| 【発明の名称】 |
多層帳票の作製システムおよび作製方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】望月 靖久 【住所又は居所】東京都千代田区神田駿河台1丁目6番地 トッパン・フォームズ株式会社内
【氏名】佐々木 朝文 【住所又は居所】東京都千代田区神田駿河台1丁目6番地 トッパン・フォームズ株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、所定の帳票体が所定数重ね合わされた多層帳票を作製する多層帳票の作製システムおよび作製方法に関し、帳票体の意匠を損なわずに各帳票体を高精度に重ね合わせ可能とすることを目的とする。
【解決手段】各帳票体12,16には定められた位置に、通常状態では不可視であり、所定波長の励起光を照射することで画像認識されるインキにより、それぞれ一致部分を備えた見当マーク32,33が付されており、各送りローラにより重ね調整位置に搬送される当該帳票体12,16に付された見当マーク32,33を撮像手段21で撮像し、それぞれの見当マーク32,33間の中心の位置ずれ量を演算して何れかの帳票体に対して当該位置ずれ量に応じて送りローラ15,19により移動調整させることで各見当マーク32,33を一致させ、重ね合わせローラ20により重ね合わせる構成とする。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】複数種の帳票体を重ね合わせて多層帳票を作製する多層帳票の作製システムであって、前記各帳票体には定められた位置に、通常状態では不可視であり、所定波長の励起光を照射することで画像認識されるインキにより、それぞれ一致部分を備えた認識符号が付されており、少なくとも当該各帳票体をそれぞれ個別に重ね調整位置に搬送するそれぞれの搬送手段と、前記重ね調整位置に搬送される各帳票体に付された前記認識符号に前記所定波長の励起光を照射しながら前記認識符号を撮像する撮像手段と、前記撮像手段で撮像されたそれぞれの認識符号間の一致部分の位置ずれ量を演算し、各帳票体の認識符号の一致部分を一致させるために、何れかの帳票体を搬送する前記搬送手段に対して当該位置ずれ量に応じた移動量を出力する駆動制御処理手段と、前記認識符号の一致部分が一致された各帳票体を重ね合わせて多層帳票を形成させる重ね合わせ手段と、を有することを特徴とする多層帳票の作製システム。 【請求項2】請求項1記載の多層帳票の作製システムであって、前記重ね調整位置に、前記各帳票体に付された認識符号の一致部分と一致する基準一致部分を備えた基準認識符号が付された部材が設けられ、当該基準認識符号に対して順次対応帳票体の認識符号の一致部分を一致させていくことを特徴とする多層帳票の作製システム。 【請求項3】請求項1または2記載の多層帳票の作製システムであって、前記各帳票体は、それぞれ、枚葉の帳票体、または枚葉帳票体が所定数連続した連続帳票体であり、当該連続帳票体が前記重ね合わせ手段で重ね合わされた後に単一の多層帳票に分離されることを特徴とする多層帳票の作製システム。 【請求項4】複数種の帳票体を重ね合わせて多層帳票を作製する際に、重ね調整位置に搬送される各帳票体を位置合わせする工程を含む多層帳票の作製方法であって、前記各帳票体には定められた位置に、通常状態では不可視であり、所定波長の励起光を照射することで画像認識されるインキにより、それぞれ一致部分を備えた認識符号が付されており、前記重ね調整位置に搬送される当該帳票体に付された当該認識符号に前記所定波長の励起光を照射しながら前記認識符号を撮像するステップと、撮像されたそれぞれの認識符号間の一致部分の位置ずれ量を演算するステップと、何れかの帳票体に対して当該位置ずれ量に応じて移動させ、各帳票体間の認識符号の一致部分を一致させるステップと、前記認識符号の一致部分が一致された各帳票体を重ね合わせて多層帳票を形成させるステップと、を含むことを特徴とする多層帳票の作製方法。 【請求項5】請求項4記載の多層帳票の作製方法であって、前記重ね調整位置に、前記各帳票体に付された認識符号の一致部分と一致する基準一致部分を備えた基準認識符号が付された部材を設けておき、当該基準認識符号に対して順次対応帳票体の認識符号の一致部分を一致させていくことを特徴とする多層帳票の作製方法。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、所定の帳票体が所定数重ね合わされた多層帳票を作製する多層帳票の作製システムおよび作製方法に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、多層帳票として、例えば配送伝票、積層ラベル、貼合タック、情報隠蔽葉書、通常の複数綴じ帳票等がある。