| 【発明の名称】 |
搭乗券及び搭乗客誘導システム |
| 【発明者】 |
【氏名】関戸 徹
|
| 【要約】 |
【課題】空港ターミナルビル内において、これから出発する航空機の搭乗客を、その航空機の出発時間前に、その航空機の搭乗ゲートへ円滑に誘導するのに有用な搭乗券等を提供する。
【解決手段】ミシン目3で区切られている半券部2と回収券部4とからなる搭乗券13の回収券部4側に回路収納部40を取り付ける。回路収納部40の中に受信回路等を備えて、この受信回路に呼出の信号を送り、他の回路部で当該搭乗券を所持する搭乗客を搭乗ゲートへ円滑に誘導するための報知動作を行うようにした。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】空港のチェックインカウンターで航空機への搭乗客に渡される搭乗券であって、受信回路部と、上記受信回路部が受信した信号に基づいて、報知動作を行う報知部と、を備えることを特徴とする搭乗券。 【請求項2】上記報知部は、上記報知動作として警報音を発生する警報音発生部を有することを特徴とする請求項1記載の搭乗券。 【請求項3】上記報知部は、上記報知動作として警報音を発生する警報音発生部と、当該搭乗券の表面に有り、所定のメッセージが印刷表示されているメッセージ表示部と、当該メッセージ表示部のメッセージと関連付けられていることを認識させる位置に配設されており、上記報知動作として点灯又は点滅する発光部と、を有することを特徴とする請求項1記載の搭乗券。 【請求項4】上記報知部は、上記報知動作として所定のメッセージに係る音声を発生する音声発生部を有することを特徴とする請求項1記載の搭乗券。 【請求項5】上記報知部は、更に、上記報知動作として所定のメッセージを表示する表示装置をも有することを特徴とする請求項2乃至請求項4の何れか1項に記載の搭乗券。 【請求項6】上記請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の搭乗券の複数個からなる搭乗券群と、外部入力を受けて、上記搭乗券群に属する搭乗券へ前記信号を送出する送信装置と、を備えることを特徴とする搭乗客誘導システム。 【請求項7】上記請求項1乃至請求項5の何れか1項に記載の搭乗券の複数個からなる搭乗券群と、上記搭乗券群に属する特定の何個かの搭乗券を指定する外部入力を受けて、当該指定された搭乗券へ前記信号を送出する送信装置と、を備えることを特徴とする搭乗客誘導システム。 【請求項8】空港のチェックインカウンターで航空機への搭乗客に渡される搭乗券であって、自己に与えられている識別コードに係る信号を送信する送信回路部を有する何個かの搭乗券と、空港ターミナルビル内に分布して配設されている多数の受信アンテナと、上記何個かの搭乗券の内の特定の搭乗券を指定する外部入力を受けて、当該特定の搭乗券の上記送信回路部からの上記信号を上記多数の各受信アンテナを介してそれぞれ受信し、各受信信号の電界強度強度より当該特定の搭乗券が存在している空港ターミナルビル内の位置を検出する検出装置と、を備えることを特徴とする搭乗客誘導システム。 【請求項9】空港のチェックインカウンターで航空機への搭乗客に渡される搭乗券であって、下記検出装置から自己への呼出信号が送出されたときに当該呼出信号を受信する受信部と、上記受信部が上記呼出信号を受信したときに所定の信号を送信する送信回路部とを有する何個かの搭乗券と、空港ターミナルビル内に分布して配設されている多数の受信アンテナと、上記何個かの搭乗券の内の特定の搭乗券を指定する外部入力を受けて、当該特定の搭乗券を呼出す上記呼出信号を送出する送信部と、当該呼出信号を受けて当該特定の搭乗券より上記所定の信号が送られてきたときに、当該所定の信号を上記多数の各受信アンテナを介してそれぞれ受信し、各受信信号の電界強度より当該特定の搭乗券が存在している空港ターミナルビル内の位置を検出する検出装置と、を備えることを特徴とする搭乗客誘導システム。
|
