| 【発明の名称】 |
スクラッチ隠蔽層付印刷物 |
| 【発明者】 |
【氏名】小野 朗 【住所又は居所】東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印刷株式会社内
【氏名】渥美 浩司 【住所又は居所】東京都台東区台東1丁目5番1号 凸版印刷株式会社内
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| 【要約】 |
【課題】強光でも機密情報データの陰影が透けて見えず、製造コストが嵩まずかつスクラッチ隠蔽層の形成に生産性に優れるオフセット印刷機でのインライン加工を可能にし、デザインに自由度を与え、見栄えのするスクラッチ隠蔽層のスクラッチ隠蔽層付印刷物の提供にある。
【解決手段】基材10上に網点状の非画線部16aでなる易剥離層14が形成され、それを覆うようにスクラッチ隠蔽層20が形成されてなり、スクラッチオフで網点状の非画線部16aに付着している網点状のスクラッチ隠蔽層20aが機密情報データ12となるスクラッチ隠蔽層付印刷物1としたものである。 |
【特許請求の範囲】
【請求項1】基材上に画線部と非画線部とでなる易剥離層が形成され、該画線部と非画線部とを覆うようにスクラッチ隠蔽層が形成されてなり、スクラッチオフで掻き落とされない易剥離層の非画線部に付着しているスクラッチ隠蔽層が機密情報データとなるスクラッチ隠蔽層付印刷物であって、前記易剥離層の非画線部は、規則的もしくは不規則的線画紋様のパターンでなることを特徴とするスクラッチ隠蔽層付印刷物。 【請求項2】前記スクラッチ隠蔽層は、スチレンアクリル系樹脂および/またはウレタン系樹脂をバインダーとするスクラッチ用印刷インキでなることを特徴とする請求項1記載のスクラッチ隠蔽層付印刷物。
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【発明の詳細な説明】【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、抽選券やゲームカード等の如く機密情報データをスクラッチ隠蔽層で隠蔽してあるスクラッチ隠蔽層付印刷物に関するものであり、さらに詳しくは、スクラッチ隠蔽層をコイン等でスクラッチオフ(引っ掻き落とし)して機密情報データを認識するスクラッチ隠蔽層付印刷物に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、例えば、インスタント抽選券やゲーム用のカードなどにおいて、「当たり」、「外れ」あるいはそれに該当する絵柄などでなる機密情報データを隠蔽するために、隠蔽性とスクラッチ性(引っ掻き易さ性)を有し、凝集破壊性のあるゴム系のインキによりその機密情報データを隠蔽し、購入した顧客がその使用に際し、コイン等でスクラッチオフして機密情報データを視認するスクラッチ印刷物が知られ、種々の分野で利用されている。 【0003】上記のスクラッチ隠蔽層が施された印刷物として、例えば図5の積層断面で表した模式図に示すように、用紙などでなる基材(10)の上に絵柄、文字、数字などの機密情報データ(12)が印刷されていて、その機密情報データ(12)を覆うように透明な剥離ニスなどによる易剥離層(14)が形成され、その易剥離層(14)の上にスクラッチ隠蔽層(20)が施されているものであり、このスクラッチ印刷物を購入した顧客がコインや爪等でスクラッチ隠蔽層(20)をスクラッチオフ(引っ掻き落とすこと)して、「当たり」、「外れ」など、あるいはそれに該当する絵柄などの機密情報データ(12)を目視で認識できるようになっている。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば基材(10)が比較的薄い用紙の場合などでは、この印刷物に強い光を当てて、その反対面から透かして見ると、機密情報データ(12)の陰影が透けて見えて機密情報データとならず、セキュリティ面に欠けるという問題点があった。 