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【発明の名称】 書類用ファイル
【発明者】 【氏名】小花 紀夫

【要約】 【課題】収納物を容易に、スムーズに、綺麗に、迅速に収納でき、収納物を保護でき、携帯し易く、必要に応じてファイル装置に綴じておけ、綴じ孔部分で損傷し難く、耐久性に優れ、取扱い易く、構成簡素で、製造し易く、組立て容易で、量産に適し、経済的な書類用ファイルを提供する。

【解決手段】複数のポケットホルダーBと表紙シートAとからなり、表紙シートAは、裏表紙部1と表表紙部2とを折曲部3を介して連設し、折曲部3の両脇に複数の綴じ孔6を有する綴じ部4を夫々設け、綴じ部4の隣に溶着部5を夫々設け、ポケットホルダーBは、重ねた裏フイルム部10と表フイルム部11の下辺部と他側辺部とを連設した状態で形成し、ポケットホルダーBの上辺及び一側辺近傍に連続する略L字状の開口部を設け、一側辺部に綴じ代部12を設け、綴じ代部12を表紙シートAの溶着部5に重ねて溶着して構成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 書類等の薄い収納物を収納可能な複数のポケットホルダーと、重ねられた複数のポケットホルダーと共に溶着される表紙シートとからなる書類用ファイルであって、表紙シートは、裏表紙部と表表紙部とを背部となる折曲部を介して連設して構成され、折曲部の両脇には複数の綴じ孔が穿設される綴じ部が夫々設けられ、この綴じ部夫々の隣には溶着部が夫々設けられ、ポケットホルダーは、裏フイルム部と表フイルム部を重ねると共に、下辺部と他側辺部とを連設した状態に形成され、このポケットホルダーの上辺及び一側辺近傍に連続する略L字状の開口部を設けると共に、一側辺部に綴じ代部を設け、この綴じ代部が表紙シートの溶着部に重なって溶着されるように構成したことを特徴とする書類用ファイル。
【請求項2】 表紙シートの表表紙部の幅を短く形成すると共に、この表表紙部でポケットホルダーの一側辺がわ開口部を覆えるように形成したことを特徴とする請求項1記載の書類用ファイル。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主に、書類等の薄い収納物を複数収納できると共に、これら収納物の出入れがより簡単に且つスムーズに行え、しかも、適宜ファイル装置に綴じられるように工夫した書類用ファイルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、書類等の薄い収納物を収納できるファイルとしては、例えば、上辺部が開口されているポケット状で、しかも、その一側辺部分に複数の綴じ孔を穿設したファイルが提供されており、このファイルは、適宜ファイル装置に着脱自在に綴じることによって利用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来のファイルにあっては、ファイル自体がかなり薄いフイルム状の素材によって構成されていることもあって、適宜ファイル装置に綴じずに、ファイルのみを携帯した場合、収納されている書類等の収納物を確実に保護し難い難点等があった。しかも、複数の書類等の収納物をファイル夫々に収納して携帯する場合、比較的嵩張る適宜ファイル装置を用いないと複数のファイルを纏め難い等の難点があった。更に、上辺部に開口部があることと、かなり薄いフイルム状の素材によって構成されていることとによって、書類等の薄い収納物をファイル内に、容易に、スムーズに、綺麗に且つ迅速に収納し難い等の難点もあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、前述の如き難点等を解消できるようにするのは勿論のこと、更に、構成簡素で、製造し易く、組立て容易で、量産に適し、耐久性に優れ、経済的な書類用ファイルを提供すべく創出されたものである。しかして、請求項1記載の書類用ファイルにあっては、書類等の薄い収納物を収納可能な複数のポケットホルダーBと、重ねられた複数のポケットホルダーBと共に溶着される表紙シートAとからなる書類用ファイルであって、表紙シートAは、裏表紙部1と表表紙部2とを背部となる折曲部3を介して連設して構成され、折曲部3の両脇には複数の綴じ孔6が穿設される綴じ部4が夫々設けられ、この綴じ部4夫々の隣には溶着部5が夫々設けられ、ポケットホルダーBは、裏フイルム部10と表フイルム部11を重ねると共に、下辺部と他側辺部とを連設した状態に形成され、このポケットホルダーBの上辺及び一側辺近傍に連続する略L字状の開口部を設けると共に、一側辺部に綴じ代部12を設け、この綴じ代部12が表紙シートAの溶着部5に重なって溶着されるように構成する手段を採用した。