一例として、宅配便等で使用される配送伝票は、配送物の配送過程で必要な各帳票体が重ねられて接着され、配送過程で必要に応じて対応の帳票体が分離される形態のものが殆どである。この配送伝票のような多層帳票は、その製造工程において見当合わせによる重ね合わせ工程の効率化、高精度化が望まれている。 【0003】従来、多層帳票の作製においては、当該多層帳票を構成する各帳票体を見当合わせして重ね合わせる工程がある。この工程は、各帳票体にマークが付されるもので、当該各帳票体がそれぞれ別個に搬送され、重ね合わせ位置に搬送されてきたときにマークを位置センサにより検出して位置合わせを行ってそれぞれの帳票体を重ね合わせるものである。また、他の方法として、例えば各帳票体に当該帳票に関する情報のバーコードが付され、バーコードリーダにより検出、情報読み込みを行って位置合わせ、重ね合わせを行うものである。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記各帳票体の重ね合わせを位置センサ等のセンサやバーコードリーダによる位置検出では、それぞれの帳票体にマークやバーコードを付さなければならず、多層帳票の機能として本来不必要なものが付されることによる帳票体の意匠を損なうという問題がある。また、センサやバーコードリーダによる検出誤差や搬送停止誤差等により精度の低い位置合わせしか行うことができず、このことによって作製される多層帳票の歩留りが低下するという問題があり、このようなセンサやバーコードリーダによる高精度の位置合わせを行おうとすると、搬送機構や制御のための処理が複雑となってコスト高を招くという問題がある。 【0005】そこで、本発明は上記課題に鑑みなされたもので、帳票体の意匠を損なわずに各帳票体を高精度に重ね合わせ可能とする多層帳票の作製システムおよび作製方法を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するために、請求項1の発明では、複数種の帳票体を重ね合わせて多層帳票を作製する多層帳票の作製システムであって、前記各帳票体には定められた位置に、通常状態では不可視であり、所定波長の励起光を照射することで画像認識されるインキにより、それぞれ一致部分を備えた認識符号が付されており、少なくとも当該各帳票体をそれぞれ個別に重ね調整位置に搬送するそれぞれの搬送手段と、前記重ね調整位置に搬送される各帳票体に付された前記認識符号に前記所定波長の励起光を照射しながら前記認識符号を撮像する撮像手段と、前記撮像手段で撮像されたそれぞれの認識符号間の一致部分の位置ずれ量を演算し、各帳票体の認識符号の一致部分を一致させるために、何れかの帳票体を搬送する前記搬送手段に対して当該位置ずれ量に応じた移動量を出力する駆動制御処理手段と、前記認識符号の一致部分が一致された各帳票体を重ね合わせて多層帳票を形成させる重ね合わせ手段と、を有する構成とする。 【0007】請求項2の発明では、「前記重ね調整位置に、前記各帳票体に付された認識符号の一致部分と一致する基準一致部分を備えた基準認識符号が付された部材が設けられ、当該基準認識符号に対して順次対応帳票体の認識符号の一致部分を一致させていく」構成であり、請求項3の発明では、「前記各帳票体は、それぞれ、枚葉の帳票体、または枚葉帳票体が所定数連続した連続帳票体であり、当該連続帳票体が前記重ね合わせ手段で重ね合わされた後に単一の多層帳票に分離される」構成である。 【0008】請求項4の発明では、複数種の帳票体を重ね合わせて多層帳票を作製する際に、重ね調整位置に搬送される各帳票体を位置合わせする工程を含む多層帳票の作製方法であって、前記各帳票体には定められた位置に、通常状態では不可視であり、所定波長の励起光を照射することで画像認識されるインキにより、それぞれ一致部分を備えた認識符号が付されており、前記重ね調整位置に搬送される当該帳票体に付された前記認識符号に前記所定波長の励起光を照射しながら前記認識符号を撮像するステップと、撮像されたそれぞれの認識符号間の一致部分の位置ずれ量を演算するステップと、何れかの帳票体に対して当該位置ずれ量に応じて移動させ、各帳票体間の認識符号の一致部分を一致させるステップと、前記認識符号の一致部分が一致された各帳票体を重ね合わせて多層帳票を形成させるステップと、を含む構成とする。 【0009】請求項5の発明では、「前記重ね調整位置に、前記各帳票体に付された認識符号の一致部分と一致する基準一致部分を備えた基準認識符号が付された部材を設けておき、当該基準認識符号に対して順次対応帳票体の認識符号の一致部分を一致させていく」構成である。 