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【発明の名称】 透視図作成支援用紙
【発明者】 【氏名】岡本 憲治
【住所又は居所】東京都杉並区高井戸東2丁目4番5号 ミサワホーム株式会社内

【要約】 【課題】いわゆる一点透視図法により、例えば、住宅等の内観透視図の作成を支援するための、透視図作成支援用紙に関する。

【解決手段】用紙に、外周矩形枠線2を記載し、この外周矩形枠線2内部に一つの消失点3を設ける。外周矩形枠線2の4隅の角2aからは、消失点3へ向けて基準線4を記載する。外周矩形枠線2上の上下で位置が一致する、少なくとも一組の外周矩形枠線上第1点6からは、消失点3へ向けて第1グリッド線9を記載するとともに、外周矩形枠線2上の左右で位置が一致する、少なくとも一組の外周矩形枠線上第2点8からは、消失点3へ向けて第2グリッド線10を記載する。さらに、外周矩形枠線2の内部には、それぞれの基準線4上の点を4隅の角とし、かつ、該外周矩形枠線2に相似となる複数のグリッド矩形枠線11を記載しておく。以上により、透視図の作成を容易に行うことが可能となる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 透視図の作成を支援するための透視図作成支援用紙であって、用紙に、外周矩形枠線が記載されているとともに、この外周矩形枠線内部には一つの基準点が設けられており、前記外周矩形枠線の4隅の角それぞれからは、前記基準点へ向けて基準線が記載されており、前記外周矩形枠線上には、該外周矩形枠線の上辺と下辺との中心線である第1中心線に対して互いに線対称となる、少なくとも一組の外周矩形枠線上第1点、および、該外周矩形枠線の左辺と右辺との中心線である第2中心線に対して互いに線対称となる、少なくとも一組の外周矩形枠線上第2点、が所定の位置に設けられており、前記外周矩形枠線上第1点それぞれからは、前記基準点へ向けて第1グリッド線が記載されており、前記外周矩形枠線上第2点それぞれからは、前記基準点へ向けて第2グリッド線が記載されており、前記外周矩形枠線の内部には、それぞれの前記基準線上の点を4隅の角とし、かつ、該外周矩形枠線に相似となる複数のグリッド矩形枠線が、それぞれ所定の間隔で記載されていることを特徴とする透視図作成支援用紙。
【請求項2】 請求項1記載の透視図作成支援用紙において、前記基準線、前記第1グリッド線、前記第2グリッド線のそれぞれの端部は、前記複数のグリッド矩形枠線のうち、最内部のグリッド矩形枠線上に位置しているとともに、前記組となる外周矩形枠線上第1点から前記基準点へ向けて記載されている第1グリッド線と前記最内部のグリッド矩形枠線との交点どうし、および、前記組となる外周矩形枠線上第2点から前記基準点へ向けて記載されている第2グリッド線と前記最内部のグリッド矩形枠線との交点どうし、は該最内部のグリッド矩形枠線内において直線で結ばれていることを特徴とする透視図作成支援用紙。
【請求項3】 請求項1または2記載の透視図作成支援用紙において、前記第1グリッド線は、設計の基準単位寸法の間隔で記載されており、前記第2グリッド線は、建具の基準高さ寸法に設定されており、前記複数のグリッド矩形枠線は、設計の基準単位寸法の間隔で記載されていることを特徴とする透視図作成支援用紙。
【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の透視図作成支援用紙において、前記基準点は、前記第2中心線に対して、左右どちらかに離間した位置に設けられていることを特徴とする透視図作成支援用紙。
【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の透視図作成支援用紙において、前記基準点は、前記第1中心線に対して、上下どちらかに離間した位置に設けられていることを特徴とする透視図作成支援用紙。
