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【発明の名称】 容器装飾装置
【発明者】 【氏名】渡辺 浩二

【氏名】伊坪 ▲吉▼温

【氏名】豊岡 基行

【氏名】若木 康徳

【氏名】高桑 建樹

【要約】 【課題】容器2の首部等に巻き付ける装飾用の紐30の、巻き付け作業を自動化する。

【解決手段】紐巻き付けステーションEに停止した容器2を上下のロッド(上方の押さえロッド28cと下方の容器支持台28bが固定された回転軸28a)で押さえる。これらのロッド28a、28cは回転可能になっている。前記容器2の首部付近に紐供給機構32によって紐30を供給する。この紐30の先端を紐保持機構34の爪34fによって容器2の首部の外面に押さえつける。この状態で容器2と紐保持機構34を回転させつつ、紐供給機構32を徐々に下降させると、容器2の首部外面に螺旋状に紐30が巻き付けられる。巻き付け終了後、紐30を切断し、その端部を、巻き付けられている部分の下側に押し込む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 容器を回転させる回転機構と、容器に向かって紐を繰り出す紐供給機構と、前記紐を容器の首部の外面との間に保持する紐保持機構と、紐を切断する切断機構とを備え、容器と紐保持機構とにより紐を保持した状態で容器を回転させることにより容器の外周に紐を巻き付け、切断機構によってその紐を切断することを特徴とする容器装飾装置。
【請求項2】 請求項1に記載の容器装飾装置において、前記紐供給機構を昇降させる昇降手段を設け、容器の回転に伴って紐供給機構を昇降させることにより、容器の外面に紐を螺旋状に巻き付けることを特徴とする容器装飾装置。
【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の容器装飾装置において、前記容器にエンブレムを取り付けるエンブレム取付け機構と、容器に紐を巻き付ける際に、取付けられたエンブレムを紐と干渉しない位置に回避させる回避手段とを設けたことを特徴とする容器装飾装置。
【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の容器装飾装置において、前記容器に巻き付けられた紐の切断した部分を、巻き付けられている部分の下側に押し込む押込み手段を設けたことを特徴とする容器装飾装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明が属する技術分野】 1本発明は、容器等の物品を装飾する容器装飾装置に係り、特に、飾り紐を容器の首部に自動的に巻き付けて装飾する容器装飾装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、高級な酒類では、外観上の高級感を演出するため、高価なガラスびんや陶器製の容器に入れ、さらに、この容器の外面にエンブレム等の装飾物を装着し、さらに、そのエンブレム等の上下に渡って飾り紐を螺旋状に巻き付けて装飾したもの等が従来から知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記のように容器の装飾用としてその首部に紐を巻き付けるためには、複雑な動作を必要とするため機械化することが非常に困難であり、従来は紐の巻き付け作業を手作業で行っていた。特に、エンブレム等の装飾物を容器に取付け、この装飾物を避けて、その上方から下方に渡って紐を巻き付ける場合には、自動化することはほとんど不可能であった。従って、従来は、容器等への紐の巻き付けやエンブレムの取付けを手作業で行っていた。このように手作業で紐の巻き付け等の装飾を行うため、作業に時間がかかり、処理スピードが遅く、生産効率が低下するという問題があった。
【0004】本発明は、前記課題を解決するためになされたもので、紐の巻き付け等による装飾工程を自動化し、生産ラインに組み込むことを可能にすることにより、処理スピードを早くし、生産効率を向上させることができる容器装飾装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る容器装飾装置は、容器を回転させる回転機構と、容器に向かって紐を繰り出す紐供給機構と、前記紐を容器の首部の外面との間に保持する紐保持機構と、紐を切断する切断機構とを備えており、容器と紐保持機構とにより紐を保持した状態で容器を回転させることにより容器の外周に紐を巻き付け、その後、切断機構によってその紐を切断するようにしたものである。
