| 【発明の名称】 |
ボールペンリフィール |
| 【発明者】 |
【氏名】浅井 力 【住所又は居所】群馬県前橋市問屋町2−6−3 三菱鉛筆群馬販売株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 先端にボールペンのチップを有し、後方に合成樹脂製のインキ収容管を備えたボールペンリフィールに於いて、インキ収容管には油性インキや剪断減粘性を有したインキが充填され、その充填部後方のインキ収容管外面の所定位置に、軸方向に対して略直角に切り目が形成されてなるボールペンリフィール。 【請求項2】 インキ収容管はポリプロピレン樹脂製で、外径が2.9mm〜3.5mm、その肉厚が0.6mm〜0.75mmで、切り目の深さが肉厚の15%〜95%である請求項1に記載のボールペンリフィール。 【請求項3】 切り目上またはその近傍に転写、印刷、塗布、刻印等のマークが形成されてなる請求項1に記載のボールペンリフィール。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、油性インキや剪断減粘性を有したインキが充填されたボールペンリフィールに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、ボールペンリフィールを搭載する筆記具として以下の様な筆記具が知られている。先ず、複数の筆記体(ボールペンリフィールを含む)を搭載する複式筆記具の例として、先軸とガイド筒の先方を固定し、ガイド筒に設けた複数の案内溝に、摺動コマを後端に止着した複数の筆記体をガイド筒と摺動コマとの間にリターンスプリングを附勢して、夫々軸方向に前後動自在に嵌装し、軸方向に変位するカム斜面を有した円筒カムを、ガイド筒に対して回動且つ軸推移可能に設けて、各摺動コマをカム斜面に当接させることにより円筒カムの回転によって摺動コマを交互に前後動させて、各筆記体の先端を先軸の先端口から選択的に出没可能とした複式筆記具が知られている。また、図1に示されるように、軸1内の複数のノック操作部2に固定された複数の筆記体を、軸内に設けた縦溝4に沿って夫々摺動自在として、選択的にひとつの筆記体の先端を軸先端孔から突出させて係合し、夫々が突出することにより他の筆記体の係合を解除してリターンスプリングの作用により軸内に収納させるようにした複式筆記具が知られている。 【0003】また、図2に示されるように、単色のボールペンリフィールを軸筒の先端口から出没可能とする筆記具として、ボールペンリフィール10をリターンスプリング11で後方へ附勢して収納し、軸筒12の後方内孔部に固定されたカム筒13内にカム部を設け、そのカム部と迎合するカム部を備えた回転子14とノック棒15が配設されて、ノック棒15の後端(図2ではノック棒の後端にノックカバー16が止着されている。)をノックすることによって、回転子14を進退位置に係合させると共に、回転子14と連動させてボールペンリフィール10の筆記先端部が軸筒の先端口から出没可能となるノック式のボールペンが知られている。また、カムや螺子を利用して、先軸に対して後軸を回転することで筆記先端部が先軸の先端口から出没可能となる回転式の筆記具が知られている。 【0004】また、キャップ式の筆記具として、軸筒20内にボールペンリフィール21を装填して固定し、筆記先端側にキャップ(図示せず)を被着したものが知られている。 【0005】また、ボールペンリフィールとしては、従来知られる高粘度の油性インキが充填されたもの、相対的に低粘度のインキであるが、先端ボールの回転でより粘度が低下してインキがスムーズに流出する、所謂剪断減粘性を有した水性または油性のインキが充填されたもの、低粘度の油性インキが充填されたものなどが知られている。 【0006】図4に示されるように、所謂剪断減粘性を有したインキ33が充填されたボールペンリフィール30は、上向き筆記をした時には先端ボール背面のインキが無くなると、顕著な逆流が生じて手や衣服を汚す危険がある。また、インキの粘度が低く流出量が多いが故に、チップ31側を下向きにした場合に先端ボール32とチップのボール抱持部の内面との間に隙間が生じるとインキが滲みでる(直流)問題が生じる。その為に、通常はインキ33の後端に筆記時のインキの消耗に追随して移動するが、インキ33の自重や衝撃に対してインキ33の逆流を抑制するグリース状あるいはゲル状のフォロア34が設けられ、更に、先端ボール32がチップ31のボール抱持部の内面に密接するように先端ボール32の背面をスプリング35で押圧する手段やチップの後端にボール弁を遊嵌した弁室を設けるなどの手段が用いられている。 【0007】また、従来の高粘度油性インキに対して低粘度油性インキを用いた場合には、チップ先端部の乾燥の問題がない。