| 【発明の名称】 |
綴じ具 |
| 【発明者】 |
【氏名】山本 龍司 【住所又は居所】大阪府東大阪市稲葉1丁目9番1号 ローヤル化工株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】書類を綴じた状態でそのまま各種バインダーに綴じ込むことができるとともに書類を綴じた後の安定性を向上させるクリップを提供する。
【解決手段】両端側所定位置に第1挿通孔5を設けた本体部6と略L字形の折曲部7とを備えた雄型綴じ部材3に、両端側所定位置に第2挿通孔10を設けた雌型部材4を装着することによりパンチ穴11を有する書類2を綴じるクリップ1であり、雄型綴じ部材3の折曲部7が雌型部材4の第2挿通孔10に挿通可能なように折曲部7と第2挿通孔10の相対位置が位置決めされており、雄型綴じ部材3と雌型部材4とによって書類2を綴じた時に、垂れ壁部8が貫通した第2挿通孔10の残り穴部分と書類2のパンチ穴11と前記第1挿通孔5とが垂直方向に延びる一つの穴として連なるように構成した。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 両端側所定位置に第1挿通孔を設けた本体部と、第1挿通孔より本体部の両端側に略L字形の折曲部とを備えた雄型綴じ部材に、両端側所定位置に第2挿通孔を設けた雌型部材を装着することによりパンチ穴を有する書類を綴じる綴じ具であり、前記折曲部は書類のパンチ穴を貫通する垂れ壁部と、その垂れ壁部から外側方向に延びる押圧片部とを備えており、前記雄型綴じ部材と雌型部材はともに可撓性素材から構成してあり、雄型綴じ部材の折曲部が雌型部材の第2挿通孔に挿通可能なように折曲部と第2挿通孔の相対位置が位置決めされており、雄型綴じ部材と雌型部材とによって書類を綴じた時に、垂れ壁部が貫通した第2挿通孔の残り穴部分と書類のパンチ穴と前記第1挿通孔とが垂直方向に延びる一つの穴として連なるように構成したことを特徴とする、綴じ具。 【請求項2】 前記請求項1に記載の綴じ具において、雌型部材の少なくとも一つの第2挿通孔が、雌型部材の横側から折曲部を第2挿通孔に入れることが可能な切欠部を備えている、綴じ具。 【請求項3】 前記請求項2に記載の綴じ具において、雌型部材の第2挿通孔に形成される切欠部の形状が、第2挿通孔側が狭く雌型部材の縁部側が広い末広がり形状に形成してある、綴じ具。 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の綴じ具において、雌型部材の第2挿通孔の開口面積を雄型綴じ部材の第1挿通孔の開口面積よりも大きく設定してある、綴じ具。 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載の綴じ具において、雄型綴じ部材と雌型部材の装着時に、第1挿通孔の内側壁面位置に比べて第2挿通孔の内側壁面位置の方がより外側に位置しないように雄型綴じ部材と雌型部材を構成した、綴じ具。 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれか一項に記載の綴じ具において、雄型綴じ部材と雌型部材とを横側から繋ぐ連結部を設けた、綴じ具。 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれか一項に記載の綴じ具において、雌型部材の板厚を雄型綴じ部材の本体部の板厚よりも薄く構成した、綴じ具。 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の綴じ具において、雌型部材の板厚を雄型綴じ部材の押圧片部の板厚よりも薄く構成した、綴じ具。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は書類を綴じるクリップなどの綴じ具に関する。 【0002】 【従来技術】従来から、パンチ穴が開けられた紙・シートなどの書類を綴じるための綴じ具として熱可塑性樹脂で作られたクリップが公知である。図12は上記クリップの一例を示す斜視図である。このクリップは、両端側所定位置に挿通孔105を設けた本体部106と、その挿通孔105より本体部106の両端側に略L字形の折曲部107とを備えた構成となっており、折曲部107を書類102のパンチ穴111に入れて、折曲部107の押圧片部109と本体部106によって書類102の表裏側から挟み込むようにして書類102を綴じるように構成してある。