| 【発明の名称】 |
重ね合わせシートおよび重ね合わせシートの作成方法 |
| 【発明者】 |
【氏名】木下 和之 【住所又は居所】東京都千代田区神田駿河台1−6 トッパン・フォームズ株式会社内
【氏名】田淵 純一 【住所又は居所】東京都千代田区神田駿河台1−6 トッパン・フォームズ株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】たとえば隠蔽はがきに適用した場合に、印刷方式や材質の異なる複数のシートを用いて、情報印刷の可能な6つの面を有する重ね合わせシートの作成方法。
【解決手段】第1シート(10a)において第1領域の裏面(1b)および第2領域の裏面(2b)、並びに第2シート(10b)において第3領域の裏面(3b)および第4領域の裏面(4b)に感圧擬似接着層5を形成し、第1シートの第2領域の表面(2a)および第2シートの第3領域の表面(3a)に強接着層6を形成する。第1領域の裏面と第2領域の裏面とが対向するように第1シートを折り畳み、第3領域の裏面と第4領域の裏面とが対向するように第2シートを折り畳み、折り畳まれた第1シートと第2シートとを重ね合わせて接着する。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】 第1領域と第2領域とを有する第1シートおよび第3領域と第4領域とを有する第2シートを用いて重ね合わせシートを作成する方法であって、前記第1シートにおいて前記第1領域の裏面および前記第2領域の裏面のうち少なくとも一方に、剥離容易な接着のための接着層を形成する工程と、前記第2シートにおいて前記第3領域の裏面および前記第4領域の裏面のうち少なくとも一方に、剥離容易な接着のための接着層を形成する工程と、前記第1シートの第2領域の表面および前記第2シートの第3領域の表面のうち少なくとも一方に、剥離困難な接着のための接着層を形成する工程と、前記第1領域の裏面と前記第2領域の裏面とが対向するように前記第1シートを折り畳む工程と、前記第3領域の裏面と前記第4領域の裏面とが対向するように前記第2シートを折り畳む工程と、前記第2領域の表面と前記第3領域の表面とが対向するように、前記折り畳まれた第1シートと前記折り畳まれた第2シートとを重ね合わせる工程と、重ね合わされた前記第1シートと前記第2シートとにおいて、前記第1領域の裏面と前記第2領域の裏面、前記第3領域の裏面と前記第4領域の裏面、並びに前記第2領域の表面と前記第3領域の表面とを接着する工程とを含むことを特徴とする作成方法。 【請求項2】 第1領域と第2領域とを有する第1シートおよび第3領域と第4領域とを有する第2シートを用いて重ね合わせシートを作成する方法であって、前記第1シートにおいて前記第1領域の裏面および前記第2領域の裏面のうち少なくとも一方に、剥離容易な接着のための接着層を形成する工程と、前記第2シートにおいて前記第3領域の裏面および前記第4領域の裏面のうち少なくとも一方に、剥離容易な接着のための接着層を形成する工程と、前記第1シートの第2領域の表面および前記第2シートの第3領域の表面のうち少なくとも一方に、剥離困難な接着のための接着層を形成する工程と、前記第1領域の裏面と前記第2領域の裏面とが対向するように前記第1シートを折り畳み、前記第1領域の裏面と前記第2領域の裏面とを接着する工程と、前記第3領域の裏面と前記第4領域の裏面とが対向するように前記第2シートを折り畳み、前記第3領域の裏面と前記第4領域の裏面とを接着する工程と、前記第2領域の表面と前記第3領域の表面とが対向するように、前記接着された第1シートと前記接着された第2シートとを重ね合わせる工程と、重ね合わされた前記第1シートと前記第2シートとにおいて、前記第2領域の表面と前記第3領域の表面とを接着する工程とを含むことを特徴とする作成方法。 【請求項3】 前記第1シートの折り畳み形態と前記第2シートの折り畳み形態とは互いに異なることを特徴とする請求項1または2に記載の作成方法。 【請求項4】 前記第2シートにおいて、前記第4領域は前記第3領域を挟むように配置された一対の部分領域を有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の作成方法。 