【0010】このように、各帳票体には定められた位置に、通常状態では不可視であり、所定波長の励起光を照射することで画像認識されるインキにより、それぞれ一致部分を備えた認識符号が付されており、重ね調整位置に搬送される当該帳票体に付された当該認識符号に前記所定波長の励起光を照射しながら当該認識符号を撮像し、それぞれの認識符号間の一致部分の位置ずれ量を演算して何れかの帳票体に対して当該位置ずれ量に応じて移動させることで各帳票体間の認識符号の一致部分を一致させる。すなわち、認識符号は不可視のものであることから、帳票体の意匠を損なわないようにすることが可能であり、位置ずれを調整させることから、各帳票体を高精度に重ね合わせ可能とするものである。 【0011】 【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施形態を図により説明する。本実施形態では、多層帳票として配送伝票を例として2つの帳票体を多層とする場合を示すが、多層とする枚数を問うものでない。また、配送伝票に限らず、上述のように、積層ラベル、貼合タック、情報隠蔽葉書、通常の複数綴じ帳票等の多層帳票においても適用することができるものである。なお、本発明における「帳票体」とは、上記の一般的な帳票の他、多層カードを構成するラミネート部材のように、被印刷部材以外の、意匠性を必要としない「単純なシート部材」なども含むものである。 【0012】図1に、本発明に係る第1実施形態の多層帳票作製システムの構成図を示す。図1(A)は、本システムの概念構成図であり、図1(B)は位置合わせの概念説明図である。図1(A)、(B)において、多層帳票作製システム11は、多層帳票としての配送伝票を構成する枚葉の貼付票12としてなる帳票体を供給搬送するラインと、枚葉の配達票16としてなる帳票体を供給搬送するラインとを備える。なお、貼付票12および配達票16の構成は図3で説明する。 【0013】貼付票12の供給搬送ラインには第1送りローラ13、第2送りローラ14および第1駆動調整ローラ15が配置され、配達票16の供給搬送ラインには第3送りローラ17、第4送りローラ18および第2駆動調整ローラ19が配置される。上記各送りローラ13,14,17,18および各駆動調整ローラ15,19により搬送手段を構成する。そして、2つのラインからの搬送される貼付票12および配達票16を重ね合わせて多層帳票31とする重ね合わせ手段である合せローラ20が配置される。 【0014】また、第2および第4送りローラ14,18と、第1および第2駆動調整ローラ15,19との間を重ね調整位置とし、当該重ね調整位置の上方に撮像手段21が配置される。なお、各ローラ間には、必要に応じてガイド22〜25が配置される。また、貼付票12の供給搬送ラインには重ね調整位置の前段に、当該貼付票12の所定位置(図3で説明する)に接着剤を塗布する接着剤塗布手段26が配置される。 【0015】この接着剤塗布手段26は、多層帳票とする際に必要に応じて設けられるもので、配達票16の供給搬送ライン上に配置してもよく、また重ね調整位置の後段に配置してもよい。当該接着剤塗布手段26により粘着剤を塗布させる場合には、搬送に支障を来さないように、当該ラインの送りローラの表面をフッ素系で形成させればよい。また、例えば配達票16および貼付票12とを剥離自在に一時接着させる場合には、当該配達票16の裏面に感圧接着剤を塗布させ、当該貼付票12の表面に感圧接着剤を塗布させる接着剤塗布手段を各ラインに配置させればよい。 【0016】上記配達票16および貼付票12の所定位置には、通常状態では不可視であり、所定波長の励起光を照射することで画像認識されるインキにより、それぞれ一致部分(例えば後述の中心部)を備えた認識符号である見当マーク32,33が付される。ここでは、上記配達票16および貼付票12を特定するため、見当マーク32,33は、それぞれ異なる形態としており、同心円で表示するもので、本来不可視であるが、図面上では説明を容易とするために可視状態で示している。上記インキは、例えば赤外光を照射すると赤外領域(不可視領域)の波長を発光させるものであり、例えば赤外ステルスインキとして従前より知られているものである。 【0017】すなわち、上記撮像手段21は、重ね合わせ対象の貼付票12および配達票16に赤外光を照射することで配達票16の見当マーク32から発せられる赤外領域の波長の発光を撮像すると共に、当該配達票16に隠れた貼付票12にも赤外光が照射されて見当マーク33から発せられる赤外領域の波長の発光を撮像するものである。