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【発明の名称】 隠蔽ラベル付きハガキ
【発明者】 【氏名】岡部 秀造
【住所又は居所】愛知県刈谷市小垣江町北高根115番地 小林記録紙株式会社内

【氏名】宮脇 信次
【住所又は居所】愛知県刈谷市小垣江町北高根115番地 小林記録紙株式会社内

【氏名】榊原 博世
【住所又は居所】愛知県刈谷市小垣江町北高根115番地 小林記録紙株式会社内

【氏名】小島 正孝
【住所又は居所】愛知県刈谷市小垣江町北高根115番地 小林記録紙株式会社内

【要約】 【課題】隠蔽ラベル付きハガキにおける隠蔽ラベルの剥離作業を機械化し、剥離作業を行なう作業者の負担を軽減させることができる隠蔽ラベル付きハガキを提供する。

【解決手段】ハガキ本体1に記載された特定情報記載部11を隠蔽するための隠蔽ラベル20が貼付された隠蔽ラベル付きハガキ10において、隠蔽ラベル20に、紙,不織布または樹脂フィルム等からなるラベル用基材21の少なくとも一辺が所定形状に突設した突設部21aを形成し、突設部21aの一部を除くラベル用基材21表面に、銀色,黒色,濃紺色等の濃色系の印刷インキによりベタ印刷あるいは地紋印刷を施した隠蔽層22を形成する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 ハガキ本体に記載された特定情報を隠蔽するための隠蔽ラベルが貼付された隠蔽ラベル付きハガキにおいて、上記隠蔽ラベルは、紙,不織布または樹脂フィルム等からなるラベル用基材の少なくとも一辺に所定形状に突設した突設部が形成され、かつ、少なくとも上記突設部の一部を除くラベル用基材表面または裏面に、特定情報記載部を隠すように隠蔽層が形成されていることを特徴とする隠蔽ラベル付きハガキ。
【請求項2】 上記突設部は、ラベル用基材の一辺を底辺とする三角形状または台形状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の隠蔽ラベル付きハガキ。
【請求項3】 上記ハガキ本体は、上記特定情報記載部を除く箇所に、突設部の底辺と垂直方向に透明インキによる剥離用印刷が施された透明インキ層が形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の隠蔽ラベル付きハガキ。
【請求項4】 上記隠蔽ラベルは、ラベル用基材裏面に透明性または半透明性の樹脂フィルム、あるいは、透明性または半透明性のグラシン紙や不織布等からなる疑似接着層が接着され、上記疑似接着層裏面に粘着剤による粘着剤層が塗布された疑似接着ラベルであることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の隠蔽ラベル付きハガキ。
【請求項5】 上記隠蔽ラベルは、ラベル用基材裏面に粘着剤による粘着剤層が塗布された再剥離ラベルであって、上記粘着剤層と粘着剤層裏面に貼付される剥離紙との接触面には上記粘着剤層の接着力を減少させる接着力減少手段が施されていることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の隠蔽ラベル付きハガキ。
【請求項6】 上記接着力減少手段は、上記剥離紙表面あるいは粘着剤塗布面の数箇所にニスまたは印刷インキをベタ印刷または網点印刷する糊殺し加工が施されていることを特徴とする請求項5に記載の隠蔽ラベル付きハガキ。
【請求項7】 上記隠蔽ラベルは、ラベル用基材裏面に粘着剤による粘着剤層が塗布された再剥離ラベルであって、上記粘着剤を部分的に塗布することで接着力を減少させることを特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の隠蔽ラベル付きハガキ。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハガキに記載された個人情報等の特定情報を隠蔽するための隠蔽ラベル付きハガキに関し、特に、貼付された隠蔽ラベルの剥離作業を簡素化することができる隠蔽ラベル付きハガキに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、配当金振込指定書,議決権行使書,自動口座振替申込書,契約者との内容確認ハガキ等のように、ハガキに記載した個人情報等の特定情報を隠蔽する必要がある郵便物が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
