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【発明の名称】 多面表示葉書及びその製造方法
【発明者】 【氏名】村 上 一 宏
【住所又は居所】東京都調布市深大寺東町5丁目2番地5 美創印刷株式会社内

【要約】 【課題】表示面の拡大により宛名人に多情報を伝達できるようにした多面表示の葉書の表示内容を、その受取人が構造上の奇抜さに興味をもって見るようにし、それによって、多面表示による多情報伝達の効果を有効に発揮させるようにすることにある。

【解決手段】両面に文字や図柄A〜Nが表示された表示部を有すると共に、切れ目線7,8が付され、折曲部9〜12を備えた2枚の葉書大の紙葉3,4を、その一部13,14を剥離不能に接着すると共に残部15,16を剥離可能な接着剤にて仮接着して、貼り合わせることにより、上記切れ目線7,8において切断して仮接着された部分15,16を剥離したときに、上記折曲部9〜12において上記紙葉3,4を部分的に折り返す操作を繰り返すことにより、上記表示部の文字や図柄が、逐次組み合わされて切換表示される折り返し多面表示体を形成した。
【特許請求の範囲】
【請求項1】両面に文字や図柄を表示する表示部を有すると共に、切れ目線が付され、折曲部を備えた2枚の葉書大の紙葉が、その一部を剥離不能に接着すると共に残部を剥離可能な接着剤にて仮接着することにより、貼り合わされてなり、上記切れ目線において切断して仮接着された部分を剥離したときに、上記折曲部において上記紙葉を部分的に折り返す操作を繰り返すことにより、上記表示部の文字や図柄が、逐次組み合わされて切換表示される折り返し多面表示体が形成されていることを特徴とする多面表示葉書。
【請求項2】各紙葉における上記折曲部には、折り目線が予め付されていることを特徴とする請求項1に記載の多面表示葉書。
【請求項3】上記切れ目線は、2枚の紙葉の各接着面側から紙厚の一部を残して切り込んだ切り込み線によって形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の多面表示葉書。
【請求項4】上記折り返し多面表示体が、切れ目線を介して上記葉書の一部に形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の多面表示葉書。
【請求項5】上記葉書の残部が主として通信用記載事項の表示部をなしていることを特徴とする請求項4に記載の多面表示葉書。
【請求項6】上記葉書の残部において、上記2枚の紙葉は剥離可能な接着剤で仮接着されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の多面表示葉書。
【請求項7】上記切れ目線は、上記2枚の紙葉における折り返し多面表示体形成部に、それぞれの多面表示体形成部の一対の対向する周辺の各中央を結び、且つ互いに直交するように付され、上記折曲部は、それぞれの多面表示体形成部における、上記切れ目線と直交する多面表示体形成部の両周辺から該切れ目線の四分の一の長さを隔てた各位置に、該切れ目線と直交するように設けられており、上記多面表示体形成部の四隅部であって、両多面表示体形成部の折曲部及び周辺によって囲まれた領域において、両多面表示体形成部が剥離不能に接着されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の多面表示葉書。
