| 【発明の名称】 |
IDカード、及びIDカード作成装置、照合システム |
| 【発明者】 |
【氏名】近藤 浩
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| 【要約】 |
【課題】本発明は、認証のために要する時間が短く、安全性の高いIDカード、及びIDカード作成装置、照合システムを提供すること。
【解決手段】保持者の顔写真12を添付してなる本人確認のためのIDカード11において、該顔写真12から抽出された画像特徴を元に作成された2値1次元情報13を前記顔写真12と共に表示してなるIDカード、このIDカードを作成するためのIDカード作成装置及びかかるIDカードを用いた照合システム。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】保持者の顔写真を添付してなる本人確認のためのIDカードにおいて、該顔写真から抽出された画像特徴を元に作成された2値1次元情報を前記顔写真と共に表示してなることを特徴とするIDカード。 【請求項2】保持者の顔写真を添付してなる本人確認のためのIDカードにおいて、該顔写真から抽出された画像特徴を元に作成された2値1次元情報からバーコード化されたバーコードを前記顔写真と共に表示してなることを特徴とするIDカード。 【請求項3】請求項1及び2に記載のIDカードを作成するIDカード作成装置であって、前記顔写真を入力する画像入力部と、入力画像データを2次元の離散的コサイン変換(DCT)するDCT変換部と、該変換されたデータのDCT符号から2値1次元情報を構成する2値1次元情報構成部とを有することを特徴とする。 【請求項4】請求項1及び2に記載のIDカードを作成するIDカード作成装置であって、前記顔写真を入力する画像入力部と、入力画像データを2次元の離散的コサイン変換(DCT)するDCT変換部と、DCT符号抽出情報提供部から提供される情報に基づき前記画像データの特徴点を抽出する抽出部と、該抽出されたデータのDCT符号から2値1次元情報を構成する2値1次元情報構成部とを有することを特徴とするIDカード作成装置。 【請求項5】DCT変換部は、DCT変換した後に、DCT符号の正・負の符号を決定することを特徴とする請求項3又は4記載のIDカード作成装置。 【請求項6】前記DCT符号抽出情報提供部は、多くの対象画像のDCT平均振幅の大きさから求められた情報を提供することを特徴とする請求項3、4又は5記載のIDカード作成装置。 【請求項7】画像入力部が被写体を撮像する撮像手段と、画素数設定部と、必要な部分を取り込む画像取り込み処理部と、からなることを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載のIDカード作成装置。 【請求項8】画像入力部がスキャナ読み込み部と、画素数設定部と、必要な部分を取り込む画像取り込み処理部と、からなることを特徴とする請求項3〜7のいずれかに記載のIDカード作成装置。 【請求項9】前記画像取り込み処理部が、画像入力部における被写体の顔の部分を取り込むことを特徴とする請求項3〜8のいずれかに記載のIDカード作成装置。 【請求項10】保持者の顔写真を添付してなる本人確認のためのIDカードの照合を行うための照合システムであって、前記顔写真を入力する入力手段と、2値1次元情報を生成する照合用データ生成手段と、照合の基となる2値1次元情報を記憶した照合基準データ記憶手段と、照合用データ生成手段から送られた2値1次元情報が前記照合基準データ記憶手段に記憶された2値1次元情報と一致するかを照合する照合手段と、照合結果を告知する照合結果告知手段とを有し、前記照合用データ生成手段は、前記入力画像データを2次元の離散的コサイン変換(DCT)するDCT変換部と、DCT符号抽出情報提供部から提供される情報に基づき前記画像データの特徴点を抽出する抽出部と、該抽出されたデータのDCT符号から2値1次元情報を構成する2値1次元情報構成部とを有することを特徴とするIDカード照合システム。 【請求項11】前記照合基準データ記憶手段において、2値1次元情報とキーを関連づけて記憶し、前記入力手段において顔写真と共に前記2値1次元情報に対応するキーを入力し、照合手段において、該キーに対応づけられた2値1次元情報とのみ一致するかを照合することを特徴とするIDカード照合システム【請求項12】前記入力手段と、照合用データ生成手段と、照合基準データ記憶手段と、照合手段と、照合結果告知手段とを有する照合装置からなることを特徴とする請求項10又は11に記載のIDカード照合システム。 