【請求項5】 前記第1シートは、前記第1領域および前記第2領域が連接する幅方向と直交する長手方向に延びた連続シートの形態を有し、前記第2シートは、前記第3領域および前記第4領域が連接する幅方向と直交する長手方向に延びた連続シートの形態を有し、前記接着された第1シートと第2シートとを前記幅方向に順次切断する工程をさらに含むことを特徴とする請求項1または2に記載の作成方法。 【請求項6】 第1領域と第2領域とを有する第1シートにおいて前記第1領域の裏面および前記第2領域の裏面のうち少なくとも一方に、剥離容易な接着のための接着層を形成する工程と、前記第1領域の裏面と前記第2領域の裏面とが対向するように前記第1シートを折り畳み、前記第1領域の裏面と前記第2領域の裏面とを接着する工程と、第3領域を有する複数の第2シートから選択された所定の第2シートの前記第3領域の表面を、前記第1シートの前記第2領域の表面に対して剥離困難に接着する工程と、第4領域を有する複数の第3シートから選択された所定の第3シートの前記第4領域の裏面を、前記所定の第2シートの前記第3領域の裏面に対して剥離容易に接着する工程とを含むことを特徴とする作成方法。 【請求項7】 第1領域と第2領域とを有する第1シートにおいて前記第1領域の裏面および前記第2領域の裏面のうち少なくとも一方に、剥離容易な接着のための接着層を形成する工程と、前記第1領域の裏面と前記第2領域の裏面とが対向するように前記第1シートを折り畳み、前記第1領域の裏面と前記第2領域の裏面とを接着する工程と、第3領域と第4領域とを有する第2シートにおいて前記第3領域の裏面および前記第4領域の裏面のうち少なくとも一方に、剥離容易な接着のための接着層を形成する工程と、前記第3領域の裏面と前記第4領域の裏面とが対向するように前記第2シートを折り畳み、前記第3領域の裏面と前記第4領域の裏面とを接着する工程と、前記接着された複数の第2シートから選択された所定の第2シートの前記第3領域の表面を、前記第1シートの前記第2領域の表面に対して剥離困難に接着する工程とを含むことを特徴とする作成方法。 【請求項8】 前記剥離容易な接着のための接着層は、所定の圧力を付与することにより接着する特性を有する感圧擬似接着層であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の作成方法。 【請求項9】 擬似接着層を間にして折り畳まれ通知情報が内側面に印刷またはプリントされた第1シートと、擬似接着層を間にして折り畳まれ通知情報が内側面に印刷またはプリントされた第2シートとを備え、前記第1シートと前記第2シートとが強接着層を介して接着されていることを特徴とする重ね合わせシート。 【請求項10】 擬似接着層を間にして折り畳まれ通知情報が内側面に印刷またはプリントされた第1シートと、擬似接着層を介して接着され通知情報が内側面に印刷またはプリントされた第2シートと第3シートとを備え、前記第1シートと前記第2シートまたは前記第3シートとが強接着層を介して接着されていることを特徴とする重ね合わせシート。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、重ね合わせシートの作成方法に関し、特に隠蔽はがき(貼り合わせはがき)の作成方法に関するものである。 【0002】 【従来の技術】近年、人目に触れられたくない情報をはがきの形態で郵送するための手段として、いわゆる隠蔽はがきが用いられている。隠蔽はがきでは、貼り合わせ前の展開状態において、その用紙(シート)の所定領域に個人情報などが印刷されている。従来、隠蔽はがきの形態としては、V折り(2つ折)またはZ折り(3つ折り)が一般的であった。また、特開平11−227364号公報に開示されているように、4つの紙片領域からなる隠蔽はがきも知られている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、V折り形態を有する隠蔽はがきでは、情報印刷の可能な面が4面であるため、多くの情報を印刷することができないという不都合があった。一方、Z折り形態を有する隠蔽はがきでは、情報印刷の可能な面が6面であり多くの情報を印刷することができるが、接着面を剥がして展開した状態において4つの隠蔽された情報面のうち2つの情報面が表面に印刷され2つの情報面が裏面に印刷されているので、すべての隠蔽情報面を見るには展開された用紙をひっくり返す必要があり、その内容を確認し難い(見づらい)という不都合があった。 