| 【発明の名称】 |
用箋挟み |
| 【発明者】 |
【氏名】栢葉 崇 【住所又は居所】東京都台東区駒形2丁目4番8号 モリト株式会社東京支社内
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| 【要約】 |
【課題】強い弾性力に抗する強い力を要することなく操作でき、容易に紙揃えを行い、同一の材質により構成する。
【解決手段】紙葉類Aが載置される載置面1aを有した支持板1と、載置面1aに対して接離するように揺動可能とされて可撓性を有する揺動端2aをなす挟み部2と、揺動端2aを載置面1aから離間するように付勢する付勢部3と、挟み部2が揺動した位置を付勢部3の付勢力に抗して多段に係止する係止部4と、係止部4による挟み部2の係止を解除する解除部5と、挟み部2から可撓性を有して延設され揺動端2aを撓ませて載置面1a側に対してより近づくように押圧する押圧部6とを備える。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 紙葉類が載置される載置面を有した支持板と、該支持板の載置面に対して接離するように揺動可能とされて可撓性を有する揺動端をなす挟み部と、該挟み部の揺動端を前記載置面から離間するように付勢する付勢部と、前記挟み部が揺動した位置を前記付勢部の付勢力に抗して多段に係止する係止部と、該係止部による前記挟み部の係止を解除する解除部と、前記挟み部から可撓性を有して延設され、前記挟み部の揺動端を撓ませて前記載置面側に対してより近づくように押圧する押圧部と、を備えたことを特徴とする用箋挟み。 【請求項2】 前記係止部が前記挟み部側に複数形成された一方の係止爪と、該各一方の係止爪に係止するように前記解除部側に形成された他方の係止爪とからなり、前記付勢部および前記解除部が可撓性を有した合成樹脂材により一体に形成されるとともに、前記挟み部および前記押圧部が可撓性を有した合成樹脂材により一体に形成され、且つ、前記支持板が合成樹脂材により形成されていることを特徴とする請求項1記載の用箋挟み。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、メモ用紙,伝票などの紙葉類を挟んで保持する用箋挟みに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、メモ用紙,伝票などの紙葉類を挟んで保持する用箋挟みとしては、図6に示すように、紙葉類載置するための支持板51に設けられており、取付金具52と、アーム53と、付勢部材54とからなる。取付金具52は、軸挿入孔52aを有し、支持板51の一端部にカシメピン55などで固定されている。アーム53は、取付金具52の軸挿入孔52aに回動可能に取り付けられている。付勢部材54は、例えば捩じりコイルバネであり、アーム53における軸挿入孔52aに挿通された部分に巻装して一端が固定され、他端が取付金具52に係止されている。この付勢部材54は、アーム53を常に支持板51の面に当接付勢するように付勢力が生じている。そして、付勢部材54の付勢力に抗してアーム53を持ち上げるように回動させ、支持板51の面に紙葉類を置き、アーム53を開放することにより、付勢されたアーム53と支持板51との間に紙葉類が挟まれて支持される。 【0003】また、他の用箋挟みの従来例には、図7(a)(b)に示すように、紙葉類を載置するための支持板61に設けられており、押え板62と、Z字形軸63と、付勢部材64と、レバー65とからなる。押え板62は、クランク状に折曲されたZ字形軸63の一端部に枢着されている。Z字形軸63の他端部は、支持板61側に立設された固定金具66に対し、支持板61の面と平行にして回動可能に支持されている。すなわち、押え板62は、Z字形軸63を介して支持板61の面に接離可能にして配されている。付勢部材64は、捩じりコイルバネからなり、Z字形軸63の他端部に巻装して一端が押え板62に固定され、他端が自由端をなしている。レバー65は、Z字形軸63の他端部に回動可能に設けられており、且つ、付勢部材64の他端に取り付けられている。また、レバー65は、支持板61側に倒した状態で、固定金具66の係止部66aに係止される。この構成では、レバー65を起こした状態にて、付勢部材64の他端が持ち上げられることにより、付勢部材64の一端とともに押え板62が持ち上げられて支持板61の面から離間する。また、レバー65を倒した状態にて、付勢部材64の他端が押し下げられることにより、付勢部材64の一端とともに押え板62が、付勢部材64の弾性力が付与されながら押し下げられて支持板61の面に当接する。