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【発明の名称】 穿孔されたシート材料のパイルを綴じるためのプラスチック綴じエレメント
【発明者】 【氏名】ミヒャエル フロイント

【氏名】アルベルト リーガー

【氏名】クルト シュテーレ

【要約】 【課題】穿孔されたシート状の被印刷材料のパイルを綴じるためのプラスチック綴じエレメントであって、該プラスチック綴じエレメントが、少なくとも1つのストリップから成るコーム構造体と、少なくとも1つのストリップ12を受容する背部ウェブ10とを備えており、コーム構造体が、穿孔されたシート状の被印刷材料のパイルに設けられた孔を通って案内されるようになっており、プラスチック綴じエレメントが、少なくとも1つのストリップ12によって背部ウェブ10において形状結合で閉鎖できるようになっている形式のものを改良して、様々な厚さの、穿孔されたシート材料のパイルに自在に使用可能であるようなものを提供する。

【解決手段】コーム構造体の長さが、綴じ過程の前に、穿孔されたシート状の被印刷材料の各サイズと厚さとに適合されるようになっている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 穿孔されたシート状の被印刷材料のパイルを綴じるためのプラスチック綴じエレメントであって、該プラスチック綴じエレメントが、設定された長さの少なくとも1つのストリップから成るコーム構造体(11)と、少なくとも1つのストリップ(12)を受容する背部ウェブ(10)とを備えており、コーム構造体(11)が、穿孔されたシート状の被印刷材料のパイルに設けられた孔を通って案内されるようになっており、プラスチック綴じエレメントが、少なくとも1つのストリップ(12)によって背部ウェブ(10)において形状結合で閉鎖できるようになっている形式のものにおいて、コーム構造体(11)の長さが、綴じ過程の前に、穿孔されたシート状の被印刷材料の各サイズと厚さとに適合されるようになっていることを特徴とする、穿孔されたシート材料のパイルを綴じるためのプラスチック綴じエレメント。
【請求項2】 前記ストリップが歯付ストリップ(12)である、請求項1記載のプラスチック綴じエレメント。
【請求項3】 背部ウェブ(10)が、シート状の被印刷材料における各孔に接触するようになっており、各歯付ストリップ(12)のために、ループ状に曲げられる歯付ストリップ(12)の端部のための差込開口(18)が背部ウェブ(10)に設けられており、各歯付ストリップ(12)のために、背部ウェブ(10)に一体成形された係止歯(20)が該背部ウェブ(10)に設けられており、該係止歯(20)が、差込開口(18)に差し込まれた歯付ストリップ(12)の歯列に係合し、かつ歯付ストリップ(12)を固定するようになっている、請求項2記載のプラスチック綴じエレメント。
【請求項4】 歯付ストリップ(12)の歯列が、差込方向でみて傾斜付けされた、係止歯(20)を変位させるランプ(22)と、該ランプ(22)の差込方向上流側に位置する段部(26)とを備えており、該段部(26)に係止歯(20)が入り込むようになっている、請求項3記載のプラスチック綴じエレメント。
【請求項5】 係止歯(20)の差込方向下流側に、歯付ストリップ(12)の差込深さを制限するストッパ(28)が設けられている、請求項3または4記載のプラスチック綴じエレメント。
【請求項6】 ストッパ(28)が、歯付ストリップ(12)に一体成形されている、請求項5記載のプラスチック綴じエレメント。
【請求項7】 ストッパ(28)が、係止歯(20)から、歯付ストリップの歯列における歯間隔の約2倍の大きさである間隔を有している、請求項5または6記載のプラスチック綴じエレメント。
【請求項8】 歯付エレメント(12)の歯列が、ストッパ(28)の差込方向下流側で開始されている、請求項5から7までのいずれか1項記載のプラスチック綴じエレメント。
【請求項9】 少なくとも1つのストリップ(12)が、背部ウェブ(10)から該背部ウェブに対して垂直方向で突出している、請求項1から8までのいずれか1項記載のプラスチック綴じエレメント。
【請求項10】 複数のストリップ(12)が、等間隔で配置されている、請求項1から9までのいずれか1項記載のプラスチック綴じエレメント。
【請求項11】 ストリップ(12)の端部が、背部ウェブ(10)に対してたとえば平行に延びるマガジン化ウェブ(30)と結合されている、請求項1から10までのいずれか1項記載のプラスチック綴じエレメント。
