嵌合)に際して、タイヤの軽点とホイールの重点とを一致させるか、或いはタイヤのRFVの1次成分最大位置とホイールのランアウト(RRO)の最小位置とを一致させることにより、これらを組み立てた状態での動的なアンバランスを最小限に抑えるようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】しかしながら、上記のような組み付けを行っても、タイヤとホイールがそれぞれ潜在的に保有するアンバランスを完全に相殺することは困難であり、組み立てた状態においてもアンバランスが存在している。そのため、組み立て体のアンバランスを補正するように鉛製のウェイトをホイールに装着した後、これを車輛に装着している。しかも、車輛の車軸に対する取り付け精度が必ずしも十分ではないため、その取り付け時に偏芯を生じるという問題もある。
【0004】
【特許文献1】特開昭56−86805号公報【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、タイヤとホイールとの組み立て体を車軸に取り付けた状態でのアンバランスを解消することを可能にしたタイヤホイール組み立て体の車軸取り付け方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するための本発明のタイヤホイール組み立て体の車軸取り付け方法は、車体部のボルトが挿入される複数の締結穴を偏芯自在に構成したホイールにタイヤを組み付け、これらタイヤとホイールからなる組み立て体の偏芯量を最小とするように前記締結穴の軸芯位置を調整することを特徴とするものである。
【0007】このように締結穴を偏芯自在に構成したホイールを使用し、タイヤとホイールからなる組み立て体の偏芯量を最小とするように締結穴の軸芯位置を調整するので、タイヤとホイールとの組み立て体を車軸に取り付けた状態でのアンバランスを解消することができる。この場合、組み立て体のランアウトをホイールの基準回転軸の周りに測定し、該基準回転軸からランアウトのピークが存在する位置への方向と同一方向に全ての締結穴を偏芯させることが好ましい。
【0008】締結穴の軸芯位置を調整する手段としては、締結穴に偏芯したカラーを挿入したり、締結穴にシムを挿入したり、締結穴にボルト軸に向けて進退自在な調整ネジ機構を設けることが可能である。
【0009】また、上記目的を達成するための本発明のタイヤホイール組み立て体の車軸取り付け方法は、ハブ穴を偏芯自在に構成したホイールにタイヤを組み付け、これらタイヤとホイールからなる組み立て体の偏芯量を最小とするように前記ハブ穴の軸芯位置を調整することを特徴とするものである。
【0010】このようにハブ穴を偏芯自在に構成したホイールを使用し、タイヤとホイールからなる組み立て体の偏芯量を最小とするようにハブ穴の軸芯位置を調整するので、タイヤとホイールとの組み立て体を車軸に取り付けた状態でのアンバランスを解消することができる。この場合、組み立て体のランアウトをホイールの基準回転軸の周りに測定し、該基準回転軸からランアウトのピークが存在する位置に向けてハブ穴を偏芯させることが好ましい。
【0011】ハブ穴の軸芯位置を調整する手段としては、ハブ穴に偏芯したカラーを挿入したり、ハブ穴にシムを挿入したり、ハブ穴にハブ軸に向けて進退自在な調整ネジ機構を設けることが可能である。
【0012】更に、上記目的を達成するための本発明のタイヤホイール組み立て体の車軸取り付け方法は、ハブ穴を仮加工したホイールにタイヤを組み付け、これらタイヤとホイールからなる組み立て体の偏芯量を最小とするように前記ハブ穴を再加工することを特徴とするものである。
【0013】このようにハブ穴を仮加工したホイールを使用し、タイヤとホイールからなる組み立て体の偏芯量を最小とするようにハブ穴を再加工するので、タイヤとホイールとの組み立て体を車軸に取り付けた状態でのアンバランスを解消することができる。この場合、組み立て体のランアウトをホイールの基準回転軸の周りに測定し、該基準回転軸からランアウトのピークが存在する位置に向けて補正した位置を軸芯位置としてハブ穴を再加工することが好ましい。
