| 【発明の名称】 |
筆記具のクリップ |
| 【発明者】 |
【氏名】小島 幹夫 【住所又は居所】神奈川県平塚市田村1667番地パイロットプレシジョン株式会社内
|
| 【要約】 |
【課題】簡単な製造工程にもかかわらず、クリップ3の開口窓3Bに飾り板4を取り付けた時に、飾り板4の裏面4Bとクリップ3の表面に隙間が生じない筆記具のクリップを提供する。
【解決手段】クリップ3に開口窓3Bを形成し、この開口窓3Bに飾り板4を取り付ける。更に、クリップ3が筆記具に取り付けられることにより、飾り板4の受部4Dが軸筒1に押圧された時、飾り板4の裏面4Bをクリップ3の表面に圧接させて構成する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 クリップに開口窓を形成し、該開口窓裏側より飾り板の受部を突出させ、飾り板をクリップに取り付けるとともに、前記クリップが筆記具に取り付けられかつ受部が軸筒に押圧された時、飾り板の裏面をクリップの表面に圧接したことを特徴とする筆記具のクリップ。 【請求項2】 クリップの開口窓の後部に太幅部を形成するとともに開口窓の前部に細幅部を形成し、かつ、飾り板の側面両側に溝部を形成し、クリップに取り付けられた飾り板の受部が軸筒に押圧された状態におけるクリップの開口窓の細幅部から後方に延長する表面の下方傾斜角度に比べて、クリップに取り付けられる前の状態における飾り板の溝部から後方に延長する裏面の下方傾斜角度を大きく構成したことを特徴とする請求項1記載の筆記具のクリップ。 【請求項3】 クリップの開口窓の後部に太幅部を形成するとともに開口窓の前部に細幅部を形成し、かつ、飾り板の側面両側に溝部を形成し、クリップに取り付けられた飾り板の受部が軸筒に押圧された状態におけるクリップの表面の曲率半径に比べて、クリップに取り付けられる前の状態における飾り板の裏面の曲率半径を小さく構成したことを特徴とする請求項1記載の筆記具のクリップ。 【請求項4】 飾り板の両側部に形成される溝部の長手方向寸法が、両側部の溝部後端から裏面に形成された隆起部の後端までの寸法に比べて長く設定したことを特徴とする請求項1、2乃至3のいずれかに記載の筆記具のクリップ。 【請求項5】 クリップの開口窓の細幅部の長手方向の寸法が、太幅部の長手方向の寸法に比べて長く設定したことを特徴とする請求項1、2、3乃至4のいずれかに記載の筆記具のクリップ。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、クリップに飾り板を取り付けた筆記具のクリップに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、筆記具のクリップに飾り板を取り付けたものとしては、実公昭57−5187号公報が知られているが、これはクリップの取付穴に駒の溝部を圧入し、かつ、クリップの位置合せ穴に駒の位置合せ突起をかしめあるいは圧入によりクリップに駒を取り付けていた。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかし、クリップの位置合せ穴に駒の位置合せ突起をかしめたものは、製造工程が複雑となり非常にコスト高になってしまうものであった。また、クリップの位置合せ穴に駒の位置合せ突起を圧入したものは、圧入不良が生じ、駒を板状に長くした場合には駒の裏面とクリップの表面との間に隙間が生じてしまい、外観不良になってしまう恐れがあった。 【0004】本発明は、上記課題を解消する筆記具のクリップを提供することを目的とするものである。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、クリップに開口窓を形成し、該開口窓より飾り板の受部を突出させ、飾り板をクリップに取り付けるとともに、前記クリップが筆記具に取り付けられかつ受部が軸筒に押圧された時、飾り板の裏面をクリップの表面に圧接したことを第1の要旨とし、クリップの開口窓の後部に太幅部を形成するとともに開口窓の前部に細幅部を形成し、かつ、飾り板の側面両側に溝部を形成し、クリップに取り付けられた飾り板の受部が軸筒に押圧された状態におけるクリップの開口窓の細幅部から後方に延長する表面の下方傾斜角度に比べて、クリップに取り付けられる前の状態における飾り板の溝部から後方に延長する裏面の下方傾斜角度を大きく構成したことを第2の要旨とし、クリップの開口窓の後部に太幅部を形成するとともに開口窓の前部に細幅部を形成し、かつ、飾り板の側面両側に溝部を形成し、クリップに取り付けられた飾り板の受部が軸筒に押圧された状態におけるクリップの表面の曲率半径に比べて、クリップに取り付けられる前の状態における飾り板の裏面の曲率半径を小さく構成したことを第3の要旨とし、飾り板の両側部に形成される溝部の長手方向寸法が、両側部の溝部後端から裏面に形成された隆起部の後端までの寸法に比べて長く設定したことを第4の要旨とし、クリップの開口窓の細幅部の長手方向の寸法が、太幅部の長手方向の寸法に比べて長く設定したことを第5の要旨とするものである。 