| 【発明の名称】 |
見出し付きクリップ |
| 【発明者】 |
【氏名】野畑 義昭
|
| 【要約】 |
【課題】簡単に見出しを表示させることも、非表示とすることも、可能となる、見出し付きクリップを提供する。
【解決手段】下挟持部の左右どちらかの端部、あるいは両端部に、上挟持部の各々対応する端部よりも突出した見出しを設けることにより、書類等を挟持した場合に、その挟持する位置を変えるだけで、見出しを表示することも、非表示とすることも可能になる。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 書類等任意の挟持物の端縁側に装着され、挟持物を挟持するクリップであって、前記クリップを形成し、挟持物を挟み込み可能とする上下挟持部のうち、少なくとも内面が平面である略板状の上または下、あるいは上下両方の挟持部を備え、前記上または下の板状挟持部端部が挟持物端縁側とその反対側を結ぶ線と直角となる方向に、対面する下または上挟持部の端部より、任意の大きさ、および任意の形態で突出する見出し部を備えていることを特徴とするクリップ。 【請求項2】 前記上挟持部および下挟持部を、挟持物の端縁側部分で連結する一以上の弾性体を備え、前期弾性体が、前記上挟持部および下挟持部のそれぞれ一端から、挟持物を挟持した状態で端縁側となるその背面に沿って位置するように形成されたことを特徴とする請求項1に記載のクリップ。 【請求項3】 前記弾性体が、両端部から、当該弾性体自体から略90度あるいはそれ以下の角度をなして延び、上挟持部および下挟持部を、双方が近接する向きで付勢する一対の押圧部を有することを特徴とする請求項2に記載のクリップ。 【請求項4】 前記弾性体が、前記背面において、略垂直方向に形成されたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載のクリップ。 【請求項5】 前記上挟持部および下挟持部が、それぞれ、挟持物を挟持しない状態で、前記弾性体に対して略90度あるいはそれ以下の角度に維持されることを特徴とする請求項2ないし4の何れか一項に記載のクリップ。 【請求項6】 挟持物を挟持したときに、前記上挟持部および前記下挟持部が、それぞれ、前記弾性体に対して略90度の角度に保持されるように、前記弾性体に曲げに対する剛性を持たせたことを特徴とする請求項5に記載のクリップ。 【請求項7】 上挟持部および下挟持部の各々で、少なくとも一点で前記弾性体と接することで、当該弾性体の曲げ剛性が伝達される曲げ剛性伝達部が設けられたことを特徴とする請求項6に記載のクリップ。 【請求項8】 上挟持部および下挟持部の各々の背面側端部が折り曲げられ、入れ子状となることで、弾性体の曲げに対する剛性を持たせたことを特徴とする請求項5に記載のクリップ。 【請求項9】 前記弾性体が、少なくとも一対設けられ、かつ、各弾性体が、線材で形成され、かつ、伸縮自在の一対の弾性部材と、前記弾性部材の端部を連結する垂直方向に延びる結節部とを有することを特徴とする請求項2ないし8の何れか一項に記載のクリップ。 【請求項10】 前記弾性体の端部が、前記上挟持部および下挟持部のそれぞれの端部近傍に位置することを特徴とする請求項9に記載のクリップ。 【請求項11】 前記弾性体の結節部が、前記上挟持部および下挟持部のそれぞれ端部付近に位置することを特徴とする請求項9に記載のクリップ。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明はクリップに関し、より詳細には、クリップの板状挟持部を利用した見出し付きクリップに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、見出し付きのクリップとしては複数枚の薄い書類を挟むクリップとして、特開平11−129661に示されているように、板状挟持部のクリップ上部(書類を挟持したとき書類端縁部に略一致する部分)から、板状の見出し片が上方へ突出することにより、多数の書類が重なっても容易に見分けられる見出し付のクリップが考案されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このようなクリップにあっては、クリップで書類等を挟んだ時、見出し部は常に書類の外側にはみ出しており、見出しを必要としないときには、逆にこの見出しがかえってじゃまになるという不都合が生じる。