【0006】この容器装飾装置では、容器の外面と紐保持機構とによって紐を保持し、この状態のまま容器を回転させることにより、容器の周囲に紐を巻き付けることができ、簡単な構成により紐の巻き付け工程を自動化することが可能であり、製造工程の高速化を図ることができる。
【0007】請求項2に記載の発明に係る容器装飾装置は、前記紐供給機構を昇降させる昇降手段を設け、容器の回転に伴って紐供給装置を昇降させることにより、容器の外面に紐を螺旋状に巻き付けることを特徴とするものである。
【0008】この容器装飾装置では、容器を回転させて紐を巻き付けるとともに、紐供給装置を下降させれば、容器に対し紐が巻き付けられる位置が徐々に下方に移動し、紐を螺旋状に巻き付けることができる。
【0009】請求項3に記載の発明に係る容器装飾装置は、前記容器にエンブレムを取り付けるエンブレム取付け機構と、容器に紐を巻き付ける際に、取り付けられたエンブレムを紐と干渉しない位置に回避させる回避手段とを設けたことを特徴とするものである。
【0010】この発明に係る容器装飾装置では容器にエンブレムを取り付けた場合でも、紐を巻き付ける際に、回避手段によってエンブレムと紐との干渉を避けることができるので、容器に紐を巻き付ける作業を自動化し、製造工程の高速化を図ることが可能である。
【0011】請求項4に記載の発明に係る容器装飾装置は、前記容器に巻き付けられた紐の切断した部分を、巻き付けられている部分の下側に押し込む押込み手段を設けたことを特徴とするものである。
【0012】この発明に係る容器装飾装置では、容器に巻き付けた紐の切断部の処理についても自動化をすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態により本発明を説明する。図1は本発明の一実施の形態に係る容器装飾装置の全体の構成を示す平面図、図2はその側面図であり、上流側(図の左方)に設けられた図示しないフィラ等により内部に液体が充填され、打栓が行われた容器2が供給コンベヤ4によって搬送されて、この容器装飾装置内に搬入される。
【0014】供給コンベヤ4の下流側の端部(図1の上方側)には、この供給コンベヤ4と直交する方向に進退動可能な容器押し出し機構6が設けられている。容器押し出し機構6は、シリンダ6aとこのシリンダ6aのロッドに取付けられた押圧プレート6bとを備えており、供給コンベヤ4上を搬送されてきた容器2は、この押し出し機構6によって、供給コンベヤ4と直交方向に配置された搬送プレート8上に一本ずつ押し出される。
【0015】搬送プレート8の上方両側には、前記押し出し機構6によって搬送プレート8上に移された容器2を、下流側(図1および図2の右側)に向かって1ピッチ分ずつ間欠的に前進させる第1の搬送ガイド10および第2の搬送ガイド12が設けられている。この第1搬送ガイド10は、図1ないし図4に示すように、搬送プレート8の両側に配置された一対のガイド部材10a、10bを備えており、搬送プレート8の下方に平行して配置された一対のガイドロッド10c、10d上に進退動可能に支持されて、搬送ガイド移動用シリンダ10eによって一体的に進退動される(図3参照)。また、これら一対のガイド部材10a、10bは、拡縮用モータ10fによって互いに接近または離隔される。さらに、両ガイド部材10a、10bには、向かい合う面に等間隔で複数の切欠き10g、10hが設けられており(図1参照)、この切欠き10g、10h内に容器2を保持して搬送する。なお、この実施の形態では、図3に示すように、両側のガイド部材10a、10bの高さを異ならせている。
【0016】前記第1搬送ガイド10は、一対のガイド部材10a、10bを両側から接近させて、両切欠き10g、10h間に容器2を挟み、一ピッチ分前進(図1、図2の右方へ移動)した後開放してその位置に容器を一旦離し、その後一ピッチ分後退して元の位置に戻り、再び接近して容器2を掴み一ピッチ分前進するという動作を繰り返すようになっている。そして、この実施の形態では、第1搬送ガイド10は、両ガイド部材10a、10bに等間隔で4個所の切欠き10g、10hが形成されており、同時に4本の容器2を挟持して一ピッチ分ずつ下流側に送るようになっている。