【請求項6】 請求項5記載の透視図作成支援用紙において、前記基準点は、前記外周矩形枠線を上下に、略人の立った状態の視点の高さと、略人の座した状態の視点の高さと、の比率に2分する位置に設けられていることを特徴とする透視図作成支援用紙。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、いわゆる1点透視図法により、例えば、住宅等の内観透視図の作成を支援するための、透視図作成支援用紙に関する。
【0002】
【背景の技術】建物の設計においては、一般に、平面図、立面図、断面図等が作成されるが、これに加えて、パースとも呼ばれる、建物の外観や内観の透視図が作成される場合が多い。この透視図を作成することにより、建物の外観や内観のイメージや立体感を直感的に把握し易くなる。透視図を作成するための透視図法には、それぞれ消失点の数によって、1点透視図法、2点透視図法、3点透視図法等があり、これらは描写される建物の部位等によって使い分けられ、建物の内観の透視図には、1点透視図法が広く利用されている。通常、この種の図面は設計サイドで作成されるが、例えば、住宅等を販売する場合等において、営業マンが接客を行いながら、素早く部屋等の内観図面を顧客に提示することができれば、より説得力が増すことは言うまでもない。しなしながら、前記1点透視図法によって、例えば部屋等の内観の図面を描く場合には、消失点を設定するとともに、該部屋の窓や家具等の位置を正確に割り出し、窓や家具等を構成する線を定規等を用いて前記消失点に向けて記載する必要があるため、作成に手間と時間がかかってしまう。これに対して、いわゆるフリーハンドによって、部屋等の内観の図面を描く場合には素早く図面が作成できるが、顧客に見せ得るに足る図面とするには、熟練した技術が要求される。
【0003】本発明の課題は、フリーハンドによる図面の迅速さと、定規等を用いて1点透視図法により作成される図面の正確さとの、双方の長所を合わせもつような図面を作成することが可能となる、透視図作成支援用紙を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すために、請求項1記載の発明は、例えば図1、図2に示すように、透視図の作成を支援するための透視図作成支援用紙1、1aであって、用紙に、外周矩形枠線2が記載されているとともに、この外周矩形枠線2内部には一つの消失点3(基準点)が設けられており、前記外周矩形枠線2の4隅の角それぞれからは、前記消失点3(基準点)へ向けて基準線4が記載されており、前記外周矩形枠線2上には、該外周矩形枠線2の上辺と下辺との中心線である第1中心線5に対して互いに線対称となる、少なくとも一組の外周矩形枠線上第1点6、および、該外周矩形枠線2の左辺と右辺との中心線である第2中心線7に対して互いに線対称となる、少なくとも一組の外周矩形枠線上第2点8、が所定の位置に設けられており、前記外周矩形枠線上第1点6それぞれからは、前記消失点3(基準点)へ向けて第1グリッド線9が記載されており、前記外周矩形枠線上第2点8それぞれからは、前記消失点3(基準点)へ向けて第2グリッド線10が記載されており、前記外周矩形枠線2の内部には、それぞれの前記基準線4上の点を4隅の角とし、かつ、該外周矩形枠線2に相似となる複数のグリッド矩形枠線11が、それぞれ所定の間隔で記載されていることを特徴としている。
【0005】請求項1記載の発明によれば、前記用紙には、外周矩形枠線2が記載されており、この外周矩形枠線2によって透視図を作成する部屋の切断面が形成される。また、前記外周矩形枠線2内部には一つの消失点3(基準点)が設けられており、前記外周矩形枠線2の4隅の角それぞれからは、前記消失点3(基準点)へ向けて基準線4が記載されている。これにより、前記消失点3(基準点)が透視図における消失点となって、前記基準線4によって部屋の奥行きが形成されるとともに、部屋の天井面、床面、左右の壁面が形成される。
