| 【発明の名称】 |
ファイル並びに書籍 |
| 【発明者】 |
【氏名】井上 章 【住所又は居所】神奈川県川崎市幸区堀川町66番2 東芝エンジニアリング株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】硬質材料からなる表紙の重量のあるファイルや書籍を書架に多段に密着して収納した場合、間のファイルや書籍を引き出すときには所望のファイルや書籍の間に手が入りにくく、書架の上板との間が狭い場合には背表紙の上部に手が掛からないこともあって、取り出しに困難をともなった。特に書架上段からファイルや書籍を取り出すときには、落下の危険もあったが、有効な改善策はなかった。
【解決手段】背表紙の下部に開口部を設け、この開口部に引出し部材を挿入する。引出し部材の一端にはストッパーが設けられているため、引出し部材を引き出しても抜き出ることはない。引出し部材には少なくとも利用者の指先が引っ掛かるような孔など設けてある。利用者は、先ず引出し部材を引きだしてから、これを更に手前に引くことにより、ファイルや書籍を容易に安全に引き出すことができる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 硬質材料からなる表表紙、背表紙、裏表紙を有し、内部に各種資料類をファイリングするためのファイルにおいて、前記背表紙下部に設けられた開口部と、この開口部内に引出し自在に設けられた引出し部材とを具備し、この引出し部材には引き抜けを防止するためのストッパーが設けられていることを特徴とするファイル。 【請求項2】 前記開口部は矩形状に形成されており、前記引出し部材は箱状に形成されており、この引出し部材上面には指先が挿入できる孔が設けられていることを特徴とする請求項1記載のファイル。 【請求項3】 硬質材料からなる表表紙、背表紙、裏表紙を有し、内部に印刷物が製本されている書籍において、前記背表紙下部に設けられた開口部と、この開口部内に引出し自在に設けられた引出し部材とを具備し、この引出し部材には引き抜けを防止するためのストッパーが設けられていることを特徴とする書籍。 【請求項4】 前記開口部は矩形状に形成されており、前記引出し部材は箱状に形成されており、この引出し部材上面には指先が挿入される孔が設けられていることを特徴とする請求項3記載の書籍。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明が属する技術分野】本発明は、硬質材料からなる表表紙、背表紙、裏表紙を有するファイル並びに書籍に関する。 【0002】 【従来の技術】図4を参照して従来の技術を説明する。各種資料31を収納するためのファイル32は、収納資料31が長期間破損しないよう、表表紙33、背表紙34、裏表紙35は厚紙やプラスチックなどの硬質材料を利用する場合が多い。また、資料収納済のファイル32は多段式の書架36に整列収納される。これらのファイル32を利用する際には、利用者は、ファイル32の背表紙34上部を手前に引いたり、背表紙34の両側に指を入れて手前に引出しファイルを取り出していた。 【0003】なお、各種資料が収納されたファイルのみならず、上述した扱いは、硬質材料から構成された表表紙、背表紙、裏表紙を有する書籍についても同様である。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】然るに、このような従来のファイルあるいは書籍においては、いずれも一冊あたりが厚くかつ重いものであって、本来的に取り扱いが困難であった。特に、ファイルや書籍の隣接する同志がきっちりと密着して収納されている場合や、ファイルや書籍の上端と書架の上板との間が狭い場合には、書架から所望のファイルや書籍を取り出すことには一層の困難が伴った。更に、重量大なファイルや書籍を取り出したときにこれを落下させるおそれがあり、思わぬ怪我の原因ともなっていた。本発明は、このような従来の課題を解決するためになされたもので、簡単な構成で容易かつ安全に厚く重いファイルや書籍を取り出せるようにしたファイル並びに書籍を提供することを目的とする。 【0005】 【課題を解決するための手段】本発明に係わるファイルは、硬質材料からなる表表紙、背表紙、裏表紙を有し、内部に各種資料類をファイリングするためのファイルにおいて、前記背表紙下部に設けられた開口部と、この開口部内に引出し自在に設けられた引出し部材とを具備し、この引出し部材には引き抜けを防止するためのストッパーが設けられていることを要旨とする。 【0006】更に、本発明に係るファイルは、前記開口部が矩形状に形成されており、前記引出し部材は箱状に形成されており、この引出し部材上面には指先が挿入できる孔が設けられていることを要旨とする。 【0007】更に、本発明に係る書籍は、硬質材料からなる表表紙、背表紙、裏表紙を有し、内部に印刷物が製本されている書籍において、前記背表紙下部に設けられた開口部と、この開口部内に引出し自在に設けられた引出し部材とを具備し、この引出し部材には引き抜けを防止するためのストッパーが設けられていることを要旨とする。 【0008】更に、本発明に係る書籍は、前記開口部が矩形状に形成されており、前記引出し部材は箱状に形成されており、この引出し部材上面には指先が挿入される孔が設けられていることを要旨とする。 