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【発明の名称】 製本機
【発明者】 【氏名】ホルゲル エンゲルト

【氏名】ユールゲン ガルリクス

【要約】 【課題】ローラチェーンによって、閉じた循環路内を連続的に移動させることができる複数のブックブロッククランプを備えた搬送機構と、循環路に沿って配置された様々な作業ステーションを有する製本機において、簡単な構成で、各作業ステーションにおいて正確な位置決め操作を行うことを可能にする。

【解決手段】製本機1は、ブックブロッククランプ6の搬送機構5用の駆動部22と作業ステーション用の駆動部34,42,45,48を備えている。搬送機構5と少なくとも1つの作業ステーションは互いに独立して駆動可能であり、作業ステーションを、位置決め動作を行うために制御するために、作業ステーションの近傍でブックブロッククランプ6またはブックブロック2の位置を検出する測定機構、すなわち回転送信機51、検出ヘッド52a,52b,52c,52d、またはレゾルバ式フィードバック部55が備えられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】 閉じた循環路を連続的に移動でき、循環する牽引手段(7)にリンク接続され、ブックブロック(2)を揃える後縁ストッパ(12)を有する複数のブックブロッククランプ(6)を備えた搬送機構(5)と、前記循環路の直線状の経路区間の領域に配置された背処理ステーション(30a,30b,30c,30d)、および、正確な位置で糊付け、補強材片またはガーゼ片の貼付け、表紙付け、綴じ針金による綴じ、有用な部位、例えば穿孔、切り取り用のミシン目などの形成などを行う、前記循環路の直線状の経路区間の領域に配置された他の作業ステーション(32a,32b,35,37,40,43,46,…)と、前記ブックブロッククランプの前記搬送機構用および前記作業ステーション用の駆動部(22,34,42,45,48,…)を備えた、ブックブロック(2)を処理する製本機(1)において、前記ブックブロッククランプ(6)の前記搬送機構(5)と少なくとも1つの作業ステーション(32a,b,35,37,40,43,46など)を互いに独立して駆動可能であり、前記ブックブロッククランプ(6)または前記ブックブロック(2)の位置を検出する測定機構(51、52、または55)が、前記作業ステーションを、位置決め動作を行うために制御するために前記作業ステーションの近傍に備えられていることを特徴とする製本機。
【請求項2】 前記ブックブロッククランプ(6)の前記搬送機構(5)の前記駆動部(22)とは独立して駆動可能である、表紙(3)を正確な位置に付ける表紙付けステーション(43)を有する、請求項1に記載の製本機。
【請求項3】 回転駆動される糊付けローラと、前記ブックブロック(2)の背および/または背に近い側面の正確な位置に糊を塗布する、制御されるドクタを備えており、前記ブックブロッククランプ(6)の前記搬送機構(5)の前記駆動部(22)とはそれぞれ独立して駆動可能かつ制御可能な糊付けステーション(32a,32b)を有する、請求項1または2に記載の製本機。
【請求項4】 前記ブックブロッククランプ(6)の前記搬送機構(5)の前記駆動部(22)からそれぞれ独立して制御可能である、ノズルを用いて前記ブックブロック(2)の背および/または背に近い側面の正確な位置に糊を塗布する塗布ヘッド(39)を備えた糊付けステーション(37)を有する、請求項1から3のいずれか1項に記載の製本機。
【請求項5】 前記ブックブロッククランプ(6)の前記搬送機構の前記駆動部(22)とは独立して駆動可能である、補強材片またはガーゼ片を正確な位置に貼付ける補強ステーション(40)を有する、請求項1から4のいずれか1項に記載の製本機。
【請求項6】 前記ブックブロッククランプ(6)の前記搬送機構(5)の前記駆動部(22)とは独立して駆動可能である、側面から打ち込まれる綴じ針金を用いて前記ブックブロック(2)を正確な位置で綴じる少なくとも1つの側面綴じステーション(35)を有する、請求項1から5のいずれか1項に記載の製本機。