【0006】また、前記外周矩形枠線2上には、前記少なくとも一組の外周矩形枠線上第1点6、および、前記少なくとも一組の外周矩形枠線上第2点7、が所定の位置に設けられている。そして、前記外周矩形枠上第1点6それぞれからは、前記消失点3(基準点)に向けて第1グリッド線9が記載されており、前記外周矩形枠上第2点7それぞれからは、前記消失点3(基準点)に向けて第2グリッド線10が記載されている。これにより、前記第1グリッド線9によって部屋の天井面と床面には、上下で位置が一致する、部屋の左右方向の位置が示される。また、前記第2グリッド線10によって部屋の左右の壁面には、左右で位置が一致する、部屋の上下方向の位置が示される。
【0007】さらに、前記外周矩形枠線2の内部には、それぞれの前記基準線4上の点を4隅の点とし、かつ、該外周矩形枠線2に相似となる複数のグリッド矩形枠線11が、それぞれ所定の間隔で記載されている。これにより、前記グリッド矩形枠線11によって、部屋の天井面、床面、左右の壁面には、部屋の奥行き方向の位置が示される。
【0008】すなわち、前記用紙は、透視図を描く部屋が記載されているとともに、部屋の天井面、床面、左右の壁面等には、部屋の左右方向、上下方向、奥行方向の位置が示されている。これにより、建具(窓a、ドアb)、家具(テーブルc、ソファーd)等を描くべき位置を捉えることが容易となるとともに、描くべき建具(窓a、ドアb)、家具(テーブルc、ソファーd)等の大きさを把握することが容易となる。したがって、フリーハンドにより、あるいは、定規を適宜用いることにより、透視図を迅速かつ正確に描くことが可能となる。
【0009】なお、前記基準点は、消失点(Vanishing Point)と呼ばれ、一般にV.P.等の表記がなされる。また、請求項1記載のように透視図を作成する方法は、前記消失点が一つであることから1点透視図法と呼ばれる。さらに、前記1点透視図法においては、消失点と視点とは一致する。すなわち、前記基準点は、消失点でもあり視点でもある。
【0010】請求項2記載の発明は、例えば図1、図2に示すように、請求項1記載の透視図作成支援用紙1、1aにおいて、前記基準線4、前記第1グリッド線9、前記第2グリッド線10のそれぞれの端部は、前記複数のグリッド矩形枠線11のうち、最内部のグリッド矩形枠線11a上に位置しているとともに、前記組となる外周矩形枠線上第1点6から前記基準点へ向けて記載されている第1グリッド線9と前記最内部のグリッド矩形枠線11aとの交点どうし、および、前記組となる外周矩形枠線上第2点8から前記基準点4へ向けて記載されている第2グリッド線10と前記最内部のグリッド矩形枠線11との交点どうし、は該最内部のグリッド矩形枠線11内において直線で結ばれていることを特徴としている。
【0011】請求項2記載の発明によれば、前記基準線4、前記第1グリッド線9、前記第2グリッド線10のそれぞれの端部は、前記複数のグリッド矩形枠線11のうち、最内部のグリッド矩形枠線11a上に位置している。これにより、前記最内部のグリッド矩形枠線11aによって、奥行方向の壁面が形成されて部屋の奥行長さが確定する。
【0012】また、前記組となる外周矩形枠線上第1点6から前記消失点3(基準点)へ向けて記載されている第1グリッド線9と前記最内部のグリッド矩形枠線11aとの交点どうし、および、前記組となる外周矩形枠線上第2点8から前記消失点3(基準点)へ向けて記載されている第2グリッド線10と前記最内部のグリッド矩形枠線11aとの交点どうし、は該最内部のグリッド矩形枠線11a内において直線で結ばれている。これらの直線により、前記壁面には、上下の位置、左右の位置が示される。
【0013】すなわち、部屋の奥行長さが確定するとともに、この奥行長さが確定した部屋の透視図をより容易に描くことが可能となる。
【0014】請求項3記載の発明は、例えば図1、図2に示すように、請求項1または2記載の透視図作成支援用紙1、1aにおいて、前記第1グリッド線9は、設計の基準単位寸法の間隔で記載されており、前記第2グリッド線10は、建具(窓a、ドアb)の基準高さ寸法に設定されており、前記複数のグリッド矩形枠線11は、設計の基準単位寸法の間隔で記載されていることを特徴としている。