例えば、このようなクリップで綴じた書類を定型の箱等に収納するような時には、この見出しが突出するがために、箱の中に収納できないというような不都合が生じる。 【0004】 【発明の目的】本発明は、このような不都合を解消するため案出されたものであり、その目的は、クリップの形態を工夫することで、クリップで書類等を綴じた時、必要に応じて見出しを表示、あるいは非表示にすることが可能になるクリップを提供することにある。 【0005】 【課題を解決するための手段】より具体的には、本発明の目的は、書類等任意の挟持物の端縁側に装着され、上下2つの挟持部で書類を挟み込み可能とするクリップにおいて、板状の上下どちらか一方の挟持部端部が、対面する反対側の挟持部端部より、挟持物端縁側とその反対側を結ぶ線と直角となる方向に、見出しに相当する任意の大きさだけ、外方に突出した見出し部を備えていることを特徴とするクリップによって達成される。 【0006】また、本発明の目的は、書類等任意の挟持物の端縁側に装着され、任意の挟持物を挟持するクリップであって、少なくとも内面が平面である略板状の上挟持部と、少なくとも内面が平面である略板状の下挟持部とを備え、かつ、線材等で形成され、前記上挟持部の部分と下挟持部の対応する部分とを連結した少なくとも一以上の弾性体とを備え、前期弾性体が、前記上挟持部および下挟持部のそれぞれの一端から、挟持物を挟持した状態でその背面に沿って位置するように形成され、さらに上または下挟持部端部が対面する反対側の下または上挟持部端部より、挟持物端縁側とその反対側を結ぶ線と直角となる方向に、見出しに相当する任意の大きさだけ、外方に突出した見出し部を備えていることを特徴とするクリップによっても達成される。 【0007】好ましい実施態様においては、前記弾性体が、両端部から、当該弾性体自体から略90度あるいはそれ以下の角度をなして延び、上挟持部および下挟持部を、双方が近接する向きで付勢する一対の押圧部を有する。弾性体が、前記背面において、略垂直方向に形成されていても良い。また、前記上挟持部および下挟持部が、それぞれ、挟持物を挟持しない状態で、前記弾性体に対して略90度あるいはそれ以下の角度に維持されるのが望ましい。また、挟持物を挟持したときには、前記上挟持部および前記下挟持部が、それぞれ前記弾性体に対して略90度の角度に保持されるように、前記弾性体に曲げに対する剛性を持たせることが望ましい。 【0008】別の好ましい実施態様においては、挟持物を挟持したときに、前記上挟持部および前記下挟持部が、それぞれ前記弾性体に対して略90度の角度に保持されるように、前記弾性体に曲げに対する剛性を持たせている。これを実現するために、上挟持部および下挟持部の各々で、前記少なくとも一点で弾性体と接することで、当該弾性体の曲げ剛性が伝達される曲げ剛性伝達部が設けられても良い。あるいは、上挟持部および下挟持部の各々の背面側端部が折り曲げられ、入れ子状となることで、弾性体の曲げに対する剛性を持たせても良い。 【0009】さらに好ましい実施態様においては、弾性体が、少なくとも一対設けられ、かつ、各弾性体が、線材で構成され、かつ、伸縮自在の一対の弾性部材と、前記弾性部材の端部を連結する結節部とを有する。また、弾性体の端部が、前記上挟持部および下挟持部のそれぞれの端部近傍に位置しても良いし、あるいは、前記弾性体の結節部が、上挟持部および下挟持部のそれぞれ端部付近に位置していても良い。また、弾性体の数は1つあるいは2つに限定されるものではない。たとえば、複数の対であってもよい。あるいは奇数の弾性体が設けられていても良い。 【0010】別の好ましい実施態様においては、前記見出し部に相当する部分が、任意の形状であってもよい。前記見出し部に様々な形状のデザイン、例えば、数を数える人の手の形状をデザインして表現すれば、1から5までのメッセージを伝えることができ、書類にクリップを介してNOを表示することも可能である。その他様々な形状のデザインを施すことで楽しい見出し付のクリップとなる。 【0011】また、すべての実施態様において、下挟持部から突出する見出し部に相当する部分は、クリップの左側部分、あるいは右側部分のどちらか片方であってもよいし、左右両側であっても良い。あるいは、上下挟持部のそれぞれに見出し部を設けても良い。つまり、下挟持部の左端部、および上挟持部の右端部各々に、見出し部を設けても良い。このようにすることで、当該クリップは上下対称形となり、上下反転しても見出しを表示することが可能となる。 