また、水性ボールペンに対して先端ボールとチップ抱持部の縦ガタを小さくできるのでインキの直流に対して有利である。また、先端ボール径が0.5mm以下(0.3mm、0.4mmの細字用)の場合にはインキの流出量が小さくチップ内のインキ流路が細いのでインキの直流及び逆流防止に有利である。また、インキ収容管の長さが短いほど(インキの充填長さ)、インキ収容管の内径が細いほどインキの直流及び逆流防止に対して有利である。従って、ボールペンリフィールは、その仕様に応じてフォロアや先端ボールの背面をスプリングやボール弁などが配設される。 【0008】ところで、上述した複式筆記具の軸本体は、その後方部に筆記先端部を先軸の先端口から出没可能に係止する機構が組込まれている為に、搭載するボールペンリフィールは短い。また、筆記先端部が軸筒の先端口から出没可能となるノック式のボールペンも基本的には軸本体後方部に筆記先端部を先軸の先端口から出没可能に係止するノック機構部が配設されているので、搭載するボールペンリフィールは短い。また、携帯される筆記具は総じて長くならないように設定されるが、特にシャツなどのポッケットにクリップを挟着して携帯するものなどはボールペンリフィールがかなり短いものとなる。一方、キャップ式の筆記具は、携帯せず、机上で使用されるので、軸本体も長く、従って軸筒内に装填されるボールペンリフィールは長い。 【0009】 【発明が解決しようとする課題】上述したように、多種の筆記具に対して長さの異なるボールペンリフィールが多種存在し、その為に、先端ボール径、インキ色などの種類を加えると、メーカーにとっては、生産工程を変更したり、種類別の在庫を確保するなど大変な煩雑さがあり、文具店にとっては、ユーザーの為に多種のボールペンリフィールを替え芯としてストックしなければならない煩雑さがある。また、ユーザーにとっては、必要な替え芯がどれなのか解り難かったり、また必要な替え芯が置いて無かったりなどの問題がある。 【0010】また、実開昭64−16382号でボールペンリフィールの後端にテーパー状のアダプターを取付けたものが示されている。このものは、軸本体の後端がボールペンリフィールの外径より小さなテーパー状となされた場合の不都合を解決することを目的としたものであるが、アダプターを着脱することによって、長さの短いものと、長いものを切換えられる効果が存在している。しかしながら、この手段は、ボールペンリフィールの構成に対し部品(アダプター)が余分であり、ボールペンリフィールを極めて安価に提供しなければならない上で問題がある。 【0011】斯かる状況に於いて、本発明は、長さの異なるボールペンリフィールを搭載する数種の筆記具に対して一種のボールペンリフィールで容易に対応可能とし、且つ、コストアップとならないことを課題とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に係るボールペンリフィールは、先端にボールペンのチップを有し、後方に合成樹脂製のインキ収容管を備えたボールペンリフィールに於いて、インキ収容管には油性インキや剪断減粘性を有したインキが充填され、その充填部後方のインキ収容管外面の所定位置に、軸方向に対して略直角に切り目が形成されてなる。 【0013】請求項2に記載の発明に係るボールペンリフィールは、請求項1に記載のボールペンリフィールに於いて、インキ収容管はポリプロピレン樹脂製で、外径が2.9mm〜3.5mm、その肉厚が0.6mm〜0.75mmで、切り目の深さが肉厚の15%〜95%に形成されてなる。 【0014】 請求項3に記載の発明に係るボールペンリフィールは、請求項1に記載のボールペンリフィールに於いて、切り目上またはその近傍に転写、印刷、塗布、刻印等のマークが形成されてなる。 【0015】 【実施例】本発明の実施例を図5〜図9に基づいて説明する。図5は、本発明の実施例1であるボールペンリフィール40を示している。インキ収容管41は、合成樹脂製で、インキの視認性良い半透明(又は透明)で成形され、性能、コスト、汎用性の良さなどからポリプロピレン樹脂が利用されている。また、インキ収容管41の先端には、ボールペンのチップ42が止着されている。チップ42は砲弾形で、先端に金属製の先端ボール42aが回動自在に抱持されている。チップはステンレス製の細管や合成樹脂製のホルダーで形成することも可能である。また、インキ収容管内には、従来知られる高粘度の油性インキ、相対的に低粘度のインキであるが、先端ボールの回転でより粘度が低下してインキがスムーズに流出する、所謂剪断減粘性を有した水性または油性のインキ、低粘度の油性インキなどが充填される。 