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【発明の名称】 壁紙糊付機の原反芯棒
【発明者】 【氏名】今井 健司
【住所又は居所】兵庫県龍野市龍野町日飼190 極東産機株式会社内

【氏名】目鳥 律美
【住所又は居所】兵庫県龍野市龍野町日飼190 極東産機株式会社内

【氏名】松井 康明
【住所又は居所】兵庫県龍野市龍野町日飼190 極東産機株式会社内

【氏名】頃安 雅樹
【住所又は居所】兵庫県龍野市龍野町日飼190 極東産機株式会社内

【氏名】頃安 新
【住所又は居所】兵庫県龍野市龍野町日飼190 極東産機株式会社内

【要約】 【課題】原反芯棒で内装を傷付けないようにするとともに、原反芯棒と軸受部のガタによる振動と騒音を抑える。

【解決手段】壁紙糊付機の原反芯棒の両先端部に、衝撃を緩和するための緩衝部を設ける。原反ロールの穴に原反芯棒を挿入する際に、原反芯棒を床に落下させたり壁に衝突させたりしても、床等の内装に傷を付けることを緩衝部により防止できる。原反芯棒の掛止溝が壁紙糊付機の軸受部と接触する部分を樹脂製とする。掛止溝のガタによる金属部材どうしの衝突により発生する振動と騒音を抑えることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 壁紙糊付機の両側の脚部に設けられている紙受ブラケットの軸受部に回転可能に嵌合させて軸支するための掛止溝を有し、壁紙の原反ロールを前記壁紙糊付機に取り付けて解反するために前記原反ロールに挿入されて前記原反ロールを回転可能に支持する壁紙糊付機の原反芯棒において、両先端部に衝撃を緩和するための緩衝部を設けたことを特徴とする壁紙糊付機の原反芯棒。
【請求項2】 前記緩衝部は、樹脂製の緩衝部材であることを特徴とする請求項1記載の壁紙糊付機の原反芯棒。
【請求項3】 前記緩衝部は、前記先端部に付けた弾性体キャップであることを特徴とする請求項1記載の壁紙糊付機の原反芯棒。
【請求項4】 前記掛止溝が前記軸受部と接触する部分を樹脂製としたことを特徴とする請求項1記載の壁紙糊付機の原反芯棒。
【請求項5】 前記緩衝部は、原反芯棒本体である金属製丸棒の先端部に樹脂を適当な厚みにコーティングしたものであることを特徴とする請求項1記載の壁紙糊付機の原反芯棒。
【請求項6】 前記緩衝部は、樹脂をモールドして成形した緩衝部材を、原反芯棒本体である金属製丸棒の先端部に取り付けたものであることを特徴とする請求項1記載の壁紙糊付機の原反芯棒。
【請求項7】 前記緩衝部は、樹脂をモールドして成形した緩衝部材を、原反芯棒本体である金属製中空パイプの先端部に取り付けたものであることを特徴とする請求項1記載の壁紙糊付機の原反芯棒。
【請求項8】 前記緩衝部に、簡単に外れないように弾性体キャップを被せたことを特徴とする請求項5〜7のいずれかに記載の壁紙糊付機の原反芯棒。
【請求項9】 前記緩衝部は、圧縮バネで押し付けられており軸方向にスライド可能な樹脂部を有する緩衝部材を、原反芯棒本体である金属製中空パイプの先端部に取り付けたものであることを特徴とする請求項1記載の壁紙糊付機の原反芯棒。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁紙糊付機の原反芯棒に関し、特に、室内壁面等に貼付されるシート状壁紙の裏面に糊を塗布する壁紙糊付機の原反芯棒に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、内装施工における壁装材の室内壁面の貼付は、現場で専用の壁紙糊付機を用いて、シート状の壁紙に連続的に糊を塗布しながら行うのが一般的となっている。従来の壁紙糊付機では、図6に示すように、壁紙原反の巻芯である紙管よりも細い径の金属製丸棒を原反芯棒4として、壁紙の原反ロール1の穴に挿入し、サイド盤6等により原反ロール1を原反芯棒4に固定させる。図7(自動糊付機)と図8(手動糊付機)に示すように、台座に糊付機本体2を搭載している脚部3の両側に設置されている紙受ブラケット5、または紙受8の軸受部7に、原反芯棒4の先端部に設けている掛止溝10を嵌合させ、回転可能に軸支する。原反ロール1を所定の位置に配置させ、糊付工程部または幅裁断工程部の方向へ原反を引っ張り、壁紙の原反ロール1を解反している。従来の原反芯棒4は、金属製丸棒11で、先端部を機械加工によりテーパー状にし、掛止溝10を形成している。