| 【発明の名称】 |
象嵌装飾パネルの製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】米山 恕 【住所又は居所】静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式会社内
【氏名】石垣 安弘 【住所又は居所】静岡県浜松市中沢町10番1号 ヤマハ株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】表面化粧材へ正確な位置精度で象嵌模様を施すことができるようにするとともに、量産性に優れた象嵌装飾パネルの製造方法を提供する。
【解決手段】表面化粧材1の所望の位置に象嵌部材を臨ませる窓孔1aを形成し、つぎに、前記窓孔に倣う形状の象嵌部材2を該窓孔に装填し、しかるのち、前記表面化粧材1および象嵌部材2の背面に射出成形により樹脂層7を形成して裏打処理を施す。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 表面化粧材の所望の位置に象嵌部材を臨ませる窓孔を形成し、つぎに、前記窓孔に倣う形状の象嵌部材を該窓孔に装填し、しかるのち、前記表面化粧材および象嵌部材の背面に射出成形により樹脂層を形成して裏打処理を施すようにしたことを特徴とする象嵌装飾パネルの製造方法。 【請求項2】 表面化粧材の所望の位置に象嵌部材を臨ませる窓孔を形成する一方、前記窓孔に倣う形状の凸部を形成した板状の象嵌部材を形成し、前記表面化粧材の窓孔に前記象嵌部材の凸部を嵌め合わせて一体化し、しかるのち、前記表面化粧材および象嵌部材の背面に射出成形により樹脂層を形成して裏打処理を施すようにしたことを特徴とする象嵌装飾パネルの製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は象嵌装飾パネルの製造方法に関するもので、象嵌成形精度が高く量産性に優れた製造方法を提供するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、簡易な方法による象嵌模様の成形方法には、例えば、特開昭54−52715号あるいは特開平10−217416号に開示されているように、シート状の基材に象嵌部材を接着するようにしたものがある。これは、シート材に象嵌パターンをNCカッターなどで切り抜き、この切取部に象嵌材を嵌め込み、接着剤で固定するようにしたものである。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】このような方法による場合は、薄片の象嵌材を表面化粧材へ嵌め込むため、手工芸的な高度の技術が要求され、接着時に象嵌材の位置精度を高くすることができず、また、表面化粧材と象嵌材との境界に段差が生じ、表面の平滑性が得られない。 【0004】したがって、従来のこのような方法による場合は、その表面を平滑とするため、塗装膜を厚くして研磨処理を施すようにしており、このような加工作業により製品コストの低下の妨げとなっていた。また、表面を曲面に成形する場合は、象嵌材をその曲面に追随させて固定することが甚だ困難であり、生産性に限界のあるものであった。 【0005】本発明はかかる従来の問題に鑑みなされたもので、表面化粧材へ正確な位置精度で象嵌模様を施すことができるようにするとともに、量産性に優れた象嵌装飾パネルの製造方法を提供するものである。 【0006】 【課題を解決するための手段】そこで本発明は、表面化粧材の所望の位置に象嵌部材を臨ませる窓孔を形成し、つぎに、前記窓孔に倣う形状の象嵌部材を該窓孔に装填し、しかるのち、前記表面化粧材および象嵌部材の背面に射出成形により樹脂層を形成して裏打処理を施すようにした第1の方法と、【0007】表面化粧材の所望の位置に象嵌部材を臨ませる窓孔を形成する一方、前記窓孔に倣う形状の凸部を形成した板状の象嵌部材を形成し、前記表面化粧材の窓孔に前記象嵌部材の凸部を嵌め合わせて一体化し、しかるのち、前記表面化粧材および象嵌部材の背面に射出成形により樹脂層を形成して裏打処理を施すようにした第2の方法により、上記課題を解決する。 【0008】 【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の方法における象嵌装飾パネルの構成要素を示す図であり、同図において符号1は表面化粧材であり、象嵌模様を施す所望の位置に窓孔1aを形成する。この表面化粧材1の材質は、天然木質板材、金属板材、複合板材などを任意に選択し、窓孔1aの形成は、プレス加工による打ち抜き、切削あるいはレーザ加工など素材に適する適宜手段を採用する。 