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従来技術であれば下記のような課題がある。上記クリップは、書類102を挟んで対向しない本体部106と押圧片部109だけで書類102を挟み込むように構成されているので、書類102を綴じた後にクリップが左右にぐらついたりして、綴じ具としての安定性が良くない。したがって書類102を綴じた状態で、書類を開いたり、閉じたりすることを繰り返した場合、クリップのぐらつきにより書類102のパンチ穴111が大きくなったり、ひどい場合はパンチ穴111が破けたりする弊害が生じていた。 【0004】本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、上記課題を解決できる、綴じ具を提供することにある。具体的な目的の一例を示すと、以下の通りである。 (a)書類を綴じた状態でそのまま各種バインダーに綴じ込むことができるとともに、書類を綴じた後の安定性を上記従来技術に比べて大幅に向上できるようにする。なお、上記に記載した以外の発明の課題及びその解決手段は、後述する明細書内の記載において詳しく説明する。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明は、例えば、次のように構成したものである。第1発明は、両端側所定位置に第1挿通孔を設けた本体部と、第1挿通孔より本体部の両端側に略L字形の折曲部とを備えた雄型綴じ部材に、両端側所定位置に第2挿通孔を設けた雌型部材を装着することによりパンチ穴を有する書類を綴じる綴じ具であり、前記折曲部は書類のパンチ穴を貫通する垂れ壁部と、その垂れ壁部から外側方向に延びる押圧片部とを備えており、前記雄型綴じ部材と雌型部材はともに可撓性素材から構成してあり、雄型綴じ部材の折曲部が雌型部材の第2挿通孔に挿通可能なように折曲部と第2挿通孔の相対位置が位置決めされており、雄型綴じ部材と雌型部材とによって書類を綴じた時に、垂れ壁部が貫通した第2挿通孔の残り穴部分と書類のパンチ穴と前記第1挿通孔とが垂直方向に延びる一つの穴として連なるように構成したことを特徴とする。 【0006】第2発明は、第1発明において、雌型部材の少なくとも一つの第2挿通孔が、雌型部材の横側から折曲部を第2挿通孔に入れることが可能な切欠部を備えていることを特徴とする。第3発明は、第2発明において、雌型部材の第2挿通孔に形成される切欠部の形状が、第2挿通孔側が狭く雌型部材の縁部側が広い末広がり形状に形成してあることを特徴とする。第4発明は、第1発明〜第3発明のいずれか一つに記載の発明において、雌型部材の第2挿通孔の開口面積を雄型綴じ部材の第1挿通孔の開口面積よりも大きく設定してあることを特徴とする。 【0007】第5発明は、第1発明〜第4発明のいずれか一つに記載の発明において、雄型綴じ部材と雌型部材の装着時に、第1挿通孔の内側壁面位置に比べて第2挿通孔の内側壁面位置の方がより外側に位置しないように雄型綴じ部材と雌型部材を構成したことを特徴とする。第6発明は、第1発明〜第5発明のいずれか一つに記載の発明において、雄型綴じ部材と雌型部材とを横側から繋ぐ連結部を設けたことを特徴とする。 【0008】第7発明は、第1発明〜第6発明のいずれか一つに記載の発明において、雌型部材の板厚を雄型綴じ部材の本体部の板厚よりも薄く構成したことを特徴とする。第8発明は、第1発明〜第7発明のいずれか一つに記載の発明において、雌型部材の板厚を雄型綴じ部材の押圧片部の板厚よりも薄く構成したことを特徴とする。 【0009】以下、上記第1発明〜第8発明について、さらに説明する。雄型綴じ部材の本体部、雌型部材の形状は特に問わない。板状のものでも、棒状のようなもの、或いは断面形状が三角形状のようなものでも第1挿通孔、折曲部、第2挿通孔などが形成される物であればよい。但し、綴じ具の使い勝手の良さを考えると、雄型綴じ部材の本体部、雌型部材はそれぞれ板状物で構成される方が好ましい。前記可撓性素材は、加工性の良さ及び低コストの観点から熱可塑性樹脂を用いることが好ましい。なお、誤って書類と一緒に屋外に廃棄された場合を考えて、生分解性の熱可塑性樹脂を使用することも可能である。折曲部の垂れ壁部は本体部から垂直に折れ曲がるように構成することもできる。 