| 【発明の名称】 |
替芯ケース |
| 【発明者】 |
【氏名】木村 滋 【住所又は居所】東京都北区豊島6丁目10番12号 株式会社トンボ鉛筆内
|
| 【要約】 |
【課題】替芯を好みの本数、たとえば1本ずつでも容易に取出すことができる替芯ケースを提供する。
【解決手段】本体容器4と蓋体2とからなる替芯ケース1であって、本体容器4の前端面5に開口面積が異なる複数の替芯取出口6,7を設け、かつこれら替芯取出口を開閉しうる蓋体2を設ける。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 本体容器と蓋体とからなる替芯ケースであって、本体容器の前端面に開口面積が異なる複数の替芯取出口を設け、かつこれら替芯取出口を開閉しうる蓋体を設けたことを特徴とする替芯ケース。 【請求項2】 前端面が開口した本体容器と蓋体とからなる替芯ケースであって、蓋体を前記前端面の左右に往復動可能とし、その往復動により前記開口を開閉することによって、その開口の左右端に替芯取出口を形成するとともに、その左右の替芯取出口の開口面積を異ならしめたことを特徴とする替芯ケース。 【請求項3】 本体容器と蓋体とからなる替芯ケースであって、本体容器の前端面、または蓋体のいずれか一方に、開口面積が異なる複数の替芯取出口を設け、かつ他方の蓋体、または本体容器の前端面に、前記複数の替芯取出口のうちの最大の開口面積と同等以上の開口面積を有する替芯取出口を設け、蓋体を本体容器の前端面上で摺動させることによって、本体容器の前端面、または蓋体のいずれか一方に設けた複数の替芯取出口が、他方に設けた替芯取出口と順次、整合して開閉しうるようにしたことを特徴とする替芯ケース。 【請求項4】 蓋体を本体容器の前端面上で摺動させる形態が、蓋体を本体容器の前後方向の中心軸まわりに回動させて摺動しうるようにして、本体容器に装着したことを特徴とする請求項3記載の替芯ケース。 【請求項5】 複数の替芯取出口のうち、開口面積が最小のものを、1本の替芯のみを取出しうる開口面積としたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の替芯ケース。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、シャープペンシルの替芯ケースに関する。 【0002】 【従来の技術】替芯ケースからシャープペンシルの替芯を取出す際、従来の製品のように、替芯取出口が1個しかない場合には、所望の本数、特に1本の替芯を取出すことは、容易ではなく、多数の頭出しされた替芯の中から、指先で1本を摘み、その替芯が折れないように留意して取出されていた。 【0003】一方、所望の本数の替芯を取出しうる替芯ケースとしては、実開昭53−154047号公報に、本体容器の内部を数室に分割し、各室に、予め所定数の替芯を収容しておき、蓋を摺動させて、所望の本数に適合する室の替芯取出口を開口して取出すようにしたものが提案されている。しかし、この替芯ケースは、本体容器の内部を数室に分割するため、コスト高となるばかりでなく、各室に予め収容した本数しか取出せないという問題があった。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】本発明は、前記現状に鑑みなされたものであり、本体容器内部を分割することなく、替芯を所望の本数、たとえば1本ずつでも、容易に取出すことができるようにした替芯ケースを提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明によると、上記課題は、次のようにして解決される。 (1) 本体容器と蓋体とからなる替芯ケースであって、本体容器の前端面に開口面積が異なる複数の替芯取出口を設け、かつこれら替芯取出口を開閉しうる蓋体を設ける。 【0006】(2) 前端面が開口した本体容器と蓋体とからなる替芯ケースであって、蓋体を前記前端面の左右に往復動可能とし、その往復動により前記開口を開閉することによって、その開口の左右端に替芯取出口を形成するとともに、その左右の替芯取出口の開口面積を異ならしめる。 【0007】(3) 本体容器と蓋体とからなる替芯ケースであって、本体容器の前端面、または蓋体のいずれか一方に、開口面積が異なる複数の替芯取出口を設け、かつ他方の蓋体、または本体容器の前端面に、前記複数の替芯取出口のうちの最大の開口面積と同等以上の開口面積を有する替芯取出口を設け、蓋体を本体容器の前端面上で摺動させることによって、本体容器の前端面、または蓋体のいずれか一方に設けた複数の替芯取出口が、他方に設けた替芯取出口と順次、整合して開閉しうるようにする。 【0008】(4) 上記(3)項において、蓋体を本体容器の前端面上で摺動させる形態が、蓋体を本体容器の前後方向の中心軸まわりに回動させて摺動しうるようにして、本体容器に装着したものとする。 【0009】(5) 上記(1)〜(4)項のいずれかにおいて、複数の替芯取出口のうち、開口面積が最小のものを、1本の替芯のみを取出しうる開口面積とする。 