【0009】一方、象嵌部材2は、前記表面化粧材1の窓孔1aに倣う形状に形成されており、その材質は天然木質板材、貝殻などの天然素材、金属板、合成樹脂板、印刷紙に樹脂を含浸硬化させた化粧樹脂板、数種類の素材を基材とする樹脂硬化板などを表面化粧材1との装飾性を配慮して選択する。 【0010】つぎに、上記により形成された表面化粧材1の窓孔1aに象嵌部材2を装填し、図2に示すごとく射出成形機の上型3に配置して下型4とともに型締めする。そして、下型4に形成されたキャビティ5内に射出成形機6から溶融樹脂を射出注入する。 【0011】このようにして溶融樹脂が注入されると、この溶融樹脂の射出圧により象嵌部材2は上型3の内壁に強力に押圧されるので、その表面は表面化粧材1の表面と正確に一致する。そして、表面化粧材1と象嵌部材2の背面は樹脂層7とともに一体化し、図3に示すごとく曲成された象嵌装飾パネルを得ることができる。 【0012】つぎに、図4は本発明の第2の方法における象嵌装飾パネルの構成要素を示す図であり、複雑な象嵌模様が同時に形成可能となるよう素材が構成されている。即ち、表面化粧材8にはプレス加工による打ち抜き、切削あるいはレーザ加工などにより窓孔8aを複数形成し、一方、象嵌部材9は、ベース9aの前記表面化粧材8の窓孔8aに対向する位置に、該窓孔に倣う形状の凸部9bを一体に形成する。なお、表面化粧材8に形成する窓孔8aは本実施例の場合、方形としてあるが、形状はこれに限定されることなく、円形、その他の任意の形状とすることができる。 【0013】そして、上記表面化粧材8の窓孔8aに象嵌部材9の凸部9bを嵌め合わせ、必要に応じて接着剤を塗布して一体化し、図5に示すごとく射出成形機の上型3に配置して下型4とともに型締めして下型4に形成されたキャビティ5内に射出成形機6から溶融樹脂を射出注入する。なお、図6に示すごとく象嵌部材9のベース9aに通孔9cを形成しておくことにより、樹脂層7と表面化粧材8とを強固に一体化することができる。 【0014】このようにして溶融樹脂が注入されると、この溶融樹脂の射出圧により象嵌部材8は上型3の内壁および表面化粧材8の裏面に強力に押圧されるので、その表面は表面化粧材8の表面と正確に一致する。そして、表面化粧材8と象嵌部材9の背面は樹脂層7とともに一体化し、図7に示すような複雑な模様の象嵌装飾パネルを得ることができる。また、この方法によれば、表面化粧材8の窓孔8aへ凸部9bを嵌め合わせる作業を容易に行うことができ、その作業性を向上することができる。また、象嵌装飾パネルとして完成したとき、凸部9bがベース9aと一体化しているので、より堅牢な構造とすることができる。 【0015】 【発明の効果】以上、詳細に説明したごとく本発明の方法によれば、表面化粧材に形成する窓孔は機械加工により正確に自動生産することができる。また、表面化粧材の窓孔に倣う形状の象嵌部材も機械加工により正確に自動生産することができるので、生産性を向上することができ、低い製造コストで象嵌装飾パネルを提供することができる。 【0016】また、一体化するために射出成形機を用い、その射出圧で表面化粧材と象嵌部材の表面を整合し、樹脂層で裏打処理を施すようにしたので、象嵌の形成位置の精度を向上することができ、表面に凹凸のない平滑性に富む象嵌装飾パネルとすることができる。 【0017】さらに、本発明の方法によれば、機械加工により表面化粧材の窓孔および象嵌部材を形成でき、射出成形機で一体化するようにしたので、複雑な象嵌模様や曲面成形が容易に実現できるなど、多大の効果を奏するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000004075 【氏名又は名称】ヤマハ株式会社 【住所又は居所】静岡県浜松市中沢町10番1号
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| 【出願日】 |
平成14年5月10日(2002.5.10) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100062225 【弁理士】 【氏名又は名称】秋元 輝雄
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| 【公開番号】 |
特開2003−326897(P2003−326897A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月19日(2003.11.19) |
| 【出願番号】 |
特願2002−135562(P2002−135562) |
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