【0012】さらには、すべての実施態様において、見出し部の形態、構造および機能は、単に板状挟持部を延長させた形態のみに限定されるものではない。例えば、前記見出し部を透光性を有する材料で形成し、その裏面に部分的な凹部を設けて、見出し片装着部としても良い。例えば、前記見出し部の表面または裏面に部分的な凹部を設け、当該部分に着脱可能な蓋を装着することで、見出し片を出し入れ可能な構造としても良い。例えば、前記見出し部にマグネットの機能を持たせ、見出し片を磁力で取り付けられる構造としても良い。 【0013】 【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発明に係る見出し付きクリップの形態、その使用方法などにつき説明を加える。図1は本発明の第1の実施形態、図3は第2の実施形態にかかるクリップの平面図、図2は第1の実施形態にかかるクリップの何も挟持していない状態の背面図であり、図4は第1および第2の実施形態にかかるクリップのY−Y側断面図である。なお、第2の実施形態にかかる背面図は、第1の実施形態にかかるクリップと略同様、すなわち図2に準ずる。 【0014】図2および図4に示すように、第1の実施形態にかかるクリップ100は、プラスチックあるいは金属などの材料で作られ、完全に分離し、略水平に位置する板状の上挟持部111および下挟持部112と、金属線材で構成され、上挟持部111と下挟持部112とを連結するとともにバネとしても作用する弾性体115,115および、弾性体115、115のそれぞれの端部から上挟持部111および下挟持部112の外面に沿って延びる押圧部116,116,116、116とを備えている。 【0015】本実施形態にかかるクリップ100においては、挟持物を挟持しない状態では図4に示すように、クリップの先端部分は開いている。また、本クリップで挟持できる挟持物の厚みは、従来のクリップの場合、その背板の高さまでであったが、本実施形態にかかるクリップでは、従来の背板の高さに相当する弾性体115の高さ、つまり上挟持部と下挟持部との離間距離を超えるものであれば、弾性体115の性能が許す限り、任意の厚みの挟持物を挟むことができる。なお、クリップ100の参考例として、クリップ100aが図8に示されている。このクリップ100aは、挟持物の最小単位、すなわち紙1枚でも挟持できるクリップの参考例である。図に示すように、上挟持部111aと下挟持部112aとの離間距離を略零(0)とすることで、それは可能となる。また、クリップ100aでは挟持物を差込易くするため、軟質の素材を使用して、先端部分が開けるようになっているが、挟持部の形状等により、様々な形態に変更され得ることは言うまでも無い。 【0016】本実施形態にかかるクリップ100にて、挟持物119を挟もうとするときにつき、以下に説明する。図5に示すように、使用者はまず、上挟持部111、下挟持部112を、その先端がそれぞれ離間するように手で開く。この場合も、開くために必要な力は従来のように挟持力そのものに抗する力ではなく、図5に示すように面剛性をもつ弾性体115の曲げに抗する力であり、挟持力に比べればはるかに小さい。このとき、上挟持部111および下挟持部112は、弾性体115の上下中央を中心に回転して開くので、上挟持部111と下挟持部112との根元側、つまり、弾性体115に連結される側における角度は小さくても、先端部分は十分に広く開くことができる。さらには本実施の形態にかかるクリップ100では、挟持物119の厚みと、上挟持部111、下挟持部112との離間距離との差だけ開けばよいので、挟持物の厚みの分開かなければならなかった従来のクリップより、はるかに容易に開くことができる。 【0017】このように挟持物119が差し込めるだけの離間距離が確保できたら、挟持物119を、その端部が弾性体115に到達するまで押し込む。このとき、挟持物119に備わる厚みが上挟持部111と下挟持部112との離間距離を押し広げると同時に弾性体115を伸長させる。弾性体115が伸長して、その高さが、挟持物119の厚みと同一になったとき、図6に示すよう、に上挟持部111、下挟持部112、並びに、挟持物119の表面および裏面は平行になる。そして挟持物119を挟持した状態の背面図(図7参照)に示すように、このとき弾性体115は初期状態(図2参照)より垂直方向に伸長しており、弾性部材117が、外方に引き伸ばされた状態となっている。