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【発明の名称】 有色表示体およびその表示体を有する包装体
【発明者】 【氏名】炭田 康宏
【住所又は居所】東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印刷株式会社内

【要約】 【課題】本発明は、簡便かつ安価な方法で、文字等の印刷図柄が種々の色を発現できる美粧性に優れた有色表示体およびその表示体を有する包装体を提供することを目的としている。

【解決手段】透明プラスチック基材2の裏面に、透明印刷インキを用いて所望の単色もしくは多色の文字等の印刷図柄を形成し、少なくとも該文字等の印刷図柄形状の表面上に箔押したことを特徴とする有色表示体1およびその有色表示体1を有する透明プラスチック基材2を種々の形態に成形してなる包装体である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】透明プラスチック基材の裏面に、透明印刷インキを用いて所望の単色もしくは多色の文字等の印刷図柄を形成し、少なくとも該文字等の印刷図柄形状の表面上に箔押したことを特徴とする有色表示体。
【請求項2】請求項1記載の有色表示体を形成した透明プラスチック基材を成形してなることを特徴とする有色表示体を有する包装体。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、透明プラスチック基材上に形成された文字等の印刷図柄形状の表面に箔押してなる、簡便かつ安価に、種々の色を発現できる有色表示体に関し、物品等を包装する透明クリアーケース等に適用できる。
【0002】
【従来の技術】現今、物品等を包装する透明クリアーケース等に金文字等の図柄が表示されている。
【0003】この金文字等の図柄は、一般的には、金箔と凸版活字を用いた箔押し機が使用されるもので、この方法は、一字ごとの活字を組み合わせた原版を箔押し機における加圧体へ取り付け、この活字面へ金箔を添着すると共に、台盤上へ箔押しさせる基材等を載置して、前記加圧体を高温により加熱しつつ基材へ加圧させると、金箔が活字により押圧されて基材に熱転写されるものであった。
【0004】また、別の方法として、転写テープを用いて、安価で簡易な印字装置により該テープへ文字を印字させ、これを所定の基材等に張り付けるものが利用させているが、この装置による印字する文字種類に限界があって希望する金文字等が得られないと共に、テープ幅が狭いのでその取り扱いに不便である。
【0005】また、このものは、文字のみしか使用できず、更に、枠付け文字もしくは図柄等の特殊の形態は全く施すことができないので十分な利用がなされない。
【0006】上記のいずれの方法でも、簡便かつ安価に、文字等の図柄に種々の色を施すことは困難であり、物品等を包装する透明なクリアーケース等に施される文字等の図柄表示体に、簡便かつ安価に、種々の色を発現できる有色表示体を形成する技術が求められていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の技術的背景を考慮してなされたもので、簡便かつ安価な方法で、文字等の印刷図柄が種々の色を発現できる美粧性に優れた有色表示体およびその表示体を有する包装体を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、透明プラスチック基材の裏面に、透明印刷インキを用いて所望の単色もしくは多色の文字等の印刷図柄を形成し、少なくとも該文字等の印刷図柄形状の表面上に箔押したことを特徴とする有色表示体である。
【0009】請求項2に係る発明は、請求項1記載の有色表示体を形成した透明プラスチック基材を成形してなることを特徴とする有色表示体を有する包装体である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例として最も単純な構成からなる有色表示体の好ましい実施形態について図面に基づいて説明する。図1は、本発明の有色表示体の構成の一例を示した模式断面図である。本発明の有色表示体1は、透明プラスチック基材2の裏面に、一例として、黄色透明印刷インキを用いて所望の単色文字等の印刷図柄3を形成した表示体の少なくとも該文字等の印刷図柄3形状の表面上に銀箔4の箔押しを施したものである。銀箔の1回の箔押しのみで、透明プラスチック基材2の表側から疑似金文字の印刷図柄5と銀文字等の図柄4とからなる有色表示体が視認される。