また、見当マーク32,33は貼付票12と配達票16とが正規に重ね合わされたときに一致部分(中心部)が一致される位置に予め表示されるものである。なお、見当マーク32,33は同一形態であってもよく、本実施形態のように、各帳票を特定するために認識符号を異なる形態とする場合には、上記同心円に限らず、一致部分を備えている、異なる形状の図形や記号等を用いてもよい。 【0018】そして、後述の図2で示す駆動制御処理手段が、上記撮像手段21で撮像された見当マーク32,33により、当該見当マークが何れの帳票体であるかを特定すると共に、それぞれの見当マーク32,33間の一致部分(中心部)の位置ずれ量を演算し、各帳票体の認識符号の一致部分を一致させるために、何れかの帳票体(ここでは配達票16とする)を搬送する第2駆動調整ローラ19を駆動する図示しない駆動手段に対して当該位置ずれ量に応じた移動量を出力するものである。 【0019】ここで、図2に、図1の多層帳票作成システムにおける駆動制御処理手段のブロック図を示す。図2に示す駆動制御処理手段41は、適宜、制御手段42、バス43、インタフェース(IF)44、画像データ展開手段45、帳票体特定手段46、位置ずれ量演算手段47、調整駆動制御手段48、送りローラ駆動制御手段49および合せローラ駆動制御手段50を備える。制御手段42は、多層帳票作製システム11の駆動制御等を統括するもので、対応のプログラムが格納されている。 【0020】上記IF44は、撮像手段21から撮像したの画像データ(見当マーク32,33)を入力し、各送りローラ13,14,17,18を駆動する図示しない各送り駆動部に対して駆動制御信号を出力し、各駆動調整ローラ15,19を駆動する図示しない各駆動調整駆動部に対して駆動制御信号を出力し、また、合せローラ21を駆動する図示しない合せ駆動部に対して駆動制御信号を出力する。上記画像データ展開手段45は、入力した画像データを例えばビットマップ上に展開する。 【0021】上記帳票体特定手段46は、貼付票12および配達票16の各帳票体に付される見当マーク32,33の形状、大きさ等の形態を関連付けた設定データを格納しており、画像データ展開手段45で展開された見当マーク32,33に基づいて対応の帳票体を特定すると共に、当該帳票体が重ね調整位置に搬送されてきたことを検出する。なお、各帳票体の重ね調整位置に搬送されてきたことの検出を、別個に位置センサ等を配置して検出信号を入力することとしてもよい。 【0022】上記位置ずれ量演算手段47は、上記画像データ展開手段45に展開された見当マーク32,33の各一致部分(中心)の位置ずれ量を演算する。上記調整駆動制御手段48は、位置ずれ量演算手段47で演算された位置ずれ量に応じた配達票16を移動調整させる移動量の駆動調整信号を生成して第2駆動調整ローラ19を駆動する図示しない駆動部に出力する。上記送りローラ駆動制御手段49は、それぞれの送りローラ13,14,17,18をそれぞれ駆動する駆動制御信号を生成して図示しない各駆動部に出力する。そして、上記合わせローラ駆動制御手段50は、合せローラ20を駆動する駆動制御信号を生成して図示しない合せ駆動部に出力するものである。 【0023】そこで、図3に、図1の多層帳票作製システムにおける多層帳票の見当合わせの説明図を示す。図3(A)は、重ね調整位置に搬送されてきた貼付票12および配達票16を示したものである。貼付票12は基材(紙、フィルム等)121の裏面に粘着剤122が形成され、貼付票としての帳票体が印刷された表面上に顕色剤層123が形成されたものであり、粘着剤122部分には剥離紙124が貼付されている。この貼付票12上の端部には上記接着剤塗布手段26により粘着剤125が塗布される。上記顕色剤層123としては、例えば電子受容性のレジン、活性白土等からなる顕色剤を内包するものである。 【0024】一方、配達票16は配達票としての帳票体(貼付票12の帳票体と略同一)が基材(紙、フィルム等)161上に印刷され、裏面に発色剤層162が形成されたものである。上記発色剤層162としては、例えば特開平9−207433号公報等に記載されているように、所定の塗布剤のビヒクル中に所定の染料を含む発色剤マイクロカプセルが分散されてなる。そして、貼付票12と配達票16とが重ね合わされて多層帳票31とされた場合に、配達票16に配送に関する情報が筆記または印字されたときに加圧部分の発色剤層162の加圧部分で分散されている発色剤マイクロカプセルが破壊され、当該カプセル内の発色剤(染料)が貼付票12上の顕色剤層121上で顕色化されることにより、当該情報が貼付票12に複写されるものである。 