【0010】 【発明の実施の形態】図1〜図4は、本発明の第1実施形態を示し、図1は、替芯ケース(1)の蓋体(2)を開いた状態の斜視図、図2は、図1に示す替芯ケース(1)から、複数本の替芯(3)を取出す状態を示す斜視図、図3は、図1に示す替芯ケース(1)から、1本の替芯(3)を取出す状態を示す斜視図である。 【0011】替芯ケース(1)は、断面長円形の有底円筒状の本体容器(4)と、蓋体(2)とからなっている。本体容器(4)の長円形の前端面(図1における上端面)(5)の両端には、それぞれ開口面積が異なる替芯取出口(6)(7)が設けられている。 【0012】大きい開口面積を有する替芯取出口(6)は、同時に複数本、好ましくは4〜6本程度の替芯(3)を取出すのに好適な開口面積を有し、小さい開口面積を有する替芯取出口(7)は、少数本、たとえば1本の替芯(3)を取出すのに好適な開口面積を有するように設計されている。 【0013】これらの替芯取出口(6)(7)は、本体容器(4)の前端面(5)の一側縁に、ヒンジ機構によって取付けられた蓋体(2)によって開閉されるようにしてある。複数本、例えば4〜6本程度の替芯(3)を同時に取出したい場合には、図2に示すように、蓋体(2)を開いて、大きい開口面積を有する替芯取出口(6)が下側になるようにして、本体容器(4)を傾けることにより、容易に所望の本数の替芯(3)を取出すことができる。 【0014】一方、1本ずつ替芯(3)を取出したい場合には、図3に示すように、小さい開口面積を有する替芯取出口(7)が下側になるように、本体容器(4)を傾けることによって、容易に1本ずつ替芯(3)を取出すことができる。 【0015】本体容器(9)は、たとえば図4に部分斜視図を示す替芯ケース(8)のように、偏平角形断面の有底角筒状としてもよい。この場合、蓋体(10)を、本体容器(9)の対向する側面(9a)(9a)に軸支して、容易に取付けることができる。 【0016】図4は、本体容器(9)の前端部(11)に設けられた開口面積の異なる2つの替芯取出口(12)(13)のうち、開口面積が大きい替芯取出口(12)から替芯(3)を取出す状態を示している。 【0017】図5〜図8は、本発明の第2実施形態を示し、図5は、替芯ケース(14)の部分側面図、図6は、図5におけるVI−VI線断面図、図7は、図5に示す替芯ケース(14)から同時に多数の替芯(3)を取出す状態を示す斜視図、図8は、同じく1本の替芯(3)を取出す状態を示す斜視図である。 【0018】図6に示すように、前端面が開口(15)した有底角筒状の本体容器(16)の対向する側壁板(16a)(16a)を、側面視において下向きコ字形の蓋体(17)の両側片(17a)(17a)をもって、外側から挟み込み、前記開口(15)を閉塞しうるようにして、蓋体(17)を本体容器(16)に取付けてある。 【0019】蓋体(17)の前記側片(17a)(17a)の内面の下部中央には、円形のボス(17b)(17b)が設けられ、このボス(17b)(17b)を、本体容器(16)の前記側壁板(16a)(16a)の外側面に設けられた嵌入凹部(16b)(16b)に回動自在に嵌入させることによって、蓋体(17)を、図5における左右方向に首振りして往復動しうるように軸支してある。 【0020】蓋体(17)の両側片(17a)(17a)を連結する頂板(17c)の下面には、ストッパー(17d)が設けられ、このストッパー(17d)が、本体容器(16)の、図5における左右の側壁板(16c)(16d)の内面先端に当接することによって、蓋体(17)の首振り角度は規制されている。 【0021】この首振り角度は、図5において、蓋体(17)が左向きに首振りした場合と右向きに首振りした場合とで異なり、左向きに首振りしたときの角度が、右向きに首振りしたときの角度よりも小さくなるようにしてある。 【0022】このように左右の首振り角度を異ならせることにより、左向きに首振りしたときに、本体容器(16)の開口(15)の右端に、蓋体(17)の頂板(17c)の右端縁と本体容器(16)の右側側壁板(16c)の内面先端との間に形成される替芯取出口(18)(図7参照)を、右向きに首振りしたときに、本体容器(16)の開口(15)の左端に、蓋体(17)の頂板(17c)の左端縁と本体容器(16)の左側側壁板(16d)の内面先端との間に形成される替芯取出口(19)(図8参照)よりも開口面積が大きくなるようにしてある。 【0023】同時に複数の相当本数の替芯(3)を取出す場合は、図7に示すように、開口面積の大きい替芯取出口(18)を下側にして本体容器(4)を傾け、一方、少数の替芯(3)、たとえば1本ずつ替芯(3)を取出す場合は、図8に示すように、開口面積の小さい替芯取出口(19)を下側にして本体容器(4)を傾けることにより、容易に所望の本数の替芯(3)を取出すことができる。 【0024】なお、前記開口面積の小さい方の替芯取出口(19)は、1本ずつ替芯(3)が取出せるように、替芯取出口(19)の開口面を外側向きに細くなる楔状に形成してある。 