【請求項8】表裏面に文字や図柄を表示した2枚の葉書大の紙葉における折り返し多面表示体形成部に、該多面表示体形成部の一対の対向する周辺の各中央を結び、且つ2枚の紙葉を重ねた際に互いに直交するように、切れ目線をそれぞれ付すと共に、それぞれの多面表示体形成部における、上記切れ目線と直交する多面表示体形成部の両周辺から該切れ目線の四分の一の長さを隔てた各位置に、該切れ目線と直交する折り目線をそれぞれ付すステップと、上記2枚の紙葉を重ねるステップと、上記多面表示体形成部の四隅部であって、上記2枚の紙葉を重ねることにより両多面表示体形成部の折り目線及び周辺によって囲まれた領域において、両多面表示体形成部を剥離不能に接着すると共に、両多面表示体形成部の残部を剥離可能な接着剤により仮接着するステップとを有することを特徴とする多面表示葉書の製造方法。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一部を接着して貼り合わせた2枚の紙葉の部分的な折り返し操作によって、該紙葉に表示された文字や図柄が組み合わされて切換表示される折り返し多面表示体を、葉書として構成した多面表示葉書及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】葉書における表示面の拡大を図るため、葉書大の複数の紙葉、あるいは葉書大に折り畳んだ紙葉を、剥離可能な接着剤で互いに仮接着することにより形成した多面表示の葉書が、従来から多用されている。この葉書は、表示面の拡大により宛名人に多くの情報を伝達できる点で、ダイレクトメールによる宣伝広告等に有効なものであるが、単純に表示面の拡大を図ったに過ぎないため、はがきの受取人が表示内容自体に興味を示さなければ、多面表示とした点に大きな効果を期待することはできない。
【0003】そこで、表示内容について配慮すべきであるのは勿論であるが、多面表示の葉書自体の構造に特徴を持たせ、具体的には、例えば、特開平10−305168号に開示されているような「多面ノベルティーピース」、即ち、部分的に接着して貼り合わされた2枚の紙葉の部分的な折り返しの繰り返しによって、該紙葉に表示された文字や図柄が逐次組み合わされて切換表示されるような折り返し多面表示体等を、上記多面表示葉書として構成すれば、より有効な宣伝広告効果を期待することができる。
【0004】しかしながら、郵便葉書としては、他の郵便物との干渉を避けるなどの目的で、文字や図柄を表示した複数枚の葉書大の紙葉を貼り合わせる場合に、それらの紙葉が部分的に剥離した状態であってはならず、全面的に接着されていること、葉書面に部分的に孔や切れ目がないこと、簡単に切断分離される部分がないことなどが要求され、上記折り返し多面表示体を葉書に組み込む場合には、これらの郵便葉書としての要求を満たす必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題は、表示面の拡大により宛名人に多情報を伝達できるようにした多面表示の葉書の表示内容を、その受取人が構造上の奇抜さに興味をもって見るようにし、それによって、多面表示による多情報伝達の効果を有効に発揮させるようにすることにある。本発明の更に具体的な課題は、上記折り返し多面表示体を葉書として構成するにあたって、郵便葉書としての各種要求を満たすようにした多面表示葉書及びその製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するための本発明の多面表示はがきは、両面に文字や図柄を表示する表示部を有すると共に、切れ目線が付され、折曲部を備えた2枚の葉書大の紙葉が、その一部を剥離不能に接着すると共に残部を剥離可能な接着剤にて仮接着することにより、貼り合わされてなり、上記切れ目線において切断して仮接着された部分を剥離したときに、上記折曲部において上記紙葉を部分的に折り返す操作を繰り返すことにより、上記表示部の文字や図柄が、逐次組み合わされて切換表示される折り返し多面表示体が形成されていることを特徴とするものである。
【0007】そうすることにより、折り返し多面表示体を葉書として構成するにあたって、郵便葉書としての各種要求を満たすことができると共に、多面表示の葉書の表示内容を、その受取人が構造上の奇抜さに興味をもって見るようにし、それによって、多面表示による多情報伝達の効果を有効に発揮させることが可能となる。なお、上記折曲部は、単に上記紙葉を折り返す部位を意味しており、当該部位に折り目線が予め直接的に表示又は形成されているものに限られず、操作説明図などによって折り曲げを位置を指示するものであっても良い。