【0025】そして、貼付票12および配達票16の所定部分に、見当マーク32,33が不可視状態で同心円形態として付されている。すなわち、各見当マーク32,33は、不可視であることから、貼付票12および配達票16の各帳票体の意匠を損なわないものである。 【0026】上記のような貼付票12および配達票16が上記送りローラ13,14,17,18で重ね調整位置に搬送されてきたことを撮像手段21による画像データで上記帳票体特定手段46が認識すると、各送りローラ13,14,17,18の駆動が停止され、そのときの見当マーク32,33の画像データが改めて画像データ展開手段45に展開される。この展開された見当マーク32,33が図3(B)の左部分に示される。 【0027】そこで、位置ずれ量演算手段47が、見当マーク32の中心部(一致部分)と見当マーク33の中心部(一致部分)との位置ずれ量Xを演算する。この位置ずれ量Xに基づいて調整駆動制御手段48が配達票16を移動調整させる移動量(X)の調整駆動制御信号を生成して駆動調整ローラ19を駆動させることにより、図3(B)の右部分に示すように、各中心部32A,33Aを一致させるものである。各見当マーク32,33が一致した状態で合せローラ20に貼付票12および配達票16を重ね合わせることで、粘着剤125で接着されて、図3(C)に示すような多層帳票31が作製されるものである。 【0028】このように、見当マーク32,33は不可視のものであることから、貼付票12および配達票16の各帳票体の意匠を損なわないようにすることができるものであり、位置ずれを調整させて一致させることから、貼付票12および配達票16の各帳票を高精度に重ね合わせることができるものである。 【0029】続いて、図4に、他の多層帳票の見当合わせの説明図を示す。図4(A)において、図1に示すガイド22に、貼付票12および配達票16の各帳票体に付された見当マーク32,33の中心部(一致部分)と一致する基準中心部(一致部分)を備え、当該貼付票12および配達票16の各帳票体の見当マーク32,33と直径の異なる形態(同心円)の基準見当マーク51を付したものである。 【0030】すなわち、図4(B)に示すように、まず、基準見当マーク51と貼付票12の見当マーク33との位置ずれ量X1を演算して駆動調整ローラ15により各中心部51A,33Aを一致させる。また、図4(C)に示すように、基準見当マーク51(貼付票12の見当マーク33)と配達票16の見当マーク32との位置ずれ量X2を演算して駆動調整ローラ19により各中心部51A(33A),32Aを一致させることにより、当該貼付票12および配達票16の各帳票を一致させて重ね合わせをさせるものである。このように、別に基準見当マーク51を設けることによっても、上記同様に貼付票12および配達票16の各帳票体を高精度に重ね合わせることができるものである。このことは、以下に示す第2実施形態においても同様である。 【0031】次に、図5に、本発明に係る第2実施形態の多層帳票作製システムの構成図を示す。図5(A)は、本システムの概念構成図であり、図5(B)は位置合わせの概念説明図である。図5(A)、(B)において、多層帳票作製システム61は、多層帳票としての配送伝票を構成する枚葉の貼付票12が所定数連続された貼付票連続体12Aの連続帳票体を供給搬送するラインと、枚葉の配達票16が所定数連続された配達票連続体16Aの連続帳票体を供給搬送するラインとを備える。 【0032】貼付票連続体12Aの供給搬送ラインには搬送調整駆動手段としてのトラクタ62が配置され、配達票連続体16Aの供給搬送ラインにはトラクタ63および適宜トラクタ64が配置される。これらトラクタ62〜64により搬送手段が構成され、そのうちトラクタ62,63が搬送調整駆動の手段となる。また、合せローラ20、撮像手段21および接着剤塗布手段26は上記同様である。そして、合せローラ20で重ね合わせられた多層帳票連続体71が形成され、それぞれの多層帳票(101)に図示しない分離手段により分離されるものである。 【0033】上記貼付票連続体12Aおよび配達票連続体16Aは、搬送方向の両側部に搬送孔が形成されたマージナル部81A,81B,83A,83Bが設けられ、このマージナル部の搬送孔が各トラクタ62〜64と係合されることにより供給搬送されるものである。また、各貼付票連続体12Aおよび配達票連続体16Aは、図1(B)、図3(A)に示す構造の貼付票12および配達票16が切取線82,84で連続されたもので、それぞれに上記のように見当マーク32,33が付されている。 【0034】ここで、図6に、図5の多層帳票作成システムにおける駆動制御処理のブロック図を示す。