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【発明の名称】 写真アルバム台紙
【発明者】 【氏名】前田 信幸

【要約】 【課題】写真プリントを貼り付けた状態でその表面が平坦となるとともに複数枚を綴じた際にもめくり易くかつ美観に優れたアルバム台紙を提供すること。

【解決手段】写真プリントを載せた後にラミネートフィルム46をかけることにより写真アルバム1を作り出す写真アルバム台紙4が、ベース台紙41と、ベース台紙に隣接する綴じ代台紙42と、ベース台紙と綴じ代台紙の境界部に沿って直線状に形成された易折り曲げ部43と、ベース台紙から易折り曲げ部を経て綴じ代台紙にわたって貼り付けられた表側化粧シート44と裏側化粧シート45とを備えるとともに、前記両化粧シートの厚みは写真プリントの厚みに相当し、写真プリントを載置する凹部領域が化粧シートの切り欠き部44a,45aとベース台紙によって形成される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】写真プリントを載せた後にラミネートフィルムをかけることにより写真アルバムを作り出す写真アルバム台紙であって、ベース台紙と、ベース台紙に隣接する綴じ代台紙と、ベース台紙と綴じ代台紙の境界部に沿って直線状に形成された易折り曲げ部と、ベース台紙の表面から易折り曲げ部を経て綴じ代台紙の表面にわたって貼り付けられた表側化粧シートと、ベース台紙の裏面から易折り曲げ部を経て綴じ代台紙の裏面にわたって貼り付けられた裏側化粧シートとを備えるとともに、前記両化粧シートの厚みは写真プリントの厚みに相当し、写真プリントを載置する凹部領域が化粧シートの切り欠き部とベース台紙によって形成されることを特徴とする写真アルバム台紙。
【請求項2】前記ベース台紙と前記綴じ代台紙は別体であり、前記易折り曲げ部はベース台紙と綴じ代台紙の間に形成された空間部であることを特徴とする請求項1記載の写真アルバム台紙。
【請求項3】前記ベース台紙と前記綴じ代台紙は一体であり、前記易折り曲げ部はベース台紙と綴じ代台紙の境界線に設けられた薄肉部であることを特徴とする請求項1記載の写真アルバム台紙。
【請求項4】載置される写真プリントのサイズに合わせて切り欠き部を設けた化粧シートがベース台紙の表面と易折り曲げ部と綴じ代台紙の表面にわたって貼り付けられることを特徴とする請求項1記載の写真アルバム台紙。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、写真プリントを載せた後にラミネートフィルムをかけることにより写真アルバムを作り出す写真アルバム台紙に関する。
【0002】
【従来の技術】台紙に写真プリントを載せた後その上に透明なフィルムを覆うことにより、写真プリントの保持及び保護を行うものはよく知られている。このようなアルバム台紙は簡単に写真プリントを収納できることから広く使用されているが、写真プリントの周囲と台紙との間に段差が生じ、フィルムで覆ってもそこに空気が残った空間が生じて、これが美観を損なうことになる。
【0003】このような写真プリントと台紙との間の段差を避けるため、例えば特開平11-70759号公報から知られているように、左右2つ折りに加工されたベース台紙の両側に写真プリントの大きさに合わせて切り欠き開口加工を施した化粧台紙を貼り付け、その切り欠き開口部に写真プリントをはめ込み、上からプラスチックフィルムを覆うことにより、平坦な外表面を作り出している。
【0004】さらに特開平11−301157号公報から、ベース台紙の表面全体に保護シートを貼り付けたアルバム台紙が知られており、この場合写真プリントの大きさに合わせて保護シートに切り込みを入れて保護シートの一部を引き剥がし、それによって形成された凹部に写真プリントをはめ込んで貼り付けることにより平坦な表面をもつ写真アルバムの1ページが作り出される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述した特開平11-70759号公報に示されたタイプのアルバム台紙は、写真アルバムとして完成されるためには左右の化粧台紙が向き合うように折り畳む必要があるが、折り畳まれたベース台紙の間に2枚の化粧台紙が挟まれることから、ベース台紙の折り曲げ部は正確に化粧台紙2枚分の間隔を維持できるように加工する必要があり、このことが製作コストの増大を引き起こす。また、このタイプのアルバム台紙は1ページ分の厚みが大きく、多数のアルバム台紙を綴じることによって作製される写真アルバムには不向きである。