【0005】この問題を解決する方法として、例えば図6の積層断面で表した模式図に示すように、基材(10)の裏面にグレー系のインキによる印刷等で透かし防止層(24)を設ける方法があるが、裏面の情報量が限られることと、デザイン的にも見栄えがせず自由度がない等の問題があり、あるいは基材(10)が高価で、印刷やその加工等がし難い(生産効率が悪くなる)ことを承知のうえで厚い紙や隠蔽性を付与した特殊用紙を使用してこの透けて見える問題を解決していた。 【0006】このように強い光を当てても機密情報データ(12)の陰影が透けて見えないようにするための上記いずれの対策においても、基材(10)、インキ等の材料や印刷等の工程が増えるという問題、いわゆる製造コストが嵩むという問題点があった。 【0007】また、最表面のスクラッチ隠蔽層(20)は、機密情報データ(12)を隠蔽する役目であるため、シルバーあるいはグレイ系統の不透明な全ベタ(印刷用語で、印刷面に濃淡の差や白く抜けた部分がなく、印刷インキで完全に覆われている部分)で形成せざるをえないものであり、従ってこのスクラッチ隠蔽層(20)のデザインに対する自由度がなく、かつデザイン的には見栄えがしないという問題点のあるスクラッチ印刷物であった。 【0008】さらにまた、最表面のスクラッチ隠蔽層(20)の形成に、厚さ4〜10μm程度に形成するスクリーン印刷法が用いられるのが一般的で、そのインキとして、例えばアルミニウム粉15〜25重量部、アルミナ白等体質顔料を含めた着色顔料15〜25重量部、凝集破壊(団塊)性のあるSBR、NBR等合成ゴム系樹脂15〜25重量部、さらにこれらにトルエンやキシレン、メチルイソブチルケトン等芳香族炭化水素系溶剤35〜45重量部と消泡剤等助剤5〜15重量部を加えてスクリーン印刷用インキとするものであり、このように凝集破壊(団塊)性のあるゴム系の(ばさばさした)インキで厚さが4〜10μm程度と厚くするため、画像にシャープ性がなく、かつ遅乾性のスクリーン用のスクラッチインキでは、ラインスピードが遅いので生産性に劣り、特に他の画像などを印刷するオフセット印刷機でのインライン加工としては不適なもので、別ラインで形成せざるを得なかった。 【0009】本発明は、かかる従来技術の問題点を解決するものであり、その課題とするところは、強い光を与えてもその反対面からは機密情報データの陰影が視認できないスクラッチ隠蔽層付印刷物で、従来のように透かし防止層を施して裏面のデザインに自由度が無くなったり、見栄えがしないという問題がなく、あるいは高価で印刷や加工等がし難い厚い紙や隠蔽性を施した特殊用紙を用いたりして製造コストが嵩むという問題点がなく、さらにまた最表面のスクラッチ隠蔽層の画像にシャープ性があり、かつそのスクラッチ隠蔽層の形成に生産性に優れるオフセット印刷機でのインライン加工を可能にし、デザインに自由度があり、かつ見栄えのするスクラッチ隠蔽層で構成されるスクラッチ隠蔽層付印刷物を提供することにある。 【0010】 【課題を解決するための手段】本発明に於いて上記課題を達成するために、まず請求項1の発明では、基材上に画線部と非画線部とでなる易剥離層が形成され、該画線部と非画線部とを覆うようにスクラッチ隠蔽層が形成されてなり、スクラッチオフで掻き落とされない易剥離層の非画線部に付着しているスクラッチ隠蔽層が機密情報データとなるスクラッチ隠蔽層付印刷物であって、前記易剥離層の非画線部は、規則的もしくは不規則的線画紋様のパターンでなることを特徴とするスクラッチ隠蔽層付印刷物としたものである。 【0011】上記請求項1の発明によれば、スクラッチオフで掻き落とされないで残っている易剥離層の非画線部に付着しているスクラッチ隠蔽層そのものが機密情報データとし、この部分とスクラッチオフされる部分のスクラッチ隠蔽層が一体となっているので、スクラッチ前は、強い光を与えて透かして見ても、機密情報データとして視認し難いセキュリティ面で信頼性のあるもので、従来のように裏面に透かし防止層を施したり、厚い紙等を必要とせず、裏面へのデザインに自由度を与え、かつコストが嵩まないスクラッチ隠蔽層付印刷物とすることができ、また、機密情報データとして易剥離層の非画線部に付着しているスクラッチ隠蔽層を、規則的もしくは不規則的線画紋様のパターンでなるようにすることによって、これに対し大きな面積の非画線部では、易剥離層の段差がスクラッチ隠蔽層表面で陰影となって現れ、セキュリティ面で不具合が生ずるという問題を解決するスクラッチ隠蔽層付印刷物である。 