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【発明の名称】 電子黒板装置
【発明者】 【氏名】牧 茂
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】松尾 博
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【氏名】秋吉 英二
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器産業株式会社内

【要約】 【課題】移動時、梱包時や収納時などにさらに小型化することが可能な電子黒板装置の提供を目的とする。

【解決手段】スクリーンと、スクリーンを裏面から支えるスクリーン補強部2とを備える電子黒板装置において、スクリーン補強部2が、3枚以上に分割され、折り畳み可能であることを特徴とする電子黒板装置であり、移動時、梱包時や搬送時などに、スクリーン補強部2を三つ折り以上にして折り畳んで、小さくすることが可能である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】スクリーンと、同スクリーンを裏面から支えるスクリーン補強部とを備える電子黒板装置において、前記スクリーン補強部が、3枚以上に分割され、折り畳み可能であることを特徴とする電子黒板装置。
【請求項2】前記スクリーン補強部間の段差を低減する部材を有することを特徴とする請求項1記載の電子黒板装置。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、教育用や会議用等に利用する電子黒板装置に関し、特に、移動時(搬送時)、梱包時や収納時などにスクリーン補強部を小さく収納することが可能であり、かつ使用時の堅牢性を両立させた電子黒板装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電子黒板装置について説明する。図11(a)は従来の電子黒板装置の正面図、(b)は従来の電子黒板装置の(a)のD−D’断面図、(c)は従来の電子黒板装置の(b)の楕円部分(画像読取部)の拡大図である。図12は図11の電子黒板装置を折り曲げた状態を示すD−D’断面図である。
【0003】図11において、従来の電子黒板装置は、スクリーン1と、スクリーン1に文字や図形を書くときにスクリーン1の平面性と適度な堅牢性を持たせるためのスクリーン補強部2と、スクリーン駆動ローラ12と、自由回転ローラ13と、複写部32と、操作部33と、スクリーン1上に書かれた文字や図形を読み取る画像読取部34とを備える。
【0004】画像読取部34は、同図(c)に示すように、光源15と、反射大ミラー16と、反射中ミラー17と、反射小ミラー18と、集光レンズ19と、撮像素子20とを備える。
【0005】以上の構成の従来の電子黒板装置について、以下その動作を説明する。
【0006】文字や図形等が書かれたスクリーン1は、スクリーン駆動ローラ12によって矢印E方向に搬送される。このとき、光源15から搬送中のスクリーン1の表面に照射された光の反射光は、反射大ミラー16、反射中ミラー17、反射小ミラー18で反射され、集光レンズ19によって撮像素子20上に投影される。撮像素子20に投影された光学的信号は、電気信号に変換された後、複写部32によって記録用紙に印字記録される。このように電子黒板装置では、スクリーン1上に書かれていた情報が、記録用紙に複写され、複写部32から排出される。
【0007】このような電子黒板装置は、納入時に梱包形態が大きく、小型自動車などで運搬し難いため、小型梱包に対する要求が多い。したがって、この要求に対して従来の電子黒板装置では、スクリーン補強部2を二つ折り可能としている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、近年、この電子黒板装置を小型自動車で納入したいとの要求に対し、二つ折りするだけでは十分な解決とはならず、さらなる小型化が必要となってきた。
【0009】そこで、本発明においては、移動時、梱包時や収納時などにさらに小型化することが可能な電子黒板装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため本発明の電子黒板装置は、スクリーンを裏面から支えるスクリーン補強部を、3枚以上に分割し、折り畳み可能としたものである。
【0011】本発明によれば、電子黒板装置の移動時、梱包時や収納時などにスクリーン補強部を三つ折り以上にしてさらに小型化することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】請求項1に記載の発明は、スクリーンと、同スクリーンを裏面から支えるスクリーン補強部とを備える電子黒板装置において、スクリーン補強部が、3枚以上に分割され、折り畳み可能であることを特徴とする電子黒板装置であり、スクリーン補強部を三つ折り以上にして折り畳むことができる。