【0015】請求項3記載の発明によれば、前記第1グリッド線9は、設計の基準単位寸法の間隔で記載されているとともに、前記第2グリッド線10は、建具(窓a、ドアb)の基準高さ寸法に設定されており、さらに、前記複数のグリッド矩形枠線11は、設計の基準単位寸法の間隔で記載されている。したがって、建具(窓a、ドアb)、家具(テーブルc、ソファーd)等を描くべき位置を捉えることがより容易となるとともに、描くべき建具(窓a、ドアb)、家具(テーブルc、ソファーd)等の大きさを把握することがより容易となる。
【0016】請求項4記載の発明は、例えば図1、図2に示すように、請求項1〜3のいずれかに記載の透視図作成支援用紙1、1aにおいて、前記消失点3(基準点)は、前記第2中心線7に対して、左右どちらかに離間した位置に設けられていることを特徴としている。
【0017】請求項4記載の発明によれば、前記消失点3(基準点)は、前記第2中心線7に対して、左右どちらかに離間した位置に設けられている。前記消失点3(基準点)は視点でもあるため、描くべき部屋内部の空間のうち、前記第2中心線7に対して前記消失点3(基準点)が設けられている空間とは逆側の空間が広角度となり、この空間に配置される建具(窓a、ドアb)、家具(テーブルc、ソファーd)等を、より詳細に見せることが可能となる。さらに、前記用紙を上下逆転させることによって視点も左右で逆になり、左右位置の異なる2種類の視点を容易に設定することが可能となる。
【0018】請求項5記載の発明は、例えば図1、図2に示すように、請求項1〜4のいずれかに記載の透視図作成支援用紙1、1aにおいて、前記消失点3(基準点)は、前記第1中心線5に対して、上下どちらかに離間した位置に設けられていることを特徴としている。
【0019】請求項5記載の発明によれば、前記消失点3(基準点)は、前記第1中心線5に対して、上下どちらかに離間した位置に設けられている。前記消失点3(基準点)は視点でもあるため、描くべき部屋内部の空間のうち、前記第1中心線5に対して前記消失点3(基準点)が設けられている空間とは逆側の空間が広角度となる。これにより、前記用紙を上下逆転させることによって視点も上下で逆になり、高さの異なる2種類の視点を容易に設定することが可能となる。
【0020】請求項6記載の発明は、例えば図1、図2に示すように、請求項5記載の透視図作成支援用紙1、1aにおいて、前記消失点3(基準点)は、前記外周矩形枠線2を上下に、略人の立った状態の視点の高さと、略人の座した状態の視点の高さと、の比率に2分する位置に設けられていることを特徴としている。
【0021】請求項6記載の発明によれば、前記消失点3(基準点)は、前記外周矩形枠線2を上下に、略人の立った状態の視点の高さと、略人の座した状態の視点の高さと、の比率に2分する位置に設けられている。これにより、より実情に即した、略人の立った状態の視点と、略人の座した状態の視点と、の2種類の視点を容易に設定することが可能となる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して、本発明である透視図作成支援用紙の実施の形態について詳細に説明する。
【0023】図1において、符号1は本発明に係る透視図作成支援用紙を示す。透視図作成支援用紙1は、図1に示すように、1点透視図法による透視図の作成を支援するための用紙であって矩形状に形成されている。前記透視図作成支援用紙1には、外周矩形枠線2が記載されているとともに、この外周矩形枠線2内部には一つの消失点3(基準点)が設けられている。なお、前記消失点3は視点でもある。
【0024】前記消失点3(基準点)は、前記第2中心線7に対して、右に所定長さ離間した位置に設けられているとともに、前記外周矩形枠線2を上下に、略人の立った状態の視点の高さと、略人の座した状態の視点の高さと、の比率に2分する位置に設けられている。
【0025】前記外周矩形枠線2の4隅の角それぞれからは、前記消失点3(基準点)へ向けて基準線4が記載されている。