【0014】更に、上記目的を達成するための本発明のタイヤホイール組み立て体の車軸取り付け方法は、ハブ穴を備えたホイールにタイヤを組み付け、これらタイヤとホイールからなる組み立て体の偏芯量を最小とするように前記ハブ穴の周囲に複数の締結穴を加工することを特徴とするものである。
【0015】このようにハブ穴を備えたホイールを使用し、タイヤとホイールからなる組み立て体の偏芯量を最小とするようにハブ穴の周囲に複数の締結穴を加工するので、タイヤとホイールとの組み立て体を車軸に取り付けた状態でのアンバランスを解消することができる。この場合、組み立て体のランアウトをホイールの基準回転軸の周りに測定し、該基準回転軸からランアウトのピークが存在する位置への方向と同一方向に補正した位置を軸芯位置として締結穴を加工することが好ましい。
【0016】更に、上記目的を達成するための本発明のタイヤホイール組み立て体の車軸取り付け方法は、ハブ穴を仮加工したホイールにタイヤを組み付け、これらタイヤとホイールからなる組み立て体の偏芯量を最小とするように前記ハブ穴を再加工すると共に該ハブ穴の周囲に複数の締結穴を加工することを特徴とするものである。
【0017】このようにハブ穴を仮加工したホイールを使用し、タイヤとホイールからなる組み立て体の偏芯量を最小とするようにハブ穴を再加工すると共に該ハブ穴の周囲に複数の締結穴を加工するので、タイヤとホイールとの組み立て体を車軸に取り付けた状態でのアンバランスを解消することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成について添付の図面を参照して詳細に説明する。
【0019】図1はタイヤホイール組み立て体の基本構成を示し、図2はそのX−X矢視断面図である。図1において、ホイールWは円盤状のディスク部1と、該ディスク部1に連接されたリム部2とを備えている。ディスク部1の中心には車体部(アクスルハブ)のハブ軸が挿入されるハブ穴3が形成され、その周囲には車体部のボルトが挿入される複数の締結穴4が形成されている。各締結穴4には軸芯位置4Aを規定するカラー5が打ち込まれている。このホイールWのリム部2にタイヤTを組み付けることで組み立て体Aが構成されている。
【0020】第1の車軸取り付け方法では、複数の締結穴4を偏芯自在に構成したホイールを使用し、タイヤTとホイールWからなる組み立て体Aの偏芯量を最小とするように締結穴4の軸芯位置4Aを調整するのである。
【0021】締結穴4の軸芯位置4Aを調整する手段として、図3〜図5のような構成を挙げることができる。図3(a),(b)では、締結穴4に挿入するカラー5を偏芯させている。そのため、締結穴4の中でカラー5を回転させることで、軸芯位置4Aを調整することができる。この場合、偏芯量が異なる複数種類のカラー5を用意することが望ましい。図4(a),(b)では、カラー5の内部にシム(くさび)6を挿入している。そのため、カラー5の内部におけるシム6の位置を変更することで、軸芯位置4Aを調整することができる。カラー5を具備しない場合は、シム6を締結穴4に直接挿入しても良い。図5(a),(b)では、カラー5にボルト軸に向けて進退自在な調整ネジ機構7を設けている。この調整ネジ機構7はカラー5に形成した複数のネジ穴にそれぞれネジ7Aを螺合した構成になっている。そのため、これらネジ7Aの突出量を相互に変更することで、軸芯位置4Aを調整することができる。カラー5を具備しない場合は、調整ネジ機構7を締結穴4に直接形成しても良い。