【0009】 【発明の実施の形態】本発明の一実施形態を図を参照して説明する。なお、以下の説明は各種資料を収納するファイルを例に説明するが、書籍の場合においても同様な構成にて本発明の効果を享受することができるものである。図1は、本発明を適用したファイル11を2段の書架12に整列収納した状態を示す図である。書架12の中央には棚板13が設置されており、これにより2段にファイル11を収納することを可能としている。なお、本例では2段の書架にて説明してあるが、本発明は通常利用されている更に段数の多い書架にて一層の効果を発揮する。図2は、本発明の要部を拡大して示した図である。図3は、本発明の要部を上部から見た図である。 【0010】さて、ファイル11を構成する表表紙14、背表紙15、裏表紙16はいずれも厚紙あるいはプラスチックのように硬質材料から形成されている。ファイル11の厚さも例えば10cmを越える厚いものもあり、このようなファイル11に限界まで各種資料17を収納すると、一冊が数kgにもなる重量大な状態となる。なお、図1では各ファイル11の間に隙間があるように示してあるが、説明の便宜上の作図であって、実際の収納時にあっては各ファイル11間には隙間なく密着して収納されるのが普通である。 【0011】さて、本発明にあっては、ファイル11の背表紙15の下部に引出し部材18を設け、隣接するファイルと密着したファイルを容易に取り出せるようにしたものである。次にこの引出し部材18の詳細を図2、図3を参照して説明する。 【0012】ファイル11の背表紙15の下部には、長形の開口部19が設けられている。引出し部材18は、この開口部19内を引出し自在に作動可能なように箱状になっている。この引出し部材18の奥端部の両側にはストッパー20が取着されている。このため、引出し部材18を開口部19から引き出した場合でも、このストッパー20により開口部19の縁にて係止され外部に引き抜かれることはない。 【0013】引出し部材18の上面には楕円孔21が設けられている。この楕円孔21は利用者の図示しない指先が入る形状になっている。また、引出し部材18の前面には取っ手22が取り付けられている。また、引出し部材18は、図3に示すように背表紙15と各種資料17との間にできる空間に収納される。図には詳細に示していないが、通常、ファイルあるいは書籍の背表紙と各種資料、本体部との間、すなわち、ファイリング金具や製本糊付け部の間により形成される空間23に引出し部材18は収納される。 【0014】さて、このような構成の引出し部材18を利用して密着したファイルを引き出す動作を説明する。利用者は取っ手22をもって引出し部材18を開口部19から引き出す。この際、引出し部材18はストッパー20により外部へ抜き出ることはない。次に楕円孔21に指を入れ、あるいは指先を引っ掛けてファイル11を手前に引き出す。これにより、所望のファイル11が隣接するファイルの間から手前に引き出すことができる。 【0015】このようにして、重量大なファイルあるいは書籍であっても、隣接ファイルや書籍が密着していたり、ファイルや書籍上部と書架上板との隙間が狭くても、容易に所望のファイルや書籍を取り出すことが可能である。更に、この引出し部材18をファイルや書籍の背表紙下部に設けたことによって、所望のファイルや書籍が書架の上段にある場合でも、容易に取り出すことができ、作業の利便性とともに安全上からも改善が認められる。 【0016】なお、上述した実施形態では引出し部材を箱状のものにて形成したが、箱状でなくとも収納、引き出しができ、ストッパーの機能を有しており、更に、利用者の指先が引っ掛かるものであれば、板状のものでも他のものでもよい。また、引出し部材18の前面に取っ手22を取り付けたが、引出し部材18の前面あるいは前端に指先が引っ掛かる個所を設けることによって、取っ手22を省略することも可能である。 【0017】 【発明の効果】硬質材料からなる表紙を有するファイルや書籍の背表紙下部に、引出し部材を設けたことにより、隣接するファイルや書籍が密着していたり、ファイルや書籍の上端と書架上板との間が狭い場合であっても、安全かつ容易に所望のファイルや書籍を手前に引き出すことが可能となった。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000221018 【氏名又は名称】東芝エンジニアリング株式会社 【住所又は居所】神奈川県川崎市幸区堀川町66番2
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| 【出願日】 |
平成14年2月14日(2002.2.14) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−237277(P2003−237277A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月27日(2003.8.27) |
| 【出願番号】 |
特願2002−36117(P2002−36117) |
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