| 【発明の名称】 |
古紙を素材とした装飾紙ひも及びその製造方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】太田 太一 【住所又は居所】大阪府富田林市錦織東三丁目20番8号 株式会社太田塗装工業所内
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| 【要約】 |
【課題】古紙を素材とすることによりリサイクルの観点からみて優れており、しかも古紙の再利用のための再加工を必要とせず、かつ、装飾性及び作業性に優れた紙ひもを提供する。
【解決手段】古紙層2と調色剤で着色した水性塗料層3とを順に積層してなる紙ひもであって、紙ひもの上側層に形成された水性塗料層3aの表面に複数色からなるインク層4と調色剤で着色した水性塗料層6とをこの順に積層して迷彩柄の模様を施したことを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 古紙層と調色剤で着色した水性塗料層とを順に積層してなる紙ひもであって、前記紙ひもの上側層と下側層に形成された前記水性塗料層の少なくとも一方の表面に複数色からなるインク層と調色剤で着色した水性塗料層とをこの順に積層して迷彩柄の模様を施したことを特徴とする古紙を素材とした装飾紙ひも。 【請求項2】 請求項1に記載した装飾紙ひもにおいて、迷彩柄の模様を施した前記水性塗料層の表面に調色剤で着色した水性塗料を玉状に付着させて装飾性を高めたことを特徴とする古紙を素材とした装飾紙ひも。 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載した装飾紙ひもにおいて、古紙層が5〜7枚の古新聞により構成されることを特徴とする古紙を素材とした装飾紙ひも。 【請求項4】 所定枚数の古紙の一側端部を綴じて見開き可能な古紙群を形成し、前記古紙の各面に調色剤で着色した水性塗料を塗布して各古紙を重ね合わせ、前記古紙群の上側面又は下側面に塗布された前記水性塗料の少なくとも一方の表面に複数色の揮発性インクを塗布して迷彩柄の模様を形成し、その上に調色剤で着色した水性塗料を塗布して迷彩柄の模様を浮き出させ、自然乾燥又は機械乾燥により硬化させた後、切断機により所定の幅に裁断したことを特徴とする古紙を素材とした装飾紙ひもの製造方法。 【請求項5】 請求項4に記載した装飾紙ひもの製造方法において、前記水性塗料の少なくとも一方の表面に複数色の揮発性インクを塗布して迷彩柄の模様を形成し、その上に調色剤で着色した水性塗料を塗布して迷彩柄の模様を浮き出させ、更にその上に調色剤で着色した水性塗料をスプレーにより吹き付けて玉状に付着させた後、自然乾燥又は機械乾燥により硬化させることを特徴とする古紙を素材とした装飾紙ひもの製造方法。 【請求項6】 請求項4又は請求項5に記載した装飾紙ひもの製造方法において、古紙が5〜7枚の古新聞により構成されることを特徴とする古紙を素材とした装飾紙ひもの製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、古紙を素材とした装飾紙ひも及びその製造方法に関する。 【0002】 【従来の技術】手作業により手芸品、民芸品等を制作する際に準備する材料としては、つる、竹等の天然素材やPPバンド、合成樹脂製のひも等の人工素材を適当な幅や長さに切断して使用するのが一般的である。 【0003】また、最近では、家庭や手芸教室等において手軽に入手できる材料として、新聞の折込チラシを所定の幅や長さに切断することによりひも状に形成して手芸品等の材料に使用することが考えられている。 【0004】しかしながら、上述したような材料を準備又は使用するには、以下のような問題がある。 【0005】すなわち、つる、竹等の天然素材を使用する場合、有害な物質が含まれていないので環境問題に配慮した材料である点で優れているといえるが、これらの天然素材を必要な分だけ揃えることは難しく、特に、手芸教室等において大量に使用する場合には、材料の準備が困難になることがある。 【0006】一方、PPバンド、合成樹脂製のひも等の人工素材を使用する場合、多種類のものが大量に市販されているので簡単に入手することができるが、有害な物質が含まれていることがあるので、廃棄等する際に環境に悪影響を与えることが考えられる。 