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】しかし、従来の原反芯棒では、壁紙の原反ロールを壁紙糊付機に取り付ける際などに、原反芯棒の先端で床や壁などの内装を損傷することがあるという問題があった。すなわち、図9に示すように、原反ロール1を立て、原反芯棒4を挿入する時などに、原反芯棒4を落下させ、床を傷付けることがあった。また、機材の運搬中に原反芯棒4を落として傷付けてしまうこともあった。原反芯棒4の先端部が金属製であるために、落下や衝突により床等の内装に傷を付けてしまうことがある。
【0004】また、原反芯棒4による軸受部7での騒音と振動が発生するという問題もある。すなわち、図7や図8に示す壁紙糊付機において、壁紙原反の繰出しに伴って、原反ロール1が踊り、原反芯棒4も紙受ブラケット5の軸受部7内で踊り、これら金属部材どうしの衝突によって、振動と騒音が発生する。この振動は、紙受ブラケット5から脚部3を伝わり、糊付機本体2に伝達され、蛇行の原因となったりして幅裁断や糊付けに不良を発生させる原因となることがある。この騒音が、作業者等に不快感を与えることもある。
【0005】本発明は、上記従来の問題点を解決して、壁紙原反ロールを壁紙糊付機に取り付ける際などに、原反芯棒を落下させても、床等の内装を傷付けないようにするとともに、糊付け作業時における原反芯棒と紙受ブラケットとの振動と騒音を抑えることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するために、本発明では、壁紙糊付機の両側の脚部に設けられている紙受ブラケットの軸受部に回転可能に嵌合させて軸支するための掛止溝を有し、壁紙の原反ロールを壁紙糊付機に取り付けて解反するために原反ロールに挿入されて原反ロールを回転可能に支持する壁紙糊付機の原反芯棒の両先端部に、衝撃を緩和するための緩衝部を設けた。このように構成したことにより、原反ロールの穴に原反芯棒を挿入する際に、原反芯棒を床に落下させたり壁に衝突させたりしても、床等の内装に傷を付けることを緩衝部により防止できる。
【0007】また、原反芯棒の掛止溝が壁紙糊付機の軸受部と接触する部分を樹脂製とした。このように構成したことにより、掛止溝のガタによる金属部材どうしの衝突により発生する振動と騒音を抑えることができる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について、図1〜図5を参照しながら詳細に説明する。
【0009】(第1の実施の形態)本発明の第1の実施の形態は、先端部と掛止溝に樹脂を適当な厚みにコーティングして緩衝部材とした壁紙糊付機の原反芯棒である。
【0010】図1は、本発明の第1の実施の形態における壁紙糊付機の原反芯棒の先端部の断面図(図1a)と斜視図(図1b)である。図1において、原反芯棒4は、壁紙の原反ロールを支持する芯棒である。掛止溝10は、原反芯棒を紙受ブラケットの軸受部に掛けて支持するための溝である。金属製丸棒11は、鉄材などで形成された原反芯棒の本体である。樹脂コーティング部12は、原反芯棒の両端部を樹脂で覆った部分である。
【0011】上記のように構成された本発明の第1の実施の形態における壁紙糊付機の原反芯棒の機能を説明する。図1に示すように、壁紙糊付機の原反芯棒4の本体である金属製丸棒11の先端部を、機械加工によりテーパー状か球面状にする。掛止溝10も加工しておく。先端部と掛止溝10の表面に、緩衝部材として樹脂を適当な厚みにコーティングした樹脂コーティング部12を設ける。
【0012】樹脂コーティング部12により、原反芯棒4を落下させた際の衝撃を緩和させ、床等の内装に傷を付けることが防止できる。原反芯棒4が壁などに当っても、壁を傷付けることはない。また、原反芯棒4自体が、落下の衝撃で破損することもない。掛止溝10の表面にも樹脂コーティング部12があるので、図7に示した紙受ブラケット5の軸受部7との接触部で、金属どうしが接触することを避けることができる。原反芯棒4のガタによる軸受部7への衝突を、樹脂が緩衝部材となって緩和するので、振動と騒音を抑えることができる。
【0013】上記のように、本発明の第1の実施の形態では、壁紙糊付機の原反芯棒の先端部と掛止溝に樹脂を適当な厚みにコーティングして緩衝部材としたので、内装の損傷を防止でき、軸受部の振動も抑えることができる。