【0017】搬送プレート8上の、前記容器押し出し機構6によって容器2が押し出されてくる位置(容器受け取りポジションA)の下流側には、等間隔で容器2を停止させる停止位置B、C、Dが設けられており、第1搬送ガイド10によって搬送される容器2は、これら各停止位置B、C、Dに順次停止されつつ下流側に搬送される。前記各停止位置B、C、Dでは、それぞれ所定の処理が行われるようになっており、前記容器受け取りポジションAの次の停止位置Bが、後に説明するエンブレム取付けステーション、その次の停止位置Cが縦方向のテープ貼りステーションになっている。
【0018】なお、第2の搬送ガイド12は、前記第1の搬送ガイド10とほぼ同一の構成を有しており、同様の作動を行うので、その説明は省略する。前記第1搬送ガイド10と下流側の第2搬送ガイド12との間に、これら両搬送ガイド10、12によって順次搬送される容器2が一時停止されて、紐の巻き付け工程が行われる紐巻き付けステーションEが設けられている。
【0019】次に、前記各処理を行うステーションの構成について順次説明する。エンブレム取付けステーションBには、図5および図6に示すように、容器2にエンブレム14を取り付けるエンブレム取付け機構16と、前記エンブレム14を収容するエンブレムマガジン18と、エンブレムマガジン18からエンブレム14を一枚ずつ取り出してエンブレム取付け機構16に引き渡すエンブレム受け渡し機構22が設けられている。エンブレムマガジン18は、垂直な複数本のロッド18aで周囲を囲まれており、このロッド18aの下端に設けた係合爪によって、複数枚積み重ねられて収容されているエンブレム14を支持している。なお、このエンブレム14には、下げ紐が取り付けられており、この下げ紐を両面テープによって容器2の首部外面に貼り付けるようになっている。
【0020】エンブレム取付け機構16は、その本体部16aが水平な支点軸16bを中心に回転できるようになっており、この本体部16aに、エンブレム14を保持するパッド16cを備えたエンブレム取付け部16dが進退動可能に支持されている。取付け部16dは、本体部16aに固定された進退動用シリンダ16eのピストンロッド16fに連結されており、このシリンダ16eの作動により、ガイドロッド16gに案内されて進退動する。
【0021】また、本体部16aの、前記取付け部16dが支持されている部分と、支点軸16bを挟んだ逆側(図5の右側)に、フレーム20上に回動可能に取り付けられた回転用シリンダ16hのピストンロッドが連結されており、この回転用シリンダ16hの作動により、前記本体部16aおよび取付け部16dが、図5に示す直立位置と、取付け部16dのパッド16cが容器2の方向を向いた傾斜位置との間で回動する。
【0022】前記エンブレムマガジン18およびエンブレム取付け機構16の下方に、エンブレム受け渡し機構22が設けられている。このエンブレム受け渡し機構22は、エンブレムマガジン18から一枚ずつエンブレム14を取り出す取り出し部材22aと、この取り出し部材22aを、前記エンブレムマガジン18と取付け機構16との間で往復動させるリニアスライダ22bとを備えている。取り出し部材22aが、エンブレムマガジン18内に収容されている多数のエンブレム14の一番下の一枚を取り出し、リニアスライダ22bによって取付け機構16の下方に移動されると(図5に二点鎖線で示す位置)、前記取付け機構16の進退動用シリンダ16eが作動して、取付け部16dのパッド16cが下降し、取り出し部材22a上のエンブレム14を保持する。
【0023】なおエンブレム14は、その下げ紐を容器2の首部に両面テープで貼り付けることにより取り付けられるようになっており、エンブレム取付け機構16がエンブレム14を容器2に装着する前に、予め容器2の外面に下貼り用の両面テープを貼り付けている。そして、エンブレム14を保持するパッド16cは、エンブレム14を保持する前に上貼り用の両面テープを保持して、その後保持したエンブレム14をこの両面テープとともに、容器2に既に貼り付けられている下貼り用の両面テープの上から貼り付けるようになっている。
【0024】エンブレム取付けステーションBの次に設けられた縦方向テープ貼りステーションCには、容器2の首部付近に両面テープを縦方向に貼り付けるテープ貼り機構24が設けられている(図7参照)。このテープ貼り機構24は、支点軸24aを中心に揺動可能なL字状のアーム24bと、このL字状のアーム24bを揺動させる水平方向のシリンダ24cと、前記L字状アーム24bの揺動端に設けられたテープ保持部24dとを備えている。さらに、この縦方向テープ貼りステーションCの上方には、シリンダ24eによって昇降される押さえロッド24fが設けられており、容器2の外面に両面テープを貼り付ける際に、この押さえロッド24fを下降させて容器2の頭部を押さえることにより容器2を安定させるようになっている。