【請求項12】 マガジン化ウェブ(30)が、材料ブリッジ(32)によって、隣接する背部ウェブ(10)と結合されている、請求項1から11までのいずれか1項記載のプラスチック綴じエレメント。
【請求項13】 請求項1から12までのいずれか1項記載のプラスチック綴じエレメントに、穿孔されたシート状の被印刷材料を綴じる方法において、パイルのバックカバーシートをフロントカバーシート上にめくり、バックカバーシートの内面が外側に位置するようにし、少なくとも1つのストリップ(12)を、後方から少なくとも1つのシート孔に導入し、全てのループを閉鎖し、バックカバーシートを戻すことを特徴とする、プラスチック綴じエレメントに、穿孔されたシート状の被印刷材料を綴じる方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、単数の孔または列状に位置する2つまたは3つ以上の孔で穿孔されたシート状の被印刷材料のパイルを綴じるためのプラスチック綴じエレメントであって、該プラスチック綴じエレメントが、少なくとも1つのストリップから成るコーム構造体と、少なくとも1つのストリップを受容する背部ウェブとを備えており、コーム構造体が、穿孔されたシート状の被印刷材料のパイルに設けられた孔を通って案内されるようになっており、プラスチック綴じエレメントが、少なくとも1つのストリップによって背部ウェブにおいて形状結合で閉鎖できるようになっている形式のものに関する。
【0002】
【従来の技術】穿孔されたシート状の被印刷材料のパイルをルーズに綴じるためのプラスチック綴じエレメントは従来技術から公知である。たとえば欧州特許公開第0516207号明細書には、プラスチック綴じエレメントが開示されており、このプラスチック綴じエレメントはロール状にされるプラスチックコームから成っている。ここではプラスチック綴じエレメントのコーム構造体は、パイルの片側で、孔列の貫通孔を通って案内され、このコーム構造体は、プラスチック綴じエレメントの小冊子背部状の構造体と重なり、これによってパイルの、穿孔されたシート状の個々の被印刷材料のルーズな綴じが得られる。プラスチック綴じエレメントは、押出成形されたプラスチック管から製作され、このプラスチック管にスリットが形成され、次いでコーム状の構造体が打ち抜き成形される。
【0003】穿孔されたシート状の被印刷材料のパイルを綴じるためのこのプラスチック綴じエレメント、および比較可能なプラスチック綴じエレメントの欠点によれば、穿孔されたシート状の被印刷材料のパイルの高さに対する適合、つまり綴じようとする小冊子の厚さに対する適合が、あとからでは不可能である。したがって綴じようとする小冊子の様々な厚さのために、別個のプラスチック綴じエレメントを蓄えておく必要がある。さらにこのプラスチック綴じエレメントおよび比較可能な形式のプラスチック綴じエレメントは欠点を有しており、その欠点とは、プラスチック綴じエレメントが形状結合(formschluessig;形状による束縛)式には閉鎖されず、綴じ過程のあとでも、適当な引張負荷によって、コーム構造体がシートパイルの孔から離間し得ることである。
【0004】
【特許文献1】欧州特許公開第0516207号明細書【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって本発明の課題は、冒頭で述べたような形式の穿孔されたシート材料のパイルを綴じるためのプラスチック綴じエレメントを改良して、様々な厚さの穿孔されたシート材料のパイルに自在に使用可能であるようなものを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するための本発明の装置によれば、コーム構造体の長さが、綴じ過程の前に、穿孔されたシート状の被印刷材料の各サイズと厚さとに適合されるようになっている。
【0007】
【発明の効果】本発明のように構成されていると、ストリップと背部ウェブとの間の形状結合によって、穿孔されたシート状の被印刷材料のパイルの安定した綴じが得られる。多数のストリップを有するコーム構造体では、形状結合によって特に安定した綴じと堅固な小冊子とが形成される。
【0008】本発明のプラスチック綴じエレメントの特に有利な実施形態によれば、穿孔されたシート状の被印刷材料のパイルのパイル厚さに関する適合と、穿孔されたシート状の被印刷材料のサイズに対する適合とが、綴じ過程の直前に、特に自動的に行われる。このような適合は、プラスチック綴じエレメントの背部ウェブに形状結合で嵌め込まれるストリップの長さが、綴じ過程の直前に適当な長さに短くすることによって、達成される。有利には、サイズに対する適合は、コーム構造体を短くすることによって行われるので、コーム構造体は、穿孔されたシート状の被印刷材料に設けられた孔の数に相応する数と同じストリップを有している。
