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【発明の名称】 マグネットホルダー
【発明者】 【氏名】芋谷 充
【住所又は居所】大阪府八尾市東山本新町8丁目15番5号 株式会社イモタニ内

【要約】 【課題】マグネットホルダーにより取り付けた紙を、紙の端を引っ張るだけで簡単に外すことができ、しかもマグネットホルダーは壁面から外れて落ちない便利なマグネットホルダーを提供することを目的とする。

【解決手段】ホルダー本体1を、一軸上に設けた複数の転動部材3で支えて壁面W上を移動可能にすると共に、ホルダー本体1に磁石2を取り付け、ホルダー本体1が磁石2により壁面Wに吸着するようにしたマグネットホルダーとした。前記転動部材は、ホルダー本体1の両端に回動自在に取り付けられた一対のローラー3,3とすることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ホルダー本体(1)を、一軸上に設けた複数の転動部材(3)で支えて壁面(W)上を移動可能にすると共に、ホルダー本体(1)に磁石(2)を取り付け、ホルダー本体(1)が磁石(2)により壁面(W)に吸着するようにしたことを特徴とするマグネットホルダー。
【請求項2】 転動部材が、ホルダー本体(1)の両端に回動自在に取り付けられた一対のローラー(3,3)であることを特徴とする請求項1記載のマグネットホルダー。
【請求項3】 磁石(2)が、ローラー(3,3)の中心を通り、壁面(W)と直交する平面上に設けられていることを特徴とする請求項2記載のマグネットホルダー。
【請求項4】 ホルダー本体(5)を、円筒状のローラー(7)内に回動自在に取り付けると共に、ホルダー本体(5)に磁石(6)を取り付け、ホルダー本体(5)が磁石(6)により壁面(W)に吸着するようにしたことを特徴とするマグネットホルダー。
【請求項5】 ローラー(7)が、ホルダー本体(5)全体を覆う円筒状であり、且つローラー(7)が不透明体であることを特徴とする請求項4記載のマグネットホルダー。
【請求項6】 磁石(6)がローラー(7)の回転軸を中心とし、放射方向に複数個取り付けられていることを特徴とする請求項4又は5記載のマグネットホルダー。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ホルダー本体に磁石を取り付け、掲示板等の磁石により吸着可能な壁面に、メモ用紙等の紙を一時的に取り付けるためのマグネットホルダーに関し、マグネットホルダーにより取り付けられた紙を引っ張ると、マグネットホルダーが壁面から外れて落ちることなく紙だけが外れるようにしたものである。
【0002】
【従来の技術】掲示板、パーテーション、スチール家具、冷蔵庫等の磁石により吸着可能な壁面に使用するマグネットホルダーは従来からあり、ホルダー本体の裏側面に磁石を取り付けただけのものであった。さらに、前記の磁石により吸着可能な壁面とマグネットホルダーとの間に紙を挟み、紙を一時的に取り付けるようにしたものであった。
【0003】そして、マグネットホルダーにより取り付けられた紙を外すときは、そのまま紙を引っ張るとマグネットホルダーが壁面から外れて落ちるので、一方の手で紙を持ちながら他方の手でマグネットホルダーを取り除かなければならず、面倒であるという問題点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこでこの発明では、上記従来の問題点を解決し、マグネットホルダーにより取り付けた紙を、紙の端を引っ張るだけで簡単に外すことができ、しかもマグネットホルダーは壁面から外れて落ちない便利なマグネットホルダーを提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのため、この発明では、ホルダー本体1を、一軸上に設けた複数の転動部材3で支えて壁面W上を移動可能にすると共に、ホルダー本体1に磁石2を取り付け、ホルダー本体1が磁石2により壁面Wに吸着するようにしたマグネットホルダーとした。
【0006】このようにすれば、紙Pを取り外すために、紙Pの下部を持って手前側に引くと、ホルダー本体1を浮き上がらそうという力が働くが、ホルダー本体1は磁石2の磁着力により掲示板等の着磁可能な場所に引き寄せられているので、紙Pの上を転動部材3により転がる。その結果、紙Pの下部を持って手前側に引いてもマグネットホルダーは外れないが、紙Pだけが外れる。尚、転動部材3は、円盤状、筒状、球状等、転動するものであればよく、任意に選択使用できる。
【0007】請求項2に記載のように、前記転動部材は、ホルダー本体1の両端に回動自在に取り付けられた一対のローラー3,3とすることができる。
