| 【発明の名称】 |
熱圧着タイプのマーク |
| 【発明者】 |
【氏名】永田 孝 【住所又は居所】東京都墨田区石原3丁目27番8号 株式会社宝來社内
|
| 【要約】 |
【課題】縦横に伸縮性に富むサッカー、バスケットボール等のユニホームの生地に馴染んだ伸縮性をもつマークを提供しようとするものである。
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 剥離材の剥離面に裏打ちされた柔軟性、伸縮性に富む着色樹脂フィルムをマーク地とし、該マーク地の前記フィルム面に形成する熱圧着層形成材を、熱圧着層形成材として形成するとき、マーク地に貼着するとき、並にマークをシャツ、ユニホーム等の貼着対象物に貼着するときの加熱温度では溶融したり、変形したりしない介在層をはさんで、介在層の一方面には前記フィルムを、他方面にはシャツ、ユニホーム等の貼着対象物を、それぞれ好適な状態で貼着するのに必要にして且つ十分の機能を発揮するよう溶融温度の調整され、且つその溶融温度下で所望の状態に溶融して熱可塑反応を呈するよう調整された熱可塑性のホットメルト合成樹脂フィルムを重ね合わせてラミネートした構成とする熱圧着タイプのマーク用生地とすると共に、該マーク用生地を所望の図柄どうりに前記剥離材面までハーフカットしたことを特徴とするマーク。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、日常生活で着用する衣服、スポーツ着、袋物等にアクセサリーとして貼着するよう図柄、文字状に形どりされた熱圧着タイプのマークであるが、それよりは主としてレオタード、スイムスーツのような極めて縦横に伸縮性に富む布地を利用して縫製されるバスケットボールやサッカー等の団体競技を行うときに着用するユニホームに、チーム名、背番号を表示する手段として貼着する耐摩擦性、耐洗濯性に優れた貼着力をもつ図柄、文字状に形どりされた熱圧着タイプのマークに関するものである。 【0002】 【従来の技術】これまで、日常生活で着用する衣服やスポーツ着、或は、袋物等にアクセサリーとして貼着する熱圧着タイプのステッカー、ゼッケン、ワッペン等のマーク(以下マークと言う)を作る熱圧着タイプのマーク用生地(以下マーク用生地という)については、特開昭61−89361号、実開昭64−27231号公報等に示すようにいろいろ開発研究が行われていた。上記発明、考案の構成の概要を説明すると、織物、編物、不織布或はこれらを加工した布地を選んでマーク地とし、そのマーク地の片面に、熱圧着層形成材として熱圧着作業に容易な熱可塑性のホットメルト樹脂フィルム選んでをラミネートしたり、或は、熱可塑性のホットメルト樹脂から成るウエブを積層接合たり、或は熱可塑性のホットメルト樹脂から成るドット状、パウダ状のものを用いて熱圧着タイプのマーク用生地を形成し、これを所望の図柄、文字状に打ち抜き或は切り抜いて形どりしてマークとし、これを日常着用する衣服やスポーツ着、或は、袋物等に家庭用のアイロンで加熱加圧して貼着できるようにしたと言うことに特徴をもたせたものである。 【0003】ところで、正式の野球、サッカー等の団体競技の練習、試合を行うとき着用するユニホームは、日常着用する衣服、スポーツ着とは比較にならない過激な運動が行われる状態の下で着用される。従って、この運動中にマークがユニホームから剥れるようなことがないようしっかりと貼着しなければならない。また、上記ユニホームは、日常着用する衣服、スポーツ着とは比較にならない程の汗まみれになったり、泥まみれになったりする。その汚れをおとすには日常着用する衣服、スポーツ着とは比較にならない時間をかけた洗濯をしなければならない。この洗濯中にマークがユニホームからむしり取られるようなことがないようしっかりと貼着しなければならない。前記発明、考案にかかるマーク用生地から形どられるマークについては、家庭用アイロンで貼着できるとしているところからこの点の配慮は払われていないことは明らかである。 【0004】これまでの上記ユニホームに貼着するマークの素材は、これまでの野球のユニホームの素材が、腰の強い布帛と言う生地で作られていたところから、マークはその素材であるマーク地を上記ユニホームに馴染むような素材を使っていた。また、上記マークを構成するもう一つの素材であるマーク地の片面にラミネートする熱圧着層形成材は、ユニホームとマークのマーク地とを強力に接着すると言う要請を満足させるために熱可塑性のホットメルト合成樹脂フィルム中でも接着力の点において優れていると言われる腰の強いナイロンフィルムを用いていた。 