【請求項13】前記入力手段と、照合用データ生成手段と、照合手段と、照合結果告知手段とを有する照合装置と、照合基準データ記憶手段を有するデータベースとをネットワークにより接続してなることを特徴とする請求項10又は11に記載のIDカード照合システム。 【請求項14】前記入力手段と、照合用データ生成手段と、照合結果告知手段とを有する照合装置と、照合手段を有するサーバと、照合基準データ記憶手段を有するデータベースとをネットワークにより接続してなることを特徴とする請求項10又は11に記載のIDカード照合システム。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、IDカード、及びIDカード作成装置、照合システムに関し、詳しくは、安全性の高いIDカード、及びIDカード作成装置、照合システムに関する。 【0002】 【従来の技術】従来、建物などにおいて不審者の進入を防ぐため、あるいは、IDカードの利用者が真正な所持者であるかを確認するため等、様々な場面で人の顔による識別は行われてきた。 【0003】このような顔の識別は、データベース登録や写真貼付などの方法で予め登録した顔画像と本人の顔とを比較することによって、その人の認証がされてきた。予め登録した顔画像と本人の顔との比較は、認証したい人の顔画像を読み込んで予め登録された顔画像とをコンピュータアルゴリズムにより比較する。このように、比較はコンピュータ演算によるので、扱うデータの容量がコンピュータシステム上少なければ少ないほど演算の速度は速くなり、データベースに登録するための容量が少なくて済む。 【0004】しかし、従来の画像データはイメージデータであるため、その容量はとても大きいものとなり、比較判定するために時間がかかるという問題があり、また、予め登録するためのデータベースは容量の大きいものが要求されるという問題点があった。 【0005】そこで、JPEG(静止画像世界標準符号化方式)やGIF等の従来の画像圧縮手法により画像を圧縮する方法が考えられるが、このような従来の圧縮手法を適用しても、多少の容量の減少は期待できるが、結局は画像データであることは変わらずその容量は依然大きいままである。 【0006】また、画像のデータ容量を減少させる点に着目したIDカードとしては、人の顔画像の視覚上の特徴を符号化して顔画像と共に表示するIDカード及びこれを認証するIDカード認証装置が知られている(特許文献1)。 【0007】しかし、このIDカードは、人が顔画像を視覚的に確認しながら符号化するものであり、符号化のための視覚的特徴が見る者による差が反映されてしまうこととなり、安全性に問題がある。 【0008】 【特許文献1】特開2001―52142号公報【0009】 【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は、認証のために要する時間が短く、安全性の高いIDカード、及びIDカード作成装置、照合システムを提供することを課題とする。 【0010】 【課題を解決するための手段】(請求項1)保持者の顔写真を添付してなる本人確認のためのIDカードにおいて、該顔写真から抽出された画像特徴を元に作成された2値1次元情報を前記顔写真と共に表示してなることを特徴とするIDカード。 【0011】(請求項2)保持者の顔写真を添付してなる本人確認のためのIDカードにおいて、該顔写真から抽出された画像特徴を元に作成された2値1次元情報からバーコード化されたバーコードを前記顔写真と共に表示してなることを特徴とするIDカード。 【0012】(請求項3)請求項1及び2に記載のIDカードを作成するIDカード作成装置であって、前記顔写真を入力する画像入力部と、入力画像データを2次元の離散的コサイン変換(DCT)するDCT変換部と、該変換されたデータのDCT符号から2値1次元情報を構成する2値1次元情報構成部とを有することを特徴とする。 【0013】(請求項4)請求項1及び2に記載のIDカードを作成するIDカード作成装置であって、前記顔写真を入力する画像入力部と、入力画像データを2次元の離散的コサイン変換(DCT)するDCT変換部と、DCT符号抽出情報提供部から提供される情報に基づき前記画像データの特徴点を抽出する抽出部と、該抽出されたデータのDCT符号から2値1次元情報を構成する2値1次元情報構成部とを有することを特徴とするIDカード作成装置。 