図6に示す駆動制御処理手段91は、図2の駆動制御処理手段41の調整駆動制御手段48および送りローラ駆動制御手段49に代えて、搬送調整駆動制御手段92および搬送駆動制御手段93を設けたもので、他の構成は図2と同様であり、説明を省略する。上記搬送調整駆動制御手段92は、上記トラクタ62,63を駆動させる図示しない各搬送調整駆動部を駆動するための駆動制御信号を生成して出力する。また、搬送駆動制御手段93は、上記トラクタ64を駆動させる図示しない各搬送駆動部を駆動するための駆動制御信号を生成して出力するものである。 【0035】そこで、図7に、図5の多層帳票作製システムにおける多層帳票の見当合わせの説明図を示す。図7(A)において、貼付票連続体12Aおよび配達票連続体16A(図では枚葉部分のみを示している)が上記トラクタ62,63で重ね調整位置に搬送されてきたことを撮像手段21による画像データで上記帳票特定手段46が認識すると、各トラクタ62,63の駆動が停止され、そのときの見当マーク32,33の画像データが改めて画像データ展開手段45に展開される。この展開された見当マーク32,33が図7(B)の左部分に示される。 【0036】続いて、位置ずれ量演算手段47が、見当マーク32の中心部(一致部分)と見当マーク33の中心部(一致部分)との位置ずれ量Xを演算する。この位置ずれ量Xに基づいて搬送調整駆動制御手段92が配達票連続体16Aを移動調整させる移動量(X)の搬送調整駆動制御信号を生成してトラクタ63(ここでも調整対象を配達票連続体16Aとする)を駆動させることにより、図7(B)の右部分に示すように、各中心部32A,33Aを一致させるものである。各見当マーク32,33が一致した状態で合せローラ20に貼付票12および配達票16を重ね合わせることで、粘着剤125で接着されて、重ね合わせられた多層帳票連続体71が形成され、後に図示しない分離手段により切取線82,84で分離されることで、図7(C)に示すような多層帳票101が作製されるものである。 【0037】このように、貼付票連続体12Aおよび配達票連続体16Aを使用することものであっても、上記同様に見当マーク32,33は不可視のものであることから、最終的な多層帳票101における貼付票12および配達票16の各帳票体の意匠を損なわないようにすることができるものであり、位置ずれを調整させて一致させることから、貼付票12および配達票16の各帳票体を高精度に重ね合わせることができるものである。なお、上記図4に示す基準見当マーク51を用いる場合であっても同様である。 【0038】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、各帳票体には定められた位置に、通常状態では不可視であり、所定波長の励起光を照射することで画像認識されるインキにより、それぞれ一致部分を備えた認識符号が付されており、重ね調整位置に搬送される当該帳票体に付された当該認識符号に、当該所定波長の励起光を照射しながら前記認識符号を撮像すると共に、それぞれの認識符号間の一致部分の位置ずれ量を演算して何れかの帳票体に対して当該位置ずれ量に応じて移動させることで各帳票体間の認識符号の一致部分を一致させることにより、帳票体の意匠を損なわずに各帳票体を高精度に重ね合わせることができる。さらに、従来では不可能であった、完成された多層帳票の重ね合わせ状態の良否を再度検査することもできるなど、様々な効果を奏するものである。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000110217 【氏名又は名称】トッパン・フォームズ株式会社 【住所又は居所】東京都港区東新橋一丁目7番3号
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| 【出願日】 |
平成14年5月30日(2002.5.30) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100097560 【弁理士】 【氏名又は名称】▲高▼橋 寛
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| 【公開番号】 |
特開2003−341265(P2003−341265A) |
| 【公開日】 |
平成15年12月3日(2003.12.3) |
| 【出願番号】 |
特願2002−157210(P2002−157210) |
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