レバー65を係止部66aに係止することでこの状態が保たれる。そして、支持板61と押え板62との間に紙葉類が挟まれて支持される。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した従来の用箋挟みでは、図6に示す構成の場合、紙葉類を挟む際、一方の手で支持板51を押えて他方の手でアーム53を持ち上げた状態を維持しながら、支持板51とアーム53との間に紙葉類をセットしなければならない。また、付勢部材54の付勢力は、紙葉類が一枚であっても十分な挟持力を得るために比較的強い力を生じている。このため、付勢部材54の付勢力に抗する強い力を要さなければならず、支持板51とアーム53との間に適宜紙葉類をセットすることが難しいという問題があった。特に、複数の紙葉類を挟む場合には、紙揃えが悪くなるという問題がある。 【0005】また、図7に示す構成の場合では、レバー65を倒して押え板62と支持板61との間に紙葉類を挟む際に、付勢部材64の弾性力に抗した押圧力でレバー65を係止部66aに係止させなければならない。付勢部材64の弾性力は、レバー65が係止部66aに係止された状態にて紙葉類が一枚であっても十分な挟持力を得るために比較的強い力を生じている。このため、レバー65を係止部66aに係止させるために強い力を要さなければならないという問題があった。特に、複数の紙葉類を挟む場合には、その力をさらに増大させなければならないという問題がある。 【0006】また、図6および図7に示す構成の場合、支持板51,61の多くは合成樹脂材や厚紙からなり、その他の構成の多くは金属材(付勢部材54,64は金属材が必須)からなる。このため、リサイクルや破棄する際に、材質ごとに分解して分別しなければならないという問題がある。 【0007】そこで本発明は、上記課題を解消するために、強い弾性力に抗する強い力を要することなく操作することができ、また、容易に紙揃えを行うことができ、さらに、同一の材質により構成することができる用箋挟みを提供することを目的としている。 【0008】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため本発明による請求項1記載の用箋挟みは、紙葉類が載置される載置面を有した支持板と、該支持板の載置面に対して接離するように揺動可能とされて可撓性を有する揺動端をなす挟み部と、該挟み部の揺動端を前記載置面から離間するように付勢する付勢部と、前記挟み部が揺動した位置を前記付勢部の付勢力に抗して多段に係止する係止部と、該係止部による前記挟み部の係止を解除する解除部と、前記挟み部から可撓性を有して延設され、前記挟み部の揺動端を撓ませて前記載置面側に対してより近づくように押圧する押圧部と、を備えたことを特徴とする。 【0009】請求項2記載の用箋挟みは、請求項1記載の用箋挟みにおいて、前記係止部が前記挟み部側に複数形成された一方の係止爪と、該各一方の係止爪に係止するように前記解除部側に形成された他方の係止爪とからなり、前記付勢部および前記解除部が可撓性を有した合成樹脂材により一体に形成されるとともに、前記挟み部および前記押圧部が可撓性を有した合成樹脂材により一体に形成され、且つ、前記支持板が合成樹脂材により形成されていることを特徴とする。 【0010】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面を参照して具体的に説明する。図1は本発明の用箋挟みの一例を示す分解斜視図、図2は前記用箋挟みの組立斜視図、図3は前記用箋挟みの側断面図、図4および図5は前記用箋挟みの動作図である。 【0011】本実施の形態の用箋挟みは、メモ用紙,伝票などの紙葉類Aを挟んで保持するものであり、支持板1と、挟み部2と、付勢部3と、係止部4と、解除部5と、押圧部6とからなる。 【0012】支持板1は、紙葉類Aを載置し得る載置面1aを有するように合成樹脂材にて板状に形成されている。支持板1の載置面1a側には、載置面1aと直交する突き当部10aを有してなる矩形状の枠部10が形成されている。また、枠部10内の載置面1a側には、一対のフック部材11aと、該フック部材11aの間に設けられた支え部材11bからなる支軸部11が形成されている。また、枠部10内であって、前記突き当部10aとは相反する側となる部分には、一対の支え部材12が設けられている。この支え部12は、前記支軸部11の軸線と平行となる軸線を有する。