【0014】(請求項5)DCT変換部は、DCT変換した後に、DCT符号の正・負の符号を決定することを特徴とする請求項3又は4記載のIDカード作成装置。 【0015】(請求項6)前記DCT符号抽出情報提供部は、多くの対象画像のDCT平均振幅の大きさから求められた情報を提供することを特徴とする請求項3、4又は5記載のIDカード作成装置。 【0016】(請求項7)画像入力部が被写体を撮像する撮像手段と、画素数設定部と、必要な部分を取り込む画像取り込み処理部と、からなることを特徴とする請求項3〜6のいずれかに記載のIDカード作成装置。 【0017】(請求項8)画像入力部がスキャナ読み込み部と、画素数設定部と、必要な部分を取り込む画像取り込み処理部と、からなることを特徴とする請求項3〜7のいずれかに記載のIDカード作成装置。 【0018】(請求項9)前記画像取り込み処理部が、画像入力部における被写体の顔の部分を取り込むことを特徴とする請求項3〜8のいずれかに記載のIDカード作成装置。 【0019】(請求項10)保持者の顔写真を添付してなる本人確認のためのIDカードの照合を行うための照合システムであって、前記顔写真を入力する入力手段と、2値1次元情報を生成する照合用データ生成手段と、照合の基となる2値1次元情報を記憶した照合基準データ記憶手段と、照合用データ生成手段から送られた2値1次元情報が前記照合基準データ記憶手段に記憶された2値1次元情報と一致するかを照合する照合手段と、照合結果を告知する照合結果告知手段とを有し、前記照合用データ生成手段は、前記入力画像データを2次元の離散的コサイン変換(DCT)するDCT変換部と、DCT符号抽出情報提供部から提供される情報に基づき前記画像データの特徴点を抽出する抽出部と、該抽出されたデータのDCT符号から2値1次元情報を構成する2値1次元情報構成部とを有することを特徴とするIDカード照合システム。 【0020】(請求項11)前記照合基準データ記憶手段において、2値1次元情報とキーを関連づけて記憶し、前記入力手段において顔写真と共に前記2値1次元情報に対応するキーを入力し、照合手段において、該キーに対応づけられた2値1次元情報とのみ一致するかを照合することを特徴とするIDカード照合システム。 【0021】(請求項12)前記入力手段と、照合用データ生成手段と、照合基準データ記憶手段と、照合手段と、照合結果告知手段とを有する照合装置からなることを特徴とする請求項10又は11に記載のIDカード照合システム。 【0022】(請求項13)前記入力手段と、照合用データ生成手段と、照合手段と、照合結果告知手段とを有する照合装置と、照合基準データ記憶手段を有するデータベースとをネットワークにより接続してなることを特徴とする請求項10又は11に記載のIDカード照合システム。 【0023】(請求項14)前記入力手段と、照合用データ生成手段と、照合結果告知手段とを有する照合装置と、照合手段を有するサーバと、照合基準データ記憶手段を有するデータベースとをネットワークにより接続してなることを特徴とする請求項10又は11に記載のIDカード照合システム。 【0024】 【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について説明する。 【0025】本発明のIDカードについて以下、図面を参照して説明する。 【0026】図1は、本発明のIDカードの一例である社員証を示す図である。 【0027】11は、本発明のIDカードであり、その表面には、当該社員証を有する社員の顔写真12、後述する方法により作成されたバーコード13、当該社員証を有する社員の属性を示す属性情報14が表示されている。 【0028】顔写真12は、通常の方法により撮影された顔写真を用いることができる。かかる顔写真により、所持者の顔と比較することができるので、その所持者が該IDカードの真正の所持者であるか否かが判断することができる。かかる判断は通常人間の視覚的判断により行うことができる。 【0029】バーコード13は、かかる顔写真12に基づいて後述する方法により生成される。真正の所持者であるか否かは、更に、バーコード13と顔写真12とを比較することによって、写真の貼り替え等によるIDカード11自体の偽造を回避し、安全性の高い認証を行うことが出来る。