| 【発明の名称】 |
クリップ |
| 【発明者】 |
【氏名】金川 智将 【住所又は居所】大阪市生野区巽西3丁目1番3号 エーワン化成工業株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】薄型で開口量が小さいクリップとする。
【解決手段】 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 対のU字状挟持片1,1がその両端基部3をそれぞれ連結させて対向し、前記両挟持片1の先端部2の中程からはそれぞれ把持片4が前記基部3に向かう方向に伸びている合成樹脂一体成形品からなるクリップ。 【請求項2】 請求項1記載のクリップを、金型成形により製造する方法において、金型内に上記対のU字状挟持片1,1を平行にして鋳込み、型抜きすることにより、上記基部3の内外面間の収縮度合の差により前記両挟持片1,1の先端部2,2を近づけるようにしたクリップの製造方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術的分野】この発明は、合成樹脂一体成形品からなるクリップに関するものである。 【0002】 【従来の技術】例えば、この種のクリップは図5及び図6に示すように、四角形の金属板をコの字型に基部13で屈曲させて対の挟持片10とし、さらにその挟持片10の一対の先端部11,12を突き合わせてくさび型とする。この先端部11,12には、それぞれ対の把持片14,15が、基部13へ向かう方向に取り付けられており、この一対の把持片14,15に図6の矢印のごとく力を加えることにより、先端部11,12の間に挟んだ紙類Pを掴んだり放したりできる。 【0003】また、実開平5−7061号公報、実開平5−74489号公報等には、樹脂製の種々のクリップが開示されており、それを図7及び図8に示す。 【0004】その図7に示すクリップは、合成樹脂成形品からなって、一対の挟持片16,16をその基部17でU字状に連結したものである。図7の矢印のごとく、一対の挟持片16,16を押し広げながら挟もうとする対象物Pを挟持片16,16の間に挿入し、挿入後は基部17の弾性力によって反矢印方向に対象物Pを保持することができる。図8に示すクリップは、同じく合成樹脂成形品からなって、先後が先端部20と把持部21となる挟持片22の一対を、中程の基部23で結合したものである。その一対の把持部21,21に図8の矢印のごとく力を加えることによって先端部20,20の間に挟んだ対象物Pを掴んだり放したりできる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】従来、図5乃至図6に示すクリップは、くさび型をなす挟持片10の基部13の高さtが大きく、それに密着する一対の把持片14,15が大きく開いて嵩張る問題がある。また、対向する把持片14,15を掴んで先端部11,12の開放を行うが、両把持片が接触するまで先端部11,12を押し広げることが可能であるため、過度な開放操作による挟持片の破損や弾性の劣化がみられた。 【0006】図7に示すクリップは把手部がないため、挟もうとする対象物Pを一対の挟持片16,16の間へ出し入れするのがスムーズでない。 【0007】図8に示すクリップは、一対の挟持片22,22が中程の基部23において結合しているため、先端部20と把持部21の開閉度合がほぼ同じであり、図8の破線のごとく先端部20を大きく開くものとすると把持部21が大きく開いている必要があり、図5,6のクリップと同様に嵩張る問題がある。 【0008】この発明は、以上のようなクリップの過度な開放の防止、薄型化を課題とする。 【0009】 【課題を解決しようとする手段】上記の課題を解決するために、この発明は、一対のU字状の挟持片をその両端基部で連結して対向させ、その先端部の中程から基部に向かって取り付けられた一対の把持片を、挟持片のU字状の中央部を通るようにして対向させ、操作しても挟持片に当たらない形状にしたものである。これにより、この挟持片の基部の厚さを任意に設定しても、対の把持片を自由に接近させることができ、クリップの厚さを薄くすることが可能である。また、一対の把持片を掴んだ際、両者の接触によって先端部の開放量が上限となるので、先端部の過大な開放を回避できる。 【0010】 【発明の実施の形態】一実施例を図1乃至図3に示し、この実施例のクリップKは、一対のU字状の挟持片1,1を、その両端基部3において図3に示すように円弧状に湾曲させてそれぞれを連結し、一対の先端部2,2は対向されている。その一対の先端部2,2の近傍中程からは一対の把持片4がそれぞれ基部3に向かって取り付けられ、その端部は楕円状に拡大されて把手部5が形成され、その把手部5には窪み5aを設けて先端部2を開口させる際に掴み易いようにしている。また、先端部2の接触面にはそれぞれ数本の突条2aが平行に形成され、保持した対象物の滑り止めの役割を果たしている。 【0011】また、図2に示すように挟持片1にU字状の切り欠き部があり、前記一対の把持片4は、切り欠きの中央部を通るようにして対向されており、把持片4及び把手部5は、図3の矢印9に示す方向に近づけても挟持片1に当たらないようになっている。これにより、この挟持片1の基部3の厚さにかかわらず、一対の把持片4,4を接近させてクリップKの厚さを薄くすることが可能である。また、一対の把持片4,4の接触によって先端部2の開放量が上限となるので、先端部2の過大な開放を防ぐことができる。 【0012】ところで、このクリップKは合成樹脂一体成形により製造される。合成樹脂一体成形では、その金型成形の工程において、複雑な形状を有するものは、鋳型を抜き取る際の方向など制約条件が多い。例えば、図3に示すように、挟持片1の間に挟まれたくさび型の空間であるポケット部6や、接近し且つ複雑な形状の接触面を持つ先端部2等は、矢印7で示される方向へは鋳型を抜き取ることができず、これら工程上の制約条件により、コストアップにつながることがある。 【0013】一方、合成樹脂等を用いた金型成形において、素材は鋳込んだ後、温度の降下とともに収縮しながら硬化を開始するが、その収縮率は、使用する素材に応じて一定要件のもと決定される。このとき、基部3のように特に厚みのある部材で湾曲したものにおいては、その曲率の違いにより湾曲部内面側の収縮度合が外面側に比較して大きくなる傾向がある。 【0014】このため、このクリップKの製造に際しては、図3の破線8で示すように、対向する挟持片1を平行の状態で鋳込んだ後、型抜きを行うものである。このように挟持片1が平行な状態では、抜き取り方向に制約が少ないため容易に型抜きが可能となる。さらに型抜き後、素材が完全に硬化するまでの自然収縮を利用して、挟持片1の一対の先端部2が接近し完成形状に形成される。 【0015】また、このクリップKは、図4のように名札等の表示物Aと一体化して使用することが可能である。従来のクリップでは一対の把持片が離れており、そのためクリップが厚くなって、胸に取り付けた名札の表示面が下向きになっていた。このクリップを使用した名札では、上記のように一対の把持片を掴んで近づけても、挟持片に当たらないようにすることでクリップの薄型化が可能となり、表示面が下向きになることがない。 【0016】 【発明の効果】この発明は、以上のように、クリップを構成する部材である挟持片とそれに接続する把持片の形状の改良により、クリップを薄くすることを可能とした。しかも不必要に過大な開放操作による挟持片の疲労を防ぐことができる。 【0017】また、合成樹脂一体成形の際、金型成形が困難である先端部形状の形成を素材の硬化時の自然収縮により可能とし、製造工程を容易にしたものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】594027546 【氏名又は名称】エーワン化成工業株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市生野区巽西3丁目1番3号
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| 【出願日】 |
平成14年2月20日(2002.2.20) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100074206 【弁理士】 【氏名又は名称】鎌田 文二 (外2名)
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| 【公開番号】 |
特開2003−237269(P2003−237269A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月27日(2003.8.27) |
| 【出願番号】 |
特願2002−43606(P2002−43606) |
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