【請求項7】 前記ブックブロッククランプ(6)の前記搬送機構(5)の前記駆動部(22)とは独立して駆動可能な少なくとも1つの押圧ステーション(46)が、前記表紙付けステーション(43)の後に配置されている、請求項1から6のいずれか1項に記載の製本機。
【請求項8】 実行された作業について光学的な品質管理操作を行う、モニタステーション(49)として構成された少なくとも1つの作業ステーションを有する、請求項1から7のいずれか1項に記載の製本機。
【請求項9】 画像処理して品質管理操作を行う、請求項8に記載の製本機。
【請求項10】 独立した前記駆動部(22,34,42,45,48)および制御部(36,38,50)用の位置制御部(20)を備えており、前記独立の駆動部を、運転中および/または運転中断後に前記位置制御部(20)によって互いに同期させることができる、請求項1から9のいずれか1項に記載の製本機。
【請求項11】 全ての前記駆動部はサーボ駆動装置として構成されている、請求項1から10のいずれか1項に記載の製本機。
【請求項12】 前記ブックブロッククランプ(6)の前記搬送機構(5)の前記駆動部(22)は主装置として、他の前記駆動部(34,42,45,48)はそれぞれ従属装置として構成されている、請求項1から11のいずれか1項に記載の製本機。
【請求項13】 仮想の主装置が前記位置制御部(20)によって構成され、全ての前記駆動部がそれぞれ従属装置(22,34,42,45,48)として構成されている、請求項1から12のいずれか1項に記載の製本機。
【請求項14】 前記搬送機構(5)の前記牽引手段(7)用のガイドホイール(9)に配置され、前記ブックブロッククランプの位置を検出する回転位置測定機構(51)が、前記表紙付けステーション(43)の領域内で前記位置制御部(20)に付属しており、前記ガイドホイールの近傍の前記作業ステーション(40,43,46)、少なくとも前記表紙付けステーション(43)は、この位置検出に応じて制御される、請求項1から13のいずれか1項に記載の製本機。
【請求項15】 測定ベルト(18)を備え、前記ブックブロッククランプ(6)に固定された測定体(17)と、1つの前記作業ステーションの領域に定置に配置された、前記ブックブロッククランプ(6)の位置を正確に検出する少なくとも1つの検出ヘッド(52)を備えたリニア式距離測定機構が前記位置制御部に付属しており、前記検出ヘッド(52)の近傍の前記作業ステーション、少なくとも該当する作業ステーション自体が、この位置検出に応じて制御される、請求項1から14のいずれか1項に記載の製本機。
【請求項16】 他の検出ヘッド(52,52a,52b,52c)のそれぞれが前記作業ステーションの領域に備えられている、請求項15に記載の製本機。
【請求項17】 前記ブックブロッククランプ(6)が移動している時に把握され、すなわち検出される参照部が、前記ブックブロッククランプ(6)の絶対的な位置を測定する前記リニア式距離測定機構に付属しており、前記参照部は、光学式通過センサによって検出可能な、前記ブックブロッククランプ(6)の、または前記ブックブロック(2)自体の縁として、または前記測定体(17)内の参照用トラック(18a)として形成されている、請求項15または16に記載の製本機。
【請求項18】 前記搬送機構(5)の前記駆動部(22)とは独立して駆動される前記作業ステーション(32a,32b,35,37,40,43,46,…)は、前記ブックブロッククランプ(6)の前記搬送機構(5)の様々な部分間隔で配置されており、特定の製本機(1)に用いられる際、該製本機(1)のタイミング間隔に予め選択して調節することができる、請求項1から17のいずれか1項に記載の製本機。
【請求項19】 前記作業ステーションで前記ブックブロック(2)に対して行われる作業の、1つまたは複数の位置を、前記サーボ駆動装置を介して電子的に調節可能である、請求項1から18のいずれか1項に記載の製本機。
【発明の詳細な説明】【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、請求項1の前提項に記載したような製本機に関する。
【0002】