【特許文献1】特公平08−11471号公報 (第2−3頁、第1−3図)
【0004】この種の郵便物は、例えば、企業等の差出人が、ハガキと隠蔽ラベルとを封筒に入れて郵送するか、または、往復ハガキに剥離紙付きの隠蔽ラベルを貼付して郵送することにより、受取人の手元に届けるものである。受取人はハガキに口座番号,住所,氏名,電話番号等からなる個人情報を記載し、記載した個人情報の表面に隠蔽ラベルを貼付して、個人情報が外部に漏洩しないような状態で隠蔽ラベル付きハガキを差出人に対して返送する。
【0005】そして、返送された隠蔽ラベル付きハガキを受け取った差出人は、ハガキに貼付されている隠蔽ラベルを剥離して、ハガキに記載されている各個人情報を手入力またはOCR入力により事務処理する。
【0006】ところが、差出人における隠蔽ラベル付きハガキの隠蔽ラベルの剥離作業は、隠蔽ラベルの角を爪で浮かせ、浮き上がった隠蔽ラベルの角を手で摘んで剥がすという手作業によるものであり、剥離する隠蔽ラベルの量が多いと作業者の負担は多大なものとなっていた。
【0007】また、隠蔽ラベルの一部に摘み代を設けて剥離し易くした隠蔽ラベル付きハガキも提案されており、上記方法に比べれば作業性が向上したものといえるが、剥離ラベルの剥離作業は依然として手作業によるものであり、作業効率が悪いという問題点が指摘されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、隠蔽ラベル付きハガキにおける隠蔽ラベルの剥離作業を機械化し、剥離作業を行なう作業者の負担を軽減させることができる隠蔽ラベル付きハガキを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するために、本発明に係る隠蔽ラベル付きハガキは、ハガキ本体に記載された特定情報を隠蔽するための隠蔽ラベルが貼付された隠蔽ラベル付きハガキにおいて、上記隠蔽ラベルは、紙,不織布または樹脂フィルム等からなるラベル用基材の少なくとも一辺に所定形状に突設した突設部が形成され、かつ、少なくとも上記突設部の一部を除くラベル用基材表面または裏面に、特定情報記載部を隠すように隠蔽層が形成されていることを特徴とするものである。
【0010】また、上記突設部は、ラベル用基材の一辺を底辺とする三角形状または台形状に形成されていることを特徴とするものである。
【0011】また、上記ハガキ本体は、上記特定情報の記載部を除く箇所に、突設部の底辺と垂直方向に透明インキによる剥離用印刷が施された透明インキ層が形成されていることを特徴とするものである。
【0012】また、上記隠蔽ラベルは、ラベル用基材裏面に透明性または半透明性の樹脂フィルム、あるいは、透明性または半透明性のグラシン紙や不織布等からなる疑似接着層が接着され、上記疑似接着層裏面に粘着剤による粘着剤層が塗布された疑似接着ラベルであることを特徴とするものである。
【0013】また、上記隠蔽ラベルは、ラベル用基材裏面に粘着剤による粘着剤層が塗布された再剥離ラベルであって、上記粘着剤層と粘着剤層裏面に貼付される剥離紙との接触面には上記粘着剤層の接着力を減少させる接着力減少手段が施されていることを特徴とするものである。
【0014】また、上記接着力減少手段は、上記剥離紙表面あるいは粘着剤塗布面の数箇所にニスまたは印刷インキをベタ印刷または網点印刷する糊殺し加工が施されていることを特徴とするものである。