【0014】(第2の実施の形態)本発明の第2の実施の形態は、モールド成形により掛止溝を形成した樹脂モールド部を先端部に取り付けて緩衝部材とした壁紙糊付機の原反芯棒である。
【0015】図2は、本発明の第2の実施の形態における壁紙糊付機の原反芯棒の先端部の断面図(図2a)と斜視図(図2b)である。図2において、樹脂モールド部13は、モールド成形により掛止溝を形成した先端部用部材である。その他の構成は、第1の実施の形態と同じである。
【0016】上記のように構成された本発明の第2の実施の形態における壁紙糊付機の原反芯棒の機能を説明する。図2に示すように、壁紙糊付機の原反芯棒4の金属製丸棒11の先端部に、機械加工により軸方向にホールをあける。このホールに、モールド成形により掛止溝10を形成した樹脂モールド部13を挿入する。樹脂モールド部13を緩衝部材とする。
【0017】樹脂モールド部13により、先端部全体が樹脂製緩衝部材となる。樹脂モールド部13が、原反芯棒4が床等に落下した際の衝撃や、壁等に衝突した際の衝撃を緩和させ、床等の内装を傷付けることを防止できる。樹脂モールド部13に掛止溝10があり、図7に示した紙受ブラケット5の軸受部7との接触部で、金属どうしの接触を避けることができる。原反芯棒4のガタによる軸受部7への衝突を、樹脂が緩衝部材となって緩和するので、振動と騒音を抑えることができる。
【0018】上記のように、本発明の第2の実施の形態では、壁紙糊付機の原反芯棒に、モールド成形により掛止溝を形成した樹脂モールド部を先端部に取り付けて緩衝部材としたので、内装の損傷を防止でき、軸受部の振動も抑えることができる。
【0019】(第3の実施の形態)本発明の第3の実施の形態は、モールド成形により掛止溝を形成した樹脂モールド部を金属パイプの先端部に取り付けて緩衝部材とした壁紙糊付機の原反芯棒である。
【0020】図3は、本発明の第3の実施の形態における壁紙糊付機の原反芯棒の先端部の断面図(図3a)と斜視図(図3b)である。図3において、金属製中空パイプ14は、鉄材などの中空パイプで形成された原反芯棒の本体である。その他の構成は、第2の実施の形態と同じである。
【0021】上記のように構成された本発明の第3の実施の形態における壁紙糊付機の原反芯棒の機能を説明する。図3に示すように、壁紙糊付機の原反芯棒4の金属製中空パイプ14の先端部に、モールド成形により掛止溝10を形成した樹脂モールド部13を挿入する。樹脂モールド部13を緩衝部材とする。
【0022】金属製中空パイプ14により、原反芯棒4の軽量化ができる。樹脂モールド部13により、先端部全体が樹脂製緩衝部材となり、落下等の衝撃を緩和させ、床等の内装に傷を付けることが防止できる。樹脂モールド部13に掛止溝10があり、図7に示した紙受ブラケット5の軸受部7との接触部で、金属どうしの接触を避けることができる。原反芯棒4のガタによる軸受部7への衝突を、樹脂が緩衝部材となって緩和するので、振動と騒音を抑えることができる。金属製中空パイプに関しては、強度的に問題がなければ、エンジニアプラスチック製の中空パイプを使用しても良い。
【0023】上記のように、本発明の第3の実施の形態では、壁紙糊付機の原反芯棒の金属パイプの先端部に、モールド成形により掛止溝を形成した樹脂モールド部を取り付けて緩衝部材としたので、原反芯棒を軽量化でき、内装の損傷を防止でき、軸受部の振動も抑えることができる。
【0024】(第4の実施の形態)本発明の第4の実施の形態は、原反芯棒の軸方向にスライドする樹脂部と圧縮バネからなる緩衝部材を、金属製中空パイプの先端部に設けた壁紙糊付機の原反芯棒である。
【0025】図4は、本発明の第4の実施の形態における壁紙糊付機の原反芯棒の先端部の断面図(図4a)と斜視図(図4b)である。図4において、樹脂部15は、モールド成形により掛止溝を形成した先端部用部材である。圧縮バネ16は、緩衝用のバネである。スライド軸17は、樹脂部の移動を案内する軸である。ストッパー18は、樹脂部を最終的に金属パイプで支えるための部材である。止めネジ19は、ストッパーを金属パイプに固定するネジである。
