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【発明の名称】 シート類のバインダ用アダプタ及びバインダ
【発明者】 【氏名】長谷川 正規

【要約】 【課題】バインダが備える綴じ形態とは独立した形態でバインダにシート類を綴じることができるバインダ用アダプタを提供する。

【解決手段】バインダ用アダプタ20は、シート類を綴じるバインダに取り付けられる取り付け部22と、シート類を保持可能な綴じ部24とを備える。このバインダ用アダプタ20をバインダに取り付けることにより、バインダ用アダプタの綴じ部24の軸部30によってバインダにシート類を綴じることができる。したがって、バインダの綴じ形態とは独立した綴じ形態でシート類を綴じることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】シート類を綴じるバインダに取り付けられる取り付け部と、シート類を保持可能な綴じ部とを備える、バインダ用アダプタ。
【請求項2】前記取り付け部は、前記バインダに備えられておりシート類の連結用穴に通される保持軸部に、取り付け可能に形成されている、請求項1に記載のアダプタ。
【請求項3】前記綴じ部は、シート類の連結用穴に通されてシート類を係止する軸部を備える、請求項1又は2に記載のアダプタ。
【請求項4】シート類の連結用穴に通されてシート類を保持する保持軸部を有し、この保持軸部に取り付けらる取り付け部と、シート類を保持可能な綴じ部とを有するアダプタを備える、バインダ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、シート類を綴じる部材に関し、特に、ルーズリーフなど端縁に沿って孔を有するシート類を綴じる部材に関する。
【0002】
【従来の技術】ルーズリーフやクリアホルダ、アルバムなどのシート類は、端縁に沿って複数の穴が設けられて、この穴にバインダに備えられた軸が通されることで1つに綴じられる。シート類を綴じるバインダは、例えば、綴じられるシート類の前面、後面及び厚み部分を被覆する表紙部と、シート類の穴に通されるリング、棒などの軸部を有するバインダとを備えている。シート類への穴の設け方は、日本では穴の大きさ、形状や間隔などが規格化されており、例えば、2個、4個、20個、26個、30個の穴を設けたものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、シート類の大きさや穴の設け方は様々であるため、シート類の穴の位置とバインダの軸部の位置とが一致せず、綴じられないことがある。例えば、同じA5サイズのバインダとルーズリーフであっても、2つの穴を有するルーズリーフは、20個の軸部を備えるバインダには綴じることができない。また、複数種類のシート類を1つに綴じる場合には、穴どうしの間隔が大きいシート類に合わせてバインダを選択しなければならないため、より多くの穴を備えるシート類の保持強度や安定度を確保できない場合がある。
【0004】そこで、本発明では、バインダが備える綴じ形態とは独立した形態でバインダにシート類を綴じることができるバインダ用アダプタを提供することを課題とする。また、併せて、2以上の綴じ形態でシート類を綴じることができるバインダを提供することを課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、本発明では、シート類を綴じるバインダに取り付けられる取り付け部と、シート類を保持可能な綴じ部とを備えるバインダ用アダプタを提供する。この発明によれば、バインダ用アダプタをバインダに取り付けることにより、バインダ用アダプタの綴じ部を用いてバインダにシート類を綴じることができる。したがって、バインダの綴じ形態とは独立した綴じ形態でシート類を綴じることができる。また、前記取り付け部は、前記バインダに備えられておりシート類の連結用穴に通される保持軸部に、取り付け可能に形成されていると、アダプタのバインダへの取り付けが容易である。また、アダプタをバインダの保持軸部に取り付けた状態で、バインダの保持軸部とアダプタの綴じ部の両方にシート類を保持できる構成とすることが可能となる。また、前記綴じ部は、シート類の連結用穴に通されてシート類を係止する軸部を備えると、綴じられるシート類に合わせた数の軸部を備えるアダプタを用いることで、連結用穴を備えるシート類をより大きな保持強度で閉じることができる。また、本発明では、シート類の連結用穴に通されてシート類を保持する保持軸部を有し、この保持軸部に取り付けらる取り付け部と、シート類を保持可能な綴じ部とを有するアダプタを備えるバインダを提供する。このバインダは、バインダの保持軸部と、保持軸部に取り付けられたアダプタの綴じ部の2種類の部位でシート類を保持することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。図1に、本発明の第1の実施形態に係わるバインダを示す。バインダ1は、シート類を綴じて冊子状にまとめる部材である。バインダ1は、表紙部3と本体部10とアダプタ20とを備えている。