【0015】また、上記隠蔽ラベルは、ラベル用基材裏面に粘着剤による粘着剤層が塗布された再剥離ラベルであって、粘着剤を部分的に塗布することで接着力を減少させることを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る隠蔽ラベル付きハガキの実施形態について、添付図面を参照しながら詳細に説明する。
【0017】図1は本発明に係る隠蔽ラベル付きハガキを配当金振込指定書に適用した例を示す平面図である。
【0018】同図(a)に示すように、隠蔽ラベル付きハガキである配当金振込指定書(以下、「振込指定書」という)10は、ハガキ本体1の表面側に、差出人住所,名称が予め記載され、返信用切手が貼付されている。また、同図(b)に示すように、ハガキ本体1の裏面側には、差出人名称が記載され、太枠線内にこの振込指定書の受取人である株主の住所,氏名,株主番号,振込指定の金融機関名,金融機関番号,口座番号等の個人情報を記載する特定情報記載部11が設けられている。
【0019】振込指定書10の受取人である株主は、振込指定書10の特定情報記載部11に個人情報を記載し、記載した個人情報が外部に漏洩しないように、特定情報記載部11に隠蔽ラベル20を貼付して、個人情報を隠蔽した状態で振込指定書10を差出人に対して返送する。隠蔽ラベル20が貼付された振込指定書10を受け取った差出人は、特定情報記載部11に貼付された隠蔽ラベル20を剥離し、隠蔽されている個人情報を読み取って事務処理する。
【0020】ところで、本発明は、差出人側における隠蔽ラベルの剥離作業を機械化し、剥離作業を行なう作業者の負担を軽減させることを目的とし、ハガキ本体1および隠蔽ラベル20に剥離作業の機械化のための様々な手段が施されていることが特徴である。
【0021】図2はこの振込指定書に適用した隠蔽ラベル付きハガキにおける第1の実施形態の構成を示す断面図である。
【0022】まず、上質紙110K〜135K、紙厚150〜200μmのハガキ本体1裏面の特定情報記載部11を除いた箇所、すなわち隠蔽ラベル20によって隠蔽する必要のない箇所には、ハガキ本体1の長手方向に沿ってその中央部分に透明インキによるベタ印刷が施された透明インキ層12が形成されている。
【0023】透明インキ層12は、後述する剥離用テープとハガキ本体1との剥離性を向上させる目的で設けられるものであり、紫外線硬化型や酸化重合型の無色透明インキを用いて、少なくとも剥離用テープの紙幅以上の塗布幅で印刷する必要がある。また、無色透明インキは、剥離用テープ裏面に塗布される圧着糊の接着力に応じてインキの盛り量が調整される。本実施形態では、この無色透明インキとしてハクリOPニスUP−2、RNCメジウム(T&K TOKA製、商品名)を使用し、10.0mm以上の塗布幅でベタ印刷されている。
【0024】ハガキ本体1裏面の特定情報記載部11が小さく、ハガキ本体1に貼付される隠蔽ラベル20の大きさがハガキ本体1裏面の全面に及ばないような場合には、上記透明インキ層12を設けることで、ハガキ本体1を破損することなく隠蔽ラベル20が剥離可能となる。
【0025】隠蔽ラベル20は、本実施形態においては、疑似接着ラベルを使用したものであり、ポリエチレンテレフタレート(PET),ポリプロピレン等の透明性または半透明性の樹脂フィルムからなるラベル用基材21の上部が所定形状に突設して形成されている。
【0026】ラベル用基材21の突設部21aは、後述する剥離用テープ裏面の圧着糊との剥離抵抗を強くして、ハガキ本体1から隠蔽ラベル20を剥離し易くする目的で設けられるものである。突設部21aの形状としては、長方形状に形成されたラベル用基材21の一辺を底辺とする三角形状、または、ラベル用基材21の一辺を底辺とする台形状に形成され、上記三角形状および台形状のそれぞれの高さ(H)は3.0mm以上に設定されている。ただし、突設部21aの形状は、上記三角形状、台形状に限られるものではない。
【0027】ラベル用基材21の表面には透過防止印刷として、銀色,黒色,濃紺色等の濃色系の印刷インキによりベタ印刷あるいは地紋印刷が施された隠蔽層22が形成されている。
