| 【発明の名称】 |
筆記具 |
| 【発明者】 |
【氏名】金成 裕之 【住所又は居所】福島県郡山市待池台2丁目12番地 ミクロ株式会社郡山工場内
【氏名】古川 正和 【住所又は居所】福島県郡山市待池台2丁目12番地 ミクロ株式会社郡山工場内
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| 【要約】 |
【課題】外カム筒、回転子及びノックカムを含む回転カム機構によりリフィ−ルを繰り出すようにした筆記具において、上記ノックカムのカム面を損傷することなく、ノックカムを操作するためのノックキャップを確実に取り付けできるようにする。
【解決手段】外カム筒(5)は軸筒(1)内に固定され、後方に延びる取付筒部(10)を有する。外カム筒(5)の内部には回転子(6)及びノックカム(7)が挿入されている。上記取付筒部(10)にはノックキャップ(29)が摺動可能に嵌め込まれている。ノックキャップ(29)の内部のノックカム押圧部(30)は、ノックカム(7)の後端に対向している。ノックキャップ(29)を取付筒部(10)に装着する際、上記ノックカム(7)は押圧されないので、ノックカム(7)に形成されたカム面に影響を与えるおそれがなく、確実に取り付けることができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 カム溝及びカム面を有し軸筒内に固定される外カム筒と、該外カム筒のカム溝に挿入される突起及び該外カム筒のカム面に係合するカム面を有する回転子と、上記外カム筒のカム溝に挿入される突起及び上記回転子のカム面に係合するカム面を有するノックカムを含む回転カム機構を具備し、上記軸筒内に挿入したリフィ−ルを後端が上記回転子に当接するようばねで後方に付勢した筆記具において、上記外カム筒に後方に延びる取付筒部を形成し、該取付筒部にノックキャップを摺動可能に嵌着し、該ノックキャップ内に上記ノックカムの後端に対向するノックカム押圧部を設けたことを特徴とする筆記具。 【請求項2】 上記ノックキャップは、取付筒部に沿って前後動し、後退位置で停止するよう該取付筒部に抜け止め状態で取り付けられている請求項1に記載の筆記具。 【請求項3】 上記取付筒部は拡大頭部を有する案内突条を有し、上記ノックキャップは該拡大頭部を抜け止め状態で嵌入する窓部を有する請求項2に記載の筆記具。 【請求項4】 上記ノックキャップは後退位置に向けて戻しばねで付勢されている請求項2または3に記載の筆記具。 【請求項5】 上記戻しばねは、上記ノックキャップの内底と取付筒部の端面間に設けられている請求項4に記載の筆記具。 【請求項6】 上記ノックカム押圧部は、上記ノックキャップの内底から突出して延び、上記ノックカムの軸部に対向している請求項1ないし5に記載の筆記具。 【請求項7】 上記軸筒は内段部を有し、該内段部の後方の内径を順次拡大して複数の拡径部を設け、該拡径部にそれぞれ内方突起を形成し、上記外カム筒の外周に上記各内方突起に対応して外方突起を設け、該外カム筒を上記内段部と複数の内方突起により軸筒内に固定した請求項1に記載の筆記具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、回転カム機構を備えたボ−ルペン等の筆記具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】軸筒内に収納したリフィ−ルの先端を回転カム機構により軸筒先部の口金から出没させるようにした筆記具が種々知られている。この回転カム機構は公知のように主として外カム筒(固定カム)、回転子及びノックカムの3つの部材により構成されている。該外カム筒は軸筒内に一体的に形成され若しくは別体に作って軸筒内に固定され、軸方向に延びる深溝と浅溝を周方向に交互に有するカム溝と、該カム溝の前端側に形成されたカム面を具備している。上記回転子は、上記外カム筒のカム溝に挿入される突起と、該突起の後端に形成され上記外カム筒のカム面に係合するカム面を有し、回転可能にかつ軸方向に移動可能に設けられている。上記ノックカムは、上記回転子のカム面に係合するよう前端にカム面を有し、上記外カム筒のカム溝に挿入される突起を周面に有し、軸方向に移動可能に設けられている。リフィ−ルは、後端が上記回転子に当接するようばねで付勢されている。 【0003】上記の構成により、上記リフィ−ルのばねに抗して上記ノックカムを押圧して前進させると、上記回転子は、上記深溝のカム溝に挿入されている突起が該カム溝から抜け出す位置まで押し出され、該回転子とノックカムのカム面の作用により回転し、上記浅溝のカム溝に上記突起が対応する位置で外カム筒のカム面に係合して前進位置に保持され、上記リフィ−ルの先端は口金から突出する。再び上記ノックカムをノックすると、上記回転子は外カム筒のカム面を越えて前進し、ノックカムと回転子のカム面により該回転子は回転し、ノックを止めると、リフィ−ルを付勢するばねの作用で回転子等は後退し、該回転子の突起は上記カム溝の深溝内に入り込み、該回転子は後退位置に保持され、リフィ−ルは後退してその先端は口金内に没入する。 