【0007】ここで、本明細書においてシート類とは、シート状に形成されている部材で、文房具、情報蓄積体、あるいは、これらを収納するホルダなどを含む。例えば、印刷物、写真、コピーなどの紙類を挙げることができ、ルーズリーフなど端縁に所定の間隔で連結用穴が設けられている紙類と連結用穴を備えない紙類の両方が含まれる。また、下敷き、ものさしなどの文房具に形成され、端に沿って連結用穴が設けられたプラスチック製のシート状部材も含まれる。さらに、写真、CDやFDなどのディスク類、名刺、磁気カードなどのカードを収容するためのホルダ類や、ゴム製、金属製、木製など種々の材料から形成されたシート状部材を含むことができる。
【0008】表紙部3は、綴じられたシート類の外面を被覆するシート状部材である。表紙部3は、前表紙部5と後ろ表紙部7とを備える。また、表紙部3は、図1に示すように、綴じられるシート類の厚み方向を被覆する背表紙部9を備えていても良い。本実施形態の表紙部3は、図1に示すように、1枚のシート状部材に折り目がつけられて前表紙部5、背表紙部9、及び後ろ表紙部7が一体に形成されている。なお、表紙部の各部分はそれぞれ別体に形成されて、本体部又は他の部材によって一体化されても良い。
【0009】本体部10は、表紙部3の内側に設けられている。本体部10は、表紙部3の前表紙部5と後ろ表紙部7との間にシート類を保持できる種々の部位に設けることができる。本実施形態では、図1に示すように、背表紙部9に取り付けられている。
【0010】本体部10は、シート類を綴じる部材である。本体部10は、公知の綴じ機構を備える種々の形態に形成することができる。本体部10は、例えば、積み重ねられたシート類の両外面を挟みつける押え部材を有していても良い。好ましくは、本体部10は、シート類の一端縁に設けられる連結用穴に通される保持軸部を備える形態とされる。本実施形態の本体部10は、図1に示すように、背表紙部9に沿って延びており、複数の開閉自在な環状部材で形成された保持軸部14を備えている。
【0011】本体部10は、長手方向に沿って平行に延びる一対の可動部材17,18によって形成されている。可動部材17,18は、それぞれ板状に形成された基部12a,12bと、基部12a,12bから突出する保持軸部14a,14bとを備えている。保持軸部14a,14bは、円弧状の軸状に形成されている。保持軸部14a,14bは、互いの先端が当接すると閉環を形成するように設けられている。また、つまみ19a,19bが、基部12a,12bの両端部に保持軸部14a,14bと同様の方向に突出して形成されている。
【0012】可動部材17,18は、基部12a,12bの長手方向の端部で、互いに回動できるように連結されている。可動部材17,18は、回動によって保持軸部14a,14bが当接して閉環を形成する閉位置と、保持軸部14a,14bが離間されて開環に形成される開位置との間を移動可能とされている。また、可動部材17,18は、すくなくとも閉位置に安定に保持されるように設けられている。本実施形態では、可動部材17,18は、板ばね16によって、閉位置と開位置のそれぞれに付勢されるようになっており、閉位置及び開位置に安定に配置可能となっている。板ばね16は、基部12a,12bの下側をわたって設けられており、両端部が、基部12a,12bの長手方向の外側の端部に係止されている。
【0013】アダプタ20は、本体部10に取り付けられて、本体部10とは独立した綴じ形態でシート類を綴じる部材である。アダプタ20は、本体部10に取り付けられる取り付け部22と、シート類を保持する綴じ部24とを備える。
【0014】取り付け部22は、本体部10に取り付けられる部分である。取り付け部22は、本体部10に対して取外し可能に形成されていることが好ましい。取り付け部22は、本体部10のどの部分に取り付けられても良いが、保持軸部を備えるバインダに対しては、保持軸部に取り付け可能であることが好ましい。
【0015】取り付け部22の形状は、特に限定されない。保持軸部に取り付け可能な取り付け部は、保持軸部に通されたり、挟んだり巻き付いたりして保持軸部に係止する形状に形成することができる。具体的には、保持軸部に通される開孔や溝部を備える部材や、保持軸部に弾性変形して係止する弾性部材とされる。