【0028】隠蔽層22は、ラベル用基材21表面全面に形成されるものではなく、上述した剥離抵抗を強くする理由から、ラベル用基材21の突設部21aの一部を除く部分にのみ形成される。ラベル用基材21の突設部21aの一部には隠蔽層22が形成されずに樹脂フィルムからなるラベル用基材21が外部に露出した状態となる。
【0029】隠蔽層22の構成は、上述した印刷インキのベタ印刷または地紋印刷による構成の他、銀色,黒色,濃紺色等の濃色系の着色フィルムを貼着する構成、PET等からなる樹脂フィルムにアルミニウム箔を蒸着させた金属蒸着フィルムを蒸着する構成、濃色系の色付き紙を貼付する構成など様々な構成が考えられるが、ラベル用基材21下面を透視不能とすることができればこれらに限定されるものではない。
【0030】ラベル用基材21の裏面には、透明性または半透明性の樹脂フィルム、あるいは、透明性または半透明性のグラシン紙や不織布からなる疑似接着層23が積層され、専用シーラー機により熱圧着することにより、ラベル用基材21と疑似接着層23とは疑似接着面P1を介して剥離可能に構成されている。
【0031】なお、疑似接着面P1の剥離力は、JIS Z0237による180°剥離法で測定した8〜200gf/25mmに設定されている。
【0032】疑似接着層23の裏面には、粘着剤による粘着剤層24が塗布されており、粘着剤層24の下面には、用紙表面にシリコーンを主成分とする剥離剤が塗布された剥離紙25が貼付されている。使用時には剥離紙25を隠蔽ラベル20から剥がして露出した粘着剤層24の接着力を利用してハガキ本体1の特定情報記載部11表面に貼り付ける。
【0033】ラベル用基材21の裏面側の構成として、図3に示すように、ラベル用基材21裏面に透明性または半透明性の樹脂フィルム、あるいは、透明性または半透明性のグラシン紙や不織布からなる第1の疑似接着層23aを接着し、第1の疑似接着層23aの下面に同じく透明性または半透明性の樹脂フィルム、あるいは、透明性または半透明性のグラシン紙や不織布からなる第2の疑似接着層23bを積層し、専用シーラー機により熱圧着することにより、ラベル用基材21と疑似接着層23a,23bとが第1の疑似接着層23aと第2の疑似接着層23b間の疑似接着面P2を介して剥離可能となるように構成することもできる。
【0034】ここでも、疑似接着面P2の剥離力は、JIS Z0237による180°剥離法で測定した8〜200gf/25mmに設定されている。
【0035】なお、本実施形態の擬似接着ラベルにおいて、図4または図5に示すように、隠蔽層22をラベル用基材21の裏面に形成することも可能である。この場合、隠蔽ラベル20とハガキ本体1とは擬似接着面P1またはP2を介して剥離されるため、隠蔽層22は、ラベル用基材21と擬似接着層23との間(図4参照)、またはラベル用基材21と第1の擬似接着層23aとの間(図5参照)に設けることになる。
【0036】次に、本発明に係る隠蔽ラベル付きハガキの第2の実施形態について図6乃至図9に基づき説明する。
【0037】なお、本実施形態におけるハガキ本体は、上記第1の実施形態におけるハガキ本体と同様のものを使用する。
【0038】本実施形態における隠蔽ラベル20’は、再剥離ラベルを使用したものであり、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリプロピレン等の透明性または半透明性の樹脂フィルムからなるラベル用基材21の上部が所定形状に突設して形成されている。
【0039】ラベル用基材21の突設部21aの形状、寸法、およびラベル用基材21の表面または裏面に形成される隠蔽層22の構成については、基本的には上述した第1の実施形態と同様な構成であるので、同一符号を付してその詳細な説明は省略する。
【0040】ラベル用基材21の裏面には、粘着剤による粘着剤層24が塗布されており、粘着剤層24の下面には、用紙表面にシリコーンを主成分とする剥離剤が塗布された剥離紙25が貼付されている。使用時には剥離紙25を隠蔽ラベル20’から剥がして露出した粘着剤層24の接着力を利用してハガキ本体1の情報記載部11表面に貼り付ける。