また、支持板1の載置面1aであって、前記枠部10の突き当て部10側には、平行な二つの凸条からなる凹部13が形成されている。この凹部13は、二つの凸条からなる構成に限らず平面に凹条が設けられた構成であってもよい。 【0013】挟み部2は、合成樹脂材にて形成されている。挟み部2には、支持板1に形成された各フック部材11aに係止される枢軸15aと、この枢軸15aと連続する外径を有して支え部材11b上に支持される胴部15bとからなる軸部15が形成されている。挟み部2は、軸部15を支軸部11に枢着することにより支持板1側に揺動可能に設けられる。挟み部2の揺動端2aは、合成樹脂材からなるため可撓性を有して枠部10の外部に延出され、支持板1の載置面1aに接触し得るように下向きに湾曲形成されている。すなわち、挟み部2は、揺動することにより揺動端2aが支持板1の載置面1aに対して接離する。なお、揺動端2aは、支持板1の載置面1aに接触する際、凹部13に挿入される。 【0014】付勢部3は、合成樹脂材にて形成されている。付勢部3は、断面略C字形とされた一対の腕部17からなる。腕部17は、合成樹脂材からなるため前記C字形を維持するように弾性を有している。各腕部17は、連設されて一体に形成され、その両側に支持板1に設けられた各支え部12に支持される支持突起18が設けられている。すなわち、付勢部3は、支持板1に取り付けられて、支持板1と挟み部2との間に介在され、挟み部2の揺動端2aを支持板1の載置面1aから離間する方向に付勢力を生ずる。また、付勢部3には、支持板1に取り付けられた際に、挟み部2の揺動端2aと相反する側にて上方に延出する操作片19が一体に設けられている。この操作片19は、合成樹脂材からなるため挟み部2の外面に常に接触するように弾性を有している。 【0015】係止部4は、前記挟み部2側において、付勢部3の操作片19が接触する面に複数形成された一方の係止爪4aと、操作片19の挟み部2に接触する面に形成された他方の係止爪4bとからなる。各係止爪4a,4bは、互いの係止により挟み部2が揺動した位置を付勢部3の付勢力に抗して多段に係止する。これにより、支持板1の載置面1aに対して挟み部2の揺動端2aを接触させた状態とし、載置面1aと揺動端2aとの間で載置面1aに載置された紙葉類Aを挟持することとなる。 【0016】解除部5は、付勢部3に設けられた操作片19である。すなわち、操作片19を挟み部2側から離れるように操作することにより、各係止爪4a,4bが離間して互いの係止が解除される。これにより、挟み部2は、付勢部3の付勢力によって揺動端2aが支持板1の載置面1aから離間する。 【0017】押圧部6は、挟み部2より一体に延設されている。この押圧部6は、挟み部2と一体であって合成樹脂材からなるため可撓弾性を有している。押圧部6は、挟み部2の軸部15側から延設されて揺動端2aの周囲を囲む如く形成され、揺動端2aよりも外側の部分に、指先を置ける凹部6aが形成されている。 【0018】上記構成の用箋挟みは、支持板1を構成する合成樹脂材からなる部材と、挟み部2,係止部4の一方の係止爪4aおよび押圧部6を構成する合成樹脂材からなる部材と、付勢部3,係止部4の他方の係止爪4bおよび解除部5を構成する合成樹脂材かなる部材の三つの部材からなる。 【0019】以下、上述した用箋挟みの動作を説明する。まず、図3に示すように、解除部5である操作片19を操作して、挟み部2の揺動端2aを支持板1の載置面1aから離間した状態とする。この状態において、載置面1aに所望とする紙葉類Aを載置する。紙葉類Aが複数の場合、その端部が枠部10の突き当部10aに突き当てられて紙揃えされる。この際、揺動端2aが載置面1aから離間しているので、両手が自由であり紙揃えを容易に行える。 【0020】次いで、図4に示すように、挟み部2の揺動端2aを下方に押して載置面1aの凹部13に挿入する。挟み部2は、係止部4によって揺動端2aの位置を維持する。これにより、載置面1aと揺動端2aとの間に紙葉類Aが挟まれる。 【0021】次いで、図5に示すように、押圧部6を下方に押圧する。押圧部6は、その押圧により揺動端2aをさらに下方に押す。この際、押圧部6が可撓弾性を有しており、挟み部2の軸部15側から延設されているため、軸部15側を強制的に揺動端2aを下方に押す方向に回動させる。これにより、係止部4における各係止爪4a,4bの多段の係合が、さらに揺動端2aが載置面1aに近づく方向に揺動した位置にて係合することとなる。すなわち、揺動端2aが撓んで載置面1aにさらに近接して紙葉類Aを挟む力が増すので、紙葉類Aが十分な力で挟持される。