かかるバーコード13と顔写真12との比較による認証は、後述する認証装置や認証システムにより行うことが出来る。 【0030】属性情報14は、社員番号、所属課、役職等、必要に応じて記載することができるものであり、その内容は特に限定されない。 【0031】バーコード13及び属性情報14は、印刷等の方法で表示することができるが、他に、表示することなく磁気的に埋め込む態様や、ICチップ等に埋め込むことができる。 【0032】バーコード13に代えて、「0」と「1」の数列や他の1元又は2次元の文字及び/又は数値情報を用いてもよい。 【0033】ここで、IDカード11を作成するIDカード作成装置について、顔写真12から2値1次元情報を生成する部分を中心に説明する。 【0034】本発明にかかるIDカード作成装置の一例を図面に基づいて説明する。図2は、本発明のIDカード作成装置の一例を示すブロック図であり、1は画像入力部、2は入力画像データを2次元の離散的コサイン変換(DCT)するDCT変換部、3はDCT符号抽出情報提供部4から提供される情報に基づき前記画像データの特徴点を抽出する抽出部、5は該抽出されたデータのDCT符号から2値1次元情報を構成する2値1次元情報構成部である。 【0035】画像入力部1の詳細について図3に基づいて説明する。図3において、画像入力部1は、被写体を撮像する撮像手段100と、画像数設定部101と、必要な部分を取り込む画像取り込み処理部102からなる。撮像手段100は例えばデジタルカメラを用いることができる。デジタルカメラは人物の顔や上記IDカード11に添付される顔写真12のような被写体を撮像レンズを介して撮影し、CCD(撮像素子)の撮像面上に結像し、CCDにより結像された光学像を画素単位で光量に応じた信号電荷に光電変換する。光電変換された信号は画像処理部に入力され、ノイズ低減処理、また利得調整処理等が施され、更にA/D変換器によりデジタル信号に変換される。 【0036】また図3に示す態様では、デジタルカメラに代えてスキャナ読み込み部103を用いることも出来る。スキャナ読み込み部103において読み込む場合も前記デジタルカメラ100同様、人物の顔(当該撮影して得られた顔写真を上記IDカード11に添付する顔写真12として利用する)や上記IDカード11に添付される顔写真12のような読み込み対象を読み込む。読み込まれたデータは多値化デジタルデータである。 【0037】デジタルカメラ100又はスキャナ読み込み部103によって得られた多値化デジタルデータは、画素数設定部102はN×N画素のように画素数が設定される。Nは対象によって異なる。次いで、必要な部分を取り込む画像取り込み処理部101に送られ、人物像で言えば、顔(肩の部分が含まれてもよい)の画像のみ取り込まれることが好ましい。 【0038】次に、DCT変換部(2次元DCT部)2では、入力画像データを2次元の離散的コサイン変換(DCT)する。 【0039】DCT(離散的コサイン変換)は画像の圧縮に非常に有用である。これは偶関数による実数展開の性質に起因するものである。 【0040】2次元DCTは、次式で定義される。但し、信号fmnはm=0・・・M-1,n=0・・・N-1 である。 【0041】 【式1】
【0042】 【式2】
【0043】ここで、fmnは画像信号、FuvはDCT変換係数であり、C(k)は次式で示すような正規化定数である。 【0044】 【式3】
【0045】Fuvは実数であるから、その振幅部と符号部との分離可能関数(Separable function)【0046】 【式4】
【0047】として記述できる。ただし、【0048】 【式5】
【0049】である。 【0050】このようにして画像入力部1から取り込まれた画像は、2次元のDCT変換部2において、上記のように2次元の離散的コサイン変換(DCT)が行われることによって、例えば図4に示すような画像(8×8画素)が図5に示すようなDCT係数の振幅と位置の関係として表される。 【0051】ここで、DCT係数の符号と振幅について以下のようなことを本発明者が見出している。 【0052】DCT符号処理の基本となるDCT振幅についてDCT(係数)振幅は各成分(周波数)位置でのパワーを表すものであり、いいかえれば原信号の中に含まれているその成分の大きさ(寄与率)を表すものである。従って、原信号を再構成する際、2乗誤差的観点から、何個まで係数を取れば目的のS/N比が得られるか等に対しては、一般に振幅情報が必要となる。 