【0041】再剥離ラベルはラベル用基材21の裏面に粘着剤層24が全面塗布されていると、ハガキ本体1との接着力が強すぎて、隠蔽ラベル20’をハガキ本体1から剥離しづらくなるため、粘着剤層24と剥離紙25との接触面には接着力を減少させる手段が施されている。
【0042】すなわち、粘着剤層24下面に貼付される剥離紙25には、その剥離剤表面の数箇所にニスまたは印刷インキをベタ印刷または網点印刷する糊殺し加工が施された糊殺し部26が設けられている。使用時に剥離紙25を隠蔽ラベル20’から剥がすと、糊殺し部26が粘着剤層24裏面に接着された状態で、剥離紙25が隠蔽ラベル20’から剥離される。
【0043】これは、糊殺し部26と剥離紙25表面との接着面は、表面滑性の強いシリコーン面であるためにその接着状態が弱く、逆に、糊殺し部26と粘着剤層24との接着状態は、糊殺し部26と剥離紙25表面との接着状態よりも強いことから、糊殺し部26が接着力の強い粘着剤層24と接着された状態で剥離紙25から剥がされ、ラベル用基材21裏面の粘着剤層24に残るためである。
【0044】粘着剤層24と剥離紙25との接触面の接着力を減少させる手段としては、図7に示すように、ラベル用基材21裏面に粘着剤を塗布する粘着剤塗布層24aと、粘着剤を塗布しない粘着剤未塗布層24bを設けることで、粘着剤層24と剥離紙25との接着面積を減少させるような構成としても良い。
【0045】また、図示しないが、ラベル用基材裏面に弱粘着剤を塗布することにより隠蔽ラベルをハガキ本体から剥離し易くすることもできる。
【0046】さらに、本実施形態の再剥離ラベルにおいて、図8または図9に示すように、隠蔽層22をラベル用基材21の裏面に形成することも可能である。この場合、隠蔽層22は、ラベル用基材21と粘着剤層24との間(図8参照)、または粘着剤層24と剥離紙25との間(図9参照)に設けることになる。特に、図9に示す箇所に隠蔽層22を設けると、隠蔽層22によって粘着剤層24とハガキ本体1との接触面積が減り両者の接着力が弱まるため、隠蔽ラベル20’をハガキ本体1から剥離し易くなる。このため、上述したような接着力減少手段を施す必要がなくなり、隠蔽ラベル20’の構造を簡素化でき、製造コストの低減に繋がるという利点がある。
【0047】なお、ハガキ本体1と隠蔽ラベル20裏面の粘着剤層24との剥離力、およびハガキ本体1と隠蔽ラベル20裏面の粘着剤塗布層24aとの剥離力は、それぞれJIS Z0237による180°剥離法で測定した8〜200gf/25mmに設定されている。この剥離力は、上記のような粘着剤部分塗布や糊殺し印刷が施されている場合、隠蔽ラベル全巾で測定し、その平均値が上記範囲内にあるものとする。
【0048】図10は本発明に係る隠蔽ラベル付きハガキ10から隠蔽ラベル20を剥離するために使用する剥離用テープの構成を示す図であり、(a)は表面側から見た平面図、(b)はその断面図である。
【0049】同図に示すように、剥離用テープ30は、グラシン紙,OPPフィルム,またはPETフィルムからなるテープ基材31の紙幅(W)が5.0〜50.0mmの長尺状に形成されている。テープ基材31の裏面には、アクリル樹脂を主成分とし、微量のシリカを添加した感圧性接着剤が全面塗布された圧着糊層32が形成されている。
【0050】剥離用テープ30は専用ローラーに巻装し、ロール状にして使用するため、剥離用テープ30裏面である圧着糊層32と剥離用テープ30表面との接触面のブロッキング現象を防止する目的で、テープ基材31表面にシリコーンを主成分とする剥離剤が塗布された剥離剤層33を形成しても良い。
【0051】なお、剥離用テープ30は、その紙厚が25〜100μm、引張強度が5kgf/mm2 以上に設定されている。
【0052】次に、本発明に係る隠蔽ラベル付きハガキにおける隠蔽ラベルの剥離方法について、図11乃至図15に基づき説明する。
