| 【発明の名称】 |
留め具 |
| 【発明者】 |
【氏名】吉弘 陽一 【住所又は居所】東京都墨田区錦糸1丁目2番1号 リズム時計工業株式会社内
【氏名】横田 健英 【住所又は居所】東京都墨田区錦糸1丁目2番1号 リズム時計工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】優れた留め具を提供すること。
【解決手段】壁体100に挿入されるピン20と、ピンの基端部を支持するヘッド部30とを備えた留め具において、ヘッド部は、壁体と平行に向き合うとともにピンを壁体に対して非垂直に突出する第1の作用面Aと、ピンの挿入軸Cと交わる第2の作用面Bとを備え、ピンの挿入時には、第2の作用面を押圧する構成の留め具である。また、ヘッド部の側面には溝部31を設け、当該留め具は、複数個合体可能であるとともに、その合体時には、一方の留め具におけるピンが、他方の留め具における溝部に収納されるものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 壁体に挿入されるピンと、前記ピンの基端部を支持するヘッド部とを備えた留め具において、前記ヘッド部は、前記壁体と平行に向き合うとともに前記ピンを前記壁体に対して非垂直に突出する第1の作用面と、前記ピンの挿入軸と交わる第2の作用面とを備え、前記ピンの挿入時には、前記第2の作用面を押圧することを特徴とする留め具。 【請求項2】 壁体に挿入されるピンと、前記ピンの基端部を支持するヘッド部とを備えた留め具において、前記ヘッド部の側面には溝部を設け、当該留め具は、複数個合体可能であるとともに、その合体時には、一方の留め具における前記ピンが、他方の留め具における前記溝部に収納されることを特徴とする留め具。 【請求項3】 壁体に挿入される互いに平行な複数のピンと、前記複数のピンの基端部を支持するヘッド部とを備えた留め具において、前記ヘッド部は、前記壁体と平行に向き合うとともに前記複数のピンを前記壁体に対して非垂直に突出する第1の作用面と、前記複数のピンの挿入軸と交わる第2の作用面とを備え、前記複数のピンの挿入時には、前記第2の作用面を押圧するものであり、更に、前記ヘッド部の両脇側面にはそれぞれ溝部を設け、当該留め具は、複数個合体可能であるとともに、その合体時には、一方の留め具における前記複数のピンが、他方の留め具における前記溝部にそれぞれ収納され、前記他方の留め具における前記ヘッド部が、前記一方の留め具における前記複数のピンに挟まれることを特徴とする留め具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、壁体に挿入されるピンと、ピンの基端部を支持するヘッド部とを備えた留め具に関する。 【0002】 【従来の技術】壁体にピンを挿入して使用する画鋲等の留め具は、その使用形態や目的に応じて各種のものが提案されている。例えば、特開平8−2189や特開2001−96991等には、ピンの基端部を支持するヘッド部に孔部を設け、不使用時には複数個の留め具を合体させるものが開示されている。ここで、一方の留め具におけるピンは、他方の留め具における孔部に収納される。すなわち、孔部にピンを収納することによれば、使用者の不注意による怪我の防止に貢献することが可能であり、安全性が一層向上される。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、留め具のピンを壁、柱、家具等の壁体に挿入する場合は、ピンを挿入した痕跡が目立たないように、比較的細身のピンを用いるのが望ましい。但し、通常の留め具は、壁体に対して垂直にピンを挿入する構成であるため、比較的細身のピンを用いて重量物を壁体に支えると、ピンが壁体から抜け落ちる心配が顕著となる。 【0004】一方、留め具の製造について、前述したようにヘッド部に孔部を設ける場合は、ヘッド部の穿孔行程が必要となる、又はヘッド部を作成する金型が複雑化するという不利があり、その製造現場では、ヘッド部の作成をより簡素化する構成が望まれている。 【0005】本発明は、かかる諸事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、より優れた留め具を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本願第1請求項に記載した発明は、壁体に挿入されるピンと、前記ピンの基端部を支持するヘッド部とを備えた留め具において、前記ヘッド部は、前記壁体と平行に向き合うとともに前記ピンを前記壁体に対して非垂直に突出する第1の作用面と、前記ピンの挿入軸と交わる第2の作用面とを備え、前記ピンの挿入時には、前記第2の作用面を押圧する構成の留め具である。