【0016】保持軸部に取り付けられる取り付け部では、保持軸部の少なくとも一部に係止すれば良く、好ましくは2以上の保持軸部に取り付けられるように形成される。また、取り付け部は、複数の開孔や溝部、弾性部材などの係止部分の間隔を調節可能に設けられても良い。取り付け部の開孔、溝部や弾性部のうちの少なくとも一部が取外し可能に設けられていても良い。このような取り付け部では、種々のバインダに取り付けることが可能となっている。
【0017】本実施形態の取り付け部22は、図1〜3に示すように、複数の開孔26を備える板状部28を有している。開孔26は、本体部10の保持軸部14の軸の数より少ない数だけ形成されている。
【0018】綴じ部24は、シート類を綴じる部分である。綴じ部24は、公知のバインダに設けられるシート類を綴じる機構と同様の機構を有することができる。綴じ部24は、例えば、積み重ねられたシート類の両外面を挟みつける押え部材とすることができる。好ましくは、綴じ部24は、シート類の一端縁に設けられた連結用穴に通される複数の保持軸部を備える。具体的には、綴じ部24は、対を成す部材で形成され、少なくとも一方が移動可能に形成される。対を成す部材は、常に一体に形成されても良いし、分離可能に形成されて一体化によってシート類を綴じる部材としても良い。
【0019】綴じ部24は、シート類の端縁に形成される連結用穴に通される軸部を備えることが、好ましい。軸部の形状は、特に限定されず、リング状、直線状又は曲線状の軸線を備える棒状部材または板状部材などに形成することができる。綴じ部24に軸部を設ける場合、2以上の軸部が所定の間隔で設けられることが好ましい。また、取り付け部22の開孔26などと同様、綴じ部24はアダプタ20の長手方向に沿って移動可能に設けられても良い。また、軸部の少なくとも一部を取り外し可能に設けても良い。
【0020】本実施形態の綴じ部24では、図1,2に示すように2つの軸部30を設けた。綴じ部24は、図2,3に示すように、取り付け部22の板状部28から延長された基板部32を有し、基板部32に回動可能に固定された開閉部材36を備えている。2つの軸部30は、それぞれ、基板部32に一体に設けられた固定軸部34と、開閉部材36に設けられた開閉軸部42とを備えている。
【0021】基板部32は、取り付け部22の板状部28と同一平面を成す板状部分である。固定軸部34は、半円に相当する円弧状の軸部であり、基板部32の取り付け部22と反対側の端部付近から上方に突出して形成されている。
【0022】開閉部材36は、支持部38と、操作部40と開閉軸部42とを有している。支持部38は、板状に形成されており、基板部32の長手方向に沿って延びる端部が基板部32にヒンジ構造によって回動可能に連結されている。操作部40は、支持部38のヒンジ構造と反対側の端部から、支持部38に対して所定の角度に屈曲されて、取り付け部22側に延びる板状部分である。開閉軸部42は、支持部38と操作部40とによって形成される屈曲部から取り付け部22と反対の側に突出して延びる円弧状の軸部である。開閉軸部42は、固定軸部34に対応する位置に設けられている。
【0023】開閉部材36は、ヒンジ構造によって、開閉軸部42が固定軸部34に当接して閉環を形成する閉位置(図2参照)と、開閉軸部42が固定軸部34から離間されて開環を形成する開位置(図3参照)との間を移動可能とされている。開閉部材36は、閉位置に安定に保持されるように設けられる。本実施形態では、基板部32と開閉部材36の支持部38との間に付勢手段としてのコイルばね44が設けられている。コイルばね44は、開閉部材36を閉位置に付勢する。
【0024】次に、本実施形態のバインダ1を用いる方法について説明する。まず、表紙部3に設けられている本体部10の可動部材17,18のつまみ19a,19bを挟んで、可動部材17,18を開位置に配置する。そして、保持軸部14bに、アダプタ20の取り付け部22の開孔26を通す。その後、可動部材17,18を閉位置に配置して保持軸部14a,14bを閉環状にすることで、本体部10へのアダプタ20の取り付けが完了する。
【0025】アダプタ20へシート類を綴じるには、まず、綴じ部24の開閉部材36の操作部40を押して、開閉部材36を回動させ、軸部30を開環状態にする。この状態で、固定軸部34にシート類の穴を通させることができる。その後、操作部40の押圧を開放することで、開閉部材36がコイルばね44の付勢によって閉位置に配置され、軸部30が閉環に形成される。これにより、シート類を良好に保持して綴じることができる。