【0008】このようにすれば、構造が簡単になり、製造しやすくなるだけでなく、ホルダー本体1に装飾部材を取り付けて実施することもできるようになる。
【0009】請求項3に記載のように、請求項2に記載の構成に加え、磁石2が、ローラー3,3の中心を通り、壁面Wと直交する平面上に設けられているようにすることが好ましい。
【0010】このようにすれば、紙Pの下部を持って手前側に引いても、磁石2は壁面Wに最も近い位置にあるので、強い磁着力が得られる。
【0011】請求項4記載の発明では、ホルダー本体5を、円筒状のローラー7内に回動自在に取り付けると共に、ホルダー本体5に磁石6を取り付け、ホルダー本体5が磁石6により壁面Wに吸着するようにしたマグネットホルダーとした。
【0012】このようにすれば、紙Pを取り外すために、紙Pの下部を持って手前側に引くと、ホルダー本体5を浮き上がらそうという力が働くが、ホルダー本体5は磁石6の磁着力により掲示板等の着磁可能な場所に引き寄せられているので、紙Pの上をローラー7により転がる。その結果、紙Pの下部を持って手前側に引いてもマグネットホルダーは外れないが、紙Pだけが外れる。さらに、ローラー7が円筒状であるため、紙を押さえる面が多くなる作用も有する。
【0013】請求項5記載のように、請求項4記載の構成に加え、ローラー7が、ホルダー本体5全体を覆う円筒状であり、且つローラー7が不透明体であるようにすることが好ましい。
【0014】このようにすれば、ホルダー本体5が見えなくなるので、外観が良くなるだけでなく、ローラー7の外側面に広告や模様を付すことができるようになる。
【0015】請求項6記載のように、請求項4又は5記載の構成に加え、磁石6がローラー7の回転軸を中心とし、放射方向に複数個取り付けられているようにすることができる。
【0016】このようにすれば、着磁可能な面に近づけると、ホルダー本体5がローラー7内で回動し、磁石6が着磁可能な面に向けて回動する角度が少なくなり、マグネットホルダーを取り付けやすくなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態の一例を図面に基づき説明する。
【0018】図1は、この発明のマグネットホルダーの第1実施例を示す斜視図である。
【0019】図中符号1は、直方体形状をしたホルダー本体であり、裏側面には着磁面に吸着する役割をする磁石2を2個取り付けている、さらに、ホルダー本体1の両端にはローラー3,3を回転軸4,4により軸支している。
【0020】使用する磁石2は、アルニコ磁石、フェライト磁石、鉄・クロム・コバルト磁石、マンガン・アルミニュム・カーボン磁石、稀土類磁石(ネオジム磁石、サマリウム磁石)、ボンド磁石等の中より適宜選択することができるが、現在工業化されている磁石の中で最も磁着力の強いネオジム磁石を採用すれば、磁石2が小型化され、ホルダー本体1の形状の自由度が増すだけでなく、軽量化できるため好ましい。
【0021】磁石2,2は、ローラー3,3の中心を通り、壁面Wと直交する平面上に設けられており、壁面Wとの磁着力が強くなるように配されている。
【0022】マグネットホルダーにより紙Pを取り付けたとき、磁石2は、紙Pと接するようにすると強い磁着力が得られるので好ましいが、紙Pとの摩擦抵抗を少なくするために紙Pと少し隙間があるようにしても良い。
【0023】この実施例では、転動部材としてローラー3を使用した例を示したが、紙Pとのホルダー本体1との摩擦抵抗を小さくできるものであればどのようなものでも採用でき、例えばボール等に変更して実施することができるし、数量も任意に変更して実施することができる。
【0024】この発明のマグネットホルダーは、掲示板等の磁着可能な壁面Wのある場所に、磁石2,2の吸着力を利用して取り付けられ、壁面Wとマグネットホルダーとの間に紙Pを挟んで紙Pを一時的に取り付けるようにしたものである。
【0025】このようにして取り付けられた紙Pを引っ張って取り外そうとしたときの状態を示したのが、図2の説明図である。
【0026】紙Pを取り外すために、紙Pの下部を持って手前側に引くと、マグネットホルダーには、斜め上方に向かう力Fが働く。そして、ホルダー本体1を壁面Wより引き離そうとする。このとき、ホルダー本体1には壁面上方に向かう分力F1 と、壁面垂直方向に向かう分力F2 が生ずる。
【0027】一方、マグネットホルダーのホルダー本体1は磁石2,2の吸着力により壁面Wに引き寄せられており、しかも磁石2による吸着力Fm は、壁面垂直方向に向かう分力F2 より大きいので、マグネットホルダーは壁面Wより外れない。
【0028】その結果、ローラー3,3が転がり、マグネットホルダーは紙Pの上を移動するが、マグネットホルダーは壁面Wからは外れず、紙Pだけが壁面Wから外れる。
【0029】図3及び図4は、円筒状のローラー内にホルダー本体を回動自在に取り付けた第2実施例である。
