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【発明の名称】 ペンキーパーおよびそれを用いた筆記具の保持方法
【発明者】 【氏名】新井 裕
【住所又は居所】大阪市中央区農人橋1丁目1番22号 株式会社リヒトラブ内

【氏名】前田 光則
【住所又は居所】大阪市中央区農人橋1丁目1番22号 株式会社リヒトラブ内

【要約】 【課題】さまざまな太さの筆記具を保持することができ、筆記具の抜き差しが容易であるにもかかわらず、使用中には筆記具が外れにくいペンキーパーと、それを用いた筆記具の保持方法を得る。

【解決手段】ペンキーパー10は、シリコンゴムなどの伸縮性および密着性を有する材料で形成されたキャップ12を含む。キャップ12は、筒状部14と底部16とを含み、筒状部14の開口部の周囲および長手方向の中間部に肉厚部18,20を形成する。底部16の外側に、他の物品と連結するための連結部材24を接続するために、接続孔22を形成する。キャップ12の開口部に筆記具の端部を挿入し、筒状部14を押さえることにより、筆記具の側面と筒状部14の内面との間に空気が入り込む。それにより、筆記具とキャップ12との間の摩擦力が小さくなり、筆記具をキャップ12の奥まで押し込みやすくなる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 筆記具の一端に被せて前記筆記具を保持し、他の物品と連結するための連結部材に接続されるキャップを含むペンキーパーにおいて、前記キャップは、伸縮性と密着性の良好な材料を用いて有底筒状に形成され、前記筆記具に被せるための開口部を除いて密閉されていることを特徴とする、ペンキーパー。
【請求項2】 前記キャップには、前記開口部の周囲および長手方向の中間部の周囲に肉厚部分が形成された、請求項1に記載のペンキーパー。
【請求項3】 前記キャップの前記開口部と反対側の底部外側に、前記連結部材と接続するための接続孔が形成された、請求項1または請求項2に記載のペンキーパー。
【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のペンキーパーを用いた筆記具の保持方法であって、前記キャップの開口部に筆記具の端部を挿入するステップ、前記キャップの筒状部を押さえることにより前記筆記具の側面と前記キャップの内面との間に空気を送り込むステップ、および前記筆記具を前記キャップの底部側に向かって押し込むステップを含む、ペンキーパーを用いた筆記具の保持方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ペンキーパーおよびそれを用いた筆記具の保持方法に関し、特に、たとえば書類やメモ用紙などを挟むクリップボードなどに筆記具を連結するために用いられるペンキーパーと、それを用いた筆記具の保持方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ペンキーパー1は、図7に示すように、クリップボード2などに連結される。ペンキーパー1は、たとえばボールペン3の一端を保持するためのキャップ4を含む。キャップ4は、硬質の合成樹脂材料で形成され、ボールペン3のペン先と反対側の端部に被せられる。ここで、キャップ4の内径は、ボールペン3の外径とほぼ同じ寸法となるように形成され、ボールペン3はキャップ4によって保持される。
【0003】キャップ4は、コイル状に形成された連結部材5に接続され、クリップボート2などに連結される。クリップボード2は、メモ用紙などの下敷きとなるボード6を含み、ボード6にメモ用紙を挟むためのクリップ7が形成されている。このように、ペンキーパー1を用いることにより、ボールペン3をクリップボード2に連結しておくことができ、ボールペン3の紛失や落下を防止することができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来のペンキーパーでは、キャップが硬質の合成樹脂材料で形成されているため、筆記具の太さによっては使用できない場合がある。たとえば、太い筆記具の場合、キャップを被せることができず、筆記具を保持することができない。また、キャップが硬質材料で形成されているため、筆記具との密着性が悪く、筆記具がキャップから容易に外れてしまう。容易に外れないような太さの筆記具を用いる場合にはキャップを被せにくく、しかも、筆記具を外したい場合には外しにくいという問題がある。
【0005】それゆえに、この発明の主たる目的は、さまざまな太さの筆記具を保持することができ、筆記具の抜き差しが容易であるにもかかわらず、使用中には筆記具が外れにくいペンキーパーを提供することである。また、この発明の目的は、このようなペンキーパーを用いてボールペンなどの筆記具を保持するための保持方法を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、筆記具の一端に被せて前記筆記具を保持し、他の物品と連結するための連結部材に接続されるキャップを含むペンキーパーにおいて、キャップは、伸縮性と密着性の良好な材料を用いて有底筒状に形成され、筆記具に被せるための開口部を除いて密閉されていることを特徴とする、ペンキーパーである。このようなペンキーパーにおいて、キャップには、開口部の周囲および長手方向の中間部の周囲に肉厚部分が形成されることが好ましい。また、キャップの開口部と反対側の底部外側に、連結部材と接続するための接続孔が形成される。さらに、この発明は、上述のいずれかのペンキーパーを用いた筆記具の保持方法であって、キャップの開口部に筆記具の端部を挿入するステップと、キャップの筒状部を押さえることにより筆記具の側面とキャップの内面との間に空気を送り込むステップと、筆記具をキャップの底部側に向かって押し込むステップとを含む、ペンキーパーを用いた筆記具の保持方法である。