【従来の技術】上記したような種類の製本機は、例えば特許文献1に記載されており、クランプ機構を有する無線綴じ機とも称される。各ブックブロックが背を下にして立てられた状態でブックブロッククランプによって挟まれ、この状態で様々なステーションを通って搬送される。切削し、彫り込み、ざらざらにし、また、ブラシをかけるような、ブックブロックの背の処理を行うステーションと並んで、糊を背および/または背に近い側面に塗布するステーション、補強材片またはガーゼ片を貼るステーション、および、表紙を取り付けるステーションが備えられている。さらに、乾燥させ、押圧するステーションと、製品を搬入し、搬出するステーションが設けられている。様々なステーションは、製造する製品に応じて無線綴じ機に設けられる。ステーションを設けるのには、ブックブロッククランプの数によって決まる利用可能なスペースのために、当然のことながら限度がある。
【0003】ブックブロッククランプを備える搬送機構は、閉じた循環路を形成する、フレームの上下の案内レール内を水平ローラおよび垂直ローラによって移動可能な複数のブックブロッククランプを有している。ブックブロッククランプは、公知のようにしてスプロケットホイールを介して駆動される無端のローラチェーンに、互いに等しい間隔でリンク接続されている。さらに、スプロケットホイールは、モータ、変速歯車、およびマイター歯車から構成される駆動機構を介し、また、様々な部品を接続する駆動軸を介して駆動される。例えば、ブックブロッククランプを有する搬送機構が特許文献2に記載されている。この場合、挟み込むべきブックブロックは、ブックブロッククランプに受け渡される際にブックブロッククランプの後縁ストッパに当接して揃えられる。
【0004】正確なタイミング間隔で処理を行うため、そのためのステーションが、ブックブロッククランプの搬送機構の駆動機構に、いわゆる主軸を介して直接機械的に連結して接続されている。駆動の各接続は、ブックブロッククランプの後縁ストッパを参照して調節される。さらに、空気作動式、または電気機械式に運転される複数の操作部が無線綴じ機に設けられる。この場合、これらの操作部の動作は、無線綴じ機の主軸の駆動ラインにおいて主軸の絶対的な回転運動を検出するためにこの主軸に配置された回転位置測定機構の信号を用いて制御される。ブックブロッククランプの理論的な位置が、この主軸のその都度の角度位置によって評価される。
【0005】
【特許文献1】独国特許第19846525号出願公開明細書【特許文献2】独国特許第2458543号発明明細書【特許文献3】独国特許第3139656号発明明細書【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、個々のブックブロッククランプの、所定の時点における正確な位置は、この間接的な測定機構によっては求められない。というのは、チェーンの運動に影響を与える、駆動機構の振動と、ローラチェーンの、不均一に伸ばされる部分と、駆動リンク部における遊びが、ブックブロッククランプの位置を求める際に考慮されないからである。これらに依存した処理操作は、相応して不正確に行なわれる。また、機械的に連結されたステーションにおいても、全てのブックブロッククランプを考慮して駆動の連結を調節することによってのみ、チェーンの伸び、すなわち、チェーンピッチにおける実際の間隔を考慮に入れることができるので、同様のことが言え、この際、同期操作の、遊びと振動に起因する不正確さが、駆動接続部が空間的に延びているために大きくなる。しかし、特に表紙を付ける際、表紙を付けるために用意されたブックブロックの搬送に正確に合わせて表紙を供給することが求められる。表紙用の循環する位置合わせ部材が2つのブックブロッククランプの間を移動し、ブックブロッククランプまたはブックブロックの後縁に当接することによって弾性的に制動されて位置合わせされる表紙付けステーションが特許文献3から知られている。