ここで弾性部材117の復元力が、押圧部116,116,116,116を介して、上挟持部111および下挟持部112に伝達され、上挟持部111および下挟持部112には、近接する方向の挟持力が加わり、挟持物119を前記上下両挟持部のそれぞれ全面で挟持する。挟持物119からクリップ100を外す場合は、使用者は、挟持物119を片手で保持し、クリップ100を引き抜くだけでよい。第2の実施形態であるクリップ200の取り付け、取り外し方法も第1の実施形態であるクリップ100と同様である。 【0018】次に、本発明のクリップに備わる見出しの利用方法につき、図1および図3、並びに図9ないし図14を参照して説明を加える。第1の実施形態にかかるクリップ100は、図1に示すように、下挟持部112の左端部が上挟持部111の左端部より長く突出して、見出し部113を形成している。その使用にあたって、見出し部113を表示する時には、図9に示すように挟持物119の上端縁部の左端に上挟持部111の左端を一致させれば、前記上挟持部111より突出する見出し部113は、挟持物119の左端縁部よりも外側に突出することとなり、見出しとして機能する。見出しを表示させないときは図11に示すように、見出し部113の幅以上で任意の距離だけ挟持物119の左端から上挟持部111の左端を離して取り付ければ、見出し部113は挟持物119の裏面に隠れることになり、見出しを非表示とすることができる。なお、本発明にかかるクリップは、従来のクリップと異なり、挟持物がどんな厚みを持つものでも、常に上下挟持部が、書類等の挟持物と平行になるため、図10に示すように、見出し部113も常に挟持物119と平行になる。そのため、従来傾く等の理由で、現実的でなかった見出し付のクリップが、本発明の原理を用いれば、実用的な見出し付きクリップとして実現できる。 【0019】次に、第2の実施形態にかかる見出し付きクリップ200の利用方法につき、説明を加える。クリップ200は、図3に示すように、下挟持部212の左右両側を、上挟持部211よりそれぞれ長く突出して見出し部213、214を形成している。その使用にあたって、挟持物219の左端に見出し部213を表示させる場合はクリップ100と同様、図13に示すように、挟持物219の上端縁部左端に上挟持部211の左端を合わせれば良い。そして、当該クリップ200の場合は、その他に、図12に示すようにクリップ200を90度回転し、挟持物219の左端縁部の上端に、上挟持部211の右端を合わせることで、見出し部214を、挟持物219の上端縁部より外側に表示させることも可能となる。クリップ200は、このように必要に応じて書類等挟持物の横にも、上にも見出しを表示することができるクリップである。無論、図14のように、クリップを挟持物219の中央側にずらすことで、見出しを一切非表示にすることも可能である。 【0020】次に、本発明の第3の実施形態につき、図15ないし図19を参照して説明を加える。図15は、第3の実施形態にかかるクリップの平面図、図16は、何も挟持していない状態のY−Y側断面図、図17は、挟持物319を挟持した場合の側断面図、図18は見出しを表示した場合の平面図、そして図19は、見出しを非表示とした場合の平面図である。 【0021】図15ないし図17に示すように、第3の実施形態にかかるクリップ300は、プラスチックあるいは金属などの材料で作られ、完全に分離し、略水平に位置する板状の上挟持部311および下挟持部312と、金属線材で構成され、上挟持部311と下挟持部312とを連結するとともにバネとしても作用する弾性体315,315および、弾性体315、315のそれぞれの端部が水平方向に延びて、上挟持部311および下挟持部312を背面側に延長させた部分に埋め込まれた曲げ剛性伝達部317、317、317、317とを備えている。この曲げ剛性伝達部は、同時に挟持力伝達部をも兼ねている。このクリップ300における弾性体315の背面の形状は、クリップ100の弾性体115の形状と略同様である。本実施の形態において、挟持力伝達部を兼ねた曲げ剛性伝達部317は、上下挟持部311,312の背面側延長部分に埋め込まれているが、これは挟持部の形状、あるいは弾性体の形状等により変更され得ることは言うまでも無い。 【0022】本実施の形態、クリップ300の使用の際における動作は、第1あるいは第2の実施形態と同様であり、挟持物319が背面側に進み、弾性体315に到達すると、図17に示すように上挟持部311、下挟持部312および挟持物319は、互いに平行になる。