【0008】本発明の多面表示葉書においては、各紙葉における上記折曲部に、折り目線が予め付されていると、葉書の受取人による紙葉の折り返し操作が容易となり、より適切である。本発明の好ましい実施形態においては、上記切れ目線が、2枚の紙葉の各接着面側から紙厚の一部を残して切り込んだ切り込み線によって形成されていると、葉書の表面側には切り込み線が現れず、葉書表面を平坦面とすることができるため、他物が引っ掛かることによって切れ目線が破断されるようなことがなく、より好適である。
【0009】上記構成を有する多面表示葉書においては、上記折り返し多面表示体が、切れ目線を介して該葉書の一部に形成されていても良い。その時、その残部を主として通信用記載事項の表示部となすことができる。そしてその残部において、上記2枚の紙葉が剥離可能な接着剤で仮接着されていると、当該接着面に、宛名人に対して何らかの特典を与えるクーポン券やくじ引き等を含ませることが可能となる。
【0010】また、本発明の具体例においては、上記切れ目線は、上記2枚の紙葉における折り返し多面表示体形成部に、それぞれの多面表示体形成部の一対の対向する周辺の各中央を結び、且つ互いに直交するように付され、上記折曲部は、それぞれの多面表示体形成部における、上記切れ目線と直交する多面表示体形成部の両周辺から該切れ目線の四分の一の長さを隔てた各位置に、該切れ目線と直交するように設けられており、上記多面表示体形成部の四隅部であって、両多面表示体形成部の折曲部及び周辺によって囲まれた領域において、両多面表示体形成部が剥離不能に接着されている。
【0011】更に本発明に係る多面表示葉書は、表裏面に文字や図柄を表示した2枚の葉書大の紙葉における折り返し多面表示体形成部に、該多面表示体形成部の一対の対向する周辺の各中央を結び、且つ2枚の紙葉を重ねた際に互いに直交するように、切れ目線をそれぞれ付すと共に、それぞれの多面表示体形成部における、上記切れ目線と直交する多面表示体形成部の両周辺から該切れ目線の四分の一の長さを隔てた各位置に、該切れ目線と直交する折り目線をそれぞれ付すステップと、上記2枚の紙葉を重ねるステップと、上記多面表示体形成部の四隅部であって、上記2枚の紙葉を重ねることにより両多面表示体形成部の折り目線及び周辺によって囲まれた領域において、両多面表示体形成部を剥離不能に接着すると共に、両多面表示体形成部の残部を剥離可能な接着剤により仮接着するステップとにより製造することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】図1〜図9は本発明に係る第1実施例を示すものである。図1中2Aは、図2に示す多面表示葉書1Aを形成するための2枚の葉書大の紙葉3,4を、切れ目線5を介して連結した葉書シートであって、これらの紙葉3,4を重ねて貼り合わせることによりなる多面表示葉書1A全体が、折り返し多面表示体(以下「多面表示体」という)6Aを形成するようになっている。即ち、該2枚の紙葉3,4の全体が、それぞれ折り返し多面表示体形成部(以下「多面表示体形成部」という)3A,4Aをなしている。なお、図中のA〜Nは、紙葉3,4に印刷等によって表示された文字や図柄(以下「文字等」という)を意味している。
【0013】図1(a)に示す葉書シート2A即ち2枚の紙葉3,4の表面においては、その全体が文字等を表示するための表示部となっており、図1(b)に示すその裏面即ち接着面においては、その一部の領域が、両紙葉3,4を互いに剥離不能に接着するための固定接着部13,14をなし、残部の領域が、文字等を表示するための表示部であると同時に、両紙葉3,4を接着後に剥離可能で再接着不能な接着剤にて仮接着するための仮接着部15,16をなしている。
