| 【発明の名称】 |
カードリング |
| 【発明者】 |
【氏名】中山 昌幸 【住所又は居所】大阪府大阪市城東区今福南3丁目1番51号 ニチレイマグネット株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】カードリングのカード等を装着したり取り外すための開口部の開口及び封鎖構造において、カードリングを指の力で広げて保持したり開口封鎖部材をカードリングから突出させること無く、開口及び封鎖の操作がスムーズに行え、しかも確実な結合のできるものとする。
【解決手段】カードリング1は開口部4を有する円形状の内リング2及び外リング3で構成され、内リング2の外周面に形成された凹状部5に外リング3の内周面に設けた凸状部6を強制嵌合にて回動可能に取り付ける。なお、両リング間にはクリック感触を有する係止構造を搭載し、開口位置及び封鎖位置の位置決めができるようにすることもできる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】端部が開口した内リング及び外リングからなり、これら二つのリングは相互の開口部を封鎖すべくリング形状に沿って回動可能に結合されていることを特徴とするカードリング【請求項2】内リング及び外リングは回動可能な凹凸嵌合により結合されており、内リングに形成された係止突起又は係止溝部と外リングに形成された係止溝部又は係止突起の嵌合により相互の開口位置同士で係止可能としたことを特徴とする請求項1に記載のカードリング【請求項3】内リング及び外リングは回動可能な凹凸嵌合により結合されており、内リングに形成された係止突起又は係止溝部と外リングに形成された係止溝部又は係止突起の嵌合により相互の開口位置を封鎖した状態で係止可能としたことを特徴とする請求項1または2に記載のカードリング |
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、主に暗記等の学習用に使用するカード類や他の各種用途に使用するカード類を多数綴り止めるのに用いられるカードリングに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来から、この種のカードリングは多くの考案や発明が成されると共に実施されてきており、最近は特に製作が容易で廉価とすることができる樹脂製の物が多用されている。なお、これらの樹脂製のカードリングは金属製のものと比較し強度や耐久性に劣ることが知られているため、結合を確実とするために各種の改良が成されており、例えば実開昭61−47681号公報に示されるカードリングにおいては係合する両端部の嵌合形状をより確実となるように改良し、実公昭62−12634号公報に示されるリングにおいては別体の筒状の継手部材を一方の端部に回動可能に取り付け、該継手部材内に他方の端部を近接させるように挿入した状態で継手部材を回動操作することにより確実に連結する構造が開示されている。しかしながらこれらのカードリングは、その両端部を直接結合或は近接させて連結する構造のため、カードを装着したり外す際に両端部を指の力で強制的に広げて保持しなければならない不便さがあり、連結操作も注意して行わなければならない不都合も生じていた。なお、従来からカードリングの着脱用の開口部をヒンジ構造の開口封鎖部材で引っかけて止めるタイプのカードリングも知られており、この場合は開口状態を指の力で維持する必要はないものの、開口封鎖部材の着脱操作がしにくく、しかもカードリングから突出するため、カードリングを装着したり外す際に指等に引っかかったりして邪魔になる不都合を具備していた。 【000】 【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明はこれらの不都合を解消すべく、カードの装着や取り外しの操作がカードリングを指の力で強制的に開いて維持したり開口封鎖部材をカードリングから突出させることなくスムーズに行え、両端部の結合も確実に行うことができるカードリングを提供することを目的とする。 【0003】 【課題を解決するための手段】課題を解決するために鋭意検討した結果、本発明はカードリング形状に沿った回動操作を基本に考えればこれらの課題を解決可能であることを究明したものであり、端部が開口した内リング及び外リングからなり、これら二つのリングは相互の開口部を封鎖すべくリング形状に沿って回動可能に結合されているカードリングを想到するに至った。この構成によれば、カードを装着あるいは取り外す際の操作が、カードリングを指の力で無理に開いたり開口封鎖用の部材をカードリングから突出させること無く、カードリング内でスムーズに行うことができる。