【0007】したがって、本発明の目的は、簡単な構成で、作業ステーションにおいて正確な位置決め操作を行うことが可能な、冒頭で述べたような種類の装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】この目的は、本発明によって請求項1の特徴項の構成により達成される。本発明の思想は、作業ステーションの駆動部をブックブロッククランプの搬送機構の駆動部と機械的に連結するのをやめ、互いに独立して駆動することにあり、この際、作業ステーションを位置決め動作を行うために制御するため、作業ステーションの近傍でブックブロッククランプまたはブックブロックの位置を検出する測定機構が備えられている。隣接する他の作業ステーションもこの位置検出に応じて制御できる。機械的に連結されていない作業ステーションは、モータ駆動式、液圧作動式、空気圧作動式、または電気機械式に駆動される。駆動機構は分離され、比較的振動しにくい小さい部分機構に分割されている。様々な作業が非常に正確に行われる。本発明のシステムでは、駆動接続部の、搬送されるブックブロックの後縁を参照しての調節が行われないので、作業ステーションを簡単に交換または増設できる。本発明による製本機の利点は、側面綴じ、穿孔、糊付け、補強、表紙付けなどのような、ブックブロックの位置に依存する作業工程が非常に簡単であることである。これには、特に、組立てスペースが比較的狭くて済むという特徴がある。
【0009】本発明による製本機の好適な実施態様が従属項に記載されている。好適な実施態様が、請求項2から7によって、従来、機械的に連結されていた全ての作業ステーションが、ブックブロッククランプの搬送機構の駆動部とは独立して駆動される場合に得られる。これによって、主軸を省略できる。しかし、例えば、作業ステーションを、中央の駆動機構の構成が異なる製本機に用いる場合、機械的な接続を部分的にやめることによっても利点が得られる。
【0010】好適な一実施態様が請求項8に示されている。製本機は、行なわれた作業について光学的な品質管理操作を行うモニタステーションを備えており、この際、このモニタステーションは、ブックブロッククランプまたはブックブロックの、検出された正確な位置に応じて制御される。
【0011】運転中および/または運転中断後に、独立した駆動部を互いに同期させる位置制御部を個々の駆動部に付属させるのが有効である。様々な制御機構を組み込むことができる。搬送機構の牽引手段のガイドスプロケットホイール近傍に配置された作業ステーションは、このガイドスプロケットホイールに取り付けられた回転位置測定機構の位置信号によって制御するのが有利である。これによって、この領域におけるブックブロッククランプの位置が非常に正確に検出される。請求項15に従って、位置検出をリニア式距離測定機構によって行うのが好ましい。この場合、複数の検出ヘッドを各作業ステーションの領域に用いるのが有効である。様々な作業が基本的により正確に行われる。すなわち、本発明によるシステムは、ブックブロッククランプの搬送機構の、変化する状況に自動的に合わせられる。
【0012】機械的に連結されていない作業ステーションは、無線綴じ機の、様々なタイミング間隔に合わせて構成するのが有利である。これらの作業ステーションは、ブックブロッククランプの搬送機構が一定のタイミング間隔を有する製本機に用いる場合、このタイミング間隔に予め選択して調節される。タイミング間隔に応じて異なる構成にすることが不要になる。さらに、この作業ステーションの製造、保管、および準備が非常に簡単になる。この場合、請求項19に従って、作業ステーションは、ブックブロックの位置または用紙サイズの高さに関して電子的に調節可能であるのが有利である。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0014】製本機1は、閉じた循環路を連続的に移動可能な、循環運動する無端のローラチェーン7にリンク接続された複数のブックブロッククランプ6を有する搬送機構5と、背処理ステーション30a,30b,30c,30dと、正確な位置で処理を行う作業ステーションである背糊付けステーション32a,32b、側面綴じステーション35、側面糊付けステーション37、補強ステーション40、表紙付けステーション43、および押圧ステーション46から構成されている。ばらばらに丁合いされたブックブロック2が製本機1内で綴じられ、他の処理で表紙3を付けることによって仮とじ本4が作製される。ブックブロック2は、背を下にして立った状態で搬入部24を通って製本機1内に達し、そこで後縁ストッパ12に当接して揃えられてブックブロッククランプ6に渡され、ブックブロッククランプ6は、開位置6aから出発して、内側ジョー10とこれに対して閉じた外側ジョー11によって各ブックブロック2を側面に亘って挟み込み、この際、処理のために、所定の垂れ下がり部分がブックブロッククランプ6から下方に突き出ている。