【0013】請求項2に記載の発明は、スクリーン補強部間の段差を低減する部材を有することを特徴とする請求項1記載の電子黒板装置であり、分割されたスクリーン補強部間の段差を低減することができる。
【0014】以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【0015】図1(a)は本発明の一実施の形態における電子黒板装置の正面図、(b)は本発明の一実施の形態における電子黒板装置の左側面図、(c)は本発明の一実施の形態における電子黒板装置の(a)のA−A’断面図、(d)は本発明の一実施の形態における電子黒板装置の画像読取部の拡大図、(e)は本発明の一実施の形態における電子黒板装置の(a)のG−G’断面図である。
【0016】図1において、本発明の一実施の形態における電子黒板装置は、マーカーなどで文字や図形を書くためのスクリーン1と、スクリーン1に文字や図形を書くときにスクリーン1の平面性と適度な堅牢性を持たせるためのスクリーン補強部2と、スクリーン1を矢印E方向に搬送するスクリーン駆動ローラ12と、スクリーン1の搬送に伴ってスクリーン駆動ローラ12に従動する自由回転ローラ13と、複写部32と、操作部33と、スクリーン1上に書かれた文字や図形を読み取る画像読取部34とを備える。
【0017】電子黒板装置のカバー26,27,35,36は、電子黒板装置の上下に配された一体化板7(図9参照)に固定されている。また、電子黒板装置は、4本の上下補強板29を備える。裏面板28は、この上下補強板29に固定されており、電子黒板装置の裏面のスクリーン1を保護している。
【0018】画像読取部34は、図1(d)および図2に示すように、光源15と、反射大ミラー16と、反射中ミラー17と、反射小ミラー18と、集光レンズ19と、撮像素子20とを備える。これらは画像読取部ケース37内に取付けられている。操作部33は、画像読取部ケース37の底部に固定される。操作部33の内部には、制御部(図示せず)が設けられている。
【0019】図3は、この制御部内部の記録部(図示せず)の回路ブロック図である。記録部は、撮像素子20から送られるアナログ電気信号を二値信号に変換する二値化部31を備える。複写部32は、二値化部31から送られる二値信号に従って、記録用紙に印字記録を行うものである。
【0020】以上のように構成された本実施の形態における電子黒板装置について、以下その動作を説明する。
【0021】文字や図形等が書かれたスクリーン1は、スクリーン駆動ローラ12によって矢印E方向に搬送される。このとき、光源15からスクリーン1上の照射部15aに照射された光の反射光は、反射大ミラー16、反射中ミラー17、反射小ミラー18で反射され、集光レンズ19によって撮像素子20上に投影される。撮像素子20に投影された光学的信号は、電気信号に変換された後、二値化部31で二値化される。複写部32は、この二値信号に従って、記録用紙に印字記録を行い、その記録用紙を排出する。
【0022】次に、本実施の形態における電子黒板装置を輸送または収納する際の折り畳まれた状態から、使用する際の広げた状態へ変化させる一連の動作を、図4から図10を用いて説明する。
【0023】図4(a)は輸送時または収納時のスクリーン補強部を示す斜視図、(b)は自由回転ローラをスクリーン補強部に固定する方法を示す部分拡大図、(c)はスクリーン駆動ローラをスクリーン補強部に固定する方法を示す部分拡大図である。図5は自由ジョイント板11をスクリーン補強板2に固定する方法を示す部分拡大図である。図6は自由ジョイント板11をスクリーン補強板2に取付けたときの図5のF−F’断面図である。図7は隣接するスクリーン補強部2を開いて組み立てる工程を示す上面図である。図8はスクリーン補強部2をキーピン5とキーピン穴6によって堅牢化する工程を示す正面図である。図9(a)はスクリーン補強部の組立完成状態の正面図、(b)はスクリーン補強部の組立完成状態の上面図、(c)はスクリーン補強部の組立完成状態の(a)のC−C’断面図である。図10はスクリーン補強部2に段差緩衝板10を固定した後にスクリーン1を挿入した状態を示す斜視図である。なお、図面簡略化のため、図4以外の図面ではスクリーン補強部2にスクリーン駆動ローラ12と自由回転ローラ13とを固定する方法について図示を省略している。同様に、図10においては、一体化板7を省略している。
【0024】図5に示すように、隣り合うスクリーン補強部2は、自由ジョイント板11の長穴4に自由ジョイントスリーブ3bを通して挿入された自由ジョイントねじ3aによって連結されている。自由ジョイントねじ3aは、スクリーン補強部2に設けられた自由ジョイント固定穴(タップ穴)14に固定されている。