【0007】また、新聞の折込チラシを適当な幅や長さに切断して手芸品の材料に使用する場合、リサイクルの観点からみると優れているといえるが、均一なひも状材料を準備するのに手間がかかるばかりでなく、そのひも状材料自体には装飾的な効果が少ないので、手芸品、民芸品等の美的価値を高めるためには、別途完成品に塗装を施し装飾性を高めることが必要になる。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、古紙を素材とすることによりリサイクルの観点からみて優れており、しかも古紙の再利用のための再加工を必要とせず、かつ、装飾性及び作業性に優れた紙ひもを提供することを目的とする。 【0009】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、請求項1にかかる発明は、古紙層と調色剤で着色した水性塗料層とを順に積層してなる紙ひもであって、前記紙ひもの上側層と下側層に形成された前記水性塗料層の少なくとも一方の表面に複数色からなるインク層と調色剤で着色した水性塗料層とをこの順に積層して迷彩柄の模様を施した構成を採用する。 【0010】また、請求項2にかかる発明は、請求項1に記載の装飾紙ひもにおいて、迷彩柄の模様を施した前記水性塗料層の表面に調色剤で着色した水性塗料を玉状に付着させて装飾性を高めたことを特徴とする構成を採用する。 【0011】さらに、請求項3にかかる発明は、請求項1又は請求項2に記載の装飾紙ひもにおいて、古紙層が5〜7枚の古新聞により構成されることを特徴とする構成を採用する。 【0012】また、請求項4にかかる発明は、所定枚数の古紙の一側端部を綴じて見開き可能な古紙群を形成し、前記古紙の各面に調色剤で着色した水性塗料を塗布して各古紙を重ね合わせ、前記古紙群の上側面又は下側面に塗布された前記水性塗料の少なくとも一方の表面に複数色の揮発性インクを塗布して迷彩柄の模様を形成し、その上に調色剤で着色した水性塗料を塗布して迷彩柄の模様を浮き出させ、自然乾燥又は機械乾燥により硬化させた後、切断機により所定の幅に裁断したことを特徴とするものである。 【0013】また、請求項5にかかる発明は、請求項4に記載の装飾紙ひもの製造方法において、前記水性塗料の少なくとも一方の表面に複数色の揮発性インクを塗布して迷彩柄の模様を形成し、その上に調色剤で着色した水性塗料を塗布して迷彩柄の模様を浮き出させ、更にその上に調色剤で着色した水性塗料をスプレーにより吹き付けて玉状に付着させた後、自然乾燥又は機械乾燥により硬化させることを特徴とするものである。 【0014】さらに、請求項6にかかる発明は、請求項4又は請求項5に記載の装飾紙ひもの製造方法において、古紙が5〜7枚の古新聞により構成されることを特徴とするものである。 【0015】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の一形態について、図面を参酌しながら説明する。 【0016】図1は、古紙を素材とした装飾紙ひもの一実施例を示す斜視図である。 【0017】図1において、1は装飾紙ひも、2は古紙層、3は水性塗料層、4はインク層、5は迷彩柄の模様、6は水性塗料層、7は水性塗料膜である。 【0018】図1に示すように、本発明にかかる装飾ひも1は、複数の古紙層2と水性塗料層3を順に積層させて構成されている。 【0019】古紙層2は、古新聞や雑誌等の古紙をそののまま利用することができる。したがって、本発明にかかる装飾紙ひも1では、古紙のリサイクルを図るとともに、古紙を再利用するのために使用される機械による再加工を行う必要がなく製造工程の簡素化及び省力化を図ることが可能となる。この古紙層2は、図1に示すような6層(2a〜2f)のものに限らず、適宜の数の層を選択することができるが、適度の柔軟性を有する装飾紙ひも1として使用するには、古紙層2は5〜7枚の古新聞により構成することが好ましい。 【0020】水性塗料層3は、調色剤で着色したアクリルエマルジョン塗料を使用することができる。アクリルエマルジョン塗料は、耐水性、防カビ性等に優れているばかりでなく、有機溶剤などの有害物質を含まないため安全性にも優れているから、環境に十分配慮した装飾紙ひも1を提供するのに最適である。