【0004】また、従来技術では、1枚の用紙(シート)を折り畳むことにより隠蔽はがきを形成している。その結果、各情報面を構成する用紙の種類や各情報面における印刷の方式などが一様であり、用紙の種類や印刷の方式が情報面によって異なるような多様な形態の隠蔽はがきを作成することができなかった。 【0005】本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、たとえば隠蔽はがきに適用した場合に、印刷方式や材質の異なる複数のシートを用いて、情報印刷の可能な6つの面を有する重ね合わせシートの作成方法を提供することを目的とする。 【0006】 【課題を解決するための手段】前記課題を解決するために、本発明の第1発明では、第1領域と第2領域とを有する第1シートおよび第3領域と第4領域とを有する第2シートを用いて重ね合わせシートを作成する方法であって、前記第1シートにおいて前記第1領域の裏面および前記第2領域の裏面のうち少なくとも一方に、剥離容易な接着のための接着層を形成する工程と、前記第2シートにおいて前記第3領域の裏面および前記第4領域の裏面のうち少なくとも一方に、剥離容易な接着のための接着層を形成する工程と、前記第1シートの第2領域の表面および前記第2シートの第3領域の表面のうち少なくとも一方に、剥離困難な接着のための接着層を形成する工程と、前記第1領域の裏面と前記第2領域の裏面とが対向するように前記第1シートを折り畳む工程と、前記第3領域の裏面と前記第4領域の裏面とが対向するように前記第2シートを折り畳む工程と、前記第2領域の表面と前記第3領域の表面とが対向するように、前記折り畳まれた第1シートと前記折り畳まれた第2シートとを重ね合わせる工程と、重ね合わされた前記第1シートと前記第2シートとにおいて、前記第1領域の裏面と前記第2領域の裏面、前記第3領域の裏面と前記第4領域の裏面、並びに前記第2領域の表面と前記第3領域の表面とを接着する工程とを含むことを特徴とする作成方法を提供する。 【0007】本発明の第2発明では、第1領域と第2領域とを有する第1シートおよび第3領域と第4領域とを有する第2シートを用いて重ね合わせシートを作成する方法であって、前記第1シートにおいて前記第1領域の裏面および前記第2領域の裏面のうち少なくとも一方に、剥離容易な接着のための接着層を形成する工程と、前記第2シートにおいて前記第3領域の裏面および前記第4領域の裏面のうち少なくとも一方に、剥離容易な接着のための接着層を形成する工程と、前記第1シートの第2領域の表面および前記第2シートの第3領域の表面のうち少なくとも一方に、剥離困難な接着のための接着層を形成する工程と、前記第1領域の裏面と前記第2領域の裏面とが対向するように前記第1シートを折り畳み、前記第1領域の裏面と前記第2領域の裏面とを接着する工程と、前記第3領域の裏面と前記第4領域の裏面とが対向するように前記第2シートを折り畳み、前記第3領域の裏面と前記第4領域の裏面とを接着する工程と、前記第2領域の表面と前記第3領域の表面とが対向するように、前記接着された第1シートと前記接着された第2シートとを重ね合わせる工程と、重ね合わされた前記第1シートと前記第2シートとにおいて、前記第2領域の表面と前記第3領域の表面とを接着する工程とを含むことを特徴とする作成方法を提供する。 【0008】本発明の第3発明では、第1領域と第2領域とを有する第1シートにおいて前記第1領域の裏面および前記第2領域の裏面のうち少なくとも一方に、剥離容易な接着のための接着層を形成する工程と、前記第1領域の裏面と前記第2領域の裏面とが対向するように前記第1シートを折り畳み、前記第1領域の裏面と前記第2領域の裏面とを接着する工程と、第3領域を有する複数の第2シートから選択された所定の第2シートの前記第3領域の表面を、前記第1シートの前記第2領域の表面に対して剥離困難に接着する工程と、第4領域を有する複数の第3シートから選択された所定の第3シートの前記第4領域の裏面を、前記所定の第2シートの前記第3領域の裏面に対して剥離容易に接着する工程とを含むことを特徴とする作成方法を提供する。 