【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本願発明は、空港のチェックインカウンター(チケットカウンター)で航空機(旅客機)への搭乗客に渡されて当該搭乗客の誘導及び整理に用いられる搭乗券(なお、本明細書においては、搭乗券という語を、券という字からイメージされる比較的薄い紙製の物だけでなく、搭乗券としての従来からの一般的な役割を担う限り、例えば外観的には一部又は全体が比較的厚い板状を呈するような物をも包含して表す語として用いている)及び当該搭乗券を用いた搭乗客誘導システムに関する。 【0002】 【従来の技術】図5は、従来の搭乗券を説明するための図である。従来の搭乗券1は、一般に紙製で、縦が10センチメートル、横が15センチメートル程度の大きさで、同図に示すように縦方向に沿って切断用のミシン目3が入っており(なお、本明細書では、ミシン目3より右側を半券部2と言い、左側を回収券部4と言う)、更に表側には搭乗する航空機の便数、搭乗ゲート番号、座席等に係る情報が印刷表示されている。 【0003】図6は、空港ターミナルビル内の各コーナー配置及びそれらと搭乗機との位置関係を概略的に示すものである。同図において、チェックインカウンター6は、自動車やエアポートリムジン等で空港ターミナルビルに到着した乗客が、一般に、先ず最初に手続を行うコーナーであり、上記搭乗券1はここで渡される(団体客の場合等の例外を除いて、普通は航空券との引換で渡される)。なお、この際、搭乗ゲート前に集まる集合時間(一般には、国際線で出発時間の15分から30分前程度になっている)等の注意事項を記載した紙も渡される場合もある。 【0004】大ゲート7は、出発がある程度近づいている航空機の乗客がだけが通過できるゲートで、乗客は、搭乗する航空機の出発40分程度前に、航空会社のグランドスッタッフに搭乗券1を提示等して、当該ゲートを通過することが求められている。また、各搭乗ゲート8は、出発間近の各航空機毎に割り振られており、上記のように乗客は、出発前約15分程度前には、その前に集まることが求められているゲートである。そして乗客がこのゲートを通過する際には、搭乗券1を提示等(航空会社のグランドスッタッフに提示する場合や自動検札機を通す場合等がある)をするが、ここで搭乗券1の回収券部4側は回収され、半券部2側だけが乗客に戻される。 【0005】その後、乗客はゲート廊下9およびパッセンジャーボーディングブリッジ(PBB)10を経て航空機11に乗り込み、戻された上記半券部2に記載されている座席情報に基づき自己の座席を探して着席することになる。また、回収された側の回収券部4は、既に搭乗した乗客を把握するのに用いられると共に、未だ搭乗していない乗客を把握するのにも用いられる。なぜなら、前記チェックインカウンターで各乗客にそれぞれの搭乗券1を渡すときに、何という氏名の乗客にはどの搭乗券1(当該搭乗券1に印刷表示されている整理番号或いは座席番号等で特定される)を渡したかを記録しているから、回収分が分かれば、必然的にそれ以外の未回収分が分かり、未回収分に係る乗客の氏名及びその者が未搭乗であることが分かるのである。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のような空港ターミナルビルでは、一般に、搭乗ゲート8と大ゲート7との間の区域及び大ゲート7外の区域の何れにも食堂、土産物屋、トイレ、スナック等が設けられている。そして、これらに入り込んでしまって、搭乗ゲート8前への集合時間が過ぎても当該搭乗ゲート8前に来ない乗客もいる。このような乗客がおり、航空機の出発間近に至ったときには、航空会社のグランドスタッフが、手分けして上記食堂等を駆け回って、当該乗客を捜すことになる。これは、航空機では予め乗客の荷物を受け取り航空機に乗せてしまっている等の理由から、上記のような乗客を搭乗させないで出発してしまうといたことは行わないという航空機特有の事情のためである。しかし、上記のような出発間際の乗客捜しは、出発時間を気にしながら彼方此方を駆けずり回り急いで行うため、上記グランドスタッフにとっては労力の多い大変な仕事になる。