【0012】さらにまた、従来のように全面ベタでデザインに自由度がないスクラッチ隠蔽層を形成する必要がなく、よってスクラッチ隠蔽層としてあるいは機密情報データとしてのデザインに自由度を与え、見栄えのするスクラッチ隠蔽層付印刷物とすることができる。 【0013】また、請求項2の発明では、前記スクラッチ隠蔽層は、スチレンアクリル系樹脂および/またはウレタン系樹脂をバインダーとするスクラッチ用印刷インキでなることを特徴とする請求項1記載のスクラッチ隠蔽層付印刷物としたものである。 【0014】上記請求項2の発明によれば、スクラッチ隠蔽層を、スチレンアクリル系樹脂および/またはウレタン系樹脂をバインダーとするスクラッチ用印刷インキで形成することによって、従来のように機密情報データを隠蔽するためSBR等ゴム系の隠蔽性スクラッチインキに比べ、シャープ性に優れ、かつ速乾性なので易剥離層の段差でレベリングして流れたりしないので、その段差が視認されることがなく、かつ従来のゴム系のインキは、溶剤としてトルエンやキシレン等を使用していて、消防法や有機溶剤中毒予防規則(労働安全衛生法)の遵守の面から多くのコスト的負荷があることなどから、オフセット印刷機でのインライン化としては不適であったが、本発明のスクラッチ隠蔽層付印刷物で使用するスチレンアクリル系樹脂および/またはウレタン系樹脂をバインダーとし、水と少量のイソプロピルアルコールに分散させてエマルジョンとしたスクラッチ用印刷インキは、この消防法や有機溶剤中毒予防規則の遵守の面からもオフセット印刷機でのインライン化を可能にするものである。 【0015】 【発明の実施の形態】以下本発明の実施の形態を図面を用いて詳細に説明する。本発明のスクラッチ隠蔽層付印刷物は、図1(a)の側断面図に示すように、例えば紙でなる基材(10)上に網点状の非画線部(16a)を有する易剥離層(14)が形成されていて、それら網点状の非画線部(16a)とその周囲の易剥離層(14)を覆うようにスクラッチ隠蔽層(20)が施されているスクラッチ隠蔽層付印刷物(1)である。 【0016】そこで本発明のスクラッチ隠蔽層付印刷物(1)では、図1(b)の平面図およびそのB−B面断面を表す図1(c)に示すように、例えばこのスクラッチ隠蔽層付印刷物(1)のスクラッチ隠蔽層(20)をコイン等でスクラッチオフ(掻き落とすこと)すると、易剥離層(14)上のスクラッチ隠蔽層(20)が剥離されて、図1(b)および図1(c)の右半分に示すように、掻き落とされずに網点状の非画線部(16a)に付着して残っている網点状のスクラッチ隠蔽層(20a)が、「O」の字を形成し、この「O」の字が機密情報データ(12)となるようしたスクラッチ隠蔽層付印刷物(1)である。 【0017】このように、スクラッチオフで掻き落とされないで残っている網点状のスクラッチ隠蔽層(20a)そのものが機密情報データ(12)となり、この部分とスクラッチオフされる部分のスクラッチ隠蔽層(20)が一体となっているので、スクラッチオフ前は、強い光を与えて透かして見ても、機密情報データ(12)として視認し難いセキュリティ面で信頼性のあるスクラッチ隠蔽層付印刷物(1)とすることができ、裏面へのデザインに自由度を与えることができる。また、機密情報データ(12)として細線画でなる網点状のスクラッチ隠蔽層(20a)とすることによって、例えば図4の模式図に示すように、大きな面積の非画線部(16)では、易剥離層(14)の段差(14a)がスクラッチ隠蔽層(20)の表面で陰影となって現れ、セキュリティ面で不具合が生ずるという問題を解決することのできるスクラッチ隠蔽層付印刷物である。 