この水性塗料層3は、図1に示すように、各古紙層2a、2b、2c、2d、2e、2fを挟むようにして、1つの層の厚みが15〜20ミクロンの各水性塗料層3a、3b、3c、3d、3e、3f、3gが積層されている。また、調色剤の色は任意の色を選択することができるが、この色が装飾紙ひも1の側面の色彩として表れる。 【0021】次に、装飾紙ひも1の上側表面部の構成について説明する。図1に示すように、装飾紙ひも1の上側表面部には、水性塗料層3aの上部にインク層4により迷彩柄の模様5が形成されており、このインク層4の上部に迷彩柄の模様5を浮き出させるために水性塗料層6が形成されている。インク層4は、複数色からなる揮発性インクで構成されており、この色は任意の色を選択することができる。また、水性塗料層6の表面には、更に装飾性を高めるために、玉状の水性塗料膜7が形成されている。この水性塗料膜7の色は、任意の色を選択することができる。 【0022】また、装飾紙ひも1の上側表面部及び下側表面の構成については、図2乃至図5に示すような組み合わせから適宜選択することができる。 【0023】すなわち、図2は、装飾紙ひも1の上側表面部にインク層4と水性塗料層6を形成して迷彩柄の模様を浮き出させたものであり、図3は、装飾紙ひも1の上側表面部にインク層4と水性塗料層6を形成して迷彩柄の模様を浮き出させ、かつ、水性塗料膜7により装飾性を高めたものであり、図4は、装飾紙ひも1の上側表面部にインク層4と水性塗料層6を形成し、かつ、装飾紙ひも1の下側表面部にインク層8と水性塗料層9を形成して上下表面部に迷彩柄の模様を浮き出させたものであり、図5は、装飾紙ひも1の上側表面部にインク層4と水性塗料層6を形成し、かつ、装飾紙ひも1の下側表面部にインク層8と水性塗料層9を形成して上下表面部に迷彩柄の模様を浮き出させ、しかも水性塗料膜7及び水性塗料膜10により装飾性を高めたものである。 【0024】図7は、本件発明にかかる古紙を素材とした装飾紙ひもを使用して制作した装飾品の一例を示す斜視図であり、図8は、図7に示す装飾品において古紙を素材とした装飾紙ひもを編み込んで使用した状態を示す一部拡大斜視図である。 【0025】本件発明にかかる古紙を素材とした装飾紙ひも1は、手触りがよく適度の柔軟性があるめ、手作業により手芸品、民芸品等を制作する際の材料として最適であるばかりでなく、上述したように装飾紙ひも1自体に装飾性を有するため、図8に示すように装飾紙ひもを編み込んで使用するだけで、図7に示すような装飾品20を誰でも簡単に制作することができる。 【0026】また、本件発明にかかる古紙を素材とした装飾紙ひも1は、上述したように上側表面部及び下側表面の構成については適宜選択することができ、しかも水性塗料を着色する調色剤の色及び揮発性インクの色についても任意の色を適宜選択することができるため、それらの構成及び色の組み合わせによって装飾性に優れた手芸品、民芸品等を制作することができる。 【0027】次に、本発明にかかる古紙を素材とした装飾紙ひもの製造方法について説明する。 【0028】図6は、古紙を素材とした装飾紙ひもの製造方法の一例を示す説明図である。 【0029】本発明にかかる古紙を素材とした装飾紙ひもの製造方法を実施するのに必要な原材料としては、複数枚数の古紙(古新聞、雑誌等)、水性塗料(調色剤で着色したアクリルエマルジョン塗料)、複数色からなる揮発性インクを事前に準備しておくだけでよい。また、水性塗料、揮発性インクの色は任意の色を適宜選択することができる。 【0030】先ず、所定枚数の古新聞を広げて重ね合わせた状態において一側端部を綴じ込んだ後(S10)、1枚づつ見開きにしてその各表面に水性塗料をローラーで塗布し重ね合わせていく(S20)。 【0031】本発明では、古新聞や雑誌等の古紙をそののまま利用することができるので、古紙のリサイクルを図るとともに、古紙を再利用するのために使用される機械による再加工を行う必要がなく製造工程の簡素化及び省力化を図ることが可能となる。なお、適度の柔軟性を有する装飾紙ひもを提供するためには、5〜7枚の古新聞を一つの製造単位にすることが好ましい。 