【0053】また、フーリエ変換においてはパワースペクトルの逆変換が自己相関関数になる(Wiener-Khinchine の定理)ことからフーリエ変換から作り出されたDCTもその振幅に関しては似たような(もちろん数学的に厳密な意味ではない)性質を有している。一言で言えばDCT振幅は原信号のエネルギーに関した情報を担っているといえる。 【0054】DCT符号についてDCT符号は信号に関する非常に重要な情報を担っている。同じ振幅でも符号が異なれば明らかに異なった信号となる。例えば図6(a),(b)に示したそれぞれの原画の2次元DCTをとり、DCT符号を交換した画像が図7(a),(b)である。即ち、図7(a)はドームのDCT振幅に女性のDCT符号を組み合わせたものである。また図7(b)は逆に女性のDCT振幅にドームのDCT符号を組み合わせたものである。 【0055】図7(a)は明らかに女性の写真であることがわかる。ドームの面影は全く見当たらない。同様に図7(b)はドームの写真が写っていることが明確に認識できる。この図にはもはや女性の面影はない。 【0056】このようにDCT符号は、信号の構成に際してその信号の骨格となる情報を有しているといえる。DCT符号は再構成信号に対して、支配的な役割を果たしている。 【0057】Sign-only synthesisについてさらにDCT符号の特徴的性質を示す符号のみの逆変換であるsign-Only synthesis (SOSともいう)について説明する。 【0058】Sign-Only synthesisは前記式2、式4より、次式の式6で定義される。 【0059】 【式6】
【0060】ここに、θuvは式5で定義されるものである。即ち、式4全ての振幅|Fuv|を1とおいた逆変換式2に等しい。 【0061】図8に、sign-Only synthesisの例を示す。 【0062】図8(a),(b),(c)はそれぞれドーム、人物顔、植物の葉の原画であり、図8(a'), (b'),(c') はそれぞれに対応したSOS画像である。これらからSOS画像は画像認識の観点から原画と1:1対応であることが明確に分かる。 【0063】これに対して振幅のみの逆変換Amplitude-only synthesis(AOS)は、Wiener-Khinchine の定理より原画の自己相関関数と関係したものとなり画像としての意味はなさない。図9は、人物顔図8(b)のAOSを示す。真っ黒であり、画像としてはほとんど意味をなさない。 【0064】DCT符号信号について正負のDCT符号のみから、図8に示したような輪郭線画が得られたことから正負の符号の配置パターンが重要な意味を持っているといえる。 【0065】図10は、DCT符号が各原画像に依存してユニークなパターンとなることを示している。画像を含む任意の信号のDCT符号は、原信号と実質的に1対1対応をなし、その逆変換(Sign-Only synthesis)はちょうど2階差分値のようなものになり、信号が画像である場合には、そのSign-Only synthesisは明確にその画像の輪郭線を表し、原画像の認識に対してはSign−Only Synthesisは原信号と等価として扱える。すなわちこれは原画像とDCT符号(プラス又はマイナスの1ビット)は等価として扱えることを意味する。 【0066】これらの符号パターンは明らかに異なっており、この正・負の符号の配置が画像を決定付けるものとなっていることが分かる。 【0067】従って、DCT符号のプラスとマイナスの配置がその信号を決定しているといえる。このプラスとマイナスの配置で原信号が識別できることになる。 【0068】本発明のDCT変換部2は、例えば、図4に示すような画像をDCT変換して図5に示すようなDCT変換係数が得られた場合、図11に示すようにその正・負の符号(図中、白丸が正の符号、黒丸が負の符号を表している)を決定する。即ち正・負の符号と量を持っている図5に示すDCT変換係数から、正・負の符号のみを抽出することによって図11に示すような正・負の符号の分布を得ることが出来る。 【0069】このように、DCT変換部2によると、画像のDCT符号を求めた後、その正・負の符号を決定することによって、少ない情報量で画像の特徴を表すことが出来る。 