【0022】組み立て体Aの偏芯量を最小とするには、図6(a)に示すように、組み立て体AのランアウトをホイールWの基準回転軸Rの周りに測定し、該基準回転軸Rからランアウトのピーク(RROmax )が存在する位置への方向と同一方向に全ての締結穴4を偏芯させるのである。つまり、締結穴4の軸芯位置4Aは、通常、ホイールWの基準回転軸Rに対して均等な位置にあるが、図6(b)に示すように、その位置から一定方向に変位させるのである。締結穴4の偏芯量はランアウトの1次ピークに基づいて算出することができる。一方、ハブ穴3はハブ軸のセンタリングを規制しないような大きさにしておけば良い。
【0023】上述のように締結穴4を偏芯自在に構成したホイールWを使用し、組み立て体Aの偏芯量を最小とするように締結穴4の軸芯位置4Aを調整するので、タイヤTとホイールWとの組み立て体Aを車軸に取り付けた状態でのアンバランスを解消することができる。その結果、従来から使用されている鉛製や鉄製のバランスウェイトを削減し、又は排除することができる。なお、タイヤを交換する場合は、再度の調整を行っても良く、或いは従来通りバランスウェイトを打つことも可能である。
【0024】第2の車軸取り付け方法では、ハブ穴3を偏芯自在に構成したホイールを使用し、タイヤTとホイールWからなる組み立て体Aの偏芯量を最小とするようにハブ穴3の軸芯位置3Aを調整するのである。
【0025】ハブ穴3の軸芯位置3Aを調整する手段として、図7〜図9のような構成を挙げることができる。図7(a),(b)では、ハブ穴3に偏芯したカラー8を挿入するようにしている。そのため、ハブ穴3の中でカラー8を回転させることで、軸芯位置3Aを調整することができる。この場合、偏芯量が異なる複数種類のカラー8を用意することが望ましい。図8(a),(b)では、ハブ穴3の内部にシム(くさび)9を挿入している。そのため、ハブ穴3の内部におけるシム9の位置を変更することで、軸芯位置3Aを調整することができる。図9(a),(b)では、ハブ穴3にハブ軸に向けて進退自在な調整ネジ機構10を設けている。この調整ネジ機構10はハブ穴3に形成した複数のネジ穴にそれぞれネジ10Aを螺合した構成になっている。そのため、これらネジ10Aの突出量を相互に変更することで、軸芯位置3Aを調整することができる。
【0026】組み立て体Aの偏芯量を最小とするには、図10(a)に示すように、組み立て体AのランアウトをホイールWの基準回転軸Rの周りに測定し、該基準回転軸Rからランアウトのピーク(RROmax )が存在する位置に向けてハブ穴3を偏芯させるのである。つまり、ハブ穴3の軸芯位置3Aは、通常、ホイールWの基準回転軸Rと一致するが、図10(b)に示すように、その位置から一定方向に変位させるのである。ハブ穴3の偏芯量はランアウトの1次ピークに基づいて算出することができる。一方、締結穴4はボルト軸のセンタリングを規制しないような大きさにしておけば良い。
【0027】上述のようにハブ穴3を偏芯自在に構成したホイールWを使用し、組み立て体Aの偏芯量を最小とするようにハブ穴3の軸芯位置3Aを調整するので、タイヤTとホイールWとの組み立て体Aを車軸に取り付けた状態でのアンバランスを解消することができる。その結果、従来から使用されている鉛製や鉄製のバランスウェイトを削減し、又は排除することができる。なお、タイヤを交換する場合は、再度の調整を行っても良く、或いは従来通りバランスウェイトを打つことも可能である。
【0028】第3の車軸取り付け方法では、ハブ穴3を仮加工したホイールを使用し、タイヤTとホイールWからなる組み立て体Aの偏芯量を最小とするようにハブ穴3を再加工するのである。
【0029】つまり、図11(a)に示すように、組み立て体AのランアウトをホイールWの基準回転軸Rの周りに測定し、図11(b)に示すように、該基準回転軸Rからランアウトのピーク(RROmax )が存在する位置に向けて補正した位置を軸芯位置3Aとしてハブ穴3を再加工するのである。なお、仮加工寸法は再加工寸法よりも十分に小さく設定する。それにより、仮加工穴が再加工時に完全に消滅するようになる。ハブ穴3の偏芯量はランアウトの1次ピークに基づいて算出することができる。一方、締結穴4はボルト軸のセンタリングを規制しないような大きさにしておけば良い。