【0032】次に、水性塗料が塗り仕上がった古新聞の上側面又は下側面に塗布された水性塗料の少なくとも一方の表面に複数色の揮発性インクを塗布し(図2及び図3のインク層4、図4及び図5のインク層4・インク層8参照)、迷彩柄の模様(図1の迷彩柄の模様5参照)を形成する(S30)。 【0033】水性塗料は、調色剤で着色したアクリルエマルジョン塗料を使用することができる。アクリルエマルジョン塗料は、耐水性、防カビ性等に優れているばかりでなく、有機溶剤などの有害物質を含まないため安全性にも優れているから、環境に十分配慮した装飾紙ひもを提供するのに最適である。また、調色剤の色は任意の色を選択することができるが、この色が装飾紙ひもの側面の色彩として表れる。 【0034】このように形成された迷彩柄の模様の上に、さらに水性塗料を塗布し(図2及び図3の水性塗料層6、図4及び図5の水性塗料層6・水性塗料層9参照)、迷彩柄の模様を浮き出させる(S40)。 【0035】ここで、浮き出させた迷彩柄の模様の上に、水性塗料をスプレーにより吹き付けて玉状に付着させると(図3の水性塗料膜7、図5の水性塗料膜7・水性塗料膜10参照)、更に装飾性を高めることができる(S50)。 【0036】その後、天日で一昼夜〜2日程度、自然乾燥(常温乾燥)させて水性塗料を硬化させる(S60)。この乾燥方法については、自然乾燥の他に機械による乾燥方法も適宜選択することができる。 【0037】最後に、切断機により所定の幅に裁断する(S70)。 【0038】上述したように、本発明にかかる古紙を素材とした装飾紙ひもの製造方法は、全て手作業で簡単に行うことができ、しかも図6に示すS10〜S50の工程(古新聞の綴じ込み、水性塗料の塗布、迷彩柄の模様の形成と浮き出し、水性塗料の吹き付け)は連続作業で行うことができるので、作業を短時間で完了することができる。 【0039】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、古新聞や雑誌等の古紙をそののまま利用するので、古紙のリサイクルを図る手段として最適である。また、古紙を再利用するのために使用される機械による再加工を行う必要がないため、製造工程の簡素化及び省力化を図ることができ、製造コストも削減することができる。さらに、装飾紙ひもの製造工程を全て手作業で簡単に行うことができるので、いかなる動力も必要とせず省エネルギー化を図る手段としても最適である。これらの点において、本発明は、環境問題、資源問題について十分に配慮したものであるといえる。 【0040】また、本発明によれば、有害な物質を一切含まない装飾性に優れた紙ひもを提供することができるので、幼児から高齢者まで幅広く使用することができる。また、本発明にかかる装飾紙ひもは、装飾性及び作業性に優れているので、手芸品の材料として最適であり、しかも完成品の価値を高める効果を発揮する。さらに、本発明にかかる装飾紙ひもは、手触りがよく適度の柔軟性があるため、幼児や低年齢者の手作業の機能向上にも寄与し、さらには障害者のリハビリ用としても活用することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】501492786 【氏名又は名称】株式会社太田塗装工業所 【住所又は居所】大阪府富田林市錦織東三丁目20番8号
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| 【出願日】 |
平成13年12月21日(2001.12.21) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100115370 【弁理士】 【氏名又は名称】足立 彰
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| 【公開番号】 |
特開2003−182296(P2003−182296A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月3日(2003.7.3) |
| 【出願番号】 |
特願2001−389828(P2001−389828) |
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