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【発明の名称】 書写及び映写用ガラス
【発明者】 【氏名】加藤 秀樹
【住所又は居所】東京都港区芝2丁目27番11号 フィグラ株式会社内

【氏名】梅山 八郎
【住所又は居所】埼玉県本庄市共栄210−5 フィグラ株式会社埼玉工場内

【氏名】伊藤 利明
【住所又は居所】埼玉県本庄市共栄210−5 フィグラ株式会社埼玉工場内

【氏名】澤田 貴和
【住所又は居所】埼玉県本庄市共栄210−5 フィグラ株式会社埼玉工場内

【氏名】奥野 岳
【住所又は居所】埼玉県本庄市共栄210−5 フィグラ株式会社埼玉工場内

【氏名】生越 学
【住所又は居所】埼玉県本庄市共栄210−5 フィグラ株式会社埼玉工場内

【要約】 【課題】単に図柄の書込等で使用するだけではなく、同時に、学校の授業、講義、学会での発表や会社内でのプレゼンテーションにおいて要求される、映写画像に対する文字、図形の書き込み、消去を可能とする新素材を提供する。

【解決手段】透明な板ガラスの表面に無反射性加工を施して板ガラスの表面への文字、図柄の書き込み、消去を可能とした板ガラスを、板ガラスの背面に光拡散性の背景で使用する。また、板ガラスの背面に光拡散性塗料または顔料を含む膜層を形成し、導電性、磁性層または金属層を設ける。
【特許請求の範囲】
【請求項1】透明な板ガラスの表面に無反射性加工を施して板ガラスの表面への文字、図柄の書き込み、消去を可能とした板ガラスを、前記板ガラスの背面に光拡散性の背景で使用することを特徴とする書写及び映写用ガラス。
【請求項2】透明な板ガラスの表面に無反射性加工を施して板ガラスの表面への文字、図柄の書き込み、消去を可能とした板ガラスにおいて、前記板ガラスの背面に光拡散性塗料または顔料を含む膜層を形成したことを特徴とする書写及び映写用ガラス。
【請求項3】少なくとも2枚の透明な板ガラスから成る積層ガラスの少なくとも一方の板ガラスの表面に無反射性加工を施して板ガラスの表面への文字、図柄の書き込み、消去を可能とした板ガラスにおいて、前記板ガラス間に光拡散性塗料または顔料を含む膜層を設けたことを特徴とする書写及び映写用ガラス。
【請求項4】前記光拡散性塗料または顔料を含む膜層が乳白色の樹脂板またはフィルムであることを特徴とする請求項2または請求項3記載の書写及び映写用ガラス。
【請求項5】前記光拡散性塗料または顔料を含む膜層が導電性を有すると共に電流の印加により発熱が可能であることを特徴とする請求項2または請求項3記載の書写及び映写用ガラス。
【請求項6】透明な板ガラスの表面に無反射性加工を施して板ガラスの表面への文字、図柄の書き込み、消去を可能とした板ガラスにおいて、前記板ガラスへ磁性層または金属層を設けたことを特徴とする書写及び映写用ガラス。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術】本考案は、筆記具による文字、図柄の書込、および字消具による消去を可能とした書写及び映写用の板ガラスに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、この種の筆記板材は、特に多人数での学習、営業事務、会議、或いは宣伝、伝言、掲示等においては必要不可欠なものであることから、様々な用途に応じて多種類が開発されており、例えば、筆記具にチョークを使用する黒板(ブラックボード)や、フェルトペン等の汎用の筆記具を使用する白板(ホワイトボード)等が周知であるる。
【0003】例えば、チョークを使用する黒板の場合には、粉が指や体に付着して汚れる等の人体に影響を与えたり、ホワイトボードでは、インクのかすれやムラが問題になる。そして、いずれも、筆記具による文字、図柄の書込、および字消具による消去できるという基本的な機能は充足しているものの、色彩や形状等が単調であることから、装飾性、デザイン性等には乏しい。