【0016】また、インキ収容管内41に所謂剪断減粘性を有した水性または油性のインキ、低粘度の油性インキなどが充填された場合には、インキの直流や逆流を防止するためにインキの後端にグリース状あるいはゲル状のフォロアが設けられ、更に、先端ボール42aがチップ42のボール抱持部の内面に密接するように先端ボールの背面をスプリングで押圧する手段やチップの後端にボール弁を遊嵌した弁室を設けるなどの手段が用いられる。その場合、容易な手段として、チップとインキ収容管の接合を継ぎ手を介して行い、継ぎ手内にボール弁を遊嵌した弁室が形成される。 【0017】また、インキ収容管内41に高粘度の油性インキが充填された場合でも、先端ボール径が大きく、先端ボールとチップのボール抱持部の内面とのギャップが大きい(インキの流出量が多い)場合や上向き筆記の頻度が高く、万一のインキの逆流を防止する上でインキの後端にフォロアを設けたり、インキが漏れて周囲を汚損するのを防止するために、インキ後端の適宜後方に通気性を有した栓体が設けられる。 【0018】インキ収容管41は上述したようにポリプロピレン樹脂製で、外径が2.9mm〜3.5mmで肉厚が0.6mm〜0.75mmで形成されている。インキ収容管41には、インキやフォロアなどが充填され、その充填部後方のインキ収容管外面の所定位置に、軸方向に対して略直角に切り目43がナイフエッジ状のクサビで形成され、切り目の深さは、肉厚の15%〜95%となされている。切り目43は、搭載の対象となる筆記具種の長い方と短い方とを分ける位置に設けられる。図6乃至図8はその状態を説明する図であり、寸法Aは切り目の深さを示している。図5に示すように、インキ収容管41の後端部を矢印P方向に曲げることによって容易に折損できる。 【0019】また図9は、本発明の実施例2であるボールペンリフィール50を示しているが、基本的には上述した実施例1と同じである。この場合、インキ収容管51外面の2カ所の所定位置に、軸方向に対して略直角に切り目53aと53bが形成されて、搭載の対象となる筆記具種は3種となされたものを示している。 【0020】また、必要に応じて切り目上またはその近傍に転写、印刷、塗布、刻印等の手段によって線、記号、文字などのマークが形成される。(図示せず)マークは、折損位置や搭載する筆記具種が容易に確認できるように設けられるものである。 【0021】 【作用】ポリプロピレン樹脂管に切り目を入れて曲げた場合、管の外径が大きいほど過大な力が必要となり容易に折損することは不可となる。また、肉厚が薄くなると変形するだけで折損が不可となる。管の外径を2.9mm〜3.5mmとし、その肉厚を0.6mm〜0.75mmとした場合、切り目を入れると容易な力で折損することが可能である。また、この場合、切り目の深さが肉厚の15%以下では折損がしずらく、95%以上では意図しない状態の曲げ力で折損してしまう不都合が起きてくる。折損が容易で、且つ、意図しない状態で折損しないための安定した条件は、切り目の深さが肉厚の15%〜50%と成されることが望ましい。尚、実施例2に示されるように、切り目が同軸線上に2箇所で設けられているが、切り目が同軸線上に2箇所以上で設けられる場合には、折損のしやすさを考慮すると夫々の切り目は円周方向にずらして設けることが望ましい。(即ち、折りたい箇所のみに力点をかけることができ、折りたくない箇所を誤って折るミスが起きにくい。) 【0022】 【発明の効果】本発明は上述したように、長さの異なるボールペンリフィールを必要とする数種の筆記具に対して、一種のボールペンリフィールをそのまま装填、あるいは後方部を容易に折損して装填することで対応可能となり、メーカーにとっての生産工程を変更したり、種類別の在庫を確保するなどの煩雑さ、文具店にとってのユーザーの為に多種のボールペンリフィールを替え芯としてストックしなければならない煩雑さ、また、ユーザーにとっての必要な替え芯がどれなのか解り難かったり、また必要な替え芯が置いて無かったりなどの問題が解消可能となる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005957 【氏名又は名称】三菱鉛筆株式会社 【住所又は居所】東京都品川区東大井5丁目23番37号
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| 【出願日】 |
平成14年5月27日(2002.5.27) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−341275(P2003−341275A) |
| 【公開日】 |
平成15年12月3日(2003.12.3) |
| 【出願番号】 |
特願2002−151646(P2002−151646) |
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