【0026】アダプタ20が取り付けられるバインダ1の本体部10に、シート類を保持させることもできる。この場合は、本体部10の可動部材17,18を開位置に配置して保持軸部14を開環状態にし、シート類の連結用穴に保持軸部14を通させる。そして、可動部材17,18を閉位置に配置して保持軸部14を閉環状態にする。シート類は、アダプタ20の奥又は手前のどこにでも綴じることができる。
【0027】このバインダ1によれば、簡単な構成のアダプタ20を、予め固定されている本体部10の保持軸部14に簡易に取り外しできる。そして、アダプタ20を取り付けることで、アダプタ20の有する綴じ形態でバインダ1にシート類を綴じることができる。
【0028】また、本発明に係るアダプタの別の実施形態について、図4〜7を参照して簡単に説明する。図4に本発明の第2の実施形態に係わるアダプタ50を示す。図4に示すアダプタ50は、綴じ部54と、綴じ部54に対してスライドによって位置切替え可能に設けられた取り付け部52とを備える。取り付け部52は、バインダの保持軸部を挿通可能な1つの開孔56を備える2つの板状部58を有しており、板状部58は長軸状の連結部60を介して所定の間隔をあけて一体化されている。連結部60は、長手方向に延び、板状部58と反対側に突出する凸部60aを備えている。
【0029】綴じ部54は、20個の軸部を備える基礎部材63と、6個の軸部を備える着脱可能な付属部材65とを備える。基礎部材63及び付属部材65の軸部の構成は、第1の実施形態と同様であるので説明を省略する。基礎部材63は、長手方向に沿って延びる連結部66を備えている。連結部66の長手方向の中央部分には、凹部66aが設けられている。凹部66aは、取り付け部52の連結部60の凸部60aが係合可能に形成されている。また、基礎部材63の図示しない長手方向の一端部に同様の長手方向に延びる凹部が形成されている。付属部材65も同様に連結部68を有しており、連結部68の軸部側の端部に長手方向に沿って延びる凸部68aを備えている。凸部68aは、図示しない基礎部材63の長手方向の端部に形成された凹部に係合可能とされている。
【0030】取り付け部52と付属部材65とは、それぞれ基礎部材63の連結部60に沿ってスライドによって移動可能となっている。また、取り付け部52と付属部材65とは、公知の手段によって、それぞれ基礎部材63の連結部66における所定の位置に固定可能とされている。
【0031】このアダプタ50では、基礎部材63に付属部材65を取り付けることによって、A5サイズに対応する20穴タイプからB5サイズに対応する26穴タイプに切り替えることができる。取り付け部52を基礎部材63に対してスライドさせることによって、取り付け部52の位置を綴じ部54の長手方向において常に中央に位置するように切り替えることができる。
【0032】また、図5に本発明の第3の実施形態に係るアダプタ72を備えるバインダ70を示す。バインダ70は、表紙部3を備えない他は、第1の実施形態のバインダ1と同様であるので、説明は省略する。アダプタ72は、同一平面上に配列された複数の閉環リング76を備える取り付け部74と、第1の実施形態と同様の綴じ部78とを備えている。取り付け部74は、本実施形態では4つの閉環リングを備えており、バインダ70の一直線状に配置された複数の保持軸部79に対して3つおきの保持軸部に対応する間隔で設けられている。
【0033】また、図6に本発明の第4の実施形態に係るアダプタ80を示す。アダプタ80は、平行に配列された2本の長軸部84,85を備える取り付け部82を備えている。この取り付け部82は、2本の長軸部84,85を接続する接続部位86を備えており、この接続部位86と2本の長軸部84,85との間に溝部88が形成されている。溝部88は、バインダの保持軸部を通せる幅に形成されている。また、アダプタ80の綴じ部89は、第1の実施形態の本体部10と同様な構成であるため、説明は省略する。
【0034】アダプタ72及び80のように、取り付け部74,82がバインダのより長い範囲に固定される形態では、アダプタ72,80がバインダに対して安定に取り付けられる。また、アダプタ80のように、溝部88を備える構成では、より少ない数の溝部88でバインダのより多くの保持軸部に係止させることができる。すなわち、バインダに取り付けたときの安定性を確保しつつ、より単純な構成の取り付け部82でアダプタ80を形成することができる。
【0035】さらに、本発明に係る第5の実施形態のアダプタ92を備えるバインダ90を図7に示す。バインダ90は、表紙部3を備えない他は第1の実施形態のバインダ1と同様であるため、説明は省略する。図7に示すアダプタ92は、弾性部材によって形成された取り付け部94と、重ね合わされたシート類の両外側を挟み付ける押え部を有する綴じ部96とを備える。取り付け部94は、保持軸部の外周に巻き付いて係止する一対の板ばね部材98を備える。板ばね部材98は、保持軸部に係止される端部側が、互いに対向する方向に湾曲している。