【0004】一方、会議や教育の場では、同様のシチュエーションでOHPの投写や映写が行われることがあるが、この場合、前記のホワイトボートを兼用させることは、過度の反射光により無理があり、その都度、これらのボード類とは別にロール式のスクリーンを容易して映写が行われているのが現状である。これらは、設置に手間がかかるだけでなく、スペースを占領する等のデメリットが存在する。加えて、従来のスクリーンにあつては、反射に指向性が存在するため、正面方向以外からは画像が不鮮明になる等の問題がある等の改善すべき点が多く存在していた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来技術に鑑みて、単に図柄の書込等で使用するだけではなく、同時に、学校の授業、講義、学会での発表や会社内でのプレゼンテーションにおいて要求される、映写画像に対する文字、図形の書き込み、消去を可能とする新素材を提供するものであり、より、詳細には、反射及び透過型の映写スクリーンとして使用可能であり、またその使用態様も間仕切材としても使用可能であり、さらにテーブルの天板としても使用可能として、装飾性と実用的機能を具備した書写及び映写用ガラスを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記の問題を解決するために本発明による書写及び映写用ガラスは、透明な板ガラスの表面に無反射性加工を施して板ガラスの表面への文字、図柄の書き込み、消去を可能とした板ガラスにおいて、該透明な板ガラスの背面に光拡散性塗料または顔料を含む膜層を形成したことを主な特徴としている。
【0007】また、前記板ガラスは合せガラスや複層ガラス等の積層ガラスとして形成され、中間層には導電性や磁性を有する中間層を設けた。
【0008】これらの本発明に係わる書写及び映写用ガラスの内、少なくとも無反射性加工を施した板ガラスは、他の層を構成する板材に対してヒンジやガイドレールにより分離可能に形成され、これにより、フィルムや原稿等の紙葉類を挟み込んでトレース台等として使用可能としている。また、必要に応じて枠体を設け、脚部に車輪を設けて移動可能とすること等の形態が実施可能である。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。図1は本発明の第1実施例の書写及び映写用ガラスの断面図であり、図2は本発明の第2実施例の書写及び映写用ガラスの断面図であり、図3は本発明の第3実施例の書写及び映写用ガラスの断面図であり、図4は本発明の第4実施例の書写及び映写用ガラスの断面図であり、図5は本発明の第5実施例の書写及び映写用ガラスの断面図であり、図6は本発明の第6実施例の書写及び映写用ガラスの断面図であり、図7は本発明の書写及び映写用ガラスをバックライト方式で使用する場合の実施例の概要図であり、図8は本発明の書写及び映写用ガラスをフロントライト方式(プロジェクタ)で使用する場合の実施例の概要図であり、図9は本発明の書写及び映写用ガラスを可動式で使用する場合の実施例の概要図であり、図10は本発明の書写及び映写用ガラスを家具等にマウントして使用する場合の実施例の概要図である。
【0010】図1に示される第1実施例は、フロートガラス等の透明で且つ略矩形状の板ガラス1を備えて形成されていて、この板ガラス1の表面にサンドブラスト、エッチングにより無反射性加工面1aを形成している。
【0011】この板ガラス1の表面に設けた無反射性加工面1aは凹凸面として形成され、その面粗さと形状により、水性ペン等を使用した場合に、適度なペンタッチの感覚を与えて文字、図柄の書き込みが可能であると同時に、ガラスクリーナ等の溶剤や字消具等により消去が可能となっている。また、この無反射性加工面1aは、入射光をその凹凸面で散乱することから光沢が低下しており、書き込んだ文字や図柄等が見やすくなっている。
【0012】前記板ガラス1は、壁面、机等の光拡散性の背景Aで使用することができ、板ガラス1の表面である無反射性加工面1aで書き込み、消去が可能であると共に、背景Aと板ガラス1との間にメモや図面等を挟み込んで、トレース台として使用することができる。また、無反射性加工面1aへ入射した光は、その全体が背景A上で反射するため、映写等の反射型のスクリーンとして機能させることができる。
【0013】また、本発明の板ガラス1は、図2に図示の如く、適宜な彩色を施して膜層1bが形成される。この膜層1bは、光拡散性の塗料または顔料を含む層として形成され、具体的には白色乃至淡色系の塗装による層や、印刷等による膜層を有するフィルムまたは着色フィルムから形成される。
