| 【発明の名称】 |
筆記具 |
| 【発明者】 |
【氏名】吉村 雅晴 【住所又は居所】埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会社本田技術研究所内
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| 【要約】 |
【課題】軽量化を図ることができ、また、筆記時の重量バランスの調整が容易で、かつ、筆記時の接触感の良好な筆記具を提供することを目的とする。
【解決手段】筆記部材2が収納された握り部材3と、この握り部材に後方へ向かって突設された連結部材4と、この連結部材の後端部に取り付けられた後端部材5とからなり、前記連結部材が可撓性を有する線材によって構成されているとともに、これらの連結部材が、前記握り部材の周方向に沿って複数設けられていることを特徴とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 筆記部材が収納された握り部材と、この握り部材に後方へ向かって突設された連結部材と、この連結部材の後端部に取り付けられた後端部材とからなり、前記連結部材が可撓性を有する線材によって構成されているとともに、これらの連結部材が、前記握り部材の周方向に沿って複数設けられていることを特徴とする筆記具。 【請求項2】 前記後端部材に、前記握り部材へ向かって延設された弾性変形可能なクリップが設けられていることを特徴とする請求項1に記載の筆記具。 【請求項3】 前記クリップが、線材を略U字状に湾曲させることによって形成されているとともに、その両端部が、前記後端部材の側面に、この後端部材の前後方向に偏倚した位置に回動自在に嵌合されていることを特徴とする請求項2に記載の筆記具。 【請求項4】 前記後端部材に、前記連結部材の途中まで伸びる弾性片が設けられ、この弾性片の先端部に、前記連結部材に対向させられる挟持部材が取り付けられ、これらの弾性片および挟持部材とによって前記クリップが構成されていることを特徴とする請求項2に記載の筆記具。 【請求項5】 前記複数の連結部材によって形成される空間部に、装飾部材が収納されていることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の筆記具。 【請求項6】 前記装飾部材が、前記空間部内で、前記連結部材の長さ方向に移動可能となされていることを特徴とする請求項5に記載の筆記具。 【請求項7】前記握り部材および後端部材が、チタンによって形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項6の何れかに記載の筆記具。 【請求項8】 前記連結部材が、形状記憶合金によって構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7の何れかに記載の筆記具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、ボールペンやメカニカルペンシル、あるいは、フェルトペン等の筆記部材を備えた筆記具に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、ボールペンやメカニカルペンシル、あるいは、フェルトペン等の筆記部材を備えた筆記具は、たとえば、前記ボールペンにあっては、前記筆記部材が収納される軸筒と、この軸筒の後端部に装着されて、前記筆記部材の後部を固定する後端部材、あるいは、前記軸筒の先端部に装着されて、前記筆記部材の前部を固定する先端部材等によって構成されており、筆記具の大部分が、前記軸筒によって構成されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】ところで、このような従来の筆記具にあっては、前述したように、その大部分が軸筒によって構成されていることから、特に、金属製の軸筒を用いる場合にあっては、重量が嵩み、また、筆記時の重量バランスを調整することが難しいといった課題がある。一方、軸筒が硬質であることから、筆記時の接触感が悪いといった課題もある。 【0004】本発明は、軽量化を図ることができ、また、筆記時の重量バランスの調整が容易で、かつ、筆記時の接触感の良好な筆記具を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に記載の筆記具は、前述した目的を達成するために、筆記部材が収納された握り部材と、この握り部材に後方へ向かって突設された連結部材と、この連結部材の後端部に取り付けられた後端部材とからなり、前記連結部材が可撓性を有する線材によって構成されているとともに、これらの連結部材が、前記握り部材の周方向に沿って複数設けられていることを特徴とする。本発明の請求項2に記載の筆記具は、請求項1に記載の前記後端部材に、前記握り部材へ向かって延設された弾性変形可能なクリップが設けられていることを特徴とする。本発明の請求項3に記載の筆記具は、請求項2に記載の前記クリップが、線材を略U字状に湾曲させることによって形成されているとともに、その両端部が、前記後端部材の側面に、この後端部材の前後方向に偏倚した位置に回動自在に嵌合されていることを特徴とする。