【0009】本発明の第4発明では、第1領域と第2領域とを有する第1シートにおいて前記第1領域の裏面および前記第2領域の裏面のうち少なくとも一方に、剥離容易な接着のための接着層を形成する工程と、前記第1領域の裏面と前記第2領域の裏面とが対向するように前記第1シートを折り畳み、前記第1領域の裏面と前記第2領域の裏面とを接着する工程と、第3領域と第4領域とを有する第2シートにおいて前記第3領域の裏面および前記第4領域の裏面のうち少なくとも一方に、剥離容易な接着のための接着層を形成する工程と、前記第3領域の裏面と前記第4領域の裏面とが対向するように前記第2シートを折り畳み、前記第3領域の裏面と前記第4領域の裏面とを接着する工程と、前記接着された複数の第2シートから選択された所定の第2シートの前記第3領域の表面を、前記第1シートの前記第2領域の表面に対して剥離困難に接着する工程とを含むことを特徴とする作成方法を提供する。 【0010】 【発明の実施の形態】本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明の第1実施形態にかかる隠蔽はがきの作成方法を説明する図であって、作成に用いられる2つの用紙の構成を概略的に示す図である。また、図2は、第1実施形態の作成方法にしたがって図1(c)に対応する状態から隠蔽はがきを作成する手順を説明する断面図である。さらに、図3は、第1実施形態にかかる隠蔽はがきの作成方法を実施するための装置の構成を模式的に示す図である。 【0011】また、図4は、図3の装置において第1実施形態の作成方法にしたがって連続用紙が順次処理される様子を示す図である。さらに、図5は、貼り合わせ状態における隠蔽はがきの表側および裏側の構成を概略的に示す図である。また、図6は、作成された隠蔽はがきの接着を剥がして展開する様子、および接着を剥がして展開された隠蔽はがきの様子を示す図である。第1実施形態では、2つの連続用紙から隠蔽はがきを作成する方法に対して本発明を適用している。 【0012】図1には、両側にマージナルパンチ部を有する2つの連続用紙において、1つの隠蔽はがきに対応する単位用紙10aおよび10bの部分だけが示されている。第1単位用紙10aは互いに連接した第1領域1と第2領域2とを有し、第2単位用紙10bは互いに連接した第3領域3と第4領域4とを有する。具体的には、図1(a)に示す第1単位用紙10aの表面には、図中左側から順に、第1領域1の表面1aと第2領域2の表面2aとが配置されている。また、図1(a)に示す第2単位用紙10bの表面には、図中左側から順に、第3領域3の表面3aと第4領域4の表面4aとが配置されている。 【0013】また、図1(b)に示す第1単位用紙10aの裏面には、図中右側から順に、第1領域1の裏面1bと第2領域2の裏面2bとが配置されている。図1(b)に示す第2単位用紙10bの裏面には、図中右側から順に、第3領域3の裏面3bと第4領域4の裏面4bとが配置されている。ここで、第1領域1の表面1aおよび第4領域4の表面4aは、図5(a)および(b)に示すように、作成された隠蔽はがきの宛名面およびその裏面をそれぞれ構成する面である。また、第2領域2の表面2aおよび第3領域3の表面3aは、情報の印刷が全くなされない面である。 【0014】さらに、第1領域1の裏面1b、第2領域2の裏面2b、第3領域3の裏面3bおよび第4領域4の裏面4bは、いわゆる隠蔽情報が印刷される面である。また、第1領域1〜第4領域4は矩形形状を有し、第1領域1と第4領域4とは同じ大きさを有し、第2領域2と第3領域3とは同じ大きさを有する。そして、第2領域2および第3領域3の幅寸法(図中横方向の寸法)は、第1領域1および第4領域4の幅寸法よりも大きく設定されている。 【0015】図1(b)の線A−Aおよび線B−Bに沿った断面図である図1(c)を参照すると、第1単位用紙10aの裏面および第2単位用紙10bの裏面にはその全体に亘って、剥離容易な接着のための接着層5がそれぞれ形成されている。ここで、剥離容易な接着のための接着層5として、所定の圧力を付与することにより接着する特性を有する(すなわち所定の圧力を付与することにより比較的弱い接着性を発揮する)感圧擬似接着層を用いることができる。なお、感圧擬似接着層(感圧性接着剤)および接着工程で使用される圧着ローラの詳細については、たとえば特許第2683629号公報、特許第2678234号公報などを参照することができる。 