【0014】ここで、前記塗料または顔料が白色乃至淡色系の場合で、且つ、層中に高い密度で分散している場合には、板ガラス1の表面である無反射性加工面1aから入射した光は、その全体が層上で反射するため、反射型のスクリーンとして機能させることができる。
【0015】また、前記塗料または顔料が層中に低い密度で分散している場合には、板ガラス1の表面である無反射性加工面1aから入射した光は、その一部が層上で反射するため、反射型のスクリーンとして機能させると共に、一部を透過させるよう層構造を調整して透過型のスクリーンとしても機能させることができる。図8の例では、プロジェクタ5を使用して正面側でプレゼンテーションをしつつ、背面で内容を確認したり、背面側に光装飾的な効果を醸しだすことが可能である。また、映写面を表面と背面にもつリバーシブルなスクリーンとしての使用が可能である。
【0016】また、図3及び図4に図示の実施例は、積層構造の書写及び映写用ガラスを示しており、図3は有色の膜層1bを用いた合わせガラス、図4は空気層1cを用いた複層ガラスを示している。これらの積層構造のガラスの場合には、和紙やハニカム構造体等の装飾体を挿入することが可能である。
【0017】また、膜層1bは接着層である必要はなく、少なくとも二つのガラス1.1を分離可能な構造とすることもできる。この場合、図7に示される通り、背後に光源6を設け、更に、開閉構造とすることで、フィルム等を挟み込んでトレースが可能な透視台として実施することができる。
【0018】図5に示される第5実施例は、板ガラス1の表面にサンドブラスト、エッチングにより無反射性加工面1aを形成し、板ガラス1の背面に、光拡散性の塗料または顔料を含む膜層1bを形成したものにおいて、この膜層1bを導電性の層とすることで、電極1d間に電流を流して発熱させることを可能としている。この実施例では、室内空間を暖めて暖房効果を生じさせることができる。尚、膜層1bとは別に導電性の層を積層することも可能であり、例えば、板ガラス1として片面に導電性層を有する板ガラスを用い、その上に膜層1bを設けても良い。
【0019】図6に示される第6実施例は、板ガラス1の表面にサンドブラスト、エッチングにより無反射性加工面1aを形成し、板ガラス1の背面に、鉄や磁性体等の磁性層または金属層1eを形成している。これにより、板ガラス1の表面に紙等を磁石等を使用して取付けたり、本発明の書写及び映写用ガラスそのものを、図10に図示の如く、机9等の金属面に磁着することができる。
【0020】本発明に係わる書写及び映写用ガラスは、例えば、図9に図示の如く、前記板ガラス1の外延に矩形状の枠体4を設け、前記枠体4の下方に設けた脚体7の下端には車輪8を設けることで、可動式の反射型または透過型スクリーンまたはパーテーション等に使用すること等が可能である。
【0021】
【発明の効果】以上の説明から明なように、本発明の書写及び映写用ガラスは、無反射性加工を施して書き込みボード機能を有する板ガラスに膜層を形成することにより、装飾性と同時に仕切材や会議用のテーブル等の書写及び映写用として書写と投射、映像を同時にでき、斜め方向から見ても映像が見易く、映像を見ながら書写できる。また、各種の使用形態を実施可能とした利便性にも優れた発明であり、且つ、トレース台や暖房機能を付帯させた機能性に優れた発明である。より、具体的には、■色のりが良く消し易くインクの消し残りが少ない、インクの染み込みがない、■汚れが付着しても水や洗剤等で簡単に落とすことができる、■樹脂製のボード等と比べて耐久性が高い、■ガラスの質感が人体の接触に際しても違和感を与えることなく寧ろ安堵感を与える、■スペースの有効利用ができる、■指向性が低く観察可能な範囲が広い、■家具や建材としての兼用が可能であり、特に発熱体として暖房設備等と兼用した場合等では室内空間の快適性を向上させることができる、■宣伝媒体として使用することができる、等の様々な効果を得ることができる。
【出願人】 【識別番号】000223986
【氏名又は名称】フィグラ株式会社
【住所又は居所】東京都港区芝2丁目27番11号
【出願日】 平成14年2月21日(2002.2.21)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−237295(P2003−237295A)
【公開日】 平成15年8月27日(2003.8.27)
【出願番号】 特願2002−89895(P2002−89895)