【0026】前記外周矩形枠線2上には、該外周矩形枠線2の上辺と下辺との中心線である第1中心線5に対して互いに線対称となる、少なくとも一組の外周矩形枠線上第1点6、および、該外周矩形枠線2の左辺と右辺との中心線である第2中心線7に対して互いに線対称となる、少なくとも一組の外周矩形枠線上第2点8、が所定の位置に設けられている。
【0027】前記外周矩形枠線上第1点6それぞれからは、前記消失点3(基準点)へ向けて第1グリッド線9が記載されているとともに、前記外周矩形枠線上第2点8それぞれからは、前記消失点3(基準点)へ向けて第2グリッド線10が記載されている。前記外周矩形枠線2の内部には、それぞれの前記基準線4上の点を4隅の角とし、かつ、該外周矩形枠線2に相似となる複数のグリッド矩形枠線11が記載されている。
【0028】前記基準線4、前記第1グリッド線9、前記第2グリッド線10のそれぞれの端部は、前記複数のグリッド矩形枠線11のうち、最内部のグリッド矩形枠線上11aにおいて位置している。前記組となる外周矩形枠線上第1点6から前記消失点3(基準点)へ向けて記載されている第1グリッド線9と前記最内部のグリッド矩形枠線11aとの交点どうし、および、前記組となる外周矩形枠線上第2点8から前記消失点3(基準点)へ向けて記載されている第2グリッド線10と前記最内部のグリッド矩形枠線11aとの交点どうし、は該最内部のグリッド矩形枠線11a内において直線で結ばれている。
【0029】さらに、前記第1グリッド線9は、設計の基準単位寸法、すなわち、1モジュールである910mm間隔で記載されている。また、前記第2グリッド線10は、図3に示すように、窓aやドアbの基準高さ寸法、すなわち、1900mmおよび2100mmに設定されている。さらに、前記複数のグリッド矩形枠線11は、1モジュール、すなわち、910mm間隔で記載されている。
【0030】以下に前記透視図作成支援用紙1に、リビングルームの透視図を描く方法を説明する。先ず、図1に示す透視図作成支援用紙1に、図3に示すように、窓aやドアb等を書き入れる。この際、前記部屋の左右の壁面に、前記窓aやドアb等の高さとなるように記載されている第2グリッド線10によって、描くべき窓aやドアb等の高さを把握する。同時に、1モジュール間隔で記載されている前記グリッド矩形枠線11によって、描くべき窓aやドアb等の幅を把握する。なお、窓aやドアb等は、フリーハンドで書き入れてもよいし、適宜定規を用いて書き入れてもよい。
【0031】次に、窓aやドアb等を書き入れた透視図作成支援用紙1に、テーブルcやソファーd等を書き入れる。この際、前記第2グリッド線10、前記グリッド矩形枠線11、および、天井面および床面に1モジュール間隔で記載されている第1グリッド線9、等によって、テーブルcやソファーd等を描くべき位置を把握するとともに、描くべきテーブルcやソファーd等の大きさも把握する。なお、テーブルcやソファーd等は、フリーハンドで書き入れてもよいし、適宜定規を用いて書き入れてもよい。
【0032】さらに、図1に示す透視図作成支援用紙1を上下逆転させて、図2に示すように透視図作成用紙1aとして用いてもよい。この場合においては、視点が、略人が座した状態の高さとなり、人が椅子等に座した状態で見える内観が描かれることになる。また、視点が左右で非対称となっているため、上下を逆転させることにより、広角度となる空間も左右逆転する。なお、図4に、図2に示す透視図作成支援用紙1aに、窓a、ドアb、テーブルc、ソファーd等を書き入れたものを示す。
【0033】本実施の形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
■前記用紙には、外周矩形枠線2が記載されており、この外周矩形枠線2によって透視図を描く部屋の切断面が形成される。また、前記外周矩形枠線2内部には一つの消失点3(基準点)が設けられており、前記外周矩形枠線2の4隅の角それぞれからは、前記消失点3(基準点)へ向けて基準線4が記載されている。これにより、前記消失点3(基準点)が透視図における消失点となって、前記基準線4によって部屋の奥行きが形成されるとともに、部屋の天井面、床面、左右の壁面が形成される。