【0006】特開平11−301157号公報によるアルバム台紙の問題点としては、写真プリントを貼り付けた複数のアルバム台紙を綴じることにより写真アルバムを作製した際、各台紙をめくり易くするため保護シートの上から直線状に凹条が設けられているが、めくり易くするためにはこの凹条を保護シートからベース台紙にかけて切り込んで形成する必要があることから、この凹条が美観を損なうとともに、この部分から保護シートがめくれてくるという問題も生じてくる。
【0007】上記実状に鑑み、本発明の課題は、上述した従来技術がもつ問題点を解消し、写真プリントを貼り付けた状態でその表面が平坦となるとともに複数枚を綴じた際にもめくり易くかつ美観に優れたアルバム台紙を提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため、写真プリントを載せた後にラミネートフィルムをかけることにより写真アルバムを作り出す、本発明による写真アルバム台紙では、ベース台紙と、ベース台紙に隣接する綴じ代台紙と、ベース台紙と綴じ代台紙の境界部に沿って直線状に形成された易折り曲げ部と、ベース台紙の表面から易折り曲げ部を経て綴じ代台紙の表面にわたって貼り付けられた表側化粧シートと、ベース台紙の裏面から易折り曲げ部を経て綴じ代台紙の裏面にわたって貼り付けられた裏側化粧シートとが備えられ、前記両化粧シートの厚みは写真プリントの厚みに相当し、写真プリントを載置する凹部領域が化粧シートの切り欠き部とベース台紙によって形成されている。
【0009】この構成では、ベース台紙と綴じ代台紙の境界部に設けられた、綴じられたアルバムページをめくりやすくするための易折り曲げ部は、ベース台紙及び綴じ代台紙とともに表裏側ともに化粧シートによって覆われることになり、外観としては易折り曲げ部が現れないことから、大変すっきりした美観となる。化粧シートは写真プリントに相当する厚さしか有していないことから、折り曲げに対する対抗強度としてはほとんど寄与しないので、特に本発明のアルバム台紙を多数枚綴じ込んで厚みのある写真アルバムを作製した場合でも各頁はめくり易いものとなる。
【0010】易折り曲げ部の具体的な構造として、本発明の1つの実施形態では、前記ベース台紙と前記綴じ代台紙は別体であり、前記易折り曲げ部はベース台紙と綴じ代台紙の間に形成された空間部として構成されている。この構成によれば、易折り曲げ部はベース台紙と綴じ代台紙の間の隙間であり、完全に自由な折り曲げ性を与えるものとなる。ベース台紙と綴じ代台紙の姿勢保持はそれらにまたがって貼り付けられた化粧シートにより行われるが、化粧シートが表側と裏側の両側に貼り付けられていることから、十分に各台紙の姿勢保持ができるとともに、その肉厚の薄さから折り曲げ易さは十分である。
【0011】易折り曲げ部の別な実施形態として、前記ベース台紙と前記綴じ代台紙は一体であり、前記易折り曲げ部はベース台紙と綴じ代台紙の境界線に設けられた薄肉部として構成することも提案される。この構成では、台紙に形成した薄肉部の曲げ強度の弱さを利用して易折り曲げ部としており、先の実施の形態のものより易折り曲げ性は劣るとしても、アルバム台紙全体の剛性が大きく、写真アルバムを作製した場合にしっかりした作りとなる利点が得られる。
【0012】写真プリントをはめ込むための凹部領域を形成するため化粧シートに設けられる切り欠き部に関しては、化粧シートをベース台紙と綴じ代台紙にわたってはがし取り可能な接着剤を用いて貼り付けた後、載置すべき写真プリントのサイズに合わせて切り込みをいれ、その切り込み部をはがし取って作り出された切り欠き部に写真プリントをはめ込む構成を採用することも可能であるが、予め載置すべき写真プリントのサイズがわかっている場合、載置される写真プリントのサイズに合わせて切り欠き部を設けた化粧シートをベース台紙の表面と易折り曲げ部と綴じ代台紙の表面にわたって貼り付けるようにすることが生産性に関しては好都合である。本発明によるその他の特徴及び利点は、以下図面を用いた実施例の説明により明らかになるだろう。
【0013】
【発明の実施の形態】図1には、写真プリント10をはめ込んだ本発明による写真アルバム台紙4を複数枚重ね合わせ、表紙1と背表紙2と裏表紙3とここでは図示されていない綴じ具によって製本された写真アルバム100が示されている。
