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【発明の名称】 筆記具のグリップ部材
【発明者】 【氏名】小林 清一
【住所又は居所】神奈川県横浜市神奈川区入江2丁目5番12号 三菱鉛筆株式会社横浜事業所内

【要約】 【課題】

【解決手段】
【特許請求の範囲】
【請求項1】 筆記具の把持部となる軸筒の凹部に取り付けられるグリップ部材であって、当該グリップ部材は、2色成形でエラストマー又はゴム等で内層部と外層部の2層で形成され、内層部に対して外層部の硬度が高く設けられると共に、外層部に文字や模様、絵柄などのパターンが形成されてなることを特徴とする筆記具のグリップ部材。
【請求項2】 グリップ部材の内層部のショアーA硬度が10〜40、外層部のショアーA硬度が60以上であることを特徴とする請求項1に記載の筆記具のグリップ部材。
【発明の詳細な説明】【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、筆記具の把持部となる軸筒の凹部に取り付けられる滑り止め用のグリップ部材の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、筆記具では長時間筆記をする場合などに握り部が滑ったり、指が痛くなったりすることを解消するために把持部にゴムなどの軟質材料を被嵌した筆記具が知られている。また構造としては、硬質樹脂製の軸筒の凹部にシリコンゴムやEPDM、NBRなどの軟質材を装着したり、凹部に熱可塑性エラストマーを2色成形で一体に形成したものがある。
【0003】またグリップ部材の硬度としては、ショアーA硬度が40以下ではややべとつく感触が出あり、またショアーA硬度が90以上だと硬すぎる感触があることからショアーA硬度が40〜90の範囲で使用されるなどが知られている。またグリップ部材に回転力が係るとグリップ部材がねじれ変形して、特にグリップ部材の外面に飾りや滑り防止で形成された模様があると極めて体裁が悪い問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】滑り止めに使用されるグリップ部材の硬度は、基本的にはショアーA硬度が40程度にすれば、握りの感触もよく、指が痛くなったりすることも解消するが、ショアーA硬度が40以下だとややべとつく感触や、手垢やゴミが吸い付きやすいなどの不具合がある。また、グリップ部材の表面に文字や模様などを形成して、装飾効果や滑り止め効果を期待したものも有るが、グリップ部材の硬度が低いほど、グリップに回転力が係るとグリップ部材がねじれ変形して、特にグリップ部材の表面に文字や模様があると極めて体裁が悪い問題がある。本発明の課題は、握りの感触がよく、べとつき感や、手垢やゴミが吸い付きが防止され、グリップ部材の表面に装飾効果と滑り止め効果を期待した文字や模様などを設けてもねじれ変形により体裁が悪くなる問題が発生しにくい筆記具のグリップ部材を提供可能とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達成する為に以下の構成を有する。請求項1に記載の発明に係る筆記具のグリップ部材は、筆記具の把持部となる軸筒の凹部に取り付けられるグリップ部材であって、当該グリップ部材は、2色成形でエラストマー又はゴム等で内層部と外層部の2層で形成され、内層部に対して外層部の硬度が高く設けられると共に、外層部に文字や模様、絵柄などのパターンが形成されてなる。
【0006】請求項2に記載の発明に係る筆記具のグリップ部材は、請求項1に記載の筆記具のグリップ部材に於いて、グリップ部材の内層部のショアーA硬度が10〜40、外層部のショアーA硬度が60以上であることを特徴とする。
【0007】
【実施例】本発明に利用される筆記具の軸筒は、口先部の先端に筆記部を突出した状態あるいは口先部から筆記部を出没可能に収容する筒体であって、筆記に際して軸筒の把持部位置となる部位には弾性体のグリップ部材が設けられている。また図1及び図2は、その実施例を示している。
【0008】軸筒1は、硬質の樹脂成形品で形成され、指の把持部位置となる周面の前後端にそれぞれ段部が形成され、その段部と段部の間に筒状のグリップ部材3を配設するための適宜縮小した取付け凹部が設けられている。(図示せず)またグリップ部材3は、熱可塑性エラストマーやシリコンゴム、NBRなど、また不透明または透明あるいは半透明な材料よって成形されている。
【0009】またグリップ部材3は、2色成形で熱可塑性エラストマー又はゴム等で内層部4と外層部5の2層で形成され、内層部4に対して外層部5の硬度が適宜に高く設けられると共に、外層部5に文字や模様、絵柄などのパターンが凹凸部6で形成されている。また、グリップ部材3に於いて、グリップ部材3の内層部4のショアーA硬度が10〜40、外層部5のショアーA硬度が60以上に設定されている。
【0010】また、図示されていないが、内層部4と外層部5の境界面は、溶融及び若干の凹凸部を形成して密着性は強固となされ、また、軸筒1の凹部外面とグリップ部材3の内層部4の内面との間は、必要に応じて抜け止め且つ回転止めされて強固に固定される。また、グリップ部材3の外形は単純な筒状に限らず、曲面としたり、横断面形状が異形などにしたり自由である。
【0011】
【作用】本発明のグリップ部材3は、外層部5のショアーA硬度が60以上に設定されることで、表面のべとつき感がなく、手垢やゴミが吸い付きにくくなる。また、内層部4のショアーA硬度が10〜40に設定されることで、適度な弾性変形によって握りの感触もよく、指が痛くなったりすることが解消する。また、グリップ部材3の外層部5表面に文字や模様などが形成されて、装飾効果や滑り止め効果が期待され、グリップ部材3に少々のねじれが加わっても変形が防止される。また、設計仕様によって、内層部4と外層部5の肉厚及び肉厚差、外層部5に形成される凹凸部6の深さが最適化で設定される。
【0012】
【発明の効果】本発明の構成及び作用は以上のごとくであり、グリップ部材3の内層部4のショアーA硬度が10〜40、外層部5のショアーA硬度が60以上に設定されることで、握りの感触もよく、指が痛くなったりすることもなく、べとつき感や、手垢やゴミが吸い付きが防止され、また、グリップ部材の表面に文字や模様などを形成して、装飾効果や滑り止め効果が期待でき、グリップ部材3に少々のねじりが加わっても文字や模様が変形して体裁が悪くならない筆記具のグリップ部材が提供可能となる。また、外層部5のみに文字や模様などの凹凸部6が形成されるので、文字や模様が複雑なものであっても2色成形でズレが生じる問題は無く、また金型は単純である。
【出願人】 【識別番号】000005957
【氏名又は名称】三菱鉛筆株式会社
【住所又は居所】東京都品川区東大井5丁目23番37号
【出願日】 平成14年1月18日(2002.1.18)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−211889(P2003−211889A)
【公開日】 平成15年7月30日(2003.7.30)
【出願番号】 特願2002−10269(P2002−10269)