また、上記の様な乗客が、航空機の出発の度に、毎回の様に多数発生する場合には、グランドスタッフの増員をも考える必要もでてきて、経費の増加につながる。更に、出発予定時間内に当該乗客を見付けることができずに出発を遅らした場合には、空港での航空機の昨今の過密状態と考えると、空港全体に混乱を招きかねないことは、容易に予想できる。本願発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、空港ターミナルビル内において、これから出発する航空機の搭乗客を、その航空機の出発時間前に、その航空機の搭乗ゲートへ円滑に誘導するのに有用な搭乗券及び当該搭乗券を利用した搭乗客誘導システムの提供を目的としている。 【0007】 【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、空港のチェックインカウンターで航空機への搭乗客に渡される搭乗券を以下のように構成した。すなわち、受信回路部と、上記受信回路部が受信した信号に基づいて、報知動作を行う報知部と、を備えるように構成した。 【0008】請求項2の発明では、請求項1記載の搭乗券の報知部を、報知動作として警報音(例えば、ブザー音)を発生する警報音発生部を有するように構成した。 【0009】請求項3の発明では、請求項1記載の搭乗券の報知部を、報知動作として警報音を発生する警報音発生部と、当該搭乗券の表面に有り、所定のメッセージ(例えば、「急いで3番ゲートにお集まりください」といったメッセージ)が印刷表示されているメッセージ表示部と、当該メッセージ表示部のメッセージと関連付けられていることを認識させる位置(例えば、当該メッセージの第1文字に極めて近い近傍位置)に配設されており、上記報知動作として点灯又は点滅する発光部と、を有するように構成した。 【0010】請求項4の発明では、請求項1記載の搭乗券の報知部を、報知動作として所定のメッセージに係る音声(例えば、「急いで2番ゲートにお集まりください」といった音声)を発生する音声発生部を有するように構成した。 【0011】請求項5の発明では、請求項2から4記載の各搭乗券の報知部は、更に、報知動作として所定のメッセージ(例えば、「急いで2番ゲートにお集まりください」といったメッセージ)を表示する表示装置(例えば、液晶表示装置)をも有するように構成した。 【0012】請求項6の発明では、搭乗客誘導システムを以下のように構成した。すなわち、請求項1から5の何れかに記載の搭乗券の複数個からなる搭乗券群(例えば、No.1から70までの番号がそれぞれ与えられている70個の搭乗券からなる群)と、外部入力を受けて、上記搭乗券群に属する搭乗券へ前記信号を送出する送信装置と、を備えるように構成した。 【0013】請求項7の発明では、搭乗客誘導システムを以下のように構成した。すなわち、請求項1から5の何れかに記載の搭乗券の複数個からなる搭乗券群と、上記搭乗券群に属する特定の何個かの搭乗券(例えば、No.21、38、70の番号がそれぞれ与えられている3個の搭乗券)を指定する外部入力を受けて、当該指定された搭乗券へ前記信号を送出する送信装置と、を備えるように構成した。 【0014】請求項8の発明では、搭乗客誘導システムを以下のように構成した。すなわち、空港のチェックインカウンターで航空機への搭乗客に渡される搭乗券であって、自己に与えられている識別コードに係る信号を送信する送信回路部を有する何個かの搭乗券と、空港ターミナルビル内に分布して配設されている多数の受信アンテナと、上記何個かの搭乗券の内の特定の搭乗券を指定する外部入力を受けて、当該特定の搭乗券の上記送信回路部からの上記信号を上記多数の各受信アンテナを介してそれぞれ受信し、各受信信号(例えば、15個の受信アンテナが、空港ターミナルビル内に分布配設されているときは、15個の受信信号)の電界強度強度より当該特定の搭乗券が存在している空港ターミナルビル内の位置を検出する検出装置と、を備える構成とした。 【0015】請求項9の発明では、搭乗客誘導システムを以下のように構成した。