【0011】従来は、図2に示すように、金箔と銀箔との2種類の箔押しによる金文字等の図柄6と銀文字等の図柄4からなる表示体5を得るのに、金箔と銀箔各々2回の箔押しを必要としたので、コスト、作業効率の点で問題があった。
【0012】本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、文字等の印刷図柄3を透明多色の図柄とし、その図柄形状の表面上に箔押しすることで、簡便かつ安価に、種々の色を発現できる美粧性に優れた有色表示体が得られる。
【0013】本発明で用いられる透明プラスチック基材としては、透明性を有するプラスチックフィルムであれば特に限定されるものではない。例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネート等の各種透明プラスチックフィルを用いることができ用途により適宜選択して用いられるが、特にポリプロピレンフィルムが望ましい。
【0014】文字等の図柄の印刷は、特に限定されるものではなく、透明印刷インキを用いてオフセット、凸版、グラビヤ等の通常の印刷方法により、べタまたは多色印刷により、例えば、透明4色ないし6色印刷される。必要に応じて、インキ層と金属箔の接着性を高める目的でアンカー処理が施される。また、透明印刷インキとして紫外線硬化型印刷インキを用いることもできる。
【0015】印刷インキとして紫外線硬化型印刷インキを用いることで、箔押しする文字や絵柄を型取った刻印版を必要としないで箔押しすることができることから、コストがかからないのでこれに伴い製品が安価にできる。
【0016】すなわち、透明プラスチック基材の裏面に、例えばスクリーン印刷法により紫外線硬化型印刷インキからなる厚盛りの文字等の図柄を印刷する。そして、この紫外線硬化型印刷インキ層は紫外線を照射されると硬化する。そして、前記紫外線硬化型印刷インキ層に紫外線を照射して硬化させる。次に、前記紫外線硬化型印刷インキ層からなる厚盛りの文字等の印刷図柄の上に箔を載置する。そして、箔の上から扁平状の押圧面が形成されている押圧体を介して加圧、加熱することにより、箔は紫外線硬化型印刷インキ層からなる文字等の印刷図柄形状の表面のみに接着される。
【0017】従って、上記の箔押し方法では前記押圧体の押圧面は扁平状でよく、押圧面に箔押しする文字等の図柄を型取った刻印板を必要としないので押圧体が高価になることはない。しかも、前記押圧体の押圧面は扁平状でよいので、一つの押圧体でどのような文字や絵柄の箔押しも行うことができ、箔押しする文字や絵柄に合わせて押圧体を用意する必要がない。箔押しする文字や絵柄に合わせて箔を押圧体で押圧すれば箔押しすることができるので、紫外線硬化型印刷インキを用いた厚盛りの文字等の印刷図柄形状に箔押しする場合は、従来に比べて簡単かつ迅速に箔押し作業を行うことができる。
【0018】箔押しは、通常、所望の文字等の印刷図柄形状の表面に対して、平圧式またはシリンダー式の版で施される。箔の材質としては、金箔、銀箔、銅箔等が用いられ、その厚みとしては、2〜4μm程度のものが好ましく用いられる。更に、必要に応じて、箔表面保護の目的でニスによるオーバーコートが施されてもよい。
【0019】上記で得られた本発明の文字等の印刷図柄形状の表面上に箔押してなる有色表示体を形成した透明プラスチック基材を種々の形態に成形して、物品等を包装して保管・保存や展示することのできる透明クリヤーケース等の包装体が得られる。
【0020】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明により、簡便かつ安価な方法で、文字等の印刷図柄が種々の色を発現できる美粧性に優れた有色表示体およびその表示体を有する透明クリヤーケース等の包装体を提供することができる。また、文字等の印刷図柄を紫外線硬化型印刷インキを用いて形成することにより、箔押しする文字等の図柄を型取った刻印板を必要としないので、箔押し作業のコストを低くできることにより製品をさらに安価に供給できる。
【出願人】 【識別番号】000003193
【氏名又は名称】凸版印刷株式会社
【住所又は居所】東京都台東区台東1丁目5番1号
【出願日】 平成14年1月28日(2002.1.28)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−211896(P2003−211896A)
【公開日】 平成15年7月30日(2003.7.30)
【出願番号】 特願2002−18225(P2002−18225)