【0025】また、このテープ貼り機構24に隣接して両面テープ供給機構26が設けられている。この両面テープ供給機構26は、ロール状に巻かれた両面テープ26aを所定量繰り出し、シリンダ26bによって昇降可能なカッタ26cで切断して前記L字状アーム24bの先端のテープ保持部24dに受け渡すようになっている。この両面テープ供給機構26によって供給され切断された両面テープを、前記L字状アーム24bの先端のテープ保持部24dに保持し、容器2に向かって揺動して、この容器2の首部に縦方向を向けて貼り付ける。なお、この縦方向のテープ貼りステーションCでは、容器2を、モータ24gによって回転可能なテーブル24h上に移し、容器2を所定角度(例えば90度)ずつ回転させて複数個所に両面テープを貼り付けるようになっている。このように両面テープを、容器2の首部に貼り付けておくことにより、後に紐を巻き付ける際に、この紐がずれることを防止することができる。
【0026】前記第1搬送ガイド10により容器2を挟持して搬送する位置の下流端と、第2搬送ガイド12が容器2を挟持する位置の上流端とが同一の位置Eになっており(図1参照)、この停止位置Eが紐巻き付けステーションになっている。この紐巻き付けステーションEに設けられた各部の構成について、図8およびその要部を拡大して示す図9により説明する。紐巻き付けステーションEには、容器2を回転(容器2の軸芯を中心に回転する自転)させる容器回転機構28と、容器2に向かって紐30を供給する紐供給機構32と、この紐供給機構32から供給された紐30の先端を、容器の首部の外面との間に保持する紐保持機構34と、容器2に巻き付けた紐30の端部を切断する紐切断機構35と、切断された端部がほどけないように処理するする紐処理機構36と、容器2に紐30を巻き付ける際に、前記エンブレム取付け機構16によって取り付けたエンブレム14を紐30に干渉しないように回避させる回避機構(全体の図示は省略するが、シリンダ38aによって進退動し、前進時にエンブレム14を支持して紐30との干渉を回避させるプレート38だけを図9に示す)とを備えている。
【0027】容器回転機構28は、下方の垂直な回転軸28a上に固定された容器支持台28bと、この容器支持台28b上に載せられた容器2の上方から下降して容器2の頭部を押さえる押さえロッド28cと、これら容器支持台28bの回転軸28aと押さえロッド28cを、同方向に等速で回転させる回転駆動伝達手段40とを備えている。
【0028】前記押さえロッド28cは、天板42に回転自在に、かつ昇降可能に支持されている。押さえロッド28cは、前記天板42の上方に突出している部分にスプリング28dが介装されており、このスプリング28dによって常時上方に付勢されている。天板42の上方には、押さえロッド昇降用のシリンダ28eが直立して設けられており、そのピストンロッド28fの先端(下端)が、押さえロッド28cの上端に僅かの隙間を開けて対向している。ピストンロッド28fの先端には、ベアリング28gを介して回転部材28hが嵌着されており、この押さえロッド28cを容器の頭部に押し付けるとともに、後に説明する押さえロッド28cの回転時に、その自由な回転を許容するようになっている。
【0029】前記容器支持台28bが固定されている回転軸28aも、押さえロッド28cと同様の構成を有しており、支持プレート28jに回転かつ昇降可能に支持されるとともに、スプリング28kによって常時下方へ付勢されている。また、この回転軸28aの下端部は、容器支持台押し上げ用シリンダ28mのピストンロッド28nと僅かの隙間を開けて対向している。さらに、ピストンロッド28nの上端には、ベアリング28pを介して回転部材28qが嵌着されており、後に説明する回転軸28aの回転時に、この回転軸28a上に固定された容器支持台28bを押し上げるとともに、その自由な回転を許容するようになっている。