【0014】一方の紙葉3は、その上下において対向する一対の周辺3a,3b及びその左右において対向する一対の周辺3c,3dによって周囲が囲まれており、左右において対向する一対の周辺3c,3dの各中央を結び、且つ上下において対向する一対の周辺3a,3bと平行をなすように付された横方向の切れ目線7によって、上紙片30と下紙片31とに二等分されている。また、上記切れ目線7と直交する左右の両周辺3c,3dから、該切れ目線7の四分の一の長さを隔てた各位置には、該切れ目線7と直交し、且つ左右の両周辺と平行をなす折曲部としての折り目線9,10がそれぞれ付されている。
【0015】ここで、該紙葉3における上紙片30及び下紙片31の表面側には文字等A及びBが表示されており、接着面側の表示部には文字等G,H及びI,Jが表示されている。なお、本実施例においては、上記上紙片30の表面側に、主に宛名、宛先、別納表示、郵便番号等の通信用記載事項を表示するようになっている。また、下紙片31の表面側に表示された文字等Bが、多面表示体6Aの操作説明を含んでいるとより好適である。
【0016】他方の紙葉4は、その上下において対向する一対の周辺4a,4b及びその左右において対向する一対の周辺4c,4dによって周囲が囲まれており、上下において対向する一対の周辺4a,4bの各中央を結び、且つ左右において対向する一対の周辺4c,4dと平行をなすように付された縦方向の切れ目線8によって、左紙片40と右紙片41とに二等分されている。また、上記切れ目線8と直交する上下の両周辺4a,4bから、該切れ目線8の四分の一の長さを隔てた各位置には、該切れ目線8と直交し、且つ上下の両周辺と平行をなす折曲部としての折り目線11,12がそれぞれ付されている。
【0017】ここで、該紙葉4における左紙片40及び右紙片41の表面側には文字等C及びDが表示されており、接着面側の表示部には文字等L,F,N及びK,E,Mが表示されている。なお、上記紙葉3,4に付された切れ目線7,8は、マイクロミシンによって2枚の紙葉3,4の各接着面側から紙厚の一部を残してV字状に切り込んだ切り込み線によって形成されており、そうすることにより、葉書1Aの表面側には切れ目線7,8が現れず、葉書表面を平坦面とすることができるため、他物が引っ掛かることによって切れ目線7,8が破断されるのを防止することができる。
【0018】そして、各紙葉3,4の接着面側の四隅部であって、両紙葉3,4を重ねた際に、折り目線9〜12と周辺3a〜3d,4a〜4dとによって囲まれる領域には、両紙葉3,4を互いに剥離不能に接着するための上記固定接着部13,14がそれぞれ形成されており、表示部をなす残部の領域には接着後に剥離可能で再接着不能な接着剤が塗布された仮接着部15,16が形成されている。
【0019】このような構成を有する葉書シート2Aの紙葉3,4によって、図2に示すような多面表示葉書1Aを製作するにあたっては、まず、葉書シート2Aの切れ目線5において両紙葉3,4を切断するか又は折り曲げることにより、両紙葉3,4の接着面同士を対向させて重ね合わせ、紙葉3の接着面の四隅部に形成された固定接着部13と、紙葉4の接着面の四隅部に形成された固定接着部14とを互いに剥離不能に接着すると共に、両紙葉3,4の接着面における該固定接着部13,14を除いた残部に形成された仮接着部15,16を互いに仮接着して、両紙葉3,4を貼り合わせる。その時、両紙葉3,4に付された切れ目線7,8及び折り目線9〜12は、それぞれ互いに直交している。
【0020】次に、図2〜図9により、上記多面表示葉書1A即ち多面表示体6Aを多面表示させるための操作方法を説明する。まず、上記紙葉3,4を貼り合わせることによって形成され、文字等A,Bの組み合わせ(第1面)が表示されている図2に示す多面表示葉書1Aにおいて、紙葉3の切れ目線7を破断して紙葉3を上紙片30と下紙片31とに分離すると共に、紙葉3,4の仮接着部15,16の一部を剥離して、図3の矢印で示すように、紙葉4を折り目線11,12で多面表示葉書1Aの裏側に折り返すことにより、上記上紙片30及び下紙片31を、該折り目線11,12を中心として、それぞれ外側に回動させる。そうすると、図4に示すように表示が文字等E,F,H,Iの組み合わせ(第2面)に切り換えられる。