【0034】また、前記外周矩形枠線2上には、前記少なくとも一組の外周矩形枠線上第1点6、および、前記少なくとも一組の外周矩形枠線上第2点8、が所定の位置に設けられている。そして、前記外周矩形枠上第1点6それぞれからは、前記消失点3(基準点)に向けて第1グリッド線9が記載されており、前記外周矩形枠上第2点8それぞれからは、前記消失点3(基準点)に向けて第2グリッド線10が記載されている。これにより、前記第1グリッド線9によって部屋の天井面と床面には、上下で位置が一致する、部屋の左右方向の位置が示される。また、前記第2グリッド線10によって部屋の左右の壁面には、左右で位置が一致する、部屋の上下方向の位置が示される。
【0035】さらに、前記外周矩形枠線2の内部には、それぞれの前記基準線4上の点を4隅の角とし、かつ、該外周矩形枠線2に相似となる複数のグリッド矩形枠線11が、それぞれ所定の間隔で記載されている。これにより、前記グリッド矩形枠線11によって、部屋の天井面、床面、左右の壁面には、部屋の奥行き方向の位置が示される。
【0036】すなわち、前記用紙は、透視図を描く部屋が記載されているとともに、部屋の天井面、床面、左右の壁面等には、部屋の左右方向、上下方向、奥行方向の位置が示されている。これにより、窓a、ドアb、テーブルc、ソファーd等を描くべき位置を捉えることが容易となるとともに、描くべき窓a、ドアb、テーブルc、ソファーd等の大きさを把握することが容易となる。したがって、フリーハンドにより、あるいは、定規を適宜用いることにより、透視図を迅速かつ正確に描くことが可能となる。
【0037】■前記基準線4、前記第1グリッド線9、前記第2グリッド線10のそれぞれの端部は、前記複数のグリッド矩形枠線11のうち、最内部のグリッド矩形枠線11a上に位置している。これにより、前記最内部のグリッド矩形枠線11aによって、奥行方向の壁面が形成されて部屋の奥行長さが確定する。
【0038】また、前記組となる外周矩形枠線上第1点6から前記消失点3(基準点)へ向けて記載されている第1グリッド線9と前記最内部のグリッド矩形枠線11aとの交点どうし、および、前記組となる外周矩形枠線上第2点8から前記消失点3(基準点)へ向けて記載されている第2グリッド線10と前記最内部のグリッド矩形枠線11aとの交点どうし、は該最内部のグリッド矩形枠線11a内において直線で結ばれている。これにより、前記奥行方向の壁面には、左右の位置を示す直線、上下の位置を示す直線が記載される。
【0039】すなわち、部屋の奥行長さが確定するとともに、この奥行長さが確定した部屋の部屋の透視図を、より容易に描くことが可能となる。
【0040】■前記第1グリッド線9は、1モジュール間隔で記載されているとともに、前記第2グリッド線10は、窓a、ドアbの基準高さ寸法に設定されており、さらに、前記複数のグリッド矩形枠線11は、1モジュール間隔で記載されている。したがって、窓a、ドアb、テーブルc、ソファーd等を描くべき位置を捉えることがより容易となるとともに、描くべき窓a、ドアb、テーブルc、ソファーd等の大きさを把握することがより容易となる。
【0041】■前記消失点3(基準点)は、前記第2中心線7に対して、左右どちらかに離間した位置に設けられている。前記消失点3(基準点)は視点でもあるため、描くべき部屋内部の空間のうち、前記第2中心線7に対して前記消失点3(基準点)が設けられている空間とは逆側の空間が広角度となり、この空間に配置される窓a、ドアb、テーブルc、ソファーd等を、より詳細に見せることが可能となる。さらに、前記用紙を上下逆転させることによって視点も左右で逆になり、左右位置の異なる2種類の視点を容易に設定することが可能となる。