【0005】ところで、サッカー、バスケットボールのユニホームが現在普及されているレオタード、スイムスーツのように極めて縦横に伸縮性の富む布地を利用して作られているところから、これらのユニホームも、前記布地に倣って改良された布地を使って作るようになった。 【0006】これらの現在普及されるようになった極めて縦横に伸縮性の富む布地を利用して作るサッカーやバレーボールのユニホーム等に、これまでのマークを貼着すると、これまでのマークのマーク地は、腰の強い布帛で作られた野球のユニホームに馴染む素材を使い、且つ、その熱圧着層形成材に前記ナイロンフィルムを使って作られていたところから、これまでのマークを上記ユニホームに加熱押圧して貼着した部分は、マーク地が前記素材で作られ、これを前記ナイロンフィルムの溶着樹脂が熱可塑反応を呈して貼着することによってこわばった状態となる。即ち、ユニホームのマーク貼着部分は貼着したマークによって伸縮性、柔軟性を阻害されることになる。従って、上記状態でマークを貼着したユニホームを着用して競技をする着用者には競技中に該部分が違和感を感じさせ、更に、マークの輪郭によっては角部ができるようなときがあり、そのようなときは、その角部は前記ナイロンフィルムによる溶着樹脂の熱可塑反応を呈した貼着によってこわばった個所となり、このこわばった角部が競技をする着用者の身体に突き当ったときは、瞬間的に押圧感を感じさせ、その押圧感によって反射的に運動を鈍らせることがあると言う不都合を生じさせることもあった。そこで、マーク地として上記ユニホームに馴染む布地を用いたとしても、熱圧着層形成材に前記ナイロンフィルムを用いたときは、前記ナイロンフィルムの性格からして、マーク貼着個所は前記したと同じ貼着状態を示すことになる。 【0007】これらの不都合を解消させるため、現在普及されるようになった極めて縦横に伸縮性の富む布地を利用して作られているバスケットボールや、サッカー等のユニホームに馴染むマークを提供するため、本出願人はマーク地に現在普及されているユニホームを作る布地に馴染む伸縮性の布地を選定し、このマーク地にラミネートする熱可塑性のホットメルト合成樹脂フィルムを上記マーク地に同調して伸縮する機能を発揮する伸縮性、柔軟性に富むウレタンフィルムを用いたマーク用生地を開発し、これが既に特許第2675326号として登録になった。 【0008】更に、マークは、マークをユニホームに貼着したとき、スポーツ着やユニホームを着色した色彩がマーク地を通して透視できるようなものであっては、その透視できる色彩によって、マーク地本来の持ち味、マーク地本来の鮮明さを阻害してしまうと言う不都合がおこる。従って、マーク地に貼着する熱圧着層形成材である熱可塑性のホットメルト合成樹脂フィルムには、上記透視を阻止する加工を施さなければならない。これまでのマークを形成するため、マーク地に貼着する熱圧着層形成材である熱可塑性のホットメルト合成樹脂フィルムであるナイロンフィルムには白色の染料、顔料を混入し、着色したフィルムとして使用し、上記不都合の生じるのを阻止するものとして使用していた。ところが、熱可塑性のホットメルト合成樹脂フィルムであるウレタンフィルムを使用しようとしたとき、該フィルムに前記機能を発揮させるため染料、顔料を混入したときは、極端に貼着力を減殺することになる。従って、ウレタンフィルムにはユニホームの着色の透視を阻止する機能を発揮する着色加工ができないとされていた。そこで該フィルムを使用するときは、該フィルムに前記透視現象がおきないよう配慮しなければならない。 【0009】前記した現在普及されるようになったレオタード、スイムスーツのように極めて縦横に伸縮性の富む布地を利用して作られているユニホームに貼着するのに馴染むマークを作るためのマーク用生地として開発した特許第2675326号の特許発明はマーク地にラミネートする熱圧着層形成材である熱可塑性のホットメルト合成樹脂フィルムをウレタンフィルムとしたが、この熱圧着層形成材については前記配慮が払われていない。従って、前記特許発明にかかるマークでは、上記した不都合の生ずるのを解消するには不十分である。 