すなわち、空港のチェックインカウンターで航空機への搭乗客に渡される搭乗券であって、下記検出装置から自己への呼出信号が送出されたときに当該呼出信号を受信する受信部と、上記受信部が上記呼出信号を受信したときに所定の信号を送信する送信回路部とを有する何個かの搭乗券と、空港ターミナルビル内に分布して配設されている多数の受信アンテナと、上記何個かの搭乗券の内の特定の搭乗券を指定する外部入力を受けて、当該特定の搭乗券を呼出す上記呼出信号を送出する送信部と、当該呼出信号を受けて当該特定の搭乗券より上記所定の信号が送られてきたときに、当該所定の信号を上記多数の各受信アンテナを介してそれぞれ受信し、各受信信号の電界強度より当該特定の搭乗券が存在している空港ターミナルビル内の位置を検出する検出装置と、を備える構成とした。 【0016】 【発明の実施の形態】以下、図面に示す実施の形態に基づいて本願発明を具体的に説明する。図1は、本願発明の実施の形態に係る搭乗券13の外観を示すものである。なお、同図においては、前記従来例を示す図5における部材等と同一機能を備える物には、図5における部材等に付した符号と同一の符号を付しているが、これらの部材等についての説明は省略する。これら図1と図5とを比較すれば分かるように、当該実施の形態は、以下の点で従来例と異なるだけである。すなわち、従来例においては何も取り付けられていなかった回収券部4の上に、厚めのカード状をした回路収納部40が取り付けられており、また従来例においては回収券部4上に表示されていた各種搭乗情報が、当該回路収納部40上に表示されているという点でのみ異なっており、その他の点では概ね同様になっている。なお、回路収納部40の回収券部4上への取付は、例えば強力な接着剤での接着等で行われ、極めて強固なものとなっている。また回路収納部40上の放音部41は、後述のブザー音やメッセージ音声が、放出される数個の小さい放音孔からなっている。更に、回路収納部40上の下端部には、「第1ゲートに集合」というメッセージ文が比較的大きい字で印刷表示されており、そのメッセージ文の最初の文字である「第」の文字の左側には当該文字に近接して発光体29が配設されている。 【0017】図2は、上記の回路収納部40内に設けられている回路の構成を示すものである。この図において、受信アンテナ22を備える受信回路部21は、自己へ向けて送られてきた信号を当該受信アンテナ22を介して受信して、これを報知部23のメッセージ音声信号発生回路24、ブザー駆動回路26および発光体駆動回路28に送出する回路部である。メッセージ音声信号発生回路24は、上記信号を受けて、その時点から5秒経過した時点(後述のブザー27が鳴りやむ時点)から、予め記憶しているメッセージ音声信号でスピーカー25を駆動して、メッセージ(例えば、「第1ゲートにお集まりください」といったメッセージ)を発声させる回路である。そして、ブザー駆動回路26は、上記信号を受けて、それ以後5秒間の間だけ、ブザー27を駆動して、これにブザー音を発生させる回路である。また、発光体駆動回路28は、上記信号を受けて、それ以後、発光体29(この発光体29は、前述の図1に示すように回路収納部40の左下端部に配設されている)を点滅させる回路である。なお、上記各回路部には、電源電池30より電源が供給される構成になっている。 【0018】なお、上記実施の形態における発光体駆動回路28、発光体29および上記メッセージ文の印刷表示に代えて、当該メッセージ文と同様のメッセージ文を、前記信号を受けて点滅表示する液晶表示装置を用いる様にしても良い。 【0019】次に、上記実施の形態に係る搭乗券13を用いた搭乗客誘導システム及び搭乗客誘導方法を説明する。当該搭乗客誘導システムは、図3に示すように、それぞれ各搭乗客に渡される複数個の当該搭乗券13と、例えば前記搭乗ゲート8の近傍に配置される送信装置50とからなる。そして、当該送信装置50は、同図に示す様に、キー入力部51、制御部52及び送信部53からなる。