【0016】一方、第1単位用紙10aの表面および第2単位用紙10bの表面では、第2領域2の表面2aおよび第3領域3の表面3aに剥離困難な接着のための接着層6がそれぞれ形成されている。ここで、剥離困難な接着のための接着層6として、所定の圧力を付与することにより比較的強い接着性を発揮する周知の感圧性の強接着層を用いることができる。なお、図1(c)および図2以降の各図では、両側のマージナルパンチ部が除去された後の様子を示している。 【0017】ところで、第1実施形態では第1単位用紙10aの裏面および第2単位用紙10bの裏面の全体に亘って感圧擬似接着層5を形成しているが、第1単位用紙10aにおいて第1領域1の裏面1bおよび第2領域2の裏面2bのいずれか一方、並びに第2単位用紙10bにおいて第3領域3の裏面3bおよび第4領域4の裏面4bのいずれか一方に、感圧擬似接着層5を形成することもできる。また、第1実施形態では第1単位用紙10aの表面および第2単位用紙10bの表面において第2領域2の表面2aおよび第3領域3の表面3aに強接着層6を形成しているが、第2領域2の表面2aおよび第3領域3の表面3aのいずれか一方に強接着層6を形成することもできる。 【0018】以下、図2〜図4を参照して、第1実施形態の作成方法を説明する。第1実施形態の作成方法では、2つの連続用紙11aおよび11bに対して、その裏面(第1単位用紙10aの裏面および第2単位用紙10bの裏面に対応)に感圧擬似接着層5を形成し、その表面(第1単位用紙10aの表面および第2単位用紙10bの表面に対応)に強接着層6を形成し、第1連続用紙11aにおける第1領域1と第2領域2との間の折り部および第2連続用紙11bにおける第3領域3と第4領域4との間の折り部に折り用ミシン目を形成し、固定情報をプレ印刷(事前印刷)する。 【0019】そして、例えば銀行やクレジット会社等における利用明細書の通知のために第1実施形態の隠蔽はがきを適用する場合、利用者毎に異なる可変情報(宛名、明細情報等)が単位用紙(10a,10b)毎に印字される。こうして、感圧擬似接着層5および強接着層6が形成され、ミシン目が形成され、プレ印刷され、且つ可変情報が印字された第1連続用紙11aおよび第2連続用紙11bは、折り畳まれた形態またはロール状の形態で図3の装置に供給される。 【0020】図3および図4を参照すると、第1実施形態の作成方法では、折畳み部31において、感圧擬似接着層5および強接着層6の予め形成された第1連続用紙11aが、ひいては第1単位用紙10aが、第1領域1の裏面1bと第2領域2の裏面2bとが対向するように折り畳まれる。同時に、感圧擬似接着層5および強接着層6の予め形成された第2連続用紙11bが、ひいては第2単位用紙10bが、第3領域3の裏面3bと第4領域4の裏面4bとが対向するように折り畳まれる。次いで、重ね合わせ部32において、折り畳まれた第1単位用紙10aと折り畳まれた第2単位用紙10bとが、第2領域2の表面2aと第3領域3の表面3aとが対向するように重ね合わされる。 【0021】次いで、圧着部33において、重ね合わされた第1単位用紙10aと第2単位用紙10bとに圧着ローラ(不図示)の作用により所定の圧力が加えられ、第1単位用紙10aにおいて第1領域1の裏面1bと第2領域2の裏面2bとが感圧擬似接着層5を介して剥離容易に接着され、第2単位用紙10bにおいて第3領域3の裏面3bと第4領域4の裏面4bとが感圧擬似接着層5を介して剥離容易に接着される。同時に、第1単位用紙10aと第2単位用紙10bとの間において、第2領域2の表面2aと第3領域3の表面3aとが、強接着層6を介して剥離困難に接着される。 【0022】最後に、断裁部34において、互いに接着された第1単位用紙10aと第2単位用紙10bとが単位用紙毎に順次切断され、最終的に作成された隠蔽はがき12が順次出力される。こうして、図5(a)および(b)に示すように、作成された隠蔽はがき12の宛名面およびその裏面は、第1単位用紙10aにおける第1領域1の表面1aおよび第2単位用紙10bにおける第4領域4の表面4aによってそれぞれ構成されることになる。作成された隠蔽はがき12は、郵便等の手段によって利用者に配達される。隠蔽はがき12を受け取った利用者は、図6(a)および(b)に示すように、隠蔽はがき12の表面側の剥がし口12aより第1領域1と第2領域2との接着を剥がすとともに、隠蔽はがき12の裏面側の剥がし口12bより第4領域4と第3領域3との接着を剥がす。 