【0030】上述のようにハブ穴3を仮加工したホイールWを使用し、組み立て体Aの偏芯量を最小とするようにハブ穴3を再加工するので、タイヤTとホイールWとの組み立て体Aを車軸に取り付けた状態でのアンバランスを解消することができる。その結果、従来から使用されている鉛製や鉄製のバランスウェイトを削減し、又は排除することができる。なお、タイヤを交換する場合は、再度の調整を行っても良く、或いは従来通りバランスウェイトを打つことも可能である。
【0031】第4の車軸取り付け方法では、通常のハブ穴3を備えたホイールを使用し、タイヤTとホイールWからなる組み立て体Aの偏芯量を最小とするようにハブ穴3の周囲に複数の締結穴4を加工するのである。
【0032】つまり、図12(a)に示すように、組み立て体AのランアウトをホイールWの基準回転軸Rの周りに測定し、図12(b)に示すように、該基準回転軸Rからランアウトのピーク(RROmax )が存在する位置への方向と同一方向に補正した位置を軸芯位置4Aとして締結穴4を加工するのである。これら締結穴4はハブ穴3に対して均等な位置から変位させるものの、その相対位置関係は従来と同様にすれば良い。これら締結穴4は予め仮加工しておいても良い。その場合、仮加工寸法は再加工寸法よりも十分に小さく設定する。それにより、仮加工穴が再加工時に完全に消滅するようになる。締結穴4の偏芯量はランアウトの1次ピークに基づいて算出することができる。一方、ハブ穴3はハブ軸のセンタリングを規制しないような大きさにしておけば良い。
【0033】上述のようにハブ穴3を備えたホイールWを使用し、組み立て体Aの偏芯量を最小とするようにハブ穴3の周囲に複数の締結穴4を加工するので、タイヤTとホイールWとの組み立て体Aを車軸に取り付けた状態でのアンバランスを解消することができる。その結果、従来から使用されている鉛製や鉄製のバランスウェイトを削減し、又は排除することができる。なお、タイヤを交換する場合は、再度の調整を行っても良く、或いは従来通りバランスウェイトを打つことも可能である。
【0034】また、上記第3及び第4の車軸取り付け方法は組み合わせて適用することが可能である。つまり、ハブ穴3を仮加工したホイールを使用し、タイヤTとホイールWからなる組み立て体Aの偏芯量を最小とするようにハブ穴3を再加工すると共に該ハブ穴3の周囲に複数の締結穴4を加工することが可能である。
【0035】本発明において、軸芯位置の調整量は、0.05〜1.0mm、好ましくは0.05〜0.3mmの範囲にすると良い。この調整量が0.05mm未満では調整効果が不十分になる。逆に、調整量が1.0mmを超えると、別のタイヤに交換する際、従来のバランスウェイトを打つと、タイヤとの組み合わせによっては従来のバランスウェイト量より多くなる恐れがある。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、タイヤとホイールからなる組み立て体の偏芯量を最小とするようにホイールの締結穴又はハブ穴の軸芯位置を調整するから、タイヤとホイールとの組み立て体を車軸に取り付けた状態でのアンバランスを解消することができ、ひいては環境上好ましくない鉛製のウェイトを削減し、或いは排除することができる。
【0037】本発明は、タイヤとホイールが特定される自動車メーカーの純正品において顕著な作用効果を得ることができる。
【出願人】 【識別番号】000006714
【氏名又は名称】横浜ゴム株式会社
【住所又は居所】東京都港区新橋5丁目36番11号
【出願日】 平成14年9月30日(2002.9.30)
【代理人】 【識別番号】100066865
【弁理士】
【氏名又は名称】小川 信一 (外2名)
【公開番号】 特開2003−182301(P2003−182301A)
【公開日】 平成15年7月3日(2003.7.3)
【出願番号】 特願2002−285017(P2002−285017)