【0009】特に有利な実施形態によれば、コーム構造体のストリップが、歯付ストリップとして形成されている。
【0010】穿孔されたシートパイルを綴じるために、本発明のプラスチック綴じエレメントの歯付ストリップは、パイルの厚さに対応する長さで切り取られる。歯付ストリップは、シートパイルに設けられた孔を通って差し込まれ、巻かれ、次いで端部で、係止歯が歯列に係止するところの背部ウェブの差込開口に差し込まれる。プラスチック綴じエレメントの長さ減少および閉鎖は自動的に行うことができる。差込開口への歯付ストリップの差込の前に行われる、歯付ストリップの適当な長さ減少によって、実際に任意のパイル厚さに対する適合が可能である。
【0011】本発明のプラスチック綴じエレメントは、手間のかからないプラスチック射出成形部材である。背部ウェブは、シートパイルにおいて事実上かさばらないように狭幅で薄く形成することができる。簡単な形式で、背部ウェブをシートパイルに隠してしまうことも可能である。さらにこれによって、綴じられた小冊子を180°開くことができる。
【0012】歯列における単数または複数の係止歯の保持力は、単数または複数の歯付ストリップが通常の使用ではずれない程度に設定されている。
【0013】有利な実施形態では、単数または複数の歯付ストリップが差込方向で突出する、係止歯を振れさせるランプと、ランプの後方(差込方向上流側)に位置する段部とを備えており、段部に係止歯が落下して入り込むようになっている。
【0014】有利な実施形態によれば、係止歯の後方(差込方向下流側)に、歯付ストリップの差込深さを制限するストッパが設けられている。ストッパによって、プラスチック綴じエレメントは、単数または複数の歯付ストリップの、適当にに規定された長さでしか閉鎖されず、そのループがより狭幅には引っ張られ得ない、ということが保証される。
【0015】有利な実施形態によれば、ストッパが歯付ストリップ自体に一体成形されている。
【0016】有利な実施形態では、ストッパが、係止歯から、歯付ストリップの歯列における歯間隔の約2倍の大きさである間隔を有している。これによって、単数または複数の歯付ストリップがあらゆる場合において長さ減少時の寸法誤差とは無関係に係止する、ということが保証される。
【0017】有利な実施形態では、歯付ストリップの歯列がストッパの後方(差込方向下流側)で開始されている。
【0018】有利な実施形態では、歯付ストリップが、背部ウェブから横向きに突出している。有利には、3つ以上の歯付ストリップでは、これらの歯付ストリップが等間隔で配置されている。
【0019】有利な実施形態では、歯付ストリップの端部が、背部ウェブに対して有利には平行に延びるマガジン化ウェブと結合されている。これによってストリップ端部が適当に位置決めされており、端部が無秩序に位置することはない。マガジン化ウェブによって、プラスチック綴じエレメントの完全自動操作が容易になる。プラスチック綴じエレメントは、使用前に、綴じようとする小冊子の紙判サイズに応じて切断され、特にシート状の被印刷材料に設けられた孔列を有する孔の数に適合される。
【0020】有利には、完全自動式の綴じ装置で使用するために、プラスチック綴じエレメントは、マットまたはロールの形状で提供され、このようなマットまたはロールは自動的にマガジン化され、搬送され、かつ各使用形式に応じて断裁され、処理される。
【0021】有利な実施形態では、マットまたはロールの形状で、それぞれ1つのマガジン化ウェブが、材料ブリッジによって隣接する背部ウェブと結合されている。材料ブリッジは使用前に分離される。マットまたはロールは、綴じようとするシートパイルの孔数に応じて幅で断裁され、歯付ストリップはパイル厚さに応じて短くされる。
【0022】有利な実施形態では、プラスチック綴じエレメントの背部ウェブが、パイルの最後から2枚目のシートと最後のシートいわゆるバックカバーシートとの間に隠されている。このためにバックカバーシートがパイルの最初のシートいわゆるフロントカバーシート上にめくられ、その結果バックカバーシートの内面は外側に位置する。次いで歯付ストリップが後方からパイルの孔に導入される。ループが形成され、バックカバーシートが戻される。
【0023】
【発明の実施の形態】次に本発明の実施の形態を図示の実施例を用いて詳しく説明する。