【0018】上記事例では機密情報データ(12)となる易剥離層の非画線部を網点状のスクラッチ隠蔽層(20a)としたが、この規則的な線画紋様としては、この他に例えば、図2に示すように、万線状のスクラッチ隠蔽層(20b)とすることもでき、さらに格子状、斜め格子状などが挙げられ、また不規則的な線画紋様としては、例えば地紋、細紋、あるいは図3に示すように、迷彩パターン(20c)とすることもでき、さらには画線でなる絵柄、粗い(60線/インチ以下の)網点でなる絵柄などが挙げられ、これら線画紋様によってデザイン的により見栄えのするスクラッチ隠蔽層(20)として適宜選定することができる。 【0019】上記易剥離層(14)としては、スクラッチ隠蔽層(20)がスクラッチオフされ易いインキでなり、例えばポリウレタンアクリル樹脂、ポリアミド樹脂、ニトロセルロース樹脂に添加剤としてシリコンやワックス(ポリエチレンワックス等)を5重量%以下添加したインキをスクリーン印刷法、グラビア印刷法あるいはアニロックスローラを介して印刷するフレキソ印刷法等で印刷されて得られる。 【0020】さらに、例えばオフセットインキのビヒクル(印刷インキの着色顔料と添加剤を除いた成分)に滑材(シリコンやポリエチレンワックス等)を5重量%程度添加した剥離ニスが用いられ、さらに具体的には、例えば樹脂として20〜30重量%のロジン変性フェノール樹脂、アルキッド樹脂等、植物油として10〜20重量%の大豆油、亜麻仁油、桐油等、溶剤として25〜35重量%の鉱物油、ナフテン、パラフィン等でなるオフセット油性枚葉インキのビヒクルに、上記シリコンやポリエチレンワックス等を添加し、さらに添加剤として5〜10重量%のナフテン酸コバルト等でなるドライヤー、酸化抑制剤、裏移り防止剤などで構成されるオフセット油性タイプの剥離ニスが挙げられ、また、例えば光重合性素材として30〜90重量%のポリオール、ポリエステル、ウレタン、エポキシの各アクリル酸エステル、改質用樹脂として10〜40重量%のケトン樹脂、石油樹脂、アルキッド樹脂等でなる紫外線硬化型オフセット枚葉インキのビヒクルに、上記シリコンやポリエチレンワックス等を添加し、さらに添加剤として5〜10重量%のベンゾフェノン、ベンジル、ジメチルアミンベンゾフェノン等でなる光重合開始剤、さらにハイドロキノン等熱重合禁止剤等添加剤などで構成される紫外線硬化型のオフセット用の剥離ニスが挙げられ、乾燥が速い等の点からこの紫外線硬化型のニスが好適に使用され、生産性に優れるオフセット印刷法にて形成することができる。 【0021】また、本発明では、図1(a)に示すように、スクラッチ隠蔽層(20)の形成に、スチレンアクリル系樹脂および/またはウレタン系樹脂をバインダーとする印刷インキを用いてスクラッチ隠蔽層付印刷物(1)とするものである。 【0022】上記のスクラッチ隠蔽層(20)を形成するスクラッチ用の印刷インキの組成は、例えば有色で、ある程度の隠蔽性とスクラッチ性を付与するためのアルミニウムペースト(アルミニウム微粉末を脂肪酸等で表面処理し、沸点の高いミネラルスピリットなどでペースト状としたもの)と着色顔料が20〜45重量部、バインダーとしてのポリウレタン系合成樹脂あるいはスチレン/アクリル系共重合樹脂、またはポリウレタン系合成樹脂とスチレン/アクリル系共重合樹脂の混合体25〜50重量部、消泡剤等助剤1〜10重量部を、10〜35重量部の水と5重量部未満のイソプロピルアルコール等低級アルコールに分散させたものが挙げられ、網点状の非画線部(16a)即ち基材(10)面への密着性(接着性)と速乾性を備えたスクラッチ用印刷インキとするものである。 【0023】また、従来のゴム系のスクラッチ用印刷インキは、溶剤としてトルエンやキシレン等を使用していて、消防法や有機溶剤中毒予防規則(労働安全衛生法)の遵守の面から多くのコスト的負荷があることなどから、オフセット印刷機でのインライン化としては不適であったが、本発明のスクラッチ隠蔽層付印刷物で使用するスチレンアクリル系樹脂および/またはウレタン系樹脂をバインダーとし、水と少量のイソプロピルアルコールに分散させてエマルジョンとしたスクラッチ用印刷インキは、この消防法や有機則の遵守の面からもオフセット印刷機でのインライン化を可能にする好適なものである。 