【0010】第5発明に記載した、「第1挿通孔の内側壁面位置に比べて第2挿通孔の内側壁面位置の方がより外側に位置しない」場合は、以下の2通りある。 ■第1挿通孔の内側壁面位置に比べて第2挿通孔の内側壁面位置の方がより内側に位置するように、雄型綴じ部材と雌型部材を構成した場合と、■第1挿通孔の内側壁面位置と第2挿通孔の内側壁面位置が一致するように、雄型綴じ部材と雌型部材を構成した場合である。 ■の場合であると、前記垂直方向に延びる一つの穴として連なる場合に、内側壁面において第1挿通孔と第2挿通孔が一致した状態に揃うので見栄えが良い。 また、■■の場合ともに、各種バインダーの通し部材を通すときに第2挿通孔の内側壁面が第1挿通孔の内側壁面よりも外側に出ることがないので、通し部材の貫通の邪魔をすることがなくなる。 【0011】前記綴じ具の連結部の板厚は、雌型部材の板厚よりも薄く構成した方が好ましい。その理由は、連結部の板厚を薄くすることで、連結部が変形しやすくなるので、書類を綴じる場合、雄型綴じ部材の本体部や雌型部材を変形させることが行いやすくなるからである。 【0012】雄型綴じ部材の本体部と雌型部材の両方にラベルを添付するなどの表示領域を設けることもできる。この場合は、綴じられた書類の表、裏からも書類の内容を示した表示領域を設けることができることになる。雄型綴じ部材の本体部側だけに表示領域を設ける構成では、その雄型綴じ部材側の書類表示はすることができるが、反対側の書類表示はできないものである。上記表示領域はラベル添付だけでなく、雄型綴じ部材の本体部と雌型部材の表面を油性マジックなどで文字等を書きやすく、かつ消えにくいコーティング層を設けることでも構成できる。 【0013】なお、第6発明のように、連結部を設ける構成の場合は、その連結部に表示領域を設けることで、綴じた書類の背の部分にラベル等を付けることができ、表、裏、背の三方向から表示領域を有した、目立ちやすい綴じ具とすることができる。 【0014】 【発明の効果】第1発明であれば、雄型綴じ部材のみならず、雌型部材も可撓性素材から構成してあるので、雄型綴じ部材と雌型部材の間に書類を綴じる場合に、必要に応じて雌型部材を変形させることができ、装着性を向上させることができる。また、雄型綴じ部材だけで書類を綴じた場合は、書類を挟む部材が、書類を挟んで対向しない位置にある雄型綴じ部材の本体部と押圧片部のみであるのに対して、この第1発明であれば、本体部に対向する位置に雌型部材があることによって書類をしっかりと挟み込むことができるので綴じられた書類の安定性が格段に良くなる。さらに、雄型綴じ部材の折曲部を雌型部材の第2挿通孔に挿通した場合に、垂れ壁部が貫通した第2挿通孔の残り穴部分と書類のパンチ穴と前記第1挿通孔とが垂直方向に延びる一つの穴として連なるように構成してあるので、雌型部材を設け、綴じの安定性を向上させた場合でも、綴じられた書類を各種バインダーなどで再び綴じることが可能になる。 【0015】第2発明であれば、雌型部材の少なくとも一つの第2挿通孔が、雌型部材の横側から折曲部を第2挿通孔に入れることが可能な切欠部を備えているので、折曲部を雌型部材の第2挿通孔に入れるときに横側から入れることも可能になり、綴じ方の融通性が向上する。第3発明であれば、雌型部材の第2挿通孔に形成される切欠部の形状が、第2挿通孔側が狭く、雌型部材の縁部側が広い末広がり形状に形成してあるので、折曲部を第2挿通孔に入れる場合に入れやすく、かつ抜けにくくすることができる。 【0016】第4発明であれば、雌型部材の第2挿通孔の開口面積を雄型綴じ部材の第1挿通孔の開口面積よりも大きく設定してあるので、雄型綴じ部材と雌型部材の装着が行いやすくなる。第5発明であれば、各種バインダーの通し部材を通すときに第2挿通孔の内側壁面が通し部材の貫通の邪魔をすることがなくなる。 【0017】第6発明であれば、雄型綴じ部材と雌型部材とを横側から繋ぐ連結部を設けたことにより、雄型綴じ部材と雌型部材とを常に分離せず、一体として保管することができ、片方を紛失する虞をなくすることができる。また、書類綴じとしての安定性も向上させることができる。第7発明であれば、雌型部材の板厚を雄型綴じ部材の本体部の板厚よりも薄く構成したので、雄型綴じ部材の折曲部を雌型部材の第2挿通孔に入れる場合に雌型部材を変形させやすくなり、第2挿通孔の位置を調整でき、綴じ具としての操作性を高めることができる。 