【0010】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、日常生活で着用する衣服、スポーツ着等や、これまでに普及されていた腰の強い布帛で作られていたユニホームには勿論であるが、そればかりでなくこれまでのマーク用生地を作るマーク地が布地から出来ていることを前提として考えられていたが、マーク地を例えば、通常ラバーインクと称される溶剤から作られる柔軟性、伸縮性に富む着色樹脂フィルムを以てし、現在普及しているレオタード、スイムスーツのように極めて縦横に伸縮性に富む布地を利用して作るユニホーム等の貼着対象物に貼着するのにも適する構成とされる熱圧着タイプのマークを作るとき、そのマークを作るための熱圧着タイプのマーク用生地のマーク地にラミネートする熱圧着層形成材である熱可塑性のホットメルト合成樹脂フィルムを、これまで接着力が弱いとされていたウレタンフィルムのようなフィルムとする構成としたときでも、そのマーク用生地から形どりしたマークを上記貼着対象物に貼着する際、上記マークを構成するフィルムの溶融樹脂をマーク地と貼着対象物とを貼着するのに必要にして且つ十分なだけの接着機能をマーク地と貼着対象物の布に発揮するものとし、しかも、ユニホーム等の貼着対象物に着色した色彩がマークを透過して透視できないよう透視遮断機能を発揮する熱圧着タイプのマークとして切り抜きができる熱圧着タイプのマーク用生地を提供しようとするものである。 【0011】 【課題を解決するための手段】剥離材の剥離面に裏打ちされた柔軟性、伸縮性に富む着色樹脂フィルムをマーク地とし、該マーク地の前記フィルム面に形成する熱圧着層形成材を、熱圧着層形成材として形成するとき、マーク地に貼着するとき、並にマークをシャツ、ユニホーム等の貼着対象物に貼着するときの加熱温度では溶融したり、変形したりしない介在層をはさんで、介在層の一方面には前記フィルムを、他方面にはシャツ、ユニホーム等の貼着対象物を、それぞれ好適な状態で貼着するのに必要にして且つ十分の機能を発揮するよう溶融温度の調整され、且つその溶融温度下で所望の状態に溶融して熱可塑反応を呈するよう調整された熱可塑性のホットメルト合成樹脂フィルムを重ね合わせてラミネートした構成とする熱圧着タイプのマーク用生地とすると共に、該マーク用生地を所望の図柄どうりに前記剥離材面までハーフカットしたマーク。 【0012】 【実施例】本発明を図面に従って説明する。本発明は、現在普及されるようになったレオタード、スイムスーツのように極めて縦横に伸縮性に富む布地を利用して縫製したユニホームに馴染むマークを提供すると言うことを念頭において、理想どうりの貼着ができるよう前記熱圧着層形成材を、下記の通りの三層構造のフィルムとするものである。 【0013】即ち、本発明を構成するマーク用生地のマーク地にラミネートする熱圧着層形成材1は、熱圧着層形材を形成時、並にマーク地にラミネートしてマーク用生地とする時、並にマーク用生地から形取ったマークをシャツ、ユニホーム等の貼着対象物に貼着する時の加圧加熱温度では溶融したり、変形したりしない介在層2をはさんで、その一方面にはマーク地に、他方面にはシャツ、ユニホーム地等の貼着対象物に、それぞれ好適な状態で貼着するのに必要にして且つ十分の機能を発揮するよう溶融温度を調整され、且つその溶融温度下で所望の状態の溶融反応を呈して接着機能を発揮するよう調整された熱可塑性のホットメルト合成樹脂フィルム3、4を重ね合わせる。これは図1に示すように三層構造の積層フィルムとする熱圧着層形成材1とする。前記介在層2が合成樹脂フィルムであるときは、その両面に配する、ホットメルト合成樹脂フィルム3、4は、介在層2と親和性のある合成樹脂であることは勿論である。 【0014】上記図1に示す構造の熱圧着層形成材1を以て図2に示す熱圧着タイプのマーク用生地5を作るのには、まず、熱圧着層形成材1を構成する介在層2の一方面にラミネートした前記熱可塑性のホットメルト合成樹脂フィルム3の面に剥離材である6ポリエステルフィルム、或は剥離紙の剥離加工面に裏打ちされた例えば、通常ラバーインクと称される溶剤から作られる柔軟性、伸縮性に富む着色樹脂フィルムから成るマーク地7(以下マーク地と称する)に重ね合わせる。次に、マーク地7と前記フィルム3をラミネートするための加熱加圧を行う。この操作により、介在層2の両面側にラミネートされた前記フィルム3、4は溶融する。これが冷却したときは、前記フィルム3は剥離材6に裏打ちされたマーク地7に接着して図2に示す構成の熱圧着タイプのマーク用生地5となる。いわば、前記した熱圧着層形成材1と剥離材6に裏打ちされたマーク地は仮着状態でラミネートされる。この操作を行うのには、普通、介在層2の他方面にラミネートした前記熱可塑性のホットメルト合成樹脂フィルム4には剥離材(図示しない)をあてがったままの状態で行う。従って、介在層2と剥離紙(図示しない)面で溶融した前記フィルム3、4は、加熱加圧操作後の冷却により元の状態に復元して剥離紙(図示しない)に裏打ちされた熱圧着タイプのマーク用生地5となる。 【0015】この熱圧着タイプのマーク用生地5を所望の図柄、文字状に打ち抜き、或は切り抜いて剥離紙6に裏打ちされた状態で形どりされたマーク10とする。或は、図3に示すように前記熱圧着タイプのマーク用生地5を剥離材6面に達するハーフカットを行い、剥離材6面に所望の図柄、文字状のマーク10を残し、余分の部分は剥離材6面から剥し取る。 