【0015】ブックブロッククランプ6は、閉じた循環路を形成する上側および下側の案内レール15a,15b内で、水平ローラ13および垂直ローラ14によって搬送方向Fに移動可能であり、互いに同じピッチ間隔Tで軸ピン16を介してローラチェーン7にリンク接続されている。ローラチェーン7は駆動スプロケットホイール8を介して駆動され、ガイドスプロケットホイール9によって長円形の循環路を形成するように折り返されている。駆動スプロケットホイール8は、モータ22aと制御部22bから構成される駆動部22に伝動部23を介して接続されている。駆動部22は、信号線21を介して、周辺の制御部33,36,38,41,44,47,50と通信する中央の位置制御部20によって監視され制御される。この駆動部22の正確な位置は、レゾルバ式フィードバック部55を介して位置制御部20に伝えられる。搬入部24も、開位置6aにおいてそれ自体で開いたブックブロッククランプ6から仮とじ本4を取り出す搬出部25も、駆動接続部26において機械的に直接連結されて駆動部22によって駆動され、この際、駆動接続部26は伝動部27,28を含んでいる。ここで示す実施形態では、他のステーションは駆動部22と連結されていない。したがって、この駆動機構はコンパクトであり、構造的に簡素に構成されている。
【0016】様々なステーションが搬送機構5の直線的な経路区間に沿って配置されており、この場合、ブックブロックの背が、最初に、背処理ステーション30a,30b,30c,30dによって、順に、切削し、彫り込み、ざらざらにし、ブラシがけする処理をされる。背処理ステーション30a,30b,30c,30dは駆動部31によってそれぞれ駆動される。タイミング間隔または位置を参照しての処理は行われない。したがって、駆動部31は中央の位置制御部20によって単にオンオフされる。
【0017】背を処理した後、続いて、背と、背に近い側部面への糊付けが行われる。本実施形態では、回転駆動される糊付けローラによって糊を糊貯蔵部から取り出して背に移し、この際、塗布厚をドクタによって調節可能である2つの背糊付けステーション32a,32bが備えられている。さらに、ドクタはゼロ点位置にあり、糊をブックブロック2の正確な位置に塗布するように制御可能である。糊付けローラは、周波数制御式のモータ34aと制御部34bから構成された、上位の制御部33によって制御される駆動部34に接続されている。この場合、空気作動式または電気機械式に駆動されるドクタも制御部33によって制御され、この際、レゾルバ式フィードバック部55からの信号が位置制御部20を介して参照される。塗布ヘッド39とこれに付属するノズルによって糊を塗布する側面糊付けステーション37が、背に近い側面に糊付けするために備えられている。制御部38が、それに付属する、塗布ヘッド39の弁を動作させ、この際、塗布ヘッド39の直前に配置された位置検出器の信号が参照される。
【0018】この位置検出器は、カバーベルト17aによって保護された、周期的な測定目盛りを有する測定ベルト18を備える、ブックブロッククランプ6上に固定された測定体17と、止め具53によって定置に配置された検出ヘッド52,52a,52b,52cを有するリニア式距離測定機構である。ブックブロッククランプ6が動く際、増分信号、および、測定目盛りに平行な参照用トラック18aによって得られ、各ブックブロッククランプ6の絶対的な位置を示す、距離を符号化した参照信号が検出ヘッド52によって信号線54を介して送られる。ブックブロッククランプ6の正確な位置が側面糊付けステーション37のために検出ヘッド52bによって検出される。制御部38は、これに基づき、製本機1の現在の運転速度、様々なアクチュエータのアイドル時間、および、他の影響量を考慮し、予め設定された位置に応じて塗布工程を開始または終了させる時点を決定する。