【0005】また、請求項2記載の書類用ファイルにあっては、表紙シートAの表表紙部2の幅を短く形成すると共に、この表表紙部2でポケットホルダーBの一側辺がわ開口部を覆えるように形成する手段を採用した。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示例に基づいて説明する。本発明は、例えば、書類等のように薄く形成されている適宜収納物を複数収納することができ、しかも、適宜ファイル装置に綴じることもできるようにした書類用ファイルで、この書類用ファイルは、適宜合成樹脂材(或いは、紙材、複合材、その他)によって構成され、書類等の収納物を収納可能な複数のポケットホルダーBと、適宜合成樹脂材(或いは、紙材、複合材、その他)によって構成され、重ねられた複数のポケットホルダーBと一緒に溶着(或いは、接着)される表紙シートAとからなるものである。
【0007】そして、前記表紙シートAは、例えば、ポケットホルダーBの材料よりも厚く、且つ強度及び剛性で優るような適宜合成樹脂シート材(或いは、紙シート材、複合シート材、その他)によって構成されており、略矩形状を呈する裏表紙部1と、略細長矩形状を呈する表表紙部2とを、背部となる略折目線状の折曲部3を介して連設することで構成されている。更に、前記折曲部3の両脇には、複数の円形綴じ孔6が適宜間隔に穿設される略細長矩形状の綴じ部4が夫々設けられ、この綴じ部4夫々の隣には、略細長帯状の溶着部5が夫々設けられている。しかも、裏表紙部1の上辺の他側辺寄りには略台形状の見出し部7が設けてある。
【0008】一方、前記ポケットホルダーBは、例えば、かなり薄く形成される適宜合成樹脂フイルム材(或いは、紙シート材、複合フイルム材、その他)等によって構成されており、前記表紙シートAの裏表紙部1と略同じ形状の裏フイルム部10と、この裏フイルム部10と略同じ形状の表フイルム部11とからなり、裏フイルム部10に表フイルム部11を重ねると共に、下辺部と、一側辺部と、他側辺部とを連設した状態(例えば、折目線を介して連設してある場合、溶着手段によって連設してある場合、或いは、接着手段によって連設してある場合)に形成されている。すなわち、上辺部が上部開口部となるように形成されている。しかも、表フイルム部11の一側辺寄りに適宜切込線13を上辺に到達するように設けてあり、この切込線13部分が側部開口部となって、前記上部開口部に連続するように構成されている。すなわち、ポケットホルダーBの上辺及び一側辺近傍に連続する略L字状の開口部が設けられている。更に、一側辺部には、略細長帯状の綴じ代部12が設けられ、この綴じ代部12が前記表紙シートAの溶着部5に重なって溶着(或いは、接着)されるように構成してある。
【0009】しかして、ポケットホルダーBに書類等の収納物を収納する場合は、表フイルム部11の一側辺寄り上辺隅部を捲り上げるようにして開口部を大きく開くことができ、この開口部を利用してポケットホルダーB内(裏フイルム部10と表フイルム部11の間)に書類等の収納物を容易に且つスムーズに収納できるよう構成されている。
【0010】前記裏表紙部1は、収納される書類等の収納物の寸法と同程度、或いはそれ以上の寸法に形成されている。尚、裏表紙部1は透明に形成してあっても良いし、半透明、或いは、不透明であっても良いし、適宜自由な色彩に形成してあっても良い。
【0011】また、表表紙部2は、その幅が短い細長矩形状に形成されると共に、この表表紙部2で前記ポケットホルダーBの一側辺がわ開口部(切込線13部分)を確実に覆えるように形成されている(図2、図3参照)。すなわち、表表紙部2が最上位のポケットホルダーBに接するような状態にあるときには、開口部が大きく開かないようになる。ひいては、収納物が最上位のポケットホルダーB内から逸脱することが無いように形成されている。更に、表表紙部2には、例えば、名入れ等の宣伝表示を設けることもできる。尚、表表紙部2は、裏表紙部1と同様に収納される書類等の収納物の寸法と同程度、或いはそれ以上の寸法に形成したものであっても良いし(図4参照)、更に、透明に形成してあっても良いし、半透明、或いは、不透明であっても良いし、適宜自由な色彩に形成してあっても良い。
【0012】折曲部3は、図示例では一本の折目線で構成してあるが、複数条の折目線で構成したものであっても良いし、その他適宜構成が採用できる。
【0013】綴じ部4は、裏表紙部1及び表表紙部2の折曲部3寄りに夫々配されると共に、折曲部3に沿うように夫々配されており、複数の綴じ孔6を一列に配せるような幅に形成されている。
【0014】溶着部5は、裏表紙部1及び表表紙部2の前記綴じ部4の隣に夫々配されており、複数のポケットホルダーBを表裏から纏めて挟むと共に、これらを纏めて溶着できるような幅に形成されている。ところで、溶着部5は、適宜接着剤等を利用して複数のポケットホルダーBを接着するように構成しても良い。
【0015】綴じ孔6は、適宜バインダー式のファイル装置夫々に適合するように形成されており、綴じ部4に予め穿設してあっても良いし、或いは、溶着部5によって複数のポケットホルダーBを纏めて溶着した後(或いは、同時)に、綴じ孔6を綴じ部4に穿設するようにしても良い。
【0016】見出し部7は、図示例では、前記表紙シートAの裏表紙部1の他側辺寄り上辺に突設してあるが、その他の位置に配してあっても良いし、或いは、表表紙部2に配してあっても良い。