【0024】また、本発明のスクラッチ隠蔽層付印刷物(1)を構成する基材(10)としては、例えばインスタント抽選券やゲームカードなどでは、アート紙、コート紙、あるいは上質紙などの洋紙やコートボール、コートマニラ、両面カードなどの板紙、あるいは特殊証券用紙などが挙げられ、また有価証券としてのスクラッチカードなどでは、白色PET(ポリエチレンテレフタレート)、白色PVC(ポリ塩化ビニル)シートなどが挙げられ、適宜用途等に応じて選定されるものである。 【0025】 【発明の効果】本発明は以上の構成であるから、下記に示す如き効果がある。即ち、基材上に画線部と非画線部とでなる易剥離層が形成され、その画線部と非画線部とを覆うようにスクラッチ隠蔽層が形成されてなるスクラッチ隠蔽層付印刷物であって、このスクラッチ隠蔽層をスクラッチオフすると掻き落とされないでその非画線部に付着しているスクラッチ隠蔽層そのものが機密情報データとなるもので、前記易剥離層の非画線部を、規則的もしくは不規則的線画紋様のパターンとすることによって、この線画紋様のパターンの部分とスクラッチオフされる部分のスクラッチ隠蔽層が一体となっているので、スクラッチ前は、強い光を与えて透かして見ても、機密情報データとして視認し難いセキュリティ面で信頼性のあるもので、従来のように裏面に透かし防止層を施したり、厚い紙等を必要とせず、裏面へのデザインに自由度を与え、かつコストが嵩まないスクラッチ隠蔽層付印刷物とすることができ、また、機密情報データとして線画紋様のパターンでなるようにして、大きな面積の非画線部で易剥離層の段差がスクラッチ隠蔽層表面で陰影となって現れ、セキュリティ面で不具合が生ずるという問題を解決する効果のあるスクラッチ隠蔽層付印刷物である。 【0026】また、従来のように全面ベタでデザインに自由度がないスクラッチ隠蔽層を形成する必要がなく、よってスクラッチ隠蔽層としてあるいは機密情報データとしてのデザインに自由度を与え、見栄えのするスクラッチ隠蔽層付印刷物とすることができる。 【0027】さらにまた、スクラッチ隠蔽層を、スチレンアクリル系樹脂および/またはウレタン系樹脂をバインダーとするスクラッチ用印刷インキで形成することによって、従来のように機密情報データを隠蔽するためSBR等ゴム系の隠蔽性スクラッチインキに比べ、シャープ性に優れ、かつ速乾性であることに加え、従来のゴム系のインキは、溶剤としてトルエンやキシレン等を使用していて、消防法や有機溶剤中毒予防規則(労働安全衛生法)の遵守の面から多くのコスト的負荷があることなどから、オフセット印刷機でのインライン化としては不適であったが、本発明のスクラッチ隠蔽層付印刷物で使用するスチレンアクリル系樹脂および/またはウレタン系樹脂をバインダーとし、水と少量のイソプロピルアルコールに分散させてエマルジョンとしたスクラッチ用印刷インキは、この消防法や有機溶剤中毒予防規則の遵守の面からもオフセット印刷機でのインライン化を可能にするものである。 【0028】従って本発明は、インスタント抽選券やゲームカード等の如く機密情報データをスクラッチ隠蔽層で隠蔽してあるスクラッチ隠蔽層付印刷物として、優れた実用上の効果を発揮する。
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| 【出願人】 |
【識別番号】000003193 【氏名又は名称】凸版印刷株式会社 【住所又は居所】東京都台東区台東1丁目5番1号
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| 【出願日】 |
平成13年11月16日(2001.11.16) |
| 【代理人】 |
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| 【公開番号】 |
特開2003−145969(P2003−145969A) |
| 【公開日】 |
平成15年5月21日(2003.5.21) |
| 【出願番号】 |
特願2001−351380(P2001−351380) |
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