【0021】次に、紙葉4の切れ目線8を破断して紙葉4を左紙片40と右紙片41とに分離すると共に紙葉3,4の仮接着部15,16の残部を剥離して、図4及び図5の矢印で示すように、上紙片30及び下紙片31を折り目線9,10で多面表示葉書1Aの裏側に折り返すことにより、上記左紙片40及び右紙片41を、該折り目線9,10を中心として、それぞれ外側に回動させる。そうすると、図6に示すように表示が文字等G,H,I,J,K,L,M,Nの組み合わせ(第3面)に切り換えられる。
【0022】更に、図6及び図7の矢印で示すように、上記操作で折り返された左紙片40及び右紙片41を折り目線11,12で開くことにより、上記上紙片30及び下紙片31を、該折り目線11,12を中心として、それぞれ外側に回動させる。そうすると、図8に示すように表示が文字等D,Cの組み合わせ(第4面)に切り換えられる。そして、最後に図8及び図9の矢印で示すように、上記操作で折り返された上紙片30及び右紙片41を折り目線9,10で開くことにより、上記左紙片40及び右紙片41を、該折り目線9,10を中心として、それぞれ外側に回動させる。そうすると、図2に示す最初の表示状態(第1面)に戻る。
【0023】このように本第1実施例の多面表示葉書1Aによれば、多面表示体6Aを葉書として構成するにあたって、郵便葉書としての各種要求を満たすことができると共に、1通の葉書に4つの表示面を持たせて多くの情報を伝達することができるばかりでなく、多面表示葉書1Aの表示内容を、その受取人が構造上の奇抜さに興味をもって見るようにし、それによって、多面表示による多情報伝達の効果を有効に発揮させることが可能となる。
【0024】図10〜図15は本発明に係る第2実施例を示すものである。なお、本第2実施例においては、上記第1実施例と同じ構成部分については、重複を避けるため、同一符号を付して説明を省略する。本第2実施例に係る多面表示葉書1Bと上記第1実施例に係る多面表示葉書1Aとの大きな違いは、第1実施例に係る多面表示葉書1Aにおいては、該葉書1A全体が多面表示体6Aを形成しているのに対し、本第2実施例に係る多面表示葉書1Bにおいては、該葉書1Bの一部に多面表示体6Aが形成されている点にある。即ち本第2実施例に係る多面表示葉書1Bは多面表示体6Aとそれに連結された切取片6Bとからなっている。
【0025】多面表示葉書1Bは、図10に示すような2枚の葉書大の紙葉33,44が、切れ目線55を介して連結された葉書シート2Bから形成されており、その一方の紙葉33は、多面表示体形成部3Aとその上側周辺3aにおいて切れ目線17を介して連結された切取片形成部3Bとによって構成され、他方の紙葉44は、多面表示体形成部4Aとその上側周辺4aにおいて切れ目線18を介して連結された切取片形成部4Bとによって構成されている。
【0026】ここで、上記紙葉33,44に付された切れ目線17,18は、切れ目線7,8と同様に、マイクロミシンによって2枚の紙葉33,44の各接着面側から紙厚の一部を残してV字状に切り込んだ切り込み線によって形成されている。また、切取片形成部3B,4Bは、結果として紙葉33,44が葉書大となるのであれば、多面表示体形成部3A,4Aの何れの周辺に連結させても良く、2以上の周辺に跨って連結させることも可能である。なお、本第2実施例においては、多面表示体形成部3Aに付された切れ目線7の左端位置に、該切れ目線7を破断する際の手掛かりとなるノッチ7aが設けられている。
【0027】そして、上記切取片形成部3B、4Bの表面においては、その全面が文字等を表示するための表示部となっており、そこに文字等O及びPがそれぞれ表示されている。一方、その裏面すなわち接着面においては、その全面が、文字等を表示するための表示部であると同時に、両紙葉33,44を接着後に剥離可能で再接着不能な接着剤にて仮接着するための仮接着部25,26をなしており、文字等Q及びRがそれぞれ表示されている。