【0025】このような構成のスクリーン補強部2は、自由ジョイントスリーブ3bが図6に示すように自由ジョイント板11の厚さより若干長めであるため、自由ジョイント板11の長穴4の中でスムーズに動くことができる。また、スクリーン補強部2は、図7(a)に示すように折り畳まれた状態では、自由ジョイントねじ3aが自由ジョイント板11の長穴4の外側にあるため、隣り合うスクリーン補強部2が互いに衝突することなく図7(b)に示すように一直線に開くことができる。そして、図8に示すように、隣り合うスクリーン補強部2に設けられたキーピン5とキー穴6を勘合するようにして、図7(c)に示すように隣り合うスクリーン補強部2間を閉じることができる。
【0026】なお、スクリーン補強部2には、スクリーン補強部2に固定された状態の自由ジョイントねじ3aの高さよりも厚みのある一体レベル板9が固定されている。この一体レベル板9上には、図9に示すように一体化板7が置かれている。一体化板7は、その上から固定ねじ8によってスクリーン補強部2と一体化されている。また、スクリーン補強板2の底部にある自由ジョイント板11や一体化板7等についても同様の組立を行う。一体化されたスクリーン補強部2の前面には、段差緩衝板10がビス(図示せず)によって固定されている。スクリーン1は、図10に示すように、一体化されたスクリーン補強部2に被せられている。
【0027】図4(b)に示すように、自由回転軸固定金具25は、スクリーン補強部2にビスで固定されている。自由回転ローラ13は、自由回転軸13aをこの自由回転軸固定金具25で受けることによって、回転が自由なようにスクリーン補強部2に固定されている。
【0028】他方、図4(c)に示すように、駆動軸止め板21は、スライドが可能なように、駆動軸止め板21の厚さより若干長いスリーブ(本スリーブは、駆動軸止め板21のスライド穴30を通る)を通して、ビスでスクリーン補強部2に固定されている。梱包時にあっては、駆動軸止め板21の梱包時固定用穴23を通り、スクリーン補強部2の梱包時固定用タップ穴24に固定されているビスを取り除く。
【0029】また、スクリーン補強部2と駆動軸止め板21とは、テンションばね22によって固定されている。テンションばね22の一方は、スクリーン補強部2のテンションばねピン2aに固定され、もう一方は、駆動軸止め板21から切り起されているテンションばね固定部21aに固定されている。このようなスクリーンテンションばね22の作用により、駆動軸止め板21は外側に移動するため、スクリーン駆動ローラ12も従属的に外側に移動し、スクリーン1には適度な張力が加わる。この張力によって、スクリーン駆動ローラ12が回転すると、スクリーン1も移動し、自由回転ローラ13も従属的に回転する。
【0030】スクリーン補強部2の上下にある一体化板7は、スクリーン1に張力を加えた後、図1に示すように4本の上下補強板29によって固定されている。画像読取部34は、左側の2本の上下補強板29の間に挟み込まれ、ビス(図示せず)で固定されている。また、中央の2本の上下補強板29の間が大きく開くので、裏面板28がこの2本の上下補強板29の間に挿入され、ビス(図示せず)で固定されている。
【0031】上記構成の電子黒板装置では、複数に分割されたスクリーン補強部2を、自由ジョイント板11で連結し、折り畳み可能としたことにより、電子黒板装置の移動時、梱包時や収納時などに三つ折り以上にして小さくすることができる。また、段差緩衝板10を設けることで、使用時にスクリーン補強部2間に生じる段差を緩和し、スクリーン1上に文字や図形を書くときの筆記性を向上させることができた。
【0032】
【発明の効果】本発明により、以下の効果を奏することができる。
【0033】(1)請求項1に記載の発明により、移動時、梱包時や搬送時などにスクリーン補強部を三つ折り以上に折り畳んで小さくすることが可能な電子黒板装置が得られる。
【0034】(2)請求項2に記載の発明により、使用時に、スクリーン補強部間の段差を低減し、スクリーン上に文字や図形を書くときの筆記性を向上させた電子黒板装置が得られる。
【出願人】 【識別番号】000005821
【氏名又は名称】松下電器産業株式会社
【住所又は居所】大阪府門真市大字門真1006番地
【出願日】 平成14年5月28日(2002.5.28)
【代理人】 【識別番号】100097445
【弁理士】
【氏名又は名称】岩橋 文雄 (外2名)
【公開番号】 特開2003−341288(P2003−341288A)
【公開日】 平成15年12月3日(2003.12.3)
【出願番号】 特願2002−153381(P2002−153381)