【0030】以下に詳しく説明する。
【0031】図中符号5は、ホルダー本体であり、横長長方形をしており裏側面には磁石6を2個取り付けている。この磁石6の数は、この実施例では2個としているが、磁着力を増やすために、任意数に変更できる。
【0032】符号7は、円筒状に形成された不透明な合成樹脂、又は円筒状に形成されたアルミニウム等の磁着しないが磁力を通す金属で形成されたローラーであり、両端にはホルダー本体5の支持部7a,7aを設けている。
【0033】さらに、ホルダー本体5は、ローラー7内に嵌入され、両端を支持部7a,7aにより回動自在に支持されている。
【0034】この実施例のマグネットホルダーでは、ローラー7を通過した磁石6の磁力により壁面Wに吸着するようになっている。
【0035】ローラー7の表面には、印刷若しくはシートを貼り付けることにより、広告や模様を付すことができるようになっている。
【0036】マグネットホルダーを壁面Wに近づけると、磁石6の吸着力によりホルダー本体5が回動し、磁石6が壁面W側に近づき、壁面Wに吸着する。
【0037】紙Pを引っ張って外すときの作用は前記第1実施例と同一であるので、説明を省略する。
【0038】以上が第2実施例であり、磁石6を一方向にだけ設けた例を示したが、壁面Wに吸着しやすいように、ローラー7の回転軸を中心とし、放射方向に複数個取り付けられているようにすることもできる。
【0039】このようにすれば、マグネットホルダーを壁面Wに近づけると、ホルダー本体5がローラー7内で回動し、磁石6が着磁可能な面に向けて回動する角度が少なくなるので、マグネットホルダーを取り付けやすくなる。
【0040】
【発明の効果】この発明のマグネットホルダーでは、上述のように構成されており、紙Pを引っ張るとマグネットホルダーが転動部材により紙Pの上を移動するので、紙Pを引っ張ってもマグネットホルダーは壁面Wから外れず、紙Pだけが外れる便利で使いやすいものになる。
【0041】請求項2記載の発明のように、前記転動部材は、ホルダー本体1の両端に回動自在に取り付けられた一対のローラー3,3とすれば、構造が簡単になり、製造しやすくなるため安価になるだけでなく、ホルダー本体に装飾部材を取り付けて意匠的な工夫を加えて実施することもできる。
【0042】請求項3に記載のように、請求項2に記載の構成に加え、磁石2が、ローラー3,3の中心を通り、壁面Wと直交する平面上に設けられているようにすれば、紙Pの下部を持って手前側に引いても、磁石2は壁面Wに最も近い位置にあるので、強い磁着力が得られるようになり、多少乱暴に紙Pを引っ張ってもマグネットホルダーは壁面Wから外れなくなる。
【0043】請求項4記載の発明では、ホルダー本体5を、円筒状のローラー7内に回動自在に取り付けると共に、ホルダー本体5に磁石6を取り付け、ホルダー本体5が磁石6により壁面Wに吸着するようにしたマグネットホルダーとした。
【0044】このようにすれば、紙Pを取り外すために、紙Pの下部を持って手前側に引くと、ホルダー本体5を浮き上がらそうという力が働くが、ホルダー本体5は磁石6の磁着力により掲示板等の着磁可能な場所に引き寄せられているので、紙Pの上をローラー7により転がる。その結果、紙Pの下部を持って手前側に引いてもマグネットホルダーは外れないが、紙Pだけが外れる。さらに、ローラー7が円筒状であるため、紙を押さえる面が多くなり、紙を保持しやすくなるため、小さな紙でも保持できるだけでなく、紙を線状に押さえるため、紙が皺になりにくい使いやすいものとなる。
【0045】請求項5記載のように、請求項4記載の構成に加え、ローラー7が、ホルダー本体5全体を覆う円筒状であり、且つローラー7が不透明体であるようにすれば、ホルダー本体5が見えなくなるので、外観が良くなるだけでなく、ローラー7の外側面に広告や模様を付すことができるようになり、使いやすいものとなる。
【0046】請求項6記載のように、請求項4又は5記載の構成に加え、磁石6がローラー7の回転軸を中心とし、放射方向に複数個取り付けられているようにすれば、着磁可能な面に近づけると、ホルダー本体5がローラー7内で回動し、磁石6が着磁可能な面に向けて回動する角度が少なくなり、マグネットホルダーを取り付けやすくなり、使いやすいものとなる。
【出願人】 【識別番号】000140018
【氏名又は名称】株式会社イモタニ
【住所又は居所】大阪府八尾市東山本新町8丁目15番5号
【出願日】 平成14年2月15日(2002.2.15)
【代理人】 【識別番号】100072213
【弁理士】
【氏名又は名称】辻本 一義
【公開番号】 特開2003−237272(P2003−237272A)
【公開日】 平成15年8月27日(2003.8.27)
【出願番号】 特願2002−38695(P2002−38695)