【0070】さらに本発明では、抽出部3でDCT符号抽出情報提供部4から提供される情報(DCT符号抽出情報)に基づき、後述するような方法で特徴を表すのに有効な部分が抽出されるので、更に少ない情報量で画像の特徴を表すことが出来る。 【0071】DCT符号抽出情報は、多くの対象画像のDCT平均振幅の大きさから求められた情報である。即ち、DCT符号抽出情報提供部4は、多くの対象画像のフルピクチャーDCT平均振幅の大きさから求められた情報を提供する。 【0072】多くの対象画像のDCT平均振幅の大きさから求められた情報とは、本発明の装置をそれぞれ作る前に以下のような方法によって事前に決定される情報である。例えば、300人の顔画像を取り込み、その各々の顔画像をDCT変換してから重要な情報を持っているところ、即ち、振幅の大きいところを抽出して、それらの平均から符号を抽出する位置を決めて、この位置をDCT符号抽出情報提供部4から提供される情報とする。 【0073】このように決定された情報は、DCT変換した符号のどの位置の符号、即ちどの周波数を抽出し、どの位置の符号、即ちどの周波数を抽出しないかという情報を提供している。 【0074】抽出部3では、例えば、図11に示すような正・負の符号が決定された画像の抽出において、DCT符号抽出情報提供部4から図12に示すような情報が提供される。図12はDCT符号抽出情報提供部から提供される情報であり、白枠の位置は符号を抽出すべき位置を示し、黒枠の位置は符号を抽出しない位置を示している。このDCT符号抽出情報提供部4から提供された情報を図13に示すように比較することにより、DCT符号抽出情報提供部4から提供された情報に基づいて符号の抽出を行う。抽出は例えば、図13の左上の枠位置から左に向かって各行を順にスキャンすることによって得られた信号を2値1次元情報の列として構成すればよい。尚、スキャンの順序は左枠位置から各行をスキャンする態様に限らず、右枠位置から各行をスキャンしてもよいし、各列毎にスキャンを行ってもよいし、本発明の装置のそれぞれによって予め決められた順序によってスキャンすればよく、特に限定されない。 【0075】尚、DCT符号抽出情報提供部4から提供される情報の形態は、図12に示すような形態に限らず、抽出すべき周波数位置を示した数列でもよく、抽出すべき周波数位置を示す情報であればその形態は限定されない。 【0076】このように抽出された符号に基づいて、2値1次元情報構成部5において2値1次元情報が作成される。 【0077】図2において、DCT符号抽出情報提供部4から提供される情報に基づき前記画像データの特徴点を抽出する抽出部3で、その信号を特徴付ける部分のみの符号を取り出して、あらかじめ決められた順番(たとえばスキャン)により1次元信号として2値1次元情報構成部5で再構成すると、画像をごく簡単な短い2値の一次元信号として構成できる。 【0078】2値1次元情報は、2値1次元情報構成部5において、抽出された正・負の符号を例えば、正を1とし、負を0とした「0」、「1」の2値の1次元信号とすることによって得ることができる。 【0079】このように、2値の1次元情報とすることによって、電子化された場合に取り扱いが簡単になる。2値の1次元情報とすると、画像の違いやパターンマッチング等が高速に行えるなど大きなメリットが生まれてくる。 【0080】また、2値1次元情報構成部で得られた情報をさらに、バーコード化するバーコード化手段6を有することが好ましい。バーコード化手段6は、通常の1次元バーコードの他、2次元バーコード、その他、文字、数字を用いた各種情報列にして表現することができる。 【0081】また、上記の実施態様に代えて、DCT符号抽出情報提供部4により提供された情報として低周波部の符号を抽出するという情報を採用する態様でもよい。 【0082】顔を識別するための情報は比較的低い周波部に現れるため、比較的低周波部の情報を抽出することで画像の特徴を識別出来ることが多い。 【0083】例えば、図14(a)のようなN×Nサイズの画像をFull picture DCT変換(フルピクチャーDCT変換)してその情報の正・負の符号のみを抽出すると、図14(b)のようなN×Nサイズの2次元信号(画像)のようなサイズが変わらないDCT符号の正・負の符号の情報が得られる。 【0084】図15は、図14(b)符号の位置を示しており、特に低周波部は斜線で示されている。図14(b)示すDCT符号の正・負の符号の情報について、その低周波部を上から下、左から右へと走査(スキャン)することにより、2値1次元情報を構成でき、さらに+(白)−(黒)のバーコードも作成できる。