【0023】こうして、第1領域1と第2領域2との接着および第4領域4と第3領域3との接着を剥がした展開状態では、図6(c)に示すように、隠蔽はがき12は冊子状(ブック状)の形態になる。その結果、第1領域1の裏面1b、第2領域2の裏面2b、第3領域3の裏面3bおよび第4領域4の裏面4bに印刷された隠蔽情報の内容を、冊子状の非常に見やすい形態で確認することができる。 【0024】また、2枚の単位用紙10aおよび10bを折り畳み且つ接着することにより1つの隠蔽はがき12を形成しているので、用紙の種類や印刷の方式が情報面によって異なるような多様な形態の隠蔽はがき12を作成することができる。具体的には、たとえば第1の材質を有する第1単位用紙10aの第1領域1の裏面1bおよび第2領域2の裏面2bには明細情報を白黒印刷し、第1の材質と異なる第2の材質を有する第2単位用紙10bの第3領域3の裏面3bおよび第4領域4の裏面4bには広告情報をカラー印刷することができる。 【0025】なお、上述の第1実施形態では、重ね合わされた第1単位用紙10aと第2単位用紙10bとを圧着部33において接着した後に、互いに接着された第1単位用紙10aと第2単位用紙10bとを断裁部34において単位用紙毎に順次切断している。しかしながら、これに限定されることなく、重ね合わされた第1単位用紙10aと第2単位用紙10bとを単位用紙毎に順次切断した後に、圧着により単位用紙毎に接合する変形例も可能である。 【0026】また、上述の第1実施形態では、折畳み部31において第1単位用紙10aおよび第2単位用紙10bを折り畳んだ後に、重ね合わせ部32において第1単位用紙10aと第2単位用紙10bとを重ね合わせている。しかしながら、これに限定されることなく、折畳み部31を介して折り畳まれた第1単位用紙10aおよび第2単位用紙10bを圧着によりそれぞれ接着した後に、第1単位用紙10aと第2単位用紙10bとを重ね合わせる変形例も可能である。 【0027】さらに、上述の実施形態では、連続用紙11aおよび11bの裏面に感圧擬似接着層5を予め形成し、その表面に強接着層6を予め形成している。しかしながら、これに限定されることなく、折畳み部31における連続用紙11aおよび11bの折畳みの直前に、感圧擬似接着層5および強接着層6を形成する変形例も可能である。この変形例では、接着層を形成の直後に、第1単位用紙10aおよび第2単位用紙10bを折り畳んで接着することになる。 【0028】また、上述の第1実施形態では、連続用紙11aおよび11bから隠蔽はがき12を順次作成しているが、これに限定されることなく、図7に示すように、単片用紙からの隠蔽はがきの作成に対して本発明を適用する変形例も可能である。図7の変形例では、予め接着層が形成され且つ第1領域21および第2領域22(図7ではその表面21aおよび22aが示されている)を有する第1単片用紙20aおよび予め接着層が形成され且つ第3領域23および第4領域24(図7ではその表面23aおよび24aが示されている)を有する第2単片用紙20bがそれぞれ折り畳まれる。 【0029】次いで、折り畳まれた第1単片用紙21aおよび第2単片用紙21bが、重ね合わされ、次いで圧着により接着されて、隠蔽はがき22が作成される。なお、この変形例においても、連続用紙の場合と同様に、折り畳まれた第1単片用紙20aおよび第2単片用紙20bを圧着によりそれぞれ接着した後に重ね合わせたり、第1単片用紙21aおよび第2単片用紙21bの折畳みの直前に感圧擬似接着層および強接着層を形成したりすることもできる。 【0030】図8は、本発明の第2実施形態にかかる隠蔽はがきの作成方法を説明する図であって、作成に用いられる3つの用紙の構成を概略的に示す図である。また、図9は、第2実施形態の作成方法にしたがって図8(c)に対応する状態から隠蔽はがきを作成する手順を説明する断面図である。さらに、図10は、第2実施形態の作成方法を実施する装置の構成を模式的に示す図である。 【0031】第2実施形態では、第1用紙40aは互いに連接した第1領域1と第2領域2とを有し、第2用紙40bは第3領域3を有し、第3用紙40cは第4領域4を有する。