これらの内リング及び外リングは回動可能な凹凸嵌合により結合されており、内リングに形成された係止突起又は係止溝部と外リングに形成された係止溝部又は係止突起の嵌合により相互の開口位置同士で係止可能な構成とすれば、リング形状が持つ特性を有効に利用して両部材の結合及び回動ガイドを簡単且つ確実に構成することができると共に、開口位置での係止も連動した回動操作の一環としてスムーズに且つ簡単な構成でありながら確実に行うことができる。また、開口状態がリング部材間で確実に維持できるため、開口を維持するために指の力を要することはなく、また、開口の封鎖部材を外部に突出させることもないのでカードの装着や取り外しを簡単に行うことができる。また、内リング及び外リングは回動可能な凹凸嵌合により結合されており、内リングに形成された係止突起又は係止溝部と外リングに形成された係止溝部又は係止突起の嵌合により、相互の開口位置を封鎖した状態で係止可能な構成とすれば、上述の開口維持同様に開口位置の封鎖状態の維持を簡単な構成でありながら簡単な操作で確実に行うことができる。 【0004】 【発明実施の形態】本発明におけるカードリングは、開口部を有する内リング及び外リングで構成され、これら二つのリングは相互の開口部を封鎖すべくリング形状に沿って回動可能に結合されており、内リングの開口部と外リングの開口部を一致させればカードリングへのカードの装着及び取り出しが可能となり、内リング及び外リングを相対的に回動すれば開口部が封鎖されることを特徴とするものであり、以下原理構造である第1の実施例に基づき詳細に説明する。 【0005】図1(a)〜(c)は第1の実施例を示す。本実施例におけるカードリング1は、図1(a)の平面図に示すように約5mm程度の開口部4を有する外径約28mm,内径約20mm,断面直径約4mmの切り欠き付きの円形リングであって、合成樹脂製の円形の内リング2及び外リング3にて構成され、図1(b)のA−A拡大断面図に表すように内リング2は、断面が半円状に形成されると共に外周面には凹状部5が全周に設けられ、外リング3は断面が半円状に形成されると共に内周面には凸状部6が全周或は断続状に設けられていて、両者が強制嵌合により組み合わさった時に断面形状が略円形となる状態で任意の位置まで回動可能に結合されている。(図1(c)参照) なお両リングの結合部は、開口位置や閉鎖状態を維持しやすいように若干摩擦抵抗が起こりやすいような表面状態や、寸法設定するのが好ましい。また、本実施例における上記内リング2に設けた凹状部5及び外リング3に設けた凸状部6は、それぞれ対向する部材側に設けて逆の嵌合構造としても良く、材料も合成樹脂に限らず適宜の材料で実施することができる。 【0006】このカードリング1にカードKを取り付ける手順は図2(a)〜(d)に示すように、先ず、内リング2の開口部4aと外リング3の開口部4bを一致させた状態で、複数に重ねたカードKの先端部を挿入する。((a)参照) 次に、カードリング1の露出している両リングが結合した端面へ、カードKに形成された取り付け孔Dを通して、カードKをカードリング1に収納していく。多数のカードを収納する場合は同様な手順を繰り返し行う。((b)参照) 所定量のカードKを収納した状態で(c)に示すように指Fで内リングを回動させる等して内リング2と外リング3を相対的に回動させれば、夫々の開口部4a,4bの位置がずれることにより、開口部は封鎖されカードが取り出し不能に収納される。((d)参照) なお、本実施例においては開口部4を下方に位置するように表しているが、これは本実施例を含む各実施例の説明を統一しやすくするための措置であって、実際は操作しやすい適宜な位置で行うことが好ましい。また、カードの取り出しは上記手順の反対に行えば良い。 【0007】本実施例によれば、内リング2と外リング3の開口部を合わすだけで、カードの装着が可能となり、内リング2と外リング3を相対的に回動するだけで開口部4は閉鎖するので、操作が簡単で確実にカードの収納ができる。 【0008】図3〜図7は、本発明の第2の実施例を示す。本実施例は、第1の実施例における内リング及び外リング間に係止構造を取り入れたことを特徴とするものであり、カードリング11は図3(a)の平面図に示すように開口部14を有する内リング12及び外リング13で構成される。内リング12は、図4(a)で表す平面図のD−D断面図である図4(b)に示すように断面略半円形状であって外周面には全周に凹状部15が形成されており、該凹状部15の中間にはE−E断面図である図4(c)に示すように開口部14aとの対称位置に半円状の係止突起17が形成されている。なお、開口部14aの近傍には図5のように凹凸状の滑り止め18,18を設けると回動操作がしやすくなる。この滑り止めは、本形状に限らず、単にシボ状としたり、格子状凹凸とする等適宜の形状で実施しても良い。外リング13は、図6(a)の拡大平面図及びF−F断面図である図6(b)に示されるように、断面は略半円形状でありその内周面には凸状部16,16が形成される。