【0053】上記構成からなる隠蔽ラベル付きハガキ10は、隠蔽ラベル付きハガキ10の隠蔽ラベル20表面に剥離用テープ30を圧着するテープ圧着工程と、圧着した剥離用テープ30と隠蔽ラベル20とを同時に剥離する隠蔽ラベル剥離工程とを経ることにより、ハガキ本体1と隠蔽ラベル20とが剥離される。
【0054】まず、テープ圧着工程では、図11に示すように、隠蔽ラベル付きハガキ10の隠蔽ラベル20が貼付された面、すなわち隠蔽ラベル付きハガキ10の裏面を上面に向けるとともに、長尺状に形成され、かつ、ロール状に巻き取られた剥離用テープ30の裏面、すなわちテープ基材31裏面の圧着糊層32を下面に向けて、隠蔽ラベル付きハガキ10の隠蔽ラベル20と剥離用テープ30の圧着糊層32とが互いに対向した状態で、例えば圧着ローラー53a,53b間を通過させる。そして、剥離用テープ30裏面の圧着糊層32が、隠蔽ラベル付きハガキ10の透明インキ層12,隠蔽ラベル20の突設部21a,隠蔽ラベル20の隠蔽層22に順次接触するようにして加圧する。
【0055】圧着ローラー53a,53b間を通過した後の隠蔽ラベル付きハガキ10と剥離用テープ30は、図12に示すように、剥離用テープ30がハガキ本体1の長手方向中央を縦断し、裏面の圧着糊層32の接着力により透明インキ層12,突設部21a,隠蔽層22に圧着された状態となる。
【0056】次に、隠蔽ラベル剥離工程では、例えば図13に示すように、剥離用テープ30が圧着された隠蔽ラベル付きハガキ10の表面側に、先端にローラーが付いた剥離コロ54a等を押しつけた状態で隠蔽ラベル付きハガキ10を搬送し、かつ、最表面の剥離用テープ30を図示しない巻取りローラー等を回転させてその牽引力により引っ張る。すると、剥離用テープ30が圧着された隠蔽ラベル付きハガキ10は、剥離用テープ30裏面の圧着糊層32と隠蔽ラベル20表面の隠蔽層22との圧着面P3よりも接着力の弱い隠蔽ラベル20におけるラベル用基材21と疑似接着層23との疑似接着面P1を介して剥離される。この他、隠蔽ラベル20をより確実に剥離するために、剥離用テープ30を2列に圧着することも考えられる。
【0057】隠蔽ラベル剥離工程を経た後には、図14に示すように、剥離用テープ30に圧着された隠蔽層22およびラベル用基材21がハガキ本体1から剥離される。これに対して、ハガキ本体1には、図15に示すように、疑似接着層23,粘着剤層24,透明インキ層12,特定情報記載部11が残ることとなる。
【0058】なお、特定情報記載部11表面に粘着剤層24を介して接着されている疑似接着層23は、上述したように、透明性または半透明性のグラシン紙等から構成されているため、特定情報記載部11に記載された個人情報の視認性が悪くなることはない。
【0059】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明に係る隠蔽ラベル付きハガキによれば、裏面に感圧性接着剤が塗布された剥離用テープを隠蔽ラベル付きハガキの隠蔽ラベル表面に圧着し、剥離用テープが圧着された隠蔽ラベル付きハガキ表面を先端にローラーが付いた剥離コロにより押圧しながら、剥離用テープを牽引することで、隠蔽ラベル付きハガキから剥離用テープと隠蔽ラベルとを同時に剥離することが可能となる。したがって、隠蔽ラベル付きハガキにおける隠蔽ラベルの剥離作業を機械化することにより、従来の手作業を廃止することができ、剥離作業を行なう作業者の負担を軽減させることができるという効果を奏する。
【出願人】 【識別番号】000186566
【氏名又は名称】小林記録紙株式会社
【住所又は居所】愛知県刈谷市小垣江町北高根115番地
【出願日】 平成14年10月8日(2002.10.8)
【代理人】 【識別番号】100069431
【弁理士】
【氏名又は名称】和田 成則
【公開番号】 特開2003−182267(P2003−182267A)
【公開日】 平成15年7月3日(2003.7.3)
【出願番号】 特願2002−294712(P2002−294712)