本発明の請求項4に記載の筆記具は、請求項2に記載の前記後端部材に、前記連結部材の途中まで伸びる弾性片が設けられ、この弾性片の先端部に、前記連結部材に対向させられる挟持部材が取り付けられ、これらの弾性片および挟持部材とによって前記クリップが構成されていることを特徴とする。本発明の請求項5に記載の筆記具は、請求項1ないし請求項4の何れかに記載の前記複数の連結部材によって形成される空間部に、装飾部材が収納されていることを特徴とする。本発明の請求項6に記載の筆記具は、請求項5に記載の前記装飾部材が、前記空間部内で、前記連結部材の長さ方向に移動可能となされていることを特徴とする。本発明の請求項7に記載の筆記具は、請求項1ないし請求項6の何れかに記載の前記握り部材および後端部材が、チタンによって形成されていることを特徴とする。本発明の請求項8に記載の筆記具は、請求項1ないし請求項7の何れかに記載の前記連結部材が、形状記憶合金によって構成されていることを特徴とする。 【0006】 【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施形態について図1ないし図4を参照して説明する。図1において符号1で示す本実施形態に係わる筆記具は、筆記部材2が収納された握り部材3と、この握り部材3に後方へ向かって突設された連結部材4と、この連結部材4の後端部に取り付けられた後端部材5とからなり、前記連結部材4が可撓性を有する線材によって構成されているとともに、これらの連結部材4が、前記握り部材3の周方向に沿って複数設けられた基本構成となっている。 【0007】ついで、これらの詳細について説明すれば、本実施形態においては、前記筆記部材2としてボールペンのリフィールが用いられている。 【0008】前記握り部材3は、軸方向に2分割されて、先端部が固定部3aとなされ、後端部が操作部3bとなされており、図2に示すように、これらの固定部3aと操作部3bとによって、前記筆記部材2が前後方向から覆われることによって、前記握り部材3内に収納されている。 【0009】前記筆記部材2は、図2に示すように、前記握り部材3に固定された繰り出し機構Aによって支持されている。この繰り出し機構Aは、前記固定部3aの内方先端部に固定される固定リング6と、図3に示すように、前記固定リング6に固定された螺旋パイプ7と、この螺旋パイプ7を覆うとともに、前記固定リング6に回転可能に装着された保護パイプ8と、この保護パイプ8内に一体回転可能に取り付けられるとともに、前記螺旋パイプ7の外側に回転可能に被嵌され、ほぼ全長にわたってガイド溝9が形成された操作パイプ10と、前記螺旋パイプ7の内側に挿入されるとともに、前記筆記部材2が摩擦嵌合させられるスライドパイプ11とを備えている。 【0010】前記スライドパイプ11の外側面には、前記螺旋パイプ7の螺旋溝に摺動可能に挿入されるとともに、この螺旋パイプ7の外側に被嵌される前記操作パイプ10のガイド溝9に摺動可能に挿入される突起12が突設されている。したがって、前記スライドパイプ11は、前記操作パイプ10と前記螺旋パイプ7との相対回転により、前記突起12が前記螺旋パイプ7の螺旋溝に沿って摺動させられることにより、前記螺旋パイプ7の長さ方向に移動させられるようになっている。 【0011】一方、前記筆記部材2は、その途中にストッパ13が一体に取り付けられており、このストッパ13は、前記筆記部材2を前記スライドパイプ11に挿入した際に、前記スライドパイプ11の先端に当接して、このスライドパイプ11と前記筆記部材2との軸方向の相対移動を拘束するようになっている。 【0012】また、前記操作パイプ10の後端部は、図2に示すように、前記保護パイプ8の後端部から突出させられており、この突出部に、前記操作部3bの内周面に嵌合させられて、この操作部3bに対する軸まわりの相対回転を拘束する係合歯10aが形成されている。 【0013】前記操作部3bには、前記連結部材4の外径とほぼ同等の内径を有する貫通孔14が、周方向に間隔をおいて複数平行に形成され、また、前記後端部材5には、その前端面から所定深さの有底の穴15が複数形成されており、これらの貫通孔14と穴15とに、前記連結部材4の各端部が嵌合固定されている。この固定方法は、接着等が考えられる。 【0014】このように構成された本実施形態に係わる筆記具1は、前記握り部材3の固定部3aと操作部3bとを軸まわりに相対回転させて、前記螺旋パイプ7と、保護パイプ8および操作パイプ10とを相対回転させることにより、前記スライドパイプ11が前記筆記部材2とともに軸方向に移動させられ、これによって、前記筆記部材2の先端が、前記固定部3aの先端から出没させられる。 【0015】そして、前記筆記部材2の先端を固定部3aの先端から突出させた状態で、前記握り部材3を把持して筆記を行うことができる。 【0016】このように構成された本実施形態に係わる筆記具1にあっては、前記後端部材5の重量を調整することによって、先端部分の握り部材3とのバランスを調整することができ、この結果、筆記時の重量バランスを容易に適切なものとすることができる。 