そして、その中間部には開口部14bの対称位置に開口位置用の係止溝部19aが設定され、所定角度α(本実施例では50°)振った位置には、左右に封鎖位置用の係止溝部19b,19cが設定されている。なお、各係止溝間には後述する上記内リング12の係止突起17が回動した際の逃げ部20,20’が設けられており、該逃げ部20,20’と各係止溝部との境界はリブ20a,20b,20c,20dで仕切られている。これらのリブは各係止溝部の位置決めの役割と、上記内リング12の係止突起17が各係止溝部に係止される際に乗り越えてクリック感触を与える役割を兼ねており、半円形や適度のコーナーアールを有する角状の突起が用いられる。 【0009】内リング12と外リング13を取り付けるには、内リング12に設けられた係止突起17が外リングに設けられた各係止溝部19a,19b,19c及び逃げ部20,20の何れかに合う状態で、図3(a)のB−B拡大断面図である図3(b)に示すように、内リング12の凹状部15に外リング13の凸状部16を強制的に嵌め込む。ここで、内リング12と外リング13の各開口部14a,14bが一致して取り付けられたとすると、図3(c)に示す状態となる。即ち、内リング12の係止突起17は外リング13の開口位置用の係止溝部19aに嵌合した状態で回転方向の係止がなされている。この状態で内リング12を時計廻り方向に回転させると、その係止突起17は外リング13のリブ20cを乗り越え、逃げ部20を移動し、さらにリブ20dを乗り越えて封鎖位置用の係止溝部19bに至ると共に凸状部16の端面に当接して回動が停止する。(図7(a)参照) この位置において内リング12の開口部14aは、外リング13の開口部14bを通り過ぎているためカードリング11の開口部14は封鎖される。また、上記係止突起17はリブ20dにより逆戻りが阻止されているため、自動的に戻ることは無く封鎖状態が維持される。また、内リング12を反時計廻り方向に回動させると、時計廻りと同様な過程を経て図7(b)に示すように係止突起17はリブ20a及び凸状部16の端面で形成された封鎖位置用の係止溝部19cに逆戻りが阻止された状態で維持され開口14が封鎖される。これらの回動操作においては、係止突起17が各リブ20a,20b,20c,20dを乗り越える際にクリック感触が生じるため、使用者は視覚と共に感触によって容易に位置状態を認識することができる。 【0010】本実施例においては、開口位置で内リング12及び外リング13の回動を係止可能となっているので開口状態が安定しており、カード等の装着や取り外しがしやすく、また封鎖位置においても各リングが逆戻りしないように係止されているのでカードの装着状態が確実に維持できる。なお、本実施例は開口位置及び封鎖位置でいずれも両リングの係止が可能となっているが必要によって開口位置のみの係止構造及び封鎖位置のみでの係止構造としても良い。その場合は、外リング13における各リブのうち前者は20a及び20dを削除し、後者は20b及び20cを削除すれば可能となる。この場合は、係止突起17や各リブの磨耗が少なくなると共に係止位置が明確となる利点がある。また、本実施例においては、係止突起17及び開口位置用の係止溝部19aを各リングの開口部の対称位置に設けたが、そこからずれた位置に設けても問題がなく、図8(a)及びそのG−G拡大断面である(b)に示すように本実施例とは異なり外リング13’に凹状部15’及び係止突起17’を設けて内リング12’もそれに対応させ、内リング12’及び外リング13’の各嵌合関係を本実施例と逆に設定しても実施することができる。 【0011】図9〜図12は第3の実施例を示す。この実施例は、第2の実施例における係止突起及び係止溝部をカードリングの開口部近傍に設置したこと及び係止突起及び係止溝部を夫々2箇所に設けたことを特徴とするものである。カードリング21は、図9(a)の平面図に示すように開口部24を有する内リング22及び外リング23で構成され、見かけ上はこれまでの実施例と変わらないがH−H拡大断面図である図9(b)及びI−I断面図である図9(c)に表されるように係止構造が開口部24近傍に設けられている。即ち、外リング23は、図10(a)の平面図及びJ−J断面図の図10(b)及びK−K断面図の図10(c)に表されるように、開口部24bを有する円形リング状であって、断面は略半円形で、内周面には全周に凹状部25が形成されており、該凹状部25における開口部24b近傍に所定角度β(本実施例では26°)の位置に係止突起27a,27bが形成されている。また、内リング22は、図11(a)の拡大平面図及び図11(b)の拡大正面図及びL−L断面図である図11(c)に表されるように、開口部24aを有する円形リング状であって、断面は略半円形で、外周面には全周に凸状部26が形成されており、該凸状部26における開口部24a近傍の所定角度βの位置に、上記外リング23の係止突起27a、27bが嵌合する係止溝部29a,29bが設定されている。