【0026】上記のように構成された本発明の第4の実施の形態における壁紙糊付機の原反芯棒の機能を説明する。図4に示すように、金属製中空パイプ14の先端部に、樹脂部15と圧縮バネ16とスライド軸17とストッパー18を組み合わせたクッション機構を取り付ける。樹脂部15は、機械等により先端形状及び掛止溝10を加工したものである。樹脂部15にスライド軸17を取り付ける。樹脂部15とスライド軸17の間に、ストッパー18を設ける。樹脂部15とストッパー18の間に、圧縮バネ16を配置する。ストッパー18は、金属製中空パイプ14の内側に、止めネジ19により固定される。樹脂部15に力が加わると、圧縮バネ16で力を受けながら軸方向にスライドする。そして、圧縮バネ16により元に戻るときにストッパー18の位置でスライド軸17が停止する。
【0027】樹脂部15を緩衝部材として先端に配置し、圧縮バネ16を用いてクッション機構にしたことにより、さらに衝撃を緩和することができ、落下等による床等の傷付けを防止できる。金属製中空パイプ14により、原反芯棒4を軽量化できる。金属製中空パイプに関しては、強度的に問題がなければ、エンジニアプラスチック製の中空パイプを使用しても良い。
【0028】上記のように、本発明の第4の実施の形態では、壁紙糊付機の原反芯棒に、原反芯棒の軸方向にスライドする樹脂部と圧縮バネからなる緩衝部材を、金属製中空パイプの先端部に設けたので、内装の損傷を防止でき、軸受部の振動も抑えることができる。
【0029】(第5の実施の形態)本発明の第5の実施の形態は、先端部に設けた樹脂部の先頭部に、弾性体キャップを被せた壁紙糊付機の原反芯棒である。
【0030】図5は、本発明の第5の実施の形態における壁紙糊付機の原反芯棒の先端部の断面図(図5a)と斜視図(図5b)である。図5において、弾性体キャップ20は、樹脂部の先頭部に被せるゴム等の覆いである。
【0031】上記のように構成された本発明の第5の実施の形態における壁紙糊付機の原反芯棒の機能を説明する。図5に示すように、金属製の原反芯棒4の先端部に設けた樹脂部15の先頭部に、ゴム等の弾性体キャップ20を被せる。原反芯棒4の先端部は、第1〜4の実施の形態で説明したものであれば、いずれのものでもよい。樹脂部15の先頭部および弾性体キャップ20は、簡単に外れない様な構造にする。緩衝部材の樹脂部15と、その先頭に被せた弾性体キャップ20との両者のクッション性により、金属製の原反芯棒4による衝撃を一層緩和することができ、落下等による床等の傷付けを防止できる。もちろん、金属製の原反芯棒4に弾性体キャップを付けただけという実施の形態でもよく、内装の損傷を防止できるという効果がある。原反芯棒の先端に弾性体キャップを付ける実施の形態には、その他種々なものがあり、どのような原反芯棒にも弾性体キャップを付けることが可能であり、同様な効果を得ることができる。
【0032】上記のように、本発明の第5の実施の形態では、壁紙糊付機の原反芯棒の先端部に設けた樹脂部の先頭部に、弾性体キャップを被せたので、内装の損傷を一層防止できる。
【0033】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明では、壁紙糊付機の両側の脚部に設けられている紙受ブラケットの軸受部に回転可能に嵌合させて軸支するための掛止溝を有し、壁紙の原反ロールを壁紙糊付機に取り付けて解反するために原反ロールに挿入されて原反ロールを回転可能に支持する壁紙糊付機の原反芯棒の両先端部に、衝撃を緩和するための緩衝部を設けたので、原反ロールの穴に原反芯棒を挿入する際に、原反芯棒を床に落下させたり壁に衝突させたりしても、床等の内装に傷を付けることを緩衝部により防止でき、安全に作業が進められるという効果が得られる。
【0034】また、原反芯棒の掛止溝が壁紙糊付機の軸受部と接触する部分を樹脂製としたので、掛止溝のガタによる金属部材どうしの衝突により発生する振動と騒音を抑えることができ、幅裁断及び糊付け作業が良好に進行できると共に、騒音による不快感も解消されるという効果が得られる。
【出願人】 【識別番号】000163121
【氏名又は名称】極東産機株式会社
【住所又は居所】兵庫県龍野市龍野町日飼190
【出願日】 平成14年2月15日(2002.2.15)
【代理人】 【識別番号】100099254
【弁理士】
【氏名又は名称】役 昌明 (外3名)
【公開番号】 特開2003−237300(P2003−237300A)
【公開日】 平成15年8月27日(2003.8.27)
【出願番号】 特願2002−38754(P2002−38754)