【0017】また、筆記者の指以外との接触部分が複数の連結部材4となり、かつ、この連結部材4が線材によって構成されていることから、その弾性により、柔らかな接触感が得られ、快適な筆記が可能となる。 【0018】さらに、筆記具1の中間部分が線材からなる複数の連結部材4によって構成されていることにより、この中間部分の構成部材の重量が大幅に軽減され、この結果、筆記具1の重量を軽減することができる。 【0019】そして、前記握り部材3や後端部材5をチタンによって形成することにより、より一層の軽量化を図ることができる。また、前記連結部材4を形状記憶合金によって形成することにより、その復元力を利用して、筆記具1の中間部分の形状を確実に保持することができる。 【0020】図5は、本発明の第2の実施形態を示すもので、前記後端部材5に、前記握り部材3へ向かって延設された弾性変形可能なクリップ16が設けられたものである。前記クリップ16は、線材を略U字状に湾曲させることによって形成されているとともに、その両端部16a・16bが、前記後端部材5の側面に、この後端部材5の前後方向に偏倚した位置に回動自在に嵌合されていることにより、前記後端部材5に取り付けられている。 【0021】そして、前記クリップ16の両端部16a・16bが、前述したように、前記後端部材5の側面に、この後端部材5の前後方向に偏倚した位置に回動自在に嵌合されていることにより、両側の湾部の揺動中心がずれていることによって、その中間部の湾曲部分が前記連結部材4に圧接させられるような弾性力が生じ、これによって、前記連結部材4との間に挟持力が与えられている。 【0022】したがって、前記クリップ16と連結部材4との間に、ポケット等を挟み込むことによって、筆記具の携帯時の落下が防止される。 【0023】図6は、本発明の第3の実施形態を示すもので、前記後端部材5に、前記連結部材4の途中まで伸びる弾性片17が設けられ、この弾性片17の先端部に、前記連結部材4に対向させられる挟持部材18が取り付けられ、これらの弾性片17および挟持部材18とによってクリップ19が構成されている。 【0024】図7は、本発明の第4の実施形態を示すもので、線材によって形成されたクリップ20の基端部20aを略C字状に湾曲形成し、この基端部20aを、前記後端部材5の外周を取り囲むようにして取り付けることにより、前記クリップ20を後端部材5に固定したものである。そして、前記クリップ20の先端には、挟持部材21が一体に取り付けられている。 【0025】なお、前記各実施形態において示した各構成部材の諸形状や寸法等は一例であって、設計要求等に基づき種々変更可能である。たとえば、図8に示すように、前記複数の連結部材4によって形成される空間部に、装飾部材22を収納することもできる。たとえば、この装飾部材22を球体とすることにより、この装飾部材22を筆記具1の長さ方向に転動させて、意匠性を高めることができる。 【0026】また、図9に示すように、握り部材3に複数の筆記部材23・24を収納しておき、これらの筆記部材23・24を選択的に出没させるようにすることも可能である。 【0027】 【発明の効果】以上説明したように、本発明に係わる筆記具によれば、後端部材の重量を調整することによって、先端部分の握り部材とのバランスを調整することができ、この結果、筆記時の重量バランスを容易に適切なものとすることができる。また、筆記者の指以外との接触部分が複数の連結部材となり、かつ、この連結部材が線材によって構成されていることから、その弾性により、柔らかな接触感が得られ、快適な筆記が可能となる。さらに、筆記具の中間部分が線材からなる複数の連結部材によって構成されていることにより、この中間部分の構成部材の重量が大幅に軽減され、この結果、筆記具の重量を軽減することができる。そして、前記握り部材や後端部材をチタンによって形成することにより、より一層の軽量化を図ることができる。また、前記連結部材を形状記憶合金によって形成することにより、その復元力を利用して、筆記具の中間部分の形状を確実に保持することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000005326 【氏名又は名称】本田技研工業株式会社 【住所又は居所】東京都港区南青山二丁目1番1号
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| 【出願日】 |
平成13年11月16日(2001.11.16) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097113 【弁理士】 【氏名又は名称】堀 城之
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| 【公開番号】 |
特開2003−145982(P2003−145982A) |
| 【公開日】 |
平成15年5月21日(2003.5.21) |
| 【出願番号】 |
特願2001−351269(P2001−351269) |
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