このような構成によると、優れた留め具が得られる。 【0007】すなわち、本発明の留め具によれば、壁体に対して非垂直にピンを挿入するので、留め具に対する負荷の方向に応じてピンの向きを設定することにより、その負荷を合理的に支えることが可能となる。ついては、留め具の耐重量性が向上される。具体的には、垂直の壁体に物品を支える場合が多く、このときピンは壁体に対して下向きに挿入される。 【0008】更に、このように負荷を合理的に支えることによれば、より細身のピンを用いることが可能である。細身のピンを用いると、ピンを挿入した痕跡が目立たなくなるという利点がある。 【0009】また、ピンの挿入時には、ピンの挿入軸と交わる第2の作用面を押圧する。つまり本発明の留め具は、ピンが壁体に容易に挿入されるものであり、非常に便利である。 【0010】本願第2請求項に記載した発明は、壁体に挿入されるピンと、前記ピンの基端部を支持するヘッド部とを備えた留め具において、前記ヘッド部の側面には溝部を設け、当該留め具は、複数個合体可能であるとともに、その合体時には、一方の留め具における前記ピンが、他方の留め具における前記溝部に収納される構成の留め具である。このような構成によると、優れた留め具が得られる。 【0011】すなわち従来では、不使用時の安全性を向上するべく、ヘッド部にはピンを収納する孔部を設けていたところ、そのような孔部によると、ヘッド部の穿孔行程が必要となる、又はヘッド部を作成する金型が複雑化するという不利があった。この点本発明によれば、ピンはヘッド部の側面に設けられた溝部に収納するので、ヘッド部の作成は確実に簡素化される。 【0012】本願第3請求項に記載した発明は、壁体に挿入される互いに平行な複数のピンと、前記複数のピンの基端部を支持するヘッド部とを備えた留め具において、前記ヘッド部は、前記壁体と平行に向き合うとともに前記複数のピンを前記壁体に対して非垂直に突出する第1の作用面と、前記複数のピンの挿入軸と交わる第2の作用面とを備え、前記複数のピンの挿入時には、前記第2の作用面を押圧するものであり、更に、前記ヘッド部の両脇側面にはそれぞれ溝部を設け、当該留め具は、複数個合体可能であるとともに、その合体時には、一方の留め具における前記複数のピンが、他方の留め具における前記溝部にそれぞれ収納され、前記他方の留め具における前記ヘッド部が、前記一方の留め具における前記複数のピンに挟まれる構成の留め具である。特に、複数のピンを壁体に挿入することによれば、留め具が壁体に対して不用意に回転する心配はない。また、合体時においては、複数のピンが相手のヘッド部を挟むので、複数の留め具は互いに位置決めされる。このような構成によると、優れた留め具が得られる。 【0013】すなわち本発明は、耐重量性、利便性、安全性、及び製造性を考慮して各要件を概括することにより、極めて顕著な効果を達成した留め具である。 【0014】 【発明の実施の形態】以下に、本発明の具体例を図面に基づいて詳細に説明する。 【0015】図1乃至図5に示す本例の留め具1は、壁体に挿入される互いに平行な複数のピン20と、複数のピン20の基端部を支持するヘッド部30とを備えたものである。また、当該留め具1は、複数個合体可能に構成されたものである。具体的には、ヘッド部30の両脇側面にはそれぞれ溝部31を設けており、その合体時には、一方の留め具1における複数のピン20が、他方の留め具1における各溝部31にそれぞれ収納される。そして、他方の留め具1におけるヘッド部30は、一方の留め具1における複数のピン20に適宜圧力で挟まれ、複数の留め具1は互いに位置決めされる。 【0016】各溝部31は、ヘッド部30の側面において、その端から端に亘るものである。そして、留め具1の合体は、2つの留め具1を互いに反転した位置関係で向かい合わせて、その状態から両者のヘッド部30を当接してなされる(図1及び図2参照)。両者のピン20は、相手の溝部31にそれぞれ収納される。 【0017】或いは、ピン20の向きを揃えて複数の留め具1を重ねるように合体することも可能である(図3参照)。この場合、先頭の留め具1のピン20はむき出しになるため、かかるピン20には発泡スチロール等の保護部材40を装着する。とりわけ、溝部31のクリアランスに余裕がある場合は、先頭の留め具1を反転して、先頭から2番目の留め具1の溝部31に両側からピン20を収納する等してもよい。 