【0030】押さえロッド28cの周囲に、紐30の先端を容器2の首部外面に押し付けて保持する紐保持機構34が設けられている。この紐保持機構34は、押さえロッド28cの下部に固定された水平な固定リンク34aと、この固定リンク34aの上方に昇降可能に配置された水平な昇降リンク34bと、これら上下の水平リンク34a、34bの両側を連結するそれぞれ二枚の上方リンク34cおよび下方リンク34dと、下方リンク34dと一体に揺動するアーム34eと、これら両アーム34eの下端にそれぞれ内向きに取り付けられた紐保持爪34fとを備えている。そして、前記押さえロッド28cを昇降および回転可能に支持する天板42の下面に下向きに取り付けられた二本のシリンダ34gによって、前記上方の昇降リンク34bを下降させると、下方のアーム34eに取り付けられた紐保持爪34fが閉じて、紐30の先端を容器2の外面に押し付けるようになっている。なお、紐保持機構34は、前記上下の水平リンク34a、34b間に介装されたスプリング34hによって開放した状態に復帰する。
【0031】回転駆動伝達手段40は、鉛直方向に配置された前記回転軸28aと押さえロッド28cに隣接して、前記天板42および支持プレート28j間に回転自在に支持された垂直な駆動軸40aと、この駆動軸40aを回転駆動するモータ40bと、駆動軸40aの上部と下部にそれぞれ取付けられたホイール40c、40dと、前記回転軸28aおよび押さえロッド28cの、これらホイール40c、40dと同じ高さにそれぞれ固定されたホイール40e、40fとの間に掛け回されている上下の伝達ベルト40g、40h等を備えている。
【0032】紐供給機構32は、複数のローラ32aを介して引き出された紐30を、シリンダ32bによって昇降する上方のローラ32cと下方の2つのローラ32dとの間に保持し、さらに、水平な筒体32eの内部を挿通し、その先端を容器2の首部の近くまで送り出すようになっている。この紐供給機構32の本体部32fはねじ軸32gに螺合されており、モータ32hによってねじ軸32gを回転させることにより昇降させることができる。
【0033】前記紐供給機構32の容器2側に位置している水平筒体32eの上方には、先端が下向きのL字状プレート32jが設けられており、これら水平筒体32eとL字状プレート32jは、水平なシリンダ32kによって容器2の方向に向かって水平に進退動できるようになっている。さらに、L字状プレート32jは、垂直なシリンダ32mによって前記水平筒体32eに対して昇降できるようになっている。前記紐保持機構34によって紐30の先端を容器2の外面に押さえつけて保持する際に、L字状プレート32gが下降して紐30の先端を水平筒体32eの先端から下方へ向けて折り曲げておき、紐保持爪34fが確実に紐30の先端を容器2の外面に押さえつけるようになっている。この紐供給機構34は、スライダ30nによって全体として前後方向(紙面の上下方向)に進退動できるようになっており、紐30の先端を容器2に押さえつけた後、紐30を容器2に巻き付ける際に干渉しないように移動させる。
【0034】前記紐供給機構32と一体に、シリンダ35aによって進退動するカッタ35bを有する紐切断機構35が設けられており、紐30の巻き付けが終了したときに、カッタ35bを前進させて紐30を切断する。さらに、紐供給機構32の下方には、前記紐切断機構35によって切断された紐30の端部がほどけないように処理する紐処理機構36が設けられている。この紐処理機構36は、容器2の首部に紐30の巻き付けが終了したときに、紐30の切断位置の近くを押さえる紐押さえ部材36aと、この紐押さえ部材36aの下側にほぼ平行して配置された紐押し込み部材36bを備えている。これら紐押さえ部材36aと紐押し込み部材36bは水平方向のシリンダ36cによって、一体的に容器2に向かって進退動し、また、紐押し込み部材36bは、斜めのシリンダ36dによって紐押さえ部材36aに対して前方に進出することができるようになっている。容器2の首部に紐30の巻き付けが終了すると、前記紐押さえ部材36aによって容器2側の端部を押さえて、紐切断機構35のカッタ35bにより紐30を切断する。そして、紐30の切断された端部が、前記紐押し込み部材36bの進出によって、容器2に巻き付けられた部分の下側に押し込まれてほどけないように留められる。
【0035】また、容器2の側方(図8の左側)には、容器2に紐30を巻き付ける際に、この紐30を、既に装着されているエンブレム14の下側に巻けるようにエンブレム14を持ち上げて避けるための回避機構が設けられている。この回避機構は傾斜部と水平部とを有するプレート38を備えており、シリンダ38aによって容器2に向かって進退動できるようになっている。