【0024】図1から図3に示されたプラスチック綴じエレメントは、プラスチックから成る一体的な射出成形部分である。この射出成形部分は、面取りされたエッジを備えた矩形の横断面を有する真っ直ぐな背部ウェブ10を備えている。
【0025】背部ウェブ10の中央に歯付ストリップ12が装着されており、この歯付ストリップ12は真っ直ぐに延びていて、かつ背部ウェブ10から横向きに突出している。背部ウェブ10と歯付ストリップ12とはT字形を形成する。歯付ストリップ12は、背部ウェブ10よりもフラットである。歯付ストリップ12は、下面14で背部ウェブ10と同一平面を成して終了していて、かつ上面16で歯列を備えている。
【0026】背部ウェブ10は、歯付ストリップ12の上側で歯付ストリップのための差込開口18を備えている。差込開口18に、背部ウェブ10に一体成形された係止歯20が上方から突入しており、この係止歯20は差込開口18のほぼ完全な幅を占めている。
【0027】歯付ストリップ12は弾性的である。この歯付ストリップ12は、ループ状に曲げることができ、しかも自由端部を先にして後方からこの差込開口18に導入することができる。この場合歯列は上向きに位置する。係止歯20は歯列に係合する。
【0028】図3からよく判るように、歯列は、歯付ストリップ12の差込方向で突出する傾斜部としてのランプ22と水平部としての扁平なプラトー24と垂直方向で下向きに延びる段部26とを備えている。係止歯20は、差込時にランプ22に沿って上向きに変位される。係止歯20は、プラトー24に沿ってスライドし、次いで落下して段部26に入り込む。
【0029】歯付ストリップ12の差込深さは、ストッパ28によって制限されており、このストッパ28は歯付ストリップ自体に一体成形されているので、ストッパ28は、差込開口18の先方(差込方向下流側)で上向きに突出している。ストッパ28は、歯列20から、歯列の歯の間隔よりも約2倍の大きさである間隔を有している。歯列は、ストッパ28の後方(差込方向下流側)で開始している。
【0030】図4には、著しく細長い背部ウェブ10から平行に設けられた多数の歯付ストリップ12が突出しているマットが示されている。歯付ストリップ12は等間隔で配置されている。背部ウェブ10は、外側の両方の歯付ストリップ12を越えて突出している。
【0031】歯付ストリップ12の、背部ウェブ10とは反対側の端部は、マガジン化ウェブ30と結合されており、このマガジン化ウェブ30は背部ウェブ10に対して平行に延びている。マガジン化しようとするマット製品またはロール製品を得るために、マガジン化ウェブ30は、材料ブリッジ32によって、隣接する背部ウェブ10と結合されている。材料ブリッジ32は射出成形時に形成される。材料ブリッジ32は、隣接するマットを個別化するために分離することができる。
【0032】使用例に応じて、単数または互いに平行の複数の歯付ストリップ12を備えたプラスチック綴じエレメントは、マット製品またはロール製品から個別化することができる。このために背部ウェブ10およびマガジン化ウェブ30は、歯付ストリップ12の間の中央で分離される。使用前に、マガジン化ウェブ30が切り取られ、単数または複数の歯付ストリップ12は、綴じようとするシートパイル(積み紙)の厚さに応じて短くされる。
【0033】図5には、本発明のプラスチック綴じエレメントが示されており、このプラスチック綴じエレメントは、幾つかのストリップ12を備えた、穿孔されたシート状の被印刷材料の適当なサイズに既に調和されたコーム構造体11を有しており、これらのストリップ12は共通の背部ウェブ10と結合されている。この場合ストリップ12の長さは、既に必要な長さに切り取られており、これによって穿孔されたシート状の被印刷材料のパイルを綴じて、所定の厚さを有する小冊子を形成することができる。
【出願人】 【識別番号】390009232
【氏名又は名称】ハイデルベルガー ドルツクマシーネン アクチエンゲゼルシヤフト
【氏名又は名称原語表記】Heidelberger Druckmaschinen AG
【住所又は居所原語表記】Kurfuersten−Anlage 52−60,Heidelberg,Federal Republic of Germany
【出願日】 平成14年10月11日(2002.10.11)
【代理人】 【識別番号】100061815
【弁理士】
【氏名又は名称】矢野 敏雄 (外4名)
【公開番号】 特開2003−145978(P2003−145978A)
【公開日】 平成15年5月21日(2003.5.21)
【出願番号】 特願2002−299414(P2002−299414)