このとき上挟持部311および下挟持部312には、弾性体315の復元力、すなわち縮もうとする力で挟持部端部(弾性体315の位置する部分)が近接する方向に引っ張られることになり、挟持部の開放側端部には互いに開く力が作用する。しかしながら前記弾性体315の端部から水平方向、つまり弾性体315と直角になる方向に延びる曲げ剛性伝達部317が、上挟持部311および下挟持部312の背面側に延びる部分に埋め込まれている。このため、弾性体315が常に垂直を保とうとする力、すなわち曲げ剛性力が、曲げ剛性伝達部317を介して、上下挟持部、311、312に伝達されるため、上下両挟持部311、312には、常に弾性体と直角、つまり水平を保とうとする力が働く。そして挟持力伝達部(曲げ剛性伝達部)317が、弾性体315の復元力で生じる挟持力を上下両挟持部311、312に伝える。このことにより、前記上下両挟持部311、312には相互に近接する方向に向かう挟持力が働くことになり、挟持物319を上挟持部311および下挟持部312の内面にてしっかりと挟持することができる。 【0023】本実施形態にかかる見出し付きクリップ300の利用方法は、第2の実施形態の利用方法と同様である。このクリップ300は、図15に示すように、上挟持部311にキャラクター等の顔のデザインを採用している。また下挟持部312の見出し部313,314に数を数える手(この場合は3)のデザインを採用している。その使用にあたっては図18および図19に示すように、クリップの位置を変えることで、見出し部313を表示することも、非表示とすることも可能である。クリップを90度回転することにより、第2の実施形態と同様に見出し部314を挟持物319の上部に表示することも可能であることは言うまでも無い。 【0024】本実施形態のクリップ300では、挟持力および曲げ剛性を伝達する位置を上挟持部311および下挟持部312が背面側に延びる部分、すなわちキャラクターの耳の部分に埋め込むという構成にしている。第1および第2の実施形態においては、弾性体の端部を延長した押圧部にこの機能を持たせていたが、この場合、挟持部の厚みに押圧部の厚みが加わることになる。これに対して本実施形態のクリップ300では、上下挟持部311、312の厚みのみを確保すればよいので、よりかさばることの無いクリップを実現できる。 【0025】本発明は、以上の実施の形態に限定されることなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲内で、種々の変更が可能であり、それらも本発明の範囲内に包含されるものであることは言うまでもない。たとえば、すべての実施の形態において、弾性体の端部が、上挟持部の端部に位置し、その一方、結節部が略中央に位置しているが、このような構成に限定されるものではなく、たとえば、弾性体の端部が略中央に位置し、結節部が上挟持部の端部付近に位置していても良い。このように弾性体、挟持力伝達部、曲げ剛性伝達部その他各部材の位置、形状、さらには挟持力および曲げ剛性の伝達方法も、以上の実施の形態に限定されることなく、様々な位置、形状、伝達方法に変更することが可能である。 【0026】同様に、弾性体の形状、素材、数等は、実施の形態にて例示したものに限定されることはない。たとえば、弾性体の高さは上下両挟持部間に納まっているが、弾性体の性能を向上させるため、上下両挟持部間より高くして、はみ出してもよい。とくに、弾性体の数について、基本的には2つの弾性体が用いられているが、1つでも良いし、あるいは、より多くの弾性体を用いれば、上下挟持板の水平方向のねじれも少なく、より強固なものになるのは言うまでもない。 【0027】また、挟持部の素材、形状等も実施の形態にて例示された素材、形態に限定されることはない。無論、押圧部、結節部など種々の部材の位置、形状、素材、数等も、例示された実施の形態に限定されることはない。さらに、挟持力伝達部、曲げ剛性伝達部の位置、形状、素材、数、さらには挟持力伝達方法、曲げ剛性の伝達方法等も例示された実施の形態に限定されることはない。 【0028】また、見出し部の素材、形態、構造等は、実施の形態にて例示したものに限定されることはない。たとえば、透明な板と二重にしてポケットを形成することで、見出し片を出し入れ可能な構造としても良い。