上記キー入力部51は、上記複数個の搭乗券13の内の特定の搭乗券13(1個とは限らない)を指定するキー入力操作を受けて、これに対応するキー入力信号(例えば、指定する搭乗券13に与えられている番号に係る信号)を送出する回路部である。上記制御部52は、上記キー入力信号を受けて、当該キー入力信号信号により指定される上記特定の搭乗券13へ、呼出のための信号を送出することを指示する制御信号を送出する回路部である。また、上記送信部53は、上記制御信号を受けて、上記特定の搭乗券13に呼出のための信号に係る電波を自己の送信アンテナより空間に送出する回路部である。 【0020】上記のような搭乗客誘導システムを利用しての搭乗客の誘導は以下のようにして行われる。すなわち、各搭乗客は、チェックインカウンター6にて、それぞれ搭乗券13及び注意事項を書いた紙(各ゲートをそれぞれ何時までに通過等すべきかといったことが書いている紙)を渡される。上記注意事項を適切に守り行動する搭乗客は、自己の搭乗券13を航空会社のグランドスタッフに提示して、決められている所定の時間までに大ゲート7を通過し、更に、決められている所定の時間までに自分が集合すべき搭乗ゲート8の前に来て、航空会社のグランドスタッフに自己の搭乗券13を渡す。当該グランドスタッフは、この搭乗券13をミシン目3に沿って切断して2分し、回路収納部40が取り付けられている回収券部4側を回収し、半券部2側だけを当該搭乗客に戻す。その後、搭乗客はゲート廊下9およびパッセンジャーボディブリッジ10を経て航空機11に乗り込み、戻された上記半券部2に記載されている座席情報に基づき自己の座席を探して着席することになる。また、回収された側の回収券部4は、前記従来例の場合と同様に、既に搭乗した乗客を把握するのに用いられると共に、未だ搭乗していない搭乗客を把握するのにも用いられる。 【0021】上記所定の時間までに自分が集合すべき搭乗ゲート8の前に来ずに未だ航空機11に搭乗していない搭乗客がいるときは、それらの搭乗客及びその搭乗客に渡している搭乗券13を、上記の既に回収された回収券部4を用いて、前記従来例の場合と同様にして把握する。そして把握した未回収の搭乗券13(未集合の搭乗客が所持している)に対して、図3に示す送信装置50を利用して呼び出しの信号を送ることになる。この場合、グランドスタッフは、キー入力部51のキーを操作し、未回収の搭乗券13に与えられている番号(識別番号)等を入力する。これにより送信部53の送信アンテナからは、未回収搭乗券13に対して、上記呼び出しの信号が送られる。 【0022】一方、未回収搭乗券13側では、その回路収納部40内の受信回路部21(図2参照)で、上記呼び出しの信号を受信し、これを受けて報知部23が報知動作を開始する。すなわち、ブザー27により5秒間だけブザー音が鳴り、発光体29(図1に示すように、実際には「第1ゲートに集合」というメッセージ文の印刷表示部近傍に配設されている)が点滅し、5秒経過後にはスピーカー25からメッセージ(例えば、「第1ゲートにお集まりください」といったメッセージ)が流れる。上記のような報知動作を行っている搭乗券13の所持者すなわち未集合の搭乗客は、当該報知動作を聞いたり見たりして、自分が搭乗ゲート8(例えば、第1ゲート)に集合すべき時間が、既に来ていることを認識し、搭乗ゲート8に急いで向かうことになる。以上のようにして、空港ターミナルビル内での搭乗客の誘導は、円滑に行われることになる。なお、上記実施の形態に係る搭乗券13は、図1に示すように、半券部2と回収券部4とからなり、回収券部4側に回路収納部40を接着剤で貼り付けたものであたが、搭乗券を上記回路収納部40に相当するものだけにして、航空機への搭乗に際して搭乗ゲート8で、航空会社のグランドスタッフが、当該搭乗券と引換に半券部2に相当する半券を搭乗客に渡すようにしても良い。 【0023】次に、本願発明の他の実施の形態について説明する。本実施の形態に係る搭乗券の外観は、前記実施の形態に係る搭乗券13の外観(図1参照)と同様になっている。しかし、回路収納部40内の回路構成は、異なっており、図4の(a)に示すようになっている。