【0036】以上の構成に係る容器装飾装置の作動について説明する。上流側の充填機(図示せず)で内部に液体が充填され、キャッパによってキャッピングされた容器2が、容器供給コンベヤ4によって搬送され、容器押し出し機構6によって押し出されて搬送プレート8上に載せられる。第1搬送ガイド10は、両ガイド部材10a、10bが開いた状態で後退(図1の右から左へ移動)した後、これら両ガイド部材10a、10bを閉じて、両切欠き10g、10h間に前記容器受け取りポジションAに停止している容器2を把持する。
【0037】次に、前記第1搬送ガイド10は、1ピッチ分前進(図1の右方向に移動)して、その位置(エンブレム取付けステーションB)で開放し、容器2を離す。この位置では、エンブレムマガジン18内に収容されているエンブレム14の一番下の一枚が、エンブレム受け渡し機構22の取り出し部材22aによって取り出され、リニアスライダ22bの作動によりエンブレム取付け機構16の下方に移動される(図5の二点鎖線参照)。
【0038】エンブレム14を載せた取り出し部材22aが停止すると、直立した状態にあるエンブレム取付け機構16(図5に示す状態)の進退動用シリンダ16eが作動して、パッド16cを備えたエンブレム取付け部16dが下降し、前記エンブレム14を保持する。前記進退動用シリンダ16eによって取付け部16dを上昇させた後、回転用シリンダ16hを作動させて、エンブレム取付け機構16全体を傾け、前記エンブレム14を保持しているパッド16cを容器2の方向に向ける。ここで再び進退動用シリンダ16eを作動させて、前記パッド16cが保持しているエンブレム14を容器2の側面に押し付ける。なお、エンブレム14を装着する前に予め容器2に両面テープを貼り、また、パッド16cが別の両面テープを先に保持した後に前記エンブレム14を保持するようになっており、エンブレム14の下げ紐は、先に貼られている両面テープと、エンブレム14の下げ紐の上から貼られる両面テープとによって、容器2の外面に貼り付けられる。
【0039】エンブレム14が取り付けられた容器2は、第1搬送ガイド10によって再び一ピッチ分搬送され、次の縦方向テープ貼りステーションCに停止する。この縦方向テープ貼りステーションCでは、両面テープ供給機構26から供給され、カッター26cによって切断された両面テープを、L字状アーム24bの先端のテープ保持部24dが保持し、容器2の方向に揺動して、この容器2の外面に貼り付ける。なお、両面テープを貼り付ける際には、容器2はモータ24gによって回転されるテーブル24h上に移され、上方のシリンダ24eにより押さえロッド24fを下降させて頭部を押さえた状態で、所定角度ずつ回転されて複数個所(この実施の形態では90度ずつ回転されて4個所)に両面テープが貼り付けられる。
【0040】縦方向の両面テープが貼り付けられた容器2は、第1搬送ガイド10によって次の紐巻き付けステーションEまで搬送される。この紐巻き付けステーションEでは、容器回転機構28の上下のシリンダ28e、28mを作動させて、上方の押さえロッド28cを下降させるとともに、下方の回転軸28aに取り付けられた容器支持台28bを押し上げ、容器2を上下から押さえる。
【0041】一方、紐供給機構32から繰り出されている紐30は、その先端部が水平筒体32eから突出しており、この状態からシリンダ32mによりL字状プレート32jを下降させる。紐30の先端部は、折り曲げられて下向きになる。この状態で、水平方向のシリンダ32kによって容器首部の位置まで突出する。そこで、紐保持機構34のシリンダ34gを作動させて、上方の水平な昇降リンク34bを下降させる。このリンク34bの下降により、下方の固定リンク34aに連結されている両アーム34eが内方へ揺動し、それらの先端の紐保持爪34fを閉じる。一方の紐保持爪34fの先端が、前記下向きの紐30の先端部を容器2の外面に強く押し付けて保持する。紐30の先端部を容器2に押し付けて保持した後、紐供給機構32は、スライダ32nによって、回転する紐保持機構34と干渉しない位置に移動する。