【0018】本例のヘッド部30は、壁体と平行に向き合うとともに複数のピン20を壁体に対して非垂直に突出する第1の作用面Aと、複数のピン20の挿入軸Cとそれぞれ垂直又はほぼ垂直に交わる第2の作用面Bとを備えたものである(図4参照)。各溝部31は、第1の作用面Aを挟む両脇側面にそれぞれ設けられている。そして、複数のピン20の挿入時には、第2の作用面Bを手押しで押圧することにより、それらを壁体に挿入する。 【0019】このヘッド部30は、所定の金型を用いて樹脂を射出成形してなるものである。第1の作用面Aには、軽量化及び材料コストの低減を達成するべく、肉抜き部32を形成している。肉抜き部32は、留め具1の使用時には隠れるので、外観を損なうことはない。また、各ピン20は、射出成形とともにヘッド部30と一体化したステンレス製のインサート部材である。ここで仮に、合体時に相手のピン20を収納する孔部を射出成形しようとすると、金型が非常に複雑化する問題が生じるところ、本例によれば、そのような不都合が満足に回避される。 【0020】尚、各ピン20については、ヘッド部30からの抜け止めを防止するべく、ヘッド部30内において屈曲したり、互いに連結されたりしたもの(図5参照)を用いてもよい。 【0021】このように本例は、耐重量性、利便性、安全性、及び製造性に優れた留め具1であり、壁体に物品を支える用具として、極めて好適に利用することができる。 【0022】以下に、前述した留め具1の使用例を図6乃至図8に基いて説明する。 【0023】かかる使用例では、複数の留め具1を利用して壁体たる石膏ボード100にフックプレート200を支持した後、フックプレート200に壁掛け時計300を装着する構成となっている。(図6及び図8参照)。石膏ボード100は、集合住宅の室内壁として広く利用されている。 【0024】フックプレート200は、壁掛け時計300を掛け止めるフック部201と、ピン200を挿通する通孔202(図8参照)とを成形してなる金属プレートである。各留め具1のピン20は、フックプレート200の通孔202に挿通されるとともに垂直の石膏ボード100に対して下向きに挿入される。 【0025】壁掛け時計300は、指針301を駆動するムーブメント302と、文字板303とを組み付けて構成されている。指針301は文字板303の正面側に配置され、ムーブメント302は文字板303の背面側に配置されている。また、ムーブメント302及び文字板303の間には、金属プレートを所定の形状に成形してなる掛け止めプレート304を支持している。掛け止めプレート304は、フックプレート200のフック部201に係止される環状体であり、壁掛け時計300は、掛け止めプレート304をフック部201に係止して装着される。 【0026】このような壁掛け時計300について、従来の留め具を用いる場合は、石膏ボード100に対して垂直にピンを挿入することになるため、フックプレート200及び壁掛け時計300の荷重によれば、ピンが石膏ボード100から抜け落ちる心配が顕著となる。これに対し、本例の留め具1によれば、それらを一層堅固に支えることができ、非常に有利である。特に本例では、比較的細身のピン20を用いているので、ピン20を石膏ボード100に挿入した痕跡があまり目立たないという利点もある。 【0027】 【発明の効果】以上説明したように、本願発明の構成によれば、優れた留め具を得ることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000115773 【氏名又は名称】リズム時計工業株式会社 【住所又は居所】東京都墨田区錦糸1丁目2番1号
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| 【出願日】 |
平成14年2月18日(2002.2.18) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100082784 【弁理士】 【氏名又は名称】森 正澄
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| 【公開番号】 |
特開2003−237298(P2003−237298A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月27日(2003.8.27) |
| 【出願番号】 |
特願2002−40124(P2002−40124) |
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