具体的には、図8(a)に示す第1用紙40aの表面には、図中左側から順に、第1領域1の表面1aと第2領域2の表面2aとが配置されている。また、図8(a)において、第2用紙40bの表面は第3領域3の表面3aであり、第3用紙40cの表面は第4領域4の表面4aである。 【0032】また、図8(b)に示す第1用紙40aの裏面には、図中右側から順に、第1領域1の裏面1bと第2領域2の裏面2bとが配置されている。図8(b)において第2用紙40bの裏面は第3領域3の裏面3bであり、第3用紙40cの裏面は第4領域4の裏面4bである。ここで、第1実施形態と同様に、第1領域1の表面1aおよび第4領域4の表面4aは、隠蔽はがきの宛名面およびその裏面をそれぞれ構成する面である。また、第2領域2の表面2aおよび第3領域3の表面3aは、情報の印刷が全くなされない面である。さらに、第1領域1の裏面1b、第2領域2の裏面2b、第3領域3の裏面3bおよび第4領域4の裏面4bは、隠蔽情報が印刷される面である。 【0033】図8(b)の線A−Aに沿った断面図である図8(c)を参照すると、第1用紙40aの裏面、第2用紙40bの裏面(第3領域3の裏面3b)および第3用紙40cの裏面(第4領域4の裏面4b)にはその全体に亘って感圧擬似接着層5がそれぞれ形成されている。一方、第1用紙40aの表面では、第2領域2の表面2aに強接着層6が形成されている。また、第2用紙40bの表面すなわち第3領域3の表面3aにも強接着層6が形成されている。しかしながら、第3用紙40cの表面すなわち第4領域4の表面4aには接着層が形成されていない。 【0034】第2実施形態では、図9に示すように、第1用紙40aが、第1領域1の裏面1bと第2領域2の裏面2bとが対向するように折り畳まれる。次いで、折り畳まれた第1用紙40aに対して、第2領域2の表面2aと第3領域3の表面3aとが対向するように、第2用紙40bが重ね合わされる。さらに、互いに重ね合わされた第1用紙40aおよび第2用紙40bに対して、第3領域3の裏面3bと第4領域4の裏面4bとが対向するように、第3用紙40cが重ね合わされる。こうして第2実施形態にしたがって作成された隠蔽はがきは、第1実施形態と同様に、図5(a)および(b)に示すような外観を有する。 【0035】さらに具体的には、第2実施形態の作成方法では、図10に示すように、上述のように折り畳まれた第1用紙40aが、所定の経路に沿って順次供給される。そして、折り畳まれた第1用紙40aに対して、第2領域2の表面2aと第3領域3の表面3aとが対向するように、複数の第2用紙40bから選択された所定の第2用紙40bが重ね合わされる。 【0036】次いで、互いに重ね合わされた第1用紙40aおよび第2用紙40bに対して、第3領域3の裏面3bと第4領域4の裏面4bとが対向するように、複数の第3用紙40cから選択された所定の第3用紙40cが重ね合わされる。最後に、互いに重ね合わされた第1用紙40aと第2用紙40bと第3用紙40cとに圧着ローラ41の作用により所定の圧力が加えられ、隠蔽はがき42が順次作成される。 【0037】あるいは、折り畳まれた第1用紙40aに対して、第2用紙40bおよび第3用紙40cが重ね合わされることなく、折り畳まれた複数の第4用紙40dから選択された所定の第4用紙40dが重ね合わされる。折り畳まれた第4用紙40dは、第1実施形態において図2に示すように折り畳まれた第2単位用紙10bと同じ構成を有する。すなわち、折り畳まれた第4用紙40dでは、第3領域3の裏面3bと第4領域4の裏面4bとが対向するように折り畳まれている。 【0038】したがって、折り畳まれた第1用紙40aに対して折り畳まれた第4用紙40dを重ね合わせる際には、第1用紙40aの第2領域2の表面2aと第4用紙40dの第3領域3の表面3aとが対向するように重ね合わされる。この場合も同様に、互いに重ね合わされた第1用紙40aと第4用紙40dとに圧着ローラ41の作用により所定の圧力が加えられ、隠蔽はがき42が順次作成される。以上のように、第2実施形態では、3つの用紙を用いて作成することにより、あるいは複数の用紙を選択的に組み合わせることにより、第1実施形態よりもさらに多様な形態を有する隠蔽はがきを作成することができる。 【0039】図11は、本発明の第3実施形態にかかる隠蔽はがきの作成方法を説明する図であって、作成に用いられる2つの用紙の構成を概略的に示す図である。