【0042】この状態で回転駆動伝達手段40のモータ40bを駆動して駆動軸40aを回転させ、その回転を、ホイール40c、40d、40e、40fおよびベルト40g、40hを介して、前記容器回転機構28の下方の回転軸28aと上方の押さえロッド28cに伝達し、容器支持台28b上の容器2を回転させる。この容器2の回転に伴って、前記紐供給機構32のモータ32hを駆動して紐30を徐々に下降させる。容器2の一回転につきほぼ紐30の太さ分だけ下降させることにより、容器2の周囲に、紐30を上下に密着した状態で螺旋状に巻き付けることができる。このように容器2と紐保持機構34によって容器2に押さえつけている紐30の先端を回転させるようにしたことにより、自動的にしかも高速で容器2の首部に装飾用の紐30を巻き付けることができる。なお、容器2の回転によって巻き付けられる紐30は、シリンダ32bによって昇降する上方のローラ32cと下方の2つのローラ32dとの間に保持されているが、巻き始めはシリンダ32bによって強く押さえ、その後、やや保持する力を弱めるようになっている。
【0043】前記のように紐30が巻き付けられている容器2の首部には、エンブレム14の下げ紐の部分が貼り付けられており、このエンブレム14および下げ紐の下側にも紐30を巻き付けるようにしているので、容器2を所定回数回転して下げ紐の途中まで紐30を巻き付けた後、シリンダ38aの作動によって回避機構のプレート38を容器2に接近させる。このプレート38は傾斜部と水平部とを有しており、容器2が回転すると、容器2に装着されたエンブレム14が、先ず、傾斜部の下側からこのプレート38上に載り、回転に伴って傾斜部を上方へ向かって移動し、最後に水平部を通過して落下するようになっており、このようにプレート38によってエンブレム14を持ち上げている間にエンブレム14の下側に紐30が巻き付けられる。なお、回転機構28では回転速度が制御されており、エンブレム14の下側に紐30を巻くときには、回転速度を落とすようにしている。
【0044】紐30が容器2に所定回数巻き付けられると、一旦容器2の回転を停止する。容器2の回転が停止した後、紐処理機構36全体を容器2の方向に移動させて、紐押さえ部材36aにより紐30の切断位置の近くを押さえる。ここで紐切断機構35のカッタ35bを前進させてこの紐30を切断する。その後、紐押さえ部材36aの下側に設けられている紐押し込み部材36bを、シリンダ36dにより前進させつつ、容器2を僅かに回転させ、紐30の切断された端部を容器2に巻き付けられている部分の下側に押し込む。このようにしっかりと巻き付けられている部分に切断された端部を挟み込んでいるので、巻き付けられた紐30が外れてしまうことがない。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように本発明の容器装飾装置は、容器を回転させる回転機構と、容器に向かって紐を繰り出す紐供給機構と、前記紐を容器の首部の外面との間に保持する紐保持機構と、紐を切断する切断機構とを備え、容器と紐保持機構とにより紐を保持した状態で容器を回転させることにより容器の外周に紐を巻き付け、切断機構によってその紐を切断するようにしたので、従来自動化が困難であった容器への紐の巻き付け作業を自動化し、高速処理を行うことが可能である。
【0046】また、請求項2に記載の容器装飾装置は、前記紐供給機構を昇降させる昇降手段を設け、容器の回転に伴って紐供給機構を昇降させることにより、自動的に容器の首部に紐を螺旋状に巻き付けることができる。
【0047】さらに、請求項3に記載の容器装飾装置は、前記容器にエンブレムを取り付けるエンブレム取付け機構と、容器に紐を巻き付ける際に、取り付けられたエンブレムを紐と干渉しない位置に回避させる回避手段とを設けたことにより、容器にエンブレムを取り付けた場合でも、このエンブレムの下側にも紐を自動的に巻き付けることができる。
【0048】また、請求項4に記載の容器装飾装置は、前記容器に巻き付けられた紐の切断部を、巻き付けられている部分の下側に押し込む押込み手段を設けたので、容器巻き付けた後に切断した紐の端部を、自動的に、ほどけないように、かつ、確実に処理することができる。
【出願人】 【識別番号】392001933
【氏名又は名称】雲海酒造株式会社
【識別番号】591012417
【氏名又は名称】株式会社テクノ工業
【識別番号】000253019
【氏名又は名称】澁谷工業株式会社
【出願日】 平成13年12月21日(2001.12.21)
【代理人】 【識別番号】100086852
【弁理士】
【氏名又は名称】相川 守
【公開番号】 特開2003−182295(P2003−182295A)
【公開日】 平成15年7月3日(2003.7.3)
【出願番号】 特願2001−390513(P2001−390513)