【0018】第8発明であれば、雌型部材の板厚を雄型綴じ部材の押圧片部の板厚よりも薄く構成したので、雄型綴じ部材の押圧片部を雌型部材の第2挿通孔に入れる場合に雌型部材を変形させやすくなり、第2挿通孔の位置を調整でき、綴じ具としての操作性を高めることができる。また、単純に雌型部材の板厚を押圧片部の板厚と同じにした構成に比べて、垂れ壁部の長さが同じならば、綴じることのできる書類の厚さを増加させることができる。 【0019】 【実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。図1は本発明の第1実施形態に係る綴じ具の斜視図である。この本発明に係る綴じ具としてのクリップ1は、複数のパンチ穴を備えた紙・シートなどの書類2を綴じるために使用されるものであり、図1に示すように、雄型綴じ部材3と雌型部材4とを備えている。 【0020】図2は雄型綴じ部材を説明するための図であり、図2(A)は雄型綴じ部材の平面図、図2(B)はその側面図、図2(C)は図2(A)のC−C線縦断面図、図2(D)は図2(B)のD−D線横断面図である。この雄型綴じ部材3は、両端側所定位置に第1挿通孔5を設けた本体部6と、第1挿通孔5より本体部6の両端側に立設された略L字形の折曲部7とを有している。折曲部7は書類2(図1参照)のパンチ穴11(図1参照)を貫通する垂れ壁部8と、その垂れ壁部8から外側方向に延びる押圧片部9とを備えている。押圧片部9は書類2と略平行な方向に延びるように構成されることが多い。 【0021】図2(D)に示すように、垂れ壁部8の断面形状は、後述する雌型部材の第2挿通孔に沿うように円弧形に形成してある。また、折曲部7の押圧片部9は先細り形に形成してある。この実施形態では、雄型綴じ部材3の本体部6は板形に形成され、その板にはラベルを張ったり、文字を書いたりする表示領域20が設けられている。 【0022】図3は雌型部材を説明するための図であり、図3(A)は雌型部材の平面図、図3(B)は図3(A)のB−B線縦断面図である。雌型部材4は、両端側所定位置に第2挿通孔10を設けた構成となっており、雌型部材4の板厚tは、図2(C)に示す前記雌型部材3の本体部6の板厚T1及び押圧片部9の板厚T2よりも薄く形成してある。雄型綴じ部材3と雌型部材4はともに可撓性素材である熱可塑性樹脂、例えば、ポリプロピレン(PP)などで構成してある。この実施形態では雌型部材4は板形に形成され、板の少なくとも一方側の面にはラベルを張ったり、文字を書いたりする表示領域20が設けられている。 【0023】図4は雄型綴じ部材と雌型部材を用いて書類を綴じた状態を示す図であり、図4(A)は平面図、図4(B)は図4(A)のB−B線縦断面図である。図4から分かるように、雄型綴じ部材3の折曲部7が雌型部材4の第2挿通孔10に挿通可能なように折曲部7と第2挿通孔10の相対位置が位置決めされている。例えば、図2(C)に示すように、2つの垂れ壁部8の間の距離L1と、図3(B)に示すように、2つの第2挿通孔10の外側壁面間の距離L2が同じか、1〜2mm程度、距離L2の方が距離L1よりも長くなるように設定してある。また、第1挿通孔5の開口面積よりも第2挿通孔10の開口面積が大きいように構成してある。 【0024】図5は図4(B)に示す第2挿通孔周辺を拡大した図である。雄型綴じ部材3と雌型部材4とによって書類2を綴じた時に、第2挿通孔10の幅Wに対して、垂れ壁部8が貫通した第2挿通孔10の残り穴部分Uと書類のパンチ穴11と前記第1挿通孔5とが垂直方向に延びる一つの穴として連なるように構成してある。これは、綴じ具によって書籍2を綴じた状態で、バインダー等の通し部材12が挿入できるような穴を形成するためである。 【0025】また、雄型綴じ部材3と雌型部材4とを装着した時に、第1挿通孔5の内側壁面位置Xと第2挿通孔10の内側壁面位置Yが略一致するように第1挿通孔5と第2挿通孔10の相対位置が設定されている。このように構成すれば、書類を綴じ込んでいないときに2つの挿通孔5・10が一致して、製品としての見栄えが良い。また、破線で示す所定位置Mまで、第1挿通孔5の内側壁面位置Xに比べて第2挿通孔10の内側壁面位置Yをより内側に位置するように構成してもよい。この場合は第2挿通孔10の形を円で構成する場合はその円の直径を大きくするか、又は長孔で構成すれば良い。 