【0007】伸縮性と密着性の良好な材料を用いてキャップを形成することにより、筆記具の太さに対応してキャップが伸縮し、筆記具に密着するため、さまざまな太さのボールペンを確実に保持することができる。また、キャップは開口部を除いて密閉されているため、キャップの開口部に筆記具の端部を挿入して、キャップの筒状部の底部側を押さえることにより、キャップ内部の空気がキャップと筆記具との密着部分に入り込んで、これらの間に隙間が生じる。したがって、キャップと筆記具との間の摩擦力が小さくなり、筆記具を容易にキャップの奥まで押し込むことができる。さらに、筆記具を外すときには、キャップをめくり上げることにより、容易にキャップを外すことができる。このようなペンキーパーにおいて、キャップの開口部の周囲に肉厚部分を形成することにより、筆記具の抜き差しを行うときに、キャップをめくり上げやすくなる。また、キャップの長手方向の中間部に肉厚部分を形成することにより、キャップに筆記具を押し込むときに、この肉厚部分が指に引っ掛かり、滑りにくくなる。さらに、キャップに接続孔を形成することにより、連結部材を接続することができ、クリップボードなどの他の物品に筆記具を連結することができる。
【0008】この発明の上述の目的,その他の目的,特徴および利点は、図面を参照して行う以下の発明の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、この発明のペンキーパーの一例を示す平面図である。ペンキーパー10は、キャップ12を含む。キャップ12は、たとえばシリコンゴムやエラストマーなどのような伸縮性および密着性のある材料で形成される。キャップ12は、図2および図3に示すように、有底筒状に形成され、円筒状の筒状部14と底部16とが一体的に形成される。したがって、キャップ12の開口部を除いて、筒状部14と底部16とによって密閉された構造となる。そして、筒状部14の内部の直径は、開口部から底部16に向かうにしたがって狭くなるように、テーパ状に形成される。
【0010】筒状部14の開口部の周囲には、リング状に肉厚部18が形成される。さらに、筒状部14の長手方向の中間部にも、リング状の肉厚部20が形成される。また、底部16の外側には、後述の連結部材を接続するための接続孔22が形成される。
【0011】接続孔22には、連結部材24が接続される。連結部材24は、たとえばEVA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)樹脂のような合成樹脂などで形成された線状のライン部材26を含む。ライン部材26の中間部はコイル状に形成され、伸縮可能となるように形成される。ライン部材26の一端側は、キャップ12の接続孔22に挿通され、リング状に折り返されて、EVA樹脂などで形成された固定部材28で固定される。
【0012】さらに、ライン部材26の他端側には、エンド部材30が取り付けられる。エンド部材30は、たとえば金属で形成されたリング部32を含み、リング部32の端部に接続孔を有する接続部34が形成される。そして、接続部34の接続孔にライン部材26の他端側が挿通され、リング状に折り返されて、固定部材36で固定される。このエンド部材30は、クリップボードなどに連結部材24を取り付けるために用いられる。
【0013】このペンキーパー10を用いてボールペン40を保持する場合、図4に示すように、キャップ12の筒状部14の開口部にボールペン40の端部が挿入される。それによって、ボールペン40の端部が筒状部14の開口部付近に保持される。
【0014】次に、図5の矢印Aに示すように、筒状部14の底部16側を押さえることにより、筒状部14内に閉じ込められた空気が、筒状部14の内面とボールペン40の側面との間に入り込む。ここで、筒状部14の開口部の周囲に肉厚部18が形成されているため、筒状部14の先端部はボールペン40の側面に密着し、内部の空気が漏れにくくなっている。このように、筒状部14の内面とボールペン40の側面との間に空気が入り込むことにより、筒状部14とボールペン40との間の摩擦力が小さくなり、図5の矢印Bに示すように、ボールペン40をキャップ12の奥に押し込みやすくなる。したがって、容易にボールペン40にキャップ12を被せることができる。また、筒状部の長手方向の中間部に肉厚部20が形成されているため、キャップ12を持つ指が肉厚部20に引っ掛かって、ボールペン40をキャップ12内に押し込むときに滑りにくい。
【0015】さらに、ボールペン40をキャップ12から外すときには、図6の矢印に示すように、筒状部14が開口部側からめくり上げられる。それにより、キャップ12から容易にボールペン40を外すことができる。このとき、筒状部14の開口部の周囲に肉厚部18が形成されているため、筒状部14の開口部をめくり上げやすい。
【0016】このように、このペンキーパー10では、容易にキャップ12にボールペン40を抜き差しすることができる。また、キャップ12は伸縮性および密着性のある材料で形成されているため、ボールペン40の太さが変っても、それに対応してキャップが伸縮するため、太さの異なる筆記具に対応することができる。しかも、キャップ12がボールペン40に被せられている間は、キャップ12がボールペン40に密着するため、これらの間の摩擦力によってキャップ12からボールペン40が外れにくい。
【0017】また、ボールペン40の軸が円柱状でなく、六角柱状などのような角柱状であっても、キャップ12が伸縮性および密着性を有しているため、ボールペン40の形状に合わせて、キャップ12の内面がボールペン40の側面に密着する。そのため、ボールペン40の形状にかかわらず、ボールペン40を確実に保持することができる。
【0018】
【発明の効果】この発明によれば、筆記具の太さや形状に関係なく、確実に筆記具を保持することができる。また、ペンキーパーのキャップへの筆記具の抜き差しが容易で、無理な力を入れる必要がない。
【出願人】 【識別番号】000115821
【氏名又は名称】株式会社リヒトラブ
【住所又は居所】大阪府大阪市中央区農人橋1丁目1番22号
【出願日】 平成13年12月21日(2001.12.21)
【代理人】 【識別番号】100079577
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 全啓
【公開番号】 特開2003−182285(P2003−182285A)
【公開日】 平成15年7月3日(2003.7.3)
【出願番号】 特願2001−390326(P2001−390326)