図14(c)はバーコードの結果を表したものである。 【0085】このようにして、低周波部の符号から人物の顔を同定することが可能となる。符号の個数は図14(b)の画素数で決定されるが、この領域の中でも平均的に特徴が強く現れる画素である低周波部のみを使うと、より少ない数で、人物顔の特定が可能となる。 【0086】本発明において、例えば500画素をとると、2500個の異なるパターンを表すことができる。実際には600〜1000画素程度をとるから、2600〜21000個の異なるパターンを取り扱える。 【0087】以上のような方法及び装置によりIDカード11の顔写真12からバーコード13が作成される。また、バーコード化の前に得られた2値1次元情報を例えば「0」と「1」の組み合わせによる数列としてバーコード13のかわりに表示することも出来る。 【0088】このようにして作成されたIDカードは、以下に説明するIDカードの認証装置及び認証システムによって、その正当性が認証されることにより、入館、設備の利用、カード認証等の様々な場合の本人認証に寄与する。 【0089】また、上記のIDカードは、カード型以外に複数の頁からなる印刷物の一部に本発明のIDカードの機能を付与したものであることを妨げない。 【0090】次に、上記IDカードが真正なものであるかの照合を行うための照合システムについて説明する。 【0091】図16は、本発明の照合システムの機能構成を説明するための機能ブロック図である。 【0092】図16において、10は入力手段であり、IDカードに表示された照合用の写真を読取り画像データを生成する。入力手段10は図3に示す画像入力部1と同様の機能構成を有しており、その詳細な説明は省略する。 【0093】照合用データ生成手段20は、図2のDCT変換部2、抽出部3、符号抽出情報提供部4及び2値1次元情報生成部5において生成するのと同様に、入力手段10において生成された画像データを2値1次元情報に変換する。 【0094】照合用データ生成手段20において生成された2値1次元情報は、照合手段30に送られる。 【0095】照合手段30は、2値1次元情報が送られると、当該2値1次元情報と照合基準データ記憶手段40に記憶された2値1次元情報との照合を行う。照合基準データ記憶手段40には、予め照合の際に基準となる2値1次元情報が記憶されているので、当該記憶された2値1次元情報と一致するか否かを以て、2値1次元情報を生成する元となった画像が許可すべきものか否かを判断することができる。 【0096】照合手段30における照合の結果、照合基準データ記憶手段40に記憶されている2値1次元情報と一致した場合には、照合が適正に行われた旨が照合結果告知手段50に送られる。一方、照合手段30における照合の結果、照合基準データ記憶手段40に記憶されている2値1次元情報と一致しなかった場合には、照合ができなかった旨が照合結果告知手段50に送られる。 【0097】照合結果告知手段50は、照合結果が送られると、当該照合結果をユーザに告知する。告知の方法は、例えば、照合ができた場合に、表示モニターに「照合できました」と表示する方法や、スピーカーにより「照合できました」と音声で告知する方法など、ユーザが確認できる方法であればいずれでも良い。 【0098】照合結果は、告知手段に送られると共に、外部に送られて照合結果により、建物のドアを開ける又は開けないなどの処理を行う基の判断要素とされることができる。 【0099】上記の照合システムは、照合基準データ記憶手段 に記憶する2値1次元情報を何らかのキーと関連づけて記憶するようにし、そのキーを入力手段10において、入力できるようにしておくことにより、照合手段30においては、入力されたキーに関連づけられた2値1次元情報との1対1の照合を行うことによって認証システムとすることもできる。 【0100】以上、本発明の照合システムについて、その機能的な面から説明したが、本発明の照合システムは、その装置構成については、以下の3つの態様を採りうる。 【0101】次に、本発明の照合システムの装置構成について、上記の3つの態様に分けて説明する。 【0102】図17は、本発明の照合システムの第1の形態を示す概略構成図である。 【0103】図17において、本発明の照合システムは、入力手段10、照合用データ生成手段20、照合手段30、照合基準データ記憶手40、照合結果告知手段50とを有する照合装置a1によって構成される。 