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【発明の名称】 クリップ
【発明者】 【氏名】篠崎 要蔵

【要約】 【課題】コピー用紙にして、20枚から50枚程度の紙片を挟み留める、軽便なクリップを得ること。

【解決手段】2筋に折れ曲り、片方に深く入って受け止める受けをもち、もう片方に浅く入った位置で押さえ付く押さえをもち、受けと押さえで挟み合う挟み留めを、横並びに連ねもつクリップとした。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 2筋に折れ曲り、片方に深く入って受け止める受けをもち、もう片方に浅く入った位置で押さえ付く押さえをもつ、受けと押さえで挟み合う挟み留めを、横並びに連ねもつクリップ。
【請求項2】 受けと押さえで挟み合う挟み留めを、受けの側で横並びに連ねもつ、請求項1記載のクリップ。
【請求項3】 受けと押さえで挟み合う挟み留めを、押さえの側で横並びに連ねもつ請求項1記載のクリップ。
【請求項4】 内に曲がり込んで押さえ付く押さえ(12、32、52、72、92、102)をもつ請求項1、2、3記載のクリップ。
【請求項5】 挟み合いの奥まった位置に、突っ支え(53)をもつ請求項4記載のクリップ(図5)。
【請求項6】 外に反り曲がる稜で押さえ付く押さえ(22、42、62、82)をもつ請求項1、2、3記載のクリップ。
【請求項7】 押さえ(62、82)の端をまるめ折った請求項6記載のクリップ。
【請求項8】 板片(101)の縁から突き出して折れ曲がり、板面の2スポットに押さえ付く2筋の押さえ(102)をもち、板面と押さえで挟み合う挟み留めをもつクリップ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】紙片を挟み留めるクリップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ごく少ない枚数の紙片を挟み留めるとき、針金などを渦巻状にするなどした平面クリップを用い、少し多めの枚数の紙片を挟み留めるとき、バネ仕掛けや取っ手をもつ立体クリップを用いることが多い。平面クリップでは、多めの紙片を挟み込むと、押し戻してしまったり、バネが塑性して開きっ放しになったりする。立体クリップでは、取っ手部分が突き出て(食み出て)しまったり、少なめの紙片を挟み留めると、縁に重りを付けた如くになってしまったりする。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、平面クリップでは無理な多めの枚数の場合、そして立体クリップでは釣り合いが悪い少なめの枚数の場合の、中間領域で使用する紙片を挟み留めるクリップを得ることである。
(イ)A4のコピー用紙にして、おおよそ20枚から50枚程度を挟み留めるクリップを得る。
(ロ)バネ仕掛けをもたないクリップ、そしてそのための取っ手をもたないクリップを得る。
(ハ)重くない、軽量でシンプルなクリップを得る。
(ニ)以上の課題を体し、手軽に使えるクリップを得て、広く利用に供することを目的としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】2筋に折れ曲がり、片方に深く入って受け止める受けをもち、もう片方に浅く入った位置で押さえ付く押さえをもち、受けと押さえで挟み合う挟み留めを横並びに連ねもつクリップとした。挟み留めはバネ仕掛けをもたないものとし、予めの折れ曲りと、挟み付けの押し広げで発生する応力とで挟み留めるものとした。
【0005】受けと押さえで挟み合う挟み留めを、受けの側で横並びに連ねもつものと、押さえの側で横並びに連ねもつものにした。
【0006】また、内に曲がり込んで押さえ付く押さえをもつものと、外に反り返る稜で押さえ付く押さえをもつものにした。