【0019】空気作動式に運転される綴じヘッドによって綴じ針金を背に近い領域の側面からブックブロック2を貫通させて、またはブックブロック2内に打込む側面綴じステーション35が、側面糊付けステーション37の前に配置されている。側面綴じステーション35の動作の仕方は、側面糊付けステーション37と同様である。この際、付属の制御部36は、検出ヘッド52aから位置信号を受け取る。糊付けおよび/または綴じを、後述するモニタステーション49のような種類のモニタステーションを用いて任意に監視することによって、特に位置が調べられ、目標位置からのずれが算出される。様々なステーション、すなわち背糊付けステーション32a,32b、側面綴じステーション35、および側面糊付けステーション37に根本的に存在する、それらのアクチュエータのアイドル時間が、付属の制御部33、36、および38において適当に変えられる。変化する状況に合わせた調節が行われる。
【0020】次に続くステーション40、43、および46は、ガイドスプロケットホイール9の領域に配置されている。この領域におけるブックブロッククランプ6の位置はガイドスプロケットホイール9の絶対的な角度位置によってかなり正確に算出することができ、そのため、回転位置測定器51を有する測定機構がここに備えられている。位置制御部20は、ここで生成された位置信号を取り込み、これに関係する制御信号を、そこに配置されたステーション40,43,46に渡す。これらのステーション40,43,46は、詳細には、補強ステーション40、表紙付けステーション43、および押圧ステーション46である。これらのステーション40,43,46には、サーボモータ42a、45a、または48aとサーボ制御部42b、45b、または48bから構成される駆動部42、45、または48がそれぞれ付属している。位置制御部20に接続され、補強ステーション40、表紙付けステーション43、または押圧ステーション46における、これらのステーションの駆動部42、45、または48に接続されていない、すなわちこれらによって操作されない操作部を制御する他の制御部41、44、または47が各駆動部42、45、または48の上位に配置されている。これらの補強ステーション40、表紙付けステーション43、および押圧ステーション46において位置決めして行われる操作、すなわち、補強材ストライプの貼付け、表紙付け、および背への表紙の押圧は、これらの補強ステーション40、表紙付けステーション43、および押圧ステーション46の近傍で位置を検出することによって、レゾルバ式フィードバック部55による位置検出を参照する場合に比べてかなり正確に行なわれる。
【0021】光学的な品質管理操作を行うモニタステーション49が押圧ステーション46の後に備えられている。例えば、ブックブロック2における表紙3の位置が調べられる。このためには、光学式通過センサの適当な信号を、ブックブロッククランプ6の、完全に特定された位置と適切に関連付けることが重要である。ブックブロッククランプ6の正確な位置は、リニア式距離測定機構によって、すなわち、モニタステーション49内に配置された検出ヘッド52cによって測定される。既に上記したように、画像処理によって品質管理を行うモニタステーションを、糊付け部の後に備えてもよい。この品質管理によって評価される、ブックブロックの、糊付けされた背の画像はブックブロッククランプ6の位置を特定して取得しなければならず、この位置の特定はリニア式距離測定機構によって行われる。
【出願人】 【識別番号】590004257
【氏名又は名称】コルブス ゲーエムベーハー ウント ツェーオー カーゲー
【氏名又は名称原語表記】Kolbus GmbH & Co.KG
【住所又は居所原語表記】Osnabruecker Strasse 77,32369 Rahden,Federal Republic of Germany
【出願日】 平成15年5月15日(2003.5.15)
【代理人】 【識別番号】100123788
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 昭夫 (外3名)
【公開番号】 特開2003−326870(P2003−326870A)
【公開日】 平成15年11月19日(2003.11.19)
【出願番号】 特願2003−136819(P2003−136819)