【0017】また、裏フイルム部10及び表フイルム部11は、収納される書類等の収納物の寸法と同程度、或いはそれ以上の寸法に形成されており、収納されている収納物が良く視認できるように透明に形成されている。尚、裏フイルム部10及び表フイルム部11は、半透明、或いは、不透明であっても良いし、適宜自由な色彩に形成してあっても良い。
【0018】綴じ代部12は、裏フイルム部10及び表フイルム部11の一側辺部分に夫々配されると共に、前記表紙シートAの溶着部5に重なって溶着(或いは、接着)できるように形成されている。ところで、表フイルム部11の幅を裏フイルム部10の幅より僅かに(綴じ代部12分)短くして、裏フイルム部10の一側辺部分にのみ綴じ代部12を設けるようにしても良い。
【0019】切込線13は、表フイルム部11の一側辺近傍に配されると共に、一側辺に対して平行な直線状となるように形成されている。尚、切込線13は、図示例のような直線状でなくても良いし、一側辺に対して平行でなくても良い。また、表フイルム部11の幅を裏フイルム部10の幅より僅かに(綴じ代部12分)短くして、裏フイルム部10の一側辺部分にのみ綴じ代部12を設けたときは、切込線13は不要となる。
【0020】ところで、書類用ファイルの具体的構成、形状、寸法、材質、表紙シートAの具体的構成、形状、寸法、材質、裏表紙部1の具体的構成、形状、寸法、材質、表表紙部2の具体的構成、形状、寸法、材質、折曲部3の具体的構成、形状、寸法、配設位置、綴じ部4の具体的構成、形状、寸法、配設位置、溶着部5の具体的構成、形状、寸法、配設位置、綴じ孔6の具体的構成、形状、寸法、数、配設位置、見出し部7の具体的構成、形状、寸法、数、配設位置、ポケットホルダーBの具体的構成、形状、寸法、材質、数、裏フイルム部10の具体的構成、形状、寸法、材質、表フイルム部11の具体的構成、形状、寸法、材質、綴じ代部12の具体的構成、形状、寸法、切込線13の具体的構成、形状、寸法、配設位置等は、図示例のもの等に限定されることなく適宜自由に設定、変更できるものである。
【0021】
【発明の効果】従って、請求項1記載の書類用ファイルは、書類等の薄い収納物を収納可能な複数のポケットホルダーBと、重ねられた複数のポケットホルダーBと共に溶着される表紙シートAとからなる書類用ファイルであって、表紙シートAは、裏表紙部1と表表紙部2とを背部となる折曲部3を介して連設して構成され、折曲部3の両脇には複数の綴じ孔6が穿設される綴じ部4が夫々設けられ、この綴じ部4夫々の隣には溶着部5が夫々設けられ、ポケットホルダーBは、裏フイルム部10と表フイルム部11を重ねると共に、下辺部と他側辺部とを連設した状態に形成され、このポケットホルダーBの上辺及び一側辺近傍に連続する略L字状の開口部を設けると共に、一側辺部に綴じ代部12を設け、この綴じ代部12が表紙シートAの溶着部5に重なって溶着されるように構成したので、書類等の複数の収納物を複数のポケットホルダーB夫々に収納することができ、更に、表紙シートAによって複数のポケットホルダーBに収納されている収納物を確実に保護できるようになる。ひいては、嵩張るファイル装置に綴じなくても、書類用ファイルのみを携帯することができるようになる。しかも、構成が簡素となり、製造がし易く、組立てが容易となり、量産に適し、経済的な書類用ファイルとなる。
【0022】また、重ねられた複数のポケットホルダーBの綴じ代部12が、表紙シートAの溶着部5に重なって溶着されるので、複数のポケットホルダーBを纏めることができると共に、耐久性に優れ、取扱い易い書類用ファイルとなる。
【0023】加えて、表紙シートAの折曲部3の両脇に複数の綴じ孔6が穿設される綴じ部4を夫々設けたので、必要に応じて書類用ファイルをファイル装置に綴じておくことができるようになる。しかも、比較的丈夫な表紙シートAに綴じ孔6を設けられるようになり、綴じ孔6部分で損傷し難いものとなる。
【0024】特に、ポケットホルダーBの上辺及び一側辺近傍に連続する略L字状の開口部を設けたので、書類等の薄い収納物をポケットホルダーB内に、容易に、スムーズに、綺麗に、且つ迅速に収納できるようになる。
【0025】また、請求項2記載の書類用ファイルは、表紙シートAの表表紙部2の幅を短く形成すると共に、この表表紙部2でポケットホルダーBの一側辺がわ開口部を覆えるように形成したので、表表紙部2によって、ポケットホルダーBの一側辺がわ開口部を確実に覆えるようになり、収納物がポケットホルダーB内から逸脱するのを確実に防止できるようになる。しかも、外観上の体裁も良くなると共に、表紙シートAの材料を節約できるようになる。
【出願人】 【識別番号】595099074
【氏名又は名称】小花 紀夫
【出願日】 平成14年2月22日(2002.2.22)
【代理人】 【識別番号】100066223
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 政美
【公開番号】 特開2003−237275(P2003−237275A)
【公開日】 平成15年8月27日(2003.8.27)
【出願番号】 特願2002−46044(P2002−46044)