【0026】但し、あまり第2挿通孔10の円の直径を大きくすると、雌型部材4の第2挿通孔10を設けた部分の強度が低下するので、第2挿通孔10の内側壁面位置Yを内側に大きく移動させる場合は、長孔で構成する方が好ましい。 【0027】また、本実施形態において、破線で示す位置Nのように、第1挿通孔5の内側壁面位置Xに比べて第2挿通孔10の内側壁面位置Yを外側に迫り出した位置に設定することも可能である。この場合は、通すことを想定するバインダーの通し部材12の厚さZよりも残りの穴部分の幅Qの方が広いことが最低限必要である。外側に迫り出した位置に設定する構成は、バインダーの通し部材12の入れ方によって、通し部材12が雌型部材4に突き当たることがあり、貫通させるのに少し苦労するが、このような構成を採用することも可能である。 【0028】上記構成の綴じ具の作用について簡単に説明する。図6に示すように、書類2を綴じ具1で綴じようとするときは、図示しない片方の手で書類2の2つのパンチ穴11と雌型部材4の2つの第2挿通孔10を一致させるように書類2の裏面側から雌型部材4をあてがった状態で、他方の手で一方のパンチ穴11及び第2挿通孔10に雌型部材4の折曲部7を引っ掛け、その状態で雄型綴じ部材3の本体部6を曲げて、他方のパンチ穴11及び第2挿通孔10に折曲部7を通すようにする。そして、図4(B)に示す綴じた状態にする。 【0029】[第2実施形態]図7〜図9は本発明の第2実施形態を説明するための図であり、図7は雌型部材の平面図、図8は取付け手順の一例を示す操作を示す図、図9は切欠部の拡大図である。この第2実施形態が前記第1実施形態と異なる点は、雌型部材の少なくとも一つの第2挿通孔が、雌型部材の横側から折曲部を第2挿通孔に入れることが可能にする切欠部を備えている点のみである。 【0030】以下、この異なる点を中心にして説明する。図7に示すように、雌型部材4の第2挿通孔10に切欠部13を設ける場合は、図7(A)に示すように一つの第2挿通孔10のみに切欠部13を設ける場合と、図7(B)に示すように両方の第2挿通孔10に切欠部13を設け、かつ切欠部13は雌型部材4の同じ側に設ける場合と、図7(C)に示すように両方の第2挿通孔10に切欠部を設け、かつ切欠部13は雌型部材4の異なる側に設ける場合がある。両方の第2挿通孔10に切欠部13を設ける場合は、装着しやすくなる反面、雌型部材4の強度が低下するので、雌型部材4の縁部等にリブを形成するなどの補強部を設けても良い。なお、この補強部は片方の第2挿通孔10だけに切欠部13を設ける構成であっても採用することができる。 【0031】この雌型部材4を使用して書類を綴じる場合は、図6に示した綴じ方を行うことは勿論のこと、図8に示す方法によって綴じることが可能になる。図8は切欠部を設けた構成において雌型部材を横方向からスライドさせるようにして、雄型綴じ部材と雌型部材とを組み合わせる方法を説明するための図である。図8(A)に示すように書類2のパンチ穴11に折曲部7を挿入して押圧片部9を書類2の裏側から出した状態から、図8(B)に示すように、書類2から出た一方の押圧片部9に雌型部材4の一方の第2挿通孔10を引っ掛け、他方側を回動させながら、他方側の押圧片部9に切欠部13を押し入れるようにして、図8(C)に示す嵌め込み状態にする。切欠部13を他方側の押圧片部9に嵌め込む場合に、押圧片部9を少しだけ、紙面に直交する方向に持ち上げるように変形させることにより、さらに嵌め込みやすくなる。 【0032】ここで、図8に示す回動操作による嵌め込みを円滑に行うとともに、嵌め込み後に雌型部材4が押圧片部9から容易にはずれないようにするための工夫について説明する。図9は上記嵌め込み直前の切欠部周辺の拡大図である。この拡大図からも分かるように、本実施形態の切欠部13の形状は、第2挿通孔10側が狭く、雌型部材4の縁部16側が広い末広がり形状に形成してある。さらに、回動操作にともなって切欠部13が円弧状に形成された垂れ壁部8と押圧片部9の間にスムーズに入るように切欠部13の導入線14が前記垂れ壁部8の円弧に沿うように形成されている。 【0033】一方、末広がりの切欠部13を構成する他方側の導入線15は、雌型部材4の縁部16と略直交するような直線で形成してある。