【0004】上記ノックカムは後端を直接ノックするようにしたものもあるが、通常はノック操作を容易にするようノックボタン、ノックカバ−、ノックキャップ等(以下ノックキャップという)を後端に取り付けることが多い。この組み付け作業はノックキャップに取付孔を形成し、この取付孔を上記ノックカムの軸部の後方に当てがって軸方向にノックキャップを押し込むことにより行われる。このときの圧入が不足すると、使用に際して的確にリフィ−ルを出没させることができなくなる。また、圧入時にノックカムが前方に移動しないようにノックカムの前端を押えなければならないが、この際ノックカムのカム面が強く押圧されると該カム面が損傷し、このカム面は上記のように動作時の主要部材であるから円滑に動作させることができなくなることがあった。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】本発明の解決課題は、上記のような回転カム機構を有する筆記具において、ノックキャップを組み付ける際に、圧入不足を生じたり、カム面が損傷したりすることがないようにした筆記具を提供することである。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明によれば、外カム筒、回転子、ノックカムを含む回転カム機構を有する筆記具において、上記外カム筒に後方に延びる取付筒部を形成し、取付筒部にノックキャップを摺動可能に嵌着し、該ノックキャップ内にノックカムの後端に対向するノックカム押圧部を設けたことを特徴とする筆記具が提供され、上記課題が解決される。 【0007】また、本発明によれば、上記筆記具において、上記ノックキャップは後退位置で停止するよう上記取付筒部に抜け止めされ、該後退位置に向け戻しばねで付勢されていることを特徴とする筆記具が提供され、上記課題が解決される。 【0008】 【発明の実施の形態】本発明は、筆記先端を出没させるようにした各種の筆記具に適用することができるが、図においては、実施例としてボ−ルペンリフィ−ルを有する筆記具が記載されている。図1に示すように、軸筒(1)は先端に口金(2)を有し、内部にリフィ−ル(3)を挿入し、該リフィ−ル(3)をばね(4)で後方に付勢してある。なお、該口金(2)は、上記軸筒(1)にねじ着、圧入、凹凸係合等適宜の構成により着脱可能に取り付けてあるが、軸筒(1)と一体的に形成することもできる。 【0009】上記軸筒内には、回転カム機構が設けられている。該回転カム機構は種々の構成が知られているが、上述したようにいずれの機構も基本的には外カム筒(固定カム)(5)、回転子(6)及びノックカム(7)の3つの部材で構成されている。 【0010】上記外カム筒(5)は略筒状に形成され、内面に深溝と浅溝を周方向に交互に形成したカム溝(8)を有し、該カム溝の前端側にカム面(9)が形成され、肩部(38)を介して後方に延びる取付筒部(10)を有している。該外カム筒(5)は軸筒(1)内にねじ着、圧入、凹凸係合、その他の適宜の固定方法で固定することができる。図1〜図5においては、軸筒内に突設した内段部(11)に外カム筒(5)の前端を当接し、該軸筒内に突設した内方突起(12)を越えて外カム筒の外周に形成した外方突起(13)を係合させることにより固定している。なお、内方突起や外方突起は環状に形成されているが、いずれか一方の突起を周方向に部分的に形成してもよい。 【0011】図6、図7は、他の固定方法を示し、軸筒(1)内の内段部(11)の後方の内径を順次拡大して複数の拡径部(14),(15),(16)を形成し、各拡径部に断面弧状の内方突起(17),(18),(19)をそれぞれ設けてある。一方、外カム筒(5)の外周には前方側から後方側に向かって大径となるように傾斜するガイド面(20)を介して上記拡径部に対応して順次外径が大きくなる複数の爪状の外方突起(21),(22),(23)を形成してある。したがって、前方側の外方突起の外径は後方側の外方突起の外径よりも小さく形成されるから、外カム筒(5)を軸筒(1)の後端から挿入するとき前方側の外方突起が後方側の内方突起に当ることがなく容易に差し込むことができ、各外方突起はそれぞれ対応する内方突起を乗り越えたところで各内方突起に係合する。このようにすれば、上記外方突起等に作用するストレスは軽減され、経時変化によるキズや割れも少なくなる。 【0012】上記外カム筒(5)の内方には、該外カム筒(5)のカム溝(8)に挿入される突起(24)及び外カム筒(5)のカム面(9)に係合するカム面(25)を有する上記回転子(6)が外カム筒の前方から挿入されている。また、上記外カム筒(5)のカム溝(8)に挿入される突起(26)及び上記回転子(6)のカム面(25)に係合するカム面(27)を有する上記ノックカム(7)は、上記回転子(6)を挿入する前に上記外カム筒(5)の前方から外カム筒内に挿入され、該ノックカム(7)に形成した軸部(28)は上記取付筒部(10)内に延びている。この際、上記リフィ−ル(3)の後端は、上記ばね(4)により後方に付勢されているので、上記回転子(6)に当接しているが、該後端を回転子に嵌着するようにしてもよい。 【0013】上記外カム筒(5)の取付筒部(10)には、ノックキャップ(29)を摺動可能に嵌着してあり、該ノックキャップ(29)内には上記ノックカム(7)の後端に対向するようノックカム押圧部(30)が設けられている。