また、挟み部2の揺動端2aが凹部13に挿入されようとするので、紙葉類Aが揺動端2aと凹部13との間に噛まれるようにして挟持される。 【0022】なお、挟み部2によって紙葉類Aを挟む動作は、挟み部2を下方に押してから押圧部6を押圧する操作に限らず、押圧部6のみを下方に押圧することによって挟み部2の揺動端2aに紙葉類Aを挟む力を生じさせてもよい。 【0023】そして、紙葉類Aを外す際には、解除部5である操作片19を操作することにより、付勢部3の付勢力によって挟み部2の揺動端2aが支持板1の載置面1aから離間するので、紙葉類Aの挟持が解除される。 【0024】したがって、このように構成された用箋挟みでは、紙葉類Aをセットする際、載置面1aから揺動端2aが離間された状態となるので、両手が自由になり紙揃えを容易に行うことが可能である。 【0025】また、紙葉類Aを挟持する際、挟み部2が揺動された位置を係止部4で多段に係止するので、挟み部2の揺動端2aを下方に押すことで紙葉類Aを一次的に保持する。その後、押圧部6によって揺動端2aを撓ませて載置面1aにさらに近接させるので、十分な挟持力が得られる。すなわち、紙葉類Aを挟持する力が一気に紙葉類Aに及ぶことがないので、前段で揃えた紙揃えを乱すことがない。 【0026】また、紙葉類Aを挟持する力は、揺動端2aを撓ませることにより生じるものであり、常に揺動端2aに生じているものではないので、強い弾性力に抗して操作をすることがない。 【0027】また、紙葉類Aを外す際には、操作片19を操作して係止部4の係止を解除すだけでよいので、強い弾性力に抗して操作をすることがなく、外された紙葉類Aの紙揃えも乱れることがない。 【0028】また、上述したように、紙葉類Aをセットする際には、揺動端2aを載置面1aから離間させる付勢力が必要であるが、この付勢力は紙葉類Aを挟持する力でないので、金属などからなる強い弾性力(付勢力)を生じさせる構成が必要ない。このため、全ての構成を合成樹脂材にて得ることが可能となる。すなわち、本用箋挟みをリサイクルや破棄する際には、材質ごとに分解して分別する必要がない。 【0029】 【発明の効果】以上説明したように本発明による用箋挟みは、紙葉類をセットする際、付勢部によって挟み部の揺動端が載置面から離間された状態となるので、両手が自由になり紙揃えを容易に行うことができる。 【0030】また、紙葉類を挟持する際、係止部によって挟み部が揺動された位置を多段に係止されるので、挟み部の揺動端を下方に押すことで紙葉類が一次的に保持される。その後、押圧部によって揺動端が撓んで載置面にさらに近接されるので、十分な挟持力が得られる。すなわち、紙葉類を挟持する力が一気に紙葉類に及ぶことがないので、前段で揃えた紙揃えを乱すことがない。また、紙葉類を挟持する力は、揺動端を撓ませることにより生じるものであり、常に揺動端に生じているものではないので、強い弾性力に抗して操作をすることがない。 【0031】また、上述したように、付勢部の付勢力は、揺動端を載置面から離間させるだけの力であって紙葉類を挟持する力でない。ゆえに、金属などからなる強い弾性力(付勢力)を生じさせる構成が必要ない。このため、全ての構成を合成樹脂材にて得ることが可能となり、本用箋挟みをリサイクルや破棄する際に、材質ごとに分解して分別する必要がない。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000114606 【氏名又は名称】モリト株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市中央区南本町4丁目2番4号
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| 【出願日】 |
平成14年5月15日(2002.5.15) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100067323 【弁理士】 【氏名又は名称】西村 教光
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| 【公開番号】 |
特開2003−326885(P2003−326885A) |
| 【公開日】 |
平成15年11月19日(2003.11.19) |
| 【出願番号】 |
特願2002−140137(P2002−140137) |
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