【0036】綴じ部96は、積み重ねた複数のシート類の両外側に配置されてシート類を挟み付ける一対の押え部材100,102を備える。上側押え部材100は、下側押え部材102に対して、公知の方法で押え部材間の距離が大きくなる離間位置と、下側押え部材102に向かって付勢される綴じ位置とに配置切替え可能に設けられている。すなわち、軸部104を中心に下側押え部材102に対して回動するレバー106と協働するように取り付けられており、レバー106と上側押え部材100との間にコイルばね108が設けられている。上側の押え部材100は、図7に示すレバー106が下側にたたまれた綴じ位置では、コイルばね108によって、下側押え部材102に向かって付勢される。
【0037】取り付け部94に弾性部材を用いる形態では、保持軸部に沿ってアダプタが移動することが抑制されるため、アダプタの綴じ部に通されたシート類を綴じ部に対して移動させることが容易である。なお、弾性部材の他の形態としては、保持軸部を巻き込む形状の溝部を備えるゴム状部材を挙げることができる。本実施形態のように取り付け部94に板ばね部材98を用いる形態では、特に調節機構を設けることなく、バインダの保持軸部の間隔に合わせて係止可能に形成することができる。また、綴じ部96が重ねられたシート類の両外面を挟みつける形態では、シート類の端縁に形成される穴の形態やシート類の大きさ、形状に係らず、種々のシート類を綴じることができる。
【0038】これらの実施形態のアダプタは、アダプタの取り付け部がバインダの保持軸部に通される形状で、かつ取り付け部が保持軸部の軸の長さより小さい厚みに形成されている。このため、アダプタが取り付けられているバインダにシート類を保持させることができ、1つのバインダに、バインダの有する綴じ形態及びアダプタの有する綴じ形態で、シート類を綴じることができる。このため、穴数の異なるシート類や大きさの異なるシート類を、それぞれ良好に保持して1つに綴じることができる。例えば、20穴のA4書類を綴じるのに好適なバインダ1に、レギュラーサイズの写真用アルバムを閉じるのに好適なアダプタを取り付けて利用することにより、書類とアルバムとを1つのバインダに良好に綴じることができる。
【0039】また、これらのアダプタを1つのバインダに対して、複数設けることもできる。この形態では、より多くの綴じ形態で1つのバインダにシート類を綴じることができる。あるいは、同様の又は異なる綴じ形態のアダプタを複数用いることで、シート類等の整理及び利便を図ることもできる。例えば、項目ごとにシート類を1つのアダプタにまとめて綴じることで、アダプタごとバインダから取り出して、所定の項目のみを閲覧等することができる。また、アダプタごと取り出した書類は、アダプタによって綴じられているため、シート類がばらばらにならず、利用しやすい。特に、アダプタが軸部を備える形態では、アダプタの綴じ部に対してシート類が回動可能に保持されているため、シート類の閲覧がしやすい。さらに、図1〜7に記載のアダプタは、綴じられるシート類に対して平行となる外面部(図1〜7では各アダプタの下面を構成する外面)を有しているため、机上などに安定に載置することができる。
【0040】なお、本発明に係るバインダの形状については、上記実施形態に限定されず、公知の種々の形態とすることができる。また、本発明に係るバインダ用アダプタにおける綴じ部についても、公知の綴じ形態を取り得る。さらに、本発明にかかるバインダについて、アダプタを用いずにシート類を綴じることもできることは、言うまでもない。
【0041】
【発明の効果】本発明では、バインダが備える綴じ形態とは独立した形態でバインダにシート類を綴じることができるバインダ用アダプタを提供することができる。また、2以上の綴じ形態でシート類を綴じることができるバインダを提供することができる。
【出願人】 【識別番号】501099840
【氏名又は名称】長谷川 正規
【出願日】 平成14年1月22日(2002.1.22)
【代理人】 【識別番号】100064344
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 英彦 (外2名)
【公開番号】 特開2003−211885(P2003−211885A)
【公開日】 平成15年7月30日(2003.7.30)
【出願番号】 特願2002−13284(P2002−13284)