【0028】なお、本第2実施例においては、上記切取片形成部3Bの表面側に、主に宛名、宛先、別納表示、郵便番号等の通信用記載事項を表示するようになっている。また、切取片形成部4Bの表面側に表示された文字等Pが、多面表示体6Aの操作説明を含んでいたり、上記切取片形成部3B,4Bの接着面側に表示された文字等Q,Rが、宛名人に何らかの特典を与えるクーポン券やくじ引き等を含んでいるとより好適である。更に、上記切取片形成部3B,4Bの接着面の一部又は全体を、両紙葉33,44を互いに剥離不能に接着するための固定接着部となすことも、勿論可能である。
【0029】このような構成を有する葉書シート2Bの紙葉33,44によって、多面表示葉書1Bを製作するにあたっては、まず、葉書シート2Bの切れ目線55において両紙葉33,44を切断するか又は折り曲げることにより、両紙葉33,44の接着面同士を対向させて重ね合わせ、多面表示体形成部3Aの接着面の四隅部に形成された固定接着部13と、多面表示体形成部4Aの接着面の四隅部に形成された固定接着部14とを互いに剥離不能に接着すると共に、両紙葉33,44の接着面における該固定接着部13,14を除いた残部に形成された仮接着部15,16,25,26を互いに仮接着して、両紙葉33,44を貼り合わせる。
【0030】図11〜図15は、上記多面表示葉書1Bにおける多面表示体6Aを多面表示させるための操作方法を示している。第1実施例に係る多面表示葉書1Aと相違する点は、図11に示すように、まず最初に切れ目線17,18を破断させることにより、多面表示体6Aから切取片6Bを切り離す点、及び、上記ノッチ7aを手掛かりにして切れ目線7を破断する点のみである。図12〜図15に示す以下の操作は、第1実施例で説明した操作と全く同じであり、切れ目線7,8破断すると共に多面表示体形成部3A,4Aの仮接着部15,16を剥離し、各多面表示体形成部3A,4Aに設けられた折曲部としての折り目線9〜12を中心として、上紙片30,下紙片31,左紙片40,右紙片41をそれぞれ多面表示体6Aの裏側に順次回動させることにより、多面表示体形成部3A,4Aの表示部に表示された文字等A〜Nや図柄が逐次組み合わされて、4種類の表示面が切換表示される。
【0031】なお、上記第1実施例及び第2実施例においては、上記折曲部として、折り目線9〜12を当該部位に直接的に付したものが例示されているが、操作説明図などによって折り曲げ位置を指示するものであっても良い。また、上記第1実施例及び第2実施例においては、紙葉3,4及び紙葉33,44がそれぞれ切れ目線5,55を介して接続された葉書シート2A,2Bによって形成される多面表示葉書1A,1Bを例示したが、個別に準備された各紙葉3,4,33,44によって該多面表示葉書1A,1Bを形成しても良いことは言うまでもない。
【0032】
【発明の効果】以上に詳述した本発明に係る多面表示葉書によれば、折り返し多面表示体を葉書として構成するにあたって、郵便葉書としての各種要求を満たすことができると共に、多面表示の葉書の表示内容を、その受取人が構造上の奇抜さに興味をもって見るようにし、それによって、多面表示による多情報伝達の効果を有効に発揮させることが可能となる。
【出願人】 【識別番号】500273241
【氏名又は名称】美創印刷株式会社
【住所又は居所】東京都調布市深大寺東町5丁目2番地5
【出願日】 平成14年5月27日(2002.5.27)
【代理人】 【識別番号】100072453
【弁理士】
【氏名又は名称】林 宏 (外2名)
【公開番号】 特開2003−341264(P2003−341264A)
【公開日】 平成15年12月3日(2003.12.3)
【出願番号】 特願2002−153181(P2002−153181)