【0014】写真アルバム台紙4の第1実施形態が分解図として図2に、部分断面平面図として図3(イ)に、側面図として図3(ロ)に示されている。このアルバム台紙4は、基本層40としての長方形のベース台紙41と細長い長方形の綴じ代台紙42を備えており、ベース台紙41と綴じ代台紙42は一定の間隔をあけて横並びしており、それらの間に位置する隙間空間がここでは易折り曲げ部43として機能する。基本層40としてのベース台紙41と綴じ代台紙42の表側面全体にわたって表側化粧シート44が貼り付けられており、さらにベース台紙41と綴じ代台紙42の裏側面全体にわたっても裏側化粧シート45が貼り付けられている。ベース台紙41と綴じ代台紙42は同じ厚さを有しており、基本層40は全体として同じ厚さとなっている。
【0015】両化粧シート44と45にはそれぞれ載置すべき写真プリント10のサイズに合わせた切り欠き部44aと45aが設けられており、その切り欠き部44aと45aとベース台紙41の表面と裏面とで形成される凹部に写真プリント10がはめ込まれる。化粧シート44と45は写真プリント10の厚みに相当する厚さ、約2mmを有していることから、はめ込まれた写真プリント10の表面と化粧シート44、45の表面はほぼレベルが一致し、全体として平坦な表面を作り出すことになる。
【0016】またこの構造から明らかなように、易折り曲げ部43はベース台紙41と綴じ代台紙42の向き合う側端面及び表側化粧シート44と裏側化粧シート45によって区画される部分で構成され、この易折り曲げ部43はベース台紙41や綴じ代台紙42の領域に較べて折り曲げ強度が非常に弱くなっており、綴じ代台紙42のところで綴じられ製本された際、この易折り曲げ部43が折り曲げやすく、その結果めくりやすいという利点を与えることになる。
【0017】写真プリント10がはめ込まれた後、ラミネート加工機によって表側化粧シート44の全面と裏側化粧シート45の全面に透明フィルムシート46がラミネートされる。ラミネート加工により完成した写真アルバム台紙4は複数枚重ね合せ、綴じ代台紙42の自由側端面を基準にして揃えて、それ以外の3側面を裁断し、表紙1と裏表紙3の間に挿入して、写真アルバム100として製本する。
【0018】簡易式の綴じ具を用いる場合には、予め綴じ代台紙42に綴じ孔を設けてもよい。
【0019】本発明による写真アルバム台紙4の第2実施形態が分解図として図4に、部分断面平面図として図5(イ)に、側面図として図5(ロ)に示されている。先の実施例との違いは、基本層40を構成するベース台紙41と綴じ代台紙42が同一の台紙で一体化されていることであり、その結果易折り曲げ部43もベース台紙41と綴じ代台紙42の境界に設けられた線状の薄肉部として構成されている。この薄肉部43を表面又は裏面あるいはその両方にプレス刻印加工や切り欠き加工によって作り出すことが可能であり、いずれにしても他の部分より折り曲げ強度が弱くなっているとよい。また、その薄肉部43の加工跡は、いずれにしても化粧シート44と45によって覆われるため、美観的な配慮を行う必要がないのでその加工を低コストで行うことも可能となる。その他の部材や、写真アルバム100として製本する過程は同様であるので、ここではそれらの説明は省略する。
【0020】上述した実施形態の説明では、化粧シート44、45に設けられる切り欠き部44a、45aは、ベース台紙41と綴じ代台紙42に貼り付ける前に、載置する写真プリント10のサイズに合わせて切り取り加工していたが、はがし取り可能な接着剤を用いてベース台紙41と綴じ代台紙42に化粧シート44、45を貼り付けた後、載置する写真プリント10のサイズに合わせて切り込みをいれて切り欠き部44a、45aを設けるようにしても良い。この場合、最終ユーザの好みに応じたサイズの写真プリントを載置することが可能となる。
【0021】上述したアルバム台紙4は基本層40としてのベース台紙41が長方形であることから、アルバム全体として直方体の形状となっているが、もちろんベース台紙41を他の形、例えば正方形や多角形などにすることも可能で、本発明では、アルバム台紙4の形状、結果的にはアルバムの全体形状が特定の形に限定されているわけではない。また、化粧シート44、又は45に設けられる切り欠き部44a又は45aの数が複数に設けられることに限らず1つの化粧シートに1つだけの切り欠き部を設けてもよい。
【出願人】 【識別番号】000135313
【氏名又は名称】ノーリツ鋼機株式会社
【出願日】 平成13年12月13日(2001.12.13)
【代理人】 【識別番号】100107308
【弁理士】
【氏名又は名称】北村 修一郎
【公開番号】 特開2003−182277(P2003−182277A)
【公開日】 平成15年7月3日(2003.7.3)
【出願番号】 特願2001−379869(P2001−379869)