このような形状であれば、回動操作による第2挿通孔10への嵌め込みを円滑に行えるとともに、導入線14と第2挿通孔10の円が為す角度が鋭角になるので、その鋭角部17が、押圧片部9の外れる方向に対して抵抗部として機能し、嵌め込み後に雌型部材4が押圧片部9から容易に外れないようにすることができる。 【0034】[第3実施形態]図10は本発明の第3実施形態を説明するための綴じ具の平面図である。この第3実施形態の特徴点は、雄型綴じ部材3と雌型部材4とを横側から繋ぐ連結部18を設けた点にある。雄型綴じ部材3、雌型部材4、連結部18はそれぞれ一体成形で構成されることが好ましい。図11(A)はこの綴じ具を用いて書類を綴じた場合に表側から見た図、図11(B)は裏側から見た図である。 【0035】このような一体型の綴じ具であれば、一体型であるため雄型綴じ部材3と雌型部材4を綴じた場合の安定性をさらに向上させることができる。また、しっかり綴じられるので、垂れ壁部の高さを大きくして、綴じられる紙の数を例えば、35枚〜40枚程度に増やしても安定して綴じることができる。なお、この第3実施形態に係る一体型の綴じ具も、書類を綴じたままの状態で、バインダーの通し部材や「ひも」などでまとめて綴じることができる長所はそのまま有している。 【0036】次に、この第3実施形態において、必要に応じて採用できる構成について説明する。 (前記連結部の板厚)前記綴じ具の連結部18の板厚は、雌型部材4の板厚よりも薄く構成した方が好ましい。その理由は、連結部18の板厚を薄くすることで、連結部18が変形しやすくなるので、書類を綴じる場合、雄型綴じ部材3の本体部6や雌型部材4を変形させて装着することが行いやすくなるからである。 【0037】(連結部の幅)連結部18の幅は、第2挿通孔10の中心間距離を100%とした場合に、10%〜70%の範囲にすることが装着性の点において好ましい。また、ラベルを設ける実施形態ではある程度の長さが必要なので35%〜45%の範囲にすることが好ましい。また、図10に示す連結部18は、長手方向における雄型綴じ部材3と雌型部材4の中心位置を結ぶように連結部18の中心線を位置させるような構成例が示してあるが、長手方向における雄型綴じ部材3と雌型部材4の中心位置から一方側にずれた位置に連結部18の中心線を設けるようにしても良い。 【0038】(連結部に切欠部を設ける)この一体型の綴じ具においても、雌型部材4に前記したように切欠部13を設けることにより、装着性を向上させることができる。切欠部13を設ける側は連結部18側が好ましい。図10に示すように、2つの第2挿通孔10の両方に切欠部13を設けることにより、装着性を向上させることができる。 【0039】(連結部に表示領域を設ける)前記したような表示領域20を連結部18にも設ける。このような構成であれば、書類を立てた状態で背の部分にもファイル名を書き込むことができる利点がある。例えば、月毎に整理する書類がある場合には、各月ごとに重ねてこの綴じ具で綴じることにより、本棚等に書類を立てた状態であっても、見出しですぐに判別することができる。 【0040】(連結部に折り目を形成しておく)図10に示すように、綴じることを想定する書類の厚さに対応した折り目21(破線で示す)を予め連結部18に設けておくこともできる。想定する書類の厚さは、垂れ壁部の高さと雌型部材4の板厚によって決定される。
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| 【出願人】 |
【識別番号】595058831 【氏名又は名称】ローヤル化工株式会社 【住所又は居所】大阪府東大阪市稲葉1丁目9番1号
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| 【出願日】 |
平成14年5月30日(2002.5.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100099092 【弁理士】 【氏名又は名称】野間 明
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| 【公開番号】 |
特開2003−341271(P2003−341271A) |
| 【公開日】 |
平成15年12月3日(2003.12.3) |
| 【出願番号】 |
特願2002−158164(P2002−158164) |
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