【0006】 【実施例】以下、図1、図2、図3、図4および図5に基づいて、本発明の筆記具のクリップにおける第1実施例を説明する。尚、図1の左側を前方とし右側を後方とする。先ず、軸筒1に頭冠2を固定し、該頭冠2に形成した隆起部2Aにクリップ3の箱形の後部固定部3Aを取り付ける。クリップ3には開口窓3Bが形成され、開口窓3Bの前部には細幅部3Cが形成されるとともに後部には太幅部3Dが形成される。このクリップ3には飾り板4が嵌め込まれて取り付けられる。飾り板4は、表面4Aには印刷が施され、裏面4Bには隆起部4Cが形成される。更に隆起部4Cの前部にはポケット等の服地を挟持するための受部4Dが形成される。前記隆起部4Cの前端および両側面に前端から長手方向後方に伸びる溝部4Eが形成される。この飾り板4の溝部4Eに、クリップ3の開口窓3Bの前端縁3Eおよび細幅部3Cの縁3Fを嵌め込み、クリップ3に飾り板4を取り付ける。しかも、前記飾り板4の溝部4Eにクリップ3の縁3E、3Fが嵌め込まれると、飾り板4の後部側の裏面4Bがクリップ3の表面に圧接され、飾り板4はクリップ3に隙間なく取り付けられる。 【0007】この理由としては、図3、図4および図5に示したように、クリップ3の開口窓3Bの細幅部3C表面から後方に伸びた延長線に対し、クリップ3の開口窓3Bの太幅部3Dの表面が下方に傾斜されて形成されているが、その角度α1に対し、飾り板4の両側部に形成した溝部4Eから後方に伸びた延長線に対し、溝部4Eより後方に形成された裏面4Bが下方に傾斜されて形成され、かつ、その角度α2が、α1<α2に構成することにより、クリップ3の表面に飾り板4の裏面4Bが圧接される。 【0008】しかも、飾り板4の両側部に形成される溝部4Eの長手方向の寸法Aは約21mmで、かつ、両側部の溝部4Eの後端から裏面4Bに形成された隆起部4Cの後端までの寸法Bは約7mmに設定される。また、クリップ3の開口窓3Bの細幅部3Cの長手方向の寸法Cは約20mmで、太幅部3Dの長手方向の寸法Dは約8mmに設定される。つまり、AおよびCの寸法をBやDの寸法に比べて2倍程度以上長く設定すれば、飾り板4の裏面4Bがクリップ3の表面に圧接される押圧力を大きくすることが可能となり、取り付けが確実となって非常に好ましい。AおよびCの寸法をBやDの寸法に比べて2倍以下に設定した場合には、確実に飾り板4の裏面4Bがクリップ3の表面に押圧するようにするためには、前記α1に対するα2の角度を極端に大きくしなければならず、取り付けが困難になるとともに飾り板4のα2が大きくなると外観を損なってしまう欠点が生じてしまう。 【0009】また、第2実施例としては、図6および図7に示したように、クリップ13の表面を長手方向に湾曲して構成し、その曲率半径R1に対し、飾り板14の裏面14Bをやはり湾曲して構成し、その曲率半径R2が、R1>R2に構成することにより、クリップ13の表面に飾り板14の裏面14Bが圧接される。 【0010】この第2実施例の場合にも、第1実施例の場合と同様に、飾り板14の溝部14Eの長手方向の寸法Aおよびクリップ13の細幅部13Cの長手方向の寸法Cを、飾り板14の溝部14E後端から隆起部14Cの後端までの寸法Bおよびクリップ13の太幅部13Dの長手方向の寸法Dに比べて、2倍程度以上長く設定する。この場合も、AおよびCの寸法をBやDの寸法に比べて2倍以下に設定した場合には、第1実施例と同様の欠点が生じてしまう。 【0011】尚、上記クリップの材質としては、撓み可能な材質として鉄、ステンレス等の金属材が考えられる。また、飾り板の材質としても撓み可能なABS等の合成樹脂あるいはゴム等の弾性体が考えられる。 【0012】 【発明の効果】以上説明した本発明の筆記具のクリップは、簡単な取付方法にもかかわらず、クリップと飾り板の間に隙間が生じることなく確実に取り付けられ、更に、外観も向上するという種々の効果が奏せられるものである。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000111904 【氏名又は名称】パイロットプレシジョン株式会社 【住所又は居所】神奈川県平塚市田村1667番地
|
| 【出願日】 |
平成14年2月18日(2002.2.18) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2003−237291(P2003−237291A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月27日(2003.8.27) |
| 【出願番号】 |
特願2002−39679(P2002−39679) |
|