なお、係止溝部29a,29bの外側には後述する外リング23内を回動したとき、外リング23の係止突起27a又は27bの回動の弊害とならないような逃げ部30,30’が設定されており、上記係止溝部29a,29bと該逃げ部30,30’の境界部及び係止溝部29a,29bと開口部24a間に第2の実施例で述べたのと同様な作用効果をもつリブ30a,30b,30c,30dが形成されている。 【0012】そして、内リング22及び外リング23を図9(b)に示すように強制嵌めにて取り付け各開口部を合わせると、図9(c)に表すように外リング23の係止突起27a及び27bは、内リング22のリブ30aと30b間に形成された係止溝部29a及びリブ30cとリブ30d間に形成された係止溝部29bに回動を阻止された状態で維持される。この状態で内リング22を時計廻り方向に回動させると、最初に内リング22のリブ30bと30dが、外リング23に設けられた係止突起27a及び27bを乗り越え、更に回動させると図12(a)に示すように内リングのリブ30cが外リング23の係止突起27aを乗り越えて係止溝部29bに至り、更に、該外リング23の係止突起27aに内リングのリブ30dが当接すると共にもう一つの係止突起27bに内リング22の凸状部26の端部が当接して回動が停止する。この状態は、内リング22が外リング23の開口部24bを内側から覆い、しかも内リング22のリブ30cが外リング23の係止突起27aによって逆方向の回動を阻止されているため、カードリングの封鎖状態を維持することができる。また、内リング22を反時計廻り方向に回動させた場合も時計廻りと同様な過程を経て、図12(b)に示すように内リング22は、外リング23の開口部24bを封鎖した状態で、その係止溝部29aが外リング23の係止突起27bに嵌合して逆回動しないように維持される。なお、本実施例においても図13(a)及びM−M拡大断面図である図13(b)に示すように、内リング22’に凹状部25’を有する断面形状とすると共に係止突起27a’及び27b’を形成し、外リング23’をそれに対応させて、内リング22’と外リング23’の嵌合関係を本実施例と逆に設定しても実施することができる。 【0013】本発明は、上記実施例に限らず各種の変形をさせての実施が可能である。例えば第2の実施例においては開口部と対称位置に係止突起及び係止溝部を形成したがこの係止構造を開口部近傍に設けたり、第3の実施例における係止突起及び係止溝部を開口部との対称位置に設けることも可能である。また、内リングと外リングを嵌め合わせた断面形状は、本実施例ような円形以外の形状で実施しても良い。また、第2の実施例に示した滑り止め(図5における18等)は、他の実施例に用いることができる。なお、本実施例は比較的小型のカード類に適応するようになっているが、比較的大型のカードやプレート類に用いても良いのは言うまでもなく、各リングは断面形状に寸法的余裕があれば1部材で無く複数部材で構成して実施しても良い。その場合は、内リング及び外リングの取り付けは、回動可能であれば適宜の位置及び構造で実施することができるし、係止構造も変形して実施しても良い。 【0014】 【発明の効果】本発明は、端部が開口した内リング及び外リングを相互の開口部を封鎖すべくリング形状に沿って回動可能に結合する構成としたので、カードの装着や取り外しの操作がカードリングを指の力で強制的に開いて維持したり開口封鎖部材をカードリングから突出させることなくスムーズに行え、更にカードリングの開口部も確実に閉鎖することができる利点がある。なお、開口位置及び閉鎖位置で係止できる構造を搭載した場合は、係止位置の認識がしやすくなると共に係止状態をより安定したものとすることができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000110893 【氏名又は名称】ニチレイマグネット株式会社 【住所又は居所】大阪府大阪市城東区今福南3丁目1番51号
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| 【出願日】 |
平成14年1月25日(2002.1.25) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−211881(P2003−211881A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月30日(2003.7.30) |
| 【出願番号】 |
特願2002−56610(P2002−56610) |
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