すなわち、同図(b)に示す検出装置から自己への呼出信号が送出されたときに当該呼出信号を受信すると共に、当該呼出信号を受信した後には、制御部62の制御の下に、所定の信号を送信する送受信部61と、当該送受信部61からの上記呼出信号を受けて、上記所定の信号を送信することを送受信部61に指示する上記制御部62とからなる。 【0024】上記のような搭乗券を利用した搭乗客誘導システムは、複数個の当該搭乗券と、空港ターミナルビル内に分布して配設されている多数の受信アンテナ(例えば前記図6で説明すると、3箇所の各チェックインカウンター6の近傍および2箇所の各大ゲート7近傍の計5箇所に配設されている受信アンテナ)と、図4(b)に示す上記検出装置とからなる。当該検出装置は、キー入力部67、制御部65、送受信部64および表示部66からなる。キー入力部67は、上記複数個の搭乗券の内の特定の搭乗券を指定するキー操作を受けて対応するキー入力を送出する。このとき制御部65は、当該キー入力を受けて、当該特定の搭乗券を呼出す上記呼出信号を送出することを送受信部64に指示する。送受信部64は、当該制御部65の指示の下に上記呼出信号を送出すると共に、当該呼出信号を受けて当該特定の搭乗券より上記所定の信号が送られてきたときに、当該所定の信号を上記多数の各受信アンテナを介してそれぞれ受信し、それらを制御部65に送出する。これを受けて制御部65は、各受信信号の電界強度強度の強弱より当該特定の搭乗券が存在している空港ターミナルビル内の位置(どの受信アンテナの近傍の位置といった位置)を検出し、表示部66の表示パネルに、上記多数の受信アンテナとの関係で、当該特定の搭乗券の存在位置を表示する。 【0025】上記のような搭乗客誘導システムを利用しての搭乗客の誘導は以下のようにして行われる。先ず、前記実施の形態の場合と同様にして、未回収の搭乗券を把握する。しかる後、その搭乗券(未集合の搭乗客が所持している)に対して、図4(b)に示す検出装置を利用して上記呼出信号を送ることになる。この場合、グランドスタッフは、キー入力部67のキーを操作し、未回収の搭乗券に与えられている番号(識別番号)等を入力する。これにより送信部53の送信アンテナからは、未回収搭乗券に対して、上記呼出信号が送られる。 【0026】一方、未回収の搭乗券側では、その回路収納部40内の前記送受信部61が、上記呼出信号を受信し、これを受けての制御部62の指示の下で、上記所定の信号を送出する。このとき、上記検出装置側は、当該所定の信号を上記多数の各受信アンテナを介してそれぞれ受信し、各受信信号の電界強度強度より当該特定の搭乗券が存在している空港ターミナルビル内の位置を検出し、その位置を表示部66に表示する。これを見たグランドスタッフは、その搭乗券を所持している未集合搭乗客を迎えに上記位置に駆けつけ、当該未集合搭乗客を搭乗ゲート8まで誘導することになる。この様に、この方法を用いた場合、未集合搭乗客がいる場所を探し回る必要がなく、グランドスタッフの労苦は大幅に軽減され、搭乗客の誘導も円滑に行える。 【0027】なお、本願発明の範囲は、上記実施の形態に限定されず、種々変形応用が可能である。 【0028】 【発明の効果】以上詳述したように、本願発明によると、空港ターミナルビル内において、これから出発する航空機の搭乗客を、その航空機の出発時間前に、その航空機の搭乗ゲートへ円滑に誘導するのに有用な搭乗券及び当該搭乗券を利用した搭乗客誘導システムの提供を可能とする。
|
| 【出願人】 |
【識別番号】501481584 【氏名又は名称】関戸 徹
|
| 【出願日】 |
平成13年12月13日(2001.12.13) |
| 【代理人】 |
【識別番号】100101225 【弁理士】 【氏名又は名称】飯田 凡雄
|
| 【公開番号】 |
特開2003−182274(P2003−182274A) |
| 【公開日】 |
平成15年7月3日(2003.7.3) |
| 【出願番号】 |
特願2001−379729(P2001−379729) |
|