また、図12は、第3実施形態の作成方法にしたがって図11(c)に対応する状態から隠蔽はがきを作成する手順を説明する断面図である。さらに、図13は、作成された隠蔽はがきの接着を剥がして展開する様子を示す図である。 【0040】第1実施形態では、第1単位用紙10aおよび第2単位用紙10bにおいて、2つの領域がその短手方向に沿って互いに連接している。しかしながら、第3実施形態の場合、図11に示すように、第1用紙50aでは第1実施形態と同様に2つの領域(第1領域1および第2領域2)がその短手方向に沿って互いに連接しているが、第2用紙50bでは第1実施形態とは異なり2つの領域(第3領域3および第4領域4)がその長手方向に沿って互いに連接している。すなわち、第3実施形態の場合、第1用紙50aの折り畳み形態と第2用紙50bの折り畳み形態とは互いに異なることになる。 【0041】したがって、第3実施形態では、図12に示すように、第1用紙50aが第1領域1の裏面1bと第2領域2の裏面2bとが対向するように折り畳まれ、第2用紙50bが第3領域3の裏面3bと第4領域4の裏面4bとが対向するように折り畳まれる点は、第1実施形態と同様である。しかしながら、第1用紙50aと第2用紙50bとの重ね合わせに際して、折り畳まれた第1用紙50aの長手方向と折り畳まれた第2用紙50bの長手方向とが一致するように、第2用紙50bを平面的に90度回転させる必要がある。 【0042】こうして第3実施形態にしたがって作成された隠蔽はがきでは、図13に示すように、第1領域1と第2領域2との接着を剥がすとともに、第4領域4と第3領域3との接着を剥がすことにより展開することができる。以上のように、第3実施形態では、第1用紙50aの折り畳み形態と第2用紙50bの折り畳み形態とが互いに異なるので、たとえば第3領域3の裏面3bと第4領域4の裏面4bとに亘るような細長い表やグラフなどを印刷することができ、第1実施形態よりもさらに多様な形態の隠蔽はがきを作成することができる。 【0043】なお、上述の第3実施形態では、第2用紙50bを単純に2つ折りに折り畳んでいる。しかしながら、これに限定されることなく、第4領域4が第3領域3を挟むように配置された一対の部分領域を有するように構成する変形例も可能である。すなわち、図14に示すように、矩形状の第3領域の短手方向に沿った両側に一対の第4部分領域を形成し、矩形状の第3領域の2つの長辺に沿って折り畳む第1変形例が可能である。また、図15に示すように、矩形状の第3領域の長手方向に沿った両側に一対の第4部分領域を形成し、矩形状の第3領域の2つの短辺に沿って折り畳む第2変形例が可能である。 【0044】なお、上述の各実施形態および各変形例では、隠蔽はがきの作成方法に対して本発明を適用しているが、これに限定されることなく、一般的に情報を隠蔽する必要がある通知用の重ね合わせシートなどの作成に対しても本発明を適用することができる。 【0045】 【発明の効果】以上説明したように、本発明では、たとえば隠蔽はがきに適用した場合に、印刷方式や材質の異なる複数のシートを用いて、情報印刷の可能な6つの面を有する重ね合わせシートの作成方法を実現することができる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000110217 【氏名又は名称】トッパン・フォームズ株式会社 【住所又は居所】東京都港区東新橋一丁目7番3号
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| 【出願日】 |
平成14年5月28日(2002.5.28) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100095256 【弁理士】 【氏名又は名称】山口 孝雄
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| 【公開番号】 |
特開2003−341263(P2003−341263A) |
| 【公開日】 |
平成15年12月3日(2003.12.3) |
| 【出願番号】 |
特願2002−153745(P2002−153745) |
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