図において、該ノックキャップ(29)は、取付筒部(10)の外側に嵌着するよう取付孔(31)を有し、該取付孔(31)を取付筒部(10)の後端に当てがって押し込むことにより該取付筒部に取り付けられるが、ノックキャップの前部を取付筒部(10)の内側に挿入できる内径に形成して該ノックキャップを取付筒部の内方に挿入するようにしてもよい。なお、該ノックキャップは、外カム筒を軸筒に固定する前に、該外カム筒に組み付けているが、外カム筒を軸筒に固定した後で該外カム筒に取り付けるようにしてもよい。 【0014】上記ノックキャップ(29)は、軸方向に前後に移動可能であり、好ましくは後退位置において、上記取付筒部(10)から脱落しないように抜け止めされている。図においては、上記取付筒部(10)に軸方向に延びる案内突条(32)を形成し、該案内突条(32)の後端に拡大頭部(33)を設け、上記ノックキャップ(29)に該案内突条(32)が挿通する開口溝(34)及び上記拡大頭部(33)が嵌入する窓部(35)を形成し、後退位置で上記拡大頭部(33)が開口溝(34)の内端に当接してノックキャップを抜け止めするようにしてある。なお、ノックキャップ(29)の開口溝(34)の外端及び拡大頭部(33)の角部には、ノックキャップを取付筒部に容易に挿入できるよう斜面を形成してある。また、上記構成に代えて適宜のフランジや突起等の抜け止め防止部材を設けてもよい。 【0015】上記ノックカム押圧部(30)は、ノックキャップ(29)の内底(36)から軸方向に突出して延び、その先端が上記ノックカム(7)の後方に延びる軸部(28)に対向している。該ノックカム押圧部(30)及びノックカム(7)の軸部(28)の長さは、適宜の長さとすることができ、例えばノックカム押圧部を短くして上記ノックキャップ(29)の内底(36)自体をノックカム押圧部とし、上記ノックカムの軸部(28)を該内底(36)に対向する部位まで延長するようにしたり、上記ノックカム押圧部(30)を上記外カム筒(5)の取付筒部(10)の内部に深く延出させ、上記軸部(28)を短く形成するようにしてもよい。 【0016】上記ノックキャップ(29)は、上記の構成により外カム筒(5)の取付筒部(10)に沿って前進位置及び後退位置に移動させることができるが、所望により該ノックキャップ(29)を後退位置に向けて戻しばね(37)で付勢してもよい。このようにすれば、非ノック時に、ノックキャップは常に後退位置にあって体裁が良く、がたつくこともない。図8においては、戻しばね(37)は上記ノックキャップ(29)の内底(36)と取付筒部(10)の端面間に設けてあるが、ノックキャップ(29)の前端と外カム筒(5)の肩部(38)の間の取付筒部(10)の外周に介装したり、ノックカム押圧部とノックカム間に設けることもできる。 【0017】而して、上記ノックキャップ(29)は上記取付筒部(10)に嵌着することにより外カム筒に取り付けできるので、この取付時にノックカム(7)が押圧されることはない。使用に際して該ノックキャップ(29)をノックすると、ノックカム押圧部(30)がノックカム(7)の軸部(28)の後端に当接し、該ノックカム(7)を前進させることができるから、以下公知のように回転子(6)等を介してリフィ−ル(3)の先端を軸筒(1)の口金(2)から突出させ、若しくは没入させることができる。 【0018】 【発明の効果】本発明は上記のように構成され、外カム筒、回転子、ノックカムを含む回転カム機構を有する筆記具において、上記外カム筒に後方に延びる取付筒部を形成し、該取付筒部にノックキャップを摺動可能に嵌着し、該ノックキャップ内にノックカムの後端に対向するノックカム押圧部を設けたから、上記ノックキャップは上記外カム筒に装着され、組み付けの際に上記ノックカムを押圧しないようにでき、そのためノックカムに形成したカム面を損傷するおそれもなく、その上、上記外カム筒に装着したノックキャップを確認することができるので、従来のようにノックキャップの圧入が不充分であることにより生じる動作の不完全さを解消することもできる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】392005126 【氏名又は名称】ミクロ株式会社 【住所又は居所】東京都大田区蒲田本町2丁目9番17号
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| 【出願日】 |
平成13年11月12日(2001.11.12) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100081547 【弁理士】 【氏名又は名称】亀川 義示
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| 【公開番号】 |
特開2003−145989(P2003−145989A) |
| 【公開日】 |
平成15年5月21日(2003.5.21) |
| 【出願番号】 |
特願2001−345627(P2001−345627) |
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