【0025】また、図5、図7、図8に示すように蓋体(17)の側片(17a)の裏面に複数の小突起(17e)を、蓋体(17)が回動する周方向に沿って列設し、その側片(17a)の対面する、本体容器(16)の側壁板(16a)に、前記小突起(17e)と係止する図示しない小凹部を設けることにより、開口面積の大きい前記替芯取出口(18)の開口面積を段階的に変化させうるようにして、その段階的な開口面積の変化に応じて、取出す替芯の量を選択できるようにすることも、好ましい形態である。 【0026】図9〜図11は、本発明の第3実施形態を示し、図9は、替芯ケース(19)の斜視図、図10は、図9に示す替芯ケース(19)から同時に多数の替芯(3)を取出す状態を示す斜視図、図11は、同じく1本の替芯(3)を取出す状態を示す斜視図である。 【0027】図9に示すように、替芯ケース(19)は、有底円筒状の本体容器(20)と、その前端面(21)に被せられたキャップ状の蓋体(22)とからなっている。蓋体(22)の円状天板(23)の周縁近傍には、開口面積が異なる2つの替芯取出口(23a)(23b)が穿設されている。 【0028】本体容器(20)の前端面(21)には、前記替芯取出口(23a)(23b)のうち、開口面積の大きい替芯取出口(23a)と同一の開口面積を有する替芯取出口(21a)が穿設されている。蓋体(22)の替芯取出口(23a)(23b)は、蓋体(22)を本体容器(20)の前端面(21)上で、本体容器(20)の前後方向の中心軸まわりに回動して摺動させることにより、本体容器(20)の替芯取出口(21a)と整合するようにしてある。 【0029】同時に相当本数の複数の替芯(3)を取出す場合には、図10に示すように、蓋体(22)の開口面積の大きい替芯取出口(23a)を、本体容器(20)の替芯取出口(21a)と整合させて、これら替芯取出口(23a)(21a)を下側にして替芯ケース(19)を傾け、一方、少数の替芯(3)、たとえば1本ずつ替芯(3)を取出す場合には、図11に示すように、蓋体(22)の開口面積の小さい替芯取出口(23b)を、本体容器(20)の替芯取出口(21a)と整合させて、これら替芯取出口(23b)(21a)を下側にして替芯ケース(19)を傾けることにより、容易に所望の本数の替芯(3)を取出すことができる。 【0030】図12は、本発明の第4実施形態の替芯ケース(24)を示す部分斜視図である。扁平な長方形の横断面を有する有底角筒状の本体容器(25)の前端面(26)上に、長辺方向に摺動する蓋体(27)を設けて、替芯ケース(24)が形成されている。 【0031】蓋体(27)には、開口面積が異なる3つの替芯取出口(27a)(27b)(27c)が一列に穿設され、容器本体(25)の前端面(26)には、前記3つの替芯取出口のうちの最大の開口面積を有する替芯取出口(27a)と同一の開口面積を有する替芯取出口(26a)が穿設されている。 【0032】蓋体(27)を摺動させることにより、蓋体(27)の3つの替芯取出口(27a)(27b)(27c)が、本体容器(25)における前端面(26)の替芯取出口(26a)と順次、整合して、開閉が行なわれるようになっている。取出そうとする替芯(3)の数量に応じて、3つの替芯取出口(27a)(27b)(27c)の中から適宜のものを選択して、替芯(3)を効率よく取出すことができる。 【0033】 【発明の効果】本発明によると、次のような効果を奏することができる。 a)請求項1記載の発明によれば、コスト上有利な比較的簡単な構造の替芯ケースによって、替芯を好みの本数に応じて、効率よく取出すことができる。 【0034】b)請求項2記載の発明によれば、蓋体を、取出そうとする替芯の数量に応じて、左右のいずれかに回動させるだけで、所望とする数量の替芯を簡単に取出すことができる。 【0035】c)請求項3記載の発明によれば、蓋体を、取出そうとする替芯の数量に応じて、蓋体を摺動させて、適宜の替芯取出口を選択することにより、所望とする数量の替芯を簡単に取出すことができる。 【0036】d)請求項4記載の発明によれば、本体容器の前端面上で摺動する蓋体を容易に構成することができる。 【0037】e)請求項5記載の発明によれば、1本ずつ取出す専用の替芯取出口があるため、替芯ケースから同時に多量の替芯がとび出して、替芯が折れたり、その一部を再び替芯ケースに戻さなければならなくなるような不都合を防止することができる。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】000134589 【氏名又は名称】株式会社トンボ鉛筆 【住所又は居所】東京都北区豊島6丁目10番12号
|
| 【出願日】 |
平成14年1月28日(2002.1.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100060759 【弁理士】 【氏名又は名称】竹沢 荘一 (外2名)
|
| 【公開番号】 |
特開2003−211893(P2003−211893A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月30日(2003.7.30) |
| 【出願番号】 |
特願2002−19059(P2002−19059) |
|