【0104】本発明の照合システムは、照合装置 において、IDカードから写真を生成して照合を行い、その結果を告知する。 【0105】本発明の第1の形態の照合システムによれば、ネットワークを用いないので、ネットワークを介して情報を盗み見られることがなく、確実なIDカードの照合が行える。また、照合時間も早くなる。 【0106】図18は、本発明の照合システムの第2の形態を示す概略構成図である。 【0107】図18において、本発明の照合システムは、入力手段10、照合用データ生成手段20、照合手段30、照合結果告知手段50とを有する照合装置a2と、照合基準データ記憶手段40を有するデータベースcとがネットワークbを介して接続されている。 【0108】本発明の照合システムは、照合装置a2において、入力手段10で読み込んだ写真の画像データが生成され、照合用データ生成手段20において2値1次元情報が生成され、生成された2値1次元情報が照合手段30に送られると、ネットワークbを介してデータベースcの照合基準データ記憶手段40に記憶された基準となる2値1次元情報と照合を行う。このようにして照合された結果は、照合装置a2において照合結果告知手段50により、告知される。 【0109】本発明の第2の形態の照合システムによれば、認証の基準となるデータをデータベースにまとめて管理できるので、データの紛失、改ざん等の虞が少なく、安全性の高い照合システムを提供できる。また、大量のデータを保管管理するのに適している。 【0110】図19は、本発明の照合システムの第3の形態を示す概略構成図である。 【0111】図19において、本発明の照合システムは、入力手段10、照合用データ生成手段20、照合結果告知手段50とを有する照合装置a3と、照合手段30を有するサーバdと、照合基準データ記憶手段40を有するサーバdに接続されたデータベースcとがネットワークbを介して接続されている。 【0112】本発明の照合システムは、照合装置a3において、入力手段10で読み込んだ写真の画像データが生成され、照合用データ生成手段20において2値1次元情報が生成されると、該2値1次元情報がネットワークbを介してサーバdに送られる。2値1次元情報が送られたサーバdは、当該データベースcの照合基準データ記憶手段40に記憶された基準となる2値1次元情報と照合を行う。 【0113】本発明の第3の形態の照合システムによれば、認証の基準となるデータをデータベースにまとめて管理できるので、データの紛失、改ざん等の虞が少なく、安全性の高い照合システムを提供できる。 【0114】また、第3の形態の照合システムにおいて、照合手段30をサーバdだけに設けるのでなく、照合装置a3にも照合手段30を設けておき、照合装置a3において照合を行った後、さらにサーバdにおいても照合を行うようにすることもできる。例えば、建物のセキュリティにおいて、入口に設けられた照合装置a3において一旦照合を行うことによって、建物の入口のゲートを開閉し、その後、再びサーバd側で照合を行い、その結果、照合が正しく行えなかった場合は、建物の外に出れないように、出口ゲートを封鎖することが考えられる。
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| 【出願人】 |
【識別番号】501464923 【氏名又は名称】近藤 浩 【識別番号】502297070 【氏名又は名称】株式会社グローバル・セキュリティ・デザイン
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| 【出願日】 |
平成14年11月29日(2002.11.29) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100101340 【弁理士】 【氏名又は名称】丸山 英一
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| 【公開番号】 |
特開2003−237264(P2003−237264A) |
| 【公開日】 |
平成15年8月27日(2003.8.27) |
| 【出願番号】 |
特願2002−349027(P2002−349027) |
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