【0007】内に曲がり込んで押さえ付く押さえをもつものについては、2通りのものにした。1つは、深く入る受けをもつものと、やや深く入る受けをもつものである。深く入る受けをもつクリップは、安定した挟み留めを得ることができる。やや深く入る受けをもつクリップ(図5)は、丈の短いコンパクトなクリップを得ることかできる反面、受けと押さえのバランスがとりにくく、のめって外れやすいものになる。のめりを防ぐために、押さえの先端を延長し、挟み合いの奥まった位置に突っ支えをもつものにした。
【0008】外に反り返る稜で押さえ付く押さえをもつクリップについては、押さえの尖端をまるめ折ると良い。まるめ折りは尖端を保全するとともに、クリップを裏表からつまみをもつための、適応したつまみ窪をつくることがてきる。
【0009】受けと押さえは、正面から挟み合うに限らず、ずれ合った位置で挟み合うものとしても良い。また、側面から見る受けのかたちは直状とするが、正面から見るかたちは横つなぎ部分とを合せて、まるく折ったようなもの(図7、8)にしても良い。このように受けと押さえとが、ずれ合った位置で挟み合うものにすると、挟み留めできる紙片の枚数に余裕ができて、比較的多くの枚数の紙片を挟み留めることができる。
【0010】本発明のクリップは、受けを裏側(下側)に、押さえを表側(上側)にして使用する(挟み留める)、そして縦長に深く挟み付けるクリップとして、横幅は1センチ程度にし、2本指で裏表からつまみをもって付け外しできるものとした。押さえの張り出しには、勾配をつくり、あるいは窪みをつくって、摘み持つ指の腹が座り付くものにした。
【0011】受けと押さえは2スポットで挟み合うものとし、押さえは折れ曲がりの稜でつくる線分あるいは点で押し挟むものとし、バネの力が重点的に働き、紙片をしっかり挟み留めることができるものとした。
【0012】一般に、紙片は折れ曲がる常態にあるが、挟み入れを縦2筋の口を開いた挟み入れ口にして、紙片の歪みや折れ曲がりに影響されることなく、スムーズな挟み付けができるものとした。尚、挟み入れ口は、入り口を広く、奥行きを深くして、押し広げての挟み付けが容易にできるものとした。因みに、一定の紙枚数を挟み留めできるよう、受けから折れ分れ部分の押さえの張り出しは大きめにすると良い。
【0013】
【発明の実施の形態】この発明のクリップは、側面から見る形状をP字あるいはR字に例えて、左辺の垂直線部分を“受け”と呼び、右辺に張り出して迂回し、曲がり戻って左辺の中間に接する一連の折れ曲り部分を“押さえ”と呼ぶものとする。以下発明の実施の形態を、実施例にもとづき図面を参照して説明する。
【0014】図1、2、5、6、7、8、9、10は、受けの側で横並びに連ねもつものとした実施例である。2筋の押さえはそれぞれ別個に働くバネをもち、挟み付けがしやすいものである。
【0015】図3、4は押さえの側で、横並びに連ねもつものとした実施例である。2スポットを押し挟む押さえのバネは、お互いに係り合い強力に働くものとなる。2筋の受けの尖端は、内に折り曲げて保全するものとした。受けの側あるいは押さえの側、どちらで連ねもつものとしても良い。
【0016】図1、3、5、7、9は側面から見る形状が、略P字状に例えられるものである。押さえのかたちが内に曲り込んだもので、受けと押さえに折り分けた曲りと、内に曲り込む曲りの2つの曲りからなるバネをもち、弾力的な挟み留めができるものである。
【0017】図2、4、6、8は側面から見る形状が略R字状に例えられるものである。押さえの形が、受けの側に曲り寄ってから外曲りに反り返り、反り返り際で押し挟むものである。尚、押さえは内に曲がり込んで押さえ付くもの、外曲りの反り返り際で押さえ付くもの、どちらを選択しても良い。
【0018】図1は側面から見る形状が略P字状で、受けの側で横並びに連ねたもので、押し挟み易く、抜き外し易くするために、指の腹が当てられるよう、押さえの表側に上向きと下向きの勾配をつくったものである。