あるいは、見出し部の一部を凹状とし、見出しを表示する部分を明確にしてもよい。本発明の実施態様においては、見出し部には強い挟持力が働かないため、このようにしても書類に挟持跡が残ることはない。その他、見出し部の形状においても、第3の実施の形状に限定されることなく、自由な形状を採用することが可能である。 【0029】 【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、挟持部の形態を変えるだけで、見出し付きのクリップを提供することが可能になる。しかも、その見出しは使用時に、必要に応じて表示、非表示を簡単に切り替えることができる極めて実用性の高いクリップである。 【0030】また、本発明は、以上に述べたような、特願2001−324263に記載されたクリップの新しい構造原理を採用することで、より効果の高いものとなり得る。すなわち、特願2001−324263に記載されたクリップの新しい構造原理によれば、上下挟持部はどんな厚みの挟持物を挟持しても、常に挟持部は挟持物と平行となる。そのため、見出しも書類と平行になり、見やすく実用性の高いものとなり得る。また、面で挟持するため、上下挟持部の形状は異なっていてもクリップの機能を何ら損なうことはない。したがって、上挟持部を小さくして、表示物のじゃまにならないようにしても、下挟持部はそれと無関係に、見出しとして必要な大きさを確保することができる。従来のクリップでは、その支点から挟持する部分となる、力点までの挟持部の長さは、上下同一にしなければバランスが保てない。そのため、薄い書類を挟持するクリップの場合のみ、そのように上下挟持部の長さが異なるクリップが市販されているが、本発明の場合は、上述した理由により、挟持物の厚さに関係なく、必要十分な見出しの大きさを確保できる。 【0031】本発明によれば、どんな厚みの書類を挟持しても、常に上下挟持部および見出し部は書類に密着し、必要以上にかさばることのないクリップを提供できる。 【0032】本発明によれば、クリップの取り付け、取り外しにあたっては、専用の器具を使うことなく、小さな力で簡単に開いて、取り付けることができる。また、開くための操作部もとくに必要とせず、極めてスマートなクリップを提供できる。 【0033】本発明によれば、挟持力をもたらすものが弾性体の伸縮力であるため、挟持部を変えず、弾性体を替えるだけで、薄い書類から厚い書類まで挟持することができる。そのため、クリップの大きさを統一でき、大幅なコスト削減が可能になる。さらには、クリップの弾性体の高さ以上であれば、弾性体の性能が許す限り、どんな厚みの書類も挟持できるので、汎用性の高いクリップとなり得る。 【0034】本発明によれば、その挟持部にプラスチック等、強度の低い材料を使用しても、かさばることのないクリップを提供できる。従来のプラスチック製クリップの場合、いわゆるゼムクリップを除けば、その支点と挟持部である力点との間の曲げ剛性を確保するため、リブをつける、あるいは材厚を確保するなど、クリップそのものが大きくかさばり、事務書類等を挟むクリップには不向きであった。本発明の場合、挟持部は挟持力を面として伝達すればよいので、必要最小限の厚さで済む。そのため、プラスチックを使用してもかさばることのないクリップを提供できる。さらには、プラスチックを使用することで、様々な形状に一体成型することもでき、見出しにも先に述べたような、様々な形態、機能、構造を採用することが可能となる。 【0035】本発明によれば、書類等を挟持する部分が、従来のように先端の限られた部分でなく、挟持部全面であるため、挟持部の形状を自由な形状とすることができる。すなわち、第3の実施形態のように先端部分が曲線であっても、クリップとしての機能を何ら損なうことは無い。また、上述したように、限られた部分で挟みつける従来のクリップと異なり、挟持部全面で挟みつけるため、書類が傷みにくい。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】500481640 【氏名又は名称】野畑 義昭
|
| 【出願日】 |
平成13年11月13日(2001.11.13) |
| 【代理人】 |
|
| 【公開番号】 |
特開2003−145972(P2003−145972A) |
| 【公開日】 |
平成15年5月21日(2003.5.21) |
| 【出願番号】 |
特願2001−383763(P2001−383763) |
|