【0042】■前記消失点3(基準点)は、前記第1中心線5に対して、上下どちらかに離間した位置に設けられている。前記消失点3(基準点)は視点でもあるため、描くべき部屋内部の空間のうち、前記第1中心線5に対して前記消失点3(基準点)が設けられている空間とは逆側の空間が広角度となる。これにより、前記用紙を上下逆転させることによって視点も上下で逆になり、高さの異なる2種類の視点を容易に設定することが可能となる。
【0043】■前記消失点3(基準点)は、前記外周矩形枠線2を上下に、略人の立った状態の視点の高さと、略人の座した状態の視点の高さと、の比率に2分する位置に設けられている。これにより、より実情に即した、略人の立った状態の視点と、略人の座した状態の視点と、の2種類の視点を容易に設定することが可能となる。
【0044】なお、本実施の形態の変形例として、例えば、図5に示すように、2層にわたる透視図作成支援用紙を作成してもよい。なお、基本的な構成は同様であるので、同様の符号として説明は省略する。図5においては、第2グリッド線10は、建具等の基準高さ寸法を表すとともに、天井高さも表している。外周矩形枠線2の右辺の数字は、それぞれ高さ寸法を示す数字である。このような2層にわたる透視図作成支援用紙1を利用することによって、例えば、図6に示すような透視図を容易に作成することが可能となる。さらに、透視図作成支援用紙1は、特に2層に限られるものではないことも勿論である。
【0045】透視図作成支援用紙1に用いる用紙としては、ケント紙、トレーシングペーパー等があるが、特に限定されるものではないことは勿論である。
【0046】設計の基準単位寸法、すなわち、1モジュールや、窓a、ドアbの基準高さ寸法は、適宜設定可能であることは勿論である。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、フリーハンドにより、あるいは、定規を適宜用いることにより、透視図を迅速かつ正確に描くことが可能となる。
【0048】請求項2記載の発明によれば、請求項1記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、部屋の奥行長さが確定するとともに、この奥行長さが確定した部屋の部屋の透視図を、より容易に描くことが可能となる。
【0049】請求項3記載の発明によれば、請求項1または2記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、建具、家具等を描くべき位置を捉えることがより容易となるとともに、描くべき建具、家具等の大きさを把握することがより容易となる。
【0050】請求項4記載の発明によれば、請求項1〜3のいずれかに記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、前記用紙を上下逆転させることによって視点も左右で逆になり、左右位置の異なる2種類の視点を容易に設定することが可能となる。
【0051】請求項5記載の発明によれば、請求項1〜4のいずれかに記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、前記用紙を上下逆転させることによって視点も上下で逆になり、高さの異なる2種類の視点を容易に設定することが可能となる。
【0052】請求項6記載の発明によれば、請求項5記載の発明と同様の効果が得られることは勿論のこと、より実情に即した、略人の立った状態の視点と、略人の座した状態の視点と、の2種類の視点を容易に設定することが可能となる。
【出願人】 【識別番号】000114086
【氏名又は名称】ミサワホーム株式会社
【住所又は居所】東京都杉並区高井戸東2丁目4番5号
【出願日】 平成13年12月19日(2001.12.19)
【代理人】 【識別番号】100090033
【弁理士】
【氏名又は名称】荒船 博司
【公開番号】 特開2003−182264(P2003−182264A)
【公開日】 平成15年7月3日(2003.7.3)
【出願番号】 特願2001−386197(P2001−386197)