【0019】図2は側面から見る形状が略R字状で、受けの側で横並びに連ねたもので、指の腹が当てられるつまみ窪をつくったものである。図3は側面から見る形状が略P字状で、押さえの側で横並びに連ねたもので、押さえにつまみ窪をつくったものである。図4は側面から見る形状が略R字状で、押さえの側で横並びに連ねたもので、押さえにつまみ窪をつくったものである。図3、4とも、押さえの側で横並びに連ねもつものであるが、受けの先端を差し合わせ、接合するなどして、受けの側も連ねたものにしても良い。
【0020】図5は受けの丈を短くもったクリップである。受けの側にのめるのを防ぐために、押さえの先端を延長して突っ支えをもち、挟み合いの奥まった位置で踏ん張って支えるものとした。押さえにはつまみ窪をつくった。図6は側面から見る形状が略R字状で、挟み留めを受けの側で連ねもつものである。押さえの端をまるめ折って保全するとともに、つまみ窪を調整して、摘み持ち易い形状にしたものである。
【0021】図7は側面から見る形状が略P字状、図8は側面から見る形状が略R字状のもので、ともに挟み留めを受けの側で連ねもつものであるが、受けと横つなぎ部分と一体にして円形の平たい受けにしたものである。受けと押さえがずれた位置で挟み合うもので、比較的多めの枚数の紙片を挟み留めることができる。尚、挟み合いを横並びに連ねる横幅は、いずれのクリップも任意の設定で良い。
【0022】図9は受けからの折れ分れ部分の押さえを大きく張り出し、多枚数の紙片を挟み留めるものにしたものである。押さえの丈は短いとバネがきつく働き、長くするに従ってバネが緩くなっていく。針金の材質、太さとの係りで押さえの丈を設定すると良い。
【0023】図10は受けの側に板片を張り合わせて面で連ねたもので、板片の縁から突き出して折れ曲り、板面の2スポットに押さえ付く2筋の押さえをもつものにしたものである。プラスチックを素材に成形加工でつくる都合を考慮した形状のものである。尚、受けの側を面で連ねもつことは、シンプルさ、スマートさで劣る面もあるが、クリップ自体は、より安定したものになる。これも本発明の1つの構成であるとした実施例である。
【0024】実施例では、18番手(1.2〜1.1ミリ)の針金を使用した。クリップのサイズは受けの丈3センチ、挟み合いの位置は受けの中間位置1.5センチのところ、横幅は1センチとした。受けの丈3センチは、細長のうず巻きクリップ(通称:ゼムクリップ)との比較において、従来のバネ付き立体クリップとの中間領域における、本発明のクリップの有用性を確認するために設定したサイズであり、大中小など任意に設定するサイズでよい。サイズアップした場合には、相応に多枚数の紙片を挟み留めできるものになる。
【0025】
【発明の効果】(イ)コピー用紙にして、20枚〜50枚程度の紙片を挟み留める軽便なクリップを得た。
(ロ)バネ仕掛けをもたず、そのための取っ手をもたず、多めの枚数をクリップできる立体クリップを得た。
(ハ)縦に2筋の挟み留めからなり、紙片の歪みに影響されずにスムーズに挟み付けできるクリップを得た。
(ニ)紙片の縁から食み出さずに、比較的多枚数の紙片を挟み留めるクリップを得た。
(ホ)骨組みだけからなり、クリップ自体が挟み留めた紙片に垂れ下がらないで挟み留めできる軽量のクリップを得た。
(ヘ)別の用途として商品陳列棚の柵板など、板の縁に挟み付けて、値札やちらしなどの掲示に使用することもできる。尚、この場合、紙面を覆い隠すことなく掲示することができる。
【出願人】 【識別番号】500497803
【氏名又は名称】篠崎 要蔵
【出願日】 平成14年5月14日(2002.5.14)
【代理人】
【公開番号】 特開2003−326881(P2003−326881A)
【公開日】 平成15年11月19日(2003.11.19)
【出願番号】 特願2002−176404(P2002−176404)