【0016】前記図3に示す余分な部分を剥離材6から剥し取ったマーク10を以てシャツ、ユニホーム等の貼着対象物11に貼着するには、図3に示すように介在層2の他方面にラミネートした熱可塑性のホットメルト合成樹脂フィルム4をシャツ、ユニホーム等の貼着対象物11の所望の個所に置いて、図4に示す状態として剥離材6面から従来どおり所望の圧力、温度條件下で且つ所望の時間をかけた加熱加圧操作を行う。 【0017】この操作によって、介在層2の両面に貼着された熱可塑性のホットメルト合成樹脂フィルム3、4はともに再び溶融する。 【0018】この際、介在層2の一方面にラミネートされた熱可塑性のホットメルト合成樹脂フィルム3の溶融樹脂はマーク10を構成するマーク地7に再接着する。また、介在層2の他方面にラミネートされた熱可塑性のホットメルト合成樹脂フィルム4の溶融樹脂はシャツ、ユニホーム等の貼着対象物11の生地を構成する布地の性状、材質を考慮し、それに見合う加熱加圧条件を考慮して過不足なく必要に応じて、且つ十分な程度に滲透させる。 【0019】介在層2の両面にラミネートされたそれぞれの熱可塑性のホットメルト合成樹脂フィルム3、4は前記操作によって溶融しても、それぞれの熱可塑性のホットメルト合成樹脂フィルム3、4の間には介在層2があるので、介在層2の両側で溶融したそれぞれの前記熱可塑性のホットメルト合成樹脂フィルム3、4の溶融樹脂は、混合してマーク地7側に或はシャツ、ユニホーム等の貼着対象物10側の生地に必要以上の状態で滲透することを防止できる。 【0020】この介在層2の形成材は、マーク10をシャツ、ユニホーム等の貼着対象物11に貼着する際の加熱加圧による加熱温度では溶融したり変形しない素材を用いる。即ち、この介在層2の素材に合成樹脂フィルムを用いるときは、介在層2の両側にラミネートされる熱可塑性のホットメルト合成樹脂フィルム3、4と親和性のある合成樹脂であって、且つ前記フィルム3、4より溶融温度を高く調整された熱可塑性の合成樹脂フィルムとするものであることがあり、或は、介在層2の両側にラミネートされる熱可塑性のホットメルト合成樹脂フィルム3、4と親和性のある合成樹脂であって、且つ架橋反応を呈して熱圧着層形成材の形成過程でも、マークを貼着対象物に貼着する過程でもフィルムとなった状態をくずさないよう調合された合成樹脂を以て合成樹脂フィルムとしたものであることがあり、或は、溶融樹脂の滲透を阻止する工夫を施すか、織方、編方に工夫を施こすかした合成繊維、天然繊維から成る布地、不織布であることがある。 【0021】尚、前記介在層2を形成する合成樹脂フィルムを作る合成樹脂に顔料、染料等を混合した合成樹脂とするときは、着色された合成樹脂フィルムとすることができる。 【0022】熱圧着層形成材の介在層を着色の合成樹脂フィルムとするとき、或は介在層に前記布地、不織布等を用いたときは、その介在層2によってシャツ、ユニホーム等の貼着対象物に着色された色彩は、介在層2で透視が遮断されてマーク10から透き通って見えることを阻止することができる。 【0023】 【発明の効果】本発明にかかる熱圧着タイプのマーク用生地は、前記構造の熱圧着層形成材を用いたものであるから、本件発明にかかる熱圧着タイプのマーク用生地から作った熱圧着タイプのマークを以て、縦横に伸縮性に富む生地から縫製したユニホームに貼着する際、マークの素材である着色樹脂フィルムにもシャツ、ユニホームの素材である布地にも必要にして且つ十分な溶融樹脂による接着機能を発揮させてマークを上記ユニホームに貼着することができ、更に、上記ユニホームに着色された色彩がマークから透視されることを阻止することができマーク本来の風合い、持ち味を発揮するマークとすることができる。更に、上記ユニホームに伸縮性に馴染んだマークとして貼着することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】399132386 【氏名又は名称】株式会社宝來社 【住所又は居所】東京都墨田区石原3丁目27番8号
|
| 【出願日】 |
平成14年1月24日(2002.1.24) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100065776 【弁理士】 【氏名又は